JPH035575Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、チヨコレート等の熱により溶け易い
食品を収納するアルミ箔製密封容器に関するもの
である。

〔従来技術〕

従来のアルミ箔製の容器は、第１図に示すよう
に縁部１を外側に折り曲げた折返部２を有する容
器本体３に、チヨコレート等の食品５を収納し、
上部より略容器本体３の深さと同じ蓋４をかぶせ
ていた。

このように容器本体３の縁部１に折返部２を有
する構造とし、この折返部２の反発を利用し、蓋
４の内面と密着させて密封していた。このような
構造で密封し、変形しないようにするためには
40μ以上のアルミ箔を用いなければならなかつ
た。このため、包装材料が高価になつてしまつて
いた。

また、アルミ箔を薄くして内側に合成樹脂層ま
たはホツトメルト接着剤層を設けた場合、加熱に
より密封しなければならず、この加熱を行うと内
容物が溶けてしまい使用できないものとなつてい
た。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、このように欠点を鑑み、アルミ箔の
厚さを40μ以下にしても、十分な保形性および密
封性を有するアルミ箔製密封容器を得ることを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、20〜30μの厚さのアルミ箔からなり
周辺の縁部に外側に折り返した折返部を設けた容
器本体と該容器本体の深さと略同じ深さの蓋とか
らなり、少なくとも容器本体の折返部または蓋の
内面のいずれか一方にノンブロツキングの粘着剤
を設け、外側カラギーナン封してなるアルミ箔製
密封容器である。

〔作用〕

本考案では、20〜30μの厚さのアルミ箔を用い
ているので、周辺の縁部に折返部を形成でき、チ
ヨコレート等を充填しても充分な保形性を有し、
しかも折返部の反発が小さいので変形が生じな
い。

また、前記折返部の外面または／および同じ深
さの蓋の内面にノンブロツキングの粘着剤を設け
ているので、加熱することなく加圧するだけで
40μ以上の厚さのアルミ箔からなる容器と同様の
密封性を得ることができた。

〔実施例〕

以下、本考案について説明する。

本考案は、20〜30μの厚さのアルミ箔を周辺の
縁部６に折返部７を設け、少なくとも該折返部７
の外面にノンブロツキングタイプの粘着剤８を設
けた容器本体９に熱により溶け易い食品１０を収
納し、上部より略容器本体９の深さと同じ深さの
蓋１１をかぶせ、前記折返部部分を加圧し、密封
したアルミ箔製密封容器である。

ここでノンブロツキングタイプの粘着剤８は、
容器本体の折返部外面に設けているが、蓋材の内
面に設けてもよいし、両方に設けてもよい。

また、ノンブロツキングタイプの粘着剤は、可
塑剤を添加しないイソプレン系の接着剤で、常温
で加圧することにより接着可能なものであり、具
体的には、アドコード81DB725（東洋モートン社
製）、デイツクシールＣ−100F、デイツクシール
Ｆ−7K（いずれも大日本インキ化学工業社製）が
あげられる。

さらに、アルミ箔の厚さが、40μ以上になれ
ば、保形形があり、従来の形状のままでよく、本
願の目的であるアルミ箔を薄くして、しかも密封
性を保持できるのは、20〜30μの厚さで、20μ以
下になると成形ができなくなつてしまい、本願の
目的の容器には適さない。

〔考案の効果〕

本考案は、このように、アルミ箔の厚さを薄く
しても、従来と同様の機能を保持でき、安価に製
造することができる。

また、密封性が増し、しかも加熱することがな
いので、内容物を変形されることがなく密封可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の容器の断面図、第２図は、本
考案の容器の一例の断面図である。 ６……縁部、７……折返部、８……粘着剤、９
……容器本体、１０……食品、１１……蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 20〜30μの厚さのアルミ箔からなり周辺の縁部
   に外側に折り返した折返部を設けた容器本体と該
   容器本体の深さと略同じ深さの蓋とからなり、少
   なくとも容器本体の折返部または蓋の内面のいず
   れか一方にノンブロツキングの粘着剤を設け、外
   側から加圧し密封してなるアルミ箔製密封容器。