JPS5854989Y2 - 発泡成形型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、ポリウレタンその他の発泡成形体の製造に使用
される発泡成形型に関するものである。

従来ポリウレタン発泡成形体その他の発泡成形体を製造
する場合、多量のガスを発生する。

このため発泡型には、発泡のさい発生するガスを型外に
放出させるために、型のパーティングラインに間隙を設
けたり、型の上面に排気孔を設けたりしているが、これ
ら間隙や、孔からガス放出と同時に発泡体や発泡性原料
の一部が浴出し、材料が損失するばかりでなく、型内の
発泡成形体の均質化が困難になるなどの欠点がある。

これを防止するため前記型の上面に形成される孔の大き
さを小さくすることが考えられるが、型は普通厚み約１
．５ｍｍの金型が使用されているので、直接これに例え
ばＱ、１５ｍｍの如き微細孔を多数設けることは極めて
困難であり、多くの時間と費用がかかり経済的にも有利
とならない。

本案は、微細孔を有するシリコーンゴムシートを発泡成
形型の排気孔を有する型壁面に設けるもので発泡成形中
に型壁面の排気孔から発泡性原料や発泡体の浴出による
損失がなく、発生ガスは容易に排出でき、円滑な発泡が
遂行できるものである。

以下本来を実施例について説明すると、発泡成形型１は
下型１ａと上型１ｂから主として形成され、上型の所要
部に適当な径の排気孔２が設けられている。

上記排気孔の径は容易に穿設できる程度で任意であるが
、例えば約５〜７ｍｍ程度で好適に使用できる場合が多
い。

従来の型も排気孔を有する場合は使用できる。

微細孔４を有するシリコーンゴムシート３が上記発泡成
形型の排気孔を有する上型の内面側に沿設されている、
上記微細孔４は発生する発泡物等が通過しない程度の大
きさで約０．１〜１．５ｍｍ径程度のものが該シートを
貫通して設けてあり、これら微細孔は適当な太さの針、
穿孔針等を該シートに刺通して形成できる。

又適当な太さの針を該シートに貫通して刺通した針孔痕
でもよい。

図では、０．２ｍｍ径以下の微細孔を多数穿設したもの
が示されている。

上記微細孔はシートの全面若しくは型壁の排気孔２に該
当する位置に設けることができる。

上記シート３を型壁に沿設した場合、発泡圧によって排
気孔内に膨出しないよう渦シートの材質、厚み等を選択
して用いると共に沿設する場合適当に緊張することが好
ましい。

上記の如く形成された発泡成形型に例えばポリウレタン
発泡性原料の所要量を入れて発泡させれば、発生ガスは
微細孔を通じて排気孔から緩かに逸出し、発泡性原料及
び発泡体は粘度が高くガスの流れに容易に導かれないこ
とと相俟って微細孔から浴出することがなく、発泡は型
内で円滑且つ確実に遂行され、均質な発泡体が形成でき
、発泡体が型内に沿設されたシートに接しても付着せず
容易に剥離でき、形成された発泡体の剥離面も滑らかで
あり、シートの微細孔詰りもなく繰り返えし使用できる
ものである。

しかも構造が簡単で、従来の発泡成形型もそのまま使用
できるもので、ポリウレタンのほか、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリオレフィンその他の合成樹脂、ゴム
等の発泡成形体製造の発泡成形型として有利なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は発泡型の縦断面図
、第２図は変形例を示す一部拡大断面図である。 。１は発泡成形型、１ａは下型、１ｂは上型、２は排気
孔、３は微細孔、４はシリコーンシート、５はヒンジ、
６は止金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要の型壁面に多数の排気孔を設けた発泡成形型であっ
   て、前記発泡成形型の排気孔を有する型壁の内側面に多
   数の孔径１．５ｍｍ以下の微細孔を有するシリコーンゴ
   ムシートを沿接し型内に発泡原料を入れて発泡成形する
   ように形成した発泡成形型。