JPH0363187A - 平版印刷用濃縮湿し水 - Google Patents

平版印刷用濃縮湿し水

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JPH0363187A
JPH0363187A JP20004189A JP20004189A JPH0363187A JP H0363187 A JPH0363187 A JP H0363187A JP 20004189 A JP20004189 A JP 20004189A JP 20004189 A JP20004189 A JP 20004189A JP H0363187 A JPH0363187 A JP H0363187A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、平版印刷版のオフセット印刷法に有用な湿し
未濃縮液に関する。
〔従来の技術及びその解決すべき課題〕平版印刷は水と
油が本質的に湿り合わない性質を巧みに利用した印刷方
式であり、印刷版面は水を受容し、油性インキを反撥す
る領域と、水を反撥し、油性インキを受容する領域とか
ら成り、前者が非画像領域であり、後者が画像領域とな
る。
不感脂化剤は、これを含む湿し水で非画像領域を湿潤す
ることにより、画像領域と非画像領域との界面化学的な
差を拡大して、非画像領域のインキ反撥性と画像領域の
インキ受容性を増大させる作用を有している。
従来から一般的に知られている不感脂化剤としては、重
クロム酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、リン酸
又はその塩、例えばアンモニウム塩、アラビアガム、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)等のコロイド物質
等を添加した水溶液がある。
しかしながら、これらの不感脂化剤を含む湿し水は、版
の非画線部に均一に濡れ難い欠点があり、このため印刷
物が時々汚れ、又湿し水の供給量を調節するのに相当の
熟練を要する。
この欠点を改良するため、イソプロピルアルコールを約
20〜25%加えた水溶液を湿し水として用いるダール
グレン方式が提案されている。この方式によると、非画
線部への濡れが良くなり、湿し水の量が少なくて済み、
印刷インキと水との供給量のバランスの調整が容易であ
り、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少なくなり、又
ブランケットへの印刷インキの転移性が良くなる等々、
作業性の面及び得られた印刷物の精度の面において数々
の利点がある。
しかしながら、このイソプロピルアルコールは蒸発し易
いために、湿し水のイソプロピルアルコール濃度を一定
に保つための特殊な装置が必要であり、価格の点におい
て高価なものとなる。また、イソプロピルアルコールは
特有の不快臭があることと共に、毒性の面でも問題があ
って作業環境上好ましくない。
また、このイソプロピルアルコールを添加した湿し水を
、通常の水棒を用いるオフセット印刷に適用しても、ロ
ーラー上及び版面上でイソプロピルアルコールが蒸発す
るため、その効果ゝを発揮することができない。
更に、近年産業公害に対する社会的関心が非常に高まり
、廃水中のクロムイオンの排出規制が厳しくなり、また
イソプロピルアルコールのような有機溶剤の使用が安全
衛生面から規制される傾向にある。このため、これらを
含有しない不感脂化剤が望まれていた。
これらの目的を達成するために、例えば特公昭55−2
5075号公報、特公昭55−19757号公報、特公
昭58−5797号公報には、種々の界面活性剤を含有
する組成物が記載されているが、゛これらを湿し水とし
て使用する場合、その表面張力を35〜50ダイン/c
[Ilとするためには不感脂化剤中の界面活性剤濃度を
かなり高くしておく必要があった。また、実際の平版印
刷においては、高速度で回転するインキロール、印刷版
、湿し水供給ロールの下でインキ/水が激しく運動して
いるため、インキ皮膜上に水が付着したり、水の表面に
インキが拡散する等の問題点があったが、上記に提案さ
れている界面活性剤の組合せでは、これらの問題点を完
全に解消するには不充分であった。更に、これらの界面
活性剤を含む湿し水はポンプ輸送や撹拌の際に発泡し易
いという欠点もあった。
更に米国特許第3877372号には、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルと、ヘキシレングリコール及び
エチレングリコールの少なくとも1種との混合物を含有
する溶液が記載されている。
米国特許第4278467号には、n−ヘキソキシエチ
レングリコール、n−ヘキソキシジエチレンクリコール
、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、n−ブトキ
シエチレングリコールアセテ−)、71m−フトキシジ
エチレングリコールアセテート、3−ブトキシ−2−プ
ロパノ−°ルの少なくとも1種を含有する湿し水が記載
されている。特開昭57−199693号公報には、2
−ニチルー1.3−ヘキサンジオールと、完全水溶性の
プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレング
リコーノペ トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、トリプロバンクリコール、1,5−ベンタ
ンジオールの少なくとも1種とを含有する湿し水が記載
されている。これらの湿し水組成物はイソプロピルアル
コールを含有しないため、安全衛生面で有利ではあるが
、陽極酸化アルミニウム基板の25版では印刷中の非画
像部の濡れが完全とは言いがたく、特に高速印刷時に非
画像部に汚れが生じたり、網点画像部の形状が正常でな
く、大きくなり、ムラ状となる、いわゆる網点画像部の
絡みが発生してしまうことがあった。更に、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオールは水に対する溶解性が十分
でなく、高濃度の湿し水濃縮液や湿し水用添加剤を得る
のに、不利であった。
本発明の目的は、上記従来の湿し水のもつ毒性や欠点が
なく、印刷作業にあたって、専門的熟練を必要とするこ
となく供給量の調節を容易に行うことができ、しかも電
気化学的に粗面化し、更に陽極酸化した支持体を用いた
平版印刷版の汚れ、又はブライデングを防止するだ番す
でなく、他の利点、例えばオフ輪印刷機などの高速印刷
に適合できる等の湿し水特性に優れた高品質の印刷物を
容易に得ることができる平版印刷用の湿し水組成物又は
高濃度で安価な湿し水濃縮液を提供することにある。
(課題を解決すための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ね
た結果、以下の平版印刷用湿し水組成物を用いることに
より、上記諸課題が解決できることを見い出し、本発明
に到達したものである。
即ち、本発明は、以下の成分: (イ)フィルム形成性の水溶性高分子 約0.05〜lO重量%、 (ロ)炭素原子2〜12個を有する、水溶性又は水に可
溶化できるアルコール、グリコール及び/又はポリオー
ル 約1〜25重量%、 (ハ)界面活性剤として、2−エチル−1,3−ヘキサ
ンジオールの酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン付
加物、及びアセチレングリコールの酸化エチレン及び/
又は酸化プロピレン付加物からなる群から選ばれる少な
くとも1種の化合物 約0.2〜50重量%、 (ニ)水溶性の有機酸、無機酸又はそれらの塩との混合
物からなるpH緩(fm整剤 約0.02〜20重量%、及び (ホ)水         約30〜70重量%、を含
む平版印刷用湿し水濃縮液、及びその使用方法に関する
以下、本発明について詳述する。
本発明で使用されフィルム形成性の水溶性高分子(成分
(イ)〉は、平版印刷版の非画像領域に親水性を付与す
る。
好ましい高分子化合物の具体例としてはアラビアガム、
澱粉誘導体(例えば、デキストリン、酵素分解デキスト
リン、ヒドロキシプロピル化酵素分解デキストリン、カ
ルボキシメチル化澱粉、リン酸澱粉、オクテニルコハク
化澱粉)、アルギン酸塩、繊維素誘導体(例えば、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、それらのグリオキサール変性体等)等の
天然物とその変性体、ポリビニルアルコール及びその誘
導体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド及び
その共重合体、ポリアクリル酸及びその共重合体、ビニ
ルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニ
ル/無水マレイン酸共重合体等の合成物が挙げられる。
これらの高分子化合物は単独で又は混合して使用するこ
とができ、その使用濃度範囲は高分子化合物の分子量等
によって変動するが、湿し水濃縮液組成物中約0.05
〜10重量%であり、好ましくは0.08〜8重量%で
ある。
本発明で使用される炭素原子2〜12個を有する水溶性
又は水に混合分散(水に可溶化)できるアルコール、グ
リコール及び/又はポリオール(成分(ワ))は、界面
活性剤(成分(ハ))併用することで、必要な表面張力
をコントロールすることができる。この混合物は平版印
刷版に対して均一な薄い濡れ性を与えるのに効果を示す
更に湿し水を使用するために用いる印刷機の給水装置系
のローラーのロール表面又はモルトン湿しロール等に油
性インキによる汚れ防止にも効果を発揮する。
本発明において有効なアルコール及び/又はグリコール
としては、例えばn−プロピルアルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ブチレンクリコール、ヘキシレングリコール、テ
トラエチレンクリコール、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリ
メチロールプロパン、メトキシエタノール、エトキシエ
タノール、ブトキシェタノール、3−メトキシブタノー
ル、3−メチル−3−メトキシブタノール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノプロビルエーテル
、トリエチレングリコールモノブチルエーテルペ トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノプロビルエーテル、テトラエチレンクリ
コールモノメチルエーテノペテトラエチレングリコール
モノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブ
チルエーテル、テトラエチレンクリコールモノプロビル
エーテルなどが好適に用いられる。
上記アルコール又はグリコールは単独で用いても、2種
以上の併用としてもよい。
本発明の湿し未濃縮液においては画像部の溶解現象等と
の関係から上記アルコール又はグリコール(成分(ロ)
)の少なくとも1種を1〜25重量%、好ましくは5〜
20重量%含有することが必要である。
本発明で使用される界面活性剤(成分(ハ))としては
、主として動的表面張力30〜50ダイン/cmの範囲
にコントロールするための化合物であって、具体的には
2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの酸化エチレン
及び/又は酸化プロピレンイ寸力旧勿、2,5−ジメチ
ルヘキサン−2,5−ジオールの酸化エチレン及び/又
は酸化プロピレン付加物、アセチレングリコール類とし
て2,4゜7.9−テトラメチル−5−デシン−4,7
−ジオール、2.5−ジメチル−3−ヘキシン−2゜5
−ジオーノベ 3−メチル−1−ブチン−3−オール、
3−メチル−1−ペンチン−3−オール、3.6−ジメ
チル−4−オクチン−3,6−ジオール等の酸化エチレ
ン及び/又は酸化プロピレン付加物が使用される。
本発明においては特に酸化エチレン及び/又は酸化プロ
ピレン付加モル数が重要であり、1〜20モルの範囲が
好ましい。20モルを越えると動的表面張力の低下がそ
こなわれ、良好な印刷適性を与えることが困難になる。
本発明の湿し未濃縮液においては、好適な表面張力を得
るためにも界面活性剤の少なくとも1種を0.2〜50
重量%の範囲で含有することが好ましく、特に好ましい
のは0.5〜40重量%の範囲である。
本発明で使用される、水溶性の有機酸、無機酸及び/又
はそれらの塩(成分く二))は、湿し水のpH調整ある
いはpH緩衝、平版印刷版支持体の適度なエツチング又
は腐食防止に効果がある。好ましい有機酸としては、例
えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳
酸、酢酸、グルコン酸、酢酸、ヒドロキシ酸、シュウ酸
、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−トルエ
ンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸、等が挙げ
られる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸が挙
げられる。更にこれら有機酸及び/又は無機酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいはアンモニウム塩
も好適に用いられ、これらの有機酸、無機酸及び/又は
これらの塩は単独で使用しても、あるいは2種以上を併
用してもよい。本発明の湿し水濃縮液への成分く二)の
添加量は成分(イ)との関係もあるが、印刷のとき紙に
含まれている成分の混入によるpH変化を緩衝したり、
酸性状態を保持できるようにする等の観点から0.5〜
20重量%であり、水で希釈した湿し水のpH値が3〜
7の範囲の酸性領域で用いることが好ましいが、アルカ
リ金属水酸化物、リン酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ
金属塩、ケイ酸塩などを含有したpH7〜11のアルカ
リ性領域で用いることもできる。
本発明で使用される氷としては、水道水、井水、蒸留水
、純水のいずれでもよいが、湿し水濃縮液の調製には純
水を使用するのが、最も好ましい。
湿し水濃縮液における水の量は成分(イ)、(ロ)、(
ハ)及び(ニ)、又はこれらの成分の他に所望により加
えられるその他の付加的成分を溶解するに十分な量であ
ればよく、30〜70重量%が好ましい。
本発明の湿し水濃縮液には、他の界面活性剤を少量で添
加してもよい。例えば、アニオン型界面活性剤としては
、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカン
スルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキル
スルホンコハク酸塩類、直鎮アルキルベンゼンスルホン
酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アル
キルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポ
リオキシエチレンプロビルスルホン酸塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メ
チル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アルキ
ルスルホコハク酸モノアミドニナトリウム塩類、石油ス
ルホン錯塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脚油、脂肪酸
アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エ
ステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類
、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エ
ステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エス
テル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケ
ン化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分
ケン化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物
類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホコ
ハク酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルナ
フタレンスルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
又非イオン型界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェ
ニルエーテノペポリオキシエチレンポリオキシブロビレ
ンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル類
、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリト
ール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸部分エステル、ポリオキ
シエチレンソルゴクン脂肪酸部分エステル類、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂
肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひまし油類
、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類
、脂肪酸ジェタノールアミド類、N、N−ビス−2−ヒ
ドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリ
アルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
その中でもポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロ
ックポリマー類等が好ましく用いられる。カチオン界面
活性剤としては、アルキルアミン塩類、第四級アンモニ
ウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポ
リエチレンポリアミン誘導体等が挙げられる。
これらの他の界面活性剤の含有量は発泡の点を考慮する
と、10重量%以下、好ましくは0.Ol〜3重量%以
下が適当である。
更に、本発明の湿し水濃縮液には、キレート化剤も添加
することができる。通常、本発明の湿し水濃縮液は、こ
れに水道水、井戸水等を加えて希釈して使用されるが、
この際、希釈する水道水や井戸水に含まれているカルシ
ウムイオン等が印刷に悪影響を与え、印刷物を汚れ易く
する原因となることも有る。このような場合、キレート
化剤を添加すことにより、上記欠点を解消することがで
きる。好ましいキレート化剤としては例えば、エチレン
ジアミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム
塩;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩
、ナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、
そのカリウム塩、そのナトリウム塩、ヒドロキシエチル
エチレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナト
リウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム塩:1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウ
ム塩、そのナトリウム塩;アミノトリ (メチレンホス
ホン酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのよ
うな有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカ
ルボン酸類を挙げることが出来る。上記のキレート剤の
ナトリウム塩あるいはカリウム塩の代りに有機アミンの
塩も有効である。これらのキレート剤は湿し水濃縮液中
に安定に存在し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。
湿し水濃縮液中に添加するキレート化合物の量としては
0.0(11〜10重量%、好ましくは0.01〜5重
量%が適当である。
更に本発明の湿し水濃縮液には各種着色剤、消泡剤、防
腐剤などを添加することができる。例えば着色剤として
は食品用色素等が好ましく使用できる。例えば黄色色素
としてはCIN(L19140.15985、赤色色素
としてはCINα16185.45430.16255
.45380.45100、紫色色素としてはClNo
、42640、青色色素としてはCINα42090.
73015、緑色色素としてはCINα42095等が
挙げられる。また、消泡剤としてはシリコン消泡剤が好
ましく、その中で乳化分散型及び可溶化等のいずれも使
用できる。その好ましい添加量は0.001〜0,01
重量%である。また、防腐剤としては、フェノール、又
はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、デヒ
ドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘
導体、ベンズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン
誘導体、四級アンモニウム塩類、ピリジン、キノリン、
グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導
体、オキサゾール、キサジン誘導体等が挙げられる。好
ましい添加量は、細菌、カビ、酵母等に対して、安定に
効力を発揮する量が必要であって、細菌、カビ、酵母の
種類によっても異なるが、湿し水濃縮液に対し、0、O
l〜4重量%の範囲が好ましく、又、種々のカビ、細菌
に対して効力のあるように2種以上の防腐剤を併用した
方が好ましい。このような併用の好ましい例としては、
特開昭55−73603号公報に記載されているものが
挙げられる。
前記成分はこれらを水、好ましくは脱塩水、即ち純水に
溶解した水溶性及び水との混合成分約30〜70重量%
を含有する。
本発明の濃縮湿し水は、前記濃縮湿し水を5〜30++
+j!を水11に添加して印刷機使用湿し水として使用
できる。
本発明の湿し水濃縮液が使用される平版印刷版は、感光
性平版印刷版(PS版)、平凹版、バイメタル、トライ
メタル等の多層金属板、直描マスター、電子写真平版印
刷版など各種の平版印刷版である。
上記感光性平版印刷版CF2版〉は親水性表面を有する
支持体の上に感光性組成物を含有する感光性層を設けた
ものであり、該感光性組成物にはジアゾ化合物を含む感
光性組成物、英国特許第1.235,281号及び同第
1,495,861号明細書に記載されているようなア
ジド化合物を含む感光性組成物、米国特許第3,860
,426号明細書に記載されているような光架橋性フォ
トポリマーを含む感光性組成物、米国特許第4,072
,528号及び同第4.072.527号各明細書に記
載されているような光重合型フォトポリマーを含む感光
性組成物、特開昭56−19063号及び同56−29
250号明細書に記載されているような光導電性組成物
、特開昭52−62501号及び同56−29250号
明細書に記載されているようなハロゲン化銀乳剤組成物
が挙げられる。
これらの感光性組成物の中で、ジアゾ化合物を含む感光
性組成物は、感光層の保存性、現像ラチチュードなどの
現像性能、画質などの画像性能、インキ着肉性、感脂性
、耐摩耗性などの印刷性能、適用する現像液の低公害性
等、総合的にすぐれているため好ましく用いられる。
ジアゾ化合物を含む感光性組成物は、ネガ型とポジ型に
分けられる。
ジアゾ化合物を含むネガ型感光性組成物は、感光性ジア
ゾ化合物及び好ましくは高分子化合物を含有するもので
、感光性ジアゾ化合物としては従来知られたものが使用
できるが、好ましいものとしては有機溶媒可溶のジアゾ
樹脂の塩、例えばp−ジアゾフェニルアミンとホルムア
ルデヒド又はアセトアルデヒドの縮合物とへキサフルオ
ロ燐酸塩との塩、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン−5−スルフォン酸塩との塩、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸塩との塩などが挙げられる。
高分子化合物としては、例えばアクリル酸又はメタクリ
ル酸共重合体、クロトン酸共重合体、イタコン酸共重合
体、マレイン酸共重合体、側鎖にカルボキシル基を有す
るセルロース誘導体、側鎖にカルボキシル基を有するポ
リビニルアルコール誘導体、側鎖にカルボキシル基を有
するヒドロキシアルキルアクリレート又はメタクリレー
ト共重合体、カルボキシル基を有する不飽和ポリエステ
ル樹脂などが好ましく用いられる。
ポジ型感光性組成物に用いられるジアゾ化合物としては
従来知られたものが使用できるが、代表的なものとして
は0−キノンジアジド類が挙げられ、好ましくは0−ナ
フトキノンジアジド化合物が挙げられる。0−ナフトキ
ノンジアジド化合物の内でも、特に種々のヒドロキシ化
合物の0−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル又
は〇−ナフトキノンジアジドカルボン酸エステル、及び
9族アミノ化合物の0−ナフトキノンジアジドスルホン
酸アミド又は0−ナフトキノンジアジドカルボン酸アミ
ドが好適である。好ましくはヒドロキシル化合物として
はフェノール類とカルボニル基含有化合物との縮合樹脂
が挙げられる。該フェノール類としては、フェノール、
クレゾール、レゾルシン及びピロガロール等を挙げられ
、該カルボニル基含有化合物としてはホルムアルデヒド
、ベンズアルデヒド及びアセトン等が挙げられる。
好ましいヒドロキシル化合物としては、フェノール・ホ
ルムアルデヒド、クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、
ピロガロール、・アセトン樹脂、レゾルシン・ベンズア
ルデヒド樹脂が挙げられる。
Q−キノンジアジド化合物の代表的な具体例としては、
ベンゾキノン−(1,2)−ジアジドスルホン酸又はナ
フトキノン−(1,2)−ジアジドスルホン酸とフェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂又はクレゾール・ホルムア
ルデヒド樹脂とのエステル、特開昭56−1044号公
報に記載されているナフトキノン−(1,2)−ジアジ
ド−(2)−5−スルホン酸とレゾルシン−ベンズアル
デヒド樹脂とのエステノベ米国特許第3.635゜70
9号明細書に記載されているナフトキノン−(1,2)
−ジアジドスルホン酸とピロガロール・アセトン樹脂と
のエステノペ特開昭55−76346号公報に記載され
ているナフトキノン−(1,2)−ジアジド−(2)−
5−スルホン酸とレゾルシン−ピロガロール−アセトン
共重縮合物とのエステルが挙げられる。その他有用なO
−キノンジアジド化合物としては、特開昭50−117
503号公報に記載されているに末端ヒドロキシル基を
有するポリエステルに0−ナフトキノンジアジドスルホ
ニルクロライドをエステル化反応させたもの、特開昭5
0−113305号公報に記載されているようなp−ヒ
ドロキシスチレンのホモポリマー又は他の共重合し得る
モノマーとの共重合体に0−ナフトキノンジアジドスル
ホニルクロライドをエステル化反応させたもの、特開昭
54−29922号公報に記載されているビスフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂と0−キノンジアジドスルホ
ン酸とのエステル、米国特許第3.859.099号明
細書に記載されているアルキルアクリレート、アクリロ
イルオキシアルキルカルボネート及びヒドロキシアルキ
ルアクリレートの共重合体との〇−キノンジアジドスル
ホニルクロライドとの縮合物、特公昭49−17481
号公報記載のスチレンとフェノール誘導体との共重合体
生成物と〇−キノンジアジドスルホン酸との反応生成物
、米国特許第3,759.711号明細書に記載されて
いるようなp−アミノスチレンと共に共重合しうるモノ
マーとの共重合体と0−ナフトキノンジアジドスルホン
酸又は、0−ナフトキノンジアジドカルボン酸とのアミ
ド、及びその他にポリヒドロキシベンゾフェノンと0−
ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドとのエステ
ル化合物等が挙げられる。
これらの0−キノンジアジド化合物は単独で使用するこ
とができるが、アルカリ可溶性樹脂と混合し、この混合
物を感光層として設ける方が好ましい。好適なアルカリ
可溶性樹脂には、ノボラック型フェノール樹脂が含まれ
、具体的にはフェノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾ
ールホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841号
公報に記載されているようなフェノール・クレゾールホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂などが含まれる。
更に、特開昭50−125806号公報に記されている
ように、上記のようなフェノール樹脂と共にt−ブチル
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂のような炭素数3〜
8のアルキル基で置換されたフェノール又はクレゾール
とホルムアルデヒドとの縮合物とを併用すると、−層好
ましい。
更に上記アルカリ可溶性ノボラック型フェノール樹脂以
外のアルカリ可溶性樹脂を必要に応じて配合することが
できる。例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、メチ
ルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、アルカリ可
溶性ポリウレタン樹脂、特公昭52−28401号公報
記載のアルカリ可溶性ビニル系樹脂及びアルカリ可溶性
ポリブチラール樹脂等を挙げることができる。
O−キノンジアジド化合物の含有量は感光性組成物全固
形分に対し、5〜80重量%が好ましく、特に好ましく
は10〜50重量%である。アルカリ可溶性樹脂の含有
量は感光性組成物の全固形分に対し30〜90重量%が
好ましく、特に好ましくは50〜85重量%である。
感光性組成物の層は多層に分けて設けることもでき、ま
た、必要に応じて更に染料、可塑剤、プリントアウト性
能を与える成分などの添加剤を加えることもできる。
支持体上に設けられる上記感光性組成物の塗布量は0.
1〜7 g / m’が好ましく、より好ましくは0.
5〜4g/rn’である。
必要により支持体と感光性組成物層の間に特公昭57−
16349号公報記載の金属塩と親水性セルロース、特
公昭46−35685号公報記載のポリビニルスルホン
酸、特開昭60−149491号公報記載のβ−アラニ
ン、又は特開昭60−232998号公報記載のトリエ
タノールアミン・塩酸塩などの下塗層を設けてもよい。
本発明に用いられる感光性平版印刷版に使用される支持
体としては、アルミニウム(アルミニウム合金も含む)
、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、二酢酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、ポリ
ビニルアセクール、ポリカーボネート、等)及び亜鉛、
銅等の金属の上にアルミニウムがラミネート又は蒸着さ
れた複合支持体が好適に用いられる。
また、アルミニウム材の表面は、保水性を高め感光層と
密着性を向上させる目的で粗面化処理されていることが
望ましい。
粗面化方法としては、一般に公知のブラシ研磨法、ボー
ル研磨法、電解エツチング、化学的エツチング、液体ホ
ーニング、サンドブラスト等の方法及びこれらの組合せ
が挙げられ、好ましくはブラシ研磨法、電解エツチング
、化学的エツチング及び液体ホーニングが挙げられ、こ
れらのうちで特に電解エツチングの使用を含む粗面化方
法が好ましい。また、電解エツチングの際に用いられる
電解浴としては、塩酸、硝酸又はそれらの混合物を含む
電解液が好ましい。更に粗面化処理の施されたアルミニ
ウム板は、必要に応じて酸又はアルカリの水溶液にてデ
スマット処理される。こうして得られたアルミニウム板
は陽極酸化処理されることが望ましく、特に好ましくは
、硫酸又はリン酸を含む浴で処理する方法が挙げられる
。更に必要に応じて封孔処理、その他フッ化ジルコニウ
ム酸カリウム水溶液への浸漬などによる表面処理を。
行うことができる。
かくして得られたPS版は透明原図を通してカーボンア
ーク灯、水銀灯、メタルハライドランプ、タングステン
ランプ等の活性光線豊富な光源により露光され、次いで
湿式処理による現像処理工程にて現像される。
上記現像処理工程に際して使用される現像液は水を主溶
媒とするアルカリ性溶液であり、アルカリ剤の必要に応
じて有機溶剤、アニオン界面活性剤、無機塩等を含むも
のが用いられる。
現像液中には必要に応じて更に消泡剤、湿潤剤等を含有
させておくことも有用である。
上記のような現像液で画像露光させたPS版を現像する
方法としては従来公知の種々の方法が可能である。具体
的には、画像露光されたPS版を現像液中に浸漬する方
法、PS版の感光層に対して多数のノズルから現像液を
噴射する方法、現像液で湿潤されたスポンジでPS版の
感光層を拭う方法、PS版の感光層の表面に現像液をロ
ーラ塗布する方法などが挙げられる。また、このように
してPS版の感光層に現像液が施された後、感光層の表
面をブラシなどで軽く擦ることもできる。
上記のような現像処理の後、水洗、リンス、不感脂化処
理などを組み合せた処理を行い、PS版の現像処理を完
了させる。
本発明の湿し水濃縮液は湿し水として使用する場合は水
で希釈することが一般的であり、地汚れ、酸化汚れがな
く、インキと水の過剰乳化現像によるローラーハゲやイ
ンク濃度の低下のない印刷が可能であり、網点形状の優
れた良好な印刷物が得られ、印刷の能率化、生産性の向
上を計ることができる。更に湿し水として使用する場合
、特にダールグレン方式に代表される連続給水方式の印
刷機に使用する場合、イソプロピルアルコールを用いな
いで良好に印刷物を得ることができるが、少量の、例え
ばl〜15%のイソプロピルアルコールを併用しても何
ら印刷品質上問題はない。
前記湿し水濃縮液は水で希釈する際、少なくとも90重
量%、好ましくは95重量%の水で希釈し、固形分濃度
を0.01〜1重量%の範囲の湿し水として、平版印刷
に用いるのが好ましい。上記組成の最も好ましい湿し水
としては、水に希釈した使用液の物理特性として、動的
表面張力が30〜50ダイン/ cmの範囲が好ましく
、更に粘度として1.1〜5.0センチボイズにするこ
とが重要である。
本発明の湿し水は平版印刷版に対する濡れ性が良く印刷
版の非画像部の汚れ、ブライデングが防止される。又紙
の損紙の大巾に減少し、経済性の面からも有利である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。な
お、%は特に指定のない限り重量%を示す。
実施例1 湿し水濃縮液 湿し水濃縮液は、純水に撹拌しなからCMCを少量づつ
添加して溶解し、CMCが完全に溶解した後、順次残り
の成分を添加し、各成分が完全に溶解するまで撹拌する
ことにより調製した。
上記組成の湿し水6m液を水でl:40に希釈して、湿
し水の使用液を調製した。
一方、平版印刷版としてFPS (富士写真フィルム■
製、陽極酸化マルチグレインタイプポジ型23版)を画
像露光し、PS自動現像機900D。
以下の組成のポジ用現像液A1以下の組成のフィニッシ
ャ−ガム(いずれも富士写真フィルム■製)を用いて、
現像・ガム引きした後、ダールグレン方式のオフセット
印刷機ハリス・オー−リア125 (丸紐・ハリス印刷
機械■製)に取りつけ、上記湿し水及びインキ(大日本
印刷インキ■、アペックスG紅S)をセットし、以下の
項目について湿し水の特性を評価した。
フィニッシャ−ガム組成: 水相(A) 油相(B) (A)液中に(B)液を添加し、乳化液とした。
a、メータリングロール汚れ:水あげ用メータリングロ
ールに対するインキの付着汚れの程度を調べる。
良   い   A やや劣る  B 劣    る    C b、ブリード性:インキ(大日本インキ化学工業■製ア
ペックスG紅S)を用い、5000枚及び10000枚
印刷したところで印刷機の運転を休止し、画線部のイン
キが非画像部に滲みでている程度を調べる。
滲みがほとんどない  A 滲みがややある    B 滲みが多い      C C1乳化性:10000枚印刷したとき、インキ棟ロー
ル上のインキの乳化状態を調べる。
良   い   A やや悪い  B 悪   い   C d、連続安定性:真水を湿し水として用いて、100.
00枚印刷し、汚れを生じない湿し水の量(最少水あげ
量〉を求め、各種の湿し水をこの最少水あげ量で用いて
印刷を行い、印刷物の汚れが発生するまでの印刷枚数を
調べる。
10000枚以上      A 10000〜3000枚  B 5000枚未満       C 本実施例の湿し水速性についてテストした結果、(a)
メータリングロール汚れ、(b)ブリード性、(C)乳
化性及び(イ)連続安定性のいずれについても、優れて
おり、良好な印刷物が得られた。
また、湿し水を補充せずに連続10時間循環し、各成分
の濃度変化を調べたが、はとんど変化はなく、安定性に
優れていた。
比較例1 湿し水として製版印刷処方(印刷学会発表〉を調製した
上記エッチ液50ccを水で3785ccに希釈し、更
にアラビアガム(14°Be’ )液を30cc加えて
湿し水とし、インプロピルアルコールを15%加えて比
較液を調製した。実施例1と同様に湿し木枠性について
調べた結果、平版印刷版の画像部の細線部に微小のイン
キ着肉性の不良が観察された。(a)メータリング汚れ
等は問題ないが(イ)の連続安定性が劣っていた。
また、湿し水を補充せずに連続10時間15℃で循環し
、各成分の変化を調べた結果、イソプロピルアルコール
が添加量に対して約20%が減っていた。
実施例2 実施例1と同様に下記組成の湿し水濃縮液を調製し、そ
の湿し水濃縮液の特性を評価した。
実施例3 実施例4 また、印刷版として、FNS (富士写真フィルム■製
、陽極酸化マルチングレンタイプネガ型PS版)を露光
、PS自動現像機800H,下記組成のネガ現像液、下
記組成のネガ用フィニッシアーガム(いずれも富士写真
フィルム■製)を用いて、現像、ガム引きした後、実施
例1〜4の湿し水濃縮液を使用して、オフセット印刷機
ハリス・オー−リア125 (丸柱・ハリス印刷機械■
製)で印刷評価した結果、いずれも表1と同様の良好な
性能を示した。
ネガ用フィニッシャ−ガムの組成: 水溶液C 水溶液り 水溶液Cへ水溶液りを添加して乳化液とした。
〔発明の効果〕
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮液は、毒性がなく、作
業環境汚染や火災の心配がなく、局所排気設備の必要が
ない。しかも、メータリングロール汚れ、ブリード性、
乳化性、連続安定性等の湿し木枠性に優れ、泡の発生も
少なく、安定して印刷を行うことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)以下の成分: (イ)フィルム形成性の水溶性高分子 約0.05〜10重量%、 (ロ)炭素原子2〜12個を有する、水溶性又は水に可
    溶化できるアルコール、グリコール、及び/又はポリオ
    ール 約1〜25重量%、 (ハ)界面活性剤として、2−エチル−1,33−ヘキ
    サンジオールの酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン
    付加物、及びアセチレングリコールの酸化エチレン及び
    /又は酸化プロピレン付加物からなる群から選ばれる少
    なくとも1種の化合物 約0.2〜50重量%、 (ニ)水溶性の有機酸、無機酸又はそれらの塩約0.0
    1〜20重量%、及び (ホ)水:約30〜70重量%、 を含有することを特徴とする平版印刷用湿し水濃縮液。
  2. (2)請求項(1)に記載の湿し水濃縮液を水で希釈し
    、希釈液の固形分量が0.01〜3重量%としたことを
    特徴とする湿し水組成物。
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