JPH0362223B2 - - Google Patents

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JPH0362223B2
JPH0362223B2 JP59246115A JP24611584A JPH0362223B2 JP H0362223 B2 JPH0362223 B2 JP H0362223B2 JP 59246115 A JP59246115 A JP 59246115A JP 24611584 A JP24611584 A JP 24611584A JP H0362223 B2 JPH0362223 B2 JP H0362223B2
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JP
Japan
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cooling
peltier
metal
temperature
substrate
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JP59246115A
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JPS61125157A (ja
Inventor
Ikuo Nishimoto
Shoji Jonten
Takao Kuroiwa
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
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Publication of JPS61125157A publication Critical patent/JPS61125157A/ja
Publication of JPH0362223B2 publication Critical patent/JPH0362223B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/38Cooling arrangements using the Peltier effect
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非常に微小な部分を局部的に冷却す
ることのできる冷却用集積素子に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
集積回路が広く普及した今日、集積回路技術に
より、いわゆるソリツドステートセンサが数多く
発表されている。
一般にソリツドステートセンサは温度依存性が
強く、温度の影響をどのように処理するかが重要
である。信号処理回路で補正演算をおこなうこと
で対処する場合も多いが、センサの種類によつて
はセンサ自身の温度をコントロールしなければな
らない場合もある。
この場合、センサに発熱体を集積することは比
較的簡単であり、たとえば、抵抗体を集積し、こ
の抵抗体に電流を流し、ジユール熱によりセンサ
自身の温度を上昇させることができる。
ところが、センサを冷却しなければならない場
合、従来はセンサとは別に冷却装置を要し、例え
ばペルチエ効果を利用した冷却装置の上にセンサ
を配するなどしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の冷却装置ではセンサに比
べ冷却装置の方が大きく、冷却装置とセンサを含
めた全体が大きくなり、また、冷却装置が消費す
る電力による発熱の影響を少なくするように設計
されなければならず、装置設計上の制約がある。
したがつて、冷却装置を必要とするセンサは使い
難い場合が多かつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の冷却用集積素子は、上記問題点に鑑み
てなされたものであり、冷却部を冷却用集積素子
の中央部に集中させたペルチエ冷却手段を中央部
が除去されている基板上に形成したものである。
〔作用〕
基板が除去されている冷却用集積素子の中央部
にペルチエ冷却手段の冷却部を集中させたので、
この冷却部が熱的に絶縁され、微弱な電流で局部
冷却が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の冷却用集積素子を実施例と共に
説明する。なお、本発明の具体的な用途も併せて
理解できるように、以下に示す実施例は、本発明
に係る冷却用集積素子に冷却温度検出手段、水滴
検出手段および室温検出手段を付加した湿度検出
用素子(露点湿度計の湿度検出用素子)として説
明するものである。
まず、本実施例の湿度検出用素子を製造工程に
したがつて説明する。
第1図は本実施例の製造途中における斜視図で
ある。
基板20はステンレス鋼等の金属あるいは単結
晶シリコンウエフア等の材料から成る。この基板
20の上に、まず絶縁層22として耐湿性の良好
な窒化シコン(Si3N4)膜をプラズマCVD装置に
より6000Å程度の厚さに生成する。
次に、第1のペルチエ金属24、第1の熱電対
金属28、および測温抵抗体32となる厚さ2μ
のP型のテルル鉛(PbTe)の薄膜を上記絶縁層
22の上に蒸着により生成する。
そして、写刻技術により、このP型のテルル鉛
の薄膜を第1図に示す第1のペルチエ金属24、
第1の熱電対金属28および測温抵抗体32のパ
ターンと成るように選択的にエツチングする。
すなわち、第1のペルチエ金属24は絶縁層2
2表面の周辺部から中心部に延びる帯状のパター
ンを所定の間隔で複数配列したものであり、ま
た、第1の熱電対金属28は第1のペルチエ金属
24と同じく周辺部から中心部に延びる帯状のパ
ターンである。
さらに、測温抵抗体32は第1のペルチエ金属
24および第1の熱電対金属28を囲うように絶
縁層22表面の周辺部にパターニングされてい
る。なお、この測温抵抗体32は室温検出手段と
して機能するものである。
次に、上記のように第1のペルチエ金属24等
がパターニングされた表面上に絶縁層22として
の窒化シリコン膜をプラズマCVD装置により
3000Å程度の厚さに生成する。
しかる後、写刻技術によりこの窒化シリコン膜
を選択的にエツチングすることで、第1のペルチ
エ金属24と後に形成されら第2のペルチエ金属
25との接合部のためのコンタクトホール、およ
び第1の熱電対金属28と後に形成される第2の
熱電対金属29との接合部のためのコンタクトホ
ールを生成する。これらのコンタクトホールは、
第1のペルチエ金属24および第1の熱電対金属
28の端部に形成される。
ついで、第2のペルチエ金属25およ第2の熱
電対金属29となる厚さ2μ程度のn型のテルル
鉛の薄膜をコンタクトホールを含む絶縁層22上
全面に蒸着により生成する。
その後、写刻技術により第1図に示す第2のペ
ルチエ金属25および第2の熱電対金属29のパ
ターンとなるように選択的にエツチングする。
すなわち、第2のペルチエ金属25は第1のペ
ルチエ金属24の中央部側端部(この上部には上
記コンタクトホールが形成されている)と、この
第1のペルチエ金属24と隣接する別の第1のペ
ルチエ金属24の周辺部側端部(この上部にもコ
ンタクトホールが形成されている)とを接続する
ように帯状にパターニングされる。
ただし、複数ある第2のペルチエ金属25のう
ちの一つは、一端のみが第1のペルチエ金属24
と接合されるもので、その他端は後述するペルチ
エ冷却手段の一方の電極部となる。また、複数あ
る第1のペルチエ金属24のうちの一つも、一端
のみが第2のペルチエ金属25と接合されてお
り、その他端がペルチエ冷却手段の他方の電極部
となる。
このパターニングにより、第1のペルチエ金属
24と第2のペルチエ金属25とが交互に連続的
に接続され、電気的に一体化されて、ペルチエ冷
却手段を構成する。
すなわち、第1のペルチエ金属24と第2のペ
ルチエ金属25との接合部のうち、基板20の中
心部にあるものを第1接合部群26とし、周辺部
にあるものを第2の接合部群27とすると、所定
の方向に電流を流すことにより第1の接合部群2
6に吸熱作用が生じ、第2の接合部群27に発熱
作用が生じる。この吸熱作用を利用して、第1の
接合部群26が集中している素子中央部を冷却す
ることができるものである。
第2の熱電対金属29はコンタクトホールが形
成された第1の熱電対金属28の中央部側端部か
ら第1の熱電対金属28と平行に周辺部まで延び
る帯状のパターンとする。第1の熱電対金属28
と第2の熱電対金属29との接合部が感温部30
となり、両金属の他端部が冷却温度検出手段とし
ての熱電対の電極部となる。
続いて、ペルチエ冷却手段、室温検出手段およ
び冷却温度検出手段を覆うように、再び絶縁層2
2となる窒化シリコン膜をプラズマCVD装置に
より6000Å程度の厚さに生成し、写刻技術により
窒化シリコン膜を選択的にエツチングすること
で、ペルチエ冷却手段、冷却温度検出手段および
室温検出手段の各電極部にコンタクトホールを形
成する。
その後、アルミニウム等の厚さ1μ程度の金属
薄膜を、絶縁層22上にコンタクトホールを含む
全面にわたつて蒸着により生成し、写刻技術によ
りこの金属の薄膜を選択的にエツチングして第2
図の斜視図に示すようなペルチエ冷却手段のパツ
ド34a,34b、冷却温度検出手段のパツド3
5a,35b、室温検出手段のパツド36a,3
6bおよび水滴検出手段33をパターニングす
る。
水滴検出手段33は、第2図の斜視図から判る
ように、素子中央部において2つの櫛型の電極3
3a,33bを互いに噛み合うように対向させた
平板状のコンデンサを構成している。
次に、素子の表裏両面に窒化シリコン膜をプラ
ズマCVD装置により6000Å程度の厚さに生成す
る。これは、窒化シリコンが極めて安定した材料
であるために保護膜として使うためである。
そして、写刻技術を使い、基板20の裏側の中
央部の窒化シリコン膜をプラズマエツチングによ
り選択的に除去して開口を形成し、さらに、この
開口を通して基板20を絶縁層22までエツチン
グ除去する。第3図はこのときの状態を示す断面
図であり、基板20の裏面からのエツチングによ
り凹部21が基板20の中央部に形成されている
ことが判る。
最終工程として、第4図の概略斜視図に示すよ
うに、素子表面の窒化シリコン膜のうちの凹部2
1の周辺部の一部を写刻技術により選択的にエツ
チングすることで、素子表面と凹部21とを連通
する貫通孔23を形成すると共に、電極33a,
33b,……,36a,36bにおける外部回路
との接続のためのボンデイングパツド開口部を形
成する。なお、この貫通孔23は、凹部21内の
空気と絶縁層22の上面に接する大気との圧力差
を無くすための形成されるものである。その後は
基板をダイシングし、各々のチツプに切り出し、
所定のパツケージを行なう。
以上の工程を経て、本実施例の湿度検出用素子
が造られる。
なお、凹部21を基板20の裏面からのエツチ
ングにより形成したが、第5図および第6図の斜
視図に示すようにシリコン基板の異方性エツチン
グにより実現されるマイクロブリツジ構造を適用
することも可能である。
また、第1のペルチエ金属24、第2のペルチ
エ金属25のパターンは、冷却部である第1の接
合部群26が所定の場所に集中できるものであれ
ば、実施例のパターンに限られるものではないこ
とは言うまでもない。
また、本実施例ではペルチエ冷却手段2は第1
のペルチエ金属24と第2のペルチエ金属25と
を交互に接続して1組の直列回路を構成している
が、少なくとの1組の直列回路が形成されていれ
ばよく、2組以上の直列回路を並列接続したもの
でも構わない。
さらに、第1のペルチエ金属24と第2のペル
チエ金属25との接合部が、使用する金属によつ
てはオーミツク接合とならずに半導体接合(例え
ばシヨツトキ接合等)となる場合があるが、その
ような場合には、ニツケル等第3の金属を介して
電気的接合をとれば冷却部におけるジユール熱の
生を抑えることができ、冷却能力の低下を防止で
きる。
さらに、第1のペルチエ金属24と第2のペル
チエ金属25との接合部が、使用する金属によつ
てはオーミツク接合部とならずに半導体接合(例
えばシヨツトキ接合等)となる場合があるが、そ
のような場合には、ニツケル等第3の金属を介し
て電気的接合をとれば冷却部におけるジユール熱
の生を抑えることができ、冷却能力の低下を防止
できる。
つぎに、本実施例の湿度検出用素子を実際に露
点湿度計として用いる場合の回路構成を第7図の
ブロツク図に基づいて説明する。
一点鎖線で囲まれた部分が湿度検出用素子1で
あり、ペルチエ冷却手段2、水滴検出手段3、冷
却温度検出手段4、室温検出手段5を含む。
電流発生回路6はペルチエ冷却手段2に必要な
電流を供給する回路であり、ペルチエ冷却手段2
の冷却能力を決定する回路である。
水滴検出回路7は、直接的には水滴検出手段3
のインピーダス変化を検出する回路であり、この
変化を検出して水滴の有無を判断する。すなわ
ち、水滴検出手段3を構成するコンデンサの容量
が水滴の付着により大きく変化することを用して
水滴の有無を検出するものである。
温度差検出回路8は、冷却温度検出手段4とし
ての熱電対がペルチエ冷却手段2における冷却部
と室温との差に基づいて発生する起電力を検出
し、この起電力から冷却部と室温との温度差を検
出する回路である。
室温検出回路9は、室温検出手段5としての測
温抵抗体32に接続され、測温抵抗体32の抵抗
変化から室内温度Taを検出する機能を有する。
マイクロコンピユータ10は、電流発生回路
6、水滴検出回路7、温度差検出回路8、室温検
出回路9とバス12を介して接続され、水滴検出
回路7により検出される水滴の有無に応じて電流
発生回路6を制御するとともに、温度差検出回路
8によつて検出される温度差ΔTと室温検出回路
9によつて検出される室温温度Taを使つて演算
により絶対湿度と相対湿度を求める機能を有す
る。
インターフエース11はマイクロコンピユータ
10に接続され、マイクロコンピユータ10から
の露点温度、絶対湿度、相対湿度等の関する情報
を図示しない外部機器に送る機能を有する。
次に、このように構成された露点湿度計の動作
について、第8図に示すマイクロコンピユータ1
0が実行するフローチヤートにしたがつて説明す
る。
まず、マイクロコンピユータ10は電流発生回
路6に最大電流をペルチエ冷却手段2に流すよう
に指示する(ステツプ101)。
ペルチエ冷却手段2に電流が流れると接合部群
26,27においてペルチエ効果が生じる。すな
わち、第1の接合部群26では吸熱作用、第2の
接合部群27では発熱作用が生じる。
第1の接合部群26は湿度検出用素子1の中央
部に集中しており、表裏両面が空気中に露出する
薄膜層内に形成されているため、熱的に絶縁され
た状態となつている。したがつて、第1の接合部
群26の近傍すなわち冷却部の冷却は極めて微少
の電流にて実現できることになる。
一方、第2の接合部群27は湿度検出用素子1
の周辺部に分散しており、基板20に密着した薄
膜層内に形成されているため、その発熱は直ちに
基板20内に伝達される。したがつて、第2の接
合部群27の近傍での温度上昇は殆どなく、第1
の接合部群26の冷却作用に対して全くその影響
を与えることはない。
したがつて、湿度検出用素子1の中央部に位置
する冷却部は露点温度以下に速やかに冷却される
ことになり、この冷却部の上に形成されている水
滴検出手段3のさらにその上の絶縁層22上に結
露現象が現れ、水滴が付着する。
水滴検出手段3は前述したように、対向する互
いに分離した2本の電極33a,33bからなる
ことから、絶縁層22上に水滴が付着すると、誘
電率が増加し、電極33a,33b間のインピー
ダンスが急激に低下することになる。
水滴検出回路7はこの水滴検出手段3のインピ
ーダンスの変化を検出し、マイクロコンピユータ
10は水滴検出回路7の出力から水滴の有無を知
る(ステツプ102)。
水滴検出回路7としては、例えば、一定周期の
発振パルスで水滴検出手段3を励起し、この水滴
検出手段3のインピーダンス値を積分回路で対応
する電圧値に変換し、この電圧値を所定のレベル
と比較するコンパレータをもつて水滴付着の有無
を検出するといつた構成が考えられる。
最大電流をもつてペルチエ冷却手段2の冷却部
を冷却することで所定時間内に水滴が付着し、水
滴検出回路7がこれを検出するとマイクロコンピ
ユータ10は冷却電流をN%減少させる(ステツ
プ105)。なお、このとき、所定時間経過しても水
滴が付着しない場合には、雰囲気の状態が測定レ
ンジ範囲外にあるので、その旨の表示信号を出力
する(ステツプ103,104)。
冷却電流をN%減少させた後、所定時間経過し
た時点で、再び水滴の有無を判断する(ステツプ
106)。冷却電流の減少によつても水滴検出回路7
が水滴有りの信号を出し続けているときは、マイ
クロコンピユータ10はさらに冷却電流をN%減
少させ(ステツプ105)、このような循環を経るこ
とでペルチエ冷却手段2の冷却能力を徐々に減少
させる。
ペルチエ冷却手段2の冷却能力の減少により水
滴が付着しなくなり、さらに蒸発により水滴が消
失し始める。
水滴検出回路7が水滴の消失を検出すると、今
度は逆に冷却電流をM(<N)%増加し冷却能力
を増すことで水滴の付着し始める露点温度に戻す
ことになる(ステツプ107)。
水滴検出回路7が水滴の付着を検出すると今度
は逆却電流をM(<N)%増加し冷却能力を増す
ことで水滴の付着し始める露点温度に戻すことに
なる(ステツプ107)。
水滴検出回路7が水滴の付着を検出すると(ス
テツプ108)、マイクロコンピユータ10は冷却温
度検出手段4が検出する冷却部と室温との温度差
ΔTおよび室温検出手段5が検出する室内温度Ta
を、それぞれ温度差検出回路8および室温検出回
路9を介して読み取る(ステツプ110,111)。
なお、冷却電流をM%増加させていく循環(ス
テツプ107,108,109)で、冷却電流が最大とな
つてしまつた場合には、雰囲気の状態が測定レン
ジ範囲外にあることを意味し、その旨の表示信号
を出力する(ステツプ104)。
冷却温度検出手段4は前述したように感温部3
0を素子1のほぼ中央に配置する熱電対28,2
9からなり、この熱電対28,29の他端は素子
1の周辺部すなわち凹部21でない基板20上に
配置されることから、この温度差ΔTは室温状態
にある基板20の温度値とペルチエ冷却手段の冷
却部の温度値との差分値である。
室温検出手段5は前述したように測温抵抗体3
2からなり、室温変化に伴う抵抗値の変化を微少
電流を流して電圧値に変換することで室温値を検
出する。
マイクロコンピユータ10は温度差ΔTと室内
温度Taを読み込むと、 Td=Ta−ΔT を求める(ステツプ112)。このTdがペルチエ冷
却手段2の冷却部の露点温度である。
マイクロコンピユータ10内の図示しない
ROMには、第9図に示す公知の雰囲気温度と飽
和水蒸気圧力との関係のグラフが関数近似により
テーブル化されている。したがつて、室内温度
Taと露点温度Tdが求まるとマイクロコンピユー
タ10はこのテーブルを使つて室内温度Taと露
点温度Tdにおける飽和水蒸気圧力Pa,Pdを求め
ることができる。
絶対温度はこの飽和水蒸気圧力Pdで定義され、
相対湿度はPd/Paで定義されることから演算に
より湿度値がすべて求めることになる(ステツプ
113)。
マイクロコンピユータ10は使用者の要求に応
じ、インターフエース11を介して露点温度Td,
絶対湿度Pd、相対湿度Pd/Paを外部機器に出力
する(ステツプ114)。
以上のフローチヤートのステツプにおいて、冷
却電流を最大値から徐々にN%毎減少させ、結露
現象が消失してから逆に冷却電流を徐々にM%増
加させて露点を実現する方法を示した。そして、
Nの値をMの値より大きく設定することで大凡の
露点温度を見つけ、それから細かく正確な露点温
度を見つけ出すことで応答性を高めようとしたも
のであるが、初めから冷却電流を最大値からゆつ
くりと減少させ、結露現象の生じた時点での温度
データをもつて露点温度してもよい。さらに、冷
却電流を最小値から増加させたり、デユーテイ比
で実効的に変えるものでも構わない。
また、上記実施例では、水滴検出手段として互
いに対向する二つの電極33を用いたが、水滴の
付着によつてその特性が急激に変化する感湿素子
たとえばZn3(PO42やZn3(PO42とLiPO4を用い
てもよい。
また、いわゆるIC技術により製造することが
可能なため、電子回路を集積したシリコンウエフ
アを基板に使用することで信号前置処理機能等を
一体化でき、インテリジエツト化した素子とする
ことができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による湿度検出用
の冷却用集積素子によれば、複数の薄膜状ペルチ
エ素子が形成された薄膜層を基板上に有し、この
薄膜層上に複数のペルチエ素子の全ての吸熱接合
部および全ての発熱接合部を同一面上に形成した
ので、冷却部が熱的に絶縁され真に冷却の必要な
局部のみを冷却でき、しかも、微弱な電流で急速
に冷却できる。
また、局部のみが冷却されるということは、冷
却部近傍の空気のみが冷却されることを意味し、
例えば、露点湿度計の湿度検出用素子に本発明を
利用した場合等においては、被計測空気を熱的に
乱すことが少なくなるので狭い空間での湿度計測
が可能である。
さらに、いわゆるIC製造技術を使用して製造
できるため、IC技術で製造可能なセンシング機
能素子を本発明の冷却用集積素子内に集積するこ
とが可能であり、しかも、一度に多量の生産が可
能であるため、高信頼性を有し安価で多機能な集
積素子とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はいずれも本発明による湿
度検出用の冷却用集積素子の一実施例である湿度
検出用素子の製造途中における斜視図、第3図は
本発明の一実施例の製造途中における断面図、第
4図は本発明の一実施例を示す概略断面図、第5
図および第6図は基板の凹部の他の形成方法を示
す斜視図、第7図は本実施例の湿度検出用素子を
実際に露点湿度計として用いた場合のブロツク
図、第8図はマイクロコンピユータの動作を示す
フローチヤート、第9図は雰囲気温度と飽和水蒸
気圧力との関係を示すグラフである。 1……湿度検出用素子、2……ペルチエ冷却手
段、3,33……水滴検出手段、4……冷却温度
検出手段、5……室温検出手段、24……第1の
ペルチエ金属、25……第2のペルチエ金属、2
6……第1の接合部群、30……感温部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の薄膜状ペルチエ素子が形成された薄膜
    層を基板上に有し、前記複数のペルチエ素子の発
    熱接合部は前記薄膜層の周辺部に位置し、前記複
    数のペルチエ素子の吸熱接合部は前記薄膜層の中
    央の冷却部に互いに隣接して位置し、前記薄膜層
    の周辺部は基板に接合し、前記薄膜層の中央部は
    前記基板と遊離し、前記複数のペルチエ素子の全
    ての吸熱接合部および全ての発熱接合部は同一面
    上に形成されていることを特徴とする湿度検出用
    の冷却用集積素子。
JP24611584A 1984-11-22 1984-11-22 冷却用集積素子 Granted JPS61125157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24611584A JPS61125157A (ja) 1984-11-22 1984-11-22 冷却用集積素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24611584A JPS61125157A (ja) 1984-11-22 1984-11-22 冷却用集積素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61125157A JPS61125157A (ja) 1986-06-12
JPH0362223B2 true JPH0362223B2 (ja) 1991-09-25

Family

ID=17143704

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JP24611584A Granted JPS61125157A (ja) 1984-11-22 1984-11-22 冷却用集積素子

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