JPH0352986Y2 - - Google Patents

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JPH0352986Y2
JPH0352986Y2 JP3687985U JP3687985U JPH0352986Y2 JP H0352986 Y2 JPH0352986 Y2 JP H0352986Y2 JP 3687985 U JP3687985 U JP 3687985U JP 3687985 U JP3687985 U JP 3687985U JP H0352986 Y2 JPH0352986 Y2 JP H0352986Y2
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valve
turbine
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジン回転速度に応じて排気通路
の一部を開閉する切換バルブによつて過給機のタ
ービンへの排気流速が制御されるようになつてい
る過給機付エンジンにおいて、上記切換バルブの
故障時の対策に関するものである。
(従来技術) 従来から、エンジンの排気エネルギーを利用す
ることにより、タービンを駆動し、この駆動力に
よりコンプレツサを作動させて、エンジンへの吸
気を過給し、出力の増大を図るようにした過給機
付エンジンにおいて、エンジン回転速度に応じて
排気通路の一部を開閉する切換バルブによつて過
給機のタービンへの排気流速が制御されるようし
たものは知られており、例えば特開昭58−172427
号公報には、低速から高速の全領域において、エ
ネルギーの有効利用を図るため、タービンへの流
路を複数に分割するとともにエンジンの回転速度
に応じて、上記流路を切換える構成とした、いわ
ゆる可変容量型と称される過給機が示されてい
る。
すなわち、この可変容量型の過給機は、エンジ
ン低速時には、タービンへの流路の一部を切換バ
ルブにより閉路し、タービンに対する排ガスの流
速を高め、一方、エンジン高速時には、タービン
への流路を全開し、タービンを実質的に大容量化
し排ガスエネルギーを有効に利用しようとしたも
のである。
ところが、上記のごとき装置において、切換バ
ルブが故障して、例えばエンジン高速時において
もタービンへの流路の一部を閉路したままで、流
路を全開にできないような場合には、高回転域で
はタービン上流の排圧が異常に高くなり、燃焼室
内の残留ガスが多くなつて出力が低下し、極端な
場合、失火に至る可能性もある。また、比較的回
転の低い領域では、急速に過給圧が増加し、ノツ
キングが発生してエンジンの損傷に至らしめるこ
とがある。
一般に過給機には排ガスをタービンに対してバ
イパスさせてやることにより、過給圧を所定の範
囲内に調整する、いわゆるウエストゲートバルブ
が付設されているので、ある程度の過給圧上昇は
防止することができる。しかしながら、このウエ
ストゲートバルブは正常な動作を行う時の値にセ
ツトされていることから、上述のごとく切換バル
ブが故障した場合には、ウエストゲートバルブが
作動して排圧が下がるまでには、時間的な遅れが
あり、したがつてウエストゲートバルブが作動す
る時には、既に燃焼性悪化による出力の急激な低
下やエンジンのノツキングが発生しているといつ
た問題がある。
(考案の目的) 本考案は、過給機のタービンへの排気流速を制
御する切換バルブの故障時に、それを検出して排
気ガスをバイパスできるようにしたことにより、
残留ガスの増大による燃焼性の悪化を未然に防止
し、あるいは異常ノツキングの発生を末然に防止
して、エンジン損傷の招来を防止した過給機付エ
ンジンを提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、エンジンの排気通路に介設されるタ
ービンを備えた過給機と、エンジン回転速度に応
じて排気通路の一部を開閉することにより上記タ
ービンへの排気流速を制御する切換バルブと、過
給圧が所定値以上になつたときに排気ガスが上記
タービンをバイパスするように開くウエストゲー
トバルブとを備えた過給機付エンジンにおいて、
エンジン回転数と過給圧とを検出し、この検出し
た過給圧とエンジン回転数に対応して予め記憶し
た過給圧とを比較し、過給圧が異常である比較結
果のときに上記切換バルブの異常と判断する故障
検出手段と、上記故障検出手段の作動時に上記ウ
エストゲートバルブを強制的に開く開弁手段とを
設けたものである。
この構成により、上記切換バルブが故障したと
き、エンジンの回転数に対する過給圧は所定値の
範囲から逸脱することにより、これを検出して、
即座にウエストゲートバルブを強制的に開くこと
ができ、ウエストゲートバルブの作動の時間遅れ
を防止しうるものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例について、第1図、第
2図により説明する。
1はエンジンで、ピストン2、燃焼室3を有
し、燃焼室3に開口する吸気ポートおよび排気ポ
ートにはそれぞれ、吸気弁4a、排気弁4bが設
けられている。5は吸気通路、6は排気通路、7
は排気通路6の途中に介設された可変容量型の過
給機で、この過給機7は、同軸に設けられた吸気
通路5の途中に介在させたコンプレツサ8と、排
気通路6の途中に介在させたタービン9とを有す
る。この過給機7に対し、エンジン1の回転速度
に応じてタービン9に対する排気通路の一部を開
閉する切換バルブ10が設けられている。すなわ
ち、タービン9に対する排気通路は、第2図から
も明らかなように第1通路11a、第2通路11
bとに分割され、後述するアクチユエータ20に
より、エンジン1の低速時には上記切換バルブ1
0が第1通路11aを閉路し、エンジン1の高速
時には第1通路11a、第2通路11bを共に開
路するように構成されている。
12は後述する第1アクチユエータ21によ
り、過給機7による過給圧が所定値以上となつた
ときに排気ガスがタービン9をバイパスし得るよ
うに開動作するウエストゲートバルブであり、1
3,14はそれぞれ吸気通路5の上流側に設けら
れたエアクリーナ、エアフローメータ、15,1
6はそれぞれコンプレツサ8よりも下流の吸気通
路5に設けられたスロツトル弁、サージタンクで
ある。
17はエアフローメータ14の信号とエンジン
1の回転数信号を入力とするコントロールユニツ
ト、18はコントロールユニツト17により制御
される電磁弁、19は電磁弁18により一端がス
ロツトル弁15より下流の吸気通路5側または大
気側に切換え接続され、他端が上記切換バルブ1
0を制御するアクチユエータ20に接続された制
御圧通路で、これらでもつて切換バルブ10を制
御する手段が構成されている。
21は過給圧進入路22を介して導入された吸
気通路5内の過給圧に基づいて上記ウエストゲー
トバルブ12を制御する第1アクチユエータであ
る。
23はブーストセンサ24と回転数センサ25
からの信号を入力とする制御手段で、この内部に
は、正常運転状態における回転数と負荷に対応し
たブーストのマツピングが記憶されており、この
マツピングと検出した値とを比較して、過給圧が
異常に高くなつたときには、上記切換バルブ10
の故障であると判断し、出力を発する。
26は上記制御手段23の出力を受けて空気圧
通路27を開閉する開閉弁で、空気圧通路27の
一端はエアポンプ28に接続され、他端は第2ア
クチユエータ29に接続され、開閉弁26が空気
圧通路27を開くことにより、エアポンプ28よ
り第2アクチユエータ29にポンプ吐出圧が伝わ
り、この第2アクチユエータ29により、ウエス
トゲートバルブ12が強制的に開かれるようにな
つている。すなわち、これらでもつてウエストゲ
ートバルブ12の強制的な開弁手段が構成されて
いる。
次に上記構成の作用を説明する。
まず、エンジン1の回転数信号が所定値以下の
低速運転時には、コントロールユニツト17によ
り、電磁弁18、制御圧通路19、アクチユエー
タ20を介して切換バルブ10が第1通路11a
を閉路する。したがつて排気通路6を流下しター
ビン9に流入する排気ガスの流速が上がり、過給
機7の過給作用が高まり、低速域における出力の
向上が図られる。
エンジン1の回転数信号が所定値以上の高速運
転時には、コントロールユニツト17により上記
切換バルブ10が第1通路11aを開き、第1通
路11a、第2通路11bの両通路が開かれ、過
給機7の実質上の容量が増大する。
低速から高速までの全ての運転領域においてウ
エストゲートバルブ12は過給圧に応じて第1ア
クチユエータ21により開閉制御され、排気ガス
のタービン9に対するバイパス量を制御し、過給
圧が設定範囲内に入るように作用する。
ところで、上記切換バルブ10が故障して高速
域においても第1通路11aが閉じたままである
と、大流量の排気ガスが一方の第2通路11bの
みに流入するため、排気ガスの流速は異常に高速
になり、過給機7が異常な過給作用を行う。この
とき、当然、ウエストゲートバルブ12が機能し
て過給圧を抑えようとするが、ウエストゲートバ
ルブ12およびそのバイパス路は、上記のごとき
故障時を見込して設計されておらず、絞りぎみに
セツトされているため、ウエストゲートバルブ1
2の作動だけでは過渡的にはウエストゲートバル
ブ12により異常な過給圧発生を防止することが
できない。そのため、エンジン1はノツキングを
生じ、エンジン1を損傷するおそれがある。
ところが、本考案では、ブーストセンサ24、
回転数センサ25からの検出値と、制御手段23
内にマツピングした正常値とを制御手段23にて
比較して、異常と判断されたときには、開閉弁2
6を作動させ、エアポンプ28より空気圧通路2
7を通して第2アクチユエータ29にポンプ吐出
圧を導き、強制的にウエストゲートバルブ12を
開く。したがつて上述のごときウエストゲートバ
ルブ12の作動に要する過渡的な時間遅れによる
エンジン1のノツキングが生じる前に、過給圧を
下げることができ、ノツキングを生じたり、エン
ジン1を損傷に至らしめることがなくなる。
なお、上記実施例では、ウエストゲートバルブ
12を駆動する手段として2段構成とした第1ア
クチユエータ21、第2アクチユエータ29を用
い、第2アクチユエータ29の作動源として開閉
弁26、エアポンプ28を用いたものを示した
が、開閉弁26、エアポンプ28、第2アクチユ
エータ29の代りに電磁弁を用いてもよい。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、過給機とそのタ
ービンへの排気流速を制御する切換バルブを備え
たエンジンにおいて、上記切換バルブの故障を検
出する手段と、それを検出したときにウエストゲ
ートバルブを強制的に開く手段を設けたことによ
り、上記切換バルブの故障時に排圧の異常上昇、
あるいは過給圧の異常上昇前に排気を逃がすこと
ができ、したがつてウエストゲートバルブの作動
時間遅れによる出力の急激な低下やエンジンの異
常ノツキングが発生することが未然に防止でき、
走行性の悪化、エンジンの損傷を招来することの
ないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の過給機付エンジンの一実施例
による構成図、第2図は同過給機付エンジンの要
部断面図である。 1……エンジン、7……過給機、9……タービ
ン、10……切換バルブ、11a……第1通路、
11b……第2通路、12……ウエストゲートバ
ルブ、17……コントロールユニツト、23……
制御手段、24……ブーストセンサ、25……回
転数センサ、26……開閉弁、27……空気圧通
路、28……エアポンプ、29……第2アクチユ
エータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンの排気通路に介設されるタービンを備
    えた過給機と、エンジン回転速度に応じて排気通
    路の一部を開閉することにより上記タービンへの
    排気流速を制御する切換バルブと、過給圧が所定
    値以上になつたときに排気ガスが上記タービンを
    バイパスするように開くウエストゲートバルブと
    を備えた過給機付エンジンにおいて、エンジン回
    転数と過給圧とを検出し、この検出した過給圧と
    エンジン回転数に対応して予め記憶した過給圧と
    を比較し、過給圧が異常である比較結果のときに
    上記切換バルブの異常と判断する故障検出手段
    と、上記故障検出手段の作動時に上記ウエストゲ
    ートバルブを強制的に開く開弁手段とを設けたこ
    とを特徴とする過給機付エンジン。
JP3687985U 1985-03-14 1985-03-14 Expired JPH0352986Y2 (ja)

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JP3687985U JPH0352986Y2 (ja) 1985-03-14 1985-03-14

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JPS61152735U JPS61152735U (ja) 1986-09-20
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