JPH0356836Y2 - - Google Patents

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JPH0356836Y2
JPH0356836Y2 JP5279686U JP5279686U JPH0356836Y2 JP H0356836 Y2 JPH0356836 Y2 JP H0356836Y2 JP 5279686 U JP5279686 U JP 5279686U JP 5279686 U JP5279686 U JP 5279686U JP H0356836 Y2 JPH0356836 Y2 JP H0356836Y2
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duct
conductive layers
air conditioning
resin
conductive layer
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JP5279686U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、静電気の帯電を嫌う環境で使用さ
れる空調用ダクトに関する。
(従来の技術) IC製造では微細な回路を高密度に形成するた
め、塵の存在が歩留まり低下の原因となる。した
がつて、空気中の塵を少なくした部屋(クリーン
ルーム)を必要とする。近年、ICの集積度が飛
躍的に高まつており、これに対応してクリーンル
ームには非常に厳しい清浄度が要求されてきてい
る。
クリーンルームでは冷暖房等の空調を行なう
が、この空調に使用されるダクトは、断熱性能が
要求されるため、管状の断熱材の内面および外面
を樹脂被膜で覆うことにより構成されている。
(考案が解決しようとする問題点) クリーンルームは低湿度で制御されているた
め、ダクトの内部および外部を流れる空気流との
摩擦で、電気絶縁性の樹脂被膜の表面に静電気が
起きて蓄積し、この静電気により塵が吸着してし
まう。そして、この塵が再び放出されて室内の清
浄度を低めることがあつた。
(問題点を解決するための手段) この考案は上記問題点を解消するためになされ
たもので、その要旨は、管状の断熱材の内面およ
び外面が樹脂被膜により覆われ、これら内外の樹
脂被膜の表面に導電層が形成され、これら内外の
導電層が接地されていることを特徴とする空調用
ダクトにある。
(作用) 内外の樹脂被膜の表面に導電層が形成され、内
外の導電層が接地されているため、樹脂被膜の表
面に静電気が蓄積することがなく、塵の付着を確
実に防止できる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図から第4図
までの図面に基づいて説明する。
第1図中10はクリーンルームの冷暖房等に用
いられる空調用ダクトであり、このダクト10
は、両端部の外径が他の部位より小さい管状の断
熱材11と、この断熱材11の内面および外面を
覆う樹脂被膜12,13と、酸化被膜処理を施し
た螺旋状の鋼線14とを有している。断熱材11
には柔軟なガラスウール等が用いられ、樹脂被膜
12,13には、軟質塩化ビニル樹脂が用いられ
る。第2図に示すように、内側の樹脂被膜12は
断熱材11の両端部において、外側に折り返され
て外側の樹脂被膜13に接着されている。上記鋼
線14は内側の樹脂被膜12に当たつて管形状を
維持している。
このように、ダクト10は柔軟性に富み軽量で
あるから、クリーンルームでの配管を容易に行な
うことができる。また、断熱材11により、ダク
ト10内部の保温、保冷を確保できる。さらに、
樹脂被膜として特に難燃処理した無可塑性の軟質
塩化ビニル樹脂を用いれば、難燃性、耐久性を向
上できる。
第2図に示すように、樹脂被膜12,13の表
面には、導電層15が形成されている。この導電
層15は、例えば、特開昭58−91777号公報に記
載されているように、少量のアンチモンを含んだ
酸化錫等の導電性微粉末を、樹脂に混在させてな
るものであり、表面固有抵抗値が108Ω/m2
下である。内外の導電層15は、ダクト10の先
端面10aにおいて連続している。
第3図に示すように、複数のダクト10は、た
とえば中間部の複数箇所で支持金具20によつて
天井面Sから吊り下げられている。
複数のダクト10は互いに隣接する端部におい
て接続されている。この接続部20の構成は第4
図に示されている。詳述すると、金属製の内輪2
1が2本のダクト10の隣接する端部内に差し込
まれており、皿ビス22とナツト23により各ダ
クト10の端部に連結されている。内輪21は、
各ダクト10の内側の樹脂被膜12に形成された
導電層15に接触しており、これにより、両ダク
ト10の内外の導電層15は互いに導電可能にな
つている。なお、内外の導電層15がダクト10
の先端面10aにおいて連続していない場合でも、
これら内外の導電層15は皿ビス22およびナツ
ト23を介して、導電可能となつている。
上記接続部20の外周側では、ナツト23が突
出しており、このままでは円滑な空気の流れを妨
げて、空気中の塵の滞留が生じ易く塵付着の原因
となるが、ダクト10の端部の外周にアルミ製の
粘着テープ24を巻いて、この塵付着の不都合を
防止している。
ダクト10を複数本接続してなるダクトアツセ
ンブリの両端は、空調機器(図示しない)に接続
されている。この接続部では、ダクト10の導電
層15が連結管に導電可能に接触されている。ま
た、これら空調機器は接地されている。したがつ
て、各ダクト10の内外の導電層15は、接続部
の内輪21、隣接するダクト10の導電層15お
よび鋼線14、空調機器を経て接地されている。
なお、前述した支持金具18の上部を、天井面
Sに形成されるとともに接地された導電層に接触
させるか、天井面Sに埋没されるとともに接地さ
れた鉄骨に接触させることにより、各ダクト10
の内外の導電層15を支持金具18を介して接地
してもよい。
上述構成において、ダクト10の内部には暖気
または冷気が流れており、また外部にもこの空調
による空気流が生じており、これら空気流との摩
擦により樹脂被膜12,13の表面に静電気が生
じるが、この樹脂被膜12,13の表面には導電
層15が形成されており、しかもこの内外の導電
層15が接地されているので、静電気を即座に逃
がすことができ、樹脂被膜12,13の表面にお
ける静電気の蓄積を防止でき、この静電気に起因
する塵の付着を確実に防止できる。この結果、ク
リーンルーム内でのIC製造の際、その歩留まり
を向上させることができる。
この考案は上記実施例に制約されず種々の態様
が可能である。例えば、2本のダクト10を第5
図、第6図に示すように、接続してもよい。この
場合、一面に粘着材31を塗布したアルミ製のテ
ープ30だけが用いられる。このテープ30を2
本のダクト10の隣接する端部の外周面に巻き付
けることにより、両ダクト10を接続する。この
際、テープ30の両側縁を折り返しておき、アル
ミ製のテープ30を粘着材31を介さずに外側の
導電層15に接触させる。これにより2本のダク
ト10の導電層15間を導電可能にする。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案では、内外の樹
脂被膜の表面に導電層が形成され、内外の導電層
が接地されているため、樹脂被膜の表面に静電気
が蓄積することがなく、塵の付着を確実に防止で
きる。したがつて、クリーンルーム等の空調に最
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面はこの考案の一実
施例を示すものであり、第1図は空調用ダクトを
一部破断して示す斜視図、第2図はダクト端部の
拡大断面図、第3図はダクトの配管状態を示す概
略側面図、第4図はダクトの接続部の上半分を断
面にして示す側面図、第5図、第6図は他の実施
例を示し、第5図はダクトの接続部の上半分を断
面にして示す側面図、第6図は接続部の一部を拡
大して示す断面図である。 10……空調用ダクト、11……断熱材、1
2,13……樹脂被膜、15……導電層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管状の断熱材の内面および外面が樹脂被膜によ
    り覆われ、これら内外の樹脂被膜の表面に導電層
    が形成され、これら内外の導電層が接地されてい
    ることを特徴とする空調用ダクト。
JP5279686U 1986-04-10 1986-04-10 Expired JPH0356836Y2 (ja)

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JP5279686U JPH0356836Y2 (ja) 1986-04-10 1986-04-10

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JP5279686U JPH0356836Y2 (ja) 1986-04-10 1986-04-10

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JPS62164533U JPS62164533U (ja) 1987-10-19
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4418778B2 (ja) * 2005-06-17 2010-02-24 清水建設株式会社 気体搬送用ダクトの接続構造
JP6652032B2 (ja) * 2016-10-28 2020-02-19 トヨタ自動車株式会社 車両用通気管

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JPS62164533U (ja) 1987-10-19

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