JPH0359110A - ポリメタフェニレンテレフタルアミド系繊維の製造方法 - Google Patents

ポリメタフェニレンテレフタルアミド系繊維の製造方法

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JPH0359110A
JPH0359110A JP19357389A JP19357389A JPH0359110A JP H0359110 A JPH0359110 A JP H0359110A JP 19357389 A JP19357389 A JP 19357389A JP 19357389 A JP19357389 A JP 19357389A JP H0359110 A JPH0359110 A JP H0359110A
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JP
Japan
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fiber
temperature
bath
concentration
fibers
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JP19357389A
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English (en)
Inventor
Takuma Kanda
神田 拓馬
Hiroko Naruki
成城 寛子
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、染色性ならびに高温寸法安定性の優れたポリ
メタフェニレンテレフタルアミド系繊維の製造方法に関
するものである。
[従来の技術] 全芳香族ポリアミドからなる繊維は耐熱性および難燃性
が優れ、広い分野に利用されている。その代表例がポリ
メタフェニレンイソフタルアミド繊維であり、フィルタ
などの産業用途、防護衣、インテリアなどに用いられて
いる。
しかしながら、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊
維は、特に防護衣用途においてはなお特性上十分ではな
い。
その一つは400℃以上の高温寸法安定性が悪く、した
がって火炎にさらされた時、極端に収縮して破れを生じ
火傷等の傷害を起こすという問題である。
さらに今一つは防護衣といえども、衣料であるからには
色彩が重要であるが、該繊維は染色性が低いという欠点
がある。過去、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊
維の染色性を改善する試みは数多くあるが、いずれの場
合も高温寸法安定性はさらに悪化する方向であり、さら
に力学特性も低下するので好ましくない。
したがって、通常、紡糸原液に顔料を添加する、いわゆ
る原着繊維が主車されているが、色の種類も限定され、
また、後染めにくらべて色が鮮明でないという問題があ
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、本来の実用的な力学特性、難燃性を有
し、かつ高温寸法安定性、染色性にも優れた全芳香族ポ
リアミド繊維を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記特性を有する全芳香族ポリアミド繊
維を得るべく、ポリマの化学構造の選定、繊維の製造方
法とその特性などについて鋭意検討した結果、特定のポ
リマを特定の製造方法によって繊維化することにより前
記の目標を達成することを見出し、本発明に到達した。
本発明は、次の構成を有する。
(1)繰返し単位の85モル%以上がメタフェニレンテ
レフタルアミド単位からなる全芳香族ポリアミドのアミ
ド系溶媒溶液を、塩化カルシウムを含む水性凝固浴中に
押出し、水洗、湿潤延伸、乾燥してポリメタフェニレン
テレフタルアミド系繊維を製造するに際し、1)湿潤延
伸浴として浴温80℃以上、濃度20〜60重量%のア
ミド系溶媒の水溶液を用いるか、または、2)一旦、熱
水中で延伸した糸を浴温80℃以上、濃度20〜60重
量%の該アミド系溶媒の水溶液で緊張処理することを特
徴とするポリメタフェニレンテレフタルアミド系繊維の
製造方法。
(2)アミド系溶媒が、N−メチルピロリドン、N、N
−ジメチルアセトアミドから選ばれた少なくとも1種で
ある(1)に記載のポリメタフェニレンテレフタルアミ
ド系繊維の製造方法。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で用いる、繰返し単位の85モル%以上がメタフ
ェニレンテレフタルアミド単位からなる全芳香族ポリア
ミドとは、ポリメタフェニレンテレフタルアミドホモポ
リマまたは共重合成分が15モル%を超えないメタフェ
ニレンテレフタルアミドを主成分とする共重合体である
。共重合成分の例として、ジアミンとしては、パラフェ
ニレンジアミン、4.4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3.4′−ジアミノジフェニルエーテル、3.3’
−ジアミノジフェニルスルホンなどが挙げられる。また
、酸クロリド成分としてはイソフタル酸クロリドがある
これらの全芳香族ポリアミドは、アミド系溶媒を用いる
周知の低温溶液重合法によって得られ、重合で副生ずる
塩化水素を消石灰などで中和した重合溶液をそのまま紡
糸原液に用いる。
ポリメタフェニレンテレフタルアミドホモポリマは、特
公昭45−33195号公報に記載されているように、
溶液安定性が悪いので、通常は第三成分を上記範囲内で
添加した共重合体を用いる。共重合成分が15モル%を
超えた共重合体では繊維の高温寸法安定性が低下するの
で好ましくない。
本発明におけるアミド系溶媒とは、N−メチルピロリド
ン(以下NMPと呼称する)、N、N−ジメチルアセト
アミドもしくはこれらの混合物が好ましく用いられる。
上記方法で得た重合溶液を、塩化カルシウム水溶液から
なる凝固浴中に湿式紡糸する。凝固浴中の塩化カルシウ
ム濃度は40重量%以上、また、浴温は70℃以上が好
ましい。
凝固浴から引出された繊維は、ついで水洗および湿潤延
伸が施された後、乾燥させて最終製品とするが、この際
の湿潤延伸を上記範囲内の条件で実施することが重要で
ある。
すなわち、ポリメタフェニレンイソフタルアミドなどの
全芳香族ポリアミド系繊維は通常、最終的には300℃
以上の高温で熱延伸して配向結晶化させてつくられる。
この処理によって力学特性および高温寸法安定性は向上
するけれども、通常の染色手段では容易に染色し得ない
ほど染色性は低下する。この事情はポリメタフェニレン
テレフタルアミド系繊維でも全く同じであり、染色性と
高温寸法安定性は両立しがたい。
本発明では乾燥系段階で最終製品とし、高染色性を保っ
たまま高温寸法安定性を向上させるために、湿潤延伸時
に特別の工夫を必要とするのである。すなわち、水洗し
た凝固糸条を通常行なわれているように単に熱水中で延
伸する方法では乾燥糸の高温寸法安定性が著しく低く、
防護衣としての特性が不十分であるが、湿潤延伸を上記
範囲内の条件で実施すれば驚くべきことに高染色性と高
温寸法安定性の両立が可能となるのである。
すなわち、1)水洗糸を浴温80℃以上、濃度20〜6
0重量%のアミド系溶媒の水溶液を用いて延伸する、ま
たは、2)一旦、熱水中で延伸した糸を浴温80℃以上
、濃度20〜60重量%の該アミド系溶媒の水溶液中で
緊張処理することによって上記の目標を達成しうるので
ある。いずれの場合も延伸倍率は1.8〜3倍が好まし
い。上記の処理を施した糸条は該溶媒を含むので、引続
いて60℃以上の温水でよく洗浄した後、乾燥に供され
る。乾燥方法および条件は任意に選択できるが、乾燥温
度は150°C以下が好ましい。
本発明の効果がいかなる機構によって発現するか明らか
ではないが、処理浴中の該溶媒の膨潤作用によって何ら
かの結晶化が起こり、そのため高温寸法安定性が向上す
るものと思われる。
本発明の方法で製造した繊維は上述のように染色性が優
れ、分散染料、酸性染料、カチオン染料のいずれにもよ
く染色される。また、染色時に併用する助剤(キャリヤ
ー)の使用量も少量で済むという利点もあり、さらに助
剤が全く不要の場合もある。したがって、難燃性、高温
寸法安定性および染色性を生かして防護衣、寝具からイ
ンテリアまで幅広い用途へ利用できる。
本発明の方法による繊維の形態は、ステーブル、フィラ
メントのいずれでもよく、また、それらからなる織物、
編物、不織布、あるいは、さらに、他の繊維との混紡、
交織物も含まれる。
[実施例] 以下の実施例および比較例によって本発明をさらに詳細
に説明する。
鋼中の固有粘度(η 1nb)はポリマ0.5g/溶媒
100 mlの割合になるよう濃硫酸に溶解させ、25
℃で測定した。
また、引張特性は東洋ボールドウィン■製テンシロンを
用い、試長100mmのヤーンについて引張速度501
nm/+ninの条件で測定した。
実施例 I NMP中、メタフェニレンジアミンとテレフタル酸クロ
リド/イソフタル酸クロリド(モル比90/10)を重
合させ、消石灰で副生塩化水素を中和した、固有粘度1
.66、ポリマ濃度14゜5%の重合溶液を0.08m
mφ、30ホールの口金より、塩化カルシウム52重量
%の水溶液からなる凝固浴(85°C)中に押出し、室
温の水中で水洗した後、40%NMP水溶液(95℃)
中で2.4倍に延伸し、さらに70℃温水中で十分水洗
した後、100℃の乾燥ローラ上で乾燥させた。
得られた繊維の糸質は繊度59デニール、強度4.0g
/d、伸度16%、弾性率78 g/dであり、通常の
用途には十分な引張特性をもっていた。
この繊維を450℃に10分放置した後の収縮率は18
%であり、高温寸法安定性も優れていた。
また、この繊維を分散染料ダイアニックス、ブリリアン
ト、レッドBS−E (Dianix Br1llia
nt Red BS−Dで、染料6%owl 、アセト
フェノン(助剤)20%owf 、浴比1:50.染色
温度135℃、時間90分の条件で染色したところ、十
分濃く染まった。
なおアセトフェノンを全く用いない他は上記と全く同じ
条件で染色を試みてもほぼ同程度に濃く染まった。
比較例 1 実施例1のポリマ溶液を実施例1と全く同じ方法で85
℃の52%塩化カルシウム水溶液中に湿式紡糸し、室温
の水中でよく水洗した後、93°Cの水中で2.2倍に
延伸し、100℃の乾燥ローラ上で乾燥させた。
得られた繊維の糸質は繊度65デニール、強度3.4g
/d、伸度15%、弾性率73g#であった。
この繊維を実施例1に記した処方(アセトフェノン20
%owf)で染色したところ、十分濃く染まった。一方
450℃で10分放置した時の収縮率は53%と高温寸
法安定性は極めて悪かった。
比較例 2 比較例1で得た乾燥糸を350℃の熱板を用いて1.2
倍に熱延伸した。
得られた熱延伸糸の糸質は繊度53デニール、強度5.
1g/d、伸度lO%、弾性率103 g/dであった
。また、450℃、10分後の収縮率は10%と高温寸
法安定性は優れていた。しかしながら、実施例1に記し
た処方(アセトフェノン20%0W1)で染色を試みて
も、わずかに汚染される程度であり、染色性は極めて低
かった。
実施例 2 実施例1のポリマ溶液を比較例1と全く同じ方法で湿式
紡糸、水洗、熱水延伸した後、30%NMP水溶液(9
8℃)を用いて定長処理しく接触時間10秒)、さらに
70℃温水で十分水洗して乾燥させた。
得られた繊維の糸質は繊度64デニール、強度3.3g
/+l、伸度16%、弾性率64 g/dであった。
また、450°0110分後の収縮率は18%と低く、
染色性も実施例1の繊維と同程度に優れていた。
比較例 3 市販されている、可染型のポリメタフェニレンイソフタ
ルアミド繊維(Nomex、 T455 )を実施例1
の処方(アセトフェノン20%owl )で染色したと
ころ、わずかに淡色に染まる程度で染色性は低かった。
また、この繊維を450℃に10分放置した後の収縮率
は57%であり、高温寸法安定性も極めて悪かった。
[発明の効果] 本発明により得られるポリメタフェニレンテレフタルア
ミド系繊維は、前述のように染色性、高温寸法安定性、
難燃性がとくに優れ、また、実用的な力学特性を有して
いるので、防護衣、寝具、インテリアなど各種の用途へ
広く展開可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繰返し単位の85モル%以上がメタフェニレンテ
    レフタルアミド単位からなる全芳香族ポリアミドのアミ
    ド系溶媒溶液を、塩化カルシウムを含む水性凝固浴中に
    押出し、水洗、湿潤延伸、乾燥してポリメタフェニレン
    テレフタルアミド系繊維を製造するに際し、1)湿潤延
    伸浴として浴温80℃以上、濃度20〜60重量%のア
    ミド系溶媒の水溶液を用いるか、または、2)一旦、熱
    水中で延伸した糸を浴温80℃以上、濃度20〜60重
    量%の該アミド系溶媒の水溶液中で緊張処理することを
    特徴とするポリメタフェニレンテレフタルアミド系繊維
    の製造方法。
  2. (2)アミド系溶媒が、N−メチルピロリドン、N,N
    −ジメチルアセトアミドから選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項(1)に記載のポリメタフェニレンテレフタ
    ルアミド系繊維の製造方法。
JP19357389A 1989-07-26 1989-07-26 ポリメタフェニレンテレフタルアミド系繊維の製造方法 Pending JPH0359110A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023132518A1 (ko) * 2022-01-10 2023-07-13 도레이첨단소재 주식회사 고강도 메타 아라미드 섬유 및 그의 제조방법

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WO2023132518A1 (ko) * 2022-01-10 2023-07-13 도레이첨단소재 주식회사 고강도 메타 아라미드 섬유 및 그의 제조방법

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