JPH0364372B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、粉粒体入り袋を解袋する解袋機に関
する。

従来の技術 粉粒体入り袋を解袋する従来の解袋機として
は、カツタで袋を切つて粉粒体をその切り口から
排出するものなどがある。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の解袋機では、いずれ
も袋と粉粒体との分離が不十分であつたため、袋
に粉粒体が付着したままになりやすいものであ
り、袋に付着した粉粒体が無駄に破棄されるとい
う問題があつた。

本発明は上記問題を解決するもので、袋と粉粒
体とを完全に分離することができる解袋機を提供
することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記問題を解決するために本発明は、外筒内
に、この外筒内で略同軸心で回転自在な内筒を配
設し、内筒および外筒の各上面に、粉粒体入り袋
の投入口を相対するように設け、内筒および外筒
の各下面に、粉粒体排出口と破壊袋排出口とを各
粉粒体排出口同士および各破壊袋排出口同士が相
対するようにそれぞれ設け、外筒の粉粒体排出口
にフイルタを配設し、内筒に取付けられると共に
先端がフイルタに当接するブラシを設け、内筒を
所定角度内往復回動させる第１駆動装置を設け、
内筒の両端から該内筒の中央に対して挿入自在な
一対の押圧板を設け、該各押圧板を往復移動させ
る第２駆動装置を設け、各押圧板の対向面に袋破
壊用針を多数設け、少なくとも一方の押圧板を回
転させる第３駆動装置を設け、内筒および外筒の
粉粒体排出口と破壊袋排出口とを仕切る仕切板を
設け、該仕切板を移動させて両排出口を互いに連
結させる第４駆動装置を設けたものである。

作 用 上記構成において、内筒および外筒の投入口を
介して粉粒体入り袋を内筒内に投入し、第２駆動
装置により両押圧板を接近させて袋破壊用針を内
筒内の袋に突き刺し、第３駆動装置により少なく
とも一方の押圧板を回転させて袋を破壊し、これ
と同時に、第１駆動装置の駆動により内筒を回転
させてブラシをフイルタ上で往復運動させながら
粉粒体をフイルタより積極的に通過させて外筒の
粉粒体排出口から粉粒体を排出させる。その後、
第４駆動装置により仕切板を移動させて両排出口
を互いに通過させると共に、第２駆動装置により
両押圧板を破壊袋排出口位置に離反させることに
より、破壊された袋を破壊袋排出口から排出させ
る。これにより、袋と粉粒体とを完全に分離する
ことができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。

１は四角形状の機枠、２は該機枠１内に配設さ
れた外筒であつて、外筒２は、機枠１の長辺部上
に配設された上部２Ａと、長辺部の下端から垂下
されたスカート部２Ｂと、該スカート部２Ｂに可
撓性蛇腹３を介して連結された下部２Ｃと、両端
板２Ｄ，２Ｅとから構成されている。４は外筒２
の上部２Ａの中央に形成された粉粒体入り袋５の
投入口、６，７は下部２Ｃに形成された外筒２の
粉粒体排出口と破壊袋排出口であつて、該粉粒体
排出口６には金網からなるフイルタ８を配設して
ある。９は外筒２の粉粒体排出口６の下方に接続
された粉粒体受取ホツパ、１０は該粉粒体受取ホ
ツパ９の下部に設けられた開閉バルブ、１１は該
開閉バルブ１０の開閉用駆動装置、１２は粉粒体
受取ホツパ９の側面に配設されたバイブレータ、
１３は外筒２の破壊袋排出口７の下方に接続され
た破壊袋外部連通排出口である。１４は振動支持
具であつて、この振動支持具１４は、上記のねじ
部が機枠１の下面のナツト１５に螺入するととも
に下部が粉粒体受取ホツパ９および破壊袋外部連
通排出口１３の上端に固着された支持枠１６の四
隅の穴１７に挿通されたねじ棒１８と、該ねじ棒
１８の下端ねじ部に螺合する付勢力調整ナツト１
９と、支持枠１６、付勢力調整ナツト１９間に配
設されたばね２０と、ロツクナツト２１とから構
成されている。２３は外筒２の各端板２Ｃ，２Ｅ
にボルト止めされたボス、２４は各ボス２３内に
回転自在に挿入された回転筒、２５は外筒２内に
配設された内筒であつて、内筒２５の両端板２５
Ａ，２５Ｂはそれぞれ上記各回転筒２４に溶接さ
れている。また、内筒２５の上面には粉粒体入り
袋５の投入口２６を形成し、内筒２５の下面には
内筒２５の粉粒体排出口２７と破壊袋排出口２８
を形成してある。２９は内筒２５の粉粒体排出口
２７に配設された粉粒体入り袋５の支持用格子、
３０は内筒２５の粉粒体排出口２７の両側縁に固
定金具３１により固定されると共に先端がフイル
タ８に当接されたブラシ、３２，３３は各回転筒
２４内に挿通された主軸、３４は内筒２５中に移
動自在に配設されると共に各主軸３２，３３の先
端鍔部にリング３５を介して固定された一対の押
圧板、３６は各押圧板３４にナツト止めされると
共に先端が内筒２５の中央に向かつて突出する多
数の袋破壊用針、３７は機枠１上に配設された第
１駆動モータであつて、クランク機構３８を介し
て一方の回転筒２４を回転させ、これによつて内
筒２５を約45度の範囲内において往復回転させる
ものである。４０は機枠１の両長辺部の互いに反
対側の端部に固着されたレール４１に案内されて
移動自在な移動台、４２は一方の主軸３２の基端
部に軸受４３を介して外嵌する連結筒、４４は該
連結筒４２と一方の移動台４０とを連結する連結
棒、４５は他方の主軸３３の基端部に外嵌する連
結リング、４６は該連結リング４５と他方の移動
台４０とを連結する連結棒、４７は本体が機枠１
の各長辺部にピン連結されるとともにピストンロ
ツド先端が各移動台４０にピン連結された一対の
油圧シリンダであつて、該油圧シリンダ４７のピ
ストンロツドを伸縮させることにより、各主軸３
２，３３を介して押圧板３４をそれぞれ別個に移
動させることができるものである。４８は一方の
移動台４０上に配設された第３駆動モータであつ
て、その駆動軸にキー止めされたスプロケツトホ
イール４９と一方の主軸３２の基端にキー止めさ
れたスプロケツトホイール５０とにはチエン５１
を巻回してある。５２は前記両粉粒体排出口６，
２７と両破壊袋排出口７，２８とを仕切る仕切板
であつて、粉粒体受取ホツパ９に回転自在に支持
された水平軸５３にボルト止めされている。５４
は該水平軸５３を介して仕切板５２を回動させる
第４駆動装置、５５は各主軸３２，３３の先端内
に設けられたシリンダ装置であつて、ピストン５
６と、該ピストン５６を貫通すると共に先端が押
圧板３４の中央貫通穴に挿入されたピストンロツ
ド５７と、該ピストンロツド５７をピストン５６
に固定するナツト５８と、各主軸３２，３３の先
端にボルト止めされた蓋５９と、ピストンロツド
伸長側室６０に連通する第１油路６３と、ピスト
ンロツド縮小側室６２に連通する第２油路６１と
から構成されている。６４は中央部が上記各ピス
トンロツド５７の先端に溶接されると共に多数形
成した穴が各袋破壊用針３６に挿抜自在に嵌合す
る破壊袋排除板である。

上記構成に基づいて、解袋の手順を説明する。
まず、第４図実線に示す状態において投入口４，
２６を介して内筒２５中に粉粒体入り袋５を投入
すると、その検知信号により各油圧シリンダ４７
が作動させられ、移動台４０、連結棒４４および
連結筒４２を介して一方の主軸３２を矢印Ａ方向
へ移動させ、また、移動台４０、連結棒４４およ
び連結リング４５を介して他方の主軸３３を矢印
Ｃ方向へ移動させる。これにより、両押圧板３４
が互いに接近して袋破壊用針３６が粉粒体入り袋
５に突き刺さることになる。またこれと同時に第
３駆動モータ４８を作動させ、スプロケツトホイ
ール４９，５０およびチエン５１を介して一方の
主軸３２を一方向へ回転させる。これによつて一
方の主軸３２側の袋破壊用針３６が回転させら
れ、袋５が粉々に破壊され、粉粒体はフイルタ８
上に落下する。そして、第４図イに示すごとく両
押圧板３４が最接近した状態では、粉粒体はすべ
てフイルタ８上に落下する。さらに、第３駆動モ
ータ４８の作動と同時に第１駆動モータ３７およ
びバイブレータ１２を作動させ、クランク機構３
８および回転筒２４を介して内筒２５を往復運動
させる。これによつて、ブラシ３０がフイルタ８
上を往復運動し、またバイプレータ１２により外
筒２の下部２Ｃが振動させられ、粉粒体がフイル
タ８を積極的に通過させられる。したがつてフイ
ルタ８上には粉々の破壊袋片のみが残るものであ
る。粉粒体がすべてのフイルタ８を通過して粉粒
体受取ホツパ９内に入つたのを見計らつた後、第
４駆動装置５４を作動させて水平軸５３を介して
仕切板５２を矢印Ｅ方向へ回動させる。これによ
つて、フイルタ８上の破壊袋片が振動によりフイ
ルタ８の一端から破壊袋外部連通排出口１３内に
落下させられる。またこれと同時に一方の主軸３
２を矢印Ａ方向へ移動させると共に他方の主軸３
３を矢印Ｄ方向へ移動させて第４図イ位置の両押
圧板３４をその状態のまま内筒２５の破壊袋排出
口２８の上方までもたらす。次に、一方の主軸３
３を矢印Ｂ方向へ若干戻し、これと同時に各第２
油路６１を介して各ピストンロツド伸長側室６０
内に圧油を供給し、ピストン５６およびピストン
ロツド５７を介して各破壊袋排除板６４を袋破壊
用針３６の先端まで押し出し、第４図ロに示す状
態にする。これによつて各袋破壊用針３６にまつ
わりついている破壊袋片が各袋破壊用針３６から
外され、破壊袋外部連通排出口１３内に落下させ
られる。以上の解袋動作が終了したならば、元の
状態に戻し、次の解袋まで待機させればよい。

発明の効果 以上述べたごとく本発明の解袋機によれば、袋
を袋破壊用針で単に破るだけでなく、適当な袋破
壊用針を回転させて袋を細かく破壊するものであ
るから、袋と粉粒体とを完全に分離することがで
きて、従来のように袋に付着した粉粒体が無駄に
破棄されるということは防止される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は一部切欠き平面図、第３図は横断面
図、第４図は第３図の−矢視図、第５図は一
方の主軸部分の縦断面図である。 ２……外筒、４……投入口、５……粉粒体入り
袋、６……粉粒体排出口、７……破壊袋排出口、
８……フイルタ、１３……破壊袋外部連通排出
口、２５……内筒、２６……投入口、２７……粉
粒体排出口、２８……袋破壊排出口、３０……ブ
ラシ、３４……押圧板、３６……袋破壊用針、３
７……第１駆動モータ（第１駆動装置）、４７…
…油圧シリンダ（第２駆動装置）、４８……第３
駆動モータ（第３駆動装置）、５２……仕切板、
５４……第４駆動装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外筒内に、この外筒内で略同軸心で回転自在
   な内筒を配設し、内筒および外筒の各上面に、粉
   粒体入り袋の投入口を相対するように設け、内筒
   および外筒の各下面に、粉粒体排出口と破壊袋排
   出口とを各粉粒体排出口同士および各破壊袋排出
   口同士が相対するようにそれぞれ設け、外筒の粉
   粒体排出口にフイルタを配設し、内筒に取付けら
   れると共に先端がフイルタに当接するブラシを設
   け、内筒を所定角度内往復回動させる第１駆動装
   置を設け、内筒の両端から該内筒の中央に対して
   挿入自在な一対の押圧板を設け、該各押圧板を往
   復移動させる第２駆動装置を設け、各押圧板の対
   向面に袋破壊用針を多数設け、少なくとも一方の
   押圧板を回転させる第３駆動装置を設け、内筒お
   よび外筒の粉粒体排出口と破壊袋排出口とを仕切
   る仕切板を設け、該仕切板を移動させて両排出口
   を互いに連通させる第４駆動装置を設けたことを
   特徴とする解袋機。