JPH036366Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はゴルフ用パターに関する。

（従来技術） 従来特開昭53−2131号公報に示すように、１本
のシヤフトの上端に扁平箱形の把持体を固定し、
両手で両側より把持し、親指を把持体表面に並置
し、他の指で把持体表面を押圧・把持するように
したゴルフ用パターは公知である。

そこで本出願人は実開昭59−2368号公報に示す
ようにグリツプ裏面に指を入れる孔を設け指掛け
部を形成したゴルフ用パターを提案した。

又、特公昭52−141732号公報に示すようにシヤ
フトの端部両側に断面丸型の握り部を形成するよ
うにした並列握り式ゴルフクラブも公知である。

（考案が解決しようとする問題点） ところで上記従来技術に於て、第１公知例は把
持体裏面が平面であるのでしつかり把持するには
指に力を入れて強く押圧しなければならないので
微妙なフイーリングが失われ、弱く把持すると指
がずれて不安定となり正確なパツテイングのタツ
チが得られないという問題点があつた。

第２公知例は指掛け部が凹欠成形されこの中に
小指・薬指を入れて係止するので指が自由に動か
せずフイーリングが悪くパツテイング時の微妙な
タツチが得られないという問題点があつた。

第３公知例に示された握り部は断面円形の２個
の握り部の内側を扁平な連結部で結合しているの
で握り部内側に指の先端がわずかにかゝるだけで
あり、しつかりとグリツプできず微妙なフイーリ
ングが得られないという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決することを目的と
し、両手親指を縦方向に並べて載置し得る表面扁
平部の両側を裏面に一体に折曲し、親指下方の掌
部を外面に、親指以外の指を内面に当接して把持
し得る折曲係止部を縦方向に一体形成したことを
特徴とするものである。

以下、図示した実施例に基づいて具体的に説明
する。２は下端にパターフエイス３を固定シヤフ
トで上端に本考案グリツプ１を固定してある。１
ａは両手親指を縦方向に並べて載置し得る表面扁
平部で、その両側を裏面に一体に折曲し、親指下
方の掌部を外面に、親指以外の指を内面に当接し
て把持し得る折曲係止部１ｂ，１ｃを縦方向に一
体形成してある。

使用時は第２図に示す如くグリツプ１の両側よ
り左右の手を当接し、両親指を表面扁平部１ａの
上に縦方向に並べて載置し、親指下方の掌部を外
面に当接し親指以外の４本の指を裏面にまわし折
曲係止部１ｂ，１ｃ内面に当接して係止把持す
る。この時係止する位置、把持する力を微妙に調
整し、微妙なフイーリングを出せるようにする。

（効果） 本考案によると両手親指を縦方向に並べて載置
し得る表面扁平部の両側を裏面に一体に折曲し、
親指下方の掌部を外面に、親指以外の指を内面に
当接して把持し得る折曲係止部を縦方向に一体形
成してあるので、折曲係止部に係止した指を弱い
力で刃持してもパター全体を安定に把持でき、又
指は自由に動かせるので微妙なフイーリングを得
られるように位置調整を容易に行うことができ、
表面扁平部の両端を彎曲して彎曲係止部を一体成
形しているので量産に適しており安価に製作でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例斜視図、第２図は第
１図のグリツプを把持した時の斜視部分図であ
る。 １……グリツプ、１ａ……グリツプの表面扁平
部、１ｂ，１ｃ……グリツプの折曲把持部、２…
…シヤフト、３……パターフエイス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両手親指を縦方向に並べて載置し得る表面扁平
   部の両側を裏面に一体に折曲し、親指下方の掌部
   を外面に、親指以外の指を内面に当接して把持し
   得る折曲係止部を縦方向に一体形成したグリツプ
   を有するゴルフ用パター。