JPH0354184Y2 - - Google Patents

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JPH0354184Y2
JPH0354184Y2 JP9308987U JP9308987U JPH0354184Y2 JP H0354184 Y2 JPH0354184 Y2 JP H0354184Y2 JP 9308987 U JP9308987 U JP 9308987U JP 9308987 U JP9308987 U JP 9308987U JP H0354184 Y2 JPH0354184 Y2 JP H0354184Y2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、土留工事などに用いられる土留柵に
関するものである。
〔従来の技術〕
近年、土地開発の増加と共に土留工事の需要が
急増している。かかる土留工事には、従来より蛇
籠が一般に使用され、該蛇籠内に栗石や石礫、土
砂等が充填されることによつてその設置が行われ
ていたが、上記栗石や石礫は枯渇の一途をたど
り、非常に高価になつてその入手も困難になつて
いる。そのため、現場の土砂をそのまま使用する
ケースが増えているが、単に蛇籠内に土砂を充填
するだけでは、該土砂の流出が激しく、有効な土
留効果を発揮させることができない。
また、近年、上記土留工事などにおいて、森林
保全、林業振興のために間伐材を有効利用するこ
とが強く要望されており、さらに、林道事業や治
山事業、一般道路や土地の造成などを行う場合に
も、その資材として上記間伐材のような有機物素
材を使用し、録化を促進して活力ある森林造りを
行うことが要請されている。
そこで、最近、間伐材の有効利用と土砂の流出
防止とを同時に図ることができる土留工法とし
て、例えば第7図に示すように、所定の間隔で打
ち込んだ留杭1に当接させて軸線が斜面の福方向
を向く横木2を配設し、この横木2の上にそれと
交差する控木3と横木4とを交互に重積すると共
に、これらの控木3と横木4とを金具5により互
いに連結固定し、それらの〓間内に土砂や石礫な
どを充填するようにした丸太積土留工や、第8図
に示すように、一定間隔で打ち込んだ杭7の背部
に複数の横丸太8を鉄線9で縛るなどして重積
し、該横丸太の背部に土砂等を充填する丸太柵工
など、間伐材を使用した土留工法が多く実施され
ている。
しかしながら、このように間伐材のみを使用し
た土留工法では、該間伐材の腐朽が数年と早いた
めに十分な表土造りと植生とを行うことが困難で
あり、斜面の移動や崩壊等による土砂災害を招く
おそれがあつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案の課題は、間伐材のような棒材と金網と
を組合わせることにより、土砂や石礫等を充填物
として使用した場合でもそれを確実且つ安定的に
支持することができ、しかも、棒材の腐朽によつ
ても直ちに土留効果を消失することがなく、長期
にわたつて優れた土留機能を維持することができ
る土留柵を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案の土留柵は、
少なくとも前面を網面とし、底面の前後端にそれ
ぞれ棒材を嵌合させるための湾曲部を下方に膨出
させて形成した支持枠と、該支持枠における前面
の内側に横向きにして重積され、最下段に位置す
るものが上記湾曲部に嵌合せしめられた多数の土
留用の棒材と、支持枠における底面の後端部に上
記湾曲部への嵌合状態で横向きに配設され、土圧
による支持枠の変移を防止する固定用の棒材とに
よつて構成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
法面などの所定の場所に土留柵が設置され、土
留用の棒材の背後に土砂や石礫等が充填される。
このとき、支持枠の前面に沿って重積された土留
用棒材のうち最下段に位置する棒材は、湾曲部へ
の嵌合分だけ地面に対して埋設されることにな
る。従つて、土留柵内に充填された土砂や石礫
が、この最下段の棒材の下部を通じて土砂抜けを
生じることがない。
また、支持枠の底面後端部に固定用の棒材が埋
設され、且つ枠骨の前端部と後端部とが下方に湾
曲、膨出せしめられているから、これらの棒材と
湾曲部との係止作用によつて土留柵の前方への傾
倒や滑動等が確実に防止され、該土留柵は非常に
安定的に設置される。
さらに、永年の使用により上記棒材が徐々に腐
朽していつても、支持枠の前面が網面となつてい
るため、腐朽した棒材が直ちに崩壊して脱落する
のが防止され、該網面によつてそのまま定位置に
保持される。従つて、土留機能は長期にわたつて
維持され、その間に十分な表土造りと植生とが進
行することになる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図に示す全体斜視図と第2図に示す使用状
態の断面図とから分るように、土留柵10は、鉄
筋や針金などの金属線材からなる支持枠11と、
該支持枠11の前部に配設された土留用の棒材1
2、及び支持枠11の後部に配設された固定用の
棒材13とで構成されている。
上記支持枠11は、線怪の大きい鉄筋を素材と
して略台形状に形成され、該支持枠に長さ方向に
一定間隔で配設された複数の枠骨14と、線怪の
小さい鉄筋や針金などを素材として形成され、上
記枠骨14の前辺14a及び底辺14bに所定の
間隔で架設一体化された複数の横線15a,15
bとで構成され、これらの横線15a,15bの
架設によつてその前面11a及び底面11bが金
網面となつており、底面11bの前後端には、上
記枠骨14を下方に膨出するように湾曲させるこ
とにより、上記棒材12,13を嵌合させるため
の湾曲部16,17がそれぞれ形成されている。
これらの湾曲部16,17のうち前方に位置する
湾曲部16は、棒材12が半分程度嵌合する深さ
に、一方、後方の湾曲部17はそれよりやや浅め
に形成するのが望ましい。
上記横線15a,15bには、第3図に示すよ
うに枠骨14との交差部に湾曲による凹部18が
形成され、該凹部18内に枠骨14が嵌合された
状態でこれらの枠骨14と横線15a,15bと
が溶着一体化されており、この構成により、枠骨
14の左右への位置ずれが抑制されて支持枠11
の強度向上が図られている。このとき、枠骨14
側にも同様の凹部を形成することができる。
なお、上記横線15a,15bは枠骨14の内
側または外側のいずれに溶着してもよく、また、
それらの配列間隔は、図示した実施例においては
支持枠11の前面11aにおいて底面11より狭
くなつているが、それらは等間隔であつてもよ
い。さらには、底面11bにおける横線15bの
取付けを省略することもできる。
一方、上記各枠骨14は、それぞれ一本の鉄筋
を折曲げることによつて全体を一体に形成する
か、または、第2図に示すように複数の素材によ
つて組み立て式に構成することができる。即ち、
図示した実施例では、各枠骨14が、前辺14a
と底辺14bの後端部を除く部分とを構成する第
1枠骨材20と、上辺14cと後辺14d及び底
辺14bの後端部分とを構成する第2枠骨材21
とに分割され、第1枠骨材20に上記横線15
a,15bが溶着されると共に前方の湾曲部16
が形成され、第2枠骨材21に後方の湾曲部17
が形成されており、これらの枠骨材20,21が
互いに連結されて土留柵10が形成されている。
このように、支持枠11における枠骨14を組
み立て式とすることにより、現場への輸送時に該
支持枠11を横線15a,15bが溶着された第
1枠骨材20と第2枠骨材21とに分解し、嵩張
り易い第1枠骨材20を複数重積して輸送するこ
とができ、これによつて、荷造りをコンパクトに
して輸送を容易化することができる。
而して、上記支持枠11における前面11aの
内側には、上述した土留用の棒材12が横向きに
されて多数重積され、その最下段に位置する棒材
12が上記湾曲部16に嵌合せしめられており、
一方、底面11bの後端部には、土圧による支持
枠11の変移を防止する上記固定用の棒材13が
湾曲部17への嵌合状態で横向きに配設されてい
る。そして、各枠骨14における前辺14aの中
間部と底辺14bの中間部との間には、ワイヤロ
ープ等からなる補強骨22が張設されている。
なお、上記土留用の棒材12を重積する際に、
第2図に示すように、最上段に位置する棒材12
が寸法の関係で前面11aに沿つてぴつたりと納
まり切れない場合には、該棒材12を枠骨14の
上辺14cに沿つて若干後退させ、その位置を調
整すればよい。また、上記各棒材12,12,…
は、それらを針金やその他の連結金具で互いに連
結することができ、さらには、連結したものを支
持枠に止着することもできる。
上記構成を有する土留柵10は、法面などの所
定の位置に1段または複数段重積して設置され、
土留用の棒材12の背後に土砂や石礫等が充填さ
れる。このとき、最下段に位置する土留用棒材1
2は、地面Aに対して半分埋設された状態に配設
される。
ここで、土留柵10内に充填された土砂や石礫
は、前面の棒材12によつて受止められるが、そ
の最下段の棒材12が半分埋まつた状態に設置さ
れているため、この最下段の棒材12の下部を通
じて土砂抜けを生じることがない。また、支持枠
11における底面11bの後端部に固定用の棒材
13が埋設されており、且つ枠骨14の前端部と
後端部とが湾曲部16,17の形成により下方に
膨出せしめられているから、これらの棒材13及
び湾曲部16,17による係止作用で土圧による
土留柵10の前方への傾倒や滑動等が確実に防止
され、該土留柵10は非常に安定的に設置される
ことになる。
また、永年の使用により上記棒材12は徐々に
腐朽していくが、支持枠11の前面11aが網面
となつているため、腐朽した棒材12が直ちに崩
壊して脱落するようなことがなく、該網面によつ
てそのまま定位置に保持される。従つて、土留機
能は長期にわたつて維持され、その間に十分な表
土造りと植生とが進行することになる。
なお、上記支持枠11の前面11aの傾斜角度
は、一般に約73度前後が最も適しており、また、
棒材12,13としては、通常末口の直径が約10
cm程度の丸太が適しているが、これら前面11a
の傾斜角度や棒材12,13の太さ、断面形状等
は、土留柵10のサイズや現場の土質など、土留
柵の設置条件に応じて適宜決定することができ
る。
また、上記実施例では、枠骨14が台形状をな
す土留柵について説明したが、必ずしもこのよう
な形状に限定されるものではなく、その他の任意
の形状、例えば、第5図に示すように枠骨24が
三角形状をなすものや、第6図に示すように枠骨
25を上面が長い台形状としたもの、あるいは、
第7図に示すように枠骨26を前面が傾斜しない
四辺形に形成したもの等を用いることもできる。
〔考案の効果〕
上記構成を有する本考案によれば、支持枠の前
面を網面とし、該網面の内側に多数の棒材を重積
支持させるようにしたので、充填した土砂をこれ
らの棒材によつて確実に支持させることができる
ばかりでなく、永年の使用により上記棒材が徐々
に腐朽していつた場合でも、上記網面によつて、
腐朽した棒材を定位置に保持し、それらが直ちに
崩壊して脱落するのを防止することができ、その
ため、土留機能を長期にわたつて維持し、その間
に十分な表土造りと植生とを促進させることがで
きる。
また、支持枠における底面の前後端にそれぞれ
湾曲部を下方に膨出させて形成し、上記土留用の
棒材の最下段に位置するものを前部の湾曲部に嵌
合させると共に、後部の湾曲部に固定用の棒材を
嵌合させて配置したので、地面に半分埋設された
状態で設置される最下段の棒材により土砂抜けを
確実に防止することができ、しかも、支持枠の後
端部に配設された上記固定用の棒材と各湾曲部と
の係止作用によつて、土留柵の前方への傾倒や滑
動等を確実に防止し、該土留柵を非常に安定的に
設置することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る土留柵の斜視図、第2図
はその使用状態の断面図、第3図は支持枠の要部
拡大断面図、第4図〜第6図はそれぞれ土留柵の
別実施例を示す側面図、第7図及び第8図は従来
例の側面図である。 10……土留柵、11……支持枠、11a……
前面、11b……底面、12,13……棒材、1
6,17……湾曲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも前面を網面とし、底面の前後端にそ
    れぞれ棒材を嵌合させるための湾曲部を下方に膨
    出させて形成した支持枠と、該支持枠における前
    面の内側に横向きにして重積され、最下段に位置
    するものが上記湾曲部に嵌合せしめられた複数の
    土留用の棒材と、支持枠における底面の後端部に
    上記湾曲部への嵌合状態で横向きに配設され、土
    圧による支持枠の変移を防止する固定用の棒材
    と、からなることを特徴とする土留柵。
JP9308987U 1987-06-17 1987-06-17 Expired JPH0354184Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9308987U JPH0354184Y2 (ja) 1987-06-17 1987-06-17

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JP9308987U JPH0354184Y2 (ja) 1987-06-17 1987-06-17

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JPS64651U JPS64651U (ja) 1989-01-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002339370A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Nippon Steel Metal Prod Co Ltd 土木用鋼製枠構造体
JP4528466B2 (ja) * 2001-06-14 2010-08-18 天龍ホールディングス株式会社 木柵用支持具、及び木柵

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JPS64651U (ja) 1989-01-05

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