JPH0365002B2 - - Google Patents

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JPH0365002B2
JPH0365002B2 JP57181024A JP18102482A JPH0365002B2 JP H0365002 B2 JPH0365002 B2 JP H0365002B2 JP 57181024 A JP57181024 A JP 57181024A JP 18102482 A JP18102482 A JP 18102482A JP H0365002 B2 JPH0365002 B2 JP H0365002B2
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JP
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magnetic field
coil
wire
winding
main coil
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JP57181024A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/06Coils, e.g. winding, insulating, terminating or casing arrangements therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超電導コイルに関するものであ
り、とりわけ、磁界の空間均一度が高い超電導コ
イルに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の装置として第1図に示すものが
あつた。図において主コイル1、磁界補正コイル
2が巻枠3に巻回されてなり、高均一磁界領域4
を形成する。ここに軸方向Z、半径方向rも示し
た。主コイル1は主磁界を発生するコイルであ
り、コイルが有限長であるために生ずる大きな不
均一磁界を補正するコイル等を含んでいる。磁界
補正コイル2はシムコイルとも呼ばれるものであ
り、小さな付均一磁界を補正することにより、高
均一磁界領域4中での磁界の空間均一度を高める
ためのコイル群である。
かかる構成により主コイル1に、時間的に変化
しない定電流を流すと、高均一磁界領域4に高均
一磁界が発生する。磁界の均一度、すなわち、磁
界の空間分布の均一性をよくするために、高均一
磁界領域4の寸法に較べて、主コイル1の直径お
よび長さを大きくしている。しかしながら、主コ
イル1の電流密度分布が、主コイル断面内で完全
に一様にはできないこと、主コイル1を完全な円
筒状にはできないこと、主コイル1の長さが有限
であること等の理由により、主コイル1のみが発
生する磁界の均一度をよくすることが困難であつ
た。そこで、磁界の均一度を向上させるために、
磁界補正コイル2が一般に用いられる。磁界補正
コイル2は、円形コイル、鞍型コイル、矩形コイ
ル等、種々の形状のコイル多数で構成されてお
り、高均一磁界領域4内の磁界分布中の不均一磁
界成分に対応して磁界補正コイル2の発生する磁
界を整調し、高均一磁界領域4内の磁界均一度を
向上させていた。しかしながら、磁界補正コイル
2の出力磁界中には、主コイル1が発生する不均
一磁界を打消す磁界成分の他に、不均一磁界の補
正には全く関与しない誤差磁界成分がわずかなが
ら含まれ、磁界補正コイル2の出力磁界を増大さ
せると、このような誤差磁界成分も増大する。従
つて、主コイル1の発生する磁界の均一度がある
程度よくないと、磁界補正コイル2を用いても、
磁界均一度の向上は困難であつた。
次に、主コイル1の電流密度の、主コイル1断
面内の分布が磁界の均一度に与える影響について
考察する。第2図は主コイル1の巻線に使用する
超電導線材のバラツキ△Wの実測値を示す。ここ
で、線材の断面寸法は1mmオーダであり、線材長
はKmのオーダである。線材のバラツキの範囲は
20μmで、そのバラツキは、線材そのものの仕上
げ精度と、線材表面に施す電気絶縁物の厚さの精
度とによつて決まる。第2図に示した線材幅のバ
ラツキは、線材の製造技術からみて、これ以下の
値とするのは困難である。線材の厚さのバラツキ
も幅のバラツキと同様である。このように、線材
の幅にバラツキのある線材を主コイルに巻回した
際の巻線断面を図式的に示したものが第3図であ
る。1aはコイル巻線であり、同図は、1層分の
巻線断面のみを表わし、Z軸方向の単位長当りの
巻数が場所によつて異なることを示している。各
ターンには同一電流が流れているから、Z軸方向
の各場所によつて電流密度が異なることになる。
いま、Z方向に対する電流密度i(△w)を次式
で定義する。
i(△w)=I/(w0+△w) ここで、 I:主コイル電流値、 w0:線材の基準幅、 △w:線材幅の基準幅w0からのずれ、 いま、線材幅をw0=1mm、線材幅のずれを△w
=±5μm、i(0)を基準電流値として電流密度を
求めてみると、 i(+5μm)/i(0)1−5×10-3 i(−5μm)/i(0)1+5×10-3 となる。すなわち、第2図は線材幅の精度を示し
たような、実用的に得られるコイル巻線を用いて
主コイル1を巻回した場合、その電流密度は、場
所によつて基準値i(0)に対して5×10-3程度
の範囲で変動する。主コイル1の発生する磁界
は、電流密度iに対応して変化するので、ここで
示したような電流密度変化については、基準磁界
に対して10-3程度のオーダで変動することにな
る。なお、線材の厚さのバラツキによつても同様
のことが生じる。NMR(核磁気共鳴)現象等に
必要とされる高均一磁界超電導コイルにおける磁
界の均一度は、試料位置において10-5以下である
ことが必要といわれている。従つて、このような
高均一磁界を実現するためには、補正コイル2よ
り、主コイル1の作る磁界を補正する必要があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の高均一磁界超電導コイルは、以上のよう
に線材断面寸法にバラツキのある線材で巻回され
ていたので、主コイル断面内の電流密度の分布が
均一ではなく、主コイル1の発生磁界の均一度が
低下するので、磁界補正コイル2による磁界の補
正量が大きくなり、そのため、磁界補正コイル2
が大形化すると共に、均一度の高い補正が行えな
くなるという問題があつた。
この発明は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためになされたもので、巻枠を一定寸法
の多数のブロツクに分割し、そのブロツク内の巻
数を所定の値とした巻線構造により、高均一磁界
を発生できる超電導コイルを提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
巻枠の外周面に形成され、巻枠を軸方向に等し
い長さに分割した複数の分割突条と、この分割さ
れた各ブロツクにそれぞれ所定の巻数に巻回され
電気的に接続されたコイル巻線でなる主コイルと
を備えたものである。
〔作用〕
この発明における主コイルは、巻線断面内の電
流密度分布を均一化する。
〔発明の実施例〕
以下、この発明を第4図に示す一実施例につい
て説明する。同図は、主コイルのコイル巻線11
aの1層分を示しており、巻線は図の左から右に
行う。巻枠13には、その外周面に厚さSの分割
突条13aが複数形成されており、隣りあう分割
突条13a間に1ブロツク分のコイル巻線11a
が巻回される。コイルは、全て長さlのブロツク
に分割されている。また、各ブロツク内に残余の
空間があるときは詰物15を施し、その長さを△
lで表わしている。1つのブロツク内の巻数は一
定である。従つて詰物15の幅△lは、線材の幅
のバラツキによつて変化するので、通常は各々の
ブロツクで詰物15の幅△lは異なる。ただし、
ブロツク長lと分割突条13aの厚さSは、一定
値である。
各ブロツク間の巻線渡り部付近の巻線状態を第
5図に示す。図において、11bはコイル巻線1
1aの渡り線であり、13bは分割突条13aに
設けた渡り溝である。あるブロツク内で必要な巻
数だけ巻回されたコイル巻線11aは、渡り線1
1bを介して隣りのブロツクのコイル巻線11a
の巻始め位置に達する。巻線11aと渡り線11
bとは同一線材の異なる位置の名称であり、巻線
11aと渡り線11bの間には線材を切断後接続
した箇所があつてもよいし、なくてもよい。ま
た、渡り線11bは、分割突条13aの一部に形
成された渡り線11b中を通る。渡り線11bは
各分割突条13aに1個所あり、渡り溝13b中
を通る。渡り溝13bは各分割突条13aに1箇
所あり、渡り線11bが1本通る程度の溝幅をも
ち、巻枠13の最外層コイルが巻かれる直径以下
となるような溝深さになつている。また、渡り溝
13bはZ軸と平行である。次に、作用および効
果について述べる。以上の構成になる主コイル
は、1ブロツク当りで見たコイルの電流密度iが
一定になり、Z軸方向の場所によつて変化しな
い。ブロツクの長さlを主コイルの半径Rに比べ
て十分小さくすれば、主コイルの巻線断面内の電
流密度の分布はほぼ一様とみなすことができる。
その結果、主コイルの発生磁界の均一度が向上す
る。ここで十分小さいとは、10分の1以下のこと
である。なお、l/R及び△l/l、S/lの値
は小さいほど、磁界の均一度向上の点では望まし
いが、巻線の作業性、分割突条13a付巻枠13
の製作時の作業性、磁界均一度の改善度合から考
えた上で適当な寸法を決めればよい。
ここで、第5図に示す渡り線11bは、巻線1
1aとは巻方向が異なるため、渡り線11bの部
分に流れる電流が発生する磁界は、不必要な磁界
である。しかし、第1層の渡り線11bに流れる
電流と、第2層の渡り線11bに流れる電流と
は、絶対値が等しく、向きが逆であるため、各々
の渡り線11bが発生する磁界はほぼ相殺され
る。従つて、渡り線11bが存在することによつ
て発生する不均一磁界成分は小さく、渡り線11
bから離れた位置にある高均一磁界領域4では、
全く問題にはならない。
また、上記実施例では、各分割突条13aに渡
り溝13bを1箇所だけ設けたが、複数個の渡り
溝13bがあつてもよい。この場合には、1個の
渡り溝13b中にある全部の渡り線11bの電流
の向きによつて正負の符号をつけた電流の総和が
0になるように渡り線11bを渡せば、渡り線1
1b部の発生する不均一磁界はほとんどなくな
り、高均一磁界領域4において、渡り線11bの
影響は全く問題とならない。
また、1個の分割突条13aに複数個の渡り溝
13bを形成した場合は、渡り溝13bを分割突
条13aの円周上に等間隔に配設してもよい。こ
の場合には、渡り線11bが発生するわずかな不
均一磁界成分を、円周上に分散させることができ
Z軸に関して対象位置付近にある渡り線11b同
志が、高均一磁界領域4に与える影響を互いに相
殺できる。従つて、同一渡り溝13b中の複数個
の渡り線11bの電流の総和を0にする場合より
も、さらに渡り線11bの発生する磁界の高均一
磁界領域4に与える影響が小さくなるという特有
の効果がある。
なお、分割突条13aは、旋盤による削り出し
により製作すれば、寸法精度が高く厚さが十分に
薄い分割突条13aをきわめて容易に得ることが
できる。
また、巻枠13は、一般には、単純円筒が用い
られるが、この発明では、分割突条13aが付加
されており、そのため、巻枠の機械的強度を増大
させることができる。従つて、巻枠13基底部の
厚さを薄くしても、従来と同様の、またはそれ以
上の機械的強度が得られる効果がある。さらに、
コイルの総重量が軽減されることにより、超電導
状態を作り出すために必要な液体ヘリウムが冷却
すべき重量、すなわち、被冷却重量を軽減するこ
とができるので、コイル冷却時の液体ヘリウム消
費量が少ない経済的な超電導コイルを具現し得る
効果がある。
以上の実施例では、巻枠に巻線基準面となる分
割突条を設けて主コイルの巻線を行うので、巻線
時に、ブロツク長lを測定しながら巻込む必要が
全くなく、単に分割突条側面にコイル巻線を沿わ
せて巻回すだけでよいので、巻線作業がきわめて
容易となる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば巻枠と、この
巻枠の外周面に形成され巻枠を軸方向に等しい長
さに分割した複数の分割突条と、この分割突条で
分割された各ブロツクにそれぞれ所定の巻数に巻
回され電気的に接続されたコイル巻線でなる主コ
イルを備えたことにより、主コイルの発生する磁
界の均一度を向上させ磁界補正コイルによる磁界
の要補正量を小さくし、磁界補正コイルの小形化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のものの縦断面図、第2図は一般
に得られるコイル線材の幅のバラツキを示す線
図、第3図は従来のものの一部縦断面図、第4図
はこの発明の一実施例の縦断面図、第5図は同じ
く一部斜視図である。 11a……主コイルのコイル巻線、11b……
渡り線、13……巻枠、13a……分割突条、1
3b……渡り溝、4……高均一磁界領域、15…
…詰物。なお、各図中、同一符号は同一又は相当
部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 巻枠と、この巻枠の外周面に形成され前期巻
    枠を軸方向に等しい長さに分割した複数の分割突
    条と、この分割突条で分割された各ブロツクにそ
    れぞれ所定の巻数に巻回され電気的に接続された
    コイル巻線でなる主コイルを備えてなることを特
    徴とする超電導コイル。
JP18102482A 1982-10-13 1982-10-13 超電導コイル Granted JPS5968910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18102482A JPS5968910A (ja) 1982-10-13 1982-10-13 超電導コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18102482A JPS5968910A (ja) 1982-10-13 1982-10-13 超電導コイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5968910A JPS5968910A (ja) 1984-04-19
JPH0365002B2 true JPH0365002B2 (ja) 1991-10-09

Family

ID=16093425

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JP18102482A Granted JPS5968910A (ja) 1982-10-13 1982-10-13 超電導コイル

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JP (1) JPS5968910A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5129434A (en) * 1974-09-02 1976-03-12 Kuraray Co Ritsutaikiseisareta fuaruneshirusakusan mataha sonoesuterurui no seizohoho
JPS562605A (en) * 1979-06-21 1981-01-12 Furukawa Electric Co Ltd:The Superconductive split magnet

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5129434A (en) * 1974-09-02 1976-03-12 Kuraray Co Ritsutaikiseisareta fuaruneshirusakusan mataha sonoesuterurui no seizohoho
JPS562605A (en) * 1979-06-21 1981-01-12 Furukawa Electric Co Ltd:The Superconductive split magnet

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JPS5968910A (ja) 1984-04-19

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