JPH0364471B2 - - Google Patents

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JPH0364471B2
JPH0364471B2 JP60107857A JP10785785A JPH0364471B2 JP H0364471 B2 JPH0364471 B2 JP H0364471B2 JP 60107857 A JP60107857 A JP 60107857A JP 10785785 A JP10785785 A JP 10785785A JP H0364471 B2 JPH0364471 B2 JP H0364471B2
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JP
Japan
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water
tiles
suspension
alumina
coarse particles
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60107857A
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English (en)
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JPS61266342A (ja
Inventor
Shigeo Sugie
Kazumasa Goto
Yoshio Kamya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はタイルの融着防止法に係り、特にタイ
ル成形体の焼成にあたり、粒径20μm以上の珪砂、
シヤモツト又はアルミナの粗粒子を含む水懸濁液
をタイル成形体の側面に塗布することにより、タ
イルの融着を防止する方法の改良に関する。
[従来の技術] 周知のように、タイルは使用目的に応じて外
装、内装、床、モザイク等に分類され、建築用材
料として重要な製品の一つである。このタイルは
一般に、粘土等の原料を成形し、焼成炉内に成形
体を側面で積み重ねて載置し、1300〜1400℃程度
の高温で焼成して製造される。
この焼成に際しては、積み重ねたタイル成形体
の側面の融着防止のために、通常はアルミナ懸濁
液を調製し、この懸濁液の未焼成の成形体の側面
に塗布した後、積み重ねて焼成している。
しかして、このタイルの融着防止に用いるアル
ミナ懸濁液は、アルミナ粗粒子と、これを液体中
に均一に分散させるためのCMC(カルボキシメチ
ルセルロース)、小麦粉等の沈殿防止剤とを水に
添加して調製されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のCMC、小麦粉等の沈殿
防止剤を用いる懸濁液の調製方法では、粒径
20μm以上の粗粒子を、30重量%以上の高濃度で、
長期間安定して懸濁状態に維持することは不可能
であつた。
例えば、水100重量部に対して小麦粉を20重量
部添加した液への粗粒アルミナの懸濁量の限界は
30重量部であり、これを超えて粗粒アルミナを添
加した場合には、直ちにあるいは時間の経過と共
に粗粒アルミナが沈殿する。しかも、この懸濁液
は長期間保存すると腐敗するおそれがある。この
ため、従来においては、タイルの融着防止に用い
る懸濁液を前もつて調整、保存しておくことがで
きないという不具合があつた。
ところで、タイルの融着防止のためにアルミナ
懸濁液を塗布した場合、アルミナは白色であるこ
とから、旋成後、タイルの側面に白く残り、濃い
色のタイルの場合には、かなり目立つて製品の美
観を損れることとなる。
これに対し、珪砂、シヤモツトは有色物質であ
るため、濃い色のタイルの側面に残つた場合、目
立つこともなく、製品の美観を損なわない。そこ
で、タイルの融着防止剤として珪砂、シヤモツト
等の有色物質の懸濁液を用いることが考えられる
が、珪砂、シヤモツト等は粒径20μm程度の粒子
では耐火度が低く、タイルの焼成温度、1300〜
1400℃に耐え得ない。粒径100μm以上の非常に大
きな粒子であれば、耐火度が高くなり、タイルの
焼成温度にも耐え得るようになるが、従来におい
て、このような大きな粒子を均一な懸濁状態とす
ることは不可能であつたために、従来、珪砂、シ
ヤモツト等をタイルの融着防止に適用することは
できなかつた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記従来の問題点を解決し、粒径
20μm以上の珪砂、シヤモツト又はアルミナの粗
粒子を含む安定で長期保存性に優れた水懸濁液を
タイルの融着防止に用いる方法を提供するもので
あつて、該水懸濁液が自重の100〜1000倍の水を
吸収する能力を有する膨潤剤、該膨潤剤の吸水能
力の2重量倍以下の水、及び水の重量の70%以下
の前記粗粒子からなることを特徴とする。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明のタイルの融着防止方法に用いる水懸濁
液を調製するには、まず水に特定の膨潤剤の所定
量を添加して混合攪拌し、ゲル化させ、更に所定
量の粗粒子を添加して攪拌し、均一な分散懸濁液
とする。
本発明において、膨潤剤としては、水と接触し
たときに自重の100〜1000倍の水を速やかに吸収
してゲル化し、一旦吸収した水は多少の圧力をか
けても遊離しないようなものを用いる。このよう
な膨潤剤としては、澱粉系、セルロール系あるい
は合成樹脂系など各種のものを用いることができ
る。澱粉系のものとしては例えばアクリロニトリ
ルグラフト化水分解物やアクリル酸グラフト化物
が挙げられる。またセルロース系のものとしては
グラフト重合物やカルボキシメチル化物が挙げら
れる。合成樹脂系のものとしてはポリアクリル酸
塩系、ポリビニルアルコール系あるいはポリエチ
レンオキサイド系のものなどを用いることができ
る。
また、懸濁させる粗粒子は、珪砂、シヤモツト
又はアルミナの粗粒子であつて、その粒径が
20μm以上のものである。
本発明によれば、このような相当大きな粒径の
粒子を安定して懸濁させることができ、例えば
100μm以上の粗粒子をも均一な懸濁状態とし得
る。なお、粗粒子中に粒径20μm未満の粒子が混
合していても良いことは言うまでもない。また、
粗粒子は、珪砂、シヤモツト及びアルミナの2種
以上を含むものであつても良い。
本発明で用いる懸濁液は、水の量に対する膨潤
剤の量が多すぎると、液がママコ(継粉)状態と
なり、タイル側面への塗布等の用途に供するに
は、不適となる。また、膨潤剤が少なすぎると、
後で粗粒子が沈殿しやすい。
本発明において、膨潤剤、水及び粗粒子の懸濁
割合は、水を重量で膨潤剤の吸収能力の2重量倍
以下、好ましくは1〜2重量部とし、粗粒子を重
量で水の70%以下とする。
例えば、自重の200倍の吸水能力を有する膨潤
剤を用いてアルミナ懸濁液を調製する場合には、
水100gに対して膨潤剤を0.25〜0.5g添加したも
のに、粗粒アルミナを70g程度まで均一に分散さ
せて、長期間にわたつて(あるいは半永久的に)、
良好な懸濁状態とすることが可能である。
本発明のタイルの融着防止方法は、このように
して調整した水懸濁液を用いること以外は、従来
のタイルの融着防止方法と同様にして行なうこと
ができ、該水懸濁液のタイル成形体側面への塗布
方法、塗布量等において、特に制限はない。
[作用] 本発明で用いる水懸濁液では、膨潤剤の作用に
より、水でゲル化されるため、粗粒子はこの水ゲ
ル中に攪拌混合されて均一に分散し、極めて安定
な懸濁状態に維持される。このように、本発明に
おいては、粒径20μm以上の珪砂、シヤモツト又
はアルミナの粗粒子を含む、安定な水懸濁液を用
いることにより、タイルの融着防止のための作業
を良好な作業性のもとに行なうことが可能とされ
る。
特に、本発明においては、珪砂、シヤモツトの
粗粒子をタイルの融着防止に用いることができる
ことから、有色タイルの側面を美観を損なうこと
がない。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
実施例 1 水100重量部に、自重の200倍の吸水能力を有す
る膨潤剤(本例においてはポリアクリル酸のアン
モニウム塩を使用した)を0.35重量部添加し、十
分に攪拌混合した後、平均粒径200μmの珪砂を50
g添加し、再び十分に攪拌混合した。
得られた懸濁液は、アルミナ粗粒子が極めて均
一に分散しており、この懸濁液は50日間放置した
後も、粗粒子が沈殿することはなかつた。
この水懸濁液を用いて、タイル成形体の側面の
融着防止処理を行なつて焼成を行なつたところ、
タイル側面の融着を効果的に防止することができ
た。しかも、得られたタイルの側面には、融着防
止処理による白い残留物が残ることはなく、美麗
で商品価値の高いタイルを製造することができ
た。
[効果] 以上詳述した通り、本発明のタイルの融着防止
方法によれば、粒径20μm以上の、珪砂、シヤモ
ツト又はアルミナの粗粒子であつても、水中に30
重量%以上の高濃度で、極めて均一な分散状態と
することができる。しかも液中に分散された粗粒
子は、1ケ月以上の長期間保存した場合において
も、沈殿することなく、極めて安定な懸濁液とな
る。また本発明に係る懸濁液は長期間保存しても
腐敗することはない。
このように本発明によれば、珪砂、シヤモツ
ト、アルミナの粗大粒子の高濃度水懸濁液をタイ
ル融着防止に用いて、良好な作業性のもとに、焼
成時のタイル融着防止処理を行なうことができ
る。特に、タイル焼成時のタイル融着防止剤とし
て珪砂、シヤモツトを適用することが可能とな
り、有色タイルの処理に工業的に極めて有利であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 タイル成形体の焼成にあたり、粒径20μm以
    上の、珪砂、シヤモツト又はアルミナの粗粒子を
    含む水懸濁液をタイル成形体の側面に塗布するこ
    とにより、タイルの融着を防止する方法であつ
    て、該水懸濁液が自重の100〜1000倍の水を吸収
    する能力を有する膨潤剤、該膨潤剤の吸水能力の
    2重量倍以下の水、及び水の重量の70%以下の前
    記粗粒子からなることを特徴とするタイルの融着
    防止方法。
JP60107857A 1985-05-20 1985-05-20 タイルの融着防止方法 Granted JPS61266342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60107857A JPS61266342A (ja) 1985-05-20 1985-05-20 タイルの融着防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60107857A JPS61266342A (ja) 1985-05-20 1985-05-20 タイルの融着防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61266342A JPS61266342A (ja) 1986-11-26
JPH0364471B2 true JPH0364471B2 (ja) 1991-10-07

Family

ID=14469822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60107857A Granted JPS61266342A (ja) 1985-05-20 1985-05-20 タイルの融着防止方法

Country Status (1)

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JP (1) JPS61266342A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10787820B1 (en) 2019-05-03 2020-09-29 Gwang Ryong LEE Artificial stone tile comprising natural rock and method for manufacturing the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6078633A (ja) * 1983-10-05 1985-05-04 Toray Ind Inc 高安定性エマルジヨン様物

Patent Citations (1)

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JPS6078633A (ja) * 1983-10-05 1985-05-04 Toray Ind Inc 高安定性エマルジヨン様物

Cited By (1)

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US10787820B1 (en) 2019-05-03 2020-09-29 Gwang Ryong LEE Artificial stone tile comprising natural rock and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61266342A (ja) 1986-11-26

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