JPH0355275B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0355275B2 JPH0355275B2 JP58202953A JP20295383A JPH0355275B2 JP H0355275 B2 JPH0355275 B2 JP H0355275B2 JP 58202953 A JP58202953 A JP 58202953A JP 20295383 A JP20295383 A JP 20295383A JP H0355275 B2 JPH0355275 B2 JP H0355275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- gear
- internal gear
- elastic body
- pressing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 6
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000009429 electrical wiring Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- Control Of Direct Current Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、電動ドライバ、ドリル等の電動工
具の速度切換装置に関するものである。
具の速度切換装置に関するものである。
従来の電動工具の速度切換えは、第1図および
第2図のようにハンドル1の操作で電池切換接点
2を切り換えて電池3,4を切り換え、これによ
つてモータ5に印加される電圧を変化させ、モー
タ5の出力特性を変化させて出力軸速度−トルク
特性を変化させるものであつた。6はオンオフス
イツチ7の可動接点板、8はモータ5の正逆切換
接点、9は電池パツク、10はトルク設定装置付
減速機構、11は出力軸、12はチヤツクであ
る。
第2図のようにハンドル1の操作で電池切換接点
2を切り換えて電池3,4を切り換え、これによ
つてモータ5に印加される電圧を変化させ、モー
タ5の出力特性を変化させて出力軸速度−トルク
特性を変化させるものであつた。6はオンオフス
イツチ7の可動接点板、8はモータ5の正逆切換
接点、9は電池パツク、10はトルク設定装置付
減速機構、11は出力軸、12はチヤツクであ
る。
しかしながら、この電動工具の速度切換装置
は、その特性が第3図のようになる。すなわち、
図でQ1は通常のモータ電圧による特性、Q2は電
圧を下げたときの特性であり、電圧を下げること
により出力軸11は低速となるが同時に低トルク
となり、高トルクが得られないという欠点があ
る。
は、その特性が第3図のようになる。すなわち、
図でQ1は通常のモータ電圧による特性、Q2は電
圧を下げたときの特性であり、電圧を下げること
により出力軸11は低速となるが同時に低トルク
となり、高トルクが得られないという欠点があ
る。
これに対し、低速高トルクおよび高速低トルク
が得られるものとして、従来第4図に示すものが
あつた。すなわち歯数の異なる一対の駆動歯車1
3,14をシヤフト15に移動自在に設け、原動
歯車16に対して切換ハンドル17で切り換えで
きるようにしている。歯数の小さい高速用の駆動
歯車13を原動歯車16に噛合した場合、その特
性は第5図のQ3となり、低速用の駆動歯車14
の場合、Q4となる。
が得られるものとして、従来第4図に示すものが
あつた。すなわち歯数の異なる一対の駆動歯車1
3,14をシヤフト15に移動自在に設け、原動
歯車16に対して切換ハンドル17で切り換えで
きるようにしている。歯数の小さい高速用の駆動
歯車13を原動歯車16に噛合した場合、その特
性は第5図のQ3となり、低速用の駆動歯車14
の場合、Q4となる。
ところが、電動工具のトルク設定を低速時にお
ける最適効率時の出力トルクT2に設定すると、
高速時でもこのトルクT2が設定され、高速時の
最大トルクT1よりも大きいため過負荷となりモ
ータ5を損傷するという欠点がある。一方、低速
時の最大設定トルクを高速時でも耐える範囲(許
容できるトルク)に設定する(たとえば低速時の
最大トルクをT1に設定する)と、歯車の切り換
えによる低速化は得られるが高トルク化ができな
いという欠点があつた。このことは言い換えれ
ば、従来例ではトルク設定装置と速度切換装置
(第1図では電圧切換装置、第4図では歯車切換
装置)が互いに独立して操作されるため不適合な
組み合わせが生じ、設定トルクの制限が生じる不
都合が生じたのである。
ける最適効率時の出力トルクT2に設定すると、
高速時でもこのトルクT2が設定され、高速時の
最大トルクT1よりも大きいため過負荷となりモ
ータ5を損傷するという欠点がある。一方、低速
時の最大設定トルクを高速時でも耐える範囲(許
容できるトルク)に設定する(たとえば低速時の
最大トルクをT1に設定する)と、歯車の切り換
えによる低速化は得られるが高トルク化ができな
いという欠点があつた。このことは言い換えれ
ば、従来例ではトルク設定装置と速度切換装置
(第1図では電圧切換装置、第4図では歯車切換
装置)が互いに独立して操作されるため不適合な
組み合わせが生じ、設定トルクの制限が生じる不
都合が生じたのである。
以上を要約すると、電源電圧切換方式(第1
図)の場合、第6図のように高速時特性H0で最
適出力トルクThp、低速時特性L1で最適出力トル
クTL1であり、Thp>TL1であるため、最高出力ト
ルクはTL1より大きく設定できない。またThpで
は低速時過負荷となる。
図)の場合、第6図のように高速時特性H0で最
適出力トルクThp、低速時特性L1で最適出力トル
クTL1であり、Thp>TL1であるため、最高出力ト
ルクはTL1より大きく設定できない。またThpで
は低速時過負荷となる。
また、歯車切換方式の場合(第4図)、高速時
特性H0で最適出力トルクThp、低速時特性L2で最
適出力トルクTL2であり、Thp<TL2であるため設
定トルクはThpとなり、TL2では高速時過負荷と
なる。
特性H0で最適出力トルクThp、低速時特性L2で最
適出力トルクTL2であり、Thp<TL2であるため設
定トルクはThpとなり、TL2では高速時過負荷と
なる。
さらに、従来たとえば特開昭55−150979号のよ
うに、ねじ締め時に負荷トルクが増大すると高速
低トルクから高速公トルクへ自動的に切り換わる
ようにしたものがあつたが、高速低トルクと低速
高トルクをモータ出力の最適値で個別に設定でき
ず、しかも両者を個別に作動することができない
という欠点があつた。
うに、ねじ締め時に負荷トルクが増大すると高速
低トルクから高速公トルクへ自動的に切り換わる
ようにしたものがあつたが、高速低トルクと低速
高トルクをモータ出力の最適値で個別に設定でき
ず、しかも両者を個別に作動することができない
という欠点があつた。
したがつて、この発明の目的は、高速低トルク
あるいは低速高トルクの出力を相互の影響を受け
ることなくかつそれぞれの速度に応じた最適トル
クに設定することができる電動工具の速度切換装
置を提供することである。
あるいは低速高トルクの出力を相互の影響を受け
ることなくかつそれぞれの速度に応じた最適トル
クに設定することができる電動工具の速度切換装
置を提供することである。
この発明の電動工具の速度切換装置は、モータ
により回転駆動される太陽ギヤと、この太陽ギヤ
に噛合する大径ギヤを有する遊星ギヤと、この遊
星ギヤを軸支する軸支を有する出力部と、前記大
径ギヤおよび前記小径ギヤにそれぞれ噛合すると
ともに互いに独立に回転自在に設けられかつそれ
ぞれの端面に複数の突部を設けた第1のインター
ナルギヤおよび第2のインターナルギヤと、前記
第1のインターナルギヤの前記端面の前記突部の
間に配置して前記第1のインターナルギヤの回転
を規制する第1の押圧部材を有するとともに前記
第1の押圧部材を前記端面に向けて押圧する第1
の弾性体を有しさらに前記第1のインターナルギ
ヤの軸方向に移動可能で前記第1の弾性体を圧縮
する第1のトルク調整体を有する第1のトルク設
定手段と、前記第2のインターナルギヤの前記端
面の前記突部の間に配置して前記第2のインター
ナルギヤの回転を規制する第2の押圧部材を有す
るとともに前記第2の押圧部材を前記端面に向け
て押圧する第2の弾性体を有しさらに前記第2の
インターナルギヤの軸方向に移動可能で前記第2
の弾性体を圧縮する第2のトルク調整体を有する
第2のトルク設定手段と、前記第1のトルク設定
手段および第2のトルク設定手段の前記第1のト
ルク調整体および第2のトルク調整体のうちいず
れか一方のみを前記第1の弾性体および第2の弾
性体を圧縮する方向に移動操作して前記第1の押
圧部材および前記第2の押圧部材のうちいずれか
一方のみを前記端面に押圧可能にする切換手段と
を備えたものである。
により回転駆動される太陽ギヤと、この太陽ギヤ
に噛合する大径ギヤを有する遊星ギヤと、この遊
星ギヤを軸支する軸支を有する出力部と、前記大
径ギヤおよび前記小径ギヤにそれぞれ噛合すると
ともに互いに独立に回転自在に設けられかつそれ
ぞれの端面に複数の突部を設けた第1のインター
ナルギヤおよび第2のインターナルギヤと、前記
第1のインターナルギヤの前記端面の前記突部の
間に配置して前記第1のインターナルギヤの回転
を規制する第1の押圧部材を有するとともに前記
第1の押圧部材を前記端面に向けて押圧する第1
の弾性体を有しさらに前記第1のインターナルギ
ヤの軸方向に移動可能で前記第1の弾性体を圧縮
する第1のトルク調整体を有する第1のトルク設
定手段と、前記第2のインターナルギヤの前記端
面の前記突部の間に配置して前記第2のインター
ナルギヤの回転を規制する第2の押圧部材を有す
るとともに前記第2の押圧部材を前記端面に向け
て押圧する第2の弾性体を有しさらに前記第2の
インターナルギヤの軸方向に移動可能で前記第2
の弾性体を圧縮する第2のトルク調整体を有する
第2のトルク設定手段と、前記第1のトルク設定
手段および第2のトルク設定手段の前記第1のト
ルク調整体および第2のトルク調整体のうちいず
れか一方のみを前記第1の弾性体および第2の弾
性体を圧縮する方向に移動操作して前記第1の押
圧部材および前記第2の押圧部材のうちいずれか
一方のみを前記端面に押圧可能にする切換手段と
を備えたものである。
この発明の構成によれば、切換手段を操作して
たとえば第1のトルク調整体を作動した場合、第
1のトルク調整体により第1の弾性体が圧縮され
て第1の押圧部材を第1のインターナルギヤの端
面の突部間に押圧しその回転を規制する。また切
換手段を操作して第2のトルク調整体を作動した
場合、第2のトルク調整体により第2の弾性体が
圧縮されて第2の押圧部材を第2のインターナル
ギヤの端面の突部間に押圧しその回転を規制す
る。切換手段はこのいずれか一方のみを操作する
ことができる。
たとえば第1のトルク調整体を作動した場合、第
1のトルク調整体により第1の弾性体が圧縮され
て第1の押圧部材を第1のインターナルギヤの端
面の突部間に押圧しその回転を規制する。また切
換手段を操作して第2のトルク調整体を作動した
場合、第2のトルク調整体により第2の弾性体が
圧縮されて第2の押圧部材を第2のインターナル
ギヤの端面の突部間に押圧しその回転を規制す
る。切換手段はこのいずれか一方のみを操作する
ことができる。
第1の押圧部材が第1のインターナルギヤに押
圧され第1のインターナルギヤが回転規制されて
いる場合において、モータの動作により太陽ギヤ
が回転し遊星ギヤが回転すると、第1のインター
ナルギヤに噛合する大径ギヤにより遊星ギヤが第
1のインターナルギヤを転動し、出力部より出力
される。したがつて、出力部は第1のインターナ
ルギヤと大径ギヤの噛合による回転数に基づく回
転速度となる。一方、切換手段により、第2の押
圧部材が第2のインターナルギヤに押圧され第2
のインターナルギヤが回転規制された場合、遊星
ギヤの小径ギヤが第2のインターナルギヤを転動
するので、第2のインターナルギヤと小径ギヤの
噛合による回転数に基づく回転速度となる。
圧され第1のインターナルギヤが回転規制されて
いる場合において、モータの動作により太陽ギヤ
が回転し遊星ギヤが回転すると、第1のインター
ナルギヤに噛合する大径ギヤにより遊星ギヤが第
1のインターナルギヤを転動し、出力部より出力
される。したがつて、出力部は第1のインターナ
ルギヤと大径ギヤの噛合による回転数に基づく回
転速度となる。一方、切換手段により、第2の押
圧部材が第2のインターナルギヤに押圧され第2
のインターナルギヤが回転規制された場合、遊星
ギヤの小径ギヤが第2のインターナルギヤを転動
するので、第2のインターナルギヤと小径ギヤの
噛合による回転数に基づく回転速度となる。
また、各回転速度におけるトルクは、第1のト
ルク設定手段の押圧力を調整することによる第1
のトルク値および第2のトルク設定手段の押圧力
を調整することによる第2のトルク値により個別
に設定されるため、低速高トルクおよび高速低ト
ルクをそれぞれモータの出力の最適値で設定する
ことができる。
ルク設定手段の押圧力を調整することによる第1
のトルク値および第2のトルク設定手段の押圧力
を調整することによる第2のトルク値により個別
に設定されるため、低速高トルクおよび高速低ト
ルクをそれぞれモータの出力の最適値で設定する
ことができる。
しかも各トルク値より大きい過負荷があつた場
合には、第1のインターナルギヤまたは第2のイ
ンターナルギヤの端面の突部が第1の押圧部材ま
たは第2の押圧部材を押し上げて第1の弾性体ま
たは第2の弾性体を圧縮することにより、第1の
インターナルギヤまたは第2のインターナルギヤ
が回転することができるので、モータが保護され
る。
合には、第1のインターナルギヤまたは第2のイ
ンターナルギヤの端面の突部が第1の押圧部材ま
たは第2の押圧部材を押し上げて第1の弾性体ま
たは第2の弾性体を圧縮することにより、第1の
インターナルギヤまたは第2のインターナルギヤ
が回転することができるので、モータが保護され
る。
この発明の一実施例を適用した電動工具の速度
切換装置を第7図ないし第12図に示す。モータ
23により回転駆動される太陽ギヤ32と、この
太陽ギヤ32に噛合する大径ギヤ36を有すると
ともに前記大径ギヤ36に軸方向に一体に並ぶ小
径ギヤ40を有する遊星ギヤ37と、この遊星ギ
ヤ37を軸支する支軸44を有する出力部と、前
記大径ギヤ36および前記小径ギヤ40にそれぞ
れ噛合するとともに互いに独立に回転自在に設け
られかつそれぞれの端面に複数の突部41,42
を設けた第1のインターナルギヤ38および第2
のインターナルギヤ39と、前記第1のインター
ナルギヤ38の前記端面の前記突部41の間に配
置して前記第1のインターナルギヤ38の回転を
規制する第1の押圧部材61,63,65を有す
るとともに前記第1の押圧部材を前記端面に向け
て押圧する第1の弾性体68を有しさらに前記第
1のインターナルギヤ38の軸方向に移動可能で
前記第1の弾性体68を圧縮する第1のトルク調
整体70を有する第1のトルク設定手段と、前記
第2のインターナルギヤ39の前記端面の前記突
部42の間に配置して前記第2のインターナルギ
ヤ39の回転を規制する第2の押圧部材62,6
4,66を有するとともに前記第2の押圧部材を
前記端面に向けて押圧する第2の弾性体67を有
しさらに前記第2のインターナルギヤ39の軸方
向に移動可能で前記第2の弾性体67を圧縮する
第2のトルク調整体69を有する第2のトルク設
定手段と、前記第1のトルク設定手段および第2
のトルク設定手段の前記第1のトルク調整体70
および第2のトルク調整体69のうちいずれか一
方のみを前記第1の弾性体68および第2の弾性
体67を圧縮する方向に移動操作して前記第1の
押圧部材および前記第2の押圧部材のうちいずれ
か一方のみを前記端面に押圧可能にする切換手段
73とを備えている。
切換装置を第7図ないし第12図に示す。モータ
23により回転駆動される太陽ギヤ32と、この
太陽ギヤ32に噛合する大径ギヤ36を有すると
ともに前記大径ギヤ36に軸方向に一体に並ぶ小
径ギヤ40を有する遊星ギヤ37と、この遊星ギ
ヤ37を軸支する支軸44を有する出力部と、前
記大径ギヤ36および前記小径ギヤ40にそれぞ
れ噛合するとともに互いに独立に回転自在に設け
られかつそれぞれの端面に複数の突部41,42
を設けた第1のインターナルギヤ38および第2
のインターナルギヤ39と、前記第1のインター
ナルギヤ38の前記端面の前記突部41の間に配
置して前記第1のインターナルギヤ38の回転を
規制する第1の押圧部材61,63,65を有す
るとともに前記第1の押圧部材を前記端面に向け
て押圧する第1の弾性体68を有しさらに前記第
1のインターナルギヤ38の軸方向に移動可能で
前記第1の弾性体68を圧縮する第1のトルク調
整体70を有する第1のトルク設定手段と、前記
第2のインターナルギヤ39の前記端面の前記突
部42の間に配置して前記第2のインターナルギ
ヤ39の回転を規制する第2の押圧部材62,6
4,66を有するとともに前記第2の押圧部材を
前記端面に向けて押圧する第2の弾性体67を有
しさらに前記第2のインターナルギヤ39の軸方
向に移動可能で前記第2の弾性体67を圧縮する
第2のトルク調整体69を有する第2のトルク設
定手段と、前記第1のトルク設定手段および第2
のトルク設定手段の前記第1のトルク調整体70
および第2のトルク調整体69のうちいずれか一
方のみを前記第1の弾性体68および第2の弾性
体67を圧縮する方向に移動操作して前記第1の
押圧部材および前記第2の押圧部材のうちいずれ
か一方のみを前記端面に押圧可能にする切換手段
73とを備えている。
出力部は、主に第8図に示すように、支軸4
4、キヤリヤー43、伝達用太陽ギヤ45、スラ
スト板46、遊星ギヤ47、出力軸30により構
成されている。
4、キヤリヤー43、伝達用太陽ギヤ45、スラ
スト板46、遊星ギヤ47、出力軸30により構
成されている。
第1のトルク設定手段は、主に第8図に示すよ
うに、第1のインターナルギヤ38の端面の突部
41間に配置するボール61と押え棒63と座金
65とからなる第1の押圧部材、第1の弾性体で
あるコイルスプリング68、第1のトルク調整体
70で構成されている。第1のトルク値の設定
は、コイルスプリング68のばね力、第1のトル
ク調整体70のカム部72により第1のインター
ナルギヤ38の押圧力を調整することにより行わ
れる。
うに、第1のインターナルギヤ38の端面の突部
41間に配置するボール61と押え棒63と座金
65とからなる第1の押圧部材、第1の弾性体で
あるコイルスプリング68、第1のトルク調整体
70で構成されている。第1のトルク値の設定
は、コイルスプリング68のばね力、第1のトル
ク調整体70のカム部72により第1のインター
ナルギヤ38の押圧力を調整することにより行わ
れる。
第2のトルク設定手段は、主に第8図に示すよ
うに、第2のインターナルギヤ39の端面の突部
42間に配置するボール62と押え棒64と座金
66とからなる第2の押圧部材、第2の弾性体で
あるコイルスプリング67、第2のトルク調整体
69で構成されている。第2のトルク値の設定
は、コイルスプリング67のばね力、第2のトル
ク調整体69のカム部71により第2のインター
ナルギヤ39の押圧力を調整することにより行わ
れる。
うに、第2のインターナルギヤ39の端面の突部
42間に配置するボール62と押え棒64と座金
66とからなる第2の押圧部材、第2の弾性体で
あるコイルスプリング67、第2のトルク調整体
69で構成されている。第2のトルク値の設定
は、コイルスプリング67のばね力、第2のトル
ク調整体69のカム部71により第2のインター
ナルギヤ39の押圧力を調整することにより行わ
れる。
切換手段は、主に第9図および第10図に示す
ように、突起部76,77を有する調整筒73に
より構成されている。
ように、突起部76,77を有する調整筒73に
より構成されている。
以下詳細に説明する。20は本体ハウジング、
21は電池22の電池パツク、23はモータ、2
4はオンオフスイツチ25のハンドル、26はス
イツチ部でハンドル24により動作する可動接点
板27(第11図)およびモータ23の正逆回転
を切り換える切換接点(その切換ハンドルは図示
せず)28を有する。29は電動工具の速度切換
装置、30は電動工具の出力軸、31はその出力
軸30に連結されたチヤツクである。
21は電池22の電池パツク、23はモータ、2
4はオンオフスイツチ25のハンドル、26はス
イツチ部でハンドル24により動作する可動接点
板27(第11図)およびモータ23の正逆回転
を切り換える切換接点(その切換ハンドルは図示
せず)28を有する。29は電動工具の速度切換
装置、30は電動工具の出力軸、31はその出力
軸30に連結されたチヤツクである。
電動工具の速度切換装置29において、第8図
および第9図のように、32はモータ23の出力
軸23aに固定された原動歯車となる太陽ギヤ、
33はモータ取付台、34はそのモータ取付ビ
ス、35はモータ取付台33の表面に当接するス
ラスト板、36はモータ取付台33およびスラス
ト板35を貫通した太陽ギヤ32に噛合する2連
構造の遊星ギヤ37の大径ギヤ、38はこの大径
ギヤ36に噛合する第1のインターナルギヤ(内
歯歯車)、39は前記遊星ギヤ37の小径ギヤ4
0に噛合する第2のインターナルギヤである。こ
れらの第1のインターナルギヤ38および第2の
インターナルギヤ39は外径が異なつており、そ
れぞれの軸方向の同側の端面に放射状に所定間隔
をおいて多数の突部41,42が設けられ、これ
らはそれぞれ断面山形をなしている。43は前記
遊星ギヤ37と支軸44をもち、かつ支軸44反
対側の回転中心に伝達用太陽ギヤ45を有する出
力部のキヤリヤー、46はキヤリヤー43の前面
に当接されるスラスト板、47は出力軸30に一
体となつた出力軸キヤリヤー30aに設けられて
前記伝達用太陽ギヤ45に噛合する遊星ギヤ、4
8はギヤケースで前記要素がこのギヤケース48
に納められ、第1のインターナルギヤ38および
第2のインターナルギヤ39は回転自在に支持さ
れ、ビス49でモータ取付台33に取付けられ、
同時に遊星ギヤ47はギヤケース48内に一体に
形成された第3のインターナルギヤ50に噛合す
る。また出力軸30はボール51と一対のリング
52,53よりなるボール軸受54およびスラス
ト規制リング55によつて支持され規制されてい
る。
および第9図のように、32はモータ23の出力
軸23aに固定された原動歯車となる太陽ギヤ、
33はモータ取付台、34はそのモータ取付ビ
ス、35はモータ取付台33の表面に当接するス
ラスト板、36はモータ取付台33およびスラス
ト板35を貫通した太陽ギヤ32に噛合する2連
構造の遊星ギヤ37の大径ギヤ、38はこの大径
ギヤ36に噛合する第1のインターナルギヤ(内
歯歯車)、39は前記遊星ギヤ37の小径ギヤ4
0に噛合する第2のインターナルギヤである。こ
れらの第1のインターナルギヤ38および第2の
インターナルギヤ39は外径が異なつており、そ
れぞれの軸方向の同側の端面に放射状に所定間隔
をおいて多数の突部41,42が設けられ、これ
らはそれぞれ断面山形をなしている。43は前記
遊星ギヤ37と支軸44をもち、かつ支軸44反
対側の回転中心に伝達用太陽ギヤ45を有する出
力部のキヤリヤー、46はキヤリヤー43の前面
に当接されるスラスト板、47は出力軸30に一
体となつた出力軸キヤリヤー30aに設けられて
前記伝達用太陽ギヤ45に噛合する遊星ギヤ、4
8はギヤケースで前記要素がこのギヤケース48
に納められ、第1のインターナルギヤ38および
第2のインターナルギヤ39は回転自在に支持さ
れ、ビス49でモータ取付台33に取付けられ、
同時に遊星ギヤ47はギヤケース48内に一体に
形成された第3のインターナルギヤ50に噛合す
る。また出力軸30はボール51と一対のリング
52,53よりなるボール軸受54およびスラス
ト規制リング55によつて支持され規制されてい
る。
第1のトルク設定手段および第2のトルク設定
手段について説明する。56はギヤケース48の
軸受筒57の付根部の段面58に形成された孔
で、第1の孔59は第1のインターナルギヤ38
の突部41のある表面に開口し、第2の孔60は
第2のインターナルギヤ39の突部42のある表
面に開口している。61は孔59に嵌め込まれた
第1の押圧部材のボール(剛球)、62は孔60
に嵌め込まれた第2の押圧部材のボール(剛球)、
63,64はボール61,62を押える押え棒、
65,66は前記段面58に当接されて前記押え
棒63,64の嵌まつた孔59,60の開口を閉
成する座金、67,68は軸受筒57に外嵌して
それぞれ一端で座金65,66を押圧するコイル
スプリング、69はスプリング67の他端に当接
する第2のトルク調整体、70はスプリング68
の他端に当接する第1のトルク調整体で、いずれ
もリング形をなしスプリング側の反対側にカム部
71,72が形成されている。また、第2のトル
ク調整体69は、軸受筒57に外嵌し、その平面
部57aに軸方向に摺動自在に係合する突部(図
示せず)を内周に有して第2のトルク調整体69
の回転が規制される。また第2のトルク調整体6
9の外周に突条69aを有して第1のトルク調整
体70の内周に形成した溝(図示せず)に軸方向
に摺動自在に係合して第1のトルク調整体70の
回転が規制される。さらに第1のトルク調整体7
0の外周に形成した突条70aは本体ハウジング
20の前端の開口部20aの内側に設けた溝(図
示せず)に軸方向に摺動自在に係合している。7
3は切換手段の調整筒で、外周が本体ハウジング
20の開口部20aに嵌合し、外周面にローレツ
ト74を有し、表面部に一対の円弧形スリツト7
5を形成し、底面に前記カム部71,72に当接
する突起部76,77を有する(第9図および第
10図)。78は切換手段の調整筒73の表面に
当接される取付板、79は取付ねじでスリツト7
5を通して前記軸受筒57の端面のねじ孔80に
ねじ止めされ、切換手段の調整筒73はスリツト
75の長さの範囲で回転できる。
手段について説明する。56はギヤケース48の
軸受筒57の付根部の段面58に形成された孔
で、第1の孔59は第1のインターナルギヤ38
の突部41のある表面に開口し、第2の孔60は
第2のインターナルギヤ39の突部42のある表
面に開口している。61は孔59に嵌め込まれた
第1の押圧部材のボール(剛球)、62は孔60
に嵌め込まれた第2の押圧部材のボール(剛球)、
63,64はボール61,62を押える押え棒、
65,66は前記段面58に当接されて前記押え
棒63,64の嵌まつた孔59,60の開口を閉
成する座金、67,68は軸受筒57に外嵌して
それぞれ一端で座金65,66を押圧するコイル
スプリング、69はスプリング67の他端に当接
する第2のトルク調整体、70はスプリング68
の他端に当接する第1のトルク調整体で、いずれ
もリング形をなしスプリング側の反対側にカム部
71,72が形成されている。また、第2のトル
ク調整体69は、軸受筒57に外嵌し、その平面
部57aに軸方向に摺動自在に係合する突部(図
示せず)を内周に有して第2のトルク調整体69
の回転が規制される。また第2のトルク調整体6
9の外周に突条69aを有して第1のトルク調整
体70の内周に形成した溝(図示せず)に軸方向
に摺動自在に係合して第1のトルク調整体70の
回転が規制される。さらに第1のトルク調整体7
0の外周に形成した突条70aは本体ハウジング
20の前端の開口部20aの内側に設けた溝(図
示せず)に軸方向に摺動自在に係合している。7
3は切換手段の調整筒で、外周が本体ハウジング
20の開口部20aに嵌合し、外周面にローレツ
ト74を有し、表面部に一対の円弧形スリツト7
5を形成し、底面に前記カム部71,72に当接
する突起部76,77を有する(第9図および第
10図)。78は切換手段の調整筒73の表面に
当接される取付板、79は取付ねじでスリツト7
5を通して前記軸受筒57の端面のねじ孔80に
ねじ止めされ、切換手段の調整筒73はスリツト
75の長さの範囲で回転できる。
この電動工具は、電池22、モータ23、歯車
群および出力軸30が同一軸上にあり、速度切換
は歯車切換方式であつて、モータ23に固定され
た太陽ギヤ32がモータ23の作動により回転す
ると、太陽ギヤ32に噛合つた遊星ギヤ37は第
1のインターナルギヤ38および第2のインター
ナルギヤ39内を自転・公転する。一方、遊星ギ
ヤ37は出力部のキヤリヤー43に軸支されてお
り、キヤリヤー43に一体の伝達用太陽ギヤ45
にモータ23の回転が伝えられる。伝達用太陽ギ
ヤ45には遊星ギヤ47が噛み合つており、出力
軸キヤリヤー30aに軸支されている。また遊星
ギヤ47はギヤケース48に一体的に形成されて
いるインターナルギヤ50に噛み合つているの
で、ギヤケース48内にてモータ23の回転速度
が減速されて伝達され出力軸キヤリヤー30aに
一体形成された出力軸30に出力される。
群および出力軸30が同一軸上にあり、速度切換
は歯車切換方式であつて、モータ23に固定され
た太陽ギヤ32がモータ23の作動により回転す
ると、太陽ギヤ32に噛合つた遊星ギヤ37は第
1のインターナルギヤ38および第2のインター
ナルギヤ39内を自転・公転する。一方、遊星ギ
ヤ37は出力部のキヤリヤー43に軸支されてお
り、キヤリヤー43に一体の伝達用太陽ギヤ45
にモータ23の回転が伝えられる。伝達用太陽ギ
ヤ45には遊星ギヤ47が噛み合つており、出力
軸キヤリヤー30aに軸支されている。また遊星
ギヤ47はギヤケース48に一体的に形成されて
いるインターナルギヤ50に噛み合つているの
で、ギヤケース48内にてモータ23の回転速度
が減速されて伝達され出力軸キヤリヤー30aに
一体形成された出力軸30に出力される。
今、切換手段の調整筒73を回転して「低トル
ク高速側」にセツトしたときは第9図の状態とな
る。このとき第1のトルク調整体70のカム部7
2の山部72aが突起部76に位置し、第2のト
ルク調整体69のカム部71の谷部71aが突起
部77に位置する。このため、スプリング68が
圧縮され座金65および押し棒63を介してボー
ル61を第1のインターナルギヤ38の突部41
のある表面に圧接し、ボール61が突部41に係
合することにより第1のインターナルギヤ38の
回転を阻止し、遊星ギヤ37は第1のインターナ
ルギヤ38を公転し、遊星ギヤ37の回動が出力
軸30に伝達される。一方、スプリング67は圧
縮されないので座金66、押し棒64に支持され
たボール62は第2のインターナルギヤ39の突
部42に係合せずフリー回転となる。さらに前記
カム部72の山部72aで設定されたトルクを超
えるトルクが生じたときは、スプリング68によ
る圧接力に打ち勝つて第1のインターナルギヤ3
8の突部41がボール61を乗り越えてギヤケー
ス48内を回転し、モータ出力は伝達されなくな
りトルクリミツトの働きをすることになる。
ク高速側」にセツトしたときは第9図の状態とな
る。このとき第1のトルク調整体70のカム部7
2の山部72aが突起部76に位置し、第2のト
ルク調整体69のカム部71の谷部71aが突起
部77に位置する。このため、スプリング68が
圧縮され座金65および押し棒63を介してボー
ル61を第1のインターナルギヤ38の突部41
のある表面に圧接し、ボール61が突部41に係
合することにより第1のインターナルギヤ38の
回転を阻止し、遊星ギヤ37は第1のインターナ
ルギヤ38を公転し、遊星ギヤ37の回動が出力
軸30に伝達される。一方、スプリング67は圧
縮されないので座金66、押し棒64に支持され
たボール62は第2のインターナルギヤ39の突
部42に係合せずフリー回転となる。さらに前記
カム部72の山部72aで設定されたトルクを超
えるトルクが生じたときは、スプリング68によ
る圧接力に打ち勝つて第1のインターナルギヤ3
8の突部41がボール61を乗り越えてギヤケー
ス48内を回転し、モータ出力は伝達されなくな
りトルクリミツトの働きをすることになる。
この低トルク高速の場合、出力軸30の回転数
N0はモータ23の出力回転数Nm、太陽ギヤ3
2の歯数Z32、大径ギヤ36の歯数Z36、小径ギヤ
40の歯数Z40、第1のインターナルギヤ38の
歯数Z38、第2のインターナルギヤ39の歯数
Z39、伝達用太陽ギヤ45の歯数Z45、遊星ギヤ4
7の歯数Z47、第3のインターナルギヤ50の歯
数Z50とすると、 N0=1/(1+Z38/Z32)(1+Z50/Z45)×Nm となる。また第1のトルク設定手段の第1のイン
ターナルギヤ38に対する押圧力を調整してその
第1のトルク値を調整することにより、モータ2
3の出力のの最適値で高速低トルクのトルクを任
意に設定することができる。
N0はモータ23の出力回転数Nm、太陽ギヤ3
2の歯数Z32、大径ギヤ36の歯数Z36、小径ギヤ
40の歯数Z40、第1のインターナルギヤ38の
歯数Z38、第2のインターナルギヤ39の歯数
Z39、伝達用太陽ギヤ45の歯数Z45、遊星ギヤ4
7の歯数Z47、第3のインターナルギヤ50の歯
数Z50とすると、 N0=1/(1+Z38/Z32)(1+Z50/Z45)×Nm となる。また第1のトルク設定手段の第1のイン
ターナルギヤ38に対する押圧力を調整してその
第1のトルク値を調整することにより、モータ2
3の出力のの最適値で高速低トルクのトルクを任
意に設定することができる。
つぎに「高トルク低速」の場合、切換手段の調
整筒73を回転して第10図のように第1のトル
ク調整体70のカム部72の谷部72bを突起部
76に位置決めし、第2のトルク調整体69のカ
ム部71の山部71bを突起部77に位置決めす
る。このため、前記「低トルク高速」の場合と逆
にスプリング67が圧縮されてスプリング68は
圧縮されず、したがつて座金66、押え棒64を
介してボール62が第2のインターナルギヤ39
の突部42に係合し、第2のインターナルギヤ3
9の回転が阻止され、第1のインターナルギヤ3
8がフリーとなる。そこで遊星ギヤ37は第2の
インターナルギヤ39を公転し、出力軸30に伝
達される。一方、出力軸30に前記山部71bに
より設定されたトルクを超えるトルクが作動した
とき、スプリング67による圧接力に打ち勝つ
て、第2のインターナルギヤ39の突部42がボ
ール62を乗り越えてギヤケース48内を空転
し、モータ出力は出力軸30に伝達されなくなり
トルクリミツトされる。
整筒73を回転して第10図のように第1のトル
ク調整体70のカム部72の谷部72bを突起部
76に位置決めし、第2のトルク調整体69のカ
ム部71の山部71bを突起部77に位置決めす
る。このため、前記「低トルク高速」の場合と逆
にスプリング67が圧縮されてスプリング68は
圧縮されず、したがつて座金66、押え棒64を
介してボール62が第2のインターナルギヤ39
の突部42に係合し、第2のインターナルギヤ3
9の回転が阻止され、第1のインターナルギヤ3
8がフリーとなる。そこで遊星ギヤ37は第2の
インターナルギヤ39を公転し、出力軸30に伝
達される。一方、出力軸30に前記山部71bに
より設定されたトルクを超えるトルクが作動した
とき、スプリング67による圧接力に打ち勝つ
て、第2のインターナルギヤ39の突部42がボ
ール62を乗り越えてギヤケース48内を空転
し、モータ出力は出力軸30に伝達されなくなり
トルクリミツトされる。
この「高トルク低速」の場合の出力軸回転数
N0′は、 N0′=1/(1+Z39/Z32・Z36/Z40)(1+Z50/Z
45)×Nm となる。また第2のトルク設定手段の第2のイン
ターナルギヤ39に対する押圧力を調整してその
第2のトルク値を調整することにより、モータ2
3の出力の最適値で低速高トルクのトルクを任意
に設定することができる。
N0′は、 N0′=1/(1+Z39/Z32・Z36/Z40)(1+Z50/Z
45)×Nm となる。また第2のトルク設定手段の第2のイン
ターナルギヤ39に対する押圧力を調整してその
第2のトルク値を調整することにより、モータ2
3の出力の最適値で低速高トルクのトルクを任意
に設定することができる。
第12図はこの電動工具の特性図であり、Hは
高速時、Lは低速時を示し、それぞれ突起部7
6,77、カム部71,72等で設定される最適
設定トルクTL,THを個別に設定でき、従来のよ
うに一方に過負荷がかからないことがわかる。
高速時、Lは低速時を示し、それぞれ突起部7
6,77、カム部71,72等で設定される最適
設定トルクTL,THを個別に設定でき、従来のよ
うに一方に過負荷がかからないことがわかる。
このように、この電動工具の速度切換装置は、
必要トルクの設定を切換手段の調整筒73により
行うことによつて複数の(この場合2段変速)変
速歯車の切換えを行うとともに、適性トルク−回
転数のセツテイングができ、必要トルクを設定す
ることにより適性回転数(速度)が得られる。ま
たモータ23の出力最適値で高トルク低速回転お
よび低トルク高速回転が得られる。さらに、遊星
歯車切換方式にすることにより電池22、モータ
23、出力軸30が同一軸上に配置でき、使い勝
手のよい電動工具が提供できる。
必要トルクの設定を切換手段の調整筒73により
行うことによつて複数の(この場合2段変速)変
速歯車の切換えを行うとともに、適性トルク−回
転数のセツテイングができ、必要トルクを設定す
ることにより適性回転数(速度)が得られる。ま
たモータ23の出力最適値で高トルク低速回転お
よび低トルク高速回転が得られる。さらに、遊星
歯車切換方式にすることにより電池22、モータ
23、出力軸30が同一軸上に配置でき、使い勝
手のよい電動工具が提供できる。
この発明の電動工具の速度切換装置によれば、
切換手段で第1のトルク設定手段および第2のト
ルク設定手段を切り換えて第1のインターナルギ
ヤまたは第2のインターナルギヤの回転を規制す
ることにより、遊星ギヤの公転速度が変わるの
で、切換手段の操作により出力部の回転速度を切
り換えることができる。また第1のトルク設定手
段の第1のトルク値および第2のトルク設定手段
の第2のトルク値を個別に任意に設定することが
できるので、モータの出力の最適値でそれぞれ高
速低トルクおよび低速高トルクの各トルクを設定
することが可能になる。さらに第1のトルク設定
手段による第1のトルク値または第2のトルク設
定手段による第2のトルク値を超える過負荷が加
わつた場合、第1のインターナルギヤまたは第2
のインターナルギヤは回転可能なため、モータの
保護になるという効果がある。
切換手段で第1のトルク設定手段および第2のト
ルク設定手段を切り換えて第1のインターナルギ
ヤまたは第2のインターナルギヤの回転を規制す
ることにより、遊星ギヤの公転速度が変わるの
で、切換手段の操作により出力部の回転速度を切
り換えることができる。また第1のトルク設定手
段の第1のトルク値および第2のトルク設定手段
の第2のトルク値を個別に任意に設定することが
できるので、モータの出力の最適値でそれぞれ高
速低トルクおよび低速高トルクの各トルクを設定
することが可能になる。さらに第1のトルク設定
手段による第1のトルク値または第2のトルク設
定手段による第2のトルク値を超える過負荷が加
わつた場合、第1のインターナルギヤまたは第2
のインターナルギヤは回転可能なため、モータの
保護になるという効果がある。
第1図は従来例を適用した電動工具の一部破断
側面図、第2図はその電気配線図、第3図は回転
数−トルク特性図、第4図は他の従来例を適用し
た電動工具の一部破断側面図、第5図はその回転
数、トルク特性図、第6図は前記両従来例の回転
数−トルク特性図、第7図はこの発明の一実施例
の一部破断側面図、第8図は速度切換装置の分解
斜視図、第9図は高速低トルク状態の断面図、第
10図は低速高トルク状態の断面図、第11図は
モータ駆動回路、第12図は回転数−トルク特性
図である。 23……モータ、32……太陽ギヤ、36……
大径ギヤ、37……遊星ギヤ、38……第1のイ
ンターナルギヤ、39……第2のインターナルギ
ヤ、40……小径ギヤ、41,42……突部、4
4……支軸、61……第1の押圧部材のボール、
62……第2の押圧部材のボール、67……第2
の弾性体であるコイルスプリング、68……第1
の弾性体のコイルスプリング、69……第2のト
ルク調整体、70……第1のトルク調整体、73
……切換手段の調整筒。
側面図、第2図はその電気配線図、第3図は回転
数−トルク特性図、第4図は他の従来例を適用し
た電動工具の一部破断側面図、第5図はその回転
数、トルク特性図、第6図は前記両従来例の回転
数−トルク特性図、第7図はこの発明の一実施例
の一部破断側面図、第8図は速度切換装置の分解
斜視図、第9図は高速低トルク状態の断面図、第
10図は低速高トルク状態の断面図、第11図は
モータ駆動回路、第12図は回転数−トルク特性
図である。 23……モータ、32……太陽ギヤ、36……
大径ギヤ、37……遊星ギヤ、38……第1のイ
ンターナルギヤ、39……第2のインターナルギ
ヤ、40……小径ギヤ、41,42……突部、4
4……支軸、61……第1の押圧部材のボール、
62……第2の押圧部材のボール、67……第2
の弾性体であるコイルスプリング、68……第1
の弾性体のコイルスプリング、69……第2のト
ルク調整体、70……第1のトルク調整体、73
……切換手段の調整筒。
Claims (1)
- 1 モータにより回転駆動される太陽ギヤと、こ
の太陽ギヤに噛合する大径ギヤを有するとともに
前記大径ギヤに軸方向に一体に並ぶ小径ギヤを有
する遊星ギヤと、この遊星ギヤを軸支する支軸を
有する出力部と、前記大径ギヤおよび前記小径ギ
ヤにそれぞれ噛合するとともに互いに独立に回転
自在に設けられかつそれぞれの端面に複数の突部
を設けた第1のインターナルギヤおよび第2のイ
ンターナルギヤと、前記第1のインターナルギヤ
の前記端面の前記突部の間に配置して前記第1の
インターナルギヤの回転を規制する第1の押圧部
材を有するとともに前記第1の押圧部材を前記端
面に向けて押圧する第1の弾性体を有しさらに前
記第1のインターナルギヤの軸方向に移動可能で
前記第1の弾性体を圧縮する第1のトルク調整体
を有する第1のトルク設定手段と、前記第2のイ
ンターナルギヤの前記端面の前記突部の間に配置
して前記第2のインターナルギヤの回転を規制す
る第2の押圧部材を有するとともに前記第2の押
圧部材を前記端面に向けて押圧する第2の弾性体
を有しさらに前記第2のインターナルギヤの軸方
向に移動可能で前記第2の弾性体を圧縮する第2
のトルク調整体を有する第2のトルク設定手段
と、前記第1のトルク設定手段および第2のトル
ク設定手段の前記第1のトルク調整体および第2
のトルク調整体のうちいずれか一方のみを前記第
1の弾性体および第2の弾性体を圧縮する方向に
移動操作して前記第1の押圧部材および前記第2
の押圧部材のうちいずれか一方のみを前記端面に
押圧可能にする切換手段とを備えた電動工具の速
度切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20295383A JPS6094278A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 電動工具の速度切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20295383A JPS6094278A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 電動工具の速度切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6094278A JPS6094278A (ja) | 1985-05-27 |
JPH0355275B2 true JPH0355275B2 (ja) | 1991-08-22 |
Family
ID=16465895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20295383A Granted JPS6094278A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 電動工具の速度切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6094278A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046749A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Makita Corp | 電動工具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2030709A3 (en) | 2007-08-29 | 2013-01-16 | Positec Power Tools (Suzhou) Co., Ltd. | Power tool |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55150979A (en) * | 1979-05-15 | 1980-11-25 | Matsushita Electric Works Ltd | Electric driver |
-
1983
- 1983-10-28 JP JP20295383A patent/JPS6094278A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55150979A (en) * | 1979-05-15 | 1980-11-25 | Matsushita Electric Works Ltd | Electric driver |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046749A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Makita Corp | 電動工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6094278A (ja) | 1985-05-27 |
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