JP2545468Y2 - 区画体における長尺物貫通部の防火措置構造 - Google Patents

区画体における長尺物貫通部の防火措置構造

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JP2545468Y2 JP10712290U JP10712290U JP2545468Y2 JP 2545468 Y2 JP2545468 Y2 JP 2545468Y2 JP 10712290 U JP10712290 U JP 10712290U JP 10712290 U JP10712290 U JP 10712290U JP 2545468 Y2 JP2545468 Y2 JP 2545468Y2
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城治 室田
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、例えば空調器の室内器と室外器とを連結す
る冷媒管等の断熱被覆金属管を、建物の床や壁等を貫通
して配管した貫通部の防火措置構造に関するものであ
る。
【従来の技術】
従来、断熱被覆金属管の一つとしては第8図に示すよ
うに銅管等の金属管Gの外側に発泡ポリエチレン等の断
熱材Hが被覆されたものがある。 この断熱材Hは可燃物であるため、断熱被覆金属管を
建物の床や壁等(区画体)Aを貫通して配管した場合
に、その貫通部に延焼や火炎の蔓延を防止するための防
火措置を施さなければならない。 このような貫通部の防火措置構造の一例として本考案
人等が先に開発した第8図のようなものがある。 これは、第9図に示すように区画体Aに金属製スリー
ブCを貫通固定し、同スリーブC内に断熱被覆金属管G
等の長尺物Bを挿通し、同スリーブCの端部Eから突出
する長尺物Bの外周に、第10図に示すようにパテ状又は
粘土状の熱発泡性耐熱シール材からなる帯条体Sを巻付
けて同端部Eを閉塞し、次に第11図のように同帯条体S
の外側に耐火押え具Dを被せてボルトFで締付けて、前
記帯条体Sを圧縮すると共に同押え具Dを前記金属製ス
リーブCに固定し、はみ出た帯条体Sの端部を指で整形
して第12図のように完成させたものである。 この防火措置構造は構造全体がコンパクトであり、し
かも区画体Aで仕切られた室内のうち一方で火災が発生
すると、熱発泡性耐熱シール材製の帯条体Sが火炎や熱
によって発泡し、膨張して発泡断熱層を形成すると共に
長尺物Bが溶融したり燃焼したりしてできた空隙を閉塞
するため、火炎や煙の蔓延が阻止され、それ以降の延焼
が防止されるという利点がある。 ちなみに前記熱発泡性耐熱シール材としては一般に、
水酸化アルミニウム等の無機粉体を主体とし、これにバ
インダーを混入してパテ状、粘土状にまとめたものが使
用される。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら第8図の防火措置構造は以下のような問
題点があった。 a.パテ状又は粘土状の熱発泡性耐熱シール材からなる帯
条体Sが比較的硬いので、長尺物Bの外周に巻付けにく
い。 b.前記帯条体Sが弾性に乏しいので、同帯条体Sを長尺
物の外周に緩く巻き付けたのでは長尺物との間に隙間が
できてしまい、その隙間を通って煙が蔓延する虞れがあ
る。そのため前記帯条体Sを長尺物Bの外周に強く巻付
ける必要があるが、その巻付けが強過ぎると長尺物Bが
断熱被覆金属管Gの場合はその断熱材Hが押し潰されて
変形してしまい、断熱効果が著しく低下する虞れがあっ
た。また、長尺物Bがケーブルの場合はその外側被覆層
が押し潰されて電気特性が変化してしまうこともあっ
た。 c.施工完了後に長尺物Bが曲げられたり引っ張られたり
すると、熱発泡性耐熱シール材が塑性変形して長尺物B
との間に隙間ができる。そのようになると熱発泡性耐熱
材料が発泡して膨張する前に煙が前記隙間を通過して蔓
延する虞れがあった。 d.帯条体Sが締付けられて互いにくっついているため、
長尺物Bを増設したり撤去したりする場合に帯条体Sを
長尺物Bから外しにくく、作業が面倒であった。また、
外した帯条体Sは再使用に適しないので廃棄されるた
め、無駄になる。
【考案の目的】
本考案の目的は、煙の蔓延を確実に阻止でき、施工が
容易で、しかも長尺物が押し潰されて変形することがな
い防火措置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本考案の区画体における長尺物貫通部の防火措置構造
は、第1図〜第7図のように床や壁等の区画体Aに金属
製スリーブCが貫通され、同スリーブC内にケーブルや
断熱被覆金属管等の長尺物Bが挿通され、同スリーブC
の端部Eから突出する長尺物Bの外周に難燃性樹脂発泡
体からなる帯条体1を巻付けて前記スリーブCの少なく
とも一方の端部Eを閉塞し、この巻装した帯条体1の外
側から同スリーブCにかけて耐火押え具Dを被せて前記
巻装した帯条体1を圧縮して前記金属製スリーブCに固
定したことを特徴とするものである。
【作用】
本考案の防火措置構造は、第1図のように金属製スリ
ーブCの端部Eから突出する長尺物Bの外周に難燃性樹
脂発泡体からなる帯条体1が巻き付けられて、同端部E
が閉塞されているので、同スリーブC内に火炎が侵入し
にくくなる。 また、長尺物Bの外周に巻き付けられている帯条体1
が耐火押え具Dにより圧縮されているので、火炎発生に
より長尺物Bが溶融したり燃焼したりして隙間ができる
と、同帯条体1が自己の弾性復元力により膨張して同隙
間が閉塞され、それ以降の延焼が阻止される。 また、前記帯条体1が弾性を有するので、施工後に長
尺物Bが引張られたり曲げられたりして同帯条体1が変
形しても、その変形力が解除されれば同帯条体1は元の
状態に復元し、両者の間に隙間ができない。
【実施例】
本考案の防火措置構造の一例を示す第1図、第2図、
第4図〜第7図において、Aは建物の床や壁等の区画
体、Cは同区画体Aの両外面に突出するように同区画体
Aに貫通固定された金属製スリーブ、Bは同スリーブC
内に挿通された断熱被覆金属管である。なお断熱被覆金
属管Bは従来と同様に銅管等の金属管Gの外周に発泡ポ
リエチレン等の断熱材Hが被覆されている。 1は難燃性樹脂発泡体からなる帯条体1であり、これ
は前記金属製スリーブCの端部Eから突出する少なくと
も一方(この実施例では両方)の断熱被覆金属管Bの外
周に巻付けられて、同端部Eを閉塞するものである。こ
の帯条体1としては第2図、第5図のように難燃性樹脂
発泡体のチューブ1aをスリット10から長手方向に切り開
いて帯状にしたものを使用するのが望ましい。そのよう
にすると帯条体1がチューブ1aに戻ろうとする復元力に
より内側に収縮して、重ね巻きされている帯条体1同士
又は断熱被覆金属管Bの外周に密着するのでそれらがず
れにくくなる。なお、前記難燃性樹脂発泡体としてはシ
リコーン樹脂発泡体が難燃性の面で特に優れている。 第1図、第6図、第7図のDは前記巻装帯条体1の外
側から金属スリーブCにかけて被せられて同スリーブC
に固定された耐火押え具である。この耐火押え具Dは半
割状の金属製の筒体であり、第6図のように二つの半割
筒体a、bを前記巻装帯条体1の外側に被せ、両筒体
a、bの連結部dに形成されている螺子穴eにボルトF
を貫通して締付けることにより、前記巻装した帯条体1
を圧縮してずれないようにするものである。 第3図は本考案の防火措置構造の他の実施例である。 この実施例では前記断熱被覆金属管Bの断熱材Hのう
ち貫通部分の断熱材hを難燃性樹脂発泡体に代替えした
ものである。このようにすれば貫通部分の断熱材hが溶
融したり燃焼したりしにくいので、耐火性能が向上し、
延焼をより確実に阻止できる。なお、代替えに使用され
る難燃性樹脂発泡体としては前記帯条体1と同じ発泡率
のシリコーン樹脂が望ましく、そのようにすれば代替え
した難燃性樹脂発泡体の外周に帯条体1を巻付けたとき
に両者が変形しにくい。勿論、前記断熱材Hを全長にわ
たって不燃性又は難燃性のものとしてもよい。 なお、この実施例では断熱被覆金属管Bを区画体Aに
貫通する場合についてのみ詳述したが、ケーブルやその
他のパイプ等を貫通する場合にも同様にして使用するこ
とができ、特に用途が限定されるものではない。
【考案の効果】
本考案の防火措置構造は以下のような効果がある。 a.難燃性樹脂発泡体からなる帯条体1が弾性を有するの
で、それを長尺物Bに巻き付け易く、作業性がよい。 b.弾性のある帯条体1を長尺物Bに多少強く巻付けても
同長尺物Bは押し潰されにくく変形しにくい。従って長
尺物Bが断熱被覆金属管Bの場合は断熱材Hが変形しに
くく、その断熱効果が維持される。また、長尺物Bがケ
ーブルの場合はその外側被覆層が押し潰されないので、
同ケーブルの電気特性が変化しない。 c.施工後に長尺物Bが引張られたり曲げられたりして巻
装した帯条体1が変形しても、その変形力が解除されれ
ば同帯条体1は元の状態に復元し、両者の間に隙間がで
きないので、従来のように煙が蔓延することがなく、防
火性能がより一層向上する。 d.火災発生により長尺物Bが溶融したり燃焼したりして
隙間ができると、同長尺物Bの外周に巻付けられている
難燃性樹脂発泡体の帯条体1が自己の弾性復元力により
膨張して前記隙間が閉塞されるのでそれ以降の延焼が防
止される。 e.難燃性樹脂発泡体の帯条体1を長尺物Bの外側に巻付
けてあるので、長尺物Bを増設したり撤去したりする際
には、同帯条体1を解いて外すことができ、作業性がよ
い。また、一度解いた帯条体1を再使用することができ
るので、その分だけコストを低減することができる。 e.長尺物Bが断熱被覆金属管Bである場合、同断熱被覆
金属管Bの貫通部分の断熱材hを難燃性樹脂発泡体に代
替えすれば、防火性能が更に一層向上する。 f.前記帯条体1として難燃性樹脂発泡体のチューブ1aを
長手方向に切り開いて帯状にしたものを使用すれば、帯
状体1同士の密着が強く、しかもチューブ1aに戻ろうと
する復元力により内側に収縮して、重ね巻きされている
帯条体1同士又は断熱被覆金属管Bの外周に密着するの
でそれらがずれにくくなり、より一層帯条体1を巻き付
け易くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防火措置構造の一実施例を示す縦断面
図、第2図は難燃性発泡体によるチューブを切り開く状
態の説明図、第3図は本考案の防火措置構造の他の実施
例を示す縦断面図、第4図〜第7図は同防火措置構造の
施工説明図、第8図は従来の防火措置構造の一例を示す
縦断面図、第9図〜第12図は同防火措置構造の施工説明
図である。 1は難燃性樹脂発泡体からなる帯条体 Aは床や壁等の区画体 Bは断熱被覆金属管等の長尺物 Cは金属製スリーブ Dは耐火押え具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床や壁等の区画体Aに金属製スリーブCが
    貫通され、同スリーブC内にケーブルや断熱被覆金属管
    等の長尺物Bが挿通され、同スリーブCの端部Eから突
    出する長尺物Bの外周に難燃性樹脂発泡体からなる帯条
    体1を巻付けて前記スリーブCの少なくとも一方の端部
    Eを閉塞し、この巻装した帯条体1の外側から同スリー
    ブCにかけて耐火押え具Dを被せて前記巻装帯条体1を
    圧縮して前記金属製スリーブCに固定したことを特徴と
    する区画体における長尺物貫通部の防火措置構造。
JP10712290U 1990-10-12 1990-10-12 区画体における長尺物貫通部の防火措置構造 Expired - Lifetime JP2545468Y2 (ja)

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JPH10185012A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Kumagai Gumi Co Ltd 湿式工法の建物躯体部と耐火筒体とを一体的に形成するための耐火筒体取付具およびこれを用いた一体的形成方法

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