JPH0356306Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は選花機に係り、殊に落下選別された花
卉の数が設定値に達すると、搬出用コンベヤが自
動的に作動して花卉を搬出するようにしたもので
ある。

（従来の技術） リンゴやミカンやジヤガイモ等の塊状農産物の
選別機として、計量選別された農産物を、計量手
段の下方に配設された搬出用コンベヤ上に落下さ
せて回収するものが知られている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の農産物の選別機は、
落下選別されて回収された農産物の数を把握でき
ない問題があつた。

したがつて本考案は、上記従来の農産物の選別
機における問題点に鑑み、この問題点の解決を選
花機に応用して、所定数落下選別された花卉を自
動的に搬出でき、花卉の生産管理を簡単に行うこ
とができる選花機を提供することを目的をする。

（課題を解決するための手段） このために本考案は、無端回動チエン１３と、
この無端回動チエン１３に回動自在に架設された
回転棒１６と、この回転棒１６に並設されて花卉
２′を横架して支持する支持アーム１７と、上記
無端回動チエン１３と平行に配設されて、上記回
転棒１６の一端部から突出するスライダ１９を摺
動案内するガイドレール２０と、支点部３６に回
転自在に軸支され、かつ先端部２２ａがこのガイ
ドレール２０に部分的に設けられた切欠部３４を
補完するようにガイドレール２０と平行に配設さ
れるとともに、後端部に秤量用重錘２３が装着さ
れた回転杆２２を有する秤量手段３５と、この秤
量手段３５の下方にあつて、上記無端回動チエン
１３と直交する方向に配設された花卉２′の搬出
用コンベヤ５と、花卉２′が搬出されたことを検
知するスイツチ手段７，２７とを備えた選花機で
あつて、上記支持アーム１７が回転して花卉２′
が落下するのを検出するセンサー１と、このセン
サー１からの出力信号２をカウントするカウンタ
ー３とを設け、このカウンター３のカウント値が
設定値に達すると、上記搬出用コンベヤ５を作動
させて花卉２′を搬出し、且つ花卉２′が搬出され
たことが上記スイツチ手段７，２７により検出さ
れると、上記搬出用コンベヤ５を停止させるよう
にしたものである。

（作用） 上記構成において、秤量手段３５により選別さ
れて搬出用コンベヤ５上に落下した花卉２′は、
センサー１により検出されてカウンター３により
カウントされる。そしてそのカウント値が予め設
定した設定値に達すると、搬出用コンベヤ５は自
動的に作動し、花卉２′を搬出する。また花卉
２′が搬出されたことがスイツチ手段７，２７に
より検出されると、搬出用コンベヤ５は駆動を停
止する。

（実施例） 次に、図面を参照しながら本考案の実施例を説
明する。

第４図は選花機の側面図であつて、１３は無端
回動チエンであり、始端スプロケツト９、終端ス
プロケツト１０、案内スプロケツト１１、駆動用
スプロケツト１２に調帯されている。無端回動チ
エン１３には、ピツチをおいて多数本の棒状支持
部材１４が架設され、この支持部材１４の両端部
に立設された支持部１５に、回転棒１６が回転自
在に軸支され、この回転棒１６に、花卉２′を横
架して支持する支持アーム１７が複数本並設され
ており、原動機３０により駆動された無端回動チ
エン１３に搬送されて支持アーム１７は搬送路を
循環する（第２図も併せて参照）。３２は花卉
２′が積載されるプレート状の供給部である。

第２図に示すように、支持アーム１７の先端部
は上記回転棒１６に取着されており、この取着部
分から後方（搬送方向と逆方向）へ略Ｖ字形に屈
曲されている。花卉２′の茎は、略Ｖ字形凹入部
を構成する下り勾配部１７ａと上り勾配部１７ｂ
の最深部１７ｃに、がたつかないように位置決め
される。２０は上記無端回動チエン１３と平行に
配設されて、支持フレーム８に取り付けられたガ
イドレールであつて、上記回転棒１６の一端部に
装着された略長板状の平板１８の隅部から突出す
るスライダ１９を摺動案内するものである。この
ガイドレール２０上には、これを部分的に切欠す
る切欠部３４が形成されている。また上記スライ
ダ１９の上面先端部には、搬送方向に向つて下向
きに傾斜するテーパ面１９′が形成されている。
２９は支持アーム１７や平板１８等を含む回転棒
１６の始端部側の重量に対する平衡錘である。

３５は搬送路の側方に配設された秤量手段であ
つて、回転杆２２の後端部に秤量用重錘２３を着
脱自在に装着して構成されている。この回転杆２
２は、支点部３６に回転自在に軸支されており、
その先端部２２ａは、上記ガイドレール２０に部
分的に設けられた切欠部３４を補完するようにこ
のガイドレール２０と平行に配設されている。上
記スライダ１９が、ガイドレール２０から回転杆
２２の先端部２２ａに移乗した状態で、回転棒１
６を回転中心とし、またスライダ１９を作用点と
する支持アーム１７側の重量モーメントが重錘２
３等による設定重量のモーメントよりも大きい
と、回転杆２２は支点部３６を中心に重錘２３を
跳ね上げる方向へ回転し（第３図実線参照）、ス
ライダ１９は支えを失つて支持アーム１７は下方
へ回転し、これに載荷された花卉２′は落下選別
される。

第２図において、１は上記重錘２３の側部に配
設されたセンサーであつて、上記支持アーム１７
が回転して花卉２′が落下するのを検出するもの
であり、発光管１′と受光管１″とから構成されて
いる。このセンサー１の位置は、花卉２′の落下
に伴う動作部であれば何処に配設しても良いし、
光センサーでなくリミツトスイツチ等によるタツ
チセンサーを用いても差支えない。

第１図において、３はカウンターであつて、上
記センサー１からの出力信号２をカウントするも
のであり、花卉２′の落下回数を予め設定する設
定値設定用押ボタン２４と、花卉２′の落下回数
をカウントして表示するカウント値表示部２５と
から構成されている（第４図も併せて参照）。４
はリレー、５は搬出用コンベヤである。２８は、
一旦設定値に達したカウント値表示部２５のカウ
ント値を初期値、すなわち零に戻すためのフイー
ドバツク信号回路である。

上述のように秤量結果により、支持アーム１７
側の重量モーメントが設定重量のモーメントより
も大きいと、支持アーム１７は下方へ回転して花
卉２′は落下するが、その際、回転杆２２は支点
部３６を中心に回転して重錘２３を跳ね上げるの
で（第３図実線参照）、発光管１′からの検出光は
何物にも遮られずに受光管１″に達する。すると
センサー１は花卉２′が落下したのを検出し、そ
の出力信号２をカウンター３に送り、カウンター
３はその都度カウントする。そしてそのカウント
値が予め設定しておいた設定値に達すると、リレ
ー４は作動してモータ２６の回路６は閉成し、搬
出用コンベヤ５は作動して花卉２′は搬出される。
そして花卉２′の先端部がストツパー２７に当た
るとこれを押圧し、更にこのストツパー２７を介
してスイツチ７を押圧し、モータ２６の回路６は
開放され、搬出用コンベヤ５は停止する。

以上のように、センサー１、カウンター３、リ
レー４等を用いることにより、所定数落下選別さ
れた花卉２′を自動的に搬出でき、花卉２′の生産
管理を簡単に行うことができる。なお上記ストツ
パー２７に代えてリレー４の励磁により動作する
タイマーを介してスイツチ７によつて電気回路６
を開放するようにしてもよく、スイツチ手段の構
成は種々考えられる。

第４図において、３１は搬送路の側部に配設さ
れたカツターであり、支持アーム１７に載荷され
て搬送された花卉２′の茎の基端部を切断して、
花卉２′の長さを揃えるものである。すなわち、
支持アーム１７に１本ずつ供給された花卉２′は、
このカツター３１により切断されてその長さを揃
えられた後、秤量手段３５により秤量される。

この選花機は上記のような構成より成り、次に
全体の動作を簡単に説明する。

花卉２′は、供給台３２から各支持アーム１７
に１本ずつ供給され、凹入部１７ａ，１７ｂの最
深部１７ｃに正しく位置決めされる。そしてこれ
らの支持アーム１７は無端回動チエン１３によつ
て搬送され、花卉２′がカツター３１に達すると、
茎の基端部が切断されて花卉２′の長さは揃えら
れる。その後秤量手段３５により秤量が行われる
が、支持アーム１７側の重量モーメントが設定重
量のモーメントよりも大きいと、回転杆２２は回
転して重錘２３は跳ね上げられるので、発光管
１′から発せられた検出光は受光管１″に達し、セ
ンサー１は花卉２′が落下したのを検出してその
都度カウンター３に出力信号２を送る。

そしてカウント値が設定値に達するとリレー４
は作動し、モータ２６の回路６は閉成し、搬出用
コンベヤ５は作動して花卉２′は搬出される。そ
して花卉２′の先端部がストツパー２７を介して
スイツチ７を押圧すると、モータ２６の回路６は
開放され、搬出用コンベヤ５は停止する。その後
花卉２′を搬出用コンベヤ５上から取り除いて回
収すると、モータ２６の回路６は閉成し、再びカ
ウントが始まる。このように花卉２′は、設定さ
れた本数毎にまとめて搬出され、搬出されたこと
がスイツチ７により検出されると、搬出用コンベ
ヤ５は停止する。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、所定数落
下選別された花卉２′を自動的に搬出でき、花卉
２′の生産管理を簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は選花機の側面図、第２図は選花機の部分斜視
図、第３図は秤量手段の側面図、第４図は全体側
面図である。 １……センサー、２……出力信号、２′……花
卉、３……カウンター、５……搬出用コンベヤ、
７，２７……スイツチ手段、１３……無端回動チ
エン、１６……回転棒、１７……支持アーム、１
９……スライダ、２０……ガイドレール、２２…
…回転杆、２２ａ……回転杆の先端部、２３……
秤量用重錘、３４……切欠部、３５……秤量手
段、３６……支点部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 無端回動チエンと、この無端回動チエンに回転
   自在に架設された回転棒と、この回転棒に並設さ
   れて花卉を横架して支持する支持アームと、上記
   無端回動チエンと平行に配設されて、上記回転棒
   の一端部から突出するスライダを摺動案内するガ
   イドレールと、支点部に回転自在に軸支され、か
   つ先端部がこのガイドレールに部分的に設けられ
   た切欠部を補完するようにガイドレールと平行に
   配設されるとともに、後端部に秤量用重錘が装着
   された回転杆を有する秤量手段と、この秤量手段
   の下方にあつて、上記無端回動チエンと直交する
   方向に配設された花卉の搬出用コンベヤと、花卉
   が搬出されたことを検出するスイツチ手段とを備
   えた選花機であつて、上記支持アームが回転して
   花卉が上記搬出用コンベヤ上に落下するのを検出
   するセンサーと、このセンサーからの出力信号を
   カウントするカウンターとを設け、このカウンタ
   ーのカウント値が設定値に達すると、上記搬出用
   コンベヤを作動させて花卉を搬出し、且つ花卉が
   搬出されたことが上記スイツチ手段により検出さ
   れると、上記搬出用コンベヤを停止させるように
   したことを特徴とする選花機。