JPH0356526B2 - - Google Patents

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JPH0356526B2
JPH0356526B2 JP58228544A JP22854483A JPH0356526B2 JP H0356526 B2 JPH0356526 B2 JP H0356526B2 JP 58228544 A JP58228544 A JP 58228544A JP 22854483 A JP22854483 A JP 22854483A JP H0356526 B2 JPH0356526 B2 JP H0356526B2
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JP
Japan
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metal
release agent
mold release
mold
resin
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JP58228544A
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JPS60122114A (ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属溶射用の離型剤に関する。さらに
詳しくは、金属溶射を行なつた際に金属の付着性
に優れ、かつ脱型が容易である金属溶射用離型剤
に関するものである。
樹脂成形品を型を用いて成形する際に、該型に
予め金属溶射により金属皮膜を形成し、しかる後
に樹脂成形材料を用いて金属皮膜をバツクアツプ
して金属皮膜と樹脂成形品とを一体化せしめ、次
いで脱型することにより金属皮膜と樹脂成形品と
が一体となつた金属−樹脂複合体を製造する方法
が提案されている。この方法に従えば、表面に強
固に金属層が付着した金属−樹脂複合体を簡単に
しかも寸法精度良く製造出来、樹脂成形品に耐摩
耗性、電気伝導性、耐熱性等の諸物性を付与でき
ることから非常に有用な方法であると考えられ
る。しかしながら、型に対して金属溶射を行なう
際に、該型面に対して全く離型剤を使用しない場
合には、溶射された金属がほとんど付着しないと
いうトラブルが発生しがちである。また、既に提
案されているようにポリビニルアルコールの溶液
を離型剤として塗布した後乾燥せしめ、しかる後
に金属溶射を行なうようにすれば、溶射された金
属の付着性はやや改善されるものの、溶射作業の
途中で付着した金属皮膜がはがれ落ちたり、ある
いは鏡面の型に対しては溶射された金属が付着し
にくい等の問題点を有しており、溶射された金属
の付着が良好でかつ脱型が簡単であるような離型
剤の開発が待たれているのが現状である。
本発明者等は、かかる現状に鑑み種々検討した
結果、本発明に至つた。即ち本発明は、両性イオ
ン性ポリマー(A)を0.001重量%以上含み、残余は
両性イオン性ポリマー(A)を溶解するかまたは分散
させる溶媒(B)から主としてなる金属溶射のための
離型剤を提供するものである。
本発明で用いられる両性イオン性ポリマー(A)
は、両性イオン性水溶性ポリマー又は両性イオン
性水分散性ポリマーを指し、分子中に陽イオン性
窒素と陰イオン性のカルボキシル基とを有する水
溶性又は水分散性のポリマーであつて、例えば次
の〜項の各項に示したポリマーをあげること
ができる。
次に示す第〜項の陽イオン性ポリマーに
公知の方法で(1例としてクロル酢酸等を用い
て)陰イオン性基としてカルボキシル基を導入
した樹脂。
ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミン
等のポリアルキレンポリアミンおよびその誘導
体。
ポリカルボン酸とポリアミンとの縮合により
生成するポリアミドポリアミンおよびその誘導
体。
エポキシ樹脂等のポリグリシジル化合物とア
ミン及び/又はポリアミンとの反応によつて得
られる陽イオン性エポキシ系樹脂。
ウレタンプレポリマー等のポリイソシアネー
ト化合物とアミン及び/又はポリアミンとの反
応によつて得られる陽イオン性尿素系樹脂。
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ート等のアミノエステル基を含有するビニル化
合物、ビニルピリジン、ビニルイミダゾールあ
るいはそれらの塩類等の陽イオン性窒素含有ビ
ニル化合物から選ばれた1種又は2種以上から
導かれた重合体あるいはこれらの陽イオン性窒
素含有ビニル化合物と共重合可能な他の単量体
との多成分共重合体。
ジアリルアミンおよびその塩類からなる群か
ら選ばれた1種又は2種以上の単量体から導か
れた重合体あるいはこれらの単量体と共重合可
能な他の単量体との共重合体。
クロルメチル基及び/又はヒドロキシメチル
基含有重合体とアミン及び/又はポリアミンと
の反応によつて得られるアミノメチル基含有樹
脂。
ポリハロアルカン及び/又はエピハロヒドリ
ン及び/又はポリエピハロヒドリンとアミン及
び/又はポリアミンとの重縮合物。
(メタ)アクリル系樹脂、アルキツド系樹脂
あるいはマレイン化ポリブタジエン等のカルボ
キシル基含有樹脂とエチレンイミン、プロピレ
ンイミン、ヒドロキシエチルエチレンイミン、
1,6−ヘキサメチレンジエチレンウレア、ジ
フエニルメタン、1,6−ジエチレンウレア等
のアジリジン化合物やグリシジルアミンまたは
その塩等の塩基性窒素含有アルキル化剤との反
応によつて得られる両性イオン基を有する樹
脂。
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ート、ビニルピリジン、ビニルイミダゾールあ
るいはそれらの塩類等の塩基性窒素含有ビニル
化合物から選ばれた1種又は2種以上と、(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸あるいはマレイン
酸等のカルボキシル基含有ビニル化合物の1種
又は2種以上との共重合体あるいは共重合可能
な他の単量体との多成分共重合体。
これらのポリマーは、いずれも通常の方法で合
成したものを用いることができる。そしてこれら
のポリマーを本発明で用いるに際してはそのまま
用いてもよく、あるいはこれらのポリマーの有す
る陽イオン性窒素の1部又は全部を塩酸、硝酸、
リン酸、ギ酸、酢酸等の有機酸あるいは無機酸の
塩又は第4級アンモニウム塩として用いる事が出
来る。
両性イオン性ポリマー(A)は、これ等のポリマー
の中から1種または2種以上を用いることが出来
る。
溶媒(B)は両性イオン性ポリマー(A)を完全にある
いは大部分を、溶解するかもしくは分散せしめる
ことができる溶媒で、かつ離型剤を型に塗布した
後、室温または加熱された温度で蒸散するもので
ある。したがつて溶媒(B)は、塗布される型の温度
に応じて適宜選択すればよい。例えば、水、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、アセトン、酢酸エチルエステル、酢
酸ブチルエステル、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、メチル
セロソルブ、ジメチルスルホキシド等の中から単
独であるいは2つ以上の溶媒を混合して用いるこ
とができ、低温の型を使用する場合は低沸点の溶
媒を、高温の型を使用する場合は高沸点の溶媒を
用いることが望ましい。
両性イオン性ポリマー(A)の量は、得られる離型
剤中で0.001重量%以上である。両性イオン性ポ
リマー(A)の量が0.001重量%未満の場合は、溶射
された金属の付着性が悪く、ほとんど金属皮膜を
形成しなかつたり、あるいは溶射作業中に金属皮
膜がはがれ落ちる等のトラブルが発生し易く好ま
しくない。両性イオン性ポリマー(A)の使用量の上
限についても特に制限はなく、使用量の増大にと
もなう増粘により作業が困難になるまでの範囲で
用いられる。
両性イオン性ポリマー(A)および溶媒(B)とから本
発明の金属溶射用離型剤を得るには、これら各成
分を通常の混合方法および装置により混合すれば
よく、その混合順序に特に限定はない。
また、本発明の金属溶射用離型剤には、必要に
応じて他の添加剤を用いることができる。例えば
水溶性の着色剤を加えて着色することも可能であ
る。
本発明の金属溶射用離型剤の使用にあたつて
は、ハケ、スポンジあるいはスプレー等の手段に
より型面上に該離型剤を塗布し、その後乾燥させ
て型面上に皮膜を形成せしめれば良い。また、型
面上に均一に該離型剤が塗布し易いように、予め
型面に一般に樹脂成形品の離型用に用いられる離
型剤を塗布しておくことも可能である。このよう
にして型面上に本発明による金属溶射用離型剤の
皮膜を形成せしめた後に該皮膜上に金属溶射を行
なえば、溶射された金属の付着性が良く、溶射の
途中ではがれたりあるいは脱落したりするトラブ
ルは発生せず、良好な金属膜を形成することが可
能である。また、このようにして得られた金属皮
膜を樹脂成形材料でバツクアツプし、金属皮膜と
樹脂成形品とを一体化せしめ、しかる後に得られ
た金属−樹脂複合体を型より脱型する作業は簡単
に行なうことができる。
脱型した後に型面あるいは金属−樹脂複合体の
金属面に残存する本発明の離型剤は水洗すること
により簡単に取り除くことが可能である。
以下、実施例、比較例により本発明をさらに詳
しく説明する。なお、例中の部はすべて重量部を
示すものとする。
実施例 1 メチルメタアクリレート40部、ブチルアクリレ
ート50部及びアクリル酸10部よりなる分子量約20
万のアクリル系三元共重合体にエチレンイミンを
反応させたのち、リン酸で中和することによつ
て、両性イオン性水分散性ポリマー(陽イオン性
窒素を1.2ミリモル/g及びカルボキシル基を0.2
ミリモル/g含有)を得た。これを固形分として
10部とり、水100部及び酢酸エチル50部からなる
溶媒に溶解せしめ、金属溶射用離型剤(以下、離
型剤(1)と称す。)を得た。この離型剤(1)を平板状
のFRP型の表面にハケを用いて薄く塗布し、常
温で30分放置して乾燥せしめた。次いでアーク溶
射機(米国TAFA社製、375EFS)を用いて亜鉛
を約100ミクロンの厚さに溶射したところ、良好
な金属皮膜を得た。次に、得た溶射皮膜上に不飽
和ポリエステル樹脂(日本触媒化学工業(株)製、エ
ポラツクG−773PTMY)100部にメチルエチル
ケトンパーオキサイドの55%ジメチルフタレート
溶液1.0部を添加混合した樹脂組成物及びガラス
マツト(日東紡績(株)製、MC−450A)を用い、前
記の金属皮膜上に通常の手法に従い、ハンドレイ
アツプ法で約5mmの厚さに積層し、その後常温で
放置して硬化せしめた。次いで前記金属層を硬化
したFRPとともに脱型したところ、容易に脱型
することができ、表面状態は良好であつた。
比較例 1 実施例1で用いたのと同じ平板状のFRP型に、
離型剤を用いず直接実施例1と同様の条件で亜鉛
を溶射したところ、溶射された亜鉛が付着しなか
つた。
比較例 2 ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)
製、ゴーセノールGH−23)50部を90℃の水400
部に溶解した後常温まで冷却し、メタノール200
部および酢酸エチル50部を混合し、離型剤(以
下、離型剤(2)と称す。)を得た。離型剤(2)を実施
例1で用いたのと同じ型に、実施例1と同様の条
件で塗布した後乾燥せしめ、次いで実施例1と同
様の条件で亜鉛を溶射したところ、溶射作業の途
中で溶射された金属皮膜が型より剥離した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 両性イオン性ポリマー(A)を0.001重量%以上
    含み、残余は両性イオン性ポリマー(A)を溶解する
    かまたは分散させる溶媒(B)から主としてなる金属
    溶射のための離型剤。
JP58228544A 1983-12-05 1983-12-05 金属溶射のための離型剤 Granted JPS60122114A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58228544A JPS60122114A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 金属溶射のための離型剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58228544A JPS60122114A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 金属溶射のための離型剤

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Publication Number Publication Date
JPS60122114A JPS60122114A (ja) 1985-06-29
JPH0356526B2 true JPH0356526B2 (ja) 1991-08-28

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JP58228544A Granted JPS60122114A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 金属溶射のための離型剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61132307A (ja) * 1984-12-03 1986-06-19 Inoue Mtp Co Ltd 金属膜を有するプラスチツクス成形品の製造方法

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JPS60122114A (ja) 1985-06-29

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