JPH035389B2 - - Google Patents

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JPH035389B2
JPH035389B2 JP22079883A JP22079883A JPH035389B2 JP H035389 B2 JPH035389 B2 JP H035389B2 JP 22079883 A JP22079883 A JP 22079883A JP 22079883 A JP22079883 A JP 22079883A JP H035389 B2 JPH035389 B2 JP H035389B2
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amino
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JP22079883A
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JPS60115567A (ja
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Shinichiro Uchiumi
Hideki Asada
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、3−アミノイソオキサゾール類の新
規な製法に関するものである。さらに詳しくは、
3−アルコキシアクリロニトリルとヒドロキシア
ミンを、アルカリ金属の水酸化物の存在下に反応
させる3−アミノイソオキサゾール類の新規な製
法に関するものである。
3−アミノイソオキサゾール類は、例えば医
薬、農薬などの原料として有用な化合物であり、
以前からその製法について種々提案がなされてい
る。
例えば特公昭45−34132号公報には、3−クロ
ルアクリロニトリルとヒドロキシイミノ酢酸エス
テルをナトリウムエトキシドの存在下に反応さ
せ、得られる3−(アルコキシメチルメチレンア
ミノオキシ)アクリロニトリルを酸性条件下で環
化させることによる、3−アミノイソオキサゾー
ルの製法が提案されている。この方法は、反応に
2工程を要するのみでなく、原料のヒドロキシイ
ミノ酢酸エステルが極めて高価であるなど、必ず
しも工業的に満足できるものではない。
特公昭45−33890号公報には、シアノアセチレ
ンとシクロヘキサノンオキシムを、エタノール溶
媒中N−メチルモルホリンの存在下に反応させ
る、3−アミノイソオキサゾールの製法につき提
案がなされている。この方法は、反応が完結する
まで長時間を要するうえに、原料のシアノアセチ
レンがやはり高価であり、経済的に満足できる方
法とは言い難い。
またオランダ特許第6408919号明細書には、α,
β−ジクロロプロピオニトリルとカルバミルヒド
ロキシルアミンとの反応による、3−アミノイソ
オキサゾールの製法につき提案されている。しか
しこの方法は、目的物の収率が極めて低いという
欠点を有している。
本発明者らは、3−アミノイソオキサゾール類
の工業的有利な製法を開発することを目的とし、
鋭意研究を行つた。その結果、安価に容易に入手
できる3−アルコキシアクリロニトリルとヒドロ
キルアミンを、アルカリ金属の水酸化物の存在下
に反応させれば、高収率にて3−アミノイソオキ
サゾール類を合成できることを見い出し、本発明
を完成するに到つた。
本発明の原料である3−アルコキシアクリロニ
トリルは、一般式ROCH=CHCNで示すことが
できる。該式において、Rはメチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル
などの如き炭素数1〜8を有するアルキル基を挙
げることができるる。これらのアルキル基には、
反応を阻害しない置換基、例えばアルコキシ基、
ハロゲン原子などの置換基を有すこともできる。
本発明のもう一つの原料であるヒドロキシルア
ミンは、それ自体でもよいが、通常硫酸塩、塩酸
塩、硝酸塩、リン酸塩、酢酸塩あるいはトルエン
スルホン酸塩などの塩ので使用に供される。その
使用量は、3−アルコキシアクリロニトリル1モ
ルに対して、0.1〜10モル、好ましくは0.5〜5モ
ルである。
また本発明におけるアルカリ金属の水酸化物の
代表例としては、水酸化ナトリウムおよび水酸化
カリウムを挙げることできる。アルカリ金属の水
酸化物の使用量は、通常、ヒドロキシルアミンの
塩1モルに対し約1〜約10モルである。しかしそ
の使用量ヒドロキシルアミンの塩1モルに対し約
1.5モルより少ない場合には、3−アミノ−4,
5−ジヒドロ−5−アルコキシイソオキサゾール
(3−アミノ−5−アルコキシイソオキサゾリン)
が生成しすく、一方その使用量が約1.5モルより
多い場合には、3−アミノイソオキサゾール生成
しすい傾向にある。なお、前記イソオキサゾリン
は、引き続きアルカリ金属の水酸化物との反応に
より、3−アミノイソオキサゾールを預易に得る
ことができるため、必要に応じてイソオキサゾリ
ンを一旦合成した後、その系に直接アルカリ金属
の水酸化物を加えて反応させるか、あるいは反応
系から単離したイソオキサゾリンとアルカリ金属
の水酸化物とを反応させることにより、3−アミ
ノイソオキサゾリンを得ることもできる。このよ
うに、本発明に従えば、少量のアルカリ金属の水
酸化物を使用して3−アミノ−4,5−ジヒドロ
−5−アルコキシイソオキサゾールを合成するこ
とができ、次いで適量のアルカリ金属の水酸化物
を補給してて3−アミノイソオキサゾールを合成
することもでき、さらには多量のアルカリ金属の
水酸化物を使用することによつて直接3−アミノ
イソオキサゾールを合成することもできる。
本発明の反応は、原料をよく溶かし反応を阻害
しない溶媒中で行われる。その溶媒としては、例
えば水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、シクロヘキサノール、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドなど
を例示することができ、これらは単独で使用して
もよく併用することもできる。
本発明の反応は、室温程度の温和な条件でも反
応は進行するが、加熱によつて反応速度を高める
こともできる。通常、反応は10〜150℃、好まし
くは20〜100℃の温度で0.5〜10時間行うことによ
つて、完結する。
反応後、蒸留、過、抽出あるいはクロマトグ
ラフイーなどの操作を適宜行うことにより、目的
物の3−アミノイソオキサゾール類を単離、取得
することができる。
次に、本発明の実施例を挙げる。
実施例 1 温度計、還流冷却器、滴下ロートを備えた200
mlの丸底フラスコに、水酸化ナトリウム11.6g
(0.29モル)を水40mlに溶かした溶液、およびヒ
ドロキシルアミン硫酸塩19.7g(0.24モル)と水40
mlより調製した溶液を加え、撹拌下にゆつくりと
加温した。撹拌下に溶液の温度を60℃の温度に保
持し、滴下ロートより3−メトキシアクリロニト
リル16.6g(0.20モル)を30分間を要して滴下し
後、60℃の温度で3.5時間撹拌し反応を行つた。
反応後、溶液中の硫酸ナトリウムが若干析出し始
めるまで、60℃の温度で水を減圧留去した。得ら
れた濃縮液を150mlの酢酸エチルで2回抽出し、
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで
大部分の酢酸エチルを留去し析出した結晶を集
後、乾燥し、14.6gの無色の結晶(m.p.132〜
134゜)を得た。該結晶は、MS,NMR,IRによ
り3−アミノ−4,5−ジヒドロ−5−メトキシ
イソオキサゾールであることが確認された。
実施例 2 実施例1で得た3−アミノ−4,5−ジヒドロ
−5−メトキシイソオキサゾール11.6gを水40ml
に溶解させた後、4gの水酸化ナトリウムを12ml
の水に溶かし溶液を加え、約45℃の温度で1時間
反応を行つた。反応物を80mlの酢酸エチルで3回
抽出した後、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。次いで酢酸エチルを減圧下に留去した後、
減圧蒸留し、7.2gの3−アミノイソオキサゾール
を得た。
実施例 3 反応温度を80℃に変えた他は、実施例1と同様
の操作で実験を行つた。その結果、3−アミノ−
4,5−ジヒドロ−5−メトキシイソオキサゾー
ル13.0gが得られた。
実施例 4 水酸化ナトリウム水溶液に代えて、水酸化カリ
ウム16.3gを水110mlに溶かした溶液を用い、また
反応を45℃の温度で1時間行つた他は、実施例1
と同様の操作で実験を行つた。その結果、4.3gの
3−アミノ−4,5−ジヒドロ−5−メトキシイ
ソオキサゾールを得た。
実施例 5 水酸化カリウムに代えて炭酸ナトリウム30.7g
を用いた他は、実施例4と同様の操作で実験を行
つた。その結果、3−アミノ−4,5−ジヒドロ
−5−メトキシイソオキサゾール1.4gが得られ
た。
実施例 6 3−メトキシアクリロニトリル16.6gを溶媒の
ジメチルホルムアミド80mlに溶かして、使用し、
また反応を45℃の温度で1時間行つた他は、実施
例1と同様の操作で実験を行つた。その結果、
5.6gの3−アミノ−4,5−ジヒドロ−5−メト
キシイソオキサゾールが得られた。
実施例 7 温度計、撹拌羽根、冷却管、滴下ロートを備え
た2のフラスコに、ヒドロキシルアミン塩酸塩
154g(2.2モル)を水350mlに溶かした溶液と、水
酸化ナトリウム104g(2.6モル)を水350mlに溶か
した溶液を加え、35〜45℃の温度で撹拌下に
166g(2.0モル)の3−メトキシアクリロニトリル
を30分間を要して滴下した。滴下終了後、45℃の
温度で1時間撹拌した後、水酸化ナトリウム
40.0g(1.0モル)を水130mlに溶かした溶液を滴下
し同温度で1時間撹拌した。減圧下で水を一部留
去し、反応液を濃縮した後、酢酸エチルで2回抽
出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
後、減圧下で酢酸エチルを留去し、126gの液体
を得た。この液体をさらに減圧蒸留し、72〜
75゜/3mmHgの留分113gを得た。このものは、
MS,IR,NMRより3−アミノイソオキサゾー
ルであることを確認した。
実施例 8 温度計、還流冷却器、滴下ロートを、そなえた
200mlの丸底フラスコに、水酸化ナトリウム5.8g
(0.145モル)を水20mlに溶かした溶液、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩8.4g(0.120モル)と水20mlより
調製した溶液および溶媒として20mlのジオキサン
を加えた。この溶液を85℃の温度に加熱保持し撹
拌下に、3−n−ブトキシアクリロニトリル
10.5g(84ミリモル)をジオキサン20mlに溶かした
溶液を滴下した。次いで、同温度で5時間撹拌
し、冷却後、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し後、酢酸エチルを
減圧下留去し、クリーム色の液体10.1gを得た。
この液体をシリカゲルラムで精製後、放置し5.3g
のうすクリーム色の結晶(m.p.65〜66℃)を得
た。この結晶をヘキサン−酢酸エチル(容積比、
5:1)より再結晶し、無色針状結晶(m.p.67〜
68℃)を、得た。この結晶は、MS,NMR,IR
より分析した結果、3−アミノ−4,5−ジヒド
ロ−5−n−ブトキシイソオキサゾールであるこ
とが確認された。
実施例 9 実施例8で得た3−アミノ−4,5−ジヒドロ
−5−n−ブトキシイソオキサゾール1.58gを、
2mlのジオキサンに溶かした。この溶液に、
0.40gの水酸化ナトリウムを2mlの水に溶かした
液を加え、70℃の温度で2時間撹拌を行つた。次
いで冷却し、酢酸エチル10mlと水3mlを加えて分
液した後、水10mlの酢酸エチルで抽出した。抽出
液をガスクロマトグラフイーより分析した結果、
0.67gの3−アミノイソオキサゾールが生成して
いること確認された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 3−アルコキシアクリロニトリルとヒドロキ
    シアミンを、アルカリ金属の水酸化物の存在下に
    反応させることを特徴とする3−アミノイソオキ
    サゾール類の製法。
JP22079883A 1983-11-25 1983-11-25 3−アミノイソオキサゾ−ル類の製法 Granted JPS60115567A (ja)

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