JPH0357244Y2 - - Google Patents

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JPH0357244Y2
JPH0357244Y2 JP15417887U JP15417887U JPH0357244Y2 JP H0357244 Y2 JPH0357244 Y2 JP H0357244Y2 JP 15417887 U JP15417887 U JP 15417887U JP 15417887 U JP15417887 U JP 15417887U JP H0357244 Y2 JPH0357244 Y2 JP H0357244Y2
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は消臭剤の微粒子を散布して車室内の消
臭を行なう自動車用消臭装置に関するものであ
る。 (従来の技術) 乗用車、バス等の自動車の車室内にはエアコン
のかび臭、内装品の化学臭、たばこ臭、体臭等が
充満し易く、これら臭気(悪臭)が車室内の人間
に大きな不快感を与えており、また健康面に対す
る影響も少なくない。 そこで、これら悪臭を消臭するために第2図に
示すような消臭装置が使用されている。この消臭
装置は消臭液或いは芳香液を貯溜した容器101
と、該容器101内に挿入され、且つ上端部を外
部に露出した毛管力を有する芯材102とからな
り、芯材102で吸い上げられた消臭液または芳
香液を前記露出部分103において常温で自然蒸
発させるようにしている。また、芯材102の露
出部部103をキヤツプを用いて被覆することで
前記蒸発を抑止できるようになつている。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記消臭装置では消臭の開始並
びに停止に人為的な操作が必要であるため、該操
作が面倒であることは勿論、しばしばキヤツプに
よる被覆を忘れて消臭液または芳香液を無駄にし
てしまうという問題点があつた。 本考案は前記問題点に鑑みなされたもので、自
動車の車室内の消臭を効率よく行なうことができ
る消臭装置を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解決するために、消臭剤
を微粒化し空気中に拡散可能な微粒化手段と、該
微粒化手段を駆動するに充分な電気容量を有する
充電可能な蓄電体と、スイツチ操作に基づき該蓄
電体から前記微粒化手段に一定時間だけ駆動電力
を供給し得るタイマー回路と、車用電源から電力
を導入する電力導入部を入力側に、また前記蓄電
体を出力側に夫々接続するとともに、電力導入部
における電圧からエンジンの回転有無を検知し、
エンジン回転時のみ前記入力側と出力側とを接続
する充電ゲート回路とから自動車用消臭装置を構
成したものである。 (作用) 本考案によれば、タイマー回路のスイツチ操作
により一定時間だけ蓄電体から微粒化手段に駆動
電力を供給するこができる。微粒化手段は駆動電
力の供給を受けて作動し、消臭剤を微粒化し空気
中に拡散する。また、充電ゲート回路では電力導
入部における電圧からエンジンの回転有無を検知
し、エンジン回転時のみ入力側と出力側を接続し
て前記蓄電体を充電することができる。 (実施例) 第1図a乃至第1図dは本考案の一実施例を示
すもので、第1図aは自動車用消臭装置の斜視
図、第1図bは第1図aのケース本体の断面図、
第1図cは第1図aに示した自動車用消臭装置の
構成図、第1図dは充電ゲート回路の原理図であ
る。 同図において、自動車用消臭装置1(以下単に
消臭装置という)は、ケース本体10と、該ケー
ス本体10内に配置された送風機20及び蒸発機
30と、該送風機20及び蒸発機30の駆動を制
御するタイマー回路40と、前記送風機20及び
蒸発機30に駆動電力を供給する電池50と、該
電池50の充電を制御する充電ゲート回路60
と、車室内のシガライターのソケツトに挿着可能
なプラグ70とから構成されている。 前記ケース本体10は中空の方形状をなしてお
り、その一側面に空気流入口11を、また上面に
多数の円孔から構成された空気吹出口12を夫々
有している。 前記送風機20はケース本体10内の上部に配
置されており、該送風機20はケース本体10の
内面に固定されたモータ21と、該モータ21の
回転軸22に連結され、且つその排気側を前記空
気吹出口12に対峙したフアン23とから構成さ
れている。 前記蒸発機30はケース本体10内の下部に配
置されており、該蒸発機30は凹陥部31を上面
に有し、且つ断熱材からなる基台32と、前記凹
陥部31の底面に配置された板状の発熱体33
と、該発熱体33の上面に交換自在に載置され、
且つ常温範囲内で蒸発しにくい消臭液を含浸した
シート状の含浸体34とから構成されている。前
記発熱体33は通電時において所定温度以上で電
気抵抗を急激に増加して発熱温度を一定に保つこ
とが可能なPTC素子から形成されており、また
前記含浸体34は含液能を有する布、不織布、厚
紙、プラスチツクフオーム、多孔質セラミツク等
から適宜選択し形成されている。また、前記含浸
体34は空気流入口11を通じて出し入れできる
ようになつている。 前記タイマー回路40は入力側を後述する電池
50に、また出力側を前記モータ21及び発熱体
33に夫々接続しており、駆動用のスイツチ41
の押圧のタイミングから一定時間だけ電池50か
らモータ21及び発熱体33に駆動電力を供給す
ることができるようになつている。 前記電池50は充電可能な例えばNi−Cd電池
からなるもので、ケース本体10内の底面と蒸発
機30の基台32との間に配置されている。ま
た、この電池50は前記モータ21及び発熱体3
3をタイマー回路40で定められた時間だけ作動
するに充分な容量を有している。 前記充電ゲート回路60は第1図dに示すよう
に、後述するプラグ70に接続された入力端子6
1a,61bと、前記電池50に接続された出力
端子62a,62bと、抵抗R1,R2,R3と
ツエナーダイオードZDとからなるブリツジ回路
と、抵抗R1,R2によつて分圧された電圧Vc
を(+)端子に入力され、且つツエナーダイオー
ドZDによつて安定化された電圧Vzを(−)端子
に入力されたコンパレータ63と、ベースを前記
コンパレータ63の出力側に抵抗R4を介して接
続したトランジスタTRとから構成されており、
コンパレータ63の(+)端子に入力された電圧
Vcが(−)端子に入力された電圧Vzよりも高い
場合にハイレベルをトランジスタTRのベースに
入力して該トランジスタTRを作動できるように
なつている。即ち、前記充電ゲート回路60で
は、シガライターのソケツトにおける電圧を基準
電圧(エンジン停止時の電圧に相当)と比較し、
エンジンが回転して車用発電機の作動で電圧が基
準電圧よりも高くなつた場合のみトランシスタ
TRを作動させてプラグ70と電池50とを接続
できるようになつている。尚、シガライターのソ
ケツトのおけるエンジン停止時とエンジン回転時
(40Km/h走行時)の電圧を5台の自動車で計測
した結果を下表に示す。このように、エンジン回
転時の電圧はエンジン停止時の電圧に比べて2V
程度高くなるので、エンジン停止時の電圧を前記
基準電圧として設定しておけば、電圧上昇からエ
ンジン回転有無を容易に検知するこができる。
【表】 前記プラグ70は車室内のシガライターのソケ
ツト(図示せず)に着脱自在な円筒状をなしてお
り、先端部及び側面に前記ソケツト内面の各電極
に接触し得る導電端子71,72を夫々有してい
る。また、プラグ70の各端子71,72はコー
ド73を介して前記充電ゲート回路60の入力端
子61a,61bに接続されている。 以上のように構成された消臭装置1はプラグ7
0を車室内のシガライターのソケツトに挿着する
ことにより使用される。エンジン回転時には、前
記ソケツトの電圧がエンジン停止時に比べて高く
なるので、充電ゲート回路60が作動して電池5
0の充電が行なわれる。逆にエンジン停止時には
前記ソケツトの電圧が高くならないので充電ゲー
ト回路60は作動せず、よつて電池50の充電は
行なわれない。 また、タイマー回路40のスイツチ41を押圧
すると、電池50から送風機20のモータ21及
び蒸発機30の発熱体33に駆動電力の供給が開
始される。これにより、発熱体33で含浸体34
に含浸された消臭液を加熱蒸発させ、フアン23
で生成された風圧より前記蒸気を流入空気と混合
して空気吹出口12から送り出し車室内に拡散す
ることができる。そして、一定時間経過後は前記
電力供給が停止してモータ21及び発熱体33の
作動が停止する。 したがつて、前記実施例によれば、スイツチ4
1の押圧で一定時間だけモータ21及び発熱体3
3を作動させて車室内の消臭を行なうことができ
る。また、消臭液は常温範囲では自然蒸発するこ
とがないので、消臭液を無駄なく効率的に使用す
ることができる。 また、モータ21及び発熱体33に供給する電
力をケース本体10内に設けた電池50から得て
おり、また、この電池50の充電もエンジン回転
時のみに行なわれるので、エンジン回転時は勿
論、エンジン停止時に消臭を行なつても、自動車
に搭載されているバツテリーに負担がかからず、
スターターの駆動等に支障を生じることがない。
また、万一タイマー回路40に故障を生じて電力
供給が一定時間経過しても停止されない場合で
も、電池50の容量分しかモータ21及び発熱体
33が作動しないため、発熱体33の過剰加熱に
よる発火等の心配が全くない。 第3図は前記蒸発機30に係る他の実施例を示
す断面図であり、該蒸発機30aは消臭液35を
貯溜した有底筒状の容器36と、該容器36の開
口部に着脱自在に嵌合された保持部材37と、該
保持部材37に略中間部に保持され、下部を前記
消臭液35に侵漬し、且つ上部を外部に露出する
柱状の含液体34aと、該含液体34aの露出部
分を所定間隔をあけて包囲する環状の発熱体33
aとから構成されている。この蒸発機30aを前
記蒸発機30に代えて用いるようにしても、前記
同様の効果を発揮することができる。 尚、前記実施例では消臭液を加熱蒸発させるも
のを示したが、芳香液を同様に加熱蒸発させてマ
スキング作用によつて消臭を行なうようにしても
よく、またこれら消臭剤は液体、固体の何れであ
つてもよい。また、消臭剤の車室内への拡散は送
風機を用いた強制的なものに限らず、車室内にお
ける自然対流を利用して行なうようにしてもよ
い。更に、消臭剤の微粒化を行なう蒸発機は、同
様の電力の供給を受けて作動する、例えば超音波
振動装置や噴霧装置等で代用してもよいこと勿論
である。更にまた、電池50は容量の大きなコン
デンサー等の蓄電体で代用してもよい。更にま
た、充電ゲート回路に導入する電力はプラグ90
を用いてシガライターのソケツトから取り入れる
他、プラグ90を用いることなく自動車に搭載さ
れているバツテリーや車用発電機、或いは他の電
力供給線から取り入れるようにしてもよい。更に
また、タイマー回路40に消臭時間調整用のボリ
ユームを設け、利用者が消臭時間を任意に設定で
きるようにしてもよい。 (考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、消臭剤を
微粒化し空気中に拡散可能な微粒化手段と、該微
粒化手段を駆動するに充分な電気容量を有する充
電可能な蓄電体と、スイツチ操作に基づき該蓄電
体から前記微粒化手段に一定時間だけ駆動電力を
供給し得るタイマー回路と、車用電源から電力を
導入する電力導入部を入力側に、また前記蓄電体
を出力側に夫々接続するとともに、電力導入部に
おける電圧からエンジンの回転有無を検知し、エ
ンジン回転時のみ前記入力側の出力側とを接続す
る充電ゲート回路とから自動車用消臭装置を構成
したので、タイマー回路のスイツチ操作により一
定時間だけ蓄電体から微粒化手段の駆動電力を供
給し、消臭剤を微粒化して車室内に拡散すること
ができる。したがつて、車室内の消臭を手を煩わ
すことなく効率よく行なうことができ、また消臭
剤を無駄なく使用することができる。また、消臭
装置を作動に必要な電力を蓄電体から得ており、
またこの蓄電体の充電もエンジン回転時のみに行
なわれるので、エンジン停止時に消臭を行なつて
も、自動車に搭載されているバツテリーに負担が
かからず、スターターの駆動等に支障を生じるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図a乃至第1図dは本考案の一実施例を示
すもので、第1図aは自動車用消臭装置の斜視
図、第1図bは第1図aのケース本体の断面図、
第1図cは第1図aに示した自動車用消臭装置の
構成図、第1図dは充電ゲート回路の原理図、第
2図は従来の自動車用消臭装置を示す断面図、第
3図は蒸発機に係る他の実施例を示す断面図であ
る。 1……自動車用消臭装置、10……ケース本
体、30,30a……蒸発機、40……タイマー
回路、50……電池、60……充電ゲート回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 消臭剤を微粒化し空気中に拡散可能な微粒化手
    段と、該微粒化手段を駆動するに充分な電気容量
    を有する充電可能な蓄電体と、スイツチ操作に基
    づき該蓄電体から前記微粒化手段に一定時間だけ
    駆動電力を供給し得るタイマー回路と、車用電源
    から電力を導入する電力導入部を入力側に、また
    前記蓄電体を出力側に夫々接続するとともに、電
    力導入部における電圧からエンジンの回転有無を
    検知し、エンジン回転時のみ前記入力側と出力側
    とを接続する充電ゲート回路とからなる自動車用
    消臭装置。
JP15417887U 1987-10-08 1987-10-08 Expired JPH0357244Y2 (ja)

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JPH0159140U JPH0159140U (ja) 1989-04-13
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