JPH0355485A - 断熱板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は内外両板間の空間に発泡断熱材の原液を注入固
化させてなる断熱板に関する．従来の技術 一端が外箱に形或された注入孔に近接し、他端が発泡原
液の注入落下地点に近接する断熱可撓性パイプを外箱の
内面に沿って取付けて、このパイプをその内部が中空を
維持した状態にくねらせて空間内に配置した後、発泡原
液をパイプを通して空間内の注入地点に注入して発泡固
化させるものとして、特開昭６１−１７３０６８号公報
がある．そして、この技術では、注入銃を治具に形成し
た注入路及び外箱の注入孔に通しバイブに臨ませた後、
硬質ポリウレタン原液等の発泡原液を注入するものであ
る． 発明が解決しようとする課題 前述の技術にあっては、断熱可撓性のバイブでもって発
泡断熱材の原液を注入孔から所望の位置まで案内させる
ものであるが、注入銃から勢いよく噴出注入される原液
を、パイプの内壁に当たることなく所望の位置まで案内
させること辻事実上不可能であり、必らずどこかでパイ
プ内壁にぶつかる．特にパイプをくねらせて配置する場
合確実に原液はパイプ内壁にぶつかる。このため、パイ
プ内壁にぶつかった原液は、このパイプ内部において発
泡成長を開始することとなり、パイプ両端へ向けて成長
してパイプ内に注入される原液の所望の地点への到達を
阻害するように作用することとなり、注入する原液の量
が多くなるとパイプがパイプとしての機能を果たさなく
なり、原液の注入を行なえなくなってしまう問題があっ
た．また、従来の経験から発泡原液が発泡成長により放
射状に拡がるにあたり、良好に成長できる範囲としては
１ｍ程度であることが知られており、このためその幅が
２ｍを越えるものの発泡にあっては、一点注入ではなく
多点注入としたり、発泡原液の注入量を増やしたりする
等特別な施策が必要であった． そこで本発明では一点注入法であって幅が２ｍを越える
ような大型のものに対しても原液の注入園化が行なえる
ようにした断熱板を提供するものである． 〔発明の構成〕 課題を解決するための手段 本発明は、空間を存して上下関係に配置された内外両板
間の空間に発泡断熱材の原液を注入して発泡固化させる
ものにおいて、内外両板の一端縁に当接する側部治具の
中央部分に形成された注入孔に一端開口を近接させると
ともに他端を注入孔を形成した治具と対向する治具に近
接して配置されその長さ方向適所に適数の通孔を形成し
た断熱性を有するパイプと、該パイプを杢暉内で保持す
る支持部材とを配設し、原液をバイブに注入して通孔か
ら空間内に注入して固化させてなる断熱板を提供するも
のである． 作用 パイプの一端側からバイブ内に注入された原液は、パイ
プに形成した通孔からそれぞれ内外両板間の空間に導出
され、導出された原液はその落下点を発泡成長の開始地
点として徐々に空間内に拡がってゆく．この通孔が複数
形成されるときには、発泡成長の開始地点が複数形威さ
れることとなる．即ちパイプは注入銃から噴出された原
液の拡散を防止し、またこの原液を所定ケ所に分配する
作用をなす。

実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき説明する．１．２は
間隔を存して上下関係に配設される金属或いは樹脂等の
適材よりなる内板及び外板で、この内外両板１，２の外
周縁には接続時矩形をなす複数の側部治具としての発泡
用治具３を接離自在に当接配置して外周級間を閉璽して
いる．この発泡用治具３の短辺をなす一辺３Ａの略中央
部には硬質発泡ポリウレタンフォーム等の発泡性断熱材
の原液を注入する注入孔５を、この注入孔５より離間し
た位置には１個或いは複数個の排気孔６をそれぞれ形成
している．また長辺方向に配置される治具にも排気孔６
を形成している．７は前記治具の奥行より長い寸法を有
する硬質或いは可撓性のゴム又は合成樹脂等の適材より
なる中空の排気管で、該管は排気孔６を貫通して設けら
れ、治具３の内面より内側に突出する端部７ａ周囲には
モルトプレン等よりなる可撓性シール部材８を仮止めし
た抜け止め加工が施されている．この抜け止め加工は治
具３の当接配置時に排気孔６より排気管７が抜けないよ
うにするとともに、前記断熱材の発泡時排気孔６と排気
管７との間に断熱材４が侵入しないようにするためであ
る． ９，１０は前記内外画板の外表面に当接して、断熱材４
の発泡圧により内外画板１．２が外方に膨出変形するの
を防止する基板及び加圧板である．尚、前記発泡用治其
の内面、注入孔及び排気孔の表面には断熱材４との接着
を防止するバラフィン系等の離型剤（図示しない）が塗
布されている． ２０は一端２０Ａを注入孔５に近接させるとともに他端
２０Ｂを治具３Ａと対向する治具３の略中央部分に近接
して配置させるパイプで、断熱性があって、その内壁面
が粘性の小さい例えば光沢面となる材料例えば樹脂や紙
からなり、内外両板の長辺方向の幅よりも小さいものと
し、その他端側２ＯＢは閉璽しておく．またこのパイプ
２０の下部Ｋ及び側部Ｓには複数の通孔２２を形成して
ある（第２図及び第３図参照）． 尚、本例では円筒状のバイブを採用しており、第３図に
示したように下部Ｋとはパイプの中心線の左右、それぞ
れに向けて４５゜の角度までの部分をいい、側部Ｓとは
この下部Ｋの限界面からそれぞれ９０゜をなす角度まで
の部分をさすものとする．また、方形状のパイプを使用
し、角部が下に向くように配置させる場合には、この角
部を挾む２面を下部といい、残る２面が側部をさすもの
とする． ３０はパイプ２０を挿入する筒部３１と、この筒部に連
なり先端に内板１若しくは外板２の内面に当接する受部
３２を形成した脚材３３とから成り、バイブと同様樹脂
等の断熱性材料にて形成される。

次に断熱板Ｄの製造方法について説明する．まず支持部
材３０の筒部３１にバイブ２０を下部Ｋの孔２２が下面
に向く状態で挿入し、この状態のバイプ２０及び支持部
材３０を外板２の短辺方向の中央部分に長辺方向へ向け
て載置固定し、この状態のものに内板１を載せる。この
ようにして上下関係に間隔を存して水平に配置された内
外両板１，２の外周縁を発泡用治具３、表面を基板９及
び加圧板１０でそれぞれ覆う。この後発泡機の注入銃Ｃ
を注入孔５を通してパイプ２〇一端側２ＯＡに臨ませて
、所定量の発泡原液を充填する． バイプ２０内に充填された原液は第１図に実線矢印で示
したように通孔２２からそれぞれ内外両板間の空間に導
出され、外板２内面に落下した部分から（第１図波線で
示したように）発泡成長を開始゛する。このため、注入
孔５より注入された原液は、バイブ２０の通孔２２を経
て空間内に複数の位置から注入されることとなり、その
それぞれが独立した発泡開始点より発泡成長し、仝間を
埋め尽くしてゆく．尚、発泡原液は、液状から泡状に変
わるクリームタイム、泡状で成長速度が低下するゲルタ
イム、接着力の弱くなるタックフリータイム、戒長が停
止し固化するフォームタイムを経て発泡断熱材４となる
。一方、発泡成長に伴ない空間内及びパイプ内空気並び
に発泡ガスは注入孔５及び排気管７から徐々に外部へ押
し出される。

そして、発泡成長が進み、内外両板間の空気及び発泡ガ
スが排気管７を通り全て外部に排出されると、発泡断熱
材４の一部４ａが排気管７内に侵入して、排気管壁に接
着固化し、発泡作業の終了を認知でき、発泡用治具３、
基板９及び加圧板１０を除去するとともに、断熱材４ａ
とともに排気管７を除去すれば断熱板Ｄは完成する．以
上詳述したように本発明によれば、短辺方向の治具の中
央部分に形成された注入孔にその一端が近接するパイプ
内に充填される発泡断熱材の原液を、パイプにより注入
孔から離れた部分まで導入することができ、このパイプ
に形成した通孔からそれぞれ内外両板間の杢間に分配す
ることができるとともに、分配される原液は内外両板の
うち下方に位置する板（外板）へ落下した地点を発泡成
長の開始点として徐々に空間内に拡がらせることができ
る．しかも通孔が複数形成してあるため、開始点が複数
形成されることとなり、原液を広い範囲にわたって注入
することができ、一点注入でありながら多点注入と同様
の原液の発泡成長を行なうことができるとともに、断熱
材の充填密度の均一化を図ることができ、長辺方向の長
さが２ｍを越えるものに対しても充分一点注入方式で対
応させることができるようになる。

一方、支持部材をパイプ保持部及び間隔保持部として作
用させることができ、しかも原液が多数の通孔から導出
されるため、この支持部材の周囲に仝気溜りの発生を防
止することができ、特別に間隔保持部材を設ける必要が
なくなる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、治具の中央部分に
形成された注入孔にその一端が近接するパイプ内に注入
される発泡断熱材の原液を、パイプにより注入孔から離
れた部分まで案内かつ導入することができ、さらにこの
パイプに形成した通孔から原液をそれぞれ内外両板間の
空間に分配することかできるとともに、分配される原液
は内外画板のうち下方に位置する板へ落下した地点を発
泡成長の開始点として徐々に空間内に拡がらせることが
できる．しかも通孔を複数形威した場合には、開始点が
複数形成されることとなり、原液を広い範囲にわたって
注入することができ、一点注入でありながら多点注入と
同様の原液の発泡成長を行なうことができるとともに、
断熱材の充填密度の均一化を図ることができる．

【図面の簡単な説明】

各図は本発明の一実施例を示し、第１図は治具及び基板
に固定された発泡前の断熱板の内板を外した状態の斜視
図、第２５！Ｊは固定された発泡前の断熱板を長辺方向
にパイプ部分で断面した場合の要部断面図、第３図はパ
イプ及び支持部材の要部断面図、第４図は排気孔部分の
要部断面図、第５図は固定状態の斜視図である． １・・・内板、　２・・・外板、　　３・・・側部治具
、　５・・・注入孔、　２０・・・パイプ、　２２・・
・通孔、　３０・・・支持部材、　３１・・・筒部、　
３２・・・受部、Ｄ・・・断熱板、 Ｋ・・・下部、 Ｓ・・・側部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、空間を存して上下関係に配置された内外両板間の空
   間に発泡断熱材の原液を注入して発泡固化させるものに
   おいて、前記内外両板の一端縁に当接する側部治具の中
   央部分に形成された注入孔に一端開口を近接させるとと
   もに他端を注入孔を形成した治具と対向する治具に近接
   して配置されその長さ方向適所に適数の通孔を形成した
   断熱性を有するパイプと、該パイプを前記空間内で保持
   する支持部材とを配設し、前記原液を前記パイプに充填
   して前記通孔から前記空間内に注入して固化させること
   を特徴とする断熱板。