JPH0355737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、建屋壁面の開口部周囲に室外側に突
出して取付けられる出窓の取付装置に関する。

従来の技術 左右一対の取付縦枠と方立とに亘つて側面上下
横材を横架すると共に、前記左右一対の方立間に
前面上下横材を横架して側面枠部と前面枠部を有
する方形枠を形成し、この前面枠部と側面枠部と
にパネルをそれぞれ装着して出窓本体とすると共
に、前記左右一対の取付縦枠を建屋壁面の開口部
周囲に取付け、出窓本体の上部と建屋壁面とに亘
つて屋根を取付けた出窓の取付装置が知られてい
る。

考案が解決しようとする問題点 かかる出窓の取付装置であると出窓本体の方形
枠の剛性が大であるから、左右一対の取付縦枠を
建屋壁面に取着することで出窓本体を建屋壁面に
取付けできるが、その反面左右一対の方立が必要
であるから、側面枠部と前面枠部の開口面積が方
立によつて小さくなつて採光性が悪くなつてしま
う。

このために、左右一対の方立を省略して側面枠
部と前面枠部の開口面積を大きくすることが考え
られるが、このようとすると出窓本体の方形枠の
剛性が弱くなつて出窓本体を建屋壁面に強固に取
付けできなくなつてしまう。

そこで、本考案は左右一対の方立を設けなくと
も出窓本体を建屋壁面に強固に取付けできるよう
にした出窓の取付装置を提供することを目的とす
る。

問題点を解決するための手段及び作用 左右一対の取付縦枠に連結した左右の側面上横
材と前面上横材及び左右一対の取付縦枠に連結し
た左右の側面下横枠と前面下横材を上連結具、下
連結具を介して連結することで方立を用いない方
形枠とし、その上連結具と建屋壁面に固着したブ
ラケツトとに亘つて上横線材を連結して、方形枠
の剛性を方立を用いずに優れたものにできると共
に、方形枠を建屋壁面に強固に取着できるように
したものである。

実施例 出窓本体Ａは第７図に示すように、左右一対の取
付縦枠１，１に側面上下横材２，３を連結すると
共に、左右の側面上下横材２，３間に前面上下横
材４，５を連結して方形枠６を構成しこの方形枠
部６に左右一対の側面パネル、７，７と前面パネ
ル８を装着すると共に側面パネル７と前面パネル
８をシール材９で連結したもので出窓本体Ａの上
部に屋根１０が取付けてある。

建屋壁面Ｂの開口部１１は第１図、第４図のよ
うに左右一対の柱１２，１２とまぐさ１３と窓台
１４とにより方形状となり、その左右一対の柱１
２に左右一対の取付縦枠１，１が取着してある。

前記側面上横材２と前面上横材４は第１図、第
２図に示すように同一の矩形断面中空材となり、
その対向端面２ａ，４ａを所定角度に切断して突
き合せると共に、両者の中空部２ｂ，４ｂに跨つ
てアルミ鋳物製の上連結具２０を密嵌して両者を
連結していると共に、側面上横材２の他端面２ｃ
は取付縦枠１の室外側板１ａに突き合せ連結して
あり、前記まぐさ１３に固着したＬ型のブラケツ
ト２１に上横線材２２の基端がナツト２３で固着
されていると共に、その上横線材２３の先端は前
記前面上横材４を貫通して上連結具２０に螺入し
て固着され、上連結具２０を上横線材２２でまぐ
さ１３に連結している。

前記側面下横材３と前面下横材５は第１図、第
３図に示すように矩形断面中空形状となり、その
対向端面３ａ，５ａを所定角度に切断して突き合
せると共に、その中空部３ｂ，５ｂにアルミ鋳物
製の下連結具２４を密嵌して連結してあり、側面
下横材３の他端面３ｃは取付縦枠１の室外側板１
ａに突き合せ連結され、かつ室外側板１ａにナツ
ト２５で連結した下横線材２６が中空部３６を挿
通して下連結具２４に螺入して固着してある。

前記側面パネル７と前記パネル８の上下縁は第
１図、第４図に示すように各横材の凹部にガスケ
ツト２７を介して支持され、側面パネル７の一端
縁は取付縦枠１の凹部１ｂにガスケツト２８を介
して支持されていると共に、側面パネル７の他端
縁と前面パネル８の両端縁はシール用カバー２９
の側面にシール材３０で支持してある。つまり、
このシール材３０は接着性を有するシール材とな
つている。

前記シール用カバー２９は第５図，第６図に示
すように中空形状となり、上連結具２０と下連結
具２４とに亘つて連結した縦線材３１を中空部２
９ａ内に挿通してシール用カバー２９の上下端面
を横材に突き当てて連結している。

つまり、縦線材３１の上部は上連結具２０の孔
３２に挿通してナツト３３で連結され、下部は下
連結具２４のネジ孔３４に螺入してある。

なお、縦線材３１の下部を下連結具２４の孔に
挿入してナツトで連結してもい良い。

第１図において、３５は天板、３６は地板であ
る。

考案の効果 出窓本体Ａを構成する側面上下横材２，３と前
面上下横材４，５の連結強度が強くなつて方立を
用いずに方形枠６の剛性を優れたものにできると
共に、上連結具２０と建屋壁面に固着したブラケ
ツト２１を上横線材２２で連結して方形枠６を強
固に建屋壁面に取着したので、方立を用いずに構
成した出窓本体Ａを建屋壁面に強固に取付けでき
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は取付状
態の縦断面図、第２図、第３図、第４図は第１図
の−線、−線、−線断面図、第５図
は第４図の部拡大図、第６図は第５図の−
線断面図、第７図は出窓の正面図である。 １は取付縦枠、２は側面上横材、３は側面下横
材、４は前面上横材、５は前面下横材、６は方形
枠、２０は上連結具、２２は上横線材、２４は下
連結具、Ａは出窓本体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 左右一対の取付縦枠１，１に側面上下横材
   ２，３をそれぞれ連結し、この左右の側面上横
   材２，２間に亘つて前面上横材４を上連結具２
   ０を介して連結すると共に、左右の側面下横材
   ３，３間に亘つて前面下横材５を下連結具２４
   を介して連結することで方立を用いない方形枠
   ６を構成し、この方形枠６にパネルを装着して
   出窓本体Ａとすると共に、該出窓本体Ａの左右
   一対の取付縦枠１，１を建屋壁面に取着し、か
   つ建屋壁面に固着したブラケツト２１と前記上
   連結具２０とに亘つて上横線材２２を連結した
   ことを特徴とする出窓の取付装置。 ２ 前記側面上下横材２，３と前面上下横材４，
   ５を中空形状とすると共に、上下連結具２０，
   ２４を中空部に密嵌する形状としたことを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の出
   窓の取付装置。