JPH0354081A - 弾性トラックシュー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ この発明は、トラクター等の履帯に装着する舗装路走行
可能な弾性トラックシューに係わり、更に詳しくはゴム
部の損耗や剥離等を有効に防止した弾性トラックシュー
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、金属製の履帯を備えたトラクター等の移送では、
舗装道路を走行させた場合、舗装面を傷めたり、騒音を
発生するため、履帯にゴム等の弾性体で被覆されたシュ
ーや、接地面をゴム等で構成したトラックシューが使用
されている（特公昭６２−２００６９号公報，特公昭６
２−２２８３５号公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然しなから、従来のトラックシューは、金属製のシュー
本体の表面に、ゴム等の弾性体で構成したクリートを装
着した構成であるため、路面走行時に、ゴム部は路面の
凹凸等により大きな衝撃力を受ける上に、摩耗や損傷が
激しく、耐久性に乏しいと言う問題があり、またシュー
本体からクリートが剥離して脱落する等の問題があった
。

〔発明の目的〕

この発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたも
ので、路面からの衝撃を容易に吸収することが出来ると
共に、ゴム部の摩耗や損傷を低減させ、更にシュー本体
からクリートが剥離して脱落するのを有効に防止させた
弾性トラックシューを提供することを目的とするもので
ある。

（課題を解決するための手段〕 この発明は上記目的を達或するため、クリートのシュー
本体の嵌合部との装着外周面に、シュー本体の嵌合部と
着脱自在に係合する保持金具を設けたことを要旨とする
ものである。

〔発明の作用〕

この発明は上記のように構或され、シュー本体に形成し
たクリ一トの取付け嵌合部が、開放形状になっているの
で、クリートのトレッド面に作用する路面からの衝撃を
変形により吸収緩和でき、またクリート内に埋設した繊
維補強層により応力集中を分散させて牽引方向に対する
弾性率を調整することが出来、更に保持金具を介してク
リートをシュー本体の嵌合部に装着することで、剥離．
脱落を有効に防止することが出来るのである。

〔発明の実施例〕

以下、添付図面に基づき、この発明の実施例を説明する
。

第１図は、この発明を実施した弾性トラックシュ一の一
部平面図、第２図は第１図の正面図を示し、１は鋼製の
シュー本体、２はゴム等の弾性体で構或されたクリート
を示し、前記鋼製のシュー本体ｌの中央部には、クリー
ト２を装着する貫通礼状の嵌合部３が形成されている。

前記嵌合部３の形状は、内側に向かって開口面積を狭め
るような傾斜面４が形成され、この傾斜面４に沿って、
上記のクリート２の外周面が装着されるように構戒され
ている。

前記クリート２は、第３図に示すように、先端側にトレ
ッド部５を形成し、クリート２の前記シュー本体１の嵌
合部３との装着外周面２ａには、前記傾斜面４と面接触
した状態で弾性的に係合する保持金具７が一体的に装着
され、保持金具７０両端部７ａは、シュー本体ｌの嵌合
部３の上下面３ａと係合して外れ止め形状に構或されて
いる。

以上のような構戒のシュー本体ｌと、弾性体で構成され
たクリート２とを組付ける場合には、クリート２の下端
側の保持金具７及びゴムとの弾性を利用して同時に圧縮
変形させた状態で嵌合部３の上部から傾斜面４に沿って
圧入させ、保持金具７の両端部７ａをシュー本体１の嵌
合部３の上下面３ａに係合させることで、クリート２は
ゴム等の弾性力により強固にシュー本体ｌに組付けるこ
とが出来るものである。

また、トレッド部５の摩耗等で交換する時には、保持金
具７を埋設したクリート２を内側に弾性圧縮させて、保
持金具７の両端部７ａをシュー本体１の嵌合部３の上下
面３ａから外すことにより、簡単に取外すことが出来る
ものである。

次に、第４図はシュー本体１の嵌合部３と、クリート２
の第２実施例を示し、この実施例はシュー本体１０貫通
する嵌合部３を、未拡がり状の傾斜面４ａに形成し、一
方、クリー１２もこの未拡がり状の傾斜面４ａに嵌合す
るように保持金具７を断面凹状に形成し、その底部側を
傾斜面４ａに密着するように構成してある。

なお、その他の構或は、上記第ｌ実施例と同一であるの
で、同一符号を付して説明は省略する。

また、第５図はシュー本体１の嵌合部３と、クリート２
の第３実施例を示し、この実施例は貫通する嵌合部３に
、保持金具７の係合凹部８と係合する凸部９を形成して
、シュー本体ｌの咲合部３に、クリート２の係合凹部８
を着脱自在に係合させたものである． なお、その他の構戒は、上記第１実施例と同一であるの
で、同一符号を付して説明は省略する。

また、上記の各実施例において、クリート２を構成する
トレッド部５と、保持金具７とは、加硫接着により一体
的に構成してある。

上記の実施例における保持金具７の嵌合部３は、貫通し
た形状となっているが、これに限定されず、底部を有す
る断面凹状に形成しても良く、この場合クリート２が荷
重により変形してもその変形を吸収できるような空間を
底部側に備えているものであれば、特に形状は限定され
ない． 次に、第６図〜第８図は、シュ−本体ｌの嵌合部３と、
クリート２との第４実施例〜第６図実施例を示し、この
各実施例は、第１実施例〜第３実施例のクリ一ト２の内
部に、繊維補強層６を埋設して構戒したものである。

即ち、第６図の第４実施例のクリート２は、先端側にト
レッド部５を形或すると共に、その内部に繊維補強層６
が埋設され、この繊維補強層６の内部は、ゴムで充填す
るか又は適度な空間を設けて構戒するものである． また、クリート２の前記シュー本体ｌの嵌合部３との装
着外周面２ａには、前記傾斜面４と面接触した状態で弾
性的に係合する保持金具７が一体的に装着され、保持金
具７の両端部７ａは、シュー本体１の嵌合部３の上下面
３ａと係合して外れ止め形状に構成されている。

以上のような構成のシュー本体１と、弾性体で構成され
たクリート２とを組付ける場合には、クリート２の下端
側の保持金具７及びゴムと繊維補強層６との弾性を利用
して同時に圧縮変形させた状態で嵌合部３の上部から傾
斜面４に沿って圧入させ、保持金具７の両端部７ａをシ
ュー本体ｌの嵌合部３の上下面３ａに係合させることで
、クリート２はゴム等の弾性力により強固にシュー本体
１に組付けることが出来るものである。

また、トレッド部５の摩耗等で交換する時には、保持金
具７及び繊維補強層６を埋設したクリート２を内側に弾
性圧縮させて、保持金具７の両端部７ａをシュー本体ｌ
の嵌合部３の上下面３ａから外すことにより、簡単に取
外すことが出来るものである。

次に、第７図はシュー本体ｌの嵌合部３と、クリート２
の第５実施例を示し、この実施例はシュー本体１の貫通
する嵌合部３を、未拡がり状の傾斜面４ａ［形成し、一
方、クリート２もこの未拡がり状の傾斜面４ａに嵌合す
るように保持金具７を断面凹状に形成し、その底部側を
傾斜面４ａに密着するように構成してある。

なお、その他の構成は、上記第４実施例と同一であるの
で、同一符号を付して説明は省略する。

また、第８図はシュー本体ｌの嵌合部３と、クリート２
の第６実施例を示し、この実施例は貫通する嵌合部３に
、保持金具７の係合凹部８と係合する凸部９を形成して
、シュー本体ｌの嵌合部３に、クリート２の係合凹部８
を着脱自在に係合させたものである． なお、その他の構或は、上記第４実施例と同一であるの
で、同一符号を付して説明は省略する。

また、上記の第４実施例〜第６実施例の各実施例におい
て、クリー１２を構或するトレッド部５と、繊維補強層
６と、保持金具７とは、加硫接着により一体的に構成し
てある。

更に、上記の繊維補強層６は、クリート２の剛性を高め
ると共に、車体重量や横荷重等の応力を分散させ、クリ
ート２と保持金具７とに集中応力が作用しないようにし
たものである。

上記の実施例における保持金具７の嵌合部３は、貫通し
た形状となっているが、これに限定されず、底部を有す
る断面凹状に形成しても良く、この場合クリート２が荷
重により変形してもその変形を吸収できるような空間を
底部側に備えているものであれば、特に形状は限定され
ない。

また、第９図及び第ｌＯ図は、クリート２の各実施例を
示すもので、第９図の場合には、繊維補強層６を埋設し
たゴム層の中心部に、所定の形状の空間部１０を形成し
たものであり、また第１０図の場合には、中心部のゴム
層１ｌを挾んで二つの空間部１２ａ，１２ｂを形成した
ものである。このように、空間部１０．１２ａ，１２ｂ
を繊維補強層６の内側に形或することにより、車体重量
方向に対する弾性率と、牽引方向に対する弾性率を調整
することが出来、路面の凹凸に対して、牽引方向に対す
る弾性率を調整することが出来、路面の凹凸に対して緩
やかな変形となるので、クリート２を構戒するゴムの欠
損がしにくくなるものである。

この発明は、上記のように保持金具７の嵌合部３が貫通
した形状となって、所謂開放形状となっているので、路
面の凹凸によりトレッド部５に作用する衝撃力を変形に
より吸収でき、また繊維補強層６内のゴム層或いは空間
部により、車体重量方向に対する弾性率と、牽引方向に
対する弾性率を調整することが出来、路面の凹凸に対し
て、牽引方向に対する弾性率を調整することが出来、路
面の凹凸に対して緩やかな変形となるので、クリート２
を構或するゴムの欠損がしにくくなるものである。

更に、織維補強層６を、トレッド部５と保持金具７との
間に内包してあるので、ゴム層，繊維層，金属製の保持
金具７と弾性率の変化が緩やかとなるので、クリート２
と保持金具７とが剥離し難くなり、従って耐久性も向上
させることが出来るのである。

〔発明の効果〕

この発明は、上記のように底部側に空間を備える形状と
すると共に、前記シュー本体の嵌合部との装着外周面に
、着脱自在に係合する保持金具を設けた為、以下のよう
な優れた効果を奏するものである。

（ａ）．路面の凹凸によりトレッド部に作用する衝撃力
をクリートの変形により容易に吸収することが出来る。

（ｂ）．クリート内部に繊維補強層を埋設すると、繊維
補強層の弾性率及び繊維補強層内のゴム層或いは空間部
により、車体重量方向に対する弾性率と、牽引方向に対
する弾性率を調整することが出来、路面の凹凸に対して
、牽引方向に対する弾性率を調整することが出来、路面
の凹凸に対して緩やかな変形となるので、クリ一トを構
成するゴムの欠損がし難くなる。

（Ｃ）．繊維補強層を、トレッド部と保持金具との間に
内包してあるので、ゴム層，繊維層，金属製の保持金具
と弾性率の変化が緩やかとなり、またクリートと保持金
具とが一体的に構成されているので、クリートと保持金
具とが剥離し難くなり、従って耐久性も向上させること
が出来るのである。

（ｄ）．ゴム部の摩耗や損傷を低減させ、更にシュ一本
体からクリートが剥離して脱落するのを有効に防止させ
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明を実施した弾性トラックシュ一の一
部平面図、第２図は第１図の正面図、第３図はこの発明
の第ｌ実施例を示す第２図のＡ−Ａ矢視断面図、第４図
及び第５図は、この発明の第２実施例及び第３実施例を
示し、シュ一本体の嵌合部とクリートとの関係を示す第
３図と同様な図、第６図〜第８図は、この発明の第４実
施例〜第６実施例を示し、クリートの内部に補強繊維層
を埋設した第２図〜第５図と同様な図、第９図及び第１
０図はクリートの他の実施例を示す断面図である。 １・・・シュー本体、２・・・クリート、２ａ・・・装
着外周面、３・・・嵌合部、５・・・トレッド部、６・
・・繊維補強層、７・・・保持金具、１０．１２ａ．１
２ｂ・・・空間部．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、嵌合部を備えた金属製のシュー本体と、ゴムトレッ
   ド部を有し、かつ前記シュー本体の嵌合部に装着するク
   リートとで構成される弾性トラックシューにおいて、前
   記クリートのシュー本体の嵌合部との装着外周面に、シ
   ュー本体の嵌合部と着脱自在に係合する保持金具を設け
   たことを特徴とする弾性トラックシュー。 ２、前記クリートの内部に、繊維補強層を埋設した請求
   項１に記載の弾性トラックシュー。 ３、前記クリートの内部に、空間部を形成した請求項１
   に記載の弾性トラックシュー。