JPH0362346A - 磁気テープ巻取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーディオ用カセットテープなどの磁気テープ
の高速巻取り装置に係わり、さらに詳しくは磁気テープ
に記録された複数のプログラム（曲）の頭出しが容易に
行える位置決め手段を設けた磁気テープ巻取り装置に関
する。

〔従来の技術〕

従来の、例えばオーディオ用カセットテープなどの磁気
テープの高速巻取り装置においては、カセットテープの
リールに駆動力および磁気テープに適当な張力を与える
ための抵抗力を付与することにより、カセットテープの
高速巻取りを行う方式が一般的に採用されている。しか
し、この方式ではカセットテープの高速巻取りを行うこ
とは容易にできるが、テープの途中での記録されている
複数のプログラム（曲）の頭出しの操作は、テープデツ
キで高速送りを行いつつ、テープカウンタの読みからプ
ログラムの頭出しの位置決めを行う必要があり、このた
めに事前にテープカウンタの読みをチエツクしておく必
要があるなどプログラムの頭出しの位置決め操作が極め
てめんどうであった。また異なるテープデツキでは、テ
ープカウンタの読みの値が狂ってくるという問題があり
、磁気テープに記録されている複数のプログラムの頭出
しのための正確な位置決めは困難であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述したごとく、従来技術におけるカセットテープの高
速巻取り装置において、テープの途中でのプログラム（
曲）の頭出しは、テープデツキで高速送りを行い、テー
プカウンタの読みから記録されている各プログラムの頭
出しの位置決めを行う必要があり、このためあらかじめ
テープカウンタの読みをチエツクしておく必要があると
いう煩わしさがあり、また異なるテープデツキではカウ
ンタの読みの値が狂い、正確な位置決めができないとい
う問題があった。

本発明の目的は、上記従来技術におけるカセットテープ
の高速巻取り時におけるプログラム（曲）の頭出しの位
置決めが困難であるという欠点を解決し、もって磁気テ
ープに記録されている複数のプログラム（曲）の頭出し
が容易に、しかも正確に行える高速のカセットテープ巻
取り装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記本発明の目的を達成するために、本発明の磁気テー
プの高速巻取り装置においては、磁気テープに記録され
ている複数のプログラム（曲）信号の検出手段を設け、
これによって検出されたプログラム信号から各プログラ
ム信号間のエンベロープを抽出し、このエンベロープが
所定のレベル以下となる部分、あるいはエンベロープの
中断部の長さが所定の長さ以上になる部分を検出するこ
とにより、磁気テープに記録されている複数のプログラ
ム（曲）の境界部分（曲間部分）を検出し。

さらに上記の所定のレベル以下となる部分、あるいは中
断部の回数を計数することにより、必要とする任意の位
置に記録されているプログラム（曲）の頭出しをするた
めの位置決めが容易に行える手段を設けたものである。

さらに本発明は、磁気テープに記録されている複数のプ
ログラム信号の検出手段によって、上記複数のプログラ
ム信号の境界部分であるエンベロープを抽出し、このエ
ンベロープが所定のレベル以下となる部分、あるいはエ
ンベロープの中断部の長さが所定の長さ以上となる部分
を検出することにより、磁気テープに記録されている複
数のプログラム（曲）の境界部分を検出してプログラム
の頭出しの位置決めを行う磁気テープ巻取り装置におい
て、エンベロープ検出用の磁気ヘッドに、スペーシング
ロス、またはギャップロスを与えることにより、短波長
記録信号の再生特性を低下させることにより短波長記録
成分の除去を行うことができ、エンベロープ検出システ
ムをいっそう簡素化することが可能となる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を挙げ、図面に基づいて、さら
に詳細に説明する。

（実施例１） 第１図に、本実施例におけるプログラム信号のエンベロ
ープ検出回路の系統図を示す０図において、磁気テープ
１に記録された信号は、磁気ヘッド２によりピックアッ
プされ、前置増幅器３で増幅される。この増幅された信
号には、帯域幅ｆ。

の信号成分と記録時に書き込まれたバイアス信号成分（
周波数ｆｂ）とが含まれている。このため、記録されて
いるプログラム信号の存在しない、いわゆる曲間部分で
もバイアス信号は存在しているため、曲間部分を検出す
るためには、このバイアス信号成分を除去する必要があ
る。このため、ローパスフィルタ４でバイアス信号成分
は除去される。したがって、ローパスフィルタ４の遮断
周波数は、バイアス信号の周波数ｆｂのテープ走行速度
比（巻取り速度／記録時速度）よりも高い周波数ｆ’ｈ
　（ｆ’ｂ＞　ｆ　ｂ）が選ばれる。これにより、記録
された信号成分のみとなったオーディオ信号波形は整流
回路５により整流され、第２のローパスフィルタ６によ
りオーディオ信号のエンベロープが抽出される。この第
２のローパスフィルタ６の遮断周波数ｆＱは、オーディ
オ信号に含まれる基本波および高調波を十分にカバーす
る周波数のテープ走行速度比に設定される。このように
して得られたオーディオ信号のエンベロープは、曲間で
はＯ（ゼロ）になるため電圧比較器８によりこれを検出
することができる。この場合、プログラム内（曲内）で
もエンベロープがＯになる場合もあり、これを取り除く
ために時定数回路７により。

短いエンベロープの中断情報を除去する。一般に、曲内
での中断時間は１秒以内であるから、時定数回路７では
、第２図に示すごとく、コンデンサ（Ｃ）１１と抵抗（
Ｒ）１２との積は１秒程度に選んでおけばよいことにな
る。電圧比較器８の出力は、第３図に示すごとく、曲間
の部分では′Ｏ″となり、それ以外の部分では１”とな
るため、この出力波形の立上り、立下りまたはこれらの
両者を検出し、この検出信号で磁気テープ巻取り装置の
巻取リモータ制御回路１３のスイッチを作動せしめるこ
とにより、所定の位置に磁気テープを停止せしめ、曲の
頭出しを行うことができる。

さらに、第４図に示すごとく、電圧比較回路８の出力を
、計数回路９で計数し、かつこの計数回路９にプリセッ
ト回路１０を接続することにより。

所定の曲間数でモータ停止−の制御を行うことにより、
記録されている複数曲の任意の位置におけるプログラム
（曲）の頭出しも可能となる。ここで、計数回路９の出
力に表示回路１４を接続することにより経過した曲数を
監視することもできる。

（実施例２） 第５図は、本実施例におけるオーディオ信号のエンベロ
ープ抽出を行う回路の系統図を示すもので、その動作は
実施例１において例示した第１図の場合と同様である。

そして、本実施例において用いる磁気ヘッドの構成を第
６図に示す。図において、磁気ヘッドコア１６の磁気テ
ープ摺動面に、減摩層１７を摺動層として設け、磁気テ
ープｌ（第５図）の高速走行に伴うヘッド摩耗を防ぐと
同時に、ギャップ１８と磁気テープ１との間隙を大きく
して短波長記録成分の除去を行う。一般に、バイアス信
号の記録波長は数ミクロン程度であり、したがって減摩
層１７の厚みもこれと同程度以上あれば良い、また、減
摩層１７の材質としては、フッ素樹脂のように自己潤滑
性があり、摩擦係数の小さいものが適している。

また、上記のバイアス信号成分を除去してプロダラム信
号のエンベロープ抽出を容易にする他の方法としては、
磁気ヘッド２の磁極間のギャップ１８を、バイアス信号
記録波長に比べて大きくとることによっても実現できる
。

ここで、磁極間のギャップ１８の長さをｇ、バイアス信
号記録波長をλとした場合、再生信号の減衰量Ｌ（ｄＢ
）は、次式で与えられる。

Ｌ＝２０ＱｏｇＣｃｇ／λ）／５ｉｎ（πｇ／λ）した
がって、ｇ＝ｎλ（ｎ：整数）の場合には、減衰量りは
無限大となって完全にバイアス信号成分を除去すること
ができるが、ｇ）λであっても実用上十分な減衰量を得
ることができる。上記の効果は、磁気ヘッド２を磁気テ
ープ走行方向に対して傾け、アジマスロスを与えること
によっても実現できることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したごとく、本発明の磁気テープ巻取り
装置においては、磁気テープに記録されたオーディオ信
号のエンベロープが所定の時間以上Ｏ（ゼロ）になる位
置を求め、これを用いて磁気テープの巻取リモータの制
御を行う構成をとっているので、カセットテープに記録
されている曲間の頭出しを極めて容易に行うことができ
る。さらに、本発明においては、磁気記録再生における
短波長記録信号再生の減衰条件を利用することにより、
バイアス信号成分を除去して記録信号を再生し、エンベ
ロープの信号抽出を確実に、かつ容易に得ることができ
るので、カセットテープに記録されているプログラムの
頭出しの位置決めを確実、かつ容易に行うことができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１において例示したオーデオ信
号のエンベロープ抽出および巻取リモータ制御を行う回
路を示す系統図、第２図は実施例１における曲内でのエ
ンベロープレベル“Ｏ”を除去するための時定数回路、
第３図は実施例１における曲間を求めるための電圧比較
回路の動作説明図、第４図は実施例１における多数曲が
録音されている場合の任意の順位の曲間を設定するため
の制御回路を示す系統図、第５図は実施例２において例
示したオーデオ信号のエンベロープ抽出および巻取リモ
ータ制御回路の要部を示す系統図、第６図は実施例２に
おいて用いた磁気ヘッドの構成の一例を示す模式図であ
る。 １・・・磁気テープ　　　　２・・・磁気ヘッド３・・
・前置増幅器 ４．６・・・ローパスフィルタ ５・・・整流回路　　　　　７・・・時定数回路８・・
・電圧比較回路　　　９・・・計数回路１０・・・プリ
セット回路　１１・・・コンデンサ１２・・・抵抗器 １３・・・巻取リモータ制御回路

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁気テープを巻取るリールに駆動力および上記テー
   プに適当な張力を与えて、高速で磁気テープを巻取る装
   置において、上記磁気テープに記録された複数のプログ
   ラム信号を検出する手段と、上記検出された複数のプロ
   グラム信号から各プログラム信号間のエンベロープを抽
   出する手段と、上記エンベロープのレベルが所定のレベ
   ル以下となる部分を検出するエンベロープの検出手段を
   設け、上記エンベロープの検出信号により磁気テープの
   巻取りモータを制御して、磁気テープに記録されている
   各プログラムの頭出しのための位置決めを行う手段を有
   することを特徴とする磁気テープ巻取り装置。 ２、請求の範囲第１項記載の磁気テープ巻取り装置にお
   いて、エンベロープの検出手段の前に、時定数回路を設
   けたことを特徴とする磁気テープ巻取り装置。 ３、請求の範囲第１項または第２項記載の磁気テープ巻
   取り装置において、エンベロープのレベルが、所定のレ
   ベル以下に低下した回数を計数し、該計数値が所定の回
   数に達したことを検出し、これにより磁気テープの巻取
   りモータの制御を行う手段を有することを特徴とする磁
   気テープ巻取り装置。 ４、請求の範囲第１項、第２項または第３項記載の磁気
   テープ巻取り装置において、エンベロープのレベルが所
   定のレベル以下に低下した回数を表示する手段を有する
   ことを特徴とする磁気テープ巻取り装置。 ５、請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項記
   載の磁気テープ巻取り装置において、磁気テープに記録
   された信号を検出する手段に用いる磁気ヘッドは、磁気
   テープに対向する摺動面側に、短波長記録成分の除去が
   行える所定の厚さの摺動層を設けた磁気ヘッドを使用す
   ることを特徴とする磁気テープ巻取り装置。 ６、請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項記載
   の磁気テープ巻取り装置において、磁気テープに記録さ
   れた信号を検出する手段に用いる磁気ヘッドは、磁気テ
   ープの記録信号の最短記録波長よりも広いギャップを有
   する磁気ヘッドを使用し、短波長記録成分の除去を行う
   手段を有することを特徴とする磁気テープ巻取り装置。 ７、請求の範囲第１項ないし第６項のいずれか１項記載
   の磁気テープ巻取り装置において、磁気テープに記録さ
   れた信号を検出する手段に用いる磁気ヘッドは、磁気テ
   ープ走行方向に対して、所定の角度傾斜させて設置し、
   短波長成分の除去を行う手段を有することを特徴とする
   磁気テープ巻取り装置。