JPH0353911A

JPH0353911A - タイヤ成形加硫用金型

Info

Publication number: JPH0353911A
Application number: JP19021289A
Authority: JP
Inventors: Mitsuteru Miyata; 宮田　光輝; Yasunori Ueda; 上田　泰紀
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 1989-07-20
Filing date: 1989-07-20
Publication date: 1991-03-07
Anticipated expiration: 2009-03-09
Also published as: JPH0617018B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は自動車タイヤの或形加硫用金型に関する。

（従来の技術）タイヤ成形加硫用金型の成形面は、仕上加工として表面
粗さがＲｍａｘ　ｌ．６ｓ〜６，３Ｓに機械加工される
のが通例であり、トレンド以外のタイヤ成形面には硬質
クローｌ、メノキが施される場合がある。

これは、金型の加硫による汚れの進行を遅延させたり、
経年使用による金型（特にドームタイププレス用金型）
の腐食を防止するためである。尚、トレンド或形面は複
雑なトレンド模様を刻設するためにアルミ合金製のセグ
メントに形或され、他のタイヤ或形面を有する鋼製の型
本体に組み込まれるのが一般的であるため、硬質クロー
ムメノギはトレッド以外の戒形面に対して施されるのが
通例である。

（発明が解決しようとする課題）サイドウォールはゴムの肉厚が薄いため、力一力スプラ
イやその半径方向内側に被着されるインナーライナーゴ
ムのジョイン１・部のわずかな段差に起因した凹凸（ハ
ルジ・デントという。）が成形加硫後にサイドウォール
表面に生しる。また、特にラジアルタイヤでは、ラジア
ル方向のコード配列の不均一に起因する凹凸も、同様の
理由によりサイドウォール表面に生しる。これらの凹凸
は、サイドウォール或形面に硬質クロームメッキを施し
た企型で成形加硫ずると、わずかのｒＩｒｌ　＋■＋で
も目立ち、肉眼で明瞭に識別され、外観不良と認識され
る。戒形面はメッキのため光沢のある鏡面となっている
からである。

このような欠点を改善するためには、グリーンタイヤ（
加硫前のタイヤ）におけるサイドウオールゴム層を厚く
すればよいが、ゴム使用量およびタイヤ重量が増大し、
好ましくない。

本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、硬質クロー
ムメッキによる利点を生かしつつ、サイドウォールゴム
使用量を増大させることなく、サイドウォール表面に外
観不良が認められないタイヤ成形加硫用金型を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達或するためになされた本発明の金型は、サ
イドウォール成形面に硬質クロームメッキが施されたタ
イヤ成形加硫用金型において、前記サイドウォール或形
面は機械加工後ブラスト処理もしくはエノチング加工が
施されかつその上に硬質クロームメブキが施されており
、メッキ後の表面＊■さがＲｍａｘ１６Ｓ〜２５ｓ　と
されていることを発明の構威とする。

（作　用）サイドウォール成形面は、機織加工後プラス１・処理も
しくはエノチング加工が施されるので、微細な梨地面が
容易に形成される。

梨地面形威後のサイドウメール戒形面には硬質クローム
メノキが施され、これによって表面の腐食防止、加硫中
の汚れの進行の遅延が図られる。

メッキ後のサイドウオール成形面が１６Ｓ〜２５Ｓとさ
れるのは、１６３未満では光沢（つや）の除去が不十分
で、ハルジ・デント等の表面凹凸欠陥が肉眼で識別され
得るからである。一方、２５Ｓを越えると、梨地検様の
凹凸が粗くなり、加硫後のタイヤ表面がザラザラした状
態となり、加硫中に金型に汚れが付着した状態での戒形
と同様の外観を呈するようになる。また、加硫中に汚れ
が進行し易くなり、タイヤ外観不良の進行度合が著しく
なる。

従って、１６３〜２５Ｓの表面粗さにすることによって
、汚れの進行を防止しつつ、加硫タイヤのサイレシオー
ル表面の凹凸を目立たないようにし、外観不良の発生を
回避することができ、更にタイヤが他のものにこすれる
ことによって生しるこすれ跡も目立たないようにするこ
とができる。

（実施例）第１図は、本発明のタイヤ戒形加硫用金型の一例を示し
ており、サイドウオールおよびビード部を成形するため
の上下一対の上型１および下型２と、トレッドを成形す
るための周側型３とで割型を構成している。

前記上型１および下型２はプレー｝４Ａ．４Ｂにサイド
モールド５＾，５Ｂが対向して取付けられて構威されて
いる。各サイドモールド５Ａ，５ｒｌにはヅイドウォー
ル成形面６Ａ，６Ｂが対向して形威されており、その内
周部にはビード或形面８Ａ，８Ｂを有するビードリング
７Ａ，７Ｂが組込まれている。尚、下型のビードリング
７Ｂの上面にはグリーンタイヤの内面加圧用のブラダー
（図示省略）の基部が取付けられる。

周側型３は、周方向に所定間隔．で分割されたトレンド
セグメント９および該トレンドセグメント９を内側に組
込んだモールトセククーｌＯとを備えている。モールド
セクター１（Ｈよ１・レッドセグメント９と同様の分割
構造とされ、矢印で示した径方向に進退自在とされ、１
・レソトセグメント９を拡径、縮径可能にしている。モ
ールドセクターＩＯの外周面はテーパー面とされており
、該テーパー面に上方向から嵌合するアクチュエータリ
ング１ｌが備えられている。該リング１１の嵌合により
、トレソドセグメン１−９はモールドセクターｌＯを介
して縮径し型締めされる。通常、トレッドセグメント９
はアルミ合金で形成され、その内面には複雑な凹凸模様
のトレッドバタンか刻設され、トレノト或形面９Ａが形
威されている。

前記トレッドセグメント９以外の部材は機械構造用炭素
鋼等の鉄鋼製金型材で形成されている。

タイヤ或形面（すなわちサイドウォール成形面６八，６
Ｂ、ビード成形而８Ａ，８Ｂ　、｝レンド或形面９Ａ）
は切削や研削等の機械加工により表面粗さＲｍａｘｌ．
６Ｓ〜６．３３に平滑加工され、サイドウォール或形面
６Ａ６Ｂに対しては更にブラスト処理が施されて１６Ｓ
〜２５Ｓ程度の梨地面に加工される。ブラスト処理は、
鉄球、ガラスビーズ、ザンド等によって施工される。ま
た、ブラスト処理されたサイドウォール成形面６Ａ，６
Ｂおよびビード成形面８Ａ，８Ｂには硬質クロームメッ
キが施されて２０〜３０μｍ程度のメッキ膜が形成され
ている。１６３〜２５Ｓの大きな凹凸は、その表面に沿
ってほぼ均一にメッキ膜が形威されるため、メッキ処理
後も概ねブラスト処理後の表面粗さが維持される。尚、
メッキ不要の面は、合威樹脂等でマスキングすることに
より、メッキが阻止される。

本発明は上記実施例に限られるものではなく、前記ビー
ドリング７八，７口のビード成形而８Ａ，８Ｂに対して
ブラスト処理後、メッキしてもよい。また、金型の型式
としては、図例の割型に限らず、ツーピースモールドで
もよく、少なくともサイドウォール成形面に硬質クロー
ムメノキが施されており、所定の表面粗さを有しておれ
ば足りる。

（発明の効果）以上発明した通り、本発明のタイヤ或形加硫用金型は、
そのサイドウォール成形面が、機械加工後にブラスト処
理もしくはエッチング加工が施され、その上に硬質クロ
ーｌ、メッキが施され、表面粗さがＲｍａｘ１６Ｓ〜２
５Ｓに形威されているため、サイドウォールのゴム肉厚
が薄くても、加硫タイヤのサイドウォール表面に生しる
ハルジ・デント等の凹凸欠陥を目立たないようにするこ
とができ、外観不良の発生を事実上回避することができ
る。しかも、金型の汚れも生しに＜＜、腐食の防止にも
効果的である。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図は実施例に係る自動車タイヤ戒形加硫用金型の要
部縦断面図である。６Ａ，６Ｂ・・・サイドウォール或形面。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）サイドウォール成形面に硬質クロームメッキが施
されたタイヤ成形加硫用金型において、前記サイドウォ
ール成形面は機械加工後ブラスト処理もしくはエッチン
グ加工が施されかつその上に硬質クロームメッキが施さ
れており、メッキ後の表面粗さがＲｍａｘ１６Ｓ〜２５
Ｓとされていることを特徴とするタイヤ成形加硫用金型
。