JP3017229U - 空調用ダクトのパッキング材 - Google Patents

空調用ダクトのパッキング材

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JP3017229U
JP3017229U JP1994016978U JP1697894U JP3017229U JP 3017229 U JP3017229 U JP 3017229U JP 1994016978 U JP1994016978 U JP 1994016978U JP 1697894 U JP1697894 U JP 1697894U JP 3017229 U JP3017229 U JP 3017229U
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packing material
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air conditioning
air
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省次郎 進
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 つなぎ合わせ部分を少なくして作業性を向上
させ、無駄になる部分の発生を少なくし、長期に亙って
シール性を良好に維持でき、かつ、難燃性を有する空調
用ダクトのパッキング材を提供する。 【構成】 アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体で
あって、難燃剤を含有するものからなる長さ2m以上の
テープ本体12の片面に、両面接着テープ13を接着
し、好ましくは渦巻き状に巻いて、空調用ダクトのパッ
キング材11を形成する。このパッキング材11は、長
さ5m以上、厚さ3〜10mm、幅5 〜25mmとするのが好ま
しい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空調用ダクトを接合する際に、フランジとフランジとの間のパッキ ングとして用いる空調用ダクトのパッキング材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般建築の冷暖房のために、例えば天井裏等に空調用ダクトを設け て、暖かい空気又は冷たい空気を流し、吹き出し口から各部屋に送り込む方法が 採用されている。
【0003】 一般的に、空調用ダクトは、所定長さの丸型又は角型等の筒状のものを接合し て用いられている。この接合は、フランジとフランジとの間にパッキング材を挟 み、例えば、ボルトとナットで止めることにより行われている。
【0004】 従来、空調用ダクトのパッキング材として、ネオプレン(ポリクロロプレン、 クロロプレン共重合体)の発泡体、ポリ塩化ビニルの発泡体等からなるテープ状 で、片面に両面接着テープが接着されたものが用いられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ネオプレンの発泡体は、テープ状に成形する際に、長尺にする ことが困難なので、国内では2m以下の短いものしか市販されておらず、空調用 ダクトのフランジに設ける際に、テープをつなぎ合わせる必要があり、あまり短 いものは捨ててしまうため、無駄が多くなるという問題があった。
【0006】 また、ネオプレンの発泡体、ポリ塩化ビニルの発泡体等は、空調用ダクトのパ ッキング材として利用した場合、空調用ダクトを数年間使用している間にその厚 さが減少してシール効果が少なくなるので、パッキング材としての役割を果たせ なくなり、耐久性に乏しいという問題点があった。
【0007】 本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、空調 用ダクトのフランジに設ける際に、つなぎ合わせ部分を少なくして作業性を向上 させ、短く余って無駄になる部分の発生を少なくし、長期間に亙ってシール性を 良好に維持でき、かつ、難燃性を有する空調用ダクトのパッキング材を提供する ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の空調用ダクトのパッキング材は、アクリロ ニトリルブタジエンゴムの発泡体であって、難燃剤を含有するものからなる長さ が2m以上のテープ本体と、このテープ本体の片面に接着された両面接着テープ とで構成されていることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の好ましい態様においては、長さが5m以上、厚さが3〜10mm、 幅が5 〜25mmとされている。
【0010】
【作用】
本考案の空調用ダクトのパッキング材は、アクリロニトリルブタジエンゴムの 発泡体からなるので、発泡体のセルを細かく、略均一にすることが可能であり、 それによって圧縮変形しにくいため、空調用ダクトのフランジに設けた際、その シール性を長期間に亙って良好に維持できる。
【0011】 また、難燃剤を含有しているので、難燃性に優れていて、例えば、火災等が起 こった際にも、安全である。
【0012】 更に、長さが2m以上のテープ状とされていて、長尺であるので、空調用ダク トのフランジとフランジとの間に施工する際に、テープをつなぎ合わせる作業を 少なくして作業性を向上でき、短く余って無駄になってしまう量も少なくするこ とができる。本考案の好ましい態様においては、長さが5m以上とされているの で、上記効果がより大きくなる。
【0013】 なお、本考案の空調用ダクトのパッキング材は、アクリロニトリルブタジエン ゴムの発泡体からなるので、押出し発泡などの方法によって長さ2m以上の長尺 に成形しやすい。
【0014】
【実施例】
図1、2には、本考案の空調用ダクトのパッキング材の一実施例が示されてい る。図1は、同パッキング材を渦巻き状に巻いた状態を示し、図2は、同パッキ ング材の部分拡大断面図である。
【0015】 図2に示すように、この空調用ダクトのパッキング材11は、テープ状に成形 されたアクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体からなるテープ本体12と、こ のテープ本体12の片面に接着された両面接着テープ13とで構成されている。 両面接着テープ13は、薄いシート状の基材14と、基材14の表裏面に塗布さ れた接着剤層15、16と、表側の接着剤層16を覆うように貼着された剥離紙 17とで構成されており、両面接着テープ13自体は、裏側の接着剤層15を介 してテープ本体12に貼着されている。
【0016】 図1は、上記パッキング材11を渦巻き状に巻いた状態であって、空調用ダク トのシール作業の際に、剥離紙17を剥しやすいように、剥離紙17を外側に向 けて巻いてある。
【0017】 アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体からなるテープ本体12は、アクリ ロニトリル及びブタジエン、あるいはそれらのプレポリマーと、重合剤と、発泡 剤と、難燃剤と、その他の添加剤との混合物を、押出し発泡して共重合させるこ とにより、シート状(長尺原反)に成形し、このシートの片面に両面接着シート を接着させた後、テープ状に切断したものである。難燃剤としては、例えば、ハ ロゲン系難燃剤、りん系難燃剤、三酸化アンチモン等を用いることができる。
【0018】 また、発泡率は、比重が0.078 〜0.088 となる程度とするのが好ましい。なお 、この実施例においては、比重0.083 とされている。
【0019】 アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体からなるテープ本体12の形状は、 長さが2m以上のテープ状であって、好ましくは、長さ5m以上、厚さ3〜10mm 、幅5 〜25mmとする。この実施例においては、長さ10m、厚さ5mm、幅15mmとさ れている。
【0020】 両面接着テープ13は、特に限定されず、通常市販されているものを用いるこ とができる。基材14としては、例えば、紙、合成樹脂フィルム、布等が用いら れ、接着剤層15、16に用いられる接着剤は、テープ本体12、基材14、及 び空調用ダクトのフランジに対して十分な接着性があればよい。また、剥離紙1 7は、接着剤層15から剥離可能なものであればよく、例えば、合成樹脂フィル ム、剥離可能な表面処理が施された紙等、いずれのものであってもよい。
【0021】 次に、この空調用ダクトのパッキング材11を、空調用ダクトに施工する方法 について説明する。 図3〜5には、本考案の空調用ダクトのパッキング材11が施工された空調用 ダクトの一例が示されている。図3は、パッキング材11を施工した空調用ダク トの斜視図、図4は、空調用ダクトのフランジにパッキング材11を接着させた 状態の正面図、図5は、パッキング材11を介してフランジとフランジとを接合 させた状態の部分拡大断面図である。
【0022】 図3に示すように、空調用ダクト20は、金属の角筒状のケーシング21と、 このケーシング21の両端面に設けられたフランジ22とを有し、この例ではや や曲がった形状の空調用ダクト20を2つ接合している。空調用ダクト20のフ ランジ22の四隅には、ボルト孔23がそれぞれ形成されている。
【0023】 この空調用ダクト20の接合に際しては、まず、渦巻き状に巻かれたパッキン グ材11の端部を引出し、剥離紙17を剥しながら、図2に示すように、一方の 空調用ダクト20のフランジ22の接合面に沿って貼り付ける。このとき、パッ キング材11の始端部と終端部とのつなぎ目Aの部分は、やや重なるように貼り 付けることが好ましい。こうして、空調用ダクト20のフランジ22の接合面に 沿って、空調用ダクト20の内部通路を囲むように、パッキング材11のテープ 本体12を両面接着テープ13を介して貼着する。
【0024】 次に、パッキング材11を貼着した空調用ダクト20のフランジ22と、隣接 する空調用ダクト20のフランジ22とを向かい合わせ、上記パッキング材11 を介して接合し、図5に示すように、両フランジ22の各ボルト孔23に、ボル ト24を通し、ナット25で締め付けて固定する。
【0025】 このようにして空調用ダクト20どうしを順次接合して、空調用ダクトの配管 を形成する。この場合、本考案のパッキング材11は、長さが2m以上、この実 施例の場合10mあるので、パッキング材11をフランジ22に貼り付けるとき、 つなぎ合わせる部分が少なくてすみ、作業性が向上する。また、短く余って無駄 になる部分も少なくなるので、パッキング材11を有効に利用できる。
【0026】 試験例 本考案の空調用ダクトのパッキング材11に用いるアクリロニトリルブタジエ ンゴムの発泡体と、従来から空調用ダクトのパッキング材として使用されている ネオプレンの発泡体とについて、圧縮永久歪率を測定した。
【0027】 すなわち、アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体について、厚さが50%と なるように圧縮させる操作を10万回行った後、元の厚さに対する復元率を測定し たところ94%であった。
【0028】 また、ネオプレンの発泡体について、厚さが75%となるように圧縮させる操作 を10万回行った後、元の厚さに対する復元率を測定したところ89%であった。
【0029】 このように、ネオプレンの発泡体の方が圧縮率を小さくして実験したにもかか わらず、10万回繰り返し圧縮後の復元率は、アクリロニトリルブタジエンゴムの 発泡体よりも小さかった。
【0030】 したがって、アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡体からなる本考案のパッ キング材11は、ネオプレンの発泡体と比較して、圧縮永久歪率が小さく、した がって、耐久性に優れていることがわかる。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の空調用ダクトのパッキング材によれば、アクリ ロニトリルブタジエンゴムの発泡体であって、難燃剤を含有するものからなるの で、圧縮永久歪率が小さく、耐候性、耐油性、耐久性、耐熱性に優れており、空 調用ダクトのパッキング材として施工した際に、長期に亙って良好なシール性を 保持することができる。また、長さが2m以上の長尺であるので、空調用ダクト のフランジとフランジとの間に施工する際に、つなぎ合わせる作業を少なくする ことができ、作業性を向上できるとと共に、短く余って無駄になる部分の発生を 少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空調用ダクトのパッキング材の一実施
例を示す平面図である。
【図2】同パッキング材の部分拡大断面図である。
【図3】本考案の空調用ダクトのパッキング材を施工し
た空調用ダクトの一例を示す斜視図である。
【図4】同例において空調用ダクトのフランジにパッキ
ング材を接着させた状態を示す正面図である。
【図5】同例においてパッキング材を介してフランジと
フランジとを接合させた状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
11 空調用ダクトのパッキング材 12 テープ本体 13 両面接着テープ 14 基材 15、16 接着剤層 17 剥離紙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリルブタジエンゴムの発泡
    体であって、難燃剤を含有するものからなる長さが2m
    以上のテープ本体と、このテープ本体の片面に接着され
    た両面接着テープとで構成されていることを特徴とする
    空調用ダクトのパッキング材。
  2. 【請求項2】 長さが5m以上、厚さが3〜10mm、幅が
    5 〜25mmである請求項1記載の空調用ダクトのパッキン
    グ材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3428930B2 (ja) 1999-08-04 2003-07-22 三建設備工業株式会社 ダクト接続用防振部材
JP2010286091A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Sekisui Chem Co Ltd 止水方法
JP2011008184A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc シール材およびそれを用いた光学装置

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