JP2778542B2 - 電動回転工具 - Google Patents
電動回転工具Info
- Publication number
- JP2778542B2 JP2778542B2 JP20761795A JP20761795A JP2778542B2 JP 2778542 B2 JP2778542 B2 JP 2778542B2 JP 20761795 A JP20761795 A JP 20761795A JP 20761795 A JP20761795 A JP 20761795A JP 2778542 B2 JP2778542 B2 JP 2778542B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output shaft
- lock member
- lock
- peripheral surface
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャック先端部
にドライバやレンチ等を装着しねじを締め付けたり弛め
たりする電動ドライバのような電動回転工具、より詳し
くは電動モ−タを停止させ手動により増し締めしたり、
弛めたりすることが可能な電動回転工具に関する。
にドライバやレンチ等を装着しねじを締め付けたり弛め
たりする電動ドライバのような電動回転工具、より詳し
くは電動モ−タを停止させ手動により増し締めしたり、
弛めたりすることが可能な電動回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電動回転工具は電源をOFFにす
ると出力軸はフリ−となるが、近年は電源OFFの状態
で出力軸がロックされケ−シング等の本体自身を回転さ
せてねじ類を増し締めしたり、弛めたりすることのでき
る電動回転工具が開発されている。例えば、特公平6−
53350号には『入力軸側部材と出力軸側部材との間
に動力伝達用の連結部を設けるとともに該出力軸側部材
にロック部材の噛み込みと遊動とを許す楔状空間部を形
成し、入力軸側部材には前記ロック部材を楔状空間部に
押し出すリリ−ス部材を設け、また前記連結部は出力軸
側部材に径方向に設けた突起と入力軸側部材に軸方向に
設けた突起とで構成され、前記楔状空間部には正転ロッ
ク用のロック部材と逆転ロック用のロック部材とを配置
した回転工具』が開示されている。この発明では出力軸
は締め付けるねじによって駆動トルクを変更するように
なっているが、その機構は駆動軸と出力軸との間に凹凸
面を有するクラッチ板とボ−ルとを接触させたクラッチ
機構を設け、一方からばねで付勢力をかけ該ばねの付勢
力を変更調整するような構成となっている。
ると出力軸はフリ−となるが、近年は電源OFFの状態
で出力軸がロックされケ−シング等の本体自身を回転さ
せてねじ類を増し締めしたり、弛めたりすることのでき
る電動回転工具が開発されている。例えば、特公平6−
53350号には『入力軸側部材と出力軸側部材との間
に動力伝達用の連結部を設けるとともに該出力軸側部材
にロック部材の噛み込みと遊動とを許す楔状空間部を形
成し、入力軸側部材には前記ロック部材を楔状空間部に
押し出すリリ−ス部材を設け、また前記連結部は出力軸
側部材に径方向に設けた突起と入力軸側部材に軸方向に
設けた突起とで構成され、前記楔状空間部には正転ロッ
ク用のロック部材と逆転ロック用のロック部材とを配置
した回転工具』が開示されている。この発明では出力軸
は締め付けるねじによって駆動トルクを変更するように
なっているが、その機構は駆動軸と出力軸との間に凹凸
面を有するクラッチ板とボ−ルとを接触させたクラッチ
機構を設け、一方からばねで付勢力をかけ該ばねの付勢
力を変更調整するような構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記する電動回転工具
では、電源をOFFとし出力軸がフリ−の状態でも出力
軸(ドライバ)側をいずれかの方向に回せば出力軸と入
力軸とは自動的にロックされねじ等の増し締めや弛めが
可能であり、入力軸側をいずれかの方向に駆動すると出
力軸は回転可能となる。しかし、入力軸側及び出力軸側
の両方に連結部となる突起を設けたり、更に出力軸側に
設ける楔状空間部は突起より離れた位置にロック部材の
噛み込み領域を設け、しかも該楔状空間部を形成する出
力軸側表面には傾斜方向も互いに相反する方向に設ける
ため構成が複雑となりそれだけ加工しにくくコストも増
大するという問題がある。
では、電源をOFFとし出力軸がフリ−の状態でも出力
軸(ドライバ)側をいずれかの方向に回せば出力軸と入
力軸とは自動的にロックされねじ等の増し締めや弛めが
可能であり、入力軸側をいずれかの方向に駆動すると出
力軸は回転可能となる。しかし、入力軸側及び出力軸側
の両方に連結部となる突起を設けたり、更に出力軸側に
設ける楔状空間部は突起より離れた位置にロック部材の
噛み込み領域を設け、しかも該楔状空間部を形成する出
力軸側表面には傾斜方向も互いに相反する方向に設ける
ため構成が複雑となりそれだけ加工しにくくコストも増
大するという問題がある。
【0004】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、電源をOFFとし出力軸がフリ−の状態
でも手締めドライバとして使用することが可能で、構成
も比較的簡単な電動回転工具を提供することを目的とす
る。
たものであり、電源をOFFとし出力軸がフリ−の状態
でも手締めドライバとして使用することが可能で、構成
も比較的簡単な電動回転工具を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、電動回転工具が、遊星歯車
機構を組み込んだケ−シング或いはギヤケ−スの内周面
若しくは該ケ−シング或いはギヤケ−スに固着されたリ
ング部材の内周面と出力軸の端部外周面との間に、該出
力軸端部外周面に切欠面を設けることにより楔状空間部
を形成し、該切欠面にはロック部材を自由に回転可能に
配置するニュ−トラル面と該ニュ−トラル面の両側には
前記ロック部材が噛み込むロック面とこれら両ロック面
の外側には受面とを設け、前記回転駆動源より遊星歯車
機構を介して駆動される遊星保持板には、該遊星保持板
がいずれかの方向に回転すると一方は前記出力軸端部外
周面に設けた切欠面の受面に接触して該出力軸を駆動す
ると共に他方は前記ロック部材が前記ニュ−トラル面に
位置するように接触する2つのリリ−ス部材を間に該ロ
ック部材が位置するように設け、前記ケ−シング或いは
ギヤケ−スがいずれかの方向に回転すると前記ロック部
材はロック面に噛み込むようにしてなることを特徴とす
る。
る課題を解決するために、電動回転工具が、遊星歯車
機構を組み込んだケ−シング或いはギヤケ−スの内周面
若しくは該ケ−シング或いはギヤケ−スに固着されたリ
ング部材の内周面と出力軸の端部外周面との間に、該出
力軸端部外周面に切欠面を設けることにより楔状空間部
を形成し、該切欠面にはロック部材を自由に回転可能に
配置するニュ−トラル面と該ニュ−トラル面の両側には
前記ロック部材が噛み込むロック面とこれら両ロック面
の外側には受面とを設け、前記回転駆動源より遊星歯車
機構を介して駆動される遊星保持板には、該遊星保持板
がいずれかの方向に回転すると一方は前記出力軸端部外
周面に設けた切欠面の受面に接触して該出力軸を駆動す
ると共に他方は前記ロック部材が前記ニュ−トラル面に
位置するように接触する2つのリリ−ス部材を間に該ロ
ック部材が位置するように設け、前記ケ−シング或いは
ギヤケ−スがいずれかの方向に回転すると前記ロック部
材はロック面に噛み込むようにしてなることを特徴とす
る。
【0006】或いは、電動工具が、遊星歯車機構を組
み込んだケ−シング或いはギヤケ−スの内周面若しくは
該ケ−シング或いはギヤケ−スに固着されたリング部材
の内周面と出力軸の端部外周面との間に、該出力軸端部
外周面に切欠面を設けることにより楔状空間部を形成
し、該切欠面にはロック部材を自由に回転可能に配置す
るニュ−トラル面と該ニュ−トラル面の両側には前記ロ
ック部材が噛み込むロック面とこれら両ロック面の外側
には受面とを設け、前記回転駆動源より遊星歯車機構を
介して駆動される遊星保持板には、該遊星保持板がいず
れかの方向に回転すると一方は前記出力軸端部外周面に
設けた切欠面の受面に接触して該出力軸を駆動すると共
に他方は前記ロック部材が前記ニュ−トラル面に位置す
るように接触する2つのリリ−ス部材を間に該ロック部
材が位置するように設け、前記出力軸回りには、その外
径が前記ロック部材を前記リング部材の内周面に軽く押
しつける押力が作用する程度の弾性リングを配置し、前
記ケ−シング或いはギヤケ−スがいずれかの方向に回転
すると前記ロック部材はロック面に噛み込むようにして
なることを特徴とする。
み込んだケ−シング或いはギヤケ−スの内周面若しくは
該ケ−シング或いはギヤケ−スに固着されたリング部材
の内周面と出力軸の端部外周面との間に、該出力軸端部
外周面に切欠面を設けることにより楔状空間部を形成
し、該切欠面にはロック部材を自由に回転可能に配置す
るニュ−トラル面と該ニュ−トラル面の両側には前記ロ
ック部材が噛み込むロック面とこれら両ロック面の外側
には受面とを設け、前記回転駆動源より遊星歯車機構を
介して駆動される遊星保持板には、該遊星保持板がいず
れかの方向に回転すると一方は前記出力軸端部外周面に
設けた切欠面の受面に接触して該出力軸を駆動すると共
に他方は前記ロック部材が前記ニュ−トラル面に位置す
るように接触する2つのリリ−ス部材を間に該ロック部
材が位置するように設け、前記出力軸回りには、その外
径が前記ロック部材を前記リング部材の内周面に軽く押
しつける押力が作用する程度の弾性リングを配置し、前
記ケ−シング或いはギヤケ−スがいずれかの方向に回転
すると前記ロック部材はロック面に噛み込むようにして
なることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1はこの発明の電動
回転工具の縦断面図、図2はこの発明の要部を構成する
部品周辺の斜視図である。図3(A)はこの発明の電動
回転工具で使用する弾性リングの正面図であり、図3
(B)は図1のA−A矢視断面図である。また、図4乃
至図7は図1のA−A矢視断面図である。この電動回転
工具では、ケ−シング1内に配置したモ−タ5に取り付
けられた駆動軸5aより出力軸側スピンドル25(以
下、単にスピンドル25とする)までの間で遊星歯車機
構により三段に減速され、該スピンドル25に直結させ
たチャック30に装着されたドライバ31を駆動する。
また、前記ケ−シング1の下部には僅かしか見えないが
把持部2が設けられ、更にその下部には電源用のバッテ
リ(図示省略)が装着される。そして把持部2の上端部
にはモ−タ5のスイッチをON、OFFするスイッチノ
ブ3及び該モ−タ5の回転方向を切り換える切換スイッ
チノブ4が設けられる。
ついて図面を参照して説明する。図1はこの発明の電動
回転工具の縦断面図、図2はこの発明の要部を構成する
部品周辺の斜視図である。図3(A)はこの発明の電動
回転工具で使用する弾性リングの正面図であり、図3
(B)は図1のA−A矢視断面図である。また、図4乃
至図7は図1のA−A矢視断面図である。この電動回転
工具では、ケ−シング1内に配置したモ−タ5に取り付
けられた駆動軸5aより出力軸側スピンドル25(以
下、単にスピンドル25とする)までの間で遊星歯車機
構により三段に減速され、該スピンドル25に直結させ
たチャック30に装着されたドライバ31を駆動する。
また、前記ケ−シング1の下部には僅かしか見えないが
把持部2が設けられ、更にその下部には電源用のバッテ
リ(図示省略)が装着される。そして把持部2の上端部
にはモ−タ5のスイッチをON、OFFするスイッチノ
ブ3及び該モ−タ5の回転方向を切り換える切換スイッ
チノブ4が設けられる。
【0008】前記モ−タ5の駆動軸5aに嵌着された第
一段目の減速機構を構成する太陽歯車6は反対側に第二
段目の減速機構の太陽歯車11を形成した遊星保持板1
0に軸支された遊星歯車7と噛合し、該遊星歯車7はギ
ヤケ−ス8内側に形成された内歯歯車9にも噛合させて
ある。
一段目の減速機構を構成する太陽歯車6は反対側に第二
段目の減速機構の太陽歯車11を形成した遊星保持板1
0に軸支された遊星歯車7と噛合し、該遊星歯車7はギ
ヤケ−ス8内側に形成された内歯歯車9にも噛合させて
ある。
【0009】前記第二段目の太陽歯車11は、反対側に
第三段目の減速機構の太陽歯車14を形成した遊星保持
板13に軸支された遊星歯車12と噛合し、該遊星歯車
12はスライドする前記内歯歯車15にも噛合させてあ
る。また、前記太陽歯車14は遊星保持板16に軸支さ
れた遊星歯車17と噛合させ、更に該遊星歯車17はク
ラッチ歯車19の内歯20に噛合させてある(図2参
照)。前記遊星保持板16には後述する楔空間部26
(図3(B)参照)にロック部材27が間に位置するよ
うに突出して配置され且つ2本を一組としたピン21、
21が前記遊星保持板16の同一半径の円周上に6本固
着して設けられている。これらのピン21は遊星保持板
16の回転に伴いロック部材27をロック状態からリリ
−スしたり、自由回転状態を維持したり、或いは後述す
るフランジ部材23を介してスピンドル25を回転駆動
したりする機能を有する。
第三段目の減速機構の太陽歯車14を形成した遊星保持
板13に軸支された遊星歯車12と噛合し、該遊星歯車
12はスライドする前記内歯歯車15にも噛合させてあ
る。また、前記太陽歯車14は遊星保持板16に軸支さ
れた遊星歯車17と噛合させ、更に該遊星歯車17はク
ラッチ歯車19の内歯20に噛合させてある(図2参
照)。前記遊星保持板16には後述する楔空間部26
(図3(B)参照)にロック部材27が間に位置するよ
うに突出して配置され且つ2本を一組としたピン21、
21が前記遊星保持板16の同一半径の円周上に6本固
着して設けられている。これらのピン21は遊星保持板
16の回転に伴いロック部材27をロック状態からリリ
−スしたり、自由回転状態を維持したり、或いは後述す
るフランジ部材23を介してスピンドル25を回転駆動
したりする機能を有する。
【0010】22はギヤケ−ス24に固着された筒状の
リング部材、23はスピンドル25にスプラインや六角
雌雄等により結合されたフランジ部材であって前記リン
グ部材22の内径より若干小さな外径を有する。従って
該フランジ部材23はスピンドル25と回転及び停止動
作が一体であって原則的に前記リング部材22の内部で
自由に回転可能である。該フランジ部材23の外周側に
は、図3(B)に示すように、3か所(1か所でも良
く、4か所以上でも良い)3つの切欠面23aが設けら
れている。そしてこれらの切欠面23aと前記リング部
材22の内周面22aとの間には3つの楔状空間部26
が形成されている。尚、前記リング部材22に設ける内
周面22aはギヤケ−ス24そのものに形成しても良
い。
リング部材、23はスピンドル25にスプラインや六角
雌雄等により結合されたフランジ部材であって前記リン
グ部材22の内径より若干小さな外径を有する。従って
該フランジ部材23はスピンドル25と回転及び停止動
作が一体であって原則的に前記リング部材22の内部で
自由に回転可能である。該フランジ部材23の外周側に
は、図3(B)に示すように、3か所(1か所でも良
く、4か所以上でも良い)3つの切欠面23aが設けら
れている。そしてこれらの切欠面23aと前記リング部
材22の内周面22aとの間には3つの楔状空間部26
が形成されている。尚、前記リング部材22に設ける内
周面22aはギヤケ−ス24そのものに形成しても良
い。
【0011】前記リング部材22の内周面22aとフラ
ンジ部材23の切欠面23aとの間の楔状空間部26に
は、自由回転するころ或いはボ−ル等のロック部材27
が配置されその両側には該ロック部材27を間に挟むよ
うに前記遊星保持板16に固着されたピン21、21が
配置されている。この場合、前記フランジ部材23の切
欠面23aの中央部には、前記リング部材22の内周面
22aとの径方向の距離が大きく前記ロック部材27が
自由に回転可能なニュ−トラル面23a0 と、該ニュ−
トラル面23a0 の両側には外側に行くにつれてリング
部材22の内周面22aとの間の距離が小さくなり前記
ロック部材27がロックされるロック面23a1 及び2
3a2 と、更にこれら両ロック面23a1 及び23a2
の外側にはピン21、21と接触する受面23a3 及び
23a4 が設けられている。 尚、前記ニュ−トラル面
23a0 とロック面23a1 及び23a2 とは同一面の
ときもある。
ンジ部材23の切欠面23aとの間の楔状空間部26に
は、自由回転するころ或いはボ−ル等のロック部材27
が配置されその両側には該ロック部材27を間に挟むよ
うに前記遊星保持板16に固着されたピン21、21が
配置されている。この場合、前記フランジ部材23の切
欠面23aの中央部には、前記リング部材22の内周面
22aとの径方向の距離が大きく前記ロック部材27が
自由に回転可能なニュ−トラル面23a0 と、該ニュ−
トラル面23a0 の両側には外側に行くにつれてリング
部材22の内周面22aとの間の距離が小さくなり前記
ロック部材27がロックされるロック面23a1 及び2
3a2 と、更にこれら両ロック面23a1 及び23a2
の外側にはピン21、21と接触する受面23a3 及び
23a4 が設けられている。 尚、前記ニュ−トラル面
23a0 とロック面23a1 及び23a2 とは同一面の
ときもある。
【0012】次に、28は弾性リングであって、図3
(A)に示すように、ド−ナッツ形のリングであるが、
図3(B)に示すように、前記スピンドル25の先端部
とフランジ部材23に配置した3本のロック部材27の
内側であって、該ロック部材27をそれぞれリング部材
22の内周面に押しつけるように配置する。即ち、該弾
性リング28はその外径がロック部材27をリング部材
22の内周面に軽く押しつける押力が作用する程度の大
きさとする。図4はこれら弾性リング28とフランジ部
材23とロック部材27とリング部材22との配置関係
を示す軸方向断面図である。
(A)に示すように、ド−ナッツ形のリングであるが、
図3(B)に示すように、前記スピンドル25の先端部
とフランジ部材23に配置した3本のロック部材27の
内側であって、該ロック部材27をそれぞれリング部材
22の内周面に押しつけるように配置する。即ち、該弾
性リング28はその外径がロック部材27をリング部材
22の内周面に軽く押しつける押力が作用する程度の大
きさとする。図4はこれら弾性リング28とフランジ部
材23とロック部材27とリング部材22との配置関係
を示す軸方向断面図である。
【0013】この発明の電動回転工具の構成は以上のよ
うであるが、次にその動作について説明する。尚、以下
の説明においては、図1のA−A矢視図方向から見てい
るため右回りを『反時計回り』とし、左回りを『時計回
り』として説明する。図5はモ−タ5のスイッチノブ3
を押しONとしてモ−タ5の回転力を伝達する場合の動
作を示す図である(この図では出力軸側のスピンドル2
5を『反時計回り』に回転させる場合を示す)。回転力
はモ−タ5の駆動軸5aから遊星減速機構の遊星保持板
16に伝達され、該遊星保持板16に固着された一方の
ピン21はフランジ部材23の受面23a4 を押して該
フランジ部材23を回転させ、もう一方のピン21はロ
ック部材23をニュ−トラル面(自由回転面)23a0
に保持しながら回転する。こうしてモ−タ5からの回転
力は遊星保持板16−フランジ部材23−スピンドル2
5を介してドライバ31を装着したチャック30側へ伝
達される。モ−タ5を逆回転させる場合も同様である。
うであるが、次にその動作について説明する。尚、以下
の説明においては、図1のA−A矢視図方向から見てい
るため右回りを『反時計回り』とし、左回りを『時計回
り』として説明する。図5はモ−タ5のスイッチノブ3
を押しONとしてモ−タ5の回転力を伝達する場合の動
作を示す図である(この図では出力軸側のスピンドル2
5を『反時計回り』に回転させる場合を示す)。回転力
はモ−タ5の駆動軸5aから遊星減速機構の遊星保持板
16に伝達され、該遊星保持板16に固着された一方の
ピン21はフランジ部材23の受面23a4 を押して該
フランジ部材23を回転させ、もう一方のピン21はロ
ック部材23をニュ−トラル面(自由回転面)23a0
に保持しながら回転する。こうしてモ−タ5からの回転
力は遊星保持板16−フランジ部材23−スピンドル2
5を介してドライバ31を装着したチャック30側へ伝
達される。モ−タ5を逆回転させる場合も同様である。
【0014】図6(A)はモ−タ5のスイッチをOFF
としてケ−シング1を『反時計回り』に回転させ、ねじ
等を手締めする(増し締め或いは弛める)場合の断面図
であり、図6(B)は『時計回り』に回転させ、ねじ等
を手締めする場合の断面図である。ケ−シング1(即
ち、ギヤケ−ス17或いはリング部材22)を矢印のよ
うに『反時計回り』に回転させると前記リング部材22
はロック部材27を『反計回り』に押し、該ロック部材
27はフランジ部材23のロック面23a2 側に入り込
み楔効果によりこれらリング部材22とロック部材27
とフランジ部材23(即ち、スピンドル25)とは一体
となり前記ケ−シング1の『反時計回り』の回転に対し
てロック状態となる。よって該ケ−シング1の『反時計
回り』の回転力はそのままスピンドル25を介してドラ
イバを装着するチャック30側へ伝達される(図6
(A))。また、ケ−シング1を『時計回り』に回転さ
せても回転方向が異なるだけでロック部材27は同様に
ロック面23a1 に入り込み楔効果によりチャック30
を『時計回り』に回転させる(図6(B))。
としてケ−シング1を『反時計回り』に回転させ、ねじ
等を手締めする(増し締め或いは弛める)場合の断面図
であり、図6(B)は『時計回り』に回転させ、ねじ等
を手締めする場合の断面図である。ケ−シング1(即
ち、ギヤケ−ス17或いはリング部材22)を矢印のよ
うに『反時計回り』に回転させると前記リング部材22
はロック部材27を『反計回り』に押し、該ロック部材
27はフランジ部材23のロック面23a2 側に入り込
み楔効果によりこれらリング部材22とロック部材27
とフランジ部材23(即ち、スピンドル25)とは一体
となり前記ケ−シング1の『反時計回り』の回転に対し
てロック状態となる。よって該ケ−シング1の『反時計
回り』の回転力はそのままスピンドル25を介してドラ
イバを装着するチャック30側へ伝達される(図6
(A))。また、ケ−シング1を『時計回り』に回転さ
せても回転方向が異なるだけでロック部材27は同様に
ロック面23a1 に入り込み楔効果によりチャック30
を『時計回り』に回転させる(図6(B))。
【0015】図7(A)及び(B)はケ−シング1を
『反時計回り』に回転させた手締め状態から再びモ−タ
5のスイッチをONとする場合を示す図である。即ち、
電動回転工具のケ−シング1を『反時計回り』に回転さ
せてねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチ
をONとし、前記遊星保持板16を『反時計回り』に回
転させると、該遊星保持板16に固着された一方のピン
21はフランジ部材23の受面23a4 に入り該フラン
ジ部材23を時計回りに回転させて出力軸側スピンドル
25への回転力が伝達される。この場合、同時にロック
部材27の楔効果も解除され、該ロック部材27はもう
一つのピン21によりニュ−トラル面23a0 に保持さ
れながら回転する(図7(A))。また、ケ−シング1
を『反時計回り』に回転させてねじ等を手締めした後の
状態でモ−タ5のスイッチをONとし、前記遊星保持板
16を『時計回り』に回転させると、ロック部材27は
もう一方のピン21によりニュ−トラル面23a0に移
動させられ楔効果は解除された状態で回転する。そして
前記遊星保持板16に固着された他方のピン21はフラ
ンジ部材23の受面23a3 に入り該フランジ部材23
を『時計回り』に回転させて出力軸側スピンドル25へ
の回転力が伝達される(図7(B))。
『反時計回り』に回転させた手締め状態から再びモ−タ
5のスイッチをONとする場合を示す図である。即ち、
電動回転工具のケ−シング1を『反時計回り』に回転さ
せてねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチ
をONとし、前記遊星保持板16を『反時計回り』に回
転させると、該遊星保持板16に固着された一方のピン
21はフランジ部材23の受面23a4 に入り該フラン
ジ部材23を時計回りに回転させて出力軸側スピンドル
25への回転力が伝達される。この場合、同時にロック
部材27の楔効果も解除され、該ロック部材27はもう
一つのピン21によりニュ−トラル面23a0 に保持さ
れながら回転する(図7(A))。また、ケ−シング1
を『反時計回り』に回転させてねじ等を手締めした後の
状態でモ−タ5のスイッチをONとし、前記遊星保持板
16を『時計回り』に回転させると、ロック部材27は
もう一方のピン21によりニュ−トラル面23a0に移
動させられ楔効果は解除された状態で回転する。そして
前記遊星保持板16に固着された他方のピン21はフラ
ンジ部材23の受面23a3 に入り該フランジ部材23
を『時計回り』に回転させて出力軸側スピンドル25へ
の回転力が伝達される(図7(B))。
【0016】図8(A)及び(B)はケ−シング1を
『時計回り』に回転させた手締め状態から再びモ−タ5
のスイッチをONとする場合の断面図である。即ち、電
動回転工具のケ−シング1を『時計回り』に回転させて
ねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチをO
Nとして、前記遊星保持板16を『反時計回り』に回転
させると、ロック部材27は一方のピン21によりニュ
−トラル面23a0 に移動させられ楔効果は解除された
状態で回転する。そして前記遊星保持板16に固着され
た他方のピン21は ランジ部材23の受面23a4 に
入り該フランジ部材23を時計回りに回転させて出力軸
側スピンドル25への回転力が伝達される(図8
(A))。また、ケ−シング1を『時計回り』に回転さ
せてねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチ
をONとして、前記遊星保持板16を『時計回り』に回
転させると、該遊星保持板16に固着された一方のピン
21はフランジ部材23の受面23a3 に入り該フラン
ジ部材23を『時計回り』に回転させて出力軸側スピン
ドル25への回転力が伝達される。この場合、同時にロ
ック部材27の楔効果も解除され、該ロック部材27は
もう一つのピン21によりニュ−トラル面23a0 で維
持されながら回転する(図8(B))。
『時計回り』に回転させた手締め状態から再びモ−タ5
のスイッチをONとする場合の断面図である。即ち、電
動回転工具のケ−シング1を『時計回り』に回転させて
ねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチをO
Nとして、前記遊星保持板16を『反時計回り』に回転
させると、ロック部材27は一方のピン21によりニュ
−トラル面23a0 に移動させられ楔効果は解除された
状態で回転する。そして前記遊星保持板16に固着され
た他方のピン21は ランジ部材23の受面23a4 に
入り該フランジ部材23を時計回りに回転させて出力軸
側スピンドル25への回転力が伝達される(図8
(A))。また、ケ−シング1を『時計回り』に回転さ
せてねじ等を手締めした後の状態でモ−タ5のスイッチ
をONとして、前記遊星保持板16を『時計回り』に回
転させると、該遊星保持板16に固着された一方のピン
21はフランジ部材23の受面23a3 に入り該フラン
ジ部材23を『時計回り』に回転させて出力軸側スピン
ドル25への回転力が伝達される。この場合、同時にロ
ック部材27の楔効果も解除され、該ロック部材27は
もう一つのピン21によりニュ−トラル面23a0 で維
持されながら回転する(図8(B))。
【0017】上記するように、図5乃至図8に示す動作
におい弾性リング28はロック部材27がスム−ズに動
作する上で極めて重要な機能を有している。図9は前記
弾性リング28を使用しない状態の図1のA−A矢視断
面である。そして図9(A)はモ−タ5のスイッチをO
Nとし遊星減速機構を介して遊星保持板16によりフラ
ンジ部材23(即ち、スピンドル25)を回転させ停止
した状態、図9(B)は図9(A)の状態から手締めに
よりドライバ31を回転させるためケ−シング1を『反
時計回り』に回転させる状態、図9(C)は図9(A)
の状態から手締めによりドライバ31を回転させるため
ケ−シング1を『時計回り』に回転させる状態を示す図
である。
におい弾性リング28はロック部材27がスム−ズに動
作する上で極めて重要な機能を有している。図9は前記
弾性リング28を使用しない状態の図1のA−A矢視断
面である。そして図9(A)はモ−タ5のスイッチをO
Nとし遊星減速機構を介して遊星保持板16によりフラ
ンジ部材23(即ち、スピンドル25)を回転させ停止
した状態、図9(B)は図9(A)の状態から手締めに
よりドライバ31を回転させるためケ−シング1を『反
時計回り』に回転させる状態、図9(C)は図9(A)
の状態から手締めによりドライバ31を回転させるため
ケ−シング1を『時計回り』に回転させる状態を示す図
である。
【0018】今、図9(A)の状態から手締めによりド
ライバ31を回転させるためケ−シング1を、図9
(B)に示すように、『反時計回り』に回転させるとロ
ック部材27を保持しているピン21と該ロック部材2
7との間にはグリ−スによる粘着力が作用している場
合、手締めを作用させようとすると、図9(A)の状態
から図9(C)の方向には容易に手締めがきくが、図9
(A)の状態から図9(B)の方向に手締めしようとす
るとロック部材27とピン21とが離れず、該ロック部
材27はニュ−トラル位置のままとなりリング部材2
2、つまりケ−シング1は空転し手締めが効かないこと
が多い。また、グリ−スの影響等により手締めでロック
部材27が3本とも同時に楔効果を発生する図9
(B)、図9(C)のような状態にはなりにくい。従っ
てロック部材27は1本或いは2本しか楔状態になって
いない場合、期待する手締め力が得られずすべってしま
うという問題がある。
ライバ31を回転させるためケ−シング1を、図9
(B)に示すように、『反時計回り』に回転させるとロ
ック部材27を保持しているピン21と該ロック部材2
7との間にはグリ−スによる粘着力が作用している場
合、手締めを作用させようとすると、図9(A)の状態
から図9(C)の方向には容易に手締めがきくが、図9
(A)の状態から図9(B)の方向に手締めしようとす
るとロック部材27とピン21とが離れず、該ロック部
材27はニュ−トラル位置のままとなりリング部材2
2、つまりケ−シング1は空転し手締めが効かないこと
が多い。また、グリ−スの影響等により手締めでロック
部材27が3本とも同時に楔効果を発生する図9
(B)、図9(C)のような状態にはなりにくい。従っ
てロック部材27は1本或いは2本しか楔状態になって
いない場合、期待する手締め力が得られずすべってしま
うという問題がある。
【0019】そこで、図1乃至図4に示すように、スピ
ンドル25の先端部とフランジ部材23に配置したロッ
ク部材27の内側であって、該ロック部材27をリング
部材22の内周面に押しつけるように弾性リング28を
配置し、該弾性リング28がロック部材27をリング部
材22の内周面に軽く押しつけるようにしておけば、ケ
−シング1の回転に伴いロック部材27は確実にリング
部材22の内周面に従い同じ方向に移動するので確実な
手締めができるのである。
ンドル25の先端部とフランジ部材23に配置したロッ
ク部材27の内側であって、該ロック部材27をリング
部材22の内周面に押しつけるように弾性リング28を
配置し、該弾性リング28がロック部材27をリング部
材22の内周面に軽く押しつけるようにしておけば、ケ
−シング1の回転に伴いロック部材27は確実にリング
部材22の内周面に従い同じ方向に移動するので確実な
手締めができるのである。
【0020】尚、前記弾性リング28がロック部材27
をリング部材22の内周面に押しつける力はグリ−スの
粘着力を上回る程度でよく出力に対するロスを無視でき
る程度でよい。このように弾性リング28でロック部材
27を押すようにすればロック部材27の3本の位置は
均等に決まるので常に3本同時に楔状態とすることがで
きる。
をリング部材22の内周面に押しつける力はグリ−スの
粘着力を上回る程度でよく出力に対するロスを無視でき
る程度でよい。このように弾性リング28でロック部材
27を押すようにすればロック部材27の3本の位置は
均等に決まるので常に3本同時に楔状態とすることがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の電動回
転工具によれば、自動的にねじ等を締めたり弛めたりす
る場合にも、或いは駆動源をOFFとしてねじを増し締
めしたり弛めたりする手締めドライバとしてのいずれに
も使用することができる。しかもねじを締めたり弛めた
りする場合の切り換え機構は極めて単純な構成から成る
ため製作コストも大幅に低減することが可能である。特
に、弾性リングを、フランジ部材に配置したロック部材
をリング部材の内周面に押しつけるように配置したの
で、グリ−ス等の潤滑剤によりロック部材と遊星保持板
に固着されたピンとくっついて離れないという問題もな
く確実に手締め作業を行うことができる。
転工具によれば、自動的にねじ等を締めたり弛めたりす
る場合にも、或いは駆動源をOFFとしてねじを増し締
めしたり弛めたりする手締めドライバとしてのいずれに
も使用することができる。しかもねじを締めたり弛めた
りする場合の切り換え機構は極めて単純な構成から成る
ため製作コストも大幅に低減することが可能である。特
に、弾性リングを、フランジ部材に配置したロック部材
をリング部材の内周面に押しつけるように配置したの
で、グリ−ス等の潤滑剤によりロック部材と遊星保持板
に固着されたピンとくっついて離れないという問題もな
く確実に手締め作業を行うことができる。
【図1】この発明の電動回転工具の一部縦断面図であ
る。
る。
【図2】この発明の電動回転工具の要部を構成する部品
周辺の斜視図である。
周辺の斜視図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】弾性リングとフランジ部材とロック部材とリン
グ部材との配置関係を示す軸方向断面図である。
グ部材との配置関係を示す軸方向断面図である。
【図5】図1のA−A矢視断面図であって、この発明の
電動回転工具のモ−タのスイッチをONとしてモ−タの
回転力を出力軸側のスピンドルに伝達する場合を示す図
である。
電動回転工具のモ−タのスイッチをONとしてモ−タの
回転力を出力軸側のスピンドルに伝達する場合を示す図
である。
【図6】図1のA−A矢視断面図であって、図6(A)
はモ−タのスイッチをOFFとしてケ−シングを時計回
りに回転させ、ねじを手締めする場合の断面図であり、
図6(B)は反時計回りに回転させ、ねじを手締めする
場合の断面図である。
はモ−タのスイッチをOFFとしてケ−シングを時計回
りに回転させ、ねじを手締めする場合の断面図であり、
図6(B)は反時計回りに回転させ、ねじを手締めする
場合の断面図である。
【図7】図1のA−A矢視断面図であって、図7(A)
及び図7(B)はケ−シングを時計回りに回転させた手
締め状態から再びモ−タのスイッチをONとする場合を
示す図である。
及び図7(B)はケ−シングを時計回りに回転させた手
締め状態から再びモ−タのスイッチをONとする場合を
示す図である。
【図8】図1のA−A矢視断面図であって、 図8
(A)及び図譜8(B)はケ−シングを反時計回りに回
転させた手締め状態から再びモ−タのスイッチをONと
する場合の断面図である。
(A)及び図譜8(B)はケ−シングを反時計回りに回
転させた手締め状態から再びモ−タのスイッチをONと
する場合の断面図である。
【図9】図1のA−A矢視断面であって、図9(A)は
モ−タをONとし遊星減速機構を介して遊星保持板によ
りフランジ部材(即ち、スピンドル)を回転させ停止し
た状態、図9(B)は図9(A)の状態から手締めによ
りドライバを回転させるためケ−シングを『反時計回
り』に回転させる状態、図9(C)は図9(A)の状態
から手締めによりドライバを回転させるためケ−シング
を『時計回り』に回転させる状態を示す図である。
モ−タをONとし遊星減速機構を介して遊星保持板によ
りフランジ部材(即ち、スピンドル)を回転させ停止し
た状態、図9(B)は図9(A)の状態から手締めによ
りドライバを回転させるためケ−シングを『反時計回
り』に回転させる状態、図9(C)は図9(A)の状態
から手締めによりドライバを回転させるためケ−シング
を『時計回り』に回転させる状態を示す図である。
1 ケ−シング 2 把持部 3 スイッチノブ 4 切換スイッチノブ 5 モ−タ 5a 駆動軸 16 遊星保持板 17 遊星歯車 21 ピン(リリ−ス部材) 22 リング部材 22a リング部材内周面 23 フランジ部材 23a 切欠面 23a0 ニュ−トラル面 23a1 、23a2 ロック面 23a3 、23a4 受面 25 スピンドル 26 楔状空間部 27 ロック部材 28 弾性リング 30 チャック 31 ドライバ
Claims (2)
- 【請求項1】 遊星歯車機構を組み込んだケ−シング或
いはギヤケ−スの内周面若しくは該ケ−シング或いはギ
ヤケ−スに固着されたリング部材の内周面と出力軸の端
部外周面との間に、該出力軸端部外周面に切欠面を設け
ることにより楔状空間部を形成し、該切欠面にはロック
部材を自由に回転可能に配置するニュ−トラル面と該ニ
ュ−トラル面の両側には前記ロック部材が噛み込むロッ
ク面とこれら両ロック面の外側には受面とを設け、前記
回転駆動源より遊星歯車機構を介して駆動される遊星保
持板には、該遊星保持板がいずれかの方向に回転すると
一方は前記出力軸端部外周面に設けた切欠面の受面に接
触して該出力軸を駆動すると共に他方は前記ロック部材
が前記ニュ−トラル面に位置するように接触する2つの
リリ−ス部材を間に該ロック部材が位置するように設
け、前記ケ−シング或いはギヤケ−スがいずれかの方向
に回転すると前記ロック部材はロック面に噛み込むよう
にしてなることを特徴とする電動回転工具。 - 【請求項2】 遊星歯車機構を組み込んだケ−シング或
いはギヤケ−スの内周面若しくは該ケ−シング或いはギ
ヤケ−スに固着されたリング部材の内周面と出力軸の端
部外周面との間に、該出力軸端部外周面に切欠面を設け
ることにより楔状空間部を形成し、該切欠面にはロック
部材を自由に回転可能に配置するニュ−トラル面と該ニ
ュ−トラル面の両側には前記ロック部材が噛み込むロッ
ク面とこれら両ロック面の外側には受面とを設け、前記
回転駆動源より遊星歯車機構を介して駆動される遊星保
持板には、該遊星保持板がいずれかの方向に回転すると
一方は前記出力軸端部外周面に設けた切欠面の受面に接
触して該出力軸を駆動すると共に他方は前記ロック部材
が前記ニュ−トラル面に位置するように接触する2つの
リリ−ス部材を間に該ロック部材が位置するように設
け、前記出力軸回りには、その外径が前記ロック部材を
前記リング部材の内周面に軽く押しつける押力が作用す
る程度の径を有する弾性リングを配置し、前記ケ−シン
グ或いはギヤケ−スがいずれかの方向に回転すると前記
ロック部材はロック面に噛み込むようにしてなることを
特徴とする電動回転工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20761795A JP2778542B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-07-20 | 電動回転工具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-53594 | 1995-02-17 | ||
JP5359495 | 1995-02-17 | ||
JP20761795A JP2778542B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-07-20 | 電動回転工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281565A JPH08281565A (ja) | 1996-10-29 |
JP2778542B2 true JP2778542B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=26394303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20761795A Expired - Lifetime JP2778542B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-07-20 | 電動回転工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778542B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP20761795A patent/JP2778542B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08281565A (ja) | 1996-10-29 |
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