JPH036358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、発香装置に関し、更に詳しくは、コ
ーヒー等種々の匂いのする人工的に得られた液体
等の香をフアンによつて強制拡散させる装置に関
し、本案装置は、例えばコーヒーの自動販売機に
付設するに好適な発香装置である。

〔従来の技術〕

従来、この種装置としては、食パン等商品の外
形を模して作られた中空の擬似商品に吸気口と排
気口を形成し、擬似商品の中空部内に真の商品特
有の香りを発する香料と、この香料より発する香
りを排気口より放出する送風フアンとを設けたも
のや、多孔を穿つた外箱内に、電池と、電動フア
ンと、脱臭剤とを設け、外箱は、箱体と着脱差換
え可能にしたカバーとよりなる構造のものが知ら
れている（例えば、実開昭58−30437号公報およ
び実開昭54−16752号公報参照）。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の技術で述べたもののうち前者において
は、香料の出し入れができないという問題点を有
していた。

また、後者においては、香料体（脱臭剤）の出
し入れは可能であるが、それは箱体２よりカバー
３を取り外した上でなければ行うことができず、
したがつて、香料体（脱臭剤）の交換が面倒であ
るばかりか、脱臭剤受１０が出し入れ可能として
設けられているとの明示的な説明がないので、脱
臭剤受１０の水洗等が至難で、使用上不便である
という問題点を有していた。

本考案は、従来の技術が有するこのような問題
点に鑑みなされたものであり、その目的とすると
ころは、香料体を入れた受皿の出し入れをカバー
等の取り外しを一切要することなく、外部から簡
単になし得て、香料体の交換、受皿の洗浄等を簡
易になし得る発香装置を提供しようとするもので
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的のため、本考案は、前面板上に横長四
角形の開口部１２が、後面板下部の長手方向いつ
ぱいには横長四角形の開口部１３がそれぞれ設け
られた本体函１１の側板１４の外側にモータ１５
が設けられると共に、該本体函１１の内部には、
前記モータ１５の回転力を受けて回転するフアン
１６が回転自在に軸支され、更にフアン１６の下
部に位置した本体函１１の底面板上には、やや斜
め外方に突設された摘み片１８付の香料体の受皿
１７が出し入れ可能として設けられて成る装置本
体１０が、前面蓋板２２に前記本体函１１の開口
部１２と適合する横長四角形の開口部２３が設け
られ、蓋板２２と対向する函体２１の背面板には
［形開口部２４が切欠形成されて成る外函２０内
に、本体函１１の開口部１２と開口部１３が前記
開口部２３と開口部２４とにそれぞれ適合せら
れ、かつ前記受皿１７の摘み片１８が開口部２４
より外方にやや突出せられて開口部２４より受皿
１７が出し入れ可能として装着された構成を特徴
とするものである。

〔実施例〕

本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は装置本体の拡大縦断面図、第２図は同
上正面図、第３図は一部切欠の同上背面図、第４
図は全体の概略外観図、第５図は同上背面図、第
６図は香料体受皿の斜視図、第７図は使用態様の
一例を示す概略正面図である。

第１図、第２図および第３図において、装置本
体１０は本体函、モータ、フアン等から構成され
ている。

本体函１１は、その前面板の略中間上部に、そ
の左右両端縁を僅かに残して横長四角形の開口部
１２を有し、また、後面板の略中間下部には長手
方向いつぱいに横長四角形の開口部１３を有して
いる。

本体函１１の側板１４の外側にモータ１５が取
り付けられると共に、本体函１１の内部長手方向
には、モータ１５の回転力を受けて回転するフア
ン１６が回転自在に軸支されている。

本体函１１の後面板開口部１３は、これよりフ
アン１６の下方に香料体受皿１７を出し入れする
ための開口部で、受皿１７は第６図に示すよう
に、断面コ字形の横長四角形の箱形であつて、そ
の一方の長辺部には摘み片１８がやや斜め外方に
一体に突設され、外摘み片１８を持つて開口部１
３より出し入れできるようになつている。

受皿１７には、発香させる各種の香料、例えば
コーヒー等の匂液を含浸させた布地１９を入れる
もので、これを開口部１３よりフアン１６の下方
に位置させ、フアン１６の高速回転によつて布地
１９より発散の香りを前面板開口部１２より外部
に強制拡散させるものである。

装置本体１０を内装する外函２０は、第４図お
よび第５図に示すように、函体２１と該函体２１
の全面開口部を閉塞する着脱可能な蓋板２２を有
し、該蓋板２２のやや上部長手方向には、本体函
１１の開口部１２の一部と適合する横長四角形の
開口部２３が設けられて、該開口部２３よりフア
ン１６にて強制排気された香りが外部に拡散する
ようになつている。

また、函体２１における蓋板２２と対向する背
面板には、横長四角形の［形開口部２４が切欠形
成されて、該開口部２４より受皿１７を出し入れ
可能とされると共に、開口部２４よりの吸気によ
つて受皿１７に入つている香料体がフアン１６に
て発香され、開口部２３より外部に拡散されるよ
うになつている。

そして、装置本体１０は函体２１内に装着され
ると共に、函体開口部には蓋板２２が嵌着され、
函体２１の側板よりモータ１５の電源線２５が引
き出されて全体が構成され、かかる本案装置は、
例えば第７図に示すように、看板Ａの裏側下部適
所に、その看板開口部Ｂに外函２０の開口部２３
を適合させて取り付け、その電源線２５をコンセ
ント（図示しない）に電気接続して使用する。さ
すれば、フアン１６の回転によつて受皿１７に入
つている例えばコーヒーの匂液を含浸させた布地
１９からコーヒーの香りが発せられて外函２０の
開口部２３から看板開口部Ｂを通つて外部に拡散
され、恰も看板Ａに表示のコーヒーカツプからコ
ーヒーの香りが漂つてくる如く匂わせることがで
きて、広告宣伝効果を格段と高めることができ
る。

〔考案の効果〕

しかして、本考案によれば、種々の香りを簡単
な構造にて強力に発香拡散させることができ、し
かも香料体を入れた受皿の出し入れをカバー等の
取り外しを要することなく、外部から簡単に行う
ことができるので、香料体の交換、受皿の洗浄等
を簡易に行うことができ、看板等の表示物やコー
ヒー等の自動販売機に付設して使用するに好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図
は装置本体の拡大縦断面図、第２図は同上正面
図、第３図は一部切欠の同上背面図、第４図は全
体の概略外観図、第５図は同上背面図、第６図は
受皿の斜視図、第７図は使用態様の一例を示す概
略正面図である。 １０……装置本体、１１……本体函、１２，１
３……開口部、１４……側板、１５……モータ、
１６……フアン、１７……香料体受皿、１８……
摘み片、２０……外函、２１……函体、２２……
蓋板、２３，２４……開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面板上部に横長四角形の開口部１２が、後面
   板下部の長手方向いつぱいには横長四角形の開口
   部１３がそれぞれ設けられた本体函１１の側板１
   ４の外側にモータ１５が設けられると共に、該本
   体函１１の内部には、前記モータ１５の回転力を
   受けて回転するフアン１６が回転自在に軸支さ
   れ、更に該フアン１６の下部に位置した前記本体
   函１１の底面板上には、やや斜め外方に突設され
   た摘み片１８付の香料体の受皿１７が出し入れ可
   能として設けられて成る装置本体１０が、前面蓋
   板２２に前記本体函１１の開口部１２と適合する
   横長四角形の開口部２３が設けられ、蓋板２２と
   対向する函体２１の背面板には［形開口部２４が
   切欠形成されて成る外函２０内に、前記本体函１
   １の開口部１２と開口部１３が前記開口部２３と
   開口部２４とにそれぞれ適合せられ、かつ前記受
   皿１７の摘み片１８が開口部２４より外方にやや
   突出せられて開口部２４より受皿１７が出し入れ
   可能として装着された構成を特徴とする発香装
   置。