JPH0364993B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電動機用整流ブラシ等の回転電機用ブ
ラシの改良に関する。

従来の電動機用整流ブラシに於ては第１図ｂに
示すように、ブラシ全長方向とブラシ摩耗方向が
同一のため、ブラシ寿命を多くするには、ブラシ
全長を長くとる必要があり、電動機の小型化に際
して重大な欠点となつていた。

本発明はこのような欠点を鑑みてなされたもの
で、ブラシを直方体でなく、ある曲率をもつた円
弧状とすることにより、ブラシの摩耗方向とブラ
シの全長方向を変えることにより、ブラシ全長を
あまり変えることなく、ブラシ摩耗代を大きくと
ることができ、回転電機の小型化が可能なことを
目的とする。

以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。第１図ａは本発明を実施したブラシ装置の一
実施例を示す要部断面図、第２図は第１図ａの押
圧手段をなすブラシスプリングを外した状態の詳
細な斜視図を示す。

ブラシ１はうずまきばねよりなるブラシスプリ
ング２の中心Ａを中心とした同心円上の円弧曲面
１ａ，１ｂをもつ円弧状に形成してある。また、
樹脂等により成形されたブラシホルダ３はそれに
あわせた円弧形状の内壁をもつ。４は電動機の整
流子をなすコンミユテータ、５はブラシピグテー
ル、６はブラシホルダプレート、６ａはプレート
６より切起して設けられ、ブラシスプリング２を
固定する突起、６ｂはプレート６より折曲して設
けられ、ブラシホルダ３をブラシホルダプレート
６に固定する突起を示す。

本発明によれば、ブラシ寿命をのばすためにブ
ラシ１の摩耗代を大きくとるには、ブラシ壁１
ａ，１ｂの曲率中心からのひらき角θを大きくと
るだけでよく、従来のようにブラシを径方向に長
くする必要がないため、小型の回転電機を提供で
きるという優れた効果を有する。

なお、ブラシスプリング２としては、第１図に
示すうずまきばねの他にコイルスプリング等でも
よく、また、ブラシホルダ３とブラシホルダプレ
ート６とは樹脂で一体成形してもよい。

また、ブラシ１とブラシホルダ３が摺動する部
分には、摩耗を低減するために、ブラシホルダ３
内壁にテフロン等のコーテイングをしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明装置の一実施例を示す縦断面
図、第１図ｂは従来装置を示す縦断面図、第２図
は第１図ａ図示の本発明装置の要部拡大斜視図で
ある。 １……ブラシ、１ａ，１ｂ……円弧曲面、２…
…ブラシスプリング、３……ブラシホルダ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端側から他端側に向かうに従つて、円弧状
   に湾曲したブラシと、 内壁が前記ブラシに対応して円弧状に湾曲し、
   回転電機の整流子外周部に配置されて前記ブラシ
   の一端側が前記整流子に接するように、前記ブラ
   シを摺動可能に保持すブラシホルダと、 前記ブラシを前記整流子側へ押圧付勢する押圧
   手段と、 を備えた回転電機用ブラシ装置。 ２ 前記ブラシは、相対向する２側面が同一の点
   を中心とする曲率の円弧曲面であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の回転電機用ブラ
   シ装置。