JPS6245708Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマツトレスの側面に着脱自在に取着さ
れ、前記マツトレスの内部に対して効能を発揮す
る芳香剤または薬品を収容する収容容器に関する
ものである。

マツトレスは、長期間にわたる使用によつて湿
気や臭気を帯びたり、あるいは害虫が発生したり
して衛生上好ましくないが、表生地にて全体を被
包した完成品として市販されるものであるため
に、使用者においてこれを乾燥、清浄することは
きわめて困難なものとなつている。

本考案はこれに鑑み、マツトレスの側面に着脱
自在に取着されるとともに、該マツトレスの内部
と連通する所要数の孔を穿たれた箱体内に芳香剤
または薬品を収容してなり、一旦これを取着した
後は前記芳香剤等の効用期間が過ぎるまで一切手
間が掛からないにもかかわらず、マツトレスを常
時良好な衛生状態に維持し得る芳香剤等の収容容
器を提供するものである。

以下、本考案収容容器の一実施例を図面にした
がつて説明する。

１は当該収容容器３を取着するマツトレスであ
り、該マツトレス１の側面に適宜間隔をもつて複
数の取着孔２が設けられ、該取着孔２の周縁に沿
つて環状の取着座４が固着せしめられる。該取着
座４の内径面には雌ねじが螺設され、該雌ねじと
蓋体５の筒部６外径面に螺設された雄ねじとが着
脱自在に螺合される。また該筒部６内径面には今
１つの雌ねじが螺設され、該雌ねじと箱体７外径
面の一部に螺設された雄ねじとが着脱自在に螺合
される。該箱体７は略有底筒状形になり、前記雄
ねじ近傍側の端面に収容物の挿入孔８が付される
とともに、反雄ねじ側の端面および周面に所要数
の孔９が付されてなる。

上記構成の収容容器３は、マツトレス１に固着
された取着座４に対する蓋体５の螺合を解除し
て、該蓋体５およびこれに螺合された箱体７をマ
ツトレス１から取り外し、さらに両者５，７の螺
合を解除して、箱体７内に芳香剤等を収容した
後、上記手順とは逆に、あらかじめ箱体７を螺合
した蓋体５を前記取着座４に対して螺合するもの
である。箱体７内に収容された芳香剤等から昇華
した成分は、たとえば就寝者が寝返りをうつた際
に生じるマツトレス１内空気の流動とともに、孔
９からマツトレス１内全体に拡散され、その効能
を発揮するようになる。芳香剤等の効用期間が経
過したならば、上記手順にてただちにこれを取り
替える。箱体７は前記挿入孔８を有さない使い捨
て式としてもよく、さらに蓋体５と箱体７を一体
成形して、これを使い捨て式としてもよい。収容
剤としては芳香剤の外、除湿剤、除臭剤、防虫剤
等がある。

本考案は以上説明したように、マツトレスの内
部と連通する孔を設けた箱体内に芳香剤等を収容
してこれをマツトレスの側面に取着するように構
成してなり、該容器を取着したマツトレスの弾性
等の性能に影響を与えることなく、該マツトレス
の湿気、臭気を取り除くことができ、その衛生上
著効を奏するものである。また当該収容容器はき
わめて簡単な構造になり、安価大量に製造できる
ものであつて、上記のごとくこれを使い捨て式に
すると否とにかかわらず、低コストにて得られる
ものであり、本考案の実用的効果にはきわめて大
なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る収容容器をマツトレス側面
に取着した状態を示す正断面図である。 １……マツトレス、２……取着孔、３……収容
容器、４……取着座、５……蓋体、６……筒部、
７……箱体、８……挿入孔、９……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マツトレスの側面に着脱自在に取着され、該マ
   ツトレスの内部と連通する所要数の孔を穿たれた
   箱体内に芳香剤または薬品を収容することを特徴
   とする芳香剤または薬品用収容容器。