JPH0358752A - 澱粉ゲル状食品の製造法 - Google Patents

澱粉ゲル状食品の製造法

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JPH0358752A
JPH0358752A JP1192343A JP19234389A JPH0358752A JP H0358752 A JPH0358752 A JP H0358752A JP 1192343 A JP1192343 A JP 1192343A JP 19234389 A JP19234389 A JP 19234389A JP H0358752 A JPH0358752 A JP H0358752A
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法月 郁郎
Yuki Takayanagi
高柳 由紀
Kazuyuki Inada
稲田 和之
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Matsutani Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は葛餅、葛桜、わらび餅、ういろう、透明餃子の
皮などの澱粉を主原料とする食品の製造法に関する。更
に詳しくは糊化、冷却、冷蔵保存しても、経時的に透明
性、弾力性、離漿などの原因による品質の劣下の少ない
食品類を提供しようとするものである。
〔従来の技術〕
従来わらび餅、葛餅などの生和菓子の製造に於いてはわ
らび粉、葛粉等が利用されてきたが、最近はそれらの生
産量が少なく、入手困難となり、これ等に代わり甘蔗澱
粉が主体に用いられている。
しかしこの甘蔗澱粉を用いると老化による白濁、不透明
化、離水などの欠点がある。また透明蒸し餃子などの皮
には、小麦、馬鈴薯、タピオカなどの澱粉が混合されて
いるが、透明性、皮膜強度、付着性などの点で不充分で
ある。これらを解決するために、タピオカ澱粉を配合し
たり、更にタピオカ澱粉にカラゲニンを添加する方法(
特公昭571216号)や、わらび餅の製造に於いて糊
化後急冷凍し、解氷して或形押し出す方法などが提案さ
れている。
一般に葛餅、葛桜、わらび餅、ういろう、透明蒸し校子
の皮類などの澱粉ゲル状食品の製造に於いて使用される
澱粉には糊化、冷却後のゲルが透明で適度の弾性があり
容器、手などへの付着性が少なく、しかも出来上がり製
品に美感を与えるものが要求される。
現在よく利用されている甘蔗澱粉、タピオカ澱粉、小麦
澱粉、馬鈴薯澱粉ではこの透明性、適度の弾性、離漿、
付着性の各面でいずれも難点があり満足するものではな
い。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明が解決しようとする課題は、jiL来のこの種透
明澱粉ゲル状食品類の難点を解消することであり、これ
を換言すれば糊化、冷却後のゲルが透明で適度の弾性が
あり、容器等への付着性が少なく、しかも製品とした場
合に独特の美感を醸し出すことが出来る澱粉ゲル状食品
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この課題は澱粉ゲル状食品として透明な性質を持つ蓮根
澱粉を使用することにより解決される。
蓮根澱粉自体は知られたものであるが、この蓮根澱粉そ
のものは従来殆ど使用されたことはなく、ましてや生和
菓子や透明餃子などの皮類用の澱粉としては全く使用さ
れたことのないものである。
本発明者の研究に依れば、蓮根澱粉を生和菓子や透明餃
子の皮用の澱粉として使用すると、これを糊化、冷却し
た時ゲルは透明で生和菓子、透明蒸し餃子などの皮頻に
要求される適度の弾性を有3 し、容器や手等に対する付着性も小さく、しかも最も注
目すべきは得られる生和菓子が、それ独特の美感を醸し
出すことが見出された。本発明はこの新しい知見に基づ
いて完威されている。
尚木発明に於いて澱粉ゲル状食品とは、葛餅、葛桜、わ
らび餅、ういろうなどの生和菓子類及びゴマドウフ、透
明餃子の皮などの惣菜類或いはこれらに類する澱粉を主
原料とするゲル状食品を意味する。
〔発明の作用並びに構或〕
本発明に於いて使用される蓮根澱粉とは次のものが包含
される。
(イ)蓮根を原料として、通常の方法で得られる蓮根澱
粉。
(口)上記(イ)の澱粉の製造過程において有機酸例え
ばリンゴ酸、クエン酸等でpHを3〜4にし酵素活性を
低下させて白度の良い澱粉を生産したものである。
(ハ)上記(イ)の化工澱粉。この際の化工澱粉には漂
白を行ったもの、軽度の酸処理を行ったもの、4 エステル化、エーテル化等の置換を行った澱粉誘導体、
架橋剤を用いて架橋した架橋澱粉が包含される。
漂白澱粉は望ましくない着色戒分を除去するために漂白
した澱粉であり、漂白の手段は何等限定されず、例えば
次亜塩素酸ソーダを対澱粉0.3%(有効塩素)の溶液
で漂白し、白度を酸化マグネシウム程度まで漂白したも
のである。
軽度の酸処理澱粉とは濃度3%程度の鉱酸に浸漬してゲ
ルのセット性を早める目的で処理したものであり、この
際の酸としては鉱酸(通常3%程度の硫酸)が使用され
、また軽度とは精製品の粘度が元の澱粉の60%以下に
ならぬ程度を示す。この酸処理は上記(口)の有機酸処
理澱粉とは澱粉の物性に与える影響の点で根木的に異な
っている。
置換澱粉誘導体としては、通常加工(または化工)澱粉
と称されるエーテル化、またはエステル化を行ったもの
であり、その置換度(以下D.  S,という)として
は低いものが好ましく、通常D.S. 0.05以下の
ものが好ましい。またこの際のエ5 ーテル化やエステル化剤並びにその方法は促来から知ら
れているもの及び方法がいずれも適用される。
架橋澱粉としても従来の架橋剤を用いて従来方法により
架橋したものであり、その架橋度は通常粘度特性で調節
されるが、好ましくは10%糊液の曳糸性が50%減少
以内程度のものである。
本発明に於いては上記の如き蓮+H澱粉を使用するもの
であるが、製造工程を簡略化するために蓮根澱粉を例え
ばドラムドライヤー等を用いて糊化し、皮膜化し、粉砕
篩別した粉末を使用しても良い。
本発明に於いては上記の蓮根澱粉だけを用いるばかりで
なく、その他の通常の他の澱粉を併用することも出来る
。この際の他の澱粉としては特に限定されず、各種原料
から調製された澱粉や加工澱粉が使用出来る。この際の
蓮根澱粉とその他の澱粉との使用割合は全体の澱粉中蓮
根澱粉が少なくとも30重量%である。
本発明に於いて生和菓子や餃子の皮等の澱粉ゲ6 ル状食品を製造する方法自体は澱粉として蓮根澱粉を使
用する以外は従来の方法がそのまま適用出来る。
実験例1 蓮根澱粉とその他の澱粉との配合割合を第1表に示す所
定の割合として葛桜の基本製造処方に従って葛桜を調製
し、その各種物性を測定した。但し部は重量部を示す。
先ず第1表に示す澱粉20部、砂Pi30部及び水10
0部の懸濁液を調製し、その273を分取して撹拌糊化
し、これに残りの1/3の未糊化物を添加均一に混合し
、直ちに直径4c+nの塩化ビニリデンチューブに充填
した。これを蒸し器に入れ20分蒸煮し、冷水にて冷却
、5゜Cの冷蔵庫に入れ経時的に取り出し、長さ3c+
nに切り、透明性、粘弾性、食感、離漿などを比較した
。この結果を第2表に示す。
但しタピオカ澱粉を使用した場合は水を90部とした。
7 第 1 表 第2表 8 上記第2表中の各種物性は夫々次の方法で測定した。
白濁不透明化:肉眼による。蓮根澱粉を100χ使用し
、12時間放置後の状態を基準と し、以下の様に評価した。
・・・基準と同じ ± ・・・基準と殆ど同し。ごくわずか白濁。
+ ・・・基準の2倍の白濁 ++・・・基準の3倍の白濁 +++・・・基準の4倍の白濁 ++千十・・・基準の5倍の白濁 破断強度:レオメーター(株式会社サン化学製)を使用
し、押込は5+n+n球を用い速度60mm/分 食    感:歯切れ及び弾力性で評価した。
◎・・・優 O・・・良 △・・・不良 ×・・・不可 9 離 水 性:ゲルを押して出て来る分離水の量を白濁不
透明化と同し基単で評価 付 着 性:切片を手で押した時の付着性を白濁不透明
化と同し基準で評価 実験結果から100χ蓮根澱粉のものが最良ではあるが
、従来の甘蔗R粉やタピオカ澱粉の併用に於いても、そ
の割合に応して充分なる効果が確認され、特に蓮根澱粉
が全体の澱粉の30重量%以上であれば充分に併用が可
能である。
〔実 施 例〕
以下に澱粉の製造例たる参考例及び実施例を示す。但し
部とあるは重量部を示す。
参考例1 水120部に、苛性ソーダ1部及び硫酸ナトリウム10
部を撹拌熔解し、これに蓮根澱粉100部を懸濁し、プ
ロピレンオキサイドを1〜3部加えて40゜C、24時
間反応させ、中和水洗乾燥して、各種置換度のヒドロキ
シプ口ピル化澱粉を得た。
参考例2 水120部と蓮根澱粉100部を撹拌懸濁し、無水10 酢酸1〜3部を、3%の苛性ソーダでpl1を8.5±
0.2に保ちながら加え、5時間反応せしめて、中和、
水洗、乾燥して各種置換度のエステル化澱粉を得た。
実施例1 澱粉100部、砂糖100部及び水450部の懸濁液を
調製し、鍋に入れ、ガス火にて撹拌しながら完全に糊化
し、サランラップ上に移して包み込み、これを冷水で冷
却し、平均620部のわらび餅を得た。これを冷蔵庫中
で保存し、経時変化を観察した。参考例1、2で得た各
D.S,のエーテル化、エステル化澱粉、併用の各種加
工澱粉等の使用割合と、わらび餅の品質評価を第3表に
示す。
第 3 表 但し第3表中ファリネックスCAはオランダAVEBE
社製、アセチル化架橋橘トウモロコシ澱粉である。
また食感は良好なものを○、やや劣るものを△で表した
。l{.P.はヒドロキシプ口ピルである。
この結果から軽度の変性澱粉は使用可能であるがD, 
 S.の高いものは、弾力が減少し好ましくないことが
判明する。限界としてD.  S. は0.05以下が
好ましいといえる。
参考例3 蓮根澱粉100部を120部の水に分散し、直径120
 CTI+、長さ240 cmの接点0.2 nunの
間隙を有し、互いに接点が下方に回転するダブルドラム
ドライヤー(内圧蒸気圧5.5 kg/ cfl, 1
.5回転/分)の谷に均一に供給して糊化し、接点と反
対側のスクレーバーで剥取したフィルムを粉砕し、60
メッシュの篩を通して86部のα化蓮根澱粉を得た。
実施例2 参考例3で得たα化蓮根澱粉1部を、砂?)!1.5部
を溶かした水5部に均一に分散し、直ちに平らな容器に
5mm厚になるように流し込み、暫く放置■3 して透明なゲル皮膜とした。予め用意した生餡50gを
適度の大きさに切ったこの皮腺で包み、葛桜とした。
このものは冷蔵庫に72時間保存しても白濁不透明化せ
ず、食感も良好であった。
実施例3 参考例3で得たα化蓮根澱粉30部と参考例3と同じ方
法で得たα化馬鈴薯澱わ〕70部を均一に混合し、実施
例2と同じ方法でゲル皮膜を作った。この皮膜はやや手
に付着性があったが充分葛桜の皮膜とすることが出来た
。この際α化馬鈴薯澱粉だけで作った皮膜は、容器、手
などへの付着性が大きく、表面が凹凸となり葛桜の表皮
には不適当であった。
実施例4 蓮根澱粉70部を80゜Cの温水150部で糊化し、こ
れに30部の蓮根澱粉を70部の水に分散した懸濁液を
添加し、均一に練り、これをシート状に伸ばし、通常の
餃子の皮の大きさにし、具を包んで蒸し器で20分蒸煮
した。この餃子の皮は透明で適度の粘14 弾性を有し、 冷えても白濁せず、 冷蔵庫に1日貯 蔵したものも美感を保ち、 おいしい餃子となった。
(以 上) 15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)生和菓子類、透明蒸し餃子など澱粉ゲル状食品の
    製造に際し、主原料の澱粉として蓮根澱粉を使用するこ
    とを特徴とする澱粉ゲル状食品の製造法。
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