JPH0354114A - 酸化インジウム‐酸化錫微粉末の製造方法 - Google Patents

酸化インジウム‐酸化錫微粉末の製造方法

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JPH0354114A
JPH0354114A JP18862089A JP18862089A JPH0354114A JP H0354114 A JPH0354114 A JP H0354114A JP 18862089 A JP18862089 A JP 18862089A JP 18862089 A JP18862089 A JP 18862089A JP H0354114 A JPH0354114 A JP H0354114A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酸化インジウム−酸化錫(以下XTOと示す)
膜製造用原料として使用出来る工TO微粉末の製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
近年情報表示i器としてフラットディスプレイが多用さ
れるようになり、中でもアクティブマトリックス形液晶
表示やエレクトロルミネツセンスの利用による表示が主
流となってきている。これらの表示機器は、いずれも表
示素子を透明導電膜で挟み込んだサンドインチ構造とす
るように構戒されている。
そしてこの透明導電膜は、その低抵抗性と透明性とから
ITO膜が最適とされている。工To膜は主としてスパ
ッタリング法によって形或される。
しかしながら最近酸化物の微粉化技術の発達に伴ない、
スパッタリング法に比べ生産性が高く、高価な装置を必
要としないこと、又所望する形状を容易に形成出来る等
の利点を有している塗布によるITO膜の形成が開発さ
れつつある。
従来工TO膜の形戒に用いられる工To粉末の製造方法
としては、インジウム化合物又は錫化合物の水溶液を8
〜12のpH条件で加水分解させ、生戒したフロイド粒
子を含有するゾルを濾過し洗浄した後、乾燥して加熱処
理する方法(特開昭63− 11519号公報)が提案
されている。
上記従来法では、ゾルを生戒する過程で生戊される副生
塩が、コロイド粒子を凝集させるばかりでなく、最終的
に得られる粉末の比抵抗を上昇させるので、フロイド粒
子から副生塩を除去する為の操作が必要である。然るに
、生戒する沈殿物はゾル状になっているため濾過、洗浄
等の操作には長時間を要する欠点がある。更にコロイド
粒子は乾燥した後、加熱処理によって焼結するため、粉
砕によって微粉化しその平均粒径を小さくするのである
が、粉砕後の粉末の平均粒径は0.2〜0.4μmの粗
いものであり且つ凝集性があるため塗布による工T○膜
形戊において分散性及び透明性が必ずしも充分でなかっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記問題点を解消し導電性があり、凝集性のな
い粉砕しなくとも平均粒径が0.2μm未満のITO微
粉末の製造方法を提供することを課題とする。
(課頚を解決するための手段) 本発明による上記課題を解決するための手段は、有機溶
媒にインジウム塩と錫塩とを溶解した溶液にアルカリ水
溶液を添加してインジウム水酸化物と錫水酸化物を生戒
、沈殿せしめるに当り、反応系に存在する水分量を前記
有機溶媒量以下となるようにすると共に、アルカリ量が
前記インジウム塩と錫塩とをそれぞれ水酸化物とするに
必要な量以上となるようにし、得られたインジウム水酸
化物と錫水酸化物の混合物を乾燥後、加熱処理する点に
特徴がある。
本発明で用いる有機溶媒に可溶性のインジウム塩として
は、塩化インジウム,硝酸インジウム,硫酸インジウム
等のインジウム塩、可溶性の錫塩としては、塩化錫,硝
酸錫等の錫塩を用いることが出来る。
有機溶媒としては、上記インジウム塩及び錫塩ノ溶解度
カらエチルアルコール,n−プロビルアルコール.n−
プチルアルコール等の一価アルコール及びこれらの混合
物を用いることが出来る。
〔作用〕
本発明の方法は、有機溶媒にインジウム塩と錫塩とを溶
解し、その後この溶液をO〜80C゜、より好ましくは
20〜70C゜の温度で攪拌しながら、これにアルカリ
水溶液を添加するのであるが、反応系に遊離の水が多量
に存在すると乾燥及び加熱処理において一次粒子の結合
が生じ微細な粒子が得られなくなることから、反応系に
存在する水分量が該有機溶媒量より多くならないように
する。
このようにすると極めて良好な濾過性を有するこれら水
酸化物の混合物を得ることができる。その理由について
は明確でないが生成する粒子の濾過性が良いことから、
生戒する水酸化インジウム及び水酸化錫の粒子の表面が
該有機溶媒で覆われることにより溶液中に凝集すること
なく、均一に分散するためと考えられる。
反応系に存在する水分量が該有機溶媒量より多くなると
生成する該混合物の濾過性が急激に悪くなり、乾燥した
後加熱処理して得られる工TO粉末も凝集性があり粗い
粉末となる。又、添加するアルカリ水溶液中のアルカリ
量はインジウム塩及び錫塩がそれぞれの水酸化物となる
に必要な化学当量以上であれば良いが、過剰のアルカリ
量は生戒する該混合物中の不純分を増加させることにな
り、アルカリ量の不足は濾過性が悪く、加熱処理すると
焼結するオキシ塩化物が生戒するので好ましくは必要な
化学当量の1.0〜2.0倍とすると良い。
本発明の方法において該有機溶媒に溶解するインジウム
塩及び錫塩の濃度は、その濃度を低くすると1TO粉末
は微細となるが低くしすぎると該混合物の生成速度を遅
延させ、濃すぎるとITO粉末は粗くなるので50〜1
50g(In−1−Sn) /lの範囲が適当である。
インジウムと錫の割合は最終的に得られる工TO微粉末
中にSn○ として1〜10重量%となるように調整す
れば良い。反応によって生成する該混合物は固液分離に
よって該有機溶媒及び反応によって生戊する副生塩等を
除去した後、該有機溶媒を含む溶液で洗浄することが望
ましい。しかしながら例えばインジウム塩に塩化インジ
ウム、錫塩に塩化錫を使用し、アルカリ水溶液にアンモ
ニア溶液を使用して該混合物を得る反応の場合、生成す
る塩化アンモニウムは後の加熱処理で消散するので前記
洗浄を行なうことを必要としない。
該混合物を乾燥する温度は一次粒子の凝集を防ぐため8
0C゜以下望ましくは60C”以下の低温とするのが良
い。
又乾燥後加熱処理する湿度はこれを300C’以下とす
ると、反応で生戒する塩化アンモニウムの熱分解が起ら
ず、塩化アンモニウムを消散することが出来なくなり、
sooc”以上とすると加熱処理して得られる粉末は焼
結物となるので、350〜800C゜の範囲好ましくは
500〜700C’が適当な範囲である。
〔実施例〕
実施例1 n−ブチルアルコール1600一中に塩化インジウム2
40 g +塩化第一錫5.7gを溶解し、これを50
C゜に保ち攪拌しながら25重量%アンモニア水226
gを5−/分の滴下速度で全量滴下して反応を行い、濾
過した。濾過時間は10分間を要した。次いでそのまk
大気圧下60C’で乾燥し、550C’で1時間加熱処
理し微粉末を得た。得られた微粉末の分析値は工n 7
7.2重量%、Sn.3.8重量%であり、又BET式
比表面積計で測定した平均粒子径は0.07μmであり
、100 k9f/c.m”での加圧時比抵抗は2.0
2・cmであった。尚電子顕微鏡で観察したところ凝集
体は認められなかった。
実施例2 エチルアルコール200一中に硝酸インジウム・3水和
物71.0 g ,塩化第一錫1.0gを溶解し、これ
を40C′に保ち攪拌しながら、濃度480 g7/l
の苛性ソーダ水溶液50−を5−/分の滴下速度で全量
滴下して反応を行い濾過した。濾過時間は1分間を要し
た。次いでエチルアルコールに水30容量%含む溶液で
3回洗浄した後室温で風乾し、500 C”で1時間加
熱処理し微粉末を得た。得られた微粉末を実施例1と全
く同様の方法で測定したところ工n 78.8重量%、
Sn2.6重量%、平均粒径0.10/jm,加圧時比
抵抗2. 5 f2−cm凝集体は認められなかった。
実施例3 エチルアルフール85容量%、メチルアルコール5容量
%、n−プロビルアルコール10容量%の混合有機溶媒
2000fnl中に塩化インジウム324g,塩化第一
錫8gを溶解し、これを60C”に保ち攪拌しながら2
5重量%アンモニア水600gを純水1200一に希釈
したアンモニア水溶液を4−/分の滴下速度で全量滴下
して反応を行い濾過した。濾過時間は20分間を要した
。次いで室温で風乾し、550C”で1時間加熱処理し
微粉末を得た。得られた微粉末を実施例1と全く同様の
方法で測定したところIn73.0重量%、Sn3.1
重量%、平均粒径0.05μm、加圧時比抵抗1.9 
.12−cm, u集体は認められなかった。
比較例 エチルアルコールと水の容量比が1=1の混合溶液50
0一中に塩化インジウム79..7 g ,塩化第一錫
1.9gを溶解させ、これを70C゜に保ち攪拌しなが
ら25重量%アンモニア水76 gを4−/分の滴下速
度で全量滴下して反応を行ない濾過した。
濾過時間は8時間を要した。次いで室温で風乾し550
σで1時間加熱処理し粉末を得た。得られた粉末を実施
例lと全く同様の方法で測定したところ工n77.4重
量%、Sn2.6重量%、平均粒径0、25μm1加圧
時比抵抗26.9 2−cm , H集体が若干認めら
れた。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば極めて良好な濾過性
を有する水酸化インジウムと水酸化錫との混合物を得る
ことができ、それを加熱処理することにより、粉砕する
必要のない平均粒径が0.05〜0.10μmの微細で
凝集性が無く、加圧時比抵抗が10g−01n以下の導
電性に優れたITO微粉末を製造することが出来る。従
って工To微粉末を塗布することによって透明性に優れ
高い導電性工TO膜を形戒することが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機溶媒にインジウム塩と錫塩とを溶解した溶液
    にアルカリ水溶液を添加してインジウム水酸化物と錫水
    酸化物を生成、沈殿せしめるに当り、反応系に存在する
    水分量を前記有機溶媒量以下となるようにすると共に、
    アルカリ量が前記インジウム塩と錫塩とをそれぞれ水酸
    化物とするに必要な量以上となるようにし、得られたイ
    ンジウム水酸化物と錫水酸化物の混合物を、乾燥後加熱
    処理することを特徴とする酸化インジウム−酸化錫微粉
    末の製造方法。
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