JPH0358220B2

JPH0358220B2 -

Info

Publication number: JPH0358220B2
Application number: JP61152745A
Authority: JP
Inventors: Ryokichi Tamaoki
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-07-01
Filing date: 1986-07-01
Publication date: 1991-09-04
Also published as: US4868849A; JPS6310845A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はテレホンカードに関するものである。

［従来の技術およびその問題点］近年、予め所定度数分の料金を前払し、この前
払した料金を記憶しておき、これをカード用電話
機に挿入することにより、記憶された料金分（度
数分）の電話をすることができるテレホンカード
が普及してきている。このとき、１度毎（十円単
位）に通話料が計算され、通話終了時に残り度数
分を計算して通話可能な残り度数としてテレホン
カードの残り度数の記憶領域を更新する。このた
め、従前の長距離用の百円単位で計算され、お釣
りの出ない電話機等と比べて使い易く、また、そ
の都度小銭を用意しなくても済むため非常に使い
易いものである。

これらの点が注目されて、このテレホンカード
を宜伝広告用として利用し、カード上に自社の宜
伝や広告を印刷して、お得意先等に頒布する例も
多い。

タクシー会社や、すし屋等の様に出前注文の多
い所では、お得意先にテレホンカードを配布し、
注文等の場合にはこのカードにより電話を掛けて
くれるよう依頼することも多く行なわれている。
この様な場合においても、単にカード表面に宜伝
や広告が印刷されているだけであり、電話で注文
をする場合にもいちいち電話番号を入力しなけれ
ばならなかつた。

［発明の目的］本発明は上述の問題点を解決し、所望の相手先
に電話を掛ける場合にも、電話番号をいちいち入
力しないでも自動的に相手先を発呼可能をテレホ
ンカードを提供することを目的とする。

また、従来方式の一般電話装置に使用した時に
は通常のテレホンカードとして使用可能であり、
特定の電話装置に使用した場合に、カードに記録
された発呼先番号に自動発呼することも可能なテ
レホンカードを提供することを目的とする。

［発明の概要］本発明は上述の問題点を解決するために、以下
の構成を備える。

即ち、通話可能な残り度数を記録する度数記録
領域と、挿入方向指示情報を記録する挿入方向指
示領域を特定位置に記録し、前記電話装置が当該
テレホンカードの挿入方向を検知可能にするとと
もに、前記電話装置が少なくともカードの一方方
向よりの挿入時に発呼先電話番号を読取り可能に
記録する番号記録領域とを備える。

そして、以上の構成により、電話装置がカード
挿入方向の特定方向よりの挿入時にのみ読取り発
呼先電話番号に従い自動発呼を行なうことを可能
に構成した。

［実施例］以下、図面を参照して本発明に係る一実施例を
詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例のテレホンカードを
模式的に表わした図であり、図中１０は本発明に
係る一実施例のテレホンカードであり、テレホン
カード１０は以下の各領域を備えている。

即ち、残り度数記憶領域１１、自動発呼番号記
憶領域１２、挿入方向検出領域１３よりなる。

第１図に示すテレホンカード１０の外観平面図
を第２図に示す。第２図中２１は残り度数を記録
する残り度数記憶領域である、強磁性体の配設さ
れた磁気ストライプ、２２は自動発呼番号の表示
された自動発呼番号記憶領域、２３は挿入方向検
出の為のマーク２４の表示された挿入方向検出領
域である。また、２５は残り度数の目安を示すた
めの領域であり、残り度数に応じたパンチ穴（例
えば図示２６）が空けられる。

以上の構成のうち、自動発呼番号記憶領域１２
を、磁気ストライプ２１に設け、残り度数記憶領
域１１と同様に磁気記録の形で記憶する構成とし
てもよい。

以上の構成より成るテレホンカード１０を使用
可能な、電話装置のブロツク構成図を第３図に示
す。

第３図において、３１はROM３２に格納され
た制御手順に従い本実施例の全体制御を司どる制
御部、３３はリーダ部であり、リーダ部３３はカ
ード上の磁気ストライプに記録された磁気記録情
報を読み取る磁気リーダ３４、カード上のマーク
２４や電話番号２２を読み取るOCRリーダ３５
より構成されている。電話装置表面にはリーダ部
３３の不図示の開口部が配設されており、ここか
らテレホンカード１０を挿入することにより、不
図示のカード移送手段がこのカードを読み取り部
まで搬送する。また、３６は磁気リーダ３６と制
御部３１とのインタフエースを司どる磁気リーダ
インタフエース、３７はOCRリーダ３５と制御
部３１とのインタフエースを司どるOCRインタ
フエース、３８は電話装置と局線４１とのインタ
フエースを司どる網制御装置（以下「NCU」と
称す）、３９は制御部３１の指示に従い局線４１
に電話番号信号（MF信号、又はダイヤルパルス
信号）４２を送出する自動電話番号送出装置（以
下「ACU」と称す）、４０は送受話器、４５は残
り度数等を表示する表示部である。

以上の構成より成る本実施例装置の発呼操作
を、第４図のフローチヤートを参照して以下に説
明する。

電話を発呼する時には、まずステツプS1で電
話装置の受話器（ハンドセツト）４０を取り上げ
る。続いてステツプS2で不図示の開口部より本
実施例のテレホンカード１０を挿入する。すると
不図示のカード移送手段がカード１０をリーダ部
３３に搬送し、リーダ部３３はカード１０上の残
り度数を磁気リーダ３４により読み込み、電話番
号及びカード挿入方向をOCRリーダ３５により
読み込む。そしてステツプS4で読み込んだカー
ド１０の残り度数を調べ、残り度数が“０”の場
合には、電話を掛けることは出来ず、警告音等を
出力後、ステツプS5に進み、回線に直流ループ
の生成されている時にはNCU３８に指示してこ
の直流ループを解放して回線を復帰させ、入力し
たカード１０を不図示のカード移送手段で排出す
る。

一方、残り度数の有る場合にはステツプS6に
進み、局線４１に直流ループを生成し、通話可能
状態とする。そしてステツプS7でOCRリーダ３
５より電話番号を読み込んだか否かを調べる。電
話番号を読み込んである場合にはステツプS8に
進み、局設備よりダイヤル音が送られてくるのを
待ち、ダイヤル音がくると続くステツプS9で
ACU３９に読み込んだ電話番号を出力する。電
話番号を受け取つたACU３９は、ステツプS10で
局よりのダイヤル音を確認し、対応する電話番号
信号４２を局線４１に送出する。操作者は続くス
テツプS11で相手先が応答するか否かを鑑視す
る。相手が話中であつたり、電話に出ない場合に
は受話器を電話装置に置く。制御部３１はステツ
プS12でこれに伴なうオンフツクを検知し、ステ
ツプS5に進む。

相手先が応答した場合にはステツプS11よりス
テツプS13に進み、カード１０より読み取つた残
り度数を基に通話度数を減算し、これから掛けら
れる度数を表示部４５に表示する。そして続くス
テツプS14で残り度数があるか否かを調べ、残に
度数がなくなれば（“０”になれば）ステツプ
S14よりステツプS5に進む。

ステツプS11で残り度数が有る場合にはステツ
プS14よりステツプS15に進み、操作者が受話器
４０を置き、オンフツクと成つたか否かを調べ
る。オンフツクとなつた時にはステツプS16に進
み、計算されている残り度数を新たな残り度数と
してテレホンカード１０の残り度数記憶領域１１
に書き込み、ステツプS5に進む。

ステツプS15でオンフツクで無い場合にはステ
ツプS13に戻り、残り度数が無くなるか、操作者
が受話器４０を置き通話を終了するのを監視す
る。

なお、ステツプS7でカード１０より読み込ん
だ情報中に電話番号情報が無い場合には、ステツ
プS11に進み、ACU３９への自動電話番号出力、
それに伴なう自動電話番号送出を行なわず、操作
者が電話装置より手動にて電話番号入力を行な
う、通常のカード電話機として動作する。この場
合には、ステツプS11、ステツプS12で、公知の
発呼処理により発呼先電話番号を入力する等の操
作を行なう。そしてこの発呼処理により相手先が
応答するか、又は電話番号の入力ミス等で受話器
４０がオンフツクされるのを監視する。そして、
所望の相手先電話機が応答するとステツプS11よ
りステツプS13以下の処理に進む。

以上の説明はテレホンカード１０を一方向より
のみ（第２図矢印方向にのみ）を挿入読取可能な
構成としたが、本発明はこれに限るものではな
く、例えばテレホンカードを第５図に示すような
構成とし、磁気ストライプを５１に示す如くカー
ドの略真中に設け、磁気リーダ３４でどちら向き
にカードが挿入されても読める構成とすることも
できる。そして、カード１０をリーダ３３に第５
図５２に示す矢印表示方向に挿入した時には電話
番号領域２２２を読み込んでの自動発信モード、
カード１０を５３に示す矢印表示方向に挿入した
時には電話番号領域２２を読み込まない手動発信
モードとすることができる。これにより、カード
１０に記録された所に電話を掛ける場合には自動
で、また、他の所に電話を掛ける場合には手動発
信と区別して制御することができる。なお、電話
番号は領域２２に記録された場合に限らず、磁気
ストライプ５１に書き込み、挿入方向により当該
データを無効とするよう制御してもよい。

以上の場合においても、電話機の制御は第４図
に示す制御と同様でよい。

以上説明した如く本実施例によれば、タクシー
会社等のように客よりの呼び出しにより仕事をす
ることの多い会社や、すし屋、そば屋などのよう
に電話注文によることの多い商売において、この
テレホンカードを顧客に配布することにより、よ
り多くの注文を、客に何らの金銭的負担をかける
ことなく受けることができる。

また、通常の会社においても、自社の社員にこ
のテレホンカードを配布して出先よりの電話連絡
に使用させることにより、電話料金の把握が容易
になり、また、社員においてもいちいち電話番号
を回す必要もなく、手元に小銭を携帯することの
いらなくなる使い易いものとなる。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、テレホン
カードを一方の方向より電話装置に挿入した場合
には、該テレホンカードに記録されている電話番
号の相手に自動発呼されることにより、カードを
挿入するのみでいちいち電話番号を入力しなくて
も、相手と通話可能となる。

これと共に、同じカードを逆方向より電話装置
に挿入した場合には、自動発呼は行なわれず、所
望の相手先電話番号を入力することにより、カー
ドに記憶された相手以外の相手とも通話が可能と
なる。

このため、営業社員の如く社外での仕事の多い
ものに自社の電話番号を記録した本発明テレホン
カードを配布することにより、頻繁に電話をする
必要のある自社に電話する場合には、電話機に自
動発呼する方向よりカードを挿入するのみで自社
に電話でき、顧客に電話する場合等は電話機にカ
ードを逆に（自動発呼されない方向より）挿入し
て所望の電話番号を入力することにより所望の相
手と電話できる使いやすいテレホンカードが提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例のテレホンカー
ドを模式的に表わした図、第２図は本実施例のテ
レホンカードの外観表面図、第３図は本実施例の
テレホンカードの使用される電話装置のブロツク
図、第４図は本実施例の電話発信制御を示すフロ
ーチヤート、第５図は本発明に係る他の実施例の
テレホンカードの外観平面図である。図中１０……テレホンカード、１１……残り度
数記憶領域、１２……挿入方向検出領域、２１，
５１……磁気ストライプ、２２……電話番号記憶
領域、２４……マーク、３１……制御部、３２…
…ROM、３３……リーダ部、３４……磁気リー
ダ、３５……OCRリーダ、３６……磁気リーダ
インタフエース、３７……OCRリーダインタフ
エース、３８……NCU、３９……ACU、４０…
…送受話器、４５……表示器である。

Claims

【特許請求の範囲】１電話装置に両方向より挿入可能なテレホンカ
ードであつて、通話可能な残り度数を記録する度数記録領域
と、挿入方向指示情報を記録する挿入方向指示領域
を特定位置に記録し、前記電話装置が当該テレホ
ンカードの挿入方向を検知可能にするとともに、
前記電話装置が少なくともカードの一方方向より
の挿入時に発呼先電話番号を読取り可能に記録す
る番号記録領域とを備え、前記電話装置がカード挿入方向の特定方向より
の挿入時にのみ読取り発呼先電話番号に従い自動
発呼を行なうことを可能に構成したことを特徴と
するテレホンカード。２カードの一方端部近傍に挿入方向指示領域を
設けて挿入方向指示マークを記録し、電話装置が
該挿入方向指示マークを読み込めたか否かでカー
ドの挿入方向を検出可能とすることを特徴とする
請求項第１項記載のテレホンカード。３カードの一方端部に、挿入方向指示領域と共
に番号記録領域を配設し、挿入方向指示マーク読
取り時に、併せて自動発呼先電話番号を読取り自
動発呼可能とし、他方方向よりカードを挿入し挿
入方向指示マークの読取れない場合には自動発呼
先電話番号も読取れないようにすることを特徴と
する請求項第２項記載のテレホンカード。、４発呼先電話番号が操作者に認識可能に可視表
示されていることを特徴とする請求項第１項乃至
第３項のいずれかに記載のテレホンカード。５更に操作者に自動発呼する場合の挿入方向指
示と、自動発呼しない場合の挿入方向指示が使用
者に認識可能に可視表示されている挿入方向指示
領域を備えることを特徴とする請求項第１項乃至
第４項のいずれかに記載のテレホンカード。