JPH0281Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヘアードライヤに関するものであ
る。

ヘアードライヤでは熱風を用いるため、毛髪や
ごみが吸込まれてヒータに接触し、こげた臭いが
発生し、不快感を与えるという問題がある。この
ため、カプセル状の芳香剤の入つた容器を吸込口
中央部に配置し、いやな臭いを消して気持良く使
用できるようにしたヘアードライヤを提案した。
しかし、カプセル状となつているため着脱が困難
で、かつ容器ごと変更するためコスト高になると
いう問題がある。また、使用者が自分の好みの芳
香剤に自由に入れ替えることができないという欠
点がある。さらに、芳香剤の発香効果が十分に得
られないという問題がある。

したがつて、この考案の目的は、芳香剤のみを
容易に入れ替えることができ、かつ芳香剤の発香
効果が良く、快適な雰囲気で使用できるヘアード
ライヤを提供することである。

この考案の一実施例を第１図ないし第５図に示
す。図において、１はハンドル２が突設された筒
状のヘアードライヤ本体である。ヘアードライヤ
本体１は一端が吸込口３となり、他端が吹出口４
となり、モータ５で駆動されるフアン６と、ヒー
タ７とが内蔵されている。吸込口３には吸込口カ
バー８が設けられ、吹出口４にはノズル９が着脱
自在に取付けられる。１０はスイツチ、１０ａは
その押釦である。

吸込口カバー８は縦横の格子子１１，１２と環
状の格子子１３とからなる格子１４を有し、中央
部に有底筒状の芳香剤収容室１５が外向きに一体
に形成されている。芳香剤収容室１５の底壁中央
には開口穴１６が設けられている。芳香剤収容室
１５の開口縁は各格子子１１〜１３の外面よりも
内側に位置している。中央の２本の縦格子子１１
ａは蓋体取付部となる嵌合切欠１７が中央に設け
られて２本に分割されており、有底筒状の蓋体１
８が嵌合切欠１７に圧入嵌合されて芳香剤収容室
１５を閉蓋している。蓋体１８は側壁に縦方向の
スリツト１９を有し、かつ頂壁に開口穴２０を有
している。

このように、芳香剤収容室１５を閉蓋する蓋体
１８を圧入嵌合により着脱自在としたため、蓋体
１８の着脱により芳香剤２１のみを取換えること
が可能となり、自分の好みのものを種々交換する
ことができる。この場合に容器ごと交換する必要
がないので、安価となる。蓋体１８はスリツト１
９を有しているため、弾性効果が得られ、格子子
１１ａの嵌合切欠１７への圧入嵌合による着脱が
容易に行なえる。しかも、スリツト１９が設けら
れており、かつ蓋体１８は格子子１１ａにより４
点支持されてスリツト１９が開いたままとなつて
いるため、開口穴だけでなく、スリツト１９から
も空気が吸込まれて発香作用が促進され、発香に
よる快適な使用効果が増す。

以上のように、この考案のヘアードライヤは、
吸込口の格子の格子子に嵌合切欠を設け、筒状の
蓋体を圧入嵌合しており、かつ蓋体はスリツトを
設けて弾性効果が得られるようにしてあるため、
格子子への蓋体の着脱が簡単であり、芳香剤の入
れ換えが簡単に行える。また、蓋体は複数本の格
子子の切欠の嵌合切欠に圧入するようにしている
ため、スリツトを格子子間に位置させることによ
り、蓋体の開口穴だけでなく、弾性効果向上用の
前記スリツトからも空気が吸い込まれて発香作用
が促進される。また、芳香剤収納室を吸込口に配
置しているため、吐出口に設けた場合と異なり、
芳香剤収納室内の芳香剤が熱風で劣化することが
防止される。しかも、吸込口に芳香剤収納室を設
けていることから、芳香がフアンで掻き混ぜら
れ、吐出口から吐出されるときは均等な芳香が得
られる。そのため、臭いが強いときと弱いときと
が生じて不快になるという問題がなく、快適な雰
囲気で使用できる。吸込口の中央に芳香剤収納室
を配置していることから、より一層芳香の均等化
が得られる。また、ヘアードライヤの使用上、吐
出口は器物等に当たり易い箇所に配置されるが、
吸込口は当たり難い箇所に配置されるため、この
ように吸込口に芳香剤収納室を設けると、芳香剤
収納室の蓋体の着脱を自在としても、不用意に蓋
体が外れて芳香剤がこぼれ落ちることがないとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
はその吸込口カバーの断面図、第３図は同じくそ
の吸込口カバーの正面図、第４図は同じくその芳
香剤収容室と蓋体を示す断面図、第５図は同じく
その蓋体の斜視図である。 １……ヘアードライヤ本体、２……ハンドル、
３……吸込口、４……吹出口、５……モータ、６
……フアン、７……ヒータ、８……吸込口カバ
ー、１１，１２，１３……格子子、１４……格
子、１５……芳香剤収容室、１６……開口穴、１
７……嵌合切欠（蓋体取付部）、１８……蓋体、
１９……スリツト、２０……開口穴、２１……芳
香剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込口に格子を有するヘアードライヤ本体と、
   前記吸込口の中央で前記格子の複数本の格子子に
   一体に設けられて外向きに開口する有底筒状の芳
   香剤収容室と、前記各格子子に前記芳香剤収容室
   の外側に整合して設けられた嵌合切欠と、有底筒
   状に形成されかつ側壁に軸方向のスリツトを有し
   前記嵌合切欠に圧入嵌合されて前記芳香剤収容室
   と開口部が対面しかつこの芳香剤収容室を閉蓋す
   る蓋体と、前記芳香剤収容室および前記蓋体の底
   壁部に各々形成した開口穴とを備えたヘアードラ
   イヤ。