JPH0358310A - トラッキング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はトラッキング装置に関し、特にＶＴＲ装置に
代表される回転ヘッドヘリ力ルスキャン型磁気テープ記
録再生装置において、回転シリンダに取り付けられた磁
気ヘッドをテープ上の記録トラックに直交する方向に変
位させることによりトラック追従を行うトラッキング装
置に関するものである。

（従来の技術〕 ヘリカルスキャン型磁気テープ記録再生装置において、
高密度化・長時間化に伴う狭トラック化の進行は、これ
まで機械的精度のみで行われてきたトラック位置決めを
一層困難なものとしており、また通常再生以外の特殊再
生、例えばスローモーション，フリーズなどを行う場合
、記録トラックのテープ走行方向に対する角度は通常再
生時とは異なることとなり、このため再生画面にノイズ
バーが現れるなどの不具合があった。

上述の問題を解決するため、回転シリンダに取り付けら
れた磁気ヘッドをトラックに直交する方向に変位させて
記録トラックをトレースする方法が各種提案されている
。

ところで、回転対称な位置にある２つの磁気ヘッドで記
録トラックを交互にトレースする場合、第１の磁気ヘッ
ドの離脱時のヘッド揺動方向と第２の磁気ヘッドの進入
時のヘッド揺動方向とは互いに逆方向であることが必要
であり、そのための手段が例えば特開昭５６−２９８３
４号公報に開示されている。

第２図は例えば特開昭５６−２９８３４号公報に開示さ
れたトラッキング装置の概略構或図であり、第３図はこ
の装置において磁気ヘッドの変位を大としたときの動作
を説明するための図である。これら図において、１は図
示しない回転シリンダの回転軸、２は回動支点（以下、
第１の回動軸と称す）、３は連結桿であり、連結桿３の
先端に磁気ヘッド７が回転対称に取り付けられている。

次に動作について説明する。

軟鉄等からなる連結桿３には、回転軸１に対して対称な
位置に磁気ヘッド７ａ，７ｂが取り付けられている。連
結桿３は回転軸１に固定された第１の回動軸２によって
支持されており、回転軸ｌの回転に従って水平に回転し
ながら垂直方向に回動することができる。したがって、
電磁石などにより上記連結桿３に図の上下方向の力を付
与すれば、磁気ヘッド７ａ，７ｂをテープ幅方向に変位
させることができる。

Ｃ発明が解決しようとする課題〕 従来のトラッキング装置は以上のように、磁気ヘッドが
直接連結桿に取り付けられており、上記連結桿は垂直方
向に回動するものである。したがって、磁気ヘッドに大
きな変位を与えると第３図に示すようにヘッドとテープ
の当接角やヘッド突出量が変化するため、安定な再生が
行なえなくなるという問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、磁気ヘッドに大きな変位を与えてもヘッドと
テープの当接角やヘッド突出量が変化しない安定なトラ
ッキング装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るトラッキング装置は、回転シリンダの回
転軸に直交するように設けられた第１の回動軸と、該第
１の回動軸を中心に回動可能に係止され、その両端に上
記第１の回動軸に平行に第２の回動軸が取り付けられた
連結桿と、上記第２の回動軸が貫入される上記回転シリ
ンダの径方向に長い長穴を有する，ｖＡ気ヘッドと上記
連結桿とを連結する連結部材と、上記連結桿の両端に取
り付けられた１対の上記連結部材のうち少なくとも一方
を、上記回転シリンダの回転軸に平行に揺動ずる電気機
械変換手段とを備えたものである。

〔作用］ この発明においては、連結桿の両端に第２の回動軸を設
け、該回動軸に該回動軸が貫入される上記回転シリンダ
の径方向に長い長穴を有する．磁気ヘッドと上記連結桿
とを連結する連結部材を取り付け、該上記連結部材を電
気機械変換手段により上記回転シリンダの回転軸に平行
に揺動ずる構威としたから、一方の連結部材に取り付け
られた磁気ヘッドの上下方向の変位が長穴と第２の回動
軸を介して結合された連結桿に伝わり、反対側の磁気ヘ
ッドを逆方向に変位させ、かつ連結桿の回動連動に伴う
放射方向のズレは連結部材の長穴によって吸収されるか
ら、ヘッド突出量が変化せず、トラック追従特性を改善
することができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図はこの発明の一実施例によるトラッキング装置の
概略構或図である。図において、第２図あるいは第３図
と同一符号は同一又は相当部分であり、４は連結桿３の
両端に設けられた第２の回動軸、５は連結部材、６は第
２の回動軸が貫入する長穴、８はヨーク、９は永久磁石
、１０はコイルボビン、１１はコイル、１２は板バネ、
１３は回転シリンダ（一部）である。

ここで、第１図中では連結桿３の一端部のみ示している
が、他端も電磁駆動手段を備えた同様の構或を有する。

次に動作について説明する。

コイル１１は永久磁石９とヨーク８からなる磁気回路の
磁気空隙中に置かれており、トラック偏差を何らかの手
段で検出した誤差信号がコイル１１に印加されるとコイ
ル１１およびコイルボビン１０には電磁力により図の上
下方向の駆動力が発生する。この力によって連結部材５
およびこれに取り付けられた磁気ヘッド７も図の上下方
向に変位する。

連結桿３は連結部材５に設けられた長穴６と第２０回動
軸４を介して結合されており、上述の連結部材５の変位
は連結桿３にも伝わるが、一方で上記連結桿３はその中
心部を第１の回動軸２によって回動可能に保持されてお
り、連結桿３の図示しない他端は第１の回動軸２を中心
とする回動運動の結果、逆方向に変位する。したがって
、図示しないもう一方の磁気ヘッドは図に示した磁気ヘ
ッド７とは逆方向に変位する。

本実施例では連結桿３の回動運動によって生ずる放射方
向（第１図中の左右方向）の変位は長穴６によって吸収
されるのでヘッド突出量の変化は生じず、忠実なトラッ
キング動作が得られる。

なお、上記実施例では１つの連結部材につき１個の電磁
駆動手段を用いる構戊を示したが、上述のように駆動力
は連結桿３を介して両方の磁気ヘッドに伝わるので、電
磁駆動手段はどちらか一方だけに設け、他方は連結部材
が回転シリンダの回転軸に平行に誘導するガイド手段を
備えた構戒とすることも可能であり、この場合も上記実
施例と同様の効果を奏するとともに、駆動機構の簡略化
を図ることができる。

（発明の効果） 以上のように、この発明によればトラッキング装置にお
いて、連結桿の両端に回動軸を設け、該回動軸に該回動
軸が貫入される上記回転シリンダの径方向に長い長穴を
有する．磁気ヘッドと上記連結桿とを連結する連結部材
を取り付け、この上記連結部材を電気機械変換手段によ
り回転シリンダの回転軸に平行に揺動ずる構戊としたか
ら、回転軸に対称に配置された２つの磁気ヘッドを逆方
向に変位させることができ、大きな変位をとった場合に
もヘッド当接角の変化やヘッド突出量の変化がなく、安
定かつ高精度のトラック追従サーボ特性を得ることがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるトラッキング装置の
概略構或図、第２図は従来のトラッキング装置の概略構
戒図、第３図は第２図の装置において磁気ヘッドの変位
を大としたときの動作を説明するための図である。 １・・・回転シリンダの回転軸、２・・・第１の回動軸
、３・・・連結桿、４・・・第２の回動軸、５・・・連
結部材、６・・・長穴、７・・・磁気ヘッド．エンベロ
ーブ同期検波器、８・・・ヨーク、９・・・永久磁石、
１０・・・コイルボビン、１１・・・コイル、１２・・
・板バネ、１３・・・回転シリンダ。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転シリンダの回転軸を中心として点対称な位置
   に配置される少なくとも２つの磁気ヘッドを有し、上記
   磁気ヘッドにより磁気テープ上に交互にテープ走行方向
   に斜行するトラックを記録し、あるいは該記録トラック
   を磁気ヘッドがトレースすることにより記録された情報
   の再生を行う回転ヘッドヘリカルスキャン型磁気テープ
   記録再生装置において、情報の再生時に記録トラックに
   直交する方向に上記磁気ヘッドを揺動することによりト
   ラック追従を行わせるトラッキング装置であって、 回転シリンダの回転軸に直交するように設けられた第１
   の回動軸と、 該第１の回動軸を中心に回動可能に係止され、その両端
   に上記第１の回動軸に平行に第２の回動軸が取り付けら
   れた連結桿と、 上記第２の回動軸が貫入される上記回転シリンダの径方
   向に長い長穴を有する、磁気ヘッドと上記連結桿とを連
   結する連結部材と、 上記連結桿の両端に取り付けられた１対の上記連結部材
   のうち少なくとも一方を、上記回転シリンダの回転軸に
   平行に揺動する電気機械変換手段とを備えたことを特徴
   とするトラッキング装置。