JP2528089Y2 - 表面導電性シート状建材の接地構造 - Google Patents

表面導電性シート状建材の接地構造

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JP2528089Y2
JP2528089Y2 JP348090U JP348090U JP2528089Y2 JP 2528089 Y2 JP2528089 Y2 JP 2528089Y2 JP 348090 U JP348090 U JP 348090U JP 348090 U JP348090 U JP 348090U JP 2528089 Y2 JP2528089 Y2 JP 2528089Y2
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忠弘 大見
泰彦 笠間
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忠弘 大見
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばクリーンルームのような建造物内に
布設される例えば導電膜を被覆したシート状建材を接地
部に接続するための構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えばクリーンルームのような建造物内には例
えば簡易の仕切空間を形成すべく塩化ビニールシートの
ような建材(カーテン)を布設する場合がある。この場
合、かかる建材が布設されるクリーンルーム内は一般に
低湿度(相対湿度45%程度)であることや、かかる建材
は絶縁性の樹脂材料から成るものであること等とも相俟
って、帯電し易く、従って、室内に浮遊する塵埃を付着
させ易い。このため、かかる建材には帯電防止対策とし
て、その全面に導電性塗膜を形成して表面抵抗を低減さ
せ(例えば106〜107Ω/□以下)、該塗膜を適宜の導電
材を介して接地するようにしている。この場合、接地す
る手段として、シートのような建材にあっては、その下
端部の安定性を確保するため、該下端部を折り返して袋
加工が施されているが、その袋部に導電性部材(例えば
チェーン)を挿入し、該導電性部材をシートの導電性塗
膜に接続すると共に、該導電性部材の端部を室内の適宜
個所(例えば導電性巾木抑え等)に接続して該塗膜の接
地を行なうようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、かかる従来のシート状建材の接地構造
によると、導電部材を挿入するための袋部を形成すべく
下端部に袋加工を施す場合、袋の合せ目部を例えば加熱
融着加工により形成しようとすると、該加工部分の導電
性塗膜が融解され、結果として該合せ目部は電気的に絶
縁された部分となる。従って、袋部分に挿入された導電
部材を接地用に使用しようとすると、前記合せ目部を渡
るように再度導電性塗膜を施す等の手段を講じる必要が
生じる。
本考案は、上記従来技術の課題を解決すべく、表面に
導電層を有するシート状建材の接地を常時容易に行ない
得るようにした接地構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成すべく、表面に導電膜を形
成したシート状建材を室内に布設し、該建材に縫い込ま
れた導電糸を接地部に接続したことを特徴とする。
[作用] シート状建材の一部に絶縁性部分が介在していても、
残る導電性塗膜を有する部分に導電糸を縫い込んでお
き、あるいは後に縫い込むことにより該導電性塗膜と導
電糸との電気的接続が広範囲で図られ、該建材の接地を
容易に行なえる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を説明する。
第1図は、本考案が適用される建造物としてのクリー
ンルーム1の一例を示すものであり、該クリーンルーム
1は例えば半導体製造に供される環境施設として用いら
れ、該クリーンルーム1の床1A上に各種製造装置2,3が
配設されている。なお、説明を簡略化するため空調制御
装置等の付帯設備の図示は省略されている。
前記クリーンルーム1内の上方には送風ファン付高性
能フィルタ装置4〜7が天井1Bとの間に所定間隔を置い
て取り付けられている。さらに、前記フィルタ装置4〜
7の両側端部には例えば、ビニールシートから成る仕切
部材8,9が吊下げられ、該仕切部材8,9はクリーンルーム
1の側壁1C,1Dと夫々所定間隔を置いて対向している。
ここで、両仕切部材8,9の上端部は夫々両端部に配置さ
れたフィルタ装置4,7の下縁部に例えばアングル部材10,
11を介して固定されている一方、両仕切部材8,9の下端
部と床1Aとの間には所定間隔が形成されている。なお、
前記装置2,3は、両仕切部材8,9の間に配置されておお
り、床1Aの周囲隅部に設けられる巾木1Eには導電材から
成る巾木抑え1eが設けられている。第2図に示すよう
に、仕切部材8(仕切部材9も同様)にはその表面に帯
電防止用の導電膜8aが形成され、該仕切部材9の下端部
8bは該仕切部材8の幅方向に折り返されて袋加工が施さ
れており、該袋加工は例えば下端部8bを折り返し、その
折り返した端部を加熱圧着手段を用いて融着することに
より行なう。かかる融着部8cは導電膜8aが融解されるの
で電気的には絶縁部を形成する。また、袋加工が施され
た下端部8bには揺動防止用の可撓性の重鎮部材(例えば
チェーン)12,13が挿入されている。
さらに、前記融着部8cの近傍上部には該融着部8cの形
成方向(すなわち該仕切部材8の幅方向)に沿って例え
ばSUS材から成る導電糸20が縫い込まれており、該導電
糸20の端末は前記巾木抑え1eに導電材からなるビス21等
を介して電気的に接続されている。
なお、導電糸20と導電膜8aとは電気的に接続されてい
る。
上記のように構成されているので、仕切部材8,9は下
端部と床1A面との間、側壁1C,1Dとの間に夫々間隙が形
成されているので、フィルタ装置4〜7を介して送られ
る下降気流K1は床側に向い、逃げ場を失った気流K2は仕
切部材8,9と床1Aとの間に流れ、さらに側壁1C,1Dと仕切
部材8,9との間を上昇し該上昇気流K3は天井1Bの下方の
フィルタ装置4〜7に向う気流K4になるという気流の環
流が繰り返される。
一方、仕切部材8,9には導電膜が形成されているの
で、気流の環流等により仕切部材8,9に帯電した電荷は
導電糸20を介して接地部としての巾木抑え1eに流れ、該
仕切部材8,9の導電膜8aは常時接地電位に保たれる。
導電糸20は可撓性を有するので、仕切部材8,9に縫い
込まれても該仕切部材8,9の柔軟性が失われることはな
い。従って、導電糸20が縫い込まれた仕切部材8,9の取
扱いに際し、該仕切部材8,9は単体で扱われるのと同様
となる。この場合、仕切部材8,9の柔軟性をさらに容易
に確保するためには、前記導電糸20として例えばメタル
線等から成る高導電性縫合糸を用いる。
また、導電糸20の縫い込み位置は接地部の位置等に応
じて所望に応じて変えられる。
クリーンルーム1内は一般に低湿度(相対湿度45%程
度)に設定されているので、かかる室内に配設され表面
積が大きい絶縁性部材から成る仕切部材8,9は極めて帯
電し易いが、本考案の導電糸20を用いれば、かかる帯電
を容易かつ有効に防止できる。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、表面に導電膜を形成し
たシート状建材を室内に布設し、該建材に縫い込まれた
導電糸を接地部に接続したので、シート状建材の帯電防
止用の設置を行なう場合、該シート状建材の一部に形成
される絶縁部如何に拘らず、特段の後処理を施す必要も
なく所望通り行なえる。しかも、該導電糸はシート状建
材に縫い込まれても該建材の物理的性質を変えることは
ない。すなわち、シート状建材本来の取付性、運搬性、
保守性等を考慮する必要はなく、重量増も回避できるか
ら、例えばクリーンルームのような建造物の建設コスト
の低廉化に貢献できる。
また、帯電防止のための接地が容易に行なえることに
より、特に例えばクリーンルームのような建造物内の低
湿度空間に敷設されるシート状建材に適用して極めて有
用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される建造物としてのクリーンル
ームの一例を示す概略斜視図、第2図は本考案に係るシ
ート状建材の一実施例を示す要部斜視図である。 (符号の説明) 1……クリーンルーム、8,9……シート状建材、20……
導電糸。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に導電膜を形成したシート状建材を室
    内に布設し、該建材に縫い込まれた導電糸を接地部に接
    続したことを特徴とする表面導電性シート建材の接地構
    造。
JP348090U 1990-01-18 1990-01-18 表面導電性シート状建材の接地構造 Expired - Lifetime JP2528089Y2 (ja)

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JPH0395599U JPH0395599U (ja) 1991-09-30
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106373A (ko) * 2014-03-11 2015-09-21 정선구 접지패드
WO2017030215A1 (ko) * 2015-08-18 2017-02-23 정선구 접지패드

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106373A (ko) * 2014-03-11 2015-09-21 정선구 접지패드
KR101713796B1 (ko) * 2014-03-11 2017-03-08 정선구 접지패드
WO2017030215A1 (ko) * 2015-08-18 2017-02-23 정선구 접지패드

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