JPH0421904Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、便器に関するものであるが、特に便
器内の排泄物から立ち込める悪臭を直ちに吸引し
て脱臭し、更にトイレの室内に香り良い匂いをた
だよわせる便器用脱臭装置に関するものである。

〔従来の技術〕

便器内の排泄物から立ち込める悪臭の脱臭方法
としては、トイレの室内に排気装置を取付け、外
気との換気によつて自然排気させるか、或は室内
に香水等の香りをただよわせることによつて、悪
臭防止するなどが多用されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

これらの従来方法は、いずれも室内そのものを
常時換気させたり、香水等の匂いを発散させる方
法であるから、排泄物から直接発生する悪臭を直
接脱臭するものではない。したがつて、使用中や
その直後のトイレには常に悪臭がただよい、使用
者はさわやかな気分でトイレを使用することがで
きない。

そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされた
もので、従来不可能とされていた便器内の排泄物
から発生する悪臭を直接吸引し脱臭し、更に室内
に香り良い匂いをただよわせ、常にさわやかでこ
こち良く用便、用尿ができるようにした便器用脱
臭装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、上記の如き課題を解決するために案
出したものであつて、先端に吸入口を具備した容
器にフアンモーターを内設し、更に活性炭、スポ
ンジおよび香料をそれぞれ収容した処理容器を相
互に着脱自在にしかつ前記容器に処理容器をそれ
ぞれ着脱自在にしてなる脱臭装置本体と、該脱臭
装置本体の前記吸入口に接続すると共に便器に取
り付けた吸引カバーと、前記便器に取り付け前記
フアンモータの駆動操作を行なう自動スイツチと
からなるものである。すなわち、便器内の排泄
物からただよう悪臭を吸引カバーを介してフアン
モーターにより直接吸引させること、吸引させ
た悪臭を活性炭とスポンジとを介して脱臭させる
こと、脱臭された空気を香料を通してさわやか
な匂いに変えること、このような作用を有する
脱臭装置の作動を使用時のみ操作できるようにし
たこと、またこの便器用脱臭装置をすでに設置
してある洋式トイレ、和式トイレのいずれの便器
にも簡単かつ直ちに取付けることができること、
更に脱臭剤、芳香剤などの組み合わせが自在に
できること、などに本考案の課題解決の手段があ
る。

〔実施例とその作用〕

以下、図面に従つて本考案の一実施例について
説明する。

第１図は、本考案の便器用脱臭装置を示したも
のであり、１はその脱臭装置本体である。脱臭装
置本体１は、プラスチツク製の円形をした容器を
用い、一端部に吸入口２が取付けてある。この吸
入口２は螺線状の軟質性のホースを用い自在に折
り曲げることができるようにしてある。３は脱臭
装置本体１は内設したフアンモーターである。こ
のフアンモーター３は支持板４を介してフアンが
吸入口２側になるように内設してある。５は活性
炭、６はスポンジおよび７は香料であり、各仕切
板８間に挿入離脱が自在になるように内装されて
いる。活性炭５は脱臭効果を、香料７は匂い効果
を、スポンジ６は通風効果をそれぞれ高めるため
に用いたものであり、それぞれ所望の形状、大き
さに成形加工してある。各仕切板８には、通風作
用を良好にするために数個の小穴が設けてある。
９は、脱着用ネジであり、活性炭５、スポンジ
６、香料７の出し入れを容易にするために各ボツ
クスを脱着分解できるようにしたものである。従
つて、必要に応じて、若しくは好みに応じてこれ
ら活性炭５、スポンジ６、香料７を組み替えるこ
とができるものである。１０はフアンモーター３
用のコンセントである。１１はフアンモーター３
の駆動用メーンスイツチであり、１２はその自動
スイツチである。

第２図は、本考案の使用状態を示したものであ
り、イは洋式トイレロは和式トイレをそれぞれ表
したものである。イ図の洋式トイレの場合である
が、便器１３のタンク１６側に脱臭装置本体１を
設け、更に吸入口２を便器１３内に突出させるよ
うにしてある。そして、便座１４が便器１３に重
ね合わされる個所に自動スイツチ１２が取付けら
れている。

次に、この便器用脱臭装置の使用方法を説明す
る。まず、コンセント１０を電源に差し込みメー
ンスイツチ１１によつて常時作動するようにセツ
トする。このようにして、便器１３上に便座１４
を置き、人が座れば自動スイツチ１２が作動して
脱臭装置本体１のフアンモータ３が自動的に作動
されることになる。したがつて、排泄物から立ち
こめる悪臭は、吸入口２から吸引され、活性炭
２、スポンジ６により脱臭され、香料７により香
り良い匂いが室内に立ち込めるので、さわやかに
用便、用尿ができる。なお、使用後は便座１４上
に蓋１５をかぶせて排水すれば、悪臭は室内には
立ち込むことはない。次にロ図の和式トイレの場
合であるが、脱臭装置本体１の吸入口２に吸引カ
バー１７を取付け、この吸引カバー１７を便器１
３の後方部に取付ける。１８は通風穴であり、便
器１３内の悪臭がこの穴の吸引されて脱臭装置本
体１を介して香りの良い匂いが室内に立ち込める
ことができる。なお、脱臭装置本体１の作動は自
動スイツチ１２を足でふみ込むことによつて行
う。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成してあるから、便器
内の排泄物から立ち込める悪臭を直接換気させる
と共に、室内に香り良い匂いをただよわせること
ができ、しかも装置そのものが簡単であり、ま
た、すでにある便器対しても取付け操作も簡便で
あり、しかも必要に応じてあるいは好みに応じて
各種の脱臭剤及び香料を選択できるので、実用
面、経済面、取扱面等あらゆる面から優れた便器
用脱臭装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の便器用脱臭装置を示した一部
切欠面を有する斜視図、第２図は本考案の使用状
態を示したものであり、イは洋式トイレ、ロは和
式トイレをそれぞれ表したものである。 １……脱臭装置本体、２……吸入口、３……フ
アンモーター、４……支持板、５……活性炭、６
……スポンジ、７……香料、８……仕切板、９…
…脱着用ネジ、１０……コンセント、１１……メ
ーンスイツチ、１２……自動スイツチ、１３……
便器、１４……便座、１５……蓋、１６……タン
ク、１７……カバー、１８……通風穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に吸入口を具備した容器にフアンモーター
   を内設し、更に活性炭、スポンジおよび香料をそ
   れぞれ収容した処理容器を相互に着脱自在にしか
   つ前記容器に処理容器をそれぞれ着脱自在にして
   なる脱臭装置本体と、該脱臭装置本体の前記吸入
   口に接続すると共に便器に取り付けた吸引カバー
   と、前記便器に取り付け前記フアンモータの駆動
   操作を行なう自動スイツチとからなることを特徴
   とする便器用脱臭装置。