JPH0353034Y2 - - Google Patents

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JPH0353034Y2
JPH0353034Y2 JP1984150731U JP15073184U JPH0353034Y2 JP H0353034 Y2 JPH0353034 Y2 JP H0353034Y2 JP 1984150731 U JP1984150731 U JP 1984150731U JP 15073184 U JP15073184 U JP 15073184U JP H0353034 Y2 JPH0353034 Y2 JP H0353034Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ハウジング内でロータが回転させら
れることにより容積が変化する複数の圧縮室に吸
入口から吸入室の気体を吸入し、吐出口から吐出
する回転圧縮機に関し、特に圧縮室を完全には圧
縮仕事が行われない状態とすることによつて、吐
出容量を減少させ得るようにした可変容量型の回
転圧縮機に関するものである。
従来技術 このような圧縮機は、例えば自動車の車室冷房
装置用の冷媒ガス圧縮機として好適に使用され
る。冷房装置が車室の温度を下げる冷却形態で作
動している間は、圧縮機に大きな吐出容量が要求
されるが、室温が快適な温度に達して冷房装置の
運転形態がその温度を維持すれば良い保温形態に
移行した場合には、それほどの吐出容量を必要と
しなくなるため、圧縮機は部分負液運転、すなわ
ち小吐出容量運転に移行することが望ましいので
ある。
そこで、本願考案の出願人は、特開昭58−
222994号において、圧縮行程途上にある圧縮室と
吸入室とを連通させるバイパス通路を設けるとと
もに、そのバイパス通路を開閉部材によつて開閉
可能とし、冷房負荷が小さくなつて場合には、そ
のバイパス通路を開いて圧縮途上の冷媒ガスを吸
入室へ逃がすことにより小容量運転を行い得る可
変容量圧縮機の前記開閉部材をスプールとし、そ
の前後に高圧室と低圧室を形成し、高圧室へ圧縮
途中のガス圧を供給し、低圧室へは吸入圧を供給
してその差圧によりスプールを作動させるものを
提案した。
しかし、上記のものではスプールの作動圧が共
にガス圧であり、特に高圧側がガス圧であると圧
力脈動の影響を受けハンチングが生じやすいた
め、さらに出願人は、特願昭59−171210号におい
て、高圧室ベーン溝より挾い隙間を介し絞りをか
けた圧油を導くことによりスプールの安定動作を
実現する提案を行つた。
考案の解決しようとする問題点 前記特願昭59−171210号で提案した手段ではハ
ンチングの発生は防止されるが、絞り部分を高圧
室への圧油供給時だけでなく、排出時にも通過す
るためスプールの戻り抵抗が大きく応答性が悪く
なるという問題点を生じた。
問題を解決するための手段 本考案は上記問題点を解消するため、ハウジン
グ内でロータが回転させられることにより容積が
変化する複数の圧縮室に吸入口から吸入室の気体
を吸入し、吐出口から吐出する回転圧縮機の前記
ハウジングがシリンダとそのシリンダの開口端に
固定されたサイドプレートとを備えたものでであ
り、前記ロータがそのシリンダの内周面に摺接可
能なベーンを保持して回転するものであつて、前
記シリンダとサイドプレートとの間に回動板を前
記シリンダの中心線の周りに回動可能にかつ前記
ロータとベーンとの端面に接触または極く近接す
る状態で設けるとともに、その回動板にそれを厚
さ方向に貫通し、一端が前記複数の圧縮室のうち
圧縮行程上にある圧縮室と吸入行程途上にある圧
縮室とに跨がつて開口する第一貫通穴を形成して
その開口端を前記吸入口とする一方、前記サイド
プレートにそれを厚さ方向に貫通して前記第一貫
通穴の他端と前記吸入室とを連通させる第二貫通
穴を形成し、かつ、前記回動板を回動させて前記
第1貫通穴の前記吐出口に近い側の端の位置を変
更すると同時にその第1貫通穴の前記第二貫通穴
との連通面積を増減させる回動板駆動装置を設
け、前記回動板駆動装置がスプールを含み該スプ
ールの両端に高圧室と低圧室が形成され、高圧室
は細油孔によりベーン溝と、ベーン溝はリヤのプ
レーンベアリングを介して油溜とそれぞれ連通
し、低圧室は圧縮行程途上の圧縮室と選択的に連
通するように構成した。
作 用 大容量運転時には、第一貫通穴が吐出孔から最
も離れた位置にあり、この状態では第一貫通穴は
圧臭行程途上にある圧縮室とは連通しない。ま
た、この状態においては、第一貫通穴と第二貫通
穴との連通面積が最大となつており、吸入室から
吸入行程途上にある圧縮室に流入する気体は殆ど
絞りさようを受けない。したがつて、吸入行程途
上にある圧縮室へは十分な気体が吸入され、その
圧縮室が圧縮行程途に移行すれば、その吸入され
た気体が全部有効に圧縮されて吐出口から吐出さ
れる。そして、小容量運転状態が必要となつた場
合には、回動板駆動装置が回動板をそれに形成さ
れてる第一貫通穴が吐出口に接近する向きに回動
される。その結果、第一貫通穴が圧縮行程途上に
ある圧縮室と吸入行程途上にある圧縮室とに跨が
つて開口する状態となり、圧縮行程途上にある圧
縮室から吸入行程途上にある圧縮室へ気体をバイ
パスさせる。第一貫通穴がバイパス通路として機
能するのである。それと同時に、第一貫通穴と第
二貫通穴との連通面積が減少して、吸入室から吸
入行程途上にある圧縮室へ流入する気体が絞り作
用を受ける状態となる。回動板とサイドプレート
とのそれぞれ第一貫通穴と第二貫通穴とを備えた
部分が絞り装置として作用するものである。その
結果、吸入行程途上にある圧縮室への気体の吸入
量が減少するとともに、圧縮行程途上にある圧縮
室においては圧縮開始時期が遅らされ、圧縮機は
小容量運転状態へ移行する。
また、スプールの高圧室側の作動圧として、リ
ヤのプレーンベアリングの隙間を介することによ
り絞られ、減圧された油圧をベーン溝へ供給し、
さらに該ベーン溝から細油孔を介して直接に圧油
を供給することにより、圧力変動や脈動幅の小さ
い安定した圧力を加えられるとともに、細油孔に
より油の出入も円滑に行なわれる。
実施例 以下、車両空調装置に用いられるベーン式圧縮
機に本考案を適用した場合の実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
第1図において、2は筒状のシリンダであり、
その両端開口がフロントサイドプレート4及びリ
ヤサイドプレート6でそれぞれ塞がれることによ
つて、その内側に横断面が楕円状のロータ室8が
形成されている。一方、それらの外側は、フロン
トハウジング10及びリヤハウジング12によつ
て覆われ、且つ両ハウジング10,12とシリン
ダ2及び両サイドプレート4,6とが図示しない
ボルトで締結されて、一体的なハウジング内14
を構成している。
上記ロータ室8には、円形断面のロータ16が
シリンダ2の楕円状内周面の短軸上の2箇所に極
く近接する状態で配置されている。このロータ1
6の両端面中央部からは回転軸18が突出させら
れ、軸受20,22を介して両サイドプレート
4,6によつて回転可能に支承されている。ここ
で、リア軸受22はプレーンベアリングとする。
回転軸18の前端部、フロントハウジング10の
中央部に形成された中心孔24に延び出し、フロ
ントハウジング10と回転軸18との気密は軸封
装置26によつて保たれている。
ロータ16には、第2図から明らかなように4
枚のベーン28がそれぞれベーン溝30によつて
ロータ16の外周面から出入り可能に保持されて
おり、後述する無の圧力によつてベーン先端がシ
リンダ2の内周面に押し付けられるようにされて
いる。その結果、隣合うベーン28、ロータ16
の外周面、シリンダ2の内周面及びフロント・リ
ヤ両サイドプレート4,6の内側面によつて囲ま
れる気密な複数の圧縮室32が、ロータ16の軸
心に関して対称な位置に形成され、回転軸18に
よつてロータ16が矢印で示す方向に回転させら
れることにより、それら圧縮室32の容積が一旦
増大した後減少することとなる。
前記フロントサイドプレート4とフロントハウ
ジング10との間には吸入室34が形成されてお
り、フロントハウジング10に形成された圧縮機
入口36から冷媒ガスがこの吸入室34内に吸入
され、更に主吸入口38及び副吸入口40から容
積増大過適にある圧縮室32内に吸入されるよう
になつている。主吸入室38及び副吸入口40
は、ロータ16の外周面がシリンダ2の内周面に
最も近接した2位置からロータ回転方向に小距離
隔たつた位置にそれぞれ形成されている。
圧縮室32の容積の減少により圧縮された冷媒
ガスは、シリンダ2に形成された複数の吐出口4
2から吐出室44に吐出される。これら吐出口4
2は、圧縮行程の末期にある圧縮室32に連通す
る位置、すなわちロータ16の外周面がシリンダ
2の内周面に最も近接する2位置からロータ16
の回転方向とは逆向きに小距離隔たつた位置にそ
れぞれ形成されている。また吐出室44は、シリ
ンダ2の外周面に形成された切欠と、リヤハウジ
ング12との間に形成されており、この吐出室4
4内には、吐出弁としてのリード弁46とそのリ
ード量を規制するための規制部材48とが配設さ
れている。吐出室44に吐出された冷媒ガスは、
リヤサイドプレート6に形成された連通孔50を
経て、リヤハウジング12内に形成された油分離
室52に至り、ここでミスト状の油が分離された
後、リヤハウジング12に形成された圧縮機出口
54から車室冷房装置の冷凍回路に向つて送り出
される。
油分離室52で分離されたミスト状の油はその
下部に貯えられ、かつ、リヤサイドプレート6に
形成され油通路56を経て、前記プレーンベアリ
ング22に導かれ、該ベアリング22と回転軸1
8との挾い隙間を介てリヤサイドプレート6に形
成された環状の油溝58に供給されてリヤサイド
プレート6の内側面とロータ16との端面との摺
動部の潤滑を行うが、この油は更に前記ベーン溝
30及びフロントサイドプレート4に形成された
環状の油溝60にも供給されて、ベーン28をベ
ーン溝30から押し出す作用を為すとともにフロ
ントサイドプレート4の内側面とロータ16の端
面との間の潤滑を行うようになつている。62は
シールリングである。
シリンダ2とフロントサイドプレート4との間
には円環状の回動板64が設けられている。この
回動板64は、フロントサイドプレート4の内側
面に前記油溝60と連通する状態で形成された浅
い円環溝65によつて、シリンダ2の中心線の周
りに回転可能に保持され、かつその一板面がフロ
ントサイドプレート4の内側面と連続した一平面
を成すようになされて、ロータ16とページ28
との端面に接触または極く近接する状態とされて
いる。この回動板64には、それを厚さ方向に貫
通する2個の貫通穴66が回動板64自体の中心
線に関して対称な位置に設けられており、また、
フロントサイドプレート4には、それを厚さ方向
に貫通して、これら第一貫通穴66と連通する2
個の第二貫通穴68が中心線に関して対称な位置
に形成されている。
そして、これら第一貫通穴66及び第二貫通穴
68が、前記吸入室34と圧縮室32とを連通さ
せる吸入通路を構成し、かつ第一貫通穴66の圧
縮室32側の開口が前記吸入口38とされてい
る。さらに、シリンダ2には、各第二貫通穴68
の延長線上に第一貫通穴66と連通する2個の連
通孔70が形成されており、この連通孔70が前
記副吸入口40により容積増大過程にある圧縮室
32に連通させられて、吸入通路の一部を構成し
ている。また、第一貫通穴66はベーン28の前
側にある(先行側の)圧縮行程途上の圧縮室32
を、後ろ側にある(後行側の)吸入行程途上の圧
縮室32に連通させるバイパス通路としても機能
するものである。
回動板64には、ロータ16とは反対側に突出
するピン72が固設さており、フロントサイドプ
レート4に形成された円弧穴74を経て、スプー
ル76に形成された長穴78に緩く嵌入させられ
ている。このスプール76は、フロントサイドプ
レート4に形成されたスプール室80内に配設さ
れている。
スプール室80は、第3図から明らかなよう
に、フロント細サイドプレート4の前記回転軸1
8を支承するボス部の近傍に形成された有底穴の
開口部が、閉塞部材82によつて閉塞されること
により形成され、上記スプール76は、このスプ
ール室80内に油密にかつ回動板64の接線方向
に摺動可能に嵌合されている。それによつて、ス
プール室80はスプール76の一端側の第一室8
4と他端側の第二室86とに仕切られており、ス
プール76は予圧縮されたスプリング88によつ
て第一室84側に付勢されている。
第一室84には、第1図から明らかなように、
前記油分離室52の下部に貯えられた油が、油通
路56、プレーンベアリング22、油溝58、ベ
ーン溝30、油溝60および細油孔61を経て導
かれているが、プレーンベアリング22と回転軸
18の間のような狭い通路を経うえ途中である程
度漏れるため適当に減圧されて第一室84に供給
され、スプール76の第一受圧面90にそれを第
二室86側へ移動させる向きに作用するようにな
つている。
一方、第二室86は、フロントサイドプレート
4とシリンダ2とに跨がつて形成された連通路9
2によつて、圧縮行程途上にある圧縮室32に連
通させられており、この連通路92を経て圧縮途
上冷媒ガス圧力が第二室86に供給され、スプー
ル76の第二受圧面94にそれを第一室84側へ
移動させる向きに作用するようになつている。
連通路92の途中には、第4図に示すように開
閉弁96が設けられている。この開閉弁96は、
圧縮途上冷媒ガス圧力を受ける球状の弁子98
と、この弁子98と協働して連通路92を遮断す
る弁座100と、通常は弁座100に弁子98が
着座することを許容するが、吸入室34の冷媒ガ
ス圧力が設定値以下に低下した時には前進して、
弁子98を弁座100から押し上げるピストン1
02とを備えている。ピストン102は、吸入室
34に開口するピストン室104内に気密に且つ
摺動可能に嵌合されており、スプリング106に
よつて弁子98を弁座100から押し離す向きに
付勢されている。また、このピストン102に
は、フロントハウジング10に形成された連通孔
108を経て大気圧がスプリング106の付勢方
向と同じ方向に作用する一方、吸入室34の吸入
冷媒ガス圧力がそれとは逆向きに、すなわち後退
方向に作用するようになつている。
このような開閉弁96が連通路92を遮断し、
第3図に示すようにスプール76の第一受圧面9
0に作用する油圧がスプリング88の付勢力に打
ち勝つ状態では、前記回動板64の第一貫通穴6
6とフロントサイドプレート4の第二貫通穴68
とがほぼ重なりあつて、これらの間の連通面積が
最大となるが、開閉弁96が連通路92を開き、
第二室86に圧縮途上冷媒ガス圧力が供給される
ことに基づいてスプール76が第一室84側へ移
動させられると、ピン72と長穴78との係合に
より回動板64を第3図において反時計回りに小
角回動させ、第2図に示すように、第一貫通穴6
6と第二貫通穴68との連通面積を減少させると
同時に、第一貫通穴66の吐出口側端P、すなわ
ちロータ16の回転方向に関して前記吐出口42
に近い側の端の位置を吐出口42側へ移行させ
る。
以上の説明から明らかなように、本実施例にお
いては、回動板64のピン72に連結されている
スプール76を主体として回動板駆動装置が構成
され、その回動板駆動装置と回動板64とによつ
て、バイパス通路たる第一貫通穴66の圧縮行程
途上にある圧縮室側の開口を成す主吸入口38の
吐出口側端位置を変更するバイパス通路開口端位
置変更装置が構成され、更に、それら回動板駆動
装置及び回動板64と前記第二貫通穴68を備え
たフロントサイドプレート4とによつて、可変絞
り装置が構成されているのである。
次に、以上のように構成されたベーン式冷媒ガ
ス圧縮機の作動について概略説明する。
この圧縮機は、回転軸18が図示しない電磁ク
ラツチを介して自動車の駆動源であるエンジンに
連結されて使用されるのであるが、この圧縮機が
停止状態で長く放置された場合および冷戻負荷の
小さい場合には、回動板64に接続されたスプー
ル76は、スプリング88によつて第一室84の
端面に当接するまで第一室84側へ移動させられ
た状態にある。この時、回動板64に形成された
第一貫通穴68及びシリンダ2に形成された連通
孔70と最も食い違う、すなわち、第一貫通穴6
6の開口端が吐出口42に最も近くに位置し、圧
縮機は小容量運転状態で作動する。
また、冷房負荷が大きい場合には、第一室84
と第二室86との差圧が大きくなりスプール76
をスプリング88の付勢力に抗して、第二室86
側へ移動させられる。その結果、回動板64が回
動させられ、第一貫通穴66と第二貫通穴68と
がほぼ一致する状態となり、圧縮機は大容量運転
状態となる。
このように圧縮機は可変容量運転されるわけで
ある、可変手段である回動板64の回動板駆動装
置であるスプール76のの第一受圧面90に面し
た第一室84へは油分勇室52の下部に貯えられ
た油が、油通路56を介してプレーンベアリング
22に供給され、該プレーンベアリング22と回
転軸18との間の極めて狭い通路を通過する際に
絞り効果により減圧され、油溝58を介してベー
ン溝30へ供給され、ベーン28とシリンンダ2
とのシール性を確保するとともに、さらにフロン
トプレート4に形成された油溝60から細油孔6
1を介して前記第一室84へ供給される。この様
に圧油が供給されることにより吐出圧が適度に減
圧されるとともに、吐出ガスの脈動も吸収され、
スプール76の第一受圧面90へは変動の少ない
油圧が加えられ、さらに、油の排出は細油孔61
を介することにより円滑に行なわれ安定かつ応答
性のよい作動が得られる。
第一受圧面90へ安定した油圧が加えられるこ
とにより、第二受圧面94に面する第二室86へ
供給される圧縮途中のガス圧の脈動をも吸収でき
る。
考案の効果 本考案の圧縮機は、圧縮行程途上にある圧縮室
から吸入行程途上にある圧縮室へ気体がバイパス
することを許容して圧縮行程途上にある圧縮室の
圧縮開始時期を遅らすとともに、吸入室から吸入
行程途上にある圧縮室への吸入通路の流路面積を
絞つて気体の吸入量を減少させるようにしたもの
であるため、回転数が高い領域から低い領域まで
底い領域において有効に小容量運転を行い得る。
また、1個の回動板を回動させることにより圧
縮開始時期の遅延および気体吸入の絞りとを達成
するものであるため、構造が簡単であり、安価に
製造することができる。
しかも、回動板駆動装置のスプール作動圧とし
て、細油孔、ベーン溝、プレーンベアリングによ
る絞りを介して圧力脈動を緩和した油圧を用いた
ことにより、安定性および応答性に優れた容量可
変制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の縦断面図であり、
第2図および第3図は、それぞれ第1図における
−断面図および−断面図であり、第4図
は第3図における−断面図を示すものであ
る。 2:シリンダ、4:フロントサイドプレート
6:リヤサイドプレート、10:フロントハウジ
ング、12:リヤハウジング、14:ハウジン
グ、16:ロータ、18:回転軸、28:ベー
ン、32:圧縮室、34:吸入室、38:主吸入
口、42:吐出口、44:吐出室、52:油分離
室、56,110:油通路、61:細油孔、6
4:回動板、66:第一貫通穴(バイパス通路)、
68:第二貫通穴、72:ビン、74:円弧穴、
76:スプール、78:長穴、84:第一室、8
6:第二室、88:スプリング、90:第一受圧
面、92:連通路、94:第二受圧面、96:開
閉弁、98:弁子、100:弁座、103:ピス
トン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジング内でロータが回転させられることに
    より容積が変化する複数の圧縮室に吸入口から吸
    入室の気体を吸入し、吐出口から吐出する回転圧
    縮機の前記ハウジングがシリンダとそのシリンダ
    の開口端に固定されたサイドプレートとを備えた
    ものであり、前記ロータがそのシリンダの内周面
    に摺接可能なベーンを保持して回転するものであ
    つて、前記シリンダとサイドプレートとの間に回
    動板を前記シリンダの中心線の周りに回動可能に
    かつ前記ロータとベーンとの端面に接触または極
    く近接する状態で設けるとともに、その回動板に
    それを厚さ方向に貫通し、一端が前記複数の圧縮
    室のうち圧縮行程途上にある圧縮室と吸入行程途
    上にある圧縮室とに跨がつて開口する第一貫通穴
    を形成してその開口端を前記吸入口とする一方、
    前記サイドプレートにそれを厚さ方向に貫通して
    前記第一貫通穴の他端と前記吸入室とを連通させ
    る第二貫通穴を形成し、かつ、前記回動板を回動
    させて前記第一貫通穴の前記吐出口に近い側の端
    の位置を変更すると同時にその第一貫通穴の前記
    第二貫通穴との連通面積を増減させる回動板駆動
    装置を設け、前記回動板駆動装置がスプールを含
    み該スプールの両端に高圧室と低圧室が形成さ
    れ、高圧室は細油孔によりベーン溝と、ベーン溝
    はリヤのプレーンベアリングを介して油溜とそれ
    ぞれ連通し、低圧室は圧縮行程途上の圧縮室と選
    択的に連通するようにしたことを特徴とする可変
    容量型回転圧縮機。
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JPS58222994A (ja) * 1982-06-22 1983-12-24 Toyoda Autom Loom Works Ltd 容量可変型圧縮機

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