JPH0357744B2 - - Google Patents

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JPH0357744B2
JPH0357744B2 JP57039152A JP3915282A JPH0357744B2 JP H0357744 B2 JPH0357744 B2 JP H0357744B2 JP 57039152 A JP57039152 A JP 57039152A JP 3915282 A JP3915282 A JP 3915282A JP H0357744 B2 JPH0357744 B2 JP H0357744B2
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JP
Japan
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culture
shear
pipette
dish
tip
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JP57039152A
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JPS58155087A (ja
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Masao Izawa
Sachiko Tachikawa
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS58155087A publication Critical patent/JPS58155087A/ja
Publication of JPH0357744B2 publication Critical patent/JPH0357744B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/48Automatic or computerized control
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/12Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature
    • C12M41/14Incubators; Climatic chambers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/30Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration
    • C12M41/36Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration of biomass, e.g. colony counters or by turbidity measurements

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  • Biomedical Technology (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、細胞の自動培養装置、更に詳しく
は、細胞の継代培養を一定の雰囲気に保たれた培
養室内で自動的に行なう培養装置に関する。
周知のように、生体組織および細胞の培養技術
は、医学、生物学、薬学、農学等のあらゆる分野
において、細胞レベルの研究を行なうために必要
不可欠な基礎実験技術である。しかし、生体組織
および細胞を継代培養して安定した細胞株を得る
ことは技術的に難しく、従来は、一般に以下に述
べるような順次の工程を経て行なわれていた。
初めに、シヤーレや培養用角瓶等の培養容器中
に、単個化した被培養細胞を所定数収納し、これ
を培養液を注入することによつて希釈する。する
と、被培養細胞は培養液中で浮遊した状態となる
ので、この培養容器を所定の雰囲気に保たれた培
養室(例えば、温度37℃、湿度100%、炭酸ガス
濃度5%)内に静置して細胞を増殖させる。所定
期間経過後、培養容器を培養室内から取り出し、
顕微鏡等の観察手段により細胞の培養状態を観察
する。そして、必要とする分の細胞が増殖したこ
とが確認された場合には、無菌状態のクリーンベ
ンチ等内で無菌操作にて、次世代の培養系の作成
に入る。
これはまず、培養容器中の培養液をピペツト等
で吸引して廃棄する。次に、培養容器中に残つた
細胞を、リン酸緩衝液等でなる洗浄液を注入する
ことにより洗浄し、この後、洗浄液をピペツト等
で吸引して廃棄する。この洗浄工程は、古い培養
液を洗い流し、次に述べる酵素処理工程におい
て、酵素が有効に機能を発揮できるようにするた
めに行なわれる。続いて、培養容器の底面に着床
して増殖した細胞を、生育面である上記底面より
遊離させるために、トリプシン等の蛋白質分解酵
素を含む酵素液を培養容器内に注入し、酵素を細
胞に一定時間作用させる。次で酵素液をピペツト
等で吸引して廃棄した後、新しい培養液を培養容
器中に注入し、これをピペツト等で複数回に亘り
吸引、排出を繰り返すことによつて撹拌して、遊
離した細胞を単個化し、培養液中に再浮遊させ
る。そして単個化して再浮遊した多数の細胞を含
む培養液を所定量ずつ複数の新たな培養容器中に
分けて注入し、更に不足する培養液を補注して、
次世代の培養系の作成を完了する。
次に、次世代の培養を行う培養細胞の収納され
た、上記複数の培養容器を所定の雰囲気に保たれ
た培養室内に再び移し、その細胞を増殖させるこ
とによつて培養を続行する。
このようにして、従来は生体組織および細胞の
継代培養を行なつていたが、しかし、この継代培
養方法は、用手法であり、このため、種々の欠点
があつた。即ち、培養工程におけるる順次の操作
を行うたびに、培養容器を培養室外に取り出さな
ければならず、この際の環境条件の変化により、
細胞が影響を受けて、増殖状態や寿命等が変化す
るという欠点があつた。また、雑菌の混入等によ
り、細胞が汚染されて死滅したり、変成したりす
るという欠点があつた。さらに、培養技術者によ
りその手作業が異なり、その違いが細胞に様々な
影響を与えて、細胞の増殖状態、寿命、形態等が
変化し、一定の条件の下での標準化された培養を
行ない得ないという欠点があつた。さらにまた、
培養細胞が病原菌等である場合には、バイオハザ
ード(生物学的汚染)のおそれがあり、安全性に
も問題があるという欠点もあつた。
本発明の目的は、上記従来の種々の欠点を解消
するために、一定の雰囲気に保たれた培養室内で
自動的に次世代の培養系を作成できるようにし
て、細胞の継代培養を一定の条件で連続的に行な
えるようにした細胞の自動培養装置を提供するに
ある。
本発明によれば、培養室内で細胞の継代培養に
要する全工程を自動的に連続して行なうことがで
きるので、環境条件の変化による培養細胞への悪
影響を除去することができると共に、雑菌の混入
等の事故を有効に防止することができる。
また、培養工程における各種操作を自動化する
ことにより、各種操作の標準化、統一化を図るこ
とが可能となり、均一な培養細胞を安定して得る
ことができる。
さらに、培養細胞が培養室外にもれるおそれが
少ないので、バイオハザードの危険性が少なく、
安全度の高い培養を行なうことができる。
等の前記従来の欠点を悉く解消した、顕著な効
果を発揮する細胞の自動培養装置を提供すること
ができる。
以下、本発明の装置を、図示の一実施例に基づ
いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す細胞の自動
培養装置を示している。この自動培養装置1は、
同装置1の外装枠を形成する直方体状の筐体2の
中央部に、一定の雰囲気(例えば、温度37℃、湿
度100%、炭酸ガス濃度5%)に保たれた培養室
3が設けられていて、この培養室3に収納された
培養容器であるシヤーレ4に対して各種操作を加
えるこために種々の装置が付設されて構成されて
いる。即ち、本自動培養装置1は、上記培養室3
と、この培養室3に上記シヤーレ4を自動的に搬
入、搬出するための搬入・搬出装置5と、搬入さ
れたシヤーレ4を所定の各操作位置に移送する転
送装置6と、上記シヤーレ4内から不要になつた
液を吸引除去する廃液装置7と、上記シヤーレ4
内に培養に必要な液を供給する給液装置8と、上
記シヤーレ4に振動を加えて培養細胞を生育面か
ら剥離させる剥離装置9と、上記シヤーレ4中の
液を撹拌したり、他の新しいシヤーレ4に分注し
たりするための分注装置11と、新しいシヤーレ
4を供給するためのシヤーレ供給装置12と、上
記各種装置の動作を自動的に制御する制御装置1
3と、上記シヤーレ4中の培養細胞を外部から観
察するための観察装置14とで、その主要部が構
成されている。
上記搬入・搬出装置5は、第1図および第2図
に示すように、筐体2の右側壁のほぼ中央位置付
近に、第3図に示すように、培養室3との外部と
を連通するように設けられており、同装置5のハ
ウジング21内は、筐体2の右側壁およびハウジ
ング21内に形成された中間壁22によつて、内
室、中間室および外室の3室に区切られている。
上記内室には、中央を支軸23aによつて回動自
在に軸支されたベルトコンベア23が、また、中
間室には、シヤツター24およびこれを開閉する
ソレノイド25、並びにベルトコンベア26が、
さらに、外室には、シヤツター27およびこれを
開閉するソレノイド28、並びにベルトコンベア
29が、それぞれ配設されている。
上記ベルトコンベア23は、その内端部がハウ
ジング21の、上記内室の外壁に穿設された開孔
21aを通つて培養室3内まで延び出しており、
同内端部とハウジング21とに掛け渡された緊縮
性のコイルばね31によつて、支軸23aの周り
を反時計方向に回動する習性を与えられている。
この習性によるコンベア23の回動は、同コンベ
ア23の外端部に連結された上記シヤツター24
が筐体2の右側壁に穿設された開孔2aを閉成し
た位置に停止することによつて規制されている。
この規制位置で、コンベア23の内端部は、後に
詳述する転送装置6の載置部材42の下位に対応
するようになつている。以下、コンベア23の内
端部と対応する載置部材42の位置を、搬入・搬
出位置と呼ぶことにする。このコンベア23は、
上記シヤツター24が開かれたときにばね31の
弾力に抗して時計方向に回動され、上記中間室の
コンベ26から移送されてきたシヤーレ4をその
搬送力によつて移送し転送装置6に載置したり、
内端部に設けられた係合爪23bによつてシヤー
レ4を引つ掛けてコンベア23上に載せて上記中
間室のベルトコンベア26に向けて搬出したりす
るようになつている。中間室内の上記シヤツター
24は、上記開孔2aを気密的に開閉するように
摺動可能に配設されていて、ソレノイド25によ
つて開閉動作されるようになつている。そして、
上記開孔2aと対応する高さ位置には、上記ベル
トコンベア26が配設されている。また、外室内
の上記シヤツター27は、中間壁22に穿設され
た開孔22aを気密的に開閉するように摺動可能
に配設されており、ソレノイド28によつて開閉
動作されるようになつている。このように、中間
室は、両シヤツター24,27によつて気密的に
開閉自在となつており、培養室3と外部とを直接
連通させないための緩衝室となつている。この中
間室を設けることにより、培養室3内の環境条件
の急激の変化を防止することができると共に、外
部からの雑菌等の培養室3内への侵入を予防する
ことができる。そして、上記開孔22aに対応す
る高さ位置には、上記ベルトコンベア29が配設
されていて、同コンベア29の外端部は、ハウジ
ング21の外室の外壁に穿設された開孔21bを
介して外部に露呈するトレー32に対応してい
る。
このように構成された搬入・搬出装置5によれ
ば、シヤーレ4の搬入時には、各ベルトコンベア
23,26,29の各駆動ローラーを反時計方向
に回動させると共に、ソレノイド28,25に適
時通電してシヤツター27,24を開閉すれば、
トレー32上から送り込まれたシヤーレ4がコン
ベア29,26,23によつて順次搬送され、そ
の搬送力によりシヤーレ4が転送装置6上に自動
的に載置される。また、シヤーレ4の搬出時に
は、各ベルトコンベア23,26,29の各駆動
ローラーを時計方向に回動させると共に、ソレノ
イド25,28に適時通電してシヤツター24,
27を開閉させれば、転送装置6上のシヤーレ4
が係合爪23bによつて引つ掛けられてコンベア
23上に載せられ、コンベア23,26,29に
よつて順次搬送され、トレー32上にシヤーレ4
が取り出される。なお、後に詳述するように、転
送装置6の載置部材42には、ベルトコンベア2
3の内端部を嵌入するための切欠42bが設けら
れていて、ベルトコンベア23の回動は載置部材
42によつて阻害されることはない(第4図参
照)。
上記転送装置6は、第1図に示すように、培養
室3内に設けられた基板33上に配設された回転
テーブルで構成されていて、モーター34により
回転駆動されるようになつている。即ち、転送装
置6は、第4図に示すように、上記基板33に植
立された支軸35aによつて回転自在に支持され
た回転円板35と、この回転円板35の外周面に
刻設された歯車35bに出力歯車36を噛合させ
て、同円板35を回転させる上記モーター34
と、上記回転円板35の周縁部に各基部を固着さ
れて等間隔に配設された複数のシヤーレ載置部3
7と、このシヤーレ載置部37の移動位置の検出
を行なうための、回動位置および初期位置検出用
の光学センサー44a,44bとで、その主要部
が構成されている。
上記シヤーレ載置部37は、第5図にその要部
を示すように、基部を上記回転円板35に固着さ
れた腕状の支持部材38と、この支持部材38の
先端部に支軸39によつて揺動自在に取り付けら
れた、平面形状が逆コの字形を呈する揺動部材4
1と、この揺動部材41の先端段部に固着され
た、一部が切り欠かれた円環状の載置部材42
と、上記支持部材38の下面に一端が、上記揺動
部材41の下面に他端がそれぞれ固着された二重
の板ばね部材43と、上記載置部材42の先端部
寄りの外周面に貼設された回動位置および初期位
置検出用の光反射部材45a,45bとで構成さ
れている。なお、初期位置検出用の光反射部材4
5bは、複数のシヤーレ載置部37のうちの1つ
のシヤーレ載置部37のみに設けられている。上
記揺動部材41は、逆コの字形の凹部に支持部材
38の先端部を嵌入させた状態で支軸39によつ
て揺動自在に枢着されており、上記板ばね部材4
3の弾力によつて、先端部を上方に向けて回動さ
せるような付勢力を受けている。この付勢力によ
る揺動部材41の回動は、平生は、図示しない規
制手段によつて、上記載置部材42を水平状態に
保つ位置に規制されている。上記板ばね部材43
が2重構造となつているのは、長期間の使用によ
つても弾力が劣化しないように、耐久性としなや
かさを持たせるためである。上記載置部材42
は、載置したシヤーレ4が転送時に容易に脱落し
ないように、上面外周部にシヤーレ4の底面壁の
外径よりも若干大きな内径を有する突縁42aを
備えており、また、一部切り欠き部は同部に前述
した搬入・搬出装置5のベルトコンベア23の内
端部が嵌入して、シヤーレ4の載置したり、取り
外したりできるように形成したもので、これは載
置部37の長手方向に対して一定角度傾いた切欠
部42bで形成されている。
上記光学センサー44a,44bは、上記光反
射部材45a,45bと対向し得る高さ位置に配
設されていて、自ら発した光を光反射部材45
a,45bで反射した後に受光して、シヤーレ載
置部37の位置検出を行なうようになつている。
この光学センサー44a,44bは、ともに上記
制御装置13に接続されていて、制御装置13
は、両光学センサー44a,44bの出力に基づ
いて上記モーター34の回転を制御し、シヤーレ
載置部37を適正位置に移動させるようになつて
いる。
なお、第1図および第4図中、符号46は、回
転円板35の外周面の3等分位置にそれぞれ圧接
して、同円板35の回転を円滑に規制する3個の
ガイドローラーを示している。
上記廃液装置7は、第1図に示すように、本体
部が、筐体2内の培養室3の上位に設けられた機
械室47内に収納されていて、培養室3の天井壁
48を貫いて、下部が培養室3内に延び出してい
る。この廃液装置7は、第6図に示すように、図
示しない吸引ポンプに接続された排液チユーブ4
9の一端に上方の基端部が嵌着された排液管51
と、この排液管51の上記上方の基端部寄りを固
定して同管51を保持する支持部材52と、この
支持部材52を内面の一部に固着する駆動ベルト
53と、この駆動ベルト53を掛け渡された上下
一対のプーリー54a,54bと、下位のプーリ
ー54bを出力軸に取り付けたモーター55と、
上記支持部材52に穿設されたガイド孔に挿通し
て、同部材52の移動を上下方向に規制するガイ
ドバー56と、上記プーリー54a,54bやガ
イドバー56等を支持する支持板57と、上記排
液管51の先端吸引ノズルとなる短円筒チユーブ
で形成されたチツプ58を収納するチツプ収納器
59と、このチツプ収納器59を支持する収納器
支持板61と、上記チツプ収納器59に収納され
たチツプ58の供給を制御するチツプ供給制御装
置62と、上記チツプ収納器59とチツプ供給制
御装置62を接続するチツプガイドチユーブ63
と、上記チツプ供給制御装置62を駆動するソレ
ノイド64と、上記培養室3の天井壁48を貫通
して、同壁48に上端外方突出縁を固定されたガ
イド管65と、このガイド管65の下端部に取り
付けられたチツプ挿脱管66とで、その主要部が
構成されている。この廃液装置7において、チツ
プ収納器59、チツプ供給制御装置62、チツプ
挿脱管66等が設けられているのは、排液管51
の下方先端部を直接シヤーレ4中の液に浸漬して
排液を行なつた場合には、この先端部が異なるシ
ヤーレ4中に直接入ることになり、シヤーレ4間
の相互汚染が生ずるので、排液管51の先端にチ
ツプ58を装着して、1回の排液動作ごとにこれ
を交換するようにしたためである。
上記チツプ収納器59は、例えば直径3mm、長
さ15mmの短円筒体チユーブでなる上記チツプ58
を多数収納しておくためのものであつて、下部が
円錐状の円筒体で形成されており、上端開口部に
は開閉自在の蓋59aが設けられていると共に、
下端開口部は上記チツプガイドチユーブ63に接
続されている。そして、このチツプ収納器59
は、上記収納器支持板61の上端部に固定されて
支持されており、図示しない振動装置により振動
を加えられて、薄い支持板61ともども振動し
て、チツプ58を順次チツプガイドチユーブ62
を通じて、チツプ供給制御装置62に送り出すよ
うになつている。
上記チツプ供給制御装置62は、シリンダー部
材67とピストン部材68とで主体が構成されて
いて、ピストン部材68には、同部材68の移動
時に排液管51に衝合しないようにするための遊
び孔68aと、チツプ58を1つずつ収納して送
り出すためのチツプ収納孔68bとが、それぞれ
上下方向に貫通するように設けられている。そし
て、ピストン部材68には、伸長性のコイルばね
69によつて右方への摺動習性が与えられてお
り、右方に向けて移動した位置で、上記シリンダ
ー部材67に取り付けられたチツプガイドチユー
ブ63の他端と、チツプ収納孔68bとが対応し
て、同孔68b内に1つのチツプ58が収納され
るようになつている。また、上記ソレノイド64
に通電すると、同ソレノイド64のプランジヤ6
4aに連結された上記ピストン部材68がばね6
9の弾力に抗して左方に向けて移動され、上記チ
ツプ収納孔68bが上記ガイド管65に穿設され
たチツプガイド孔65bに対応して、収納したチ
ツプ58を上記チツプ挿脱管66に供給するよう
になつている。
上記ガイド管65は、上端部に外方突出縁を有
する円筒体で形成されていて、中心孔が上記排液
管51を挿通する排液管ガイド孔65aとなつて
いる。また、この排液管ガイド孔65aに平行す
るように上記チツプガイド孔65bが穿設されて
いる。上記チツプ挿脱管66は、プラスチツク等
の弾性変形可能な材質で形成されていて、その管
内は、上端部から、円錐部、中径部、小径部の三
段に連続して内径が変化している構造となつてい
る。そして、小径部から中程にかけては、水平断
面で見て十字状の摺割66aが入れらており、さ
らに、下方先端部の外方突出縁の上位の外周に
は、収縮性のリング状コイルばね71が嵌着され
ている。このため、平生は、ばね71の弾力によ
り、摺割66aが閉じるようになつており、ガイ
ド孔65bを介して供給されたチツプ58は、円
錐部によつて案内されながら中径部に至り、同部
で小径部によつて位置規制されて待期状態を採る
ようになつている。
なお、廃液装置7の配設位置は、第4図に示す
ように、排液管51の下方先端部が、上記転送装
置6における1つの載置部材42の外周縁部寄り
に対応するように定められている。以下、排液管
51の対応する載置部材42の位置を、廃液位置
と呼ぶことにする。また、排液管51の先端部
は、その外周面に段差が形成されていて、先端部
がチツプ58の内周面に嵌合させやすいようにな
つていると共に、チツプ58が排液管51に対し
て必要以上に嵌合しないように規制している。さ
らに、排液管51の外径は、チツプ58の外径よ
りも若干小さくなるように選定されていて、排液
管51の上方への復動時に、チツプ58の上端面
がチツプ挿脱管66の下端面に衝合して、チツプ
58が自動的に排液管51から脱落するようにな
つている。
このように構成された廃液装置7によつて、上
記転送装置6に載置されて廃液位置に移動された
シヤーレ4中から不要な液を除去するには、ま
ず、ソレノイド64を駆動して、ピストン部材6
8を左方に向けて摺動させ、チツプ収納孔68b
をチツプガイド孔65bに対応させて、チツプ収
納孔68bに落下してあらかじめ収納されていた
チツプ58を、チツプガイド孔65bを通じて自
重によりチツプ挿脱管66に供給する。すると、
チツプ58は、平生は摺割66aが閉じた状態に
あるので、中径部と小径部との間の傾斜段差面に
係合して中径部に停留して待期状態となる。次
に、モーター55を駆動して、ベルト53を移動
させ、支持部材52を下方に向けて降下させる。
すると、同部材52に固定された排液管51が一
緒に降下し、その先端部がガイド管65の排液管
ガイド孔65a内からチツプ挿脱管66内に進入
する。そして、中径部位置で待期状態にある上記
チツプ58に当接し、排液管51の先端細径部が
チツプ58の中心孔に嵌合して、排液管51にチ
ツプ58が緊密に嵌着される。排液管51が更に
降下すると、チツプ58が強制的に小径部内に進
入し、摺割66aがばね71の弾力に抗して押し
開かれて小径部の内径が大きくなる。従つて、排
液管51は、小径部に強制的に進入し、チツプ挿
脱管66の先端部からチツプ58を装着した状態
で突出して、更に下降を続ける。そして、後述す
る蓋開閉装置78によつて蓋4aを開放された状
態にあるシヤーレ4の底面壁の外周部寄りにチツ
プ58の先端部を衝合させ、ばね43の弾力に抗
して揺動部材41および載置部材42を回動させ
て、シヤーレ4を若干傾斜させた状態で、モータ
ー55が停止されて排液管51の降下が停止され
る。次に、図示しない吸引ポンプが駆動され、シ
ヤーレ4中の液体は、チツプ58、排液管51、
排液チユーブ49を通じて、所定の廃液槽(図示
されず)に排出される。この際、シヤーレ4がチ
ツプ58によつて押されて若干傾いた状態となつ
ているので、シヤーレ4内の液体はチツプ58の
先端開口付近に寄り集つてくることになり、同液
体はシヤーレ4内に残留することなく、すべて吸
引されて排出される。
上記吸引ポンプが一定時間作動され、シヤーレ
4中の液体の排出が完了すると、こんどは、モー
ター55が先程とは反対方向に回転され、排液管
51が上方に向けて復動を開始する。すると、ま
ず、チツプ58を介して押されていたシヤーレ
4、載置部材42、揺動部材41が、押圧力を解
除されて、ばね43の弾力により水平位置に復帰
する。続いて、チツプ58の上端面がチツプ挿脱
管66の下端面に衝合するまで、排液管51が上
昇してくると、チツプ58は上記衝合によりそれ
以上上昇することができなくなり、排液管51だ
けがチツプ挿脱管66内に進入し、チツプ58と
排液管51との嵌合が外れ、チツプ58が自重に
よつて脱落して、培養室3外のチツプ保存槽(図
示されず)内に自動的に収納される。この際、脱
落する使用済のチツプ58が、適当なガイド手段
によつて、シヤーレ4中等に落下しないようにさ
れていることはいうまでもない。
上記給液装置8は、シヤーレ4中に、洗浄液、
酸素液および培養液の3種類の必要な液体を供給
するための装置であつて、第1図および第2図に
示すように、上記洗浄液、酵素液および培養液を
それぞれ収納する収納容器72a,72b,72
cと、これら収納容器72a,72b,72cを
収納して、例えば1℃〜4℃程度の底温で貯蔵す
る冷却貯蔵槽73と、収納容器72a,72b,
72c中の各液をシヤーレ4に供給するためのロ
ーラーポンプ74a,74b,74cと、このロ
ーラーポンプ74a,74b,74cによつて送
り出される各液を、培養室3の雰囲気温度と同じ
温度(例えば37℃)まで加温するための加温器7
5a,75b,75cと、上記各液を給液位置ま
で導く給液チユーブ76a,76b,76cとで
構成されている。
上記冷却貯蔵槽73は、通常の冷蔵庫と同様
に、冷媒の膨張、圧縮時の吸熱・発熱現象を利用
して槽内を冷却するものであつて、図示しない温
度センサーにより槽内温度を検出し、この出力に
基づいてコンプレツサー(図示されず)を作動さ
せて、槽内が一定温度となるように制御されてい
る。この冷却貯蔵槽73は、高い温度条件下で酵
素液や培養液を長期間保存した場合には、酵素液
中の酵素(例えばトリプシン)が失活したり、培
養液中のビタミンやアミノ酸が失活したりするの
で、これを防止するために上記各液を冷却して保
存するように設けられている。
上記ローラーポンプ74a,74b,74c
は、回転するローラー(図示されず)と、これを
送液チユーブに押し付けるアーム(図示されず)
とで主体が構成された既に周知のものであつて、
上記ローラーの圧接回転によつて送液チユーブ中
の液体を給送するものである。このローラーポン
プ74a,74b,74cは、上記ローラーの回
転数により、給液量を正確に制御することができ
るという利点がある。また、上記加温器75a,
75b,75cは、ヒーター(図示されず)と温
度センサー(図示されず)を内蔵していて、上記
温度センサーの出力に基づいて上記ヒーターへの
通電をを制御することにより、同加温器75a,
75b,75cから流出する液体の温度を培養室
3の温度と同様の一定温度まで上昇させる役目を
する。この加温器75a,75b,75cは、上
記冷却貯蔵槽73で冷却保存された液体を直接培
養室3内のシヤーレ4に供給した場合には、温度
条件の激変によりシヤーレ4中の培養細胞が死滅
ないしは変成してしまうので、これを防止するた
めに設けられている。
なお、第1図および第4図に示すように、上記
給液チユーブ76a,76b,76cの給液端
は、天井壁48を貫通して培養室3内に導き入れ
られ、上記転送装置6における1つの載置部材4
2の中央に対応するようになつている。以下、こ
のチユーブ76a,76b,76cの直下の載置
部材42の位置を、給液位置と呼ぶことにする。
また、上記収納容器72a,72b,72cに
は、第2図に示すように、0.2μ程度の通気用フイ
ルター77a,77b,77cがそれぞれ取り付
けられており、同容器72a,72b,72c内
への空気の流入時に雑菌等が混入しないようにし
て、培養液等の保存および給送が無菌的に行なわ
れるようになつている。
また、第4図に示すように、上記給液装置8の
給液チユーブ76a,76b,76cの給液端の
対応する位置、即ち給液位置と、上記廃液装置7
の排液管51の先端が対応する位置、即ち廃液位
置とに、それぞれ移動された転送装置6のシヤー
レ載置部37の径方向の外方位置には、給液およ
び廃液時にシヤーレ4の蓋4aを開閉するための
蓋開閉装置がそれぞれ配設されている。この蓋開
閉装置78は、第7図に示すように、シヤーレ4
の蓋4aを両側面から挾持するための左右一対の
アーム部材79,81と、右方のアーム部材81
の基部を一体的に固着した駆動歯車82と、この
駆動歯車82に噛合された出力歯車83を出力軸
に取り付けたモーター84と、上記右方のアーム
部材81の基部寄りの上面に一端部を固着されて
いて、同部材81とは直交する左方に向けて他端
部が延長された連結部材85と、この連結部材8
5の他端部に植設されていて、上記左方のアーム
部材79の中程を揺動自在に枢着する支軸86
と、上記アーム部材79,81の先端部寄りに掛
け渡されていて、左方のアーム部材79の先端部
が右方のアーム部材81の先端部に近寄るよう
に、左方のアーム部材79を支軸86の周りに時
計方向に回動するように付勢する緊縮性のコイル
ばね87と、上記左方のアーム部材79の後端部
の右側面に固着された強磁性体でなる吸着片88
と、上記両アーム部材79,81が蓋4aを挾持
し得る位置(第7図に示す位置)まで回動した状
態で、上記吸着片88と対向するように配設され
た電磁石89とで、構成されている。なお、上記
両アーム部材79,81の先端部寄りの内面がわ
には、蓋4aを挾持しやすいように、部分円弧状
の切欠面79a,81aがそれぞれ形成されてい
る。また、上記ばね87の弾力によるアーム部材
79の回動は、平生は図示しない規制手段によつ
て、両アーム部材79,81の先端部で蓋4aを
挾持するに充分で、かつ、電磁石89による吸着
磁力が吸着片88に有効に作用し得る位置に規制
されている。
このように構成された蓋開閉装置78によつて
シヤーレ4の蓋4aを開放する場合には、まず、
モーター84に通電して同モーター84を反時計
方向に回転させ、出力歯車83を通じて駆動歯車
82を支軸81aの周りに時計方向に回転させ
る。すると、平生は起立位置に置かれているアー
ム部材81が、駆動歯車82と共に時計方向に回
動される。また、連結部材85を介してアーム部
材79もアーム部材81と一緒に起立位置から水
平位置に向けて移動される。そして、両アーム部
材79,81が水平位置となる直前の段階で、こ
んどは電磁石89に通電が開始される。すると、
電磁石89に対向する位置まで移動してきていた
吸着片88が電磁石89に吸引され、アーム部材
79がばね87の弾力に抗して支軸86の周りを
反時計方向に回動されて、アーム部材79の先端
部は、蓋4aの上面と衝合する位置から側方に退
避する。そして、モーター84の回転の続行によ
りアーム部材79,81が水平位置まで移動する
と、モーター84への通電が断たれて、アーム部
材79,81が水平状態で停止されると共に、電
磁石89への通電も断たれる。すると、電磁石8
9の吸着磁力による拘束を解除されたアーム部材
79は、ばね87の弾力により支軸86の周りを
時計方向に回動し、アーム部材79,81の両切
欠面79a,81aで蓋4aの両側面を挾さみ付
けて、同蓋4aを挾持する。この際、前記転送装
置6の載置部材42の突縁42aとシヤーレ4と
の間には若干の間隙があるので、蓋4aはシヤー
レ4ともども若干移動して、両アーム部材79,
81によつてしつかりと挾持される。蓋4aがア
ーム部材79,81に挾持された後、再びモータ
ー84に通電が行なわれ、こんどは先程とは反対
の時計方向に回転される。すると、出力歯車83
を介して駆動歯車82が反時計方向に回動され、
両アーム部材79,81が蓋4aを挾持した状態
で一体に反時計方向に回動する。両アーム部材7
9,81が起立位置まで復帰すると、モーターー
84への通電が断たれて同モーター84が停止
し、蓋4aの開放動作が完了する。
次に、開放した蓋4aを再びシヤーレ4に被せ
て閉成する場合には、まず、開放動作のときと同
様に、モーター84に通電して同モーター84を
反時計方向に回転させ、出力歯車83を介して駆
動歯車82を時計方向に回転させる。すると、両
アーム部材79,81が水平位置に向けて移動す
るので、水平位置に達した時点でモーター84を
停止させると、両アーム部材79,81は、挾持
する蓋4aをシヤーレ4に被せた状態でその移動
を停止する。次に、電磁石89を励磁させると、
同電磁石89に対向する位置にある吸着片88が
吸引され、アーム部材79がばね87の弾力に抗
して、支軸86の周りを反時計方向に回動され
て、アーム部材79の先端部が蓋4aの側面と当
接する位置から側方に退避する。続いて、モータ
ー84を先程とは反対の時計方向に回転させれ
ば、両アーム部材79,81が蓋4aを挾持する
ことなく起立位置に向けて移動を開始する。そこ
で、両アーム部材79,81が蓋4aを再び挾持
し得なくなる位置まで移動した時点で電磁石89
を消磁させれば、アーム部材79がばね87の弾
力により支軸86の周りを時計方向に回動され、
図示しない規制手段によつて、所定位置で停止さ
れる。そして、両アーム部材79,81が起立位
置まで復帰した時点で、モーター84の回転を停
止させれば、蓋4aの閉成動作が完了する。
上記剥離装置9は、第1図および第4図に示す
ように、培養室3内の上記転送装置6の一側方に
配設されていて、第8図に示すように、図示しな
い電源装置から断続的に電流を通電されて振動を
発生するソレノイド91と、このソレノイド91
を支持する支持部材92と、上記ソレノイド91
のプランジヤ91aの先端部に取り付けられた叩
打部材93と、上記支持部材92に固着されて上
記転送装置6上に載置されたシヤーレ4の直上に
位置するシヤーレ押え部材94とで構成されてい
る。この剥離装置9は、後に詳述する分注装置1
1による撹拌操作だけでは、酵素処理後の培養細
胞をシヤーレ4の生育面から充分に剥離させるこ
とが難しいので、シヤーレ4に横方向からの振動
を加え、細胞を生育面から確実に剥離させるため
に、設けられている。
上記支持部材92は、側方から見てクランク状
に折り曲げられており、基端部が上記基板33に
固着されている。そして、支持部材92の、垂直
方向の中間部に上記ソレノイド91が取り付けら
れている。このソレノイド91は、支持部材92
に穿設された開孔92aにプランジヤ91aを貫
通させた状態で、このプランジヤ91aの先端部
が転送装置6上のシヤーレ4の一側面に向うよう
に支持部材92に固定されており、プランジヤ9
1aの先端部には、プラスチツク、ゴム等のシヤ
ーレ4に当つてもシヤーレ4を破損しない材質で
できた上記叩打部材93が取り付けられている。
また、支持部材92の先端部は、水平にシヤーレ
4の上位にまで延び出しており、その下面にプラ
スチツク、ゴム等の材質で形成された上記シヤー
レ押え部材94が固着されている。なお、上記ソ
レノイド91には、調整用のビス91bが設けら
れていて、このビス91bを回転調節することに
より、シヤーレ4に加えられる振動力を調整する
ことがべきるようになつている。
このように構成された剥離装置9によつてシヤ
ーレ4に振動を加え、細胞を剥離させるために
は、まず、ソレノイド91に断続的に電流を通電
する。すると、プランジヤ91aが電流の通電周
期で左右方向に往復移動し、左方に往動した位置
で叩打部材93の先端部によつてシヤーレ4の側
面ないしは蓋4aの側面を叩く。このため、シヤ
ーレ4は載置部材42の突縁42aによつて移動
を許容される範囲で急激に、かつ、周期的に振動
する。この振動により、シヤーレ4内で生育面で
ある底面から遊離状態にある培養細胞が次第に剥
離され、約1分間ほど振動を加え続ければ、培養
細胞が完全に底面から剥離される。この剥離動作
の際、振動により蓋4aがシヤーレ4から外れる
方向の力を受けることもあるが、蓋4aの直上に
押え部材94があるので、蓋4aが外れるおそれ
はない。従つて、剥離された培養細胞が、シヤー
レ4外に飛び出すおそれもない。
上記分注装置11は、第1図に示すように、本
体部が上記機械室47内に配設されていて、培養
室3の天井壁48を貫通して分注操作部が培養室
3内に延び出している。この分注装置11は、シ
ヤーレ4中の培養液を、ピペツト97(第9図参
照)により複数回吸引・排出を繰り返すことによ
つて撹拌したり、後に詳述するシヤーレ供給装置
12から供給された新しい複数のシヤーレ4に分
注したりする役目をするもので、同装置11に
は、ピペツト供給装置95およびピペツト離脱装
置96が付設されている。このように、ピペツト
供給装置95およびピペツト離脱装置96を付設
したのは、1つのピペツト97で複数のシヤーレ
4中の培養液の撹拌、分注を行なつた場合には、
シヤーレ4間で相互汚染が生ずるおそれもあるの
で1つのシヤーレ4中の培養液に対する撹拌、分
注操作を行つたごとにピペツト97を交換するよ
うにしたためである。
上記分注装置11は、第9図に示すように、吸
引端98aにピペツト97を装着されるベローズ
ポンプ98と、このベローズポンプ98を自由端
部に載置するように取り付けた回動アーム99
と、この回動アーム99の基部を底面に固着する
回転摺動軸101と、この回転摺動軸101を回
転および摺動自在に支持する軸受部材102と、
上記回転摺動軸101の上端部寄りに取り付けら
れた駆動歯車103と、この駆動歯車103に噛
合された出力歯車104と、この出力歯車104
を出力軸に固定した回転駆動用モーター105
と、上記回転摺動軸101の上端部にプランジヤ
106aを連結させた摺動用ソレノイド106
と、上記プランジヤ106aに巻装されていて、
上記回転摺動軸101を下方に向けて付勢する伸
張性のコイルばね107とで、その主要部が構成
されている。
上記ベローズポンプ98は、既に周知のもので
あつて、短円柱体の外形を有しており、その下端
面の中央位置からは、管状の吸引端98aが下方
に向けて突設されている。そして、この吸引端9
8aの中程には鍔部98cが設けられていて、こ
の鍔部98cとポンプ98との間には、伸張性の
コイルばね108が巻装されている。このコイル
ばね108は、第11図に示すように、ベローズ
ポンプ98が回転アーム99の先端部に設けられ
た切込99aに吸引端98aを嵌入させることに
よつて、回転アーム99に着脱自在となるように
配設されるので、切込99aに吸引端98aの基
端部を嵌合させて、ベローズポンプ98を回転ア
ーム99の先端部に装着した際に、回転アーム9
9と鍔部98cとを相離れる方向に付勢して、ベ
ローズポンプ98を回転アーム99にしつかりと
固定する役目をする。また、吸引端98aへのピ
ペツト97の嵌合時に、吸引端98aがばね10
8の弾力に抗して移動できるようにして、吸引端
98aとピペツト97との嵌合力を一定にする役
目もする。このようにベローズポンプ98を着脱
自在に配設したのは、ベローズポンプ98を単独
で取り外して殺菌できるようにしたためである。
なお、吸引端98aの先端部は、ピペツト97に
嵌合しやすいように、先端に行くほど細径となる
テーパー状に加工されている。
第9図に戻つて上記軸受部材102は、上端部
に鍔部を有する円筒体で形成されていて、培養室
3の天井壁48に穿設された貫通孔に嵌合され、
上記鍔部で抜け止めされて、天井壁48に固定さ
れている。この軸受部材102は、内周面の上下
端部寄りにボールベアリング機構109を備えて
いて、円柱体でなる上記回転摺動軸101を嵌合
して、これを回転および摺動自在に支持してい
る。また、上記出力歯車104は、駆動歯車10
3に比べて、噛合面が幅広に形成されていて、回
転摺動軸101が上下方向へ移動しても、常に出
力歯車104と駆動歯車103との噛合状態が維
持されるようになつている。さらに、上記ソレノ
イド106やモーター105は、ハウジング11
1内に収納されていて、このハウジング111ま
たはこれと一体の基板111aに固定されてい
る。
なお、特に図示しなかつたが、この分注装置1
1には、いくつかの位置検出センサーが設けられ
ていて、回転アーム99の回動位置が適正な所定
位置に自動的に制御されるようになつている。ま
た、第4図に示すように、上記回転アーム99が
最も時計方向に回動した位置では、ベローズポン
プ98の吸引端98aは、転送装置6の1つの載
置部材42の外周縁部寄りに対応するようになつ
ている。以下、このベローズポンプ98の吸引端
98aが対応する載置部材42の位置、または、
載置部材42に対応するベローズポンプ98の位
置を分注位置と呼ぶことにする。また、この分注
位置にある転送装置6の載置部材42に対応する
径方向の外方位置には、前記給液位置および廃液
位置に対応するように配置されていたものと同じ
蓋開閉装置78が配設されている。この蓋開閉装
置78が、撹拌操作時ないしは分注操作時に、シ
ヤーレ4から蓋4aを開放し、これらの操作終了
時にシヤーレ4に再び蓋4aを閉成する役目をす
ることは云うまでもない。
上記ピペツト供給装置95は、第1図および第
2図に示すように、その本体部が上記機械室47
の後部右端寄りに配設されていて、上記分注装置
11にピペツト97を1つずつ供給するようにな
つている。このピペツト供給装置95は、第10
図に示すように、回転軸112に中心部を固定さ
れていて、外周縁部に等間隔に複数のピペツト収
納用切欠113aが形成された回転円板113
と、上記ピペツト収納用切欠113aに収納され
て保持されたピペツト97に係合して、これを切
欠113aから落下させるピペツト供給用レバー
114と、このピペツト供給用レバー114を非
供給位置に退避させるためのソレノイド115
と、上記ピペツト供給用レバー114を供給位置
に向けて付勢する捩りばね116と、上記回転円
板113、ピペツト供給用レバー114等を収納
していて、底面壁の一部にピペツト通過用の貫通
孔117aが、上記培養室3の天井壁48に穿設
された開孔(図示されず)と対応するように穿設
されたハウジング117と、このハウジング11
7の底面壁の下面に図示しない案内手段によつて
気密的に摺動自在となるように配設されていて、
上記貫通孔117aと対応する開孔118aが穿
設されたシヤツター板118と、このシヤツター
板118に一腕端が連結されたシヤツター駆動レ
バー119と、このシヤツター駆動レバー119
の他腕端にプランジヤ121aが連結されたシヤ
ツター駆動用ソレノイド121と、上記貫通孔1
17aと対応する培養室3内の位置に配設された
ピペツト受け部材122(第11図参照)と、こ
のピペツト受け部材122の更に下位に配置され
た衝撃吸収用のコイルばね123(第11図参
照)とで、その主要部が構成されている。
上記ピペツト収納用切欠113aは、上記ピペ
ツト97の外径よりもやや大きな内径の縦孔の内
周面に、キー溝状の縦溝を、回転円板113の径
の内外方向に対応する位置に対称となるように穿
設し、外径方向の縦溝を円板113の外周にまで
連通させた形状を有しており、この切欠113a
の周りの、円板113の上面の一部には、ピペツ
ト97の上端部の対称位置に突設された係止用突
起97aと係合する浅い凹陥部113bが形成さ
れている。この凹陥部113bは、回転円板11
3の中心から見て、外径方向の縦溝に対して右側
方に、内径方向の縦溝に対しては左側方に、それ
ぞれ対称的に設けられている。この凹陥部113
bは、上記切欠113aに上方から挿入されて、
突起97aを凹陥部113bに係合されて収納位
置に保持されたピペツト97が妄りに移動しない
ように規制する役目をする。
上記ピペツト供給用レバー114は、L字状の
板体で形成されていて、支軸124によつて揺動
自在に軸支されており、同支軸124に巻装さ
れ、一端をレバー114の一腕に、他端をストツ
パーピン125に、それぞれ係止された閉脚習性
を有する捩りばね116によつて、支軸124の
周りを時計方向に回動する習性が与えられてい
る。この習性によるレバー114の回動は、平生
は、レバー114の他腕端がソレノイド115の
プランジヤ115aの先端に衝合することによつ
て規制されている。そして、この規制位置では、
レバー114の一腕端の一側方に突設されたピペ
ツト係合部114aが、切欠113aに収納され
たピペツト97との係合位置から退避している。
また、上記ソレノイド115に通電を行なうと、
プランジヤ115aがソレノイド115内に引き
込まれるので、レバー114はばね116の弾力
により支軸124の周りを時計方向に回動し、一
腕の側面をストツパーピン125に衝合させて、
上記ピペツト係合部114aがピペツト97の突
起97aと係合可能な係合位置まで移動するよう
になつている。
上記シヤツター駆動レバー119は、支軸12
6に揺動自在に軸支されていて、一腕端に穿設さ
れた長孔119aをシヤツター板118に植立さ
れたピン127に嵌入させて、シヤツター板11
8に連結されている。また、他腕端に穿設された
長孔119bを、プランジヤ121aに植設され
たピン128に嵌入させて、ソレノイド121に
連結されている。このシヤツター駆動レバー11
9は、ソレノイド121に通電を行なうと、プラ
ンジヤ121aがソレノイド121内に引き込ま
れ、支軸126の周りに時計方向に回動して、シ
ヤツター板118をその開孔118aがハウジン
グ117の貫通孔117aと一致する位置まで摺
動させるようになつている。そして、両孔117
a,118aが一致することにより、上記レバー
114によつて既に切欠113a内に落し込まれ
ていたピペツト97は、両孔117a,118a
および天井壁48の貫通孔を通つて、培養室3内
に落下するようになつている。この後、ソレノイ
ド121への通電が断たれることにより、同ソレ
ノイド121内からプランジヤ121aが突出し
て、シヤツター板118は自動的に閉成位置に復
帰する。
上記ピペツト受け部材122は、第11図に示
すように、ピペツト97の外径よりやや大きな内
径を有する、縦方向に2つ割りにした円筒体で形
成されていて、その上記分注位置がわの半部12
2aは、支軸122bによつて開閉自在となるよ
う配設されており、平生は、図示しない弾性手段
によつて支軸122bの周りを反時計方向に回動
する習性を与えられて、他方の半部に衝接して停
止している。このピペツト受け部材122は、ピ
ペツト受け位置に配設されていて、上記ハウジン
グ117内から培養室3内に落下してくるピペツ
ト97を、適当なガイド手段を介して、あるいは
介することなしに、その中央孔に嵌入させ、ピペ
ツトの突起97aを上端開口周縁に衝合させて保
持するようになつている。また、上記コイルばね
123は、ピペツト97の外径よりも細めに巻回
されて形成されていて、落下しながらピペツト受
け部材122に嵌入するピペツト97の下端部を
嵌合させ、このとき若干巻径を太らせながら、ピ
ペツト97の落下による衝撃を吸収して、ピペツ
ト受け部材122にピペツト97を緩衝的に係止
させ、ピペツト97の跳ね返りを防止する役目を
する。上記ピペツト受け部材122が配置された
ピペツト受け位置は、第12図に示すように、上
記ベロースポンプ98の回動軌跡上に対応してい
て、分注装置11がベローズポンプ98をピペツ
ト受け位置まで回動させ、回転摺動軸101を降
下させると、ポンプ98の吸引端98aが、ピペ
ツト受け部材122に受けられて位置決めされた
ピペツト97の上端開口に嵌入して、吸引端98
aにピペツト97が装着されるようになつてい
る。そして、回転摺動軸101を上方に向けて復
動させた後、同軸101を反時計方向に回転させ
て、ベローズポンプ98を分注位置に向けて移動
させれば、吸引端98aに嵌着されたピペツト9
7によつて、ピペツト受け部材122の半部12
2aが押し動かされて支軸122bを中心として
回動して開き、ピペツト97がベローズポンプ9
8に装着された状態で分注位置に取り出される。
そして、上記半部122aは、図示しない弾性手
段の弾力によつて支軸122bの周りを回動し
て、再び他の半部に衝接するピペツト受け状態に
復帰する。
一方、上記ピペツト離脱装置96は、第1図に
示すように、培養室3内に設けられていて、第1
1図に示すように、回動軸131と、この回動軸
131に固定されたカムレバー132と、このカ
ムレバー132に一端が係着されていて、同レバ
ー132に回動軸131を中心として時計方向に
回動する習性を与える緊縮性のコイルばね133
と、このコイルばね133の弾力によるカムレバ
ー132の回動を所定のピペツト離脱位置に規制
するストツパーピン134(第12図参照)とで
構成されている。
上記カムレバー132には、回動軸131から
大きく延び出した一腕端に、上記ベローズポンプ
98の鍔部98cとピペツト97との間に嵌入し
て両者を引き離すための一対の楔型カム部132
a,132bと、この引き離しが完了した後に、
ベローズポンプ98の吸引端98aを通過させる
ための切欠132cとが形成されている。上記楔
型カム部132a,132bは、上記吸引端98
aの移動を妨げないように、一旦立ち上げられた
後再び径方向に延び出すようにして形成されてお
り、一方のカム部132aには、上記ストツパー
ピン134と衝合するための壁部132dが一体
に形成されている。また、上記切欠132cは、
両カム部132a,132b間に縦方向に形成さ
れており、カムレバー132がストッパーピン1
34に係合した平生位置では、第12図に示すよ
うに、上記ベローズポンプ98の吸引端98aの
回動軌跡上に対応するようになつている。なお、
上記回動軸131は、図示しないロータリーソレ
ノイド等によつて、ばね133の弾力に抗して反
時計方向に一定角度回転するようになつていて、
上記一定角度回転した際には、カムレバー132
をベローズポンプ98の回動軌跡中から退避させ
るようになつている。
このように構成されたピペツト離脱装置96
は、分注装置11が使用済のピペツト97を廃棄
するために、分注位置からピペツト受け位置に向
けてベローズポンプ98を回動させる際には、カ
ムレバー132がストツパーピン134に係合す
るピペツト離脱位置にある。従つて、ベローズポ
ンプ98がピペツト97を装着した状態でカムレ
バー132の先端位置まで回動してくると、楔型
カム部132a,132b間にポンプ98の吸引
端98aが嵌入し、鍔部98cがカム部132
a,132bの上斜面に当接すると共に、ピペツ
ト97の上端面がカム部132a,132bの下
面に当接するようになる。そして、この状態から
ベローズポンプ98が更に回動すると、鍔部98
cがカム部132a,132bの上斜面によつて
押し上げられ、鍔部98cとピペツト97との間
が押し拡げられる。このため、吸引端98aに嵌
着されていたピペツト97は、吸引端98aより
外れ、自重によつて下方に向けて落下し、ピペツ
ト97の離脱が行なわれる。この落下したピペツ
ト97は、下方に配設されたピペツトガイド部材
(図示されず)を通つて、培養室3外に設けられ
たピペツト保存槽(図示されず)に導びかれ保存
される。このようにして保存されたピペツト97
は、後にまとめて回収され、洗浄、殺菌後、再使
用される。なお、上記ピペツト保存槽と培養室3
との間には、両者間の通気によつて培養室3内が
汚染されるのを防止するため、シリコンゴム製の
薄膜フイルター等でなる防塵、防菌フイルターが
設けられている。また、ベローズポンプ98は、
使用済のピペット97を離脱した後、更に回動を
続けてピペツト受け位置まで一旦移動し、しかる
後、回転摺動軸101の回転方向の反転により、
再び分注位置まで復動して、次のピペツト装着動
作時まで待期状態となる。
次に、分注装置11が新しいピペツト97を装
着した状態でベローズポンプ98を分注位置に復
動させる際には、ピペツト離脱装置96は、回動
軸131を反時計方向に回転させ、ばね133の
弾力に抗して、カムレバー132を回動させて、
ベローズポンプ98の回動軌跡中から退避させ
る。このため、ベローズポンプ98はカムレバー
132にぶつかることなく、ピペツト97を装着
した状態で分注位置まで復動し、カムレバー13
2はこの後回動軸131の回転力を取り除かれ
て、ばね133の弾力により、ストツパーピン1
34に衝合するピペツト離脱位置まで復帰する。
上記シヤーレ供給装置12は、第1図および第
2図に示すように、上記機械室47の後部中程に
本体部が配設されていて、この本体部よりシヤー
レガイド用のシユーター135が培養室3内に延
び出すように形成されている。上記シヤーレ供給
装置12の本体部は、第1,13図に示すよう
に、殺菌したシヤーレ4を斜めに積み上げて収納
しておくためのシヤーレ収納部136と、このシ
ヤーレ収納部136の下端部に連通していて、同
部136からシヤーレ4を1つずつ取り出して上
記シユーター135に送り出す円形転送部137
と、この円形転送部137を取り囲んでいて、底
面壁が上記円形転送部137の底面壁を兼ねるハ
ウジング138と、上記円形転送部137の中心
に設けられた回転軸139と、この回転軸139
に基部を固定されていて、自由端部がシヤーレ4
に当つてこれを押し動かす回動アーム141と、
上記円形転送部137の、上記シヤーレ収納部1
36とほぼ対向する位置の底面壁に穿設されたシ
ヤーレ送り出し用の開孔137aと、上記ハウジ
ング138の底面壁の下面に図示しない案内手段
によつて気密的に揺動自在となるように配設され
ていて、上記開孔137aに対応する開孔142
aが穿設されたシヤツター板142と、このシヤ
ツター板142に一腕端が連結されたシヤツター
駆動レバー143と、このシヤツター駆動レバー
143の他腕端にプランジヤ144aが連結され
たシヤツター駆動用ソレノイド144とで、その
主要部が構成されている。
上記シヤーレガイド用シユーター135は、そ
の横断面の形状がシヤーレ4を通過させる横長の
四角形状に形成された管体で構成されていて、滑
り台の如く緩やかに彎曲しながら、天井壁48を
貫通して、機械室47内から培養室3内に向けて
延び出しており、その上端のシヤーレ送入がわ開
口135aは、上記ハウジング138の底面壁に
穿設された開孔137aに、上記シヤツター板1
42がスライドできるだけの間隙を介して対向し
ている。また、第4図に示すように、下端のシヤ
ーレ送出がわ開口135bは、上記転送装置6に
おける1つの載置部材42の上位に対応してい
て、シユーター135を通じて開口135bに達
したシヤーレ4は、自重によつて載置部材42上
に落下し、同部材42に載置されるようになつて
いる。以下、この開口135bの直下の載置部材
42の位置を、シヤーレ供給位置と呼ぶことにす
る。
上記シヤーレ収納部136は、既述したように
シヤーレ4を斜めに積み上げて収納するようにな
つており、同部136より円形転送部137に送
り出されたシヤーレ4が第13図に示すように、
回動アーム141によつて押し動かされて移動さ
れると、上位に積み上げられたシヤーレ4の自重
により、最下位にあるシヤーレ4が自動的に円形
転送部137内に送り出されるようになつてい
る。上記回動アーム141は、自由端部が円形転
送部137の周壁に向けて延び出していて、その
回動方向の一側方には上記収納部136より送り
出されたシヤーレ4を引つ掛けるための爪部14
1aが形成されている。この回動アーム141
は、回転軸139が図示しないモーター等によつ
て反時計方向に回転されると、これによつて反時
計方向に回動し、収納部136より送り出されれ
たシヤーレ4を引つ掛けて、円形転送部137の
内周壁に沿つて押し動かしながら、シヤーレ4を
一旦開孔137aの手前の待期位置まで移動させ
て停止する。そして、シヤーレ供給時になると、
再び反時計方向への回動を開始して、開孔137
aおよび上記回動に同期して同開孔137aに対
応するように移動したシヤツター板142の開孔
142aを通じて、シヤーレ4をシユーター13
5に供給するようになつている。
上記シヤツター駆動レバー143は、支軸14
5に揺動自在に軸支されていて、一腕端に穿設さ
れた長孔143aをシヤツター板142に植立さ
れたピン130に嵌入させて、同板142に連結
されている。また、他腕端に穿設された長孔14
3bに、プランジヤ144aに植設されたピン1
46を嵌入させて、ソレノイド144に連結され
ている。このシヤツター駆動レバー143は、ソ
レノイド144に通電を行なうと、同ソレノイド
144内からプランジヤ144aが突出して、こ
れにより支軸145の周りに反時計方向に回動
し、シヤツター板142を、その開孔142aが
ハウジング138の開孔137aと一致する位置
まで摺動させるようになつている。両孔137
a,142aが一致した状態で、上記回動アーム
141によつて押し動かされてきたシヤーレ4
が、両孔137a,142aを通じてシユーター
135内に落下することはいうまでもない。シヤ
ツター板142は、ソレノイド144への通電を
解除すると、同ソレノイド144内にプランジヤ
144aが引き込まれ、自動的にシヤツター閉成
位置に復動する。
このように構成されたシヤーレ供給装置12に
よれば、回動アーム141が1回転するごとに、
収納部136内に積み上げられたシヤーレ4が1
つずつ円形転送部137に取り出されると共に、
開孔137aおよび142aを通じてシヤーレ4
が1つずつシユーター135に送り出される。よ
つて、転送装置6の載置部材42上にシヤーレ4
が1つずつ自動的に供給されることになる。
上記観察装置14は、第1図および第2図に示
すように、筐体2の右側壁の前部寄りに、接眼部
を外部に突出させ、対物部および光源部を培養室
3内に収納させて配設された顕微鏡でなつてい
て、光源部を対物部に対して上位に置いた、いわ
ゆる倒立形に形成されている。上記接眼部は、通
常の顕微鏡と同様に形成されているのに対して、
対物部は、外部から対物レンズ147を焦点合せ
のために移動させなければならないので、対物レ
ンズ147の駆動機構が電動式に形成されてい
る。即ち、この対物レンズ147の駆動機構は、
第15図に詳しく示すように、対物レンズ147
を上端内周面部に装着していて、上端部寄りに形
成された外向鍔部の外周面にヘリコイド雄ねじ1
48aが刻設され、かつ、下部外周面の一部に光
軸方向の案内用長孔148bが穿設された光軸摺
動筒148と、この光軸摺動筒148の下部外周
に嵌合していて、下端部を顕微鏡の不動枠体14
9(第14図参照)に固定された軸受筒151
と、この軸受筒151の外周面に穿設された凹部
内に頭部を収納されて同筒151に螺入されてい
て、その先端部を上記光軸摺動筒148の案内用
長孔148b内に嵌入させたガイドピン152
と、上記軸受筒151の外周にボールベアリング
機構153を介して下部内周面が回転自在に嵌合
されていて、上部内周面に螺刻されたヘリコイド
雌ねじ154aが上記光軸摺動筒148のヘリコ
イド雄ねじ148aに螺合され、かつ、上端外周
の外向鍔部の外周面に歯車154bが刻設された
回転筒154と、この回転筒154の歯車154
bに噛合された出力歯車155と、この出力歯車
155を出力軸に取り付けたモーター156と
で、その主要部が構成されている。
なお、上記対物レンズ147の鏡胴の一側周面
には、同レンズ147の作動範囲を示す、光吸収
体でなる指標140が塗設されていて、同指標1
40と対向するように光学センサー150が設け
られている。この光学センサー150は、同セン
サー150と対向する位置に指標140があるか
否かを検出し、指標140が検出されない場合に
は、対物レンズ147が作動範囲外にあるので、
ブザー(図示されず)による警告を発生させた
り、対物レンズ駆動用の上記モーター156の回
転を停止させたりするようになつている。また、
上記モーター156は、外部に設けられたスイツ
チ部材(図示されず)の操作により、正逆いずれ
の方向にも回転可能となつている。
上記対物レンズ147は、上記シヤーレ転送装
置6における1つの載置部材42の直下に位置す
るように配設されており、第4図に示すように、
光軸はその載置部材42の中心軸とほぼ一致する
ようになつている。以下、この対物レンズ147
の真上の載置部材42の位置を、観察位置と呼ぶ
ことにする。従つて、観察位置にある載置部材4
2に載置されたシヤーレ4中の培養細胞を、対物
レンズ147を通じて下面がわから観察すること
ができるようになつている。
なお、第1,2図中、符号157は接眼レンズ
を、また第14図中、符号158は対物レンズ1
47と接眼レンズ157とを光学的に連結するリ
レー光学系を、それぞれ示している。さらに、特
に図示しなかつたが、培養室3内が高湿状態に保
たれているので、観祭装置14の対物部は、各部
材の接合部にOリング、パツキング等を多用した
防湿構造に形成されている。
このように構成された観察装置14の対物部に
よつて、対物レンズ147の焦点合せを行なうに
は、外部のスイツチ部材を操作してモーター15
6を時計方向または反時計方向に回転させる。す
ると、出力歯車155を介して、回転筒154が
反時計方向または時計方向に回転され、ピン15
2と長孔148bとによつて回転を規制された光
軸摺動筒148が、ヘリコイド雌154aおよび
雄ねじ148aの作用により、光軸方向に進退す
る。よつて、接眼レンズ157から透明体のシヤ
ーレ4中の培養細胞10を観察しながら、ちよう
ど焦点の合つたところで上記スイツチ部材を操作
してモーター156の回転を停止させればよい。
なお、フオーカシングの方向を誤つて、対物レン
ズ147が作動許容範囲から外れた場合には、光
学センサー150が指標140の検出をしなくな
るので、警告ないしはモーター156の自動停止
が行なわれる。従つて、対物レンズ147の対物
面がシヤーレ4等にぶつかつて、シヤーレ4等が
破損したり、レンズに傷が付いたりするおそれは
ない。
一方、観察装置14の照明光源部は、第14図
に示すように、防湿構造となつている外套筒15
9内に光源ランプ161およびコンデンサーレン
ズ162を収納した照明装置160で形成されて
いて、前記天井壁48に穿設された貫通孔に外套
筒159を嵌合させ、同筒159の上端鍔部をビ
ス163によつて天井壁48に固定されて、培養
室3内に垂下するように配設されている。この照
明装置160の光軸が、上記対物レンズ147の
光軸と一致するようになつていることは云うまで
もない。また、上記外套筒159の下端開口部に
は、円環状の押え部材166と、Oリング状のパ
ツキング部材165とを介して防湿ガラス板16
4が嵌め込まれていて、照明光の出射に支障がな
いようになつている。さらに、この照明装置16
0おいては、特に図示しなつたが、フイルター等
の交換が機械室47がわから行なえるようになつ
ていて、培養室3内の雰囲気を乱すことなく、照
明光の調整ができるようになつている。
なお、観察装置14は、照明装置160中に絞
りリングを、観察光学系中に位相板を、それぞれ
配設していて、位相差顕微鏡としても使用できる
ようになつている。また、接眼部には、写真撮影
用の光学系が付設されるようになつていて、シヤ
ーレ4を培養室3外に取り出すことなしに同シヤ
ーレ4中の培養細胞の写真撮影が行なえるように
なつている。
ところで、上記培養室3には、特に図示しなか
つたが、培養室3内を加温、加湿するための加
温・加湿装置、培養室3内を所定温度に保つため
の予備保温装置、培養室3内の細胞培地のPHを適
正値(約7.2)に保つための炭酸ガス・空気供給
装置、培養室3内を滅菌する紫外線殺菌装置およ
び培養室3内の空気の清浄化を行なうためのクリ
ーンエアー送風装置が、それぞれ付設されてい
る。
上記加温・加湿装置は、加湿用の水を蓄える水
槽と、この水槽中の水を加熱するヒーターと、上
記水槽中の水の温度を検出する温度センサーと、
この温度センサーの出力に基づいてヒーターへの
通電を制御して、水温を一定(例えば、37℃)に
保つ温度調節器と、水槽上部の湿つた空気を培養
室3に送り込む送風機と、加温・加湿装置と培養
室3を接続する送風パイプとで構成されている。
この装置は、注水口よりそそぎ込まれた水を水槽
に蓄え、これをヒーターによつて加温して、正確
に例えば37℃(±0.1℃以内)に保つ。そして、
水槽上方の湿つた暖い空気を送風機によつて送風
パイプを通じて培養室3内に送り込むと同時に、
培養室3内の空気を水槽中に還流させて、培養室
3内を加温すると共に加湿する。
上記予備保温装置は、培養室3の内周面部また
は外周面部にむらなく配設されたヒーターと、こ
のヒーターの温度を検出して、これをコントロー
ルする温度調節器とで構成されていて、培養室3
内を周囲より目的温度(例えば37℃)に近く、か
つ、これよりも低い温度(例えば35℃)に加温す
る。このように培養室3をあらかじめ加温してお
くことにより、上記加温・加湿装置による培養室
3内の空気流にむらがあつても、場所によつて温
度が大きく相異してくるという不具合を防止する
ことができる。
上記炭酸ガス・空気供給装置は、培養室3内の
ガス雰囲気中の炭酸ガス濃度を一定にして、細胞
培地であるシヤーレ4中の培養液のPHを適正値
(約7.2)に保つためのものであつて、炭酸ガスを
封入したボンベと、外部から空気を採り入れるエ
アーポンプと、ガスの流量を計測するガス流量計
と、ガスの流量を制御する電磁バルブと、これら
を接続する送気パイプとで構成されている。この
装置は、ボンベより適当な圧力にレギユレートさ
れて取り出された炭酸ガスと、空気取入口を通じ
てエアーポンプにより外部から採り入れられた空
気とを、適当な割合(炭酸ガス5%、空気95%)
に混合し、これを培養室3内へと送り込むように
なつている。
上記紫外線殺菌装置は、培養室3内が汚染され
ているか、もしくは、汚染してしまつたときに、
紫外線ランプを点灯させ、照射される紫外線によ
つて雑菌類を滅菌するためのものであり、紫外線
ランプと同ランプの点滅を制御するための操作ス
イツチとで構成されている。ところで、紫外線に
よる滅菌方法は、直接紫外線が照射されない所は
滅菌されないという欠点を有しているが、本自動
培養装置1の場合には、培養室3の内壁面や同室
3内に配設される装置類の表面を極力ステンレス
等の研摩面とし、これらの鏡面作用により、装置
類の裏側へも紫外線が反射されて照射されるよう
にして、より広範囲に滅菌が行なえるように工夫
がなされている。
上記クリーンエア送風装置は、高圧送風器と高
性能のフイルターで構成されていて、培養室3内
に外部より無菌の風を送り込む(例えば、150
/min以上)ことによつて、培養室3内の乾燥
と清浄化とを行なうものである。本装置は、細胞
の非培養時に適時作動されて培養室3内をあらか
じめ浄化しておくために用いられる。
また、上記培養室3内の前面壁は、同室3内を
外部から肉眼で直接観察できるようにガラス張り
となつている。しかし、露結を防ぐために、さら
にその前面を蔽うように開閉自在の外扉が設けら
れている。この外扉には、ヒーターと湿度センサ
ーとが取り付けられていて、同扉は培養室3内よ
りやや高い37℃〜40℃程度に加温されている。こ
の加温により、内側にあるガラス窓の温度が低下
するのを防いでいる。
上記制御装置13は、第1図に示すように、筐
体2の前面左側部に設けられた表示兼操作パネル
167内に組み込まれたマイクロコンピユーター
等でなる演算処理装置や、この演算処理装置に付
帯する入出力装置、電源装置等で構成されてい
る。上記表示兼操作パネル167には、その前面
上部に液晶表示板等でなる、培養室3内の温度を
表示するための温度表示部168が設けられてお
り、また、その下位には、培養室3内の温度を調
整するための温度調節用ノブ169が配設されて
いる。さらに、その下位には、本自動培養装置1
の作動を制御するための各種の操作部材171が
複数個列設されている。
上記演算処理装置には、シヤーレ4の搬入・搬
出プログラム、廃液プログラム、給液プログラ
ム、撹拌プログラム、分注プログラム等の各種プ
ログラムがプログラミングされていて、本自動培
養装置1はこれらプログラムに基づいて、自動培
養に必要とされる一連の動作を制御されるように
なつている。即ち、既述した各種装置類に組み込
まれたモーターやソレノイドを駆動したり、セン
サーの出力を読み取つたり、ヒーターへの通電を
行なつたりして、自動培養装置1が自動的に細胞
の継代培養において必要とされる一連の動作を遂
行するようになつている。
以上のように、本発明の細胞の自動培養装置1
は構成されている。
次に、この自動培養装置1の動作について、本
発明の細胞の自動培養方法の一実施例と共に、第
16図に示すフローチヤートを参照しながら説明
する。
まず、自動培養装置1の電源スイツチ(図示さ
れず)を操作して、同装置1を作動状態にする
と、加温・加湿装置、予備保温装置、炭酸ガス・
空気供給装置等が作動して、培養室3内が細胞培
養に適当な一定の雰囲気(温度37℃、湿度100%、
炭酸ガス濃度5%)に自動的に設定される。
次に、自動培養装置1の培養指令スイツチ(図
示されず)を操作すると、搬入・搬出装置5が作
動し、各ベルトコンベア23,26,29がシヤ
ーレ4の搬入方向に移動して、シヤーレ4の搬入
工程が開始される。即ち、被培養細胞の入つたシ
ヤーレ4をトレー32上に載置し、搬入・搬出装
置5内に送り込めば、同シヤーレ4は、ベルトコ
ンベア29,26,23により順次搬送され、培
養室3内に移送される。この搬送途中において、
ベルトコンベア23がシヤツター24の開放に連
動して支軸23aの周りを時計方向に一定角度回
動し、その内端部を搬入・搬出位置にある載置部
材42の切欠42b内に嵌入させる。よつて、シ
ヤーレ4はベルトコンベア23の搬送力により載
置部材42上に自動的にセツトされる。このシヤ
ーレ4の載置部材42上へのセツトは、搬入・搬
出検出用センサーによつて検知され、このセンサ
ーの出力に基づいて、搬入・搬出装置5はその作
動を停止される。これにより、シヤツター24の
閉成に連動して、ベルトコンベア23は支軸23
aの周りを一定角度反時計方向に回動して、水平
位置より傾いた平生位置に復動し、その内端部は
載置部材42の切欠42b内から退避する。
搬入・搬出装置5の作動停止に続いて、第4図
に示した転送装置6が時計方向(第4図におい
て)に回転され、シヤーレ4は搬入・搬出位置か
ら観察位置に移動される。ここで、操作者は観察
装置14によつて、被培養細胞の入つたシヤーレ
4が、培養室3内の所定位置にセツトされたこと
を確認する。そして、これが確認された場合に
は、培養続行指令スイツチを操作する。すると、
続いて、培養液の廃液工程が開始される。これは
まず、転送装置6が時計方向に自動的に転送さ
れ、シヤーレ4は観察位置から廃液位置に移動さ
れる。次に廃液位置に対応する蓋開閉装置78が
作動され、シヤーレ4の蓋4aが開放される。続
いて、廃液装置7(第6図参照)のソレノイド6
4が作動され、チツプ58がチツプ挿脱管66内
に供給される。そして、モーター55が作動さ
れ、駆動ベルト53の移動に伴つて、排液管51
が次第に降下される。排液管51は、その降下の
途中において、チツプ挿脱管66内のチツプ58
をその先端部に嵌着し、チツプ挿脱管66を貫き
抜けて廃液位置にあるシヤーレ4内にチツプ58
の先端を進入させて、シヤーレ4を押し動かして
これを若干傾けた位置で停止する。続いて、図示
しない吸引ポンプが所定時間作動されて、排液管
51内を通じて、シヤーレ4内の培養液をチツプ
58の下端開口より吸引して排出させる。次に、
モーター55が先程とは反対方向に回転され、駆
動ベルト53の移動に伴つて、排液管51が上方
に向けて復動される。排液管51が上昇すると、
シヤーレ4は水平態位に戻り、また排液管51
は、その上昇途中において、チツプ58の上端面
をチツプ挿脱管66の下端面に衝合させて、チツ
プ58をその先端部から脱落させる。そして、所
定位置まで復動した時点でモーター55の回転が
停止されて、排液管51は平生位置に復帰する。
排液管51の先端部から脱落した使用済のチツプ
58は、図示しないガイド手段を通じて培養室3
外に取り出され、筐体2の底部寄りに配設された
チツプ保存槽内に収納されて、後ほど廃棄され
る。この後、再び蓋開閉装置78が作動され、シ
ヤーレ4の蓋4aが閉成される。
続いて、洗浄液の注入工程が開始される。これ
はまず、転送装置6が反時計方向(第4図におい
て)に回転され、シヤーレ4が廃液位置から給液
位置に移動される。次に、給液位置に対応する蓋
開閉装置78が作動され、シヤーレ4の蓋4aが
開放される。続いて、第2図に示したローラーポ
ンプ74bが作動され、洗浄液が収納容器72b
内からローラーポンプ74b、加温器75b、給
液チユーブ76bを通じて、一定量(例えば3
c.c.)だけシヤーレ4内に供給される。そして、再
び蓋開閉装置78が作動されて、シヤーレ4の蓋
4aが閉成される。この洗浄工程が、被培養細胞
に付着した古い培養液を洗い流して、後の酵素処
理工程において、酵素が有効に作用し得るように
するために行なわれることは前述の通りである。
次に、上記洗浄液注入工程でシヤーレ4内に注
入された洗浄液をシヤーレ4外に排出するため
の、洗浄後の廃液工程が行なわれる。これはま
ず、第4図に示した転送装置6が時計方向に回転
され、シヤーレ4が給液位置から廃液位置に移動
される。そして、これ以降は、既述した培養液の
廃液工程と全く同様にして、洗浄液のシヤーレ4
内からの排出が行なわれる。
そして洗浄液の廃液工程の終了した後は、酵素
液の注入工程が開始される。この工程はまず、第
4図に示した転送装置6が反時計方向に回動され
て、シヤーレ4が廃液位置から給液位置に移動さ
れ、蓋開閉装置78が作動されて、シヤーレ4の
蓋4aが開放される。次に、第2図に示したロー
ラーポンプ74cが作動され、酵素液が収納容器
72c内からローラーポンプ74c、加温器75
c、給液チユーブ76cを通じて、一定量(例え
ば3c.c.)だけシヤーレ4内に供給される。続い
て、蓋開閉装置78が再び作動されて、シヤーレ
4の蓋4aが閉成され、シヤーレ4は載置部材4
2上で約1分間静置される。この静置は、シヤー
レ4の底面に着床した被培養細胞に酵素液中の酵
素(例えばトリプシン)を充分に作用させて、被
培養細胞を生育面であるシヤーレ4の底面から確
実に遊離させるために行なわれる。次に、上記酵
素液の注入工程でシヤーレ4内に注入された酵素
液の廃液工程が行なわれる。この廃液工程は、上
記洗浄液の廃液工程と全く同様にして行なわれる
ので、その詳しい説明を茲に省略する。そして、
この酵素液の廃液工程完了後は、シヤーレ4は約
10分間ほど載置部材42上で静置される。このシ
ヤーレ4の静置は、被培養細胞に残留付着した酵
素液によつて、細胞と生育面との遊離を促進する
と共に、各細胞間の結合をも弱めて、被培養細胞
間の単個化を促すために行なわれる。
上記シヤーレ4の静置が終了すると、次に、細
胞の剥離工程が行なわれる。この工程はまず、第
4図に示した転送装置6が時計方向に回転され、
シヤーレ4が廃液位置から剥離位置まで移動され
る。続いて、第8図に示した剥離装置9のソレノ
イド91に断続的に1分間ほど通電が行なわれ、
叩打部材93が連続的にシヤーレ4または蓋4a
の側面を叩いてシヤーレ4に横方向の振動を加え
ることによつて行なわれる。この振動が加えられ
ると、シヤーレ4の底面より遊離状態にある被培
養細胞は横方向のずれ力を受け、そのずれ力に基
づく自らの慣性等により底面から確実に剥離され
る。
次に、上記剥離工程の終了後、剥離された細胞
を単個化するために、まず培養液の注入工程が行
なわれる。この工程は初めに、第4図に示した転
送装置6が反時計方向に回転され、シヤーレ4が
剥離位置から給液位置まで移動される。次に、蓋
開閉装置78が作動されて、シヤーレ4の蓋4a
が開放され、次で第2図に示したローラーポンプ
74aが作動される。これにより、収納容器72
a内からローラーポンプ74a、加温器75a、
給液チユーブ76aを通じて、培養液が一定量
(例えば3c.c.)だけシヤーレ4内に供給される。
そして、再び蓋開閉装置78が作動されて、シヤ
ーレ4の蓋4aが閉成される。
続いて、培養液の撹拌工程が行なわれる。これ
はまず、第4図に示した転送装置6が時計方向に
回転され、シヤーレ4が給液位置から分注位置ま
で移動される。一方、これと同時に、第10〜1
2図に示したピペツト供給装置95が作動され、
ピペツト97がピペツト受け部材122に供給さ
れて保持される。そして、分注装置11(第9,
11,12図参照)の回転摺動軸101が反時計
方向に回転され、ベローズポンプ98が分注位置
からピペツト受け位置まで移動される。続いて、
回転摺動軸101が降下され、ベローズポンプ9
8の吸引端98aがピペツト97の上端開口に嵌
合して、ピペツト97がベローズポンプ98に装
着される。そして、カムレバー132が回動軸1
31を中心として反時計方向に回動されて一時的
にピペツト97との係合位置から退避されると、
こんどは回転摺動軸101が上方に向けて移動さ
れ、続いて時計方向に回転されて、ピペツト97
が装着するベローズポンプ98がピペツト受け位
置から分注位置まで復動される。次に、分注位置
に対応する蓋開閉装置78が作動され、シヤーレ
4の蓋4aが開放される。続いて、回転摺動軸1
01が再び降下され、ピペツト97の先端部が分
注位置にあるシヤーレ4内に嵌入され、同シヤー
レ4を押圧して若干傾けた状態で、その降下が停
止される。次に、ベローズポンプ98が吸引作動
され、シヤーレ4中の培養液が一定量(例えば、
3c.c.)だけピペツト97内に吸引される。このた
め、シヤーレ4内で剥離状態にあつた被培養細胞
は、ピペツト97の細い吸引口を通過する際に、
相互に分離されて更に単個化されながらピペツト
97内に培養液と一緒に吸引される。この培養液
の吸引後、回転摺動軸101が再び上昇され、ピ
ペツト97が高い位置にある状態でベローズポン
プ98が排出方向に作動され、ピペツト97内の
培養液は被培養細胞と一緒に、シヤーレ4内に再
び排出される。このため、被培養細胞は更に単個
化される。上記ピペツト97による培養液の吸
引・排出は、10回繰り返えされ、培養液が充分に
撹拌されて被培養細胞が完全に単個化される。
上記撹拌工程に続いて、培養液の分注工程が行
なわれる。この工程はまず、上記回転摺動軸10
1が降下されて、シヤーレ4中の単個化された被
培養細胞を含む培養液が、ベローズポンプ98の
吸引動作により、一定量(例えば、3c.c.)だけ、
ピペツト97内に吸引される。続いて、蓋開閉装
置78が作動されて、シヤーレ4の蓋4aが閉成
される。また、これと同時に、第13図に示した
シヤーレ供給装置12が作動され、シヤーレ供給
位置にある載置部材42上に新しいシヤーレ4が
1つ供給されてセツトされる(以下、この新しい
シヤーレ4を、第1のシヤーレ4と称す。)。続い
て、第4図に示した転送装置6がシヤーレ転送部
37の1つ分だけ時計方向に回転され、再びシヤ
ーレ供給装置12が作動されて、シヤーレ供給位
置にある載置部材42上にもう1つの新しいシヤ
ーレ4が供給されてセツトされる(以下、この新
しいシヤーレ4を、第2のシヤーレ4と称す)。
即ち、相隣り合つた載置部材42上に、2つの新
しいシヤーレ4が取り出されてセツトされる。次
に、転速送装置6が時計方向に回転され、第1の
シヤーレ4が分注位置まで移動される。そして、
蓋開閉装置78が作動されて、第1のシヤーレ4
の蓋4aが開放され、この後、ベローズポンプ9
8の排出動作が行なわれ、ピペツト97内の単個
化された被培養細胞を含む培養液が半分(例え
ば、1.5c.c.)だけ、第1のシヤーレ4内に排出さ
れる。そして、再び蓋開閉装置78が作動され
て、第1のシヤーレ4の蓋4aが閉成される。続
いて、転送装置6が時計方向にシヤーレ転送部3
7の1つ分だけ回転され、第2のシヤーレ4が分
注位置まで移動される。しかる後に、蓋開閉装置
78が作動され、第2のシヤーレ4の蓋4aが開
放されて、ベローズポンプ98が再び排出動作を
行ない、ピペツト97内の単個化された被培養細
胞を含む培養液の残余の半分が、第2のシヤーレ
4内に排出される。そして、再び蓋開閉装置78
が作動されて、第2のシヤーレ4の蓋4aが閉成
される。
このようにして第1および第2のシヤーレ4中
に入れられた培養液は、所定量の半分程度しかな
く、のこのままでは細胞の培養には充分でないの
で、足りない分の培養液を第1および第2のシヤ
ーレ中に補充する培養液の補注工程が次に行なわ
れる。この補注工程はまず、第4図に示した転送
装置6を反時計方向に回転させ、第2のシヤーレ
4を分注位置から給液位置まで移動させる。次
に、蓋開閉装置78が作動して第2のシヤーレ4
の蓋4aが開放された後、第2図に示したローラ
ーポンプ74aが作動され、収納容器72aから
ローラーポンプ74a、加温器75a、給液チユ
ーブ76aを通じて培養液が不足分(例えば、2
c.c.)だけ、第2のシヤーレ4中に供給される。そ
して、再び蓋開閉装置7が作動されて、第2のシ
ヤーレ4の蓋4aが閉成される。続いて、第4図
に示した転送装置6が再び反時計方向にシヤーレ
載置部37の1つの分だけ回転されて、第1のシ
ヤーレ4が給液位置まで移動される。この後、蓋
開閉装置78が作動されて第1のシヤーレ4の蓋
4aが開放され、第2図に示したローラーポンプ
74aが作動されて、第1のシヤーレ4中にも不
足分(例えば、2c.c.)の培養液が供給される。そ
して、蓋開閉装置78が作動されて、第1のシヤ
ーレ4の蓋4aが閉成される。
上記培養液の補注工程が終了した後、分注装置
11(第9,11,12図参照)に装着されたま
まになつている使用済のピペツト97の廃棄工程
が行なわれる。即ち、回転摺動軸101が反時計
方向に回転され、ベローズポンプ98がピペツト
受け位置に向けて回動される。このため、ベロー
ズポンプ98は、ストツパーピン134に係合す
るピペツト離脱位置に復動しているカムレバー1
32の先端位置まで移動し、吸引端98aを楔型
カム部132a,132b間に嵌入させると共
に、鍔部98cとピペツト97との間に両カム部
132a,132bの先端部をそれぞれ嵌入さ
せ、ピペツト97を吸引端98aより引き離す。
よつて、ピペツト97は、自重により、吸引端9
8aより脱落し、図示しないガイド手段を通じ
て、培養室3外に取り出されて、筐体2の底部寄
りに配設されたピペツト保存槽に収納される。回
転摺動軸101は、ベローズポンプ98を一旦ピ
ペツト受け位置まで回動させた後、反転されて、
再びベローズポンプ98を分注位置まで復動させ
て停止する。
続いて、単個化した培養細胞を含む培養液を取
り出した後の、使用済の古いシヤーレ4を、自動
培養装置1外に取り出すためのシヤーレ4の廃棄
工程が行なわれる。この工程はまず、第4図に示
した転送装置6が回転され、古いシヤーレ4が搬
入・搬出位置まで移動される。次に、搬入・搬出
装置5が作動され、各ベルトコンベア23,2
6,29が搬出方向に移動されて、シヤーレ4の
搬出が開始される。即ち、シヤツター24を開放
すると、これに連動してベルトコンベア23が支
軸23aの周りを時計方向に回動され、内端部が
搬入・搬出位置にある載置部材42の切欠42b
内に嵌入されて、この載置部材42上に載置され
た古いシヤーレ4は、係合爪23bの作用と、コ
ンベア23との搬送力とにより、コンベア23上
に載せられる。そしてベルトコンベア23,2
6,29上を順次搬送され、コンベア29の搬送
力により、トレー32上に送り出される。よつ
て、このシヤーレ4をトレー32上から手作業で
取り上げて、これを廃棄すればよい。
そして、以上のようにして、上記第1および第
2のシヤーレ4中に作成された次世代の培養系の
細胞は、その培養が開始される。この培養工程
は、一定の雰囲気に保たれた培養室3中で、第1
および第2のシヤーレ4を長時間(例えば、3日
間)に亘り静置することによつて行なわれる。第
1および第2のシヤーレ4中に単個化されて浮遊
状態にある被培養細胞は、シヤーレ4が静置され
ることによつて、培養液中を沈降し、シヤーレ4
の底面壁に着床して、これを生育面として細胞分
裂による増殖を開始する。この際、培養液は豊富
な栄養源を含み、かつ、増殖に最適な温度および
PHに保たれているので、被培養細胞は確実に増殖
を行なう。
増殖に必要な所定時間が経過したならば、自動
培養装置1に設けられた転送指令スイツチ(図示
されず)を操作して、転送装置6を回転させ、第
1のシヤーレ4を観察位置まで移動させる。そし
て、観察装置14により、第1のシヤーレ4内の
細胞の増殖状態を観察する。また、同様にして、
第2のシヤーレ4内の細胞の増殖状態を観察す
る。この第1および第2のシヤーレ4中の細胞の
観察により、増殖状態が充分でなく、増殖を続行
する場合には、そのまま第1および第2のシヤー
レ4を静置する。また、所定の増殖状態が得ら
れ、この増殖した細胞を被培養細胞として更に次
世代の培養系を作成して継代培養を行ないたい場
合には、培養続行指令スイツチを操作する。する
と、第16図に示すように、第1および第2のシ
ヤーレ4に対して、再び、培養液の廃液工程から
シヤーレ4の廃棄工程までが行なわれ、更に次世
代の細胞の培養系が作成されて、細胞の第3世代
の培養が行なわれる。
そして、第1および第2のシヤーレ4中の細胞
の観察により、それ以上の培養が必要ないと判断
された場合には、第1および第2のシヤーレ4の
搬出工程が行なわれる。この搬出工程は、上記シ
ヤーレ4の廃棄工程と同様に、第1および第2の
シヤーレ4を転送装置6を回転して順次搬入・搬
出位置まで移動させ、搬入・搬出装置5を2回作
動させることによつて行なわれる。搬出された第
1および第2のシヤーレ4は、順次トレー32上
に送り出されてくるので、これらシヤーレ4を手
作業で取り上げ、シヤーレ内で生育した細胞を所
望の目的、例えば実験等に使用すればよい。
以上述べたように、本発明の装置によれば、細
胞培養の全工程を1つの培養室内で連続して行な
えるようにしたことにより、恒常的に培養条件を
保つことができ、環境が乱されることがないの
で、安定した培養細胞を常時得ることができる。
また、培養室と外部との接触部位に、無菌的に
開閉を行なえるシヤツター機構やフイルター機構
を設けたことにより、培養細胞が雑菌やウイルス
等により汚染される危険性が少ない。
さらに、廃液装置や分注装置に、チツプやピペ
ツトの供給機構および廃棄機構を設けたことによ
り、シヤーレ相互間の汚染が防止される。
さらにまた、培養液、酵素液等を使用時まで冷
温保存するようにしたので、薬剤や酵素が不活化
しないと共に、何度も取り替える必要性がなくな
り、汚染のおそれも少なくなる。
また、剥離機構、撹拌機構を簡易にしたことに
より、細胞の損傷を少なくし、高い収率で細胞を
回収することができる。
さらに、培養液の分注、撹拌、剥離等の操作を
機械的に行なうことにより、人手によるよりも正
確で、いつも均一な操作を行なうことができると
共に、操作内容を随意に調節して変更することが
できる。
さらにさた、細胞培養の基本操作であるところ
の継代培養操作を汚染なく、安定して行なえる結
果、培養細胞を用いた実験の信頼性が向上する、
薬液注入器等の付属装置を配設することにより、
様々な培養実験への応用が可能である、バイオハ
ザードのおそれの少ない安全性の高い実験を行な
うことができる、等の効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す細胞の自動
培養装置の正面要部断面図、第2図は、上記第1
図に示した自動培養装置の機械室の平面図、第3
図は、上記第1図に示した自動培養装置に配設さ
れた搬入・搬出装置の断面図、第4図は、上記第
1図に示した自動培養装置に配設された転送装置
の平面図、第5図は、上記第4図に示した転送装
置におけるシヤーレ転送部の斜視図、第6図は、
上記第1図に示した自動培養装置に配設された廃
液装置の要部断面図、第7図は、上記第1図に示
した自動培養装置に配設された蓋開閉装置の要部
斜視図、第8図は、上記第1図に示した自動培養
装置に配設された剥離装置の側面図、第9図は、
上記第1図に示した自動培養装置に配設された分
注装置の要部断面図、第10図は、上記第9図に
示した分注装置に付設されたピペツト供給装置の
平面図、第11図は、上記第9図に示した分注装
置と、ピペツト離脱装置との配置関係を示す要部
斜視図、第12図は、上記第9図に示した分注装
置におけるベローズポンプの回動軌跡と、上記第
10図に示したピペツト供給装置のピペツト受け
部材および上記第11図に示したピペツト離脱装
置のカムレバーとの位置関係を示す要部平面図、
第13図は、上記第1図に示した自動培養装置に
配設されたシヤーレ供給装置の平面図、第14図
は、上記第1図に示した自動培養装置に配設され
た観察装置の断面図、第15図は、上記第14図
に示した観察装置における対物レンズの駆動機構
を示す要部拡大斜視図、第16図は、本発明の一
実施例を示す細胞の自動培養方法の順次の工程を
示すフローチヤートである。 1…自動培養装置、3…培養室、4…シヤーレ
(培養容器)、5…搬入・搬出装置、6…転送装
置、7…廃液装置、8…給液装置、9…剥離装
置、11…分注装置、12…シヤーレ供給装置、
13…制御装置、14…観察装置、78…蓋開閉
装置、95…ピペツト供給装置、96…ピペツト
離脱装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定の雰囲気に保たれた培養室と、 回転円盤の外周に、被培養細胞の収容された培
    養容器を載置する載置部材を複数設けた転送装置
    と、 上記回転円盤に載置された培養容器中から不要
    な培養液を除去する廃液装置と、 上記回転円盤に載置された培養容器の被培養細
    胞を上記培養容器の生育面から剥離する剥離装置
    と、 上記回転円盤に載置された培養容器に新たな培
    養液を注入して被培養細胞を撹拌する撹拌装置
    と、 上記回転円盤に載置された培養容器から上記撹
    拌装置で撹拌された被培養細胞を含む培養液を吸
    引し、上記回転円盤に載置された新たな2個以上
    の培養容器に分けて注入する分注装置と、 上記回転円盤に載置された培養容器に不足する
    培養液を注入する給液装置と、 上記転送装置、廃液装置、剥離装置、撹拌装
    置、分注装置および給液装置の動作を制御する制
    御装置と、 を具備していて、 上記制御装置によつて、上記転送装置、廃液装
    置、剥離装置、撹拌装置、分注装置および給液装
    置の動作を制御することにより、上記培養室内で
    次世代培養用の培養細胞を自動的に作成するよう
    にしたことを特徴とする細胞の自動培養装置。 2 上記培養室に、上記培養容器中の培養細胞の
    増殖状態を外部から観察するための観察装置を設
    けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の細胞の自動培養装置。 3 上記培養室に、上記培養容器を自動的に搬
    入、搬出するための搬入、搬出装置を設けたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の細胞の
    自動培養装置。
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