JPH0353588B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、時計の構造に関し、特に時計のケー
スとバンドが一体になつた時計の組立て方法に関
する。

〔従来の技術〕

従来の時計は、第１図に示す如く金属、あるい
はプラスチツクケース１に、見切板２を入れ、防
水パツキン３、カバーガラス４を組込み、さらに
ボタンパツキン５をボタン６に組込み、止め輪７
でボタン６をケース１に取付け、外装ケースをな
している。このような外装ケースに時計体を組込
み裏ぶたパツキン８、裏ぶた９を取付けバンド１
０を取付けて時計をなしている。時計体２０は、
部品案内枠１１に液晶表示パネル１２、回路基板
１３、スイツチ端子１４、電池１５等の構成部品
を組込むことにより構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕 かかる構造においては、外装構成部品が非常に
多く、コスト高となる。特にケース１を製造する
にあたつてはプレス、切削、研磨等製作工程も長
くコスト高になつている。

また、ケースとバンドが別体のため時計全体の
トータルとしての一体感にかける。

本発明はこのような問題点を解決するもので、
その目的とするところは、 外装構成部品を削減、及び外装組立工数低減
によるコストダウンを計る。

ケースとバンドを一体にし、時計を一体感あ
るものにする。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明の時計の組立て方法は、絶縁性、
可撓性を有する高分子材料からなるケース、及び
時計体を有し該ケースはパイプ状、あるいは袋状
をなし、該パイプ状、袋状の開口部から時計体を
入れたのち、開口部を密閉してなることを特徴と
する。

〔実施例〕

第２図は本発明の一実施例である。図に於て１
６は、絶縁性、可撓性を有する高分子材料からな
るパイプ状のケースである。ケース１６のほぼ中
央部に透明部１７を有し、両端１２は開口部１８
がある。透明部１７は、時計体が液晶表示の場合
極めて偏光性を少なくして構成されていることが
好ましい。透明部１７及び不透明部１９は塗装、
印刷、蒸着、材料着色による二色成形あるいはイ
ンサート、（アウトサート）等の方法で作成する。

このようなケース１６に部品案内枠１１、時刻
表示部としての液晶表示パネル１２、操作部とし
てのスイツチ端子１４等からなる時計体２０を入
れ、ケース１６の透明部１７と時計体２０の表示
部分を一致させる。しかる後時計体２０の両端の
ケース１６を熱、レーザーによる溶着、あるいは
接着剤等で密封し時計とする。

第３図は本発明の一実施例を示す断面図であ
る。図に於て２１は絶縁性、可撓性を有する高分
子材料からなる袋状のケースである。ケース２１
のほぼ中央部に透明部１７を有し、その他の不透
明部１９は第２図と同様に作成する。またケース
２１の片側に開口部１８がある。このようなケー
ス２１に部品案内枠１１、液晶表示パネル１２、、
スイツチ端子１４等からなる時計体２０を開口部
１８より組込みケース２１の透明部と時計体２０
の表示部分を一致させる。しかる後に開口部１８
を熱、レーザーによる溶着、あるいは接着等で密
封し、バンド部も一体に形成する。

また、密封時にビジヨウ２２を同時にはさみ込
んで、バンドができる。

またスイツチ部はケース２１を押すことによ
り、ケース２１が可撓性を有する高分子材料から
できているためたわみ、時計体のスイツチ端子１
４が押されスイツチは有効となる。押し力をゆる
めると、スイツチ端子１４の弾性力とケース２１
の弾性力によつてもとに復帰する。

さらに部品案内枠１１は、外力によつて部品が
破損することのないように硬質プラスチツクを用
いている。

以上、本発明の実施例を時計を用いて説明して
きたが、これに限られることなく、電卓にも同様
に応用できる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、時計用ケー
スをパイプ状、あるいは袋状の絶縁性、可撓性を
有する高分子材料にて形成し、これによつて、従
来のケースとバンドを一体に作つており、効果と
して、 ケースとバンドが一体となつたデザインが可
能となり、外観の向上が計れる。

全体を高分子材料で覆うため、ゴツゴツした
感じがなくなり携帯感が増す。。

携帯時に金属のような冷たさがないし、また
はだざわりもよく携帯感が増す。

全体を高分子材料で覆うため、落下等の衝撃
を吸収緩和してくれ信頼性が増す。

外装構成部品がケースだけとなり、従来に比
べ大巾な部品削減となりケース製造コストを大
巾に削減できるとともに、部品削滅により組立
工数も削減できる。

ケースをフイルム化すればロールに巻き付け
ることができ一連の工程が自動化できる。

全体を高分子材料で覆うため、水やこほこ
り、ゴムが中に入ることがなく信頼性が増す。

以上本発明の効果は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の時計を示す図である。第２図は
本発明の一実施例を示す図である。第３図は本発
明の一実施例を示す断面図である。 １６……ケース、１７……透明部、１８……開
口部、１４……スイツチ端子、２０……時計体、
２１……ケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高分子材料からなる中空状のケースと、時刻
   表示部及び操作部からなる時計体とを有し、前記
   ケースの中空状の端部から前記時計体を前記ケー
   スの内部へ導入する工程、前記時計体を前記ケー
   スの内部へ導入した後に、前記ケースの端部を密
   封する工程を有することを特徴とする時計の組立
   て方法。