JPH0363157A - 開閉蓋及び前記開閉蓋を用いた記録装置 - Google Patents

開閉蓋及び前記開閉蓋を用いた記録装置

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JPH0363157A
JPH0363157A JP1198029A JP19802989A JPH0363157A JP H0363157 A JPH0363157 A JP H0363157A JP 1198029 A JP1198029 A JP 1198029A JP 19802989 A JP19802989 A JP 19802989A JP H0363157 A JPH0363157 A JP H0363157A
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ink
sheet
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JP1198029A
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English (en)
Inventor
Akihiro Asada
昭宏 朝田
Takashi Awai
孝 粟井
Yasushi Ishida
靖 石田
Masakatsu Yamada
昌克 山田
Minoru Yokoyama
実 横山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は回動支点を中心に上下方向に回動して本体の開
口部を開閉する開閉蓋と、この開閉蓋を用いた記録装置
に関する。
〈従来の技術〉 従来の記録装置にあっては、装置内部の保守成いは記録
シートの交換1補充等の作業を実施するために、記録装
置の側面或いは上面に開閉蓋を設けて該装置の内部を開
放し得るように構成している。
記録装置の上面を開閉蓋として構成する場合、該開閉蓋
の端部に回動軸を設けて支点とし、この支点を中心とし
て上下方向に回動し得るよう構威するのが一般である。
上記の如く構成した開閉蓋にあっては、回動軸に、該軸
から開閉蓋の重心までの水平距離及び重心に作用する重
量に応じたトルクが作用する。このため、開放状態にあ
る開閉蓋を自由閉鎖させると、該蓋の閉鎖時に衝撃を生
じることがある。この問題を解決するため、回動軸にネ
ジリコイルバネ等によって構成した制動手段を設けてい
る。
〈発明が解決しようとした課題〉 上記の如く構成した開閉蓋に於いて、回動軸に作用する
トルクは開閉蓋の重量に比例する。従って、開閉蓋の重
量が大きくなると、これに伴って回動輪に設ける制動手
段の容量を大きくすることが必要となる。このため、前
記制動手段の取付スペースが増大し、コストが上昇する
虞がある。また回動輪に更に構造的強度が要求される。
本発明の目的は、小さい容量の制動手段によって制動力
を作用させることが出来る開閉蓋と、この開閉蓋を用い
た記録装置とを提供せんとしたものである。
く課題を解決するための手段〉 上記課題を解決する本発明に係る開閉蓋は、端部に設け
た回動支点を中心に上下方向に回動して本体の開口部を
開閉する開閉蓋であって、前記回動支点よりも重心に接
近した位置に駆動ピンを設けた開閉蓋と、前記回動支点
よりも開閉蓋の重心に接近した位置に軸を設けた本体と
、前記軸に回動可能に装着され前記駆動ピンと嵌合する
溝を形成した回動部材と、前記回動部材に装着された制
動手段と、を有し前記回動部材の溝に前記開閉蓋に設け
た駆動ピンを嵌合して構成したものである。
また記録装置は、記録シートを搬送するための搬送手段
と、前記搬送手段によって搬送される記録シートに画像
を記録するための記録ヘッドと、前記の如く構成した開
閉差と、を有して構成されるものである。
く作用〉 上記手段を有する開閉蓋に於いて、開閉蓋の重量は、該
開閉蓋の回動支点と駆動ピンに作用する。
また本体に対し回動可能に設けた回動部材の溝に開閉蓋
に設けた駆動ピンが嵌合することから、駆動ピンに作用
する開閉蓋の重量によって、回動部材に回動力が作用す
る。前記駆動ピン及び回動部材の軸が開閉蓋の重心に接
近して設けられることから、回動部材に作用する回動力
は、開閉蓋の回動支点に作用する回動力よりも小さくな
る。このため、回動部材に装着する制動手段の容量を小
さくすることが出来る。
〈実施例〉 以下上記手段を適用した記録装置の一実施例について図
を用いて説明する。
本実施例に係る記録装置Aはファクシミリ装置の記録系
として構成されている。第1図(A)はファクシミリ装
置の外観斜視図、同図(B)はファクシミリ装置の断面
説明図、第2図(A) 、 (B)は記録装置Aの斜視
図である。
先ず、第1図(A) 、 (B)及び第2図(A) 、
 (B)によりファクシミリ装置の全体構成を概略的に
説明する。尚、以後第2図(A)に於ける、矢印X方向
を装置の左右方向とし、矢印y方向を前後方向とし、矢
印2方向の上下方向として説明する。
ファクシ逅り装置は、記録系としての記録装置Aと、原
稿に記載された画像を読み取るための読み取り系Bと、
操作パネルCとによって構成されている。
記録装置Aは、他機から伝送された画信号或いは後述す
る読み取り系Bから伝送された両信号に応じて記録シー
トlに画像を形成するものである。
即ち、重合した記録シート1とインクシート2とを記録
手段としての記録ヘッド3によってプラテンローラ4側
に押圧し、プラテンローラ4を矢印方向に駆動すること
で記録シート1を矢印a方向に搬送すると共に、後述す
る駆動m構44によってインクシート2を矢印す方向に
搬送する。前記記録シートl及びインクシート2の搬送
過程に於いて、記録ヘッド3を画信号に応じて駆動する
ことによってインクシート2に塗布したインクを)容量
(昇華を含む、以下同じ)させ、溶融したインクを記録
シートlに転写して画像を形成するものである。そして
所定の画像を形成した記録シートlは更に矢印a方向に
搬送され、カッター5によって切断された後、搬送ロー
ラ対6によって搬送され記録装置Aの外部に排出される
前記記録シート1は、装置本体7に設けたロールホルダ
ー8に収納されている。前記ロールホルダー8.プラテ
ンローラ4.カッター5及び搬送ローラ対6は夫々装置
本体7に設けられている。
またインクシート2は、本実施例では後述するインクカ
ートリッジ9に装填されている。そして前記インクカー
トリッジ9は装置本体7に回動軸lOを介して回動可能
に構成された開閉蓋としての記録カバー11に着脱自在
に装填される。また前記記録ヘッド3は前記記録カバー
11の所定位置に設けられている。
読み取り系Bは、原稿12に光を照射してその反射を電
気信号に変換し、この信号を操作モードに応じて他機に
伝送し或いは記録装置Aに伝送するものである。
即ち、記録カバー11の上面に形成された原稿載置台1
3に原稿12を複数枚載置し、この原稿12を予備搬送
ローラ14a及び押圧コロ14bで予備搬送すると共に
、分離ローラ15a及びこれに圧接する圧接片15bに
よって一枚ずつ分離給送し、その原稿12を搬送ローラ
対16a、16bによって搬送して排出トレー17に排
出するように構成している。そして前記原稿12が搬送
される間に光源18から原稿面に光照射し、その反射光
をよシー19及びレンズ20を介してCCD等の光電変
換素子21に至らせ、その画信号をコピーモードの場合
には自己の記録系に伝送し、送信モードの場合には他機
の記録系に伝送するように構成している。
操作パネルCは、モード切り換え操作2 コピー操作、
送信操作等の操作を行うためのパネルであり、各種操作
に応じたキーが設けられている。この操作パネルCは、
読み取り系Bに於ける原稿搬送機構の上部に設けられて
おり、装置本体7に対し回動可能に構成されている。尚
、操作パネルCの一側部には送信・受信を行う電話機り
が装備されている。
尚、第1図(B)に於いて、22は電装基板であり、2
3はta部である。
次に上記記録装置A及びインクカートリッジ9等の構成
について具体的に説明する。
記録シート1としては、普通紙、プラスチックフィルム
等及びその他の材質であって、インクを転写し得るもの
を用いることが可能である。本実施例では、84幅或い
はA4幅の長尺状の普通紙を記録シート1として用いて
いる。そして記録シート1をロール状に巻いたシートロ
ールlaを装置本体7の所定位置(第1図(B)の略中
央)に設けたロールホルダー8に収納している。
記録シート1にはカールが発生する虞がある。
このカールを除去するため、ロールホルダー8のプラテ
ンローラ4側近傍には、デカールシャフト43が設けら
れている。前記デカールシャフト24は、記録シート1
に作用する張力に応じて回動し、後述するガイドシャフ
ト24と協働して記録シート1のカールを除去し得るよ
う構成されている。
本実施例では、ランニングコストの低減を図るために記
録シートlとインクシート2とを速度差を設けて搬送し
て記録を行う所謂マルチプリント方式を採用している。
このマルチプリント方式は、記録シート1の搬送長さL
としたときインクシート2の搬送長さをそれよりも短<
 (L/n : n>1)として記録を行い、記録シー
トlとインクシート2の搬送長さを同じにした従来の記
録方式に比してインクシート2の使用効率がn倍となる
ものである。
従って、インクシート2は、本実施例では第14図に示
すようにベースフィルム上にn回分の転写可能なインク
層を設けて例えば4層で構成されている。
即ち、第2層はインクシート2の支持体となるベースフ
ィルムである。マルチプリントの場合、同一箇所に何回
も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高い芳香族
ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であるが、従
来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。これらの
厚さは、媒体という役割からなるべく薄い方が印字品質
の点で有利となるが、強度の点を加味しなければならず
、大体3μm〜8μmが望ましい。
また第3層は記録シートIにn回分の転写が可能な量の
インクを含有したインク層である。この成分は、接着剤
としてのEVA等の樹脂、着色のためのカーボンブラッ
クやニグロシン染料、パインディング材としてのカルバ
ナワックス、パラフィンワックス等を主成分として同一
箇所でn回の使用に耐えるように配合されている。この
塗布量によって感度や濃度が異なり、任意に選択出来る
ものであるが、4g/nl〜8g/nf程度が望ましい
また第4層は印字しない部分で記録シートlに第3層の
インクが圧力転写されるのを防止するためのトップコー
ティング層であり、透明なワックス等で構成される。こ
れにより、圧力転写されるのは透明な第4層だけとなり
、記録シートlの地汚れを防止出来る。
また第1層はサーマルヘッドである記録ヘッド3の熱か
ら第2層のベースフィルムを保護する耐熱コート層であ
る。この耐熱コート層、同一箇所に0947分の熱エネ
ルギーが印加される可能性のある(黒情報が連続したと
き)マルチプリントには好適であるが、用いるか用いな
いかは適宜選択できる。また、ポリエステルフィルムの
ように比較的耐熱性の低いベースフィルムには有効とな
る。
尚、インクシート2の構成はこの実施例に限定されるも
のではなく、例えばベース層及びベース層の片側に設け
られたインクが含有された多孔性インク保持層とからな
るものでも良く、またベースフィルム上に微細多孔質網
状構造を有する耐熱性インク層を設け、そのインク層内
にインクを含有させたものでもよい、またベースフィル
ムの材質としては、例えばポリイミド、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロー
ス、ナイロン等からなるフィルム又は紙であってもよい
、更に、耐熱コート層は必ずしも必要でないが、その材
質としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂、フ
ッ素樹脂、ニトロセルロース等であってもよい。
また、熱昇華性インクを有するインクシート2の一例と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ボリア果ドフィルム等で形成された
基材上に、グアナミン系樹脂とフッ素系樹脂で形成した
スペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けたインク
シートが挙げられる。
記録装置Aに於いて、装填部としての記録カバー11に
後述する如く構成した供給リール25及び巻取り−ル2
6を夫々独立して装着し、供給リール25に巻き付けた
インクシート2を巻取り−ル26に巻き取ることによっ
て、該シート2を搬送して画像恩威を実施することが可
能である。
然し、本実施例に於けるインクシート2は、第3図乃至
第6図に示すように構成されたインクシートカートリッ
ジ9の枠体としてのカートリッジ9′内に装填されて保
持されている。
インクカートリッジ9は、供給リール25及び巻取リー
ル26をカートリッジ9′の所定位置に装着すると共に
、供給リール25に巻き付けたインクシー12を巻取り
−ル26側に張り渡すことによって、インクシート2を
装填して構成されている。このインクカートリッジ9を
用いることによって、記録装置Aに対するインクシート
2の装填を極めて容易に、且つ確実に安定した状態でな
し得るものである。
通常記録装置Aに装填されたインクシート2は、該シー
ト2を完全に使い終わるまで取り外すことがない、そし
て完全に使用し終わったインクシート2は廃棄処分され
る。従って、インクシート2を装填したインクカートリ
ッジ9も同様に使い捨てとなるものであり、価格の安い
ことが要求される。
従って、本実施例に於けるカートリッジ9′はプラスチ
ックの一体成形としたことによって、部品点数及び組み
立てコストを削減したものである。
図に示すようにカートリッジ9′は、第1@体9a、第
2筐体9b及び扉9c、9dがプラスチック底形により
一体成形されている。
即ち、カートリッジ9′の断面図である第6図に示すよ
うに、第1筐体9aと第2筺体9bとの連結部に、前記
筐体9a、9bの肉厚よりも薄く成形した薄肉部9eを
設けると共に、第1筐体9aと該筺体9aの略中央に形
成した扉9c、9dとの連結部に同様な薄肉部9f、9
gを設けて成形されている。また前記扉9c、9dは詫
状の連結片9hによって連結されている。
前記葎肉部9eは、カートリッジ9′に供給リール25
及び巻取リール26を装填した後、第1筺体9aと第2
筺体9bとを対向させて閉鎖する際のヒンジとして構成
されている。また薄肉部9f。
9gは、インクカートリッジ9を記録装置Aに装着した
際に、扉9c、9dが記録へラド3の両側に設けたフォ
ーク部材3Cによって開放される際のヒンジとして構成
されている。
前記薄肉部9e〜9gは可撓性と適度な強度とを有して
いる。即ち、前記薄肉部9e〜9gの厚さ寸法は、用い
られるプラスチック材料に応じて適切な寸法で設定され
る。
前記薄肉部9e〜9gは全長に亘って形成しても良く、
且つ所定の長さを持って断続的に形成しても良い。
前記扉9c、9dを連結する詫状の連結片9hは、イン
クカートリッジ9が未使用状態にあるとき、該扉9c、
9dの閉鎖を維持して該カートリッジ9の内部に塵や埃
の侵入を防止するものである。またインクカートリッジ
9を記録装置Aに装着する際には、記録ヘッド3に設け
たフォーク部材3Cが扉9c、9dと当接して該扉9c
、9dを開放する際に容易に破断し得る寸法を持って形
成されている。
前記カートリッジ9′の成形材料としては、ポリプロピ
レン樹脂、ABS樹脂等の樹脂を用いることが可能であ
る。
カートリッジ9′に於いて、第2筐体9bの略中央には
、プラテンローラ4を挿入するための窓9i+が形成さ
れており、この窓9!lに連続してプラテンローラ4の
軸部4bを逃げるための切欠918が形成されている。
前記第1筐体9a及び第2筐体9bの両側面には、夫々
側板9a+ r  9 b 1が起立形成されており、
薄肉部9e側及び開放側は夫々1/4円の曲面が形成さ
れている。また前記開放側曲面には、第1筺体9a側に
係合凹部9agが形成されており、第2筐体9b側に前
記係合凹部9agと保合する係止突起9b8が形成され
ている。更に第1筺体9a及び第2筐体9bの開放側曲
面には、インクカートリッジ9を記録カバー11に装着
した際に、該カバー11に設けた係止バネ41と係合す
る係止突起9a、。
9b3が夫々形成されている。
前記第2筺体9bの側板9b+の両側所定位置には、イ
ンクカートリッジ9を記録カバー11に装着する際のガ
イドとなるガイドピン9jが形成されている。
前記側板9a++  9tl+の所定位置には、供給り
一ル25に装着した軸受27を遊嵌するためのU溝9k
及び巻取リール26に装着した軸受27を遊嵌するため
のU溝9Ilが夫々形成されている。また第1筐体9a
、第2筺体9bには、夫々供給リール25のリールギヤ
25c及び巻取り−ル26のり−ルギャ26Cを露出す
るための開口9mが形成されている。
尚、第4図に於いて9nはインクカートリッジ9を記録
カバー11に装着した際に、該カバー11に設けたセン
サー50と接触し、センサー50によってインクカート
リッジ9の有無、或いはインクカートリッジ9に装填さ
れたインクシート2のサイズ等を識別するための識別部
である。
供給リール25及び巻取リール26は共に第3図に示す
ように、インクカートリッジ9の幅寸法よりも長い寸法
を有するリール軸25a、26aを有している。前記リ
ール軸25a、25bに、インクカートリッジ9の内寸
法と略等しい長さを持ってフランジ25b+、 25b
t、 26b+、 26b雪が設けられている。−方の
フランジ25b1.26blにはリールギヤ25c、2
6Cが一体的に形成されている。
本実施例では前記リールギヤ25c、26eはヘリカル
ギヤとして形成されており、該リールギヤ25c、26
cの歯のねじり方向はリール軸25a、26aにフラン
ジ25bl、 26bl側からフランジ25b!、26
b8方向、即ち軸方向一端側に推力を発生し得る方向を
持って形成されている。
またリール軸25a、26aの両端はり−ルギャ25c
、26c及びフランジ25b!、 26btの外方に突
出して形成されている。この突出端に軸受27が回転可
能に装着されている。従って、各リール25.26をイ
ンクカートリッジ9のカートリッジ9′に取り付ける際
に、各リール25.26は軸受27を介してU溝9に、
9ffiに遊嵌される。そして軸受27は、インクカー
トリッジ9のカートリ・フジ9′から突出し、記録装置
Aの装置本体7に形成した軸受溝39a、39b、40
a、40bに嵌合される。
次に上記の如く構成したカートリッジ9′にインクシー
ト2を装填してインクカートリッジ9を製造する場合に
ついて説明する。
第3図に示すように、カートリッジ9′を開放した状態
で、インクシート2を有すると共に、両端に軸受27を
装着した供給リール25を第2筺体9b側のU溝9kに
取り付ける。また両端に軸受27を装着した巻取リール
26をU溝91に取り付ける。
そして供給リール25からインクシート2の先端を引き
出し、該先端を巻取り−ル26のリール軸26aに接着
テープ等によって取り付ける。その後第1筐体9aを薄
肉部9eを中心として屈折して第2筐体と対向させ、係
合凹部9むと係合突起9bgとを係合させることで、第
4図及び第5図に示すようにインクシート2を装填した
インクカートリッジ9を製造することが出来る。
前記インクカートリッジ9は、後述する如く構成した装
着溝28を介して記録カバー11に装着される。
記録ヘッド3及びプラテンローラ4によって記録部が構
成されている。前記記録ヘッド3及びプラテンローラ4
は対向して配設されている。記録ヘッド3は記録カバー
11に揺動可能に設けられており、且つプラテンローラ
4は装置本体7に回転可能に設けられている。
本実施例の場合、記録ヘッド3はサーマルヘッドで、複
数個の発熱素子を有しており、記録カバー11に設けた
ヘッド支持部3aに揺動可能に取り付けられている。ま
た記録へラド3は、該ヘッド3と記録カバー11との間
に配設されたバネ3bによってプラテンローラ4側に付
勢されている。そしてこの付勢力によって、重合した記
録シート1とインクシート2とをプラテンローラ4側に
圧接している。
記録へラド3の両側にフォーク部材3Cが設けられてい
る。このフォーク部材3Cは、記録カバー11にインク
カートリッジ9を装着する際に、該カートリッジ9に形
成した扉9c、9dを開放させると共に、プラテンロー
ラ4の軸部4bと係合してプラテンローラ4に対する記
録へラド3の位置を設定するための位置決め機能を有す
るものである。
プラテンローラ4は、記録シート1の搬送方向下流側に
設けられている。前記プラテンローラ4には記録シート
lの幅寸法に応じたローラ部4aが形成されている。前
記ローラ部4aの両側に軸部4bが形成されており、該
軸部4bに記録ヘッド3に設けたフォーク部材3Cが係
合し得るように構成されている。
前記プラテンローラ4はモーター29の駆動力によって
駆動される。前記モーター29は、装置本体7の側板7
aに固着されている。またモーター29の回転は、ギヤ
30a〜30cを介してプラテンローラ4に伝達されて
いる。そして記録シートlに対する画像形成の実施に際
しては、プラテンローラ4を矢印方向に回転させて記録
シート1を矢印a方向に搬送し、且つ記録シート1がカ
ッター5によって切断された後は、プラテンローラ4を
矢印方向とは反対方向に回転させて記録シート1を矢印
a方向とは反対方向に搬送するものである。
前記プラテンローラ4等を設けるための装置本体7は、
剛性を有するコ字状に形成されている。
前記装置本体7の両側面には側板7a、7bが形成され
ており、該側板7a、7bが仕切板7cによって連結さ
れている。前記仕切板7cは記録装置f!Aと読み取り
系Bとを離隔する機能を有している。
前記装置本体7には、記録カバー11が回動軸10を介
して開閉可能に取り付けられている。
従来のファクシ壽り装置に於いて、装置本体に対する記
録カバーの回動中心は、操作パネルの下方に設けられて
いる。このため、記録カバーを開放する際に該カバーの
上面に設けた原稿載置台の端部と操作パネルの端部との
干渉を防止するために、操作パネルを原稿載置台よりも
離隔した位置に設けており、従って、装置全体の長さが
長くなっている。
このため、本実施例では装置本体7に対する記録カバー
11の回動中心を、操作パネルCの側方であって且つ記
録カバー11の上面に形成した原稿載置台13側の端部
に位置させている。
即ち、第7図乃至第9図(A) 、 (B)に示すよう
に記録カバー11は、上面が原稿載置台13として構成
されており、この原稿載置台13には読み取り系Bに向
かって下向き傾斜を持った傾斜部13aが形成されてい
る。そして原稿載置台13の水平部13bが操作パネル
Cの上面と略等しい高さとなるように構成されている。
前記記録カバー11の読み取り系B側の端部、即ち、原
稿i3i置装13の傾斜部13aの端部には、両側部に
回動軸10を有する軸部材31が設けられている。
この軸部材31は記録カバー11の原稿RW台13側に
突出し、回動軸10を操作パネルCの側方に位置させる
ように構成されている。尚、傾斜部13aには、原稿1
2をガイドするスライダー13cが設けられており、該
スライダー13cは原稿12のサイズに合わせてスライ
ド可能になっている。
装置本体7の側板7a、7bの仕切板7c側の端部には
一対のブラケット32が対向して固着されている。この
ブラケット32は装置本体7に対し記録カバー11を回
動可能に構成するための支持部となるものである。この
ため、ブラケット32には記録カバー11に設けた回動
輪lOを嵌挿するための軸孔10aが形成されている。
前記軸孔10aは丸孔で形成しても良いが、本実施例で
は記録カバー11を装置本体7に対し前後方向に移動し
得る長孔が形成されている。
前記ブラケット32は図に示すように、該ブラケッ)3
1に形成した軸孔10aを、操作パネルCの側方であっ
て、且つ操作パネルCの原稿載置台13側の端部に位置
させるように構成されている。即ち、記録カバー11の
回動中心を操作パネルCの側方であって、且つ操作パネ
ルCの原稿載置台13側の端部に位置させるように構成
されている。
前記ブラケット32に形成した軸孔10aに記録カバー
11の回動軸10を嵌合することによって、装置本体7
に記録カバー11を開閉可能に取り付け、これにより、
記録カバー11の回動中心を、操作パネルCの側方であ
って且つ原稿載置台13側の端部に位置させることが可
能となる。
上記の如く装置本体7に対する記録カバー11の回動中
心を、操作パネルCの側方であって且つ原稿載置台13
側の端部に位置させることによって、記録カバー11を
開放する際に、操作パネルCの端部と原稿載置台13の
端部とが干渉することは無い。
このため、操作パネルCを原稿載置台13側に接近させ
て配置することが可能となり、従って1.装置全体の長
さを短く構成することが可能となる。
前記記録カバー11を閉鎖する際に回動輪lOには、記
録カバー11の重心に作用する重量と、回動軸!0と重
心までの水平距離とに応したトルクが作用する。従って
記録カバー11を開放状態から自由落下させた場合には
、該カバー11が閉鎖する際に前記トルクの作用によっ
て衝撃を発生する虞がある。
このため、従来の記録装置では記録カバーの回動軸にネ
ジリコイルバネを装着し、該バネによって制動力を発生
させるよう構成している。然し、前記回動輪は通常記録
カバーの端部に設けられるため、該回動軸と記録カバー
の重心との距離が長くなり、従って、前記ネジリコイル
バネの剛性を高くすることが必要である。
本実施例では、開閉蓋としての記録カバー11の開放姿
勢を維持するためのカバーステー33に設けた軸部33
cにネジリコイルバネ36を装着し、該バネ36によっ
て制動力を発生させるように構成している。
即ち、第1O図及び第11図(A) 、 (B)に示す
ように装置本体7の側板7bに回動部材となるカバース
テー33が回動可能に装着されており、記録カバー11
に駆動ピンとなるビン34が設けられている。
前記カバーステー33は側板7bに設けた取付部35に
取り付けられている。前記取付部35の位置は、装置本
体7と記録カバー11との回動中心である回動軸10よ
りも記録カバー11+7)重心Gに接近した位置に設け
られている。またビン34は記録カバー11の重心位置
近傍に設けられている。
前記カバーステー33は、溝33aを形成した板部材3
3bとネジリコイルバネ36を装着するためのボス33
cとによって構成されている。前記溝33aはボス33
cの近傍に弧状溝3381が形成され、該弧状溝33a
1に連続して略直線状の溝33むが形成されている。そ
して記録カバー11に設けたピン34が溝33aに嵌合
されている。
尚、溝33a!の端部に形成した突起33a、は、ビン
34と係合して記録カバー11の開放状態を保持するた
めのものである。
前記ボス33cを軸方向に貫通して貫通孔33dが形成
されている。前記貫通孔33dを介してカバーステー3
3を取付部35に設けた軸35aに嵌合することによっ
て、該ステー33は該軸35aを中心として回動可能に
装置本体7に取り付けられている。
前記ボス33cの外周にはネジリコイルバネ36が装着
されている。前記ネジリコイルバネ36の一方の腕36
aは、側板7bに設けた取付部35に形成した溝35b
に嵌挿されて装置本体7に固定されており、他方の腕3
6bは自由端となっている。そしてネジリコイルバネ3
6は、カバーステー33が記録カバー11の閉鎖方向に
回動する際に締まり勝手となり、且つ記録カバー11の
開放方向に回動する際に緩み勝手となるように軸部材3
3cに装着されている。またネジリコイルバネ36の内
径は、軸部材33Cの外径と略等しいか、或いは僅かに
小さく形成されている。従って、ネジリコイルバネ36
と軸部材33cとの間には常に摩擦負荷が作用している
上記の如く、カバーステー33の溝33aに記録カバー
11に設けたビン34を嵌合することによって、カバー
ステー33には記録カバー11の開放角度に応じたトル
クが作用する。このトルクは、カバーステー33の回動
中心となる取付部35及びビン34が夫々回動輪lOよ
りも記録カバー11の重心Gに接近した位置にあること
から、回動輪lOに作用するトルクよりも小さい。
ここで、カバーステー33のボス33cに装着したネジ
リコイルバネ36による制動力の発生について説明する
即ち、第8図に示す記録カバー11の開放状態から第9
図に示す記録カバー11の閉鎖状態に移行する間(記録
カバー11を等角速度運動で開放状態から閉鎖状態に移
行する間)で、第11図(A)に示すようにカバーステ
ー33の溝33a!とビン34とが係合する。このとき
、記録カバー11の回動に伴いカバーステー33が回動
するが、この回動速度は溝33a2が直線状であるため
、大きくはない、そして記録カバー11の回動が進行し
、ビン34が同図(B)に示すように弧状溝33a +
と係合すると、カバーステー33の回動速度が大きくな
る。従って、ネジリコイルバネ36と軸部33cとの摩
擦負荷が大きくなり、該バネ36が締まり勝手となり、
該バネ36の腕36bが取付部35の側壁に当接してカ
バーステー33に大きな制動力が作用する。このとき、
カバーステー33のボス33cに作用するトルクは記録
カバー11の回動軸10に作用するトルクよりも小さな
値となり、従って、ネジリコイルバネ36の剛性を小さ
くすることが可能である。
上記構成に於いて、カバーステー33に形成した溝33
aの形状を変更することによって、制動効果を容易に変
更することが可能である。
即ち、弧状溝33a、の曲率を変更することによって、
ビン34が該溝33a、と係合したときのカバーステー
33の回動速度を変化させ、これによりボス33Cとネ
ジリコイルバネ36との摩擦力を変化させて制動効果を
変更することが可能である。
本実施例の記録装置Aは熱転写方式を用いている。前述
したようにこの記録方式は、記録シートlとインクシー
ト2とを重合させ、インクシート2の支持シート側から
画像パターン状に加熱することでインクを溶融して記録
シートlに転写して画像を形成している。このため、記
録シート1とインク層との間に溶融したインクの張り付
き力が作用する。そして前記張り付き力によって記録シ
ー)1に作用する搬送力がインクシート2を介して記録
カバー11に伝達され、該カバー11を記録シート1の
搬送方向に移動させる力が作用する。
画像形成が正常に実施されている場合には、インクが溶
融しているため張り付き力は小さく問題とはならない、
然し、画像形成中に何等かの事情により記録シート1と
インクシート2とが重合した状態で溶融したインクが固
化した場合には、大きな張り付き力が発生し、これによ
り記録カバー11が記録シート1の搬送方向に移動する
戊がある。
このため、本実施例では記録カバー11を装置本体7に
固定し、該記録カバー11が前後方向に移動することの
ないように構成している。
即ち、第2図及び第7図、第8図に示すように、装置本
体7の側板7a、7bであって記録シート1の搬送方向
下流側に軸37が夫々設けられている。
前記軸37はプラテンローラ4の軸方向に対し所定の平
行度を持って配設されている。
記録カバー11の両側には前記軸37と対向した位置に
一対の係止部材38が固着されている。この係止部材3
8は、前記軸37と係合するU溝38aを有するフォー
ク状に形成されている。U溝38aの内径寸法は軸37
の外径寸法に対し所定のはめあい公差を持って形成され
ている。前記一対のU溝38aの中心を結ぶ線は、イン
クシート2の供給リール25及び巻取り−ル26と平行
に配設されている。そして装置本体7に対し記録カバー
11を閉鎖する際に、前記軸37に係止部材38を係合
させることによって、記録カバー11を装置本体7に対
し正確に位置決めすると共に、該カバー11の前後方向
に対する移動を防止している。
上記構成に於いて、記録シート1とインク層との間に発
生する張り付き力は、インクシート2を介して記録カバ
ー11に伝達され、更に係止部材38から軸37を介し
て装置本体7に伝達される。このとき、係止部材3Bと
軸37とが所定の公差を持って嵌合することから、記録
カバー11が前後方向に移動することがない。
次に、前記インクカートリッジ9が着脱可能に装填され
る記録カバー11の装填部分と、該インクカートリッジ
9内のインクシート2の搬送する搬送系のギヤ部分の構
成について説明する。
一般に一つの操作によって複数方向の位置決めを行う場
合には操作の熟練が要求される。然し、記録装置の如き
事務機では、操作の熟練を要求することは困難である。
このため、従来の記録装置では、巻取リール及び供給リ
ールの記録カバーに対する装着を容易にする目的で各リ
ールの軸方向に多少の余裕、即ちガタを設けている。然
し、各リールが有するガタのために、画像形成中に搬送
されるインクシートに斜行が発生し、これによりジャム
が発生する虞があり、またこのガタを防止するために供
給リール、巻取リールに側圧を与えるバネ手段が必要と
なって部品点数が増加する。
本実施例では装填部としての記録カバー11にインクカ
ートリッジ9を装着して該カバー11を閉鎖することに
よって、各リール25.26の前後方向の位置及び上下
方向の位置を軸受溝39a、 39b、 40a、40
b及び支持部材42によって設定すると共に、各リール
25.26に推力を作用させることによって、各リール
25.26の左右方向の位置を設定し得るように構成し
ている。
先ず、インクカートリッジ9が装填される部分の構成を
具体的に説明すると、インクカートリッジ9を着脱可能
に装填するための装着溝28は第2図に示すように、記
録カバー11の両側に対向して設けられている。この装
着溝28はインクカートリッジ9のガイドピン9jを係
止するためにカギ状の溝によって形成されている。また
記録カバー11の両側には、夫々対向して各リール25
.26の両端部に嵌合した軸受27と嵌合し、該軸受2
7を位置決めするためのU字状の軸受溝39a、39b
、40a。
40bが同一延長線上に所定間隔を持って設けられてい
る。前記軸受溝39a、40aは記録カバー11を貫通
したU溝として形成されており、軸受溝39b。
40bは軸方向の端部が閉塞されたU溝として形成され
ている。また記録カバー11の開放端部側付近にはイン
クカートリッジ9の係止突起9bsを係止するための係
止バネ41が設けられている。
記録カバー11に形成した軸受溝39a、 39b、 
40a、40bと対向する装置本体7の側板7a、7b
には、支持部材42が設けられている。前記支持部材4
2は、各リール25.26の両端に嵌合した軸受27と
当接して、該軸受27を前記軸受溝39a、39b。
40a、40b側に付勢することによって、各リール2
5、26の記録カバー11に対する位置を保持させるも
のである。前記支持部材42は、側板7a、7bに固着
されたケース42aと、一端がケース42a内に収納さ
れ他端に軸受27との当接面を有する支持片42bと、
ケース42a内に収納されたバネとによって構成されて
いる。
従って、インクカートリッジ9のガイドピン9」をカギ
状溝28aに嵌入して係止し、該ガイドピン9jを中心
としてインクカートリッジ9を回転させ、係止突起9b
sを係止バネ39に係止することによって、インクカー
トリッジ9が記録カバー11に装着される。このとき、
軸受27は夫々の軸受溝39a、39b、40a、40
bに嵌合する。そして記録カバー11を閉鎖したとき、
軸受27が支持部材42の支持片42bによって支持さ
れると共に、軸受溝39a、39b、40a、40b側
に付勢されることによって、各リール25.26は夫々
記録カバー11に対する装着位置を設定される。
また前記の如く記録カバー11にインクカートリッジ9
を装着する際に、該カートリッジ9を記録カバー11に
回動可能に設けたガイドシャフト24に当接させ、この
ガイドシャフト24に沿わせて挿入することが可能であ
る。また装着溝28にインクカートリッジ9のガイドピ
ン9jを嵌入し、その後インクカートリッジ9を回転さ
せる際に、記録へラド3の両側に設けたフォーク部材3
Cがインクカートリッジ9の扉9c、9dと当接し、該
扉9c、9dを連結する詫状の連結片9hを破断して押
し開く、これによって記録へラド3がインクカートリッ
ジ9の内部に挿入される。
前記の如くして記録カバー11にインクカートリッジ9
を装着したとき、各リール25.26の前後方向の位置
を軸受溝39a、39b、40a、40bによって設定
している。また記録カバー11を装置本体7に対し閉鎖
したとき、各リール25.26の上下方向の位置を前記
軸受溝39a、39b、40a、40b及び支持部材4
2によって設定している。
またインクカートリッジ9を記録カバー11に装着した
とき、該カバー11に設けたセンサー50がインクカー
トリッジ9の識別部9nと当接してインクカートリッジ
9の有無、或いはインクカートリッジ9に装填したイン
クシート2のサイズ等を検出し得るように構成している
次に、インクシート2の搬送系のギヤ部分について説明
する。
即ち、記録カバー11にインクカートリッジ9を装着し
たとき、巻取リール26のリールギヤ26cは記録カバ
ー11に設けられた巻取リール26の駆動機構44を構
成する駆動力伝達ギヤ44aと噛合し、且つ供給リール
25のリールギヤ25cは装置本体7に設けられたパッ
クテンシゴン付与機構45を構成する張力伝達ギヤ45
aと噛合し得るように構成されている。
前記各リール25.26のリールギヤ25 c + 2
5 cは、前述の如くへりカルギヤによって構成されて
いる(第3図参照)、また前記リールギヤ25c、26
cと噛合する記録カバー11側の駆動力伝達ギヤ44a
及び張力伝達ギヤ45aも同様にへりカルギヤによって
構成されている。
そして第12図に示すように、巻取リール26のリール
ギヤ26cと記録カバー11側の駆動力伝達ギヤ44a
とを噛合させ、駆動力伝達ギヤ44aに回転力を作用さ
せることによって、巻取リール25に軸方向の推力を発
生させている。
また供給リール25のリールギヤ25cと記録カバー1
1側の張力伝達ギヤ45aとを噛合させ、該り−ル26
に巻き付けたインクシート2が巻取り−ル26によって
巻き取られると、このときインクシート2に作用する張
力によって供給リール25を回転させ、前記回転力がリ
ールギヤ25cから記録カバー11側の張力伝達ギヤ4
5aに作用する際に供給り一ル25に軸方向の推力を発
生させている。
各リール25.26に作用する推力は、記録カバー11
に形成した軸受溝39b、40bに嵌合された軸受27
に伝達される。そして軸受27から記録カバー11に伝
達され、該カバー11によって支持される。
上記の如く構成した供給リール25及び巻取り−ル26
にあっては、インクシート2の搬送中には軸方向の推力
が作用する。このため、前記各リール25、26は常に
記録カバー11に形成した軸受溝39b。
40b方向に付勢される。従って、各リール25.26
がインクシート2の搬送中に軸方向に移動することが無
く、インクシート2の斜行を防止すると共に、該斜行に
よって発生するジャムの発生する虞がない、また各リー
ル25c、26cの推力は軸受溝39b、40bによっ
て受は止められ、インクカートリッジ9に作用しないた
め、該インクカートリッジ9に剛性を持たせる必要がな
い。
上記の如くヘリカルギヤによって構成したり−ルギャ2
5 c  26 c 、駆動力伝達ギヤ44a、張力伝
達ギヤ45aに於いて、へりカルギヤのねじり角が3度
よりも小さいと軸方向の推力が充分に得られず、また2
0度よりも大きくなると軸方向の推力は大きくなるもの
のギヤの回転に支障をきたすので、3度乃至30度の範
囲内に設定されるが、この範囲内でも4度〜15度の範
囲に設定することが好ましく、更に5度〜10度の範囲
に設定することが最も好ましいものである。
またリールギヤ25c、26cの歯数は例えば52枚に
設定し、また駆動力伝達ギヤ44a、張力伝達ギヤ45
aの歯数は例えば12枚に設定することが好ましい、こ
のようにギヤ25c、26c、44a、45aの歯数を
設定すると、無理なく最適なインクシート搬送速度が得
られると共に、軸方向推力が得られる。
インクシート2を搬送するための巻取り−ル26の駆動
機構44は第2図(B)に示すように、記録カバー11
の側面に設けられている。また前記駆動機構44は第1
3図に示すように構成されている。
従来のワンタイムインクシートを用いる記録装置に於い
て、インクシートを搬送するための巻取リールの駆動機
構を装置本体側に設け、該駆動機構を構成する駆動力伝
達ギヤを振子ギヤとして構成することによって巻取リー
ルのリールギヤと噛合させ、且つ駆動機構に滑りクラッ
チを配設してモーターの回転を伝達するよう構成するの
が一般である。このため、インクシートに作用する張力
が大きくなった場合、振子ギヤの噛合部に於いて歯飛び
が生したり、或いは滑りクラッチに於いて滑りが生じる
虞がある。即ち、駆動機構を構成する駆動モーターの回
転が確実に巻取リールに伝達されない虞がある。
記録装置Aに於いてマルチプリント方式を採用した場合
、この記録方式がインク層内に於いてインクを剪断しつ
つ画像を形成するものであるため、インクシート2を搬
送するためには、インクシート2と記録ヘッド3との摩
擦力とインクの剪断力とを加えた力が必要となる。この
ため、インクシート2に対する搬送力は従来のワンタイ
ムインクシートを用いた場合の搬送力と比較して大きな
力が必要となる。
またマルチプリント方式にあっては、記録シートlに1
ライン分の画像を形成する毎にインクシート2を1 /
 n947分だけ確実に搬送することが必要であり、前
記搬送が確実に行われることによって記録画像の品質を
高めることが可能となる。
上記条件を満足させるために、本実施例では駆動機構4
4を記録カバー11に設けている。
前記駆動機構44は記録カバー11の側面(本実施例で
は右側面)にブラケット46を固着し、該ブラケット4
6に駆動モーター44bが固着されている。
前記駆動モーター44bの軸にモーターギヤ44cが取
り付けられている。またブラケット46には、第1減速
ギヤ44d5第2減速ギヤ44e及び駆動力伝達ギヤ4
4aと一体的に形成された第3減速ギヤ44fが夫々回
転可能に、且つ各ギヤ間に於ける所定の軸間距離を保持
して取り付けられている。従って、駆動モーター44b
の回転は各ギヤ44cから44d〜44fを介して減速
されつつ駆動力伝達ギヤ44aに確実に伝達される。
上記の如く、本実施例の駆動機構44にあっては、駆動
モーター44bの回転を確実に駆動力伝達ギヤ44aに
伝達することが可能であり、従って、インクシート2を
所定の搬送速度を持って確実に搬送することが可能とな
る。
また上記の如くインクシート2の搬送系、即ち、巻取リ
ール26及び該リール26の駆動機構44を記録カバー
11に設けた場合、インクシート2に対する搬送力は記
録カバー11に作用する。このため、記録カバー11が
装置本体7に対しインクシート2の搬送方向に移動する
虞がある。
本実施例では、前述の如く記録カバー11に係止部材3
8を設けると共に、装置本体7に前記係止部材38と係
合する軸37を設け、記録カバー11を閉鎖することに
よって、前記軸37に係止部材38を係合させることで
、記録カバー11の前後方向への移動を防止している。
次に、巻取リール25にバックテンションを付与するた
めのバックテンション付与機構45は、第2図(^)、
(B)に示すように、装置本体7の側板7aに設けられ
ている。
前記バックテンション付与機構45は、側板7aに回動
支点45b1を中心として回動可能に構成した回動板4
5bzと、前記回動板45bZに固着されると共に、張
力伝達ギヤ45aと連結された滑りクラッチ45cと、
回動板45b8を上方に付勢する引張バネ45dとによ
って構成されている。
上記の如く構成したバックテンション付与機構45に於
いて、供給リール25のリールギヤ25cと張力伝達ギ
ヤ45aとが噛合し、該リール25に巻き付けられたイ
ンクシート2が巻き戻されると、リール25が回転する
。供給リール25の回転は、リールギヤ25cから張力
伝達ギヤ45aを介して滑りクラッチ45cに伝達され
る。これにより、インクシート2には所定のバックテン
ションが付与される。
次に上記の如く構成した記録袋!Aに於ける画像の形成
について説明する。
先ず、第8図に示すように記録カバー11を開放して、
ロールホルダー8にシートロール1aを収納し、記録シ
ートlの先端をプラテンローラ4まで引き出す0次いで
、前述の如くしてインクカートリッジ9を記録カバー1
1に装着することによってインクシート2を装填し、該
カバー11を閉鎖する。前記記録カバー11の閉鎖によ
って、インクカートリッジ9に装着した供給リール25
及び巻取リール26は軸受溝39a、39b、40a、
40bに嵌合し、各リール25.26は所定位置に位置
決めされる。同時に記録カバー11に設けた係止部材3
8が装置本体に設けた軸37と係合することによって、
記録カバー11は装置本体7に対し、所定の位置に設定
されると共に、前後方向への移動を規制される。
記録カバー11の上面に形成した原稿載置台13に原稿
12を載置し、操作パネルCに於いてコピーモードを選
択した場合には、前記原稿12が読み取り系Bに於いて
読み取られると共に、画信号が記録装置Aに伝送される
。同時に、モーター29によってプラテンローラ4が駆
動され記録シートlを矢印a方向に搬送すると共に、駆
動モーター44bによってインクシート2が矢印す方向
に搬送される。
そして伝送された画信号に応じて記録ヘッド3を駆動す
ることによって、記録シート1に画像を形成する。所定
の画像が形成された記録シートlは更に矢印a方向に搬
送され、画像の端部がカッター5に至ると、該カッター
5が駆動され記録シート1を切断する。切断された記録
シートは搬送ローラ対6によって搬送され装置外部に排
出される。
また記録シート1はプラテンローラ4によって矢印a方
向とは反対方向に搬送される。
上記の如くして、記録シート1に所定の画像を形成する
ことが出来る。
〔他の実施例〕
前述の実施例に於いて、記録シート1の搬送方向とイン
クシート2の搬送方向とが異なる場合について説明した
が、前記各搬送方向が同一方向であっても同様である。
また、熱転写記録方式としてマルチプリント方式を採用
した場合を示したが、1回の画像記録により完全にイン
クを記録シート1に転写する方式のインクシートリール
、インクシートカートリッジ、記録装置の場合にも同様
に適用することが出来る。
またインクカートリッジ9(供給リール251巻取リー
ル26)を記録カバー11側に装填した場合を示したが
、装置本体7側に装填するようにしてもよい。
またインクカートリッジ9をプラスチックにより一体威
形した場合を示したが、第一筺体9a、第二筺体9b等
を別部品として形成してもよい。
また、インクカートリッジ9を使用した場合を示したが
、インクシートリール(供給リール25゜巻取リール2
6)をそのまま装填するようにしても良い。
〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明に係る開閉蓋にあっ
ては、駆動ピン及び回動部材の軸が開閉蓋の重心に接近
して設けられることから、回動部材に作用する回動力は
、開閉蓋の回動支点に作用する回動力よりも小さくなり
、回動部材に装着する制動手段の容量を小さくすること
が出来る。
このため、開閉蓋の重量が増加しても容量の小さい制動
手段によって制動することが出来、従って、該制動手段
の取付スペースを大きくする必要が無く、且つコストが
増加することがない。
また前記開閉蓋を用いた記録装置にあっては、開閉蓋の
重量が増加しても、容積を大きくする必要が無く、コス
トの増加を伴うことがない等の特徴を有するものである
【図面の簡単な説明】
第1図(A)はファクシξり装置の外観斜視図、同図(
B)はファクシミリ装置の断面説明図、第2図(A) 
、 (B)は記録装置の斜視図、第3図乃至第6図はイ
ンクカートリッジの説明図、第7図は記録カバーを閉鎖
した状態の説明図、第8図は記録カバーを開放した状態
の説明図、第9図(A) 、 (B)は装置本体に対す
る記録カバーを取り付は説明図、第1O図はカバーステ
ーの説明図、第11図(A) 、 (B)はカバーステ
ーの動作説明図、第12図は記録カバーに装着した巻取
リールの説明図、第13図は駆動機構の説明図、第14
図はインクシートの断面図である。 Aは記録装置、Bは読み取り系、Cは操作パネル、1は
記録シート、2はインクシート、3は記録ヘッド、4は
プラテンローラ、5はカッター6は搬送ローラ対、7は
装置本体、7a、7bは側板、8はロールホルダー、9
はインクカートリッジ、9′はカートリッジ、9aは第
1筐体、9bは第2筐体、9e〜9gは薄肉部、IOは
回動軸、10aは軸孔、11は記録カバー、13は原稿
載置台、13aは傾斜部、13bは水平部、25は供給
リール、25c、26cはリールギヤ、26は巻取リー
ル、27は軸受、28は装着溝、29はモーター、31
は軸部材、32はブラケット、33はカバーステー、3
3aは溝、33cは軸部、34はピン、35は取付部、
35aは軸、36はネジリコイルバネ、37は軸、38
は係止部材、39a、39b、40a、40bは軸受溝
、41は係止バネ、42は支持部材、42bは支持片、
44は駆動機構、44aは駆動力伝達ギヤ、44bは駆
動モーター、44d〜44fは減速ギヤ、45はパック
テンション付与機構、45aは張力伝達ギヤ、45b8
は回動板、45cは滑りクラッチ、46はブラケットで
ある。 第1図 (A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)端部に設けた回動支点を中心に上下方向に回動し
    て本体の開口部を開閉する開閉蓋であって、前記回動支
    点よりも重心に接近した位置に駆動ピンを設けた開閉蓋
    と、 前記回動支点よりも開閉蓋の重心に接近した位置に軸を
    設けた本体と、 前記軸に回動可能に装着され前記駆動ピンと嵌合する溝
    を形成した回動部材と、 前記回動部材に装着された制動手段と、 を有し、前記回動部材の溝に前記開閉蓋に設けた駆動ピ
    ンを嵌合して構成したことを特徴とした開閉蓋。
  2. (2)前記回動部材に形成した溝が円弧状の溝と直線状
    の溝とを連続して形成した溝であることを特徴とした請
    求項(1)記載の開閉蓋。
  3. (3)前記制動手段がネジリコイルバネであることを特
    徴とした請求項(1)又は(2)記載の開閉蓋。
  4. (4)記録シートを搬送するための搬送手段と、前記搬
    送手段によって搬送される記録シートに画像を記録する
    ための記録ヘッドと、 請求項(1)記載の開閉蓋と、 を有する記録装置。
JP1198029A 1989-08-01 1989-08-01 開閉蓋及び前記開閉蓋を用いた記録装置 Pending JPH0363157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100361822C (zh) * 2003-10-28 2008-01-16 精工爱普生株式会社 开闭盖的制动机构及打印机
JP2011216590A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Brother Industries Ltd 上部ユニットケースの開閉装置
JP2012093410A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び開閉装置

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