JPH035366A - 着色ジルコニア焼結体の製造方法 - Google Patents

着色ジルコニア焼結体の製造方法

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JPH035366A
JPH035366A JP1138217A JP13821789A JPH035366A JP H035366 A JPH035366 A JP H035366A JP 1138217 A JP1138217 A JP 1138217A JP 13821789 A JP13821789 A JP 13821789A JP H035366 A JPH035366 A JP H035366A
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JP
Japan
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zirconia
acid
green compact
metal
coloring metal
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JP1138217A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsuchiya
土屋 一広
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、キッチンカウンター、テーブル等の室内建材
の表面材や時計の文字盤などの装飾部材、あるいはゴル
フシューズのスパイク、スキー用ストックの先端部等の
各種スポーツ用具の補強部材などに好適に用いられる着
色ジルコニア焼結体の製造方法に関し、特に優れた機械
的、物理的特性を維持し、容易かつ安価な方法で均一に
確実に着色することができるようにするものである。
[従来の技術] 従来一般に、カラフルな色調を有する着色ジルコニア焼
結体の製造方法として、ジルコニアに、所望の色調に応
じて酸化クロム(crto3)、酸化ニッケル(N i
o )、酸化コバルト(Coo )、酸化バナジウム(
VtOs)等の金属酸化物からなる着色剤を添加し、混
合した後焼結する方法が広く採用されていた(特開昭5
9−105055、特開昭62−59571号公報)。
[発明が解決しようとする課題] ところがこのような方法によると、着色剤として用いら
れている金属酸化物の熱膨張係数や弾性定数がジルコニ
アのそれと異なっているために、焼結時に、ノルコニア
粒子と上記各金属酸化物との接触界面において残留応力
や熱応力が発生し、得られた着色ジルコニア焼結体の結
晶体内部に空孔や亀裂が生じて、強靭性や耐食性を欠い
たり、また強度低下を沼いたりするなどの不都合があっ
た。またこれらの金属酸化物を粉末状でジルコニア粉末
に添加、混合する作業を行うので、均一な分散を行うこ
とが難しく、色むらの原因となり易い問題もあった。
本発明では、このような課題を解消し、強靭性や耐食性
等の機械的、物理的特性を維持しつつ、容易かつ安価な
方法で、均一にかつ確実に着色でき、多種の色調のジル
コニア焼結体を得ることのできる着色ジルコニア焼結体
の製造方法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段] 本発明では、ジルコニア成形体を、着色用金属を溶解し
た酸溶液中に浸漬して、ジルコニア成形体に上記着色用
金属を含浸せしめた後、これを焼結することをその解決
手段とした。
[作用 ] このように、ジルコニア成形体を、着色用金属を溶解し
た酸溶液中に浸漬することによって、着色用金属を均一
に確実に含浸させることができ、色むらの発生のない着
色ジルコニア焼結体を得ることができる。またこの方法
にしたがって着色用金属を含浸すれば、結晶体内部の空
孔率の低い焼結体が得られ、強度や耐食性などにおいて
優れた特性が発現する。またこの方法によれば、作業も
簡単でかつコストら低く抑えることができる。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、ジルコニア成形体を用意する。具体的には、酸化
ジルコニウム(ZrOt、ジルコニア)粉末に、必要に
応じて安定化剤、焼結助剤などを添加し混合して、原料
となる混合粉末を作成した後、この混合粉末を成形用金
型に充填し、加圧してジルコニア成形体を得る。ここで
上記ジルコニア粉末には、粒径0.2〜0.5μm程度
の粉末が好適に用いられる。また上記安定化剤には酸化
イツトリウム(YzOa)などが好適に用いられて、上
記ジルコニアに対して2〜4モル%程度添加され、また
焼結助剤には酸化アルミニウム(AboJなどが2〜1
0重量%程度添加されて使用される。
また上記ジルコニア成形体を得るための成形法としては
、成形金型を用いた通常の加圧法によって、100〜3
00MPa程度の圧力を与えて加圧する方法が採用され
て、通常シート状などの成形体とされるが、これ以外に
もドクターブレード法などが用いられてもよい。
一方、着色用金属の酸溶液を調整する。金属としては、
目的、用途に応じて所望の色調を呈する金属を選んで使
用すればよく、ニッケル(Ni、薄縁色)、バナジウム
(■、黄色)、クロム(Cr、ピンク色)、コバルト(
Co、青色)などを用いることができる。これらの金属
は、溶解性等の点から、機械的手段などにより粒径!0
〜100μ肩程度の粉末状とされた後に使用されること
が望ましく、またできる限り高純度のものが用いられる
のが良い。また、これらの金属粉末を溶解させる酸溶媒
には、濃塩酸、濃硫酸、濃硝酸等の強酸と水との混合溶
媒が好適に用いられる。この酸と水との混合比およびこ
の酸溶液中の金属粉末の濃度は、ト記金属粉末が完全に
溶解される程度であれば特に限定はされないが、溶液粘
度、作業性、含浸効率などの点から、まず金属粉末に酸
濃度の高い混合溶媒を徐々に加えながら金属粉末を溶か
し、完全に溶解した後、純水を加えて希釈し、金属濃度
OO5〜10重量%程度の溶液とするなどの手順を経る
と都合がよい。
尚、このような金属粉末の酸溶液以外にも、これら金属
の硝酸塩、塩化物などの塩水溶液を用いてもよいことは
もちろんである。
次いで、この金属溶液中に、上記ジルコニア成形体を浸
漬させろ。浸漬に際しては、金属の含浸を促進するため
に減圧法を採用することが望ましい。具体的には、この
成形体をオートクレーブの中に入れ、I O−’Tor
r程度の真空度でlO〜30分間程度含浸を行った後、
常圧に戻す方法が用いられる。
この含浸処理の後、上記成形体を1400〜1600℃
程度の温度で1〜4時間焼結して、目的の焼結体を得る
。焼結はこのように加熱のみによって行ってもよいが、
ホットプレス法やI−I r P法(静水圧プレス法)
などのように加熱と同時に加圧を行って焼結する方法を
採用すると、より低温で焼結が完了する利点がある他、
焼結体の空孔率がより低くなり、緻密で細粒の構造を存
し、高い強度の焼結体を得ることができる。
さらに、目的、用途によっては、熱間静水圧プレス法に
より加熱加圧して成形体内の空孔率をさらに減少させ、
粒子間の結合を強めて機械的強度を向上させることもで
きる。ただし、この熱間静水圧プレス法は、アルゴンガ
ス等の非酸化雰囲気で行うため、得られた焼結体は黒色
に変色する。
したがってこの熱間静水圧プレスの後には、さらに酸化
雰囲気中でアニール処理を施すことが望ましく、これに
よって結晶内部の残留応力を除去して強度を向上させる
とともに、上記熱間静水圧プレスによって変色した色合
いを元に戻して鮮やかに着色した焼結体を得ることがで
きる。
このような方法によれば、機械的、物理的特性を低下さ
せることなく、均一でしかも鮮やかに着色された着色ジ
ルコニア焼結体を得ることができる利点がある。またこ
の方法では、簡便な方法により安価に目的のジルコニア
焼結体を製造できる利点もある。
以下、実施例を示して、本発明の詳細な説明する。
[実施例] (実施例1) ジルコニア粉末に安定化剤として酸化イツトリウム(Y
 to 3)を3モル%含有せしめ、焼結助剤として酸
化アルミニウム(A1203)を4重M%添加してなる
混合粉末を用いて、成形金型により圧力200MPaで
加圧して厚さ5jImのシート状の成形体を得た。
一方、金属Ni(純度99.99%)を109秤量し、
これに濃塩酸50mσと純水50肩ρの混合溶媒を徐々
に加えながら溶解し、上記混合粉末が完全に溶解した後
、この原液(a度IO重屯%)を純水にて希釈し、濃度
025重量%とじた。
この酸溶液中に、先に用意されたジルコニア成形体を浸
漬し、減圧法により上記金属を含浸させた。その後、常
圧および100℃で30分間乾燥させると、金属Niの
濃度に変動を与えず、また色調を整えるためにも好まし
い。
この含浸処理後、空気雰囲気下で1500°Cの温度で
、2時間焼結を行い、実施例1の焼結体を得た。
(実施例2〜4) 実施例1において、金属ニッケルの代わりにバナジウム
(V)、クロム(Cr)、コバルト(co)を用いた以
外は同様にして焼結体を得、それぞれ実施例2、実施例
3、実施例4とした。
(実施例5) 実施例1で得られた焼結体をさらに熱間静水圧プレス法
により、アルゴン雰囲気下で温度+450°C1圧力1
50MPaで加熱加圧して、実施例5とした。
(実施例6) 実施例5の焼結体をさらに、酸素雰囲気中で、1100
℃で1時間アニール処理を行い、実施例6とした。
(比較例1) 実施例1で用いたジルコニア成形体に着色を行わなず、
そのまま焼結して比較例1の焼結体を得た。
(比較例2) 着色剤として酸化ニッケル(Nip)粉末を用い、これ
をジルコニア粉末に添加、混合した後、成形し、焼結し
て、比較例2の焼結体を得た。
(試験例) 以上のようにして得られた実施例および比較例の焼結体
を用いて、それぞれの着色の色調を目視により観察し、
さらにビッカース硬変、抗折力、破壊靭性および空孔率
を測定し、結果をまとめて第1表に示した。
(以下、余白) 第  1 表 第1表より明らかなように、この発明の方法に従って製
造した実施例においては、着色を行わなかった比較例1
に比べ、そのビッカース硬度、抗折力、破壊靭性ともに
低下することなく、いずれも均一にかつ鮮やかに着色さ
れた焼結体が得られた。特に焼結後に熱間静水圧プレス
を行った実施例5およびその後さらにアニール処理を行
った実施例6にあっては、空孔率が低下してビッカース
硬度および抗折力が向上し、より特性の優れた焼結体が
得られた。これに比・較して、従来の方法により製造さ
れた比較例2の焼結体にあっては、色むらが発生し、均
一な色調の焼結体は得られなかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の着色ジルコニア焼結体の
製造方法は、ジルコニア成形体を、着色用金属を溶解し
た酸溶液中に浸漬して、ジルコニア成形体に上記着色用
金属を含浸せしめた後、焼結するものであるので、強度
、耐食性等の機賊的、物理的特性を低下させることなく
、均一でしかも鮮やかに着色された着色ジルコニア焼結
体を得ることができる利点がある。またこの方法では、
簡便な方法により安価に目的のジルコニア焼結体を製造
できる利点もある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ジルコニア成形体を、着色用金属を溶解した酸溶液中
    に浸漬して、ジルコニア成形体に上記着色用金属を含浸
    せしめた後、これを焼結することを特徴とする着色ジル
    コニア焼結体の製造方法。
JP1138217A 1989-05-31 1989-05-31 着色ジルコニア焼結体の製造方法 Pending JPH035366A (ja)

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