JPH0355633Y2 - - Google Patents
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- JPH0355633Y2 JPH0355633Y2 JP18861086U JP18861086U JPH0355633Y2 JP H0355633 Y2 JPH0355633 Y2 JP H0355633Y2 JP 18861086 U JP18861086 U JP 18861086U JP 18861086 U JP18861086 U JP 18861086U JP H0355633 Y2 JPH0355633 Y2 JP H0355633Y2
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- JP
- Japan
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- sheet pile
- pile wall
- mortar
- protective tube
- wall structure
- Prior art date
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Links
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Landscapes
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- Revetment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、矢板壁構造物に関するものであ
り、一層詳細には、既設矢板壁構造物を補強する
際安定化を図ることのできる矢板壁構造物に関す
るものである。
り、一層詳細には、既設矢板壁構造物を補強する
際安定化を図ることのできる矢板壁構造物に関す
るものである。
従来より、矢板壁構造物は土留や締切などの仮
設用構造物あるいは繋船岸壁や護岸などの永久構
造物の一部として広範に使用されている。
設用構造物あるいは繋船岸壁や護岸などの永久構
造物の一部として広範に使用されている。
この矢板壁構造物は、横方向に並べた多数の鋼
矢板、鋼管矢板などの矢板を所定の深さまで打ち
込んで壁面を形成すると共にこの壁面上部と背部
控え工とをタイロツド等の定着引張部材を介して
緊結し、矢板壁面に働く圧力を控え工と鋼矢板の
根入れ部分に働く土圧とにより支持する構造とな
つている。
矢板、鋼管矢板などの矢板を所定の深さまで打ち
込んで壁面を形成すると共にこの壁面上部と背部
控え工とをタイロツド等の定着引張部材を介して
緊結し、矢板壁面に働く圧力を控え工と鋼矢板の
根入れ部分に働く土圧とにより支持する構造とな
つている。
ところで、このように構成された矢板壁構造物
における矢板壁の断面強度が、例えば、腐蝕等に
より低下した場合やこの矢板壁構造物を繋船岸壁
として使用した際に矢板壁前面を浚渫して水深を
深くする場合等には、危険がともなうだけでなく
費用も嵩む大規模な補強工事を行う必要があつ
た。
における矢板壁の断面強度が、例えば、腐蝕等に
より低下した場合やこの矢板壁構造物を繋船岸壁
として使用した際に矢板壁前面を浚渫して水深を
深くする場合等には、危険がともなうだけでなく
費用も嵩む大規模な補強工事を行う必要があつ
た。
そこで、出願人は既設矢板壁構造物の控え工の
背部からこの控え工および裏込め土砂を介して矢
板壁背面における既設引張定着部材の取付位置下
方に達する削孔を穿設し、次に矢板壁に前記削孔
と連通する通孔を開設し、削孔および通孔にタイ
ロツドなどの引張定着手段を挿通し、さらにこの
引張定着手段の矢板側端を支保材を介して矢板壁
に定着すると共に他端部側を控え工に定着するこ
とにより安全にかつ容易に工事を行うことのでき
る補強方法を開発し、昭和61年4月8日付けで特
願昭61−79200号として特許出願を行つた。(特開
昭62−236922号) しかるに、この補強方法においては削孔壁を保
護するためケーシング掘りを行つてこのケーシン
グ内にタイロツドなどの引張定着部材を挿通して
矢板壁に定着するとともにこのケーシングを引き
抜いて回収する際削孔空隙部に引張定着部材の防
食を兼ねたモルタルを充填しているが、裏込め土
砂の地質によつては充填されたモルタルが地盤中
に拡散してモルタルの使用量が激増したり、削孔
内に空洞が生じて地盤および引張定着部材の安定
化が脅かされるなどの改良すべき点が見つかつ
た。
背部からこの控え工および裏込め土砂を介して矢
板壁背面における既設引張定着部材の取付位置下
方に達する削孔を穿設し、次に矢板壁に前記削孔
と連通する通孔を開設し、削孔および通孔にタイ
ロツドなどの引張定着手段を挿通し、さらにこの
引張定着手段の矢板側端を支保材を介して矢板壁
に定着すると共に他端部側を控え工に定着するこ
とにより安全にかつ容易に工事を行うことのでき
る補強方法を開発し、昭和61年4月8日付けで特
願昭61−79200号として特許出願を行つた。(特開
昭62−236922号) しかるに、この補強方法においては削孔壁を保
護するためケーシング掘りを行つてこのケーシン
グ内にタイロツドなどの引張定着部材を挿通して
矢板壁に定着するとともにこのケーシングを引き
抜いて回収する際削孔空隙部に引張定着部材の防
食を兼ねたモルタルを充填しているが、裏込め土
砂の地質によつては充填されたモルタルが地盤中
に拡散してモルタルの使用量が激増したり、削孔
内に空洞が生じて地盤および引張定着部材の安定
化が脅かされるなどの改良すべき点が見つかつ
た。
そこで、この考案では多数のモルタル注出孔を
有する保護管に前述の引張定着部材を挿通すると
ともにこの保護管を織布等を素材とする筒体で囲
繞し、モルタルを保護管の注出孔を介して筒体に
充填することによりモルタルの拡散阻止を図ると
ともにモルタルを充填した筒体により削孔空隙部
を閉塞して地盤の安定化を図ろうとするものであ
る。
有する保護管に前述の引張定着部材を挿通すると
ともにこの保護管を織布等を素材とする筒体で囲
繞し、モルタルを保護管の注出孔を介して筒体に
充填することによりモルタルの拡散阻止を図ると
ともにモルタルを充填した筒体により削孔空隙部
を閉塞して地盤の安定化を図ろうとするものであ
る。
この場合、筒体を長手方向に沿つて所定間隔で
保護管に緊締すればモルタルの充填を有効に行う
ことができる。
保護管に緊締すればモルタルの充填を有効に行う
ことができる。
この考案に係る矢板壁構造物は、保護管の注出
孔を介して筒体内に充填したモルタルで削孔空隙
部を閉塞することにより補強時における地盤等の
安定化が達成されるものである。
孔を介して筒体内に充填したモルタルで削孔空隙
部を閉塞することにより補強時における地盤等の
安定化が達成されるものである。
次に、本考案に係る矢板壁構造物の好適な実施
例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
第1図は矢板壁構造物としての繋船岸壁を示す
ものであり、この繋船岸壁は多数の鋼矢板を海底
に打ち込むことにより形成してなる岸壁面10に
おいて控え工12の背部からこの控え工12およ
び裏込め土砂14を介して既設タイロツド16の
取付位置下方に達する削孔18をケーシング掘り
により穿設し、この削孔18内に補強用引張定着
部材20を挿通してその一端部を岸壁面10に定
着すると共に他端部を控え工12の所定個所に定
着し、さらに前記補強用引張定着部材20を多数
のモルタル注出孔22を有する保護管24に挿通
するとともにこの保護管24を織布製筒体26で
囲繞し、前記注出孔22を介して織布製筒体26
内にモルタルAを充填してこの筒体26で削孔1
8を閉塞することにより補強されている。
ものであり、この繋船岸壁は多数の鋼矢板を海底
に打ち込むことにより形成してなる岸壁面10に
おいて控え工12の背部からこの控え工12およ
び裏込め土砂14を介して既設タイロツド16の
取付位置下方に達する削孔18をケーシング掘り
により穿設し、この削孔18内に補強用引張定着
部材20を挿通してその一端部を岸壁面10に定
着すると共に他端部を控え工12の所定個所に定
着し、さらに前記補強用引張定着部材20を多数
のモルタル注出孔22を有する保護管24に挿通
するとともにこの保護管24を織布製筒体26で
囲繞し、前記注出孔22を介して織布製筒体26
内にモルタルAを充填してこの筒体26で削孔1
8を閉塞することにより補強されている。
なお、補強用引張定着部材20で岸壁面10を
補強するに際しては、まず、削孔18の穿設時に
使用したケーシング28の内側に織布製筒体26
を囲繞した保護管24を挿通するが、前記織布製
筒体26はその長手方向に沿つて適宜間隔で配置
したバンド30により予め保護管24に緊締して
おく。ケーシング28に保護管24を挿通したら
前記ケーシング28を引き抜き、さらに、防食加
工もしくは錆止めオイルなどを塗布した補強用引
張定着部材20を挿入してこの引張定着部材20
の端部を保護管24端部のパツキング材32、口
元管34および合成樹脂製継ぎ管36等を介して
支保手段38に定着する(第2図参照)。
補強するに際しては、まず、削孔18の穿設時に
使用したケーシング28の内側に織布製筒体26
を囲繞した保護管24を挿通するが、前記織布製
筒体26はその長手方向に沿つて適宜間隔で配置
したバンド30により予め保護管24に緊締して
おく。ケーシング28に保護管24を挿通したら
前記ケーシング28を引き抜き、さらに、防食加
工もしくは錆止めオイルなどを塗布した補強用引
張定着部材20を挿入してこの引張定着部材20
の端部を保護管24端部のパツキング材32、口
元管34および合成樹脂製継ぎ管36等を介して
支保手段38に定着する(第2図参照)。
次いで適宜の注入プラントにより保護管24の
注出孔22を介して織布製筒体26内にモルタル
Aを注入するとともにこの織布製筒体26により
削孔18の空隙部を閉塞し、補強用引張定着部材
20の初期緊張を行つたのちその他端部を控え工
12の所定個所に定着し、さらに保護管24の控
え工側に空隙などが生じている場合は注入プラン
トによりモルタルの2次注入を行つて仕上げる
(第3図参照)。
注出孔22を介して織布製筒体26内にモルタル
Aを注入するとともにこの織布製筒体26により
削孔18の空隙部を閉塞し、補強用引張定着部材
20の初期緊張を行つたのちその他端部を控え工
12の所定個所に定着し、さらに保護管24の控
え工側に空隙などが生じている場合は注入プラン
トによりモルタルの2次注入を行つて仕上げる
(第3図参照)。
この場合、補強用引張定着部材20は適宜のス
ペーサを使用してこの引張定着部材20を保護管
24の略中心に位置させるとともにモルタルの被
りが均等になるように構成するのが好ましい。ま
た、引張定着部材20としては、ピアノ線の素線
を束ねて撚りを少なくしたパラレルワイヤストラ
ンドを使用すれば、初期緊張後のレクラレーシヨ
ンを低く押さえることができ好適である。
ペーサを使用してこの引張定着部材20を保護管
24の略中心に位置させるとともにモルタルの被
りが均等になるように構成するのが好ましい。ま
た、引張定着部材20としては、ピアノ線の素線
を束ねて撚りを少なくしたパラレルワイヤストラ
ンドを使用すれば、初期緊張後のレクラレーシヨ
ンを低く押さえることができ好適である。
先に述べたように本考案に係る矢板壁構造物に
よれば、注入プラントから注入されるモルタルを
保護管の注出孔を介してまず織布製筒体に充填す
るので地質等に左右されることなくモルタルの拡
散を防止してその使用量を低減することができ
る。また、織布製筒体にモルタルを強制的に注入
するのでモルタル中の気泡および余剰水を可及的
に除去してモルタルを良質化できるので防食効果
の向上を図ることができる。
よれば、注入プラントから注入されるモルタルを
保護管の注出孔を介してまず織布製筒体に充填す
るので地質等に左右されることなくモルタルの拡
散を防止してその使用量を低減することができ
る。また、織布製筒体にモルタルを強制的に注入
するのでモルタル中の気泡および余剰水を可及的
に除去してモルタルを良質化できるので防食効果
の向上を図ることができる。
さらには、削孔の空隙部をこの織布製筒体で確
実に閉塞できるので削孔内における空洞の発生を
阻止して地盤および引張定着部材の安定化を図る
ことができ、従って、引張定着部材に対する曲げ
応力の影響対策としてのリングジヨイントの省略
が可能となるので削孔径を小さく設定でき、工期
の短縮および補強コストの低減を図ることができ
る等種々の利点を有する。
実に閉塞できるので削孔内における空洞の発生を
阻止して地盤および引張定着部材の安定化を図る
ことができ、従って、引張定着部材に対する曲げ
応力の影響対策としてのリングジヨイントの省略
が可能となるので削孔径を小さく設定でき、工期
の短縮および補強コストの低減を図ることができ
る等種々の利点を有する。
以上、本考案に係る矢板壁構造物の好適な実施
例として繋船岸壁を例示して説明したが、本考案
はこの実施例に限定されるものではなく、例え
ば、土留や締切りなどの仮設用構造物や他の永久
構造物として構成した矢板壁構造物にも好適に採
用できる等本考案の精神を逸脱しない範囲内にお
いて種々の改変をなし得ることは勿論である。
例として繋船岸壁を例示して説明したが、本考案
はこの実施例に限定されるものではなく、例え
ば、土留や締切りなどの仮設用構造物や他の永久
構造物として構成した矢板壁構造物にも好適に採
用できる等本考案の精神を逸脱しない範囲内にお
いて種々の改変をなし得ることは勿論である。
第1図は本考案に係る矢板壁構造物の好適な実
施例としての繋船岸壁の説明図、第2a図は第1
図に示す繋船岸壁の補強用引張定着部材と削孔お
よび岸壁面との要部断面説明図、第2b図は第2
a図のb−b線断面図、第3a図は第2a図にモ
ルタルを充填した状態の断面説明図、第3b図は
第3a図の要部拡大断面説明図である。 10……岸壁面、12……控え工、14……裏
込め土砂、16……既設タイロツド、18……削
孔、22……モルタル注出孔、20……補強用引
張定着部材(パラレルワイヤストランド)、24
……保護管、26……織布製筒体、28……ケー
シング、30……バンド、32……パツキン材、
34……口元管、36……継ぎ管、38……支保
手段。
施例としての繋船岸壁の説明図、第2a図は第1
図に示す繋船岸壁の補強用引張定着部材と削孔お
よび岸壁面との要部断面説明図、第2b図は第2
a図のb−b線断面図、第3a図は第2a図にモ
ルタルを充填した状態の断面説明図、第3b図は
第3a図の要部拡大断面説明図である。 10……岸壁面、12……控え工、14……裏
込め土砂、16……既設タイロツド、18……削
孔、22……モルタル注出孔、20……補強用引
張定着部材(パラレルワイヤストランド)、24
……保護管、26……織布製筒体、28……ケー
シング、30……バンド、32……パツキン材、
34……口元管、36……継ぎ管、38……支保
手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 控え工の背部からこの控え工および裏込め土
砂を介して矢板壁背面における既設引張定着部
材の取付位置下方に達するように穿設した削孔
内に補強用引張定着部材を挿通し、この補強用
引張定着部材の一端部を矢板壁に定着すると共
に他端部を控え工の所定個所に定着してなる矢
板壁構造物からなり、前記補強用引張定着部材
を多数のモルタル注出孔を有する保護管に挿通
するとともにこの保護管を織布等を素材とする
筒体で囲繞し、さらに前記注出孔を介して筒体
にモルタルを充填することにより前記削孔内を
閉塞することを特徴とする矢板壁構造物。 (2) 筒体を長手方向に沿つて所定間隔で保護管に
緊締することからなる実用新案登録請求の範囲
第1項記載の矢板壁構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18861086U JPH0355633Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18861086U JPH0355633Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6395739U JPS6395739U (ja) | 1988-06-21 |
JPH0355633Y2 true JPH0355633Y2 (ja) | 1991-12-11 |
Family
ID=31140131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18861086U Expired JPH0355633Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0355633Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007177517A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Tanaka Juken:Kk | アースアンカー工法 |
JP2016180223A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 大成建設株式会社 | 山留架構およびその構築方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5423134B2 (ja) * | 2009-05-08 | 2014-02-19 | Jfeスチール株式会社 | 基礎構造 |
-
1986
- 1986-12-09 JP JP18861086U patent/JPH0355633Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007177517A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Tanaka Juken:Kk | アースアンカー工法 |
JP2016180223A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 大成建設株式会社 | 山留架構およびその構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6395739U (ja) | 1988-06-21 |
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