JPH0352388B2 - - Google Patents

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JPH0352388B2
JPH0352388B2 JP60242735A JP24273585A JPH0352388B2 JP H0352388 B2 JPH0352388 B2 JP H0352388B2 JP 60242735 A JP60242735 A JP 60242735A JP 24273585 A JP24273585 A JP 24273585A JP H0352388 B2 JPH0352388 B2 JP H0352388B2
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JP
Japan
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nut
vehicle
bolt
base
vehicle height
Prior art date
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Application number
JP60242735A
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English (en)
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JPS62103271A (ja
Inventor
Yutaka Fukuda
Hiroshi Kaneko
Satoshi Endo
Masamichi Ikeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Anzen Motor Car Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Anzen Motor Car Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Anzen Motor Car Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP60242735A priority Critical patent/JPS62103271A/ja
Publication of JPS62103271A publication Critical patent/JPS62103271A/ja
Publication of JPH0352388B2 publication Critical patent/JPH0352388B2/ja
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、自動車等の乗物の車高調整装置に関
するものであつて、更に詳細には、乗物の足廻り
構造に設けられているナツトが螺合されている高
さ調節用ボルトのナツトとボルトとの相対的位置
関係を調節して車高調整を自動的に行なう装置に
関するものである。
従来技術 自動車等の乗物の走行性能を維持する為には地
表からの高さを所定の値に設定することが必要で
あり、その為に乗物の足廻り構造に車高調整機構
を設けたものがある。この場合には、車高の調整
を行なう場合に、調整者が乗物の下側に入り込ん
で作業を行なう必要があり、作業性が悪いばかり
か、調整の精度も限定的とならざるを得ない。更
に、各車輪に対しての調整は1つづつ順番に行な
わねばならず、乗物を全体としての所要の車高に
設定することは極めて困難である。
目 的 本発明は、以上の点に鑑みなされたものであつ
て、上述した如き従来技術の欠点を解消し、作業
性が良くしかも高精度で車高を調整することの可
能な車高調整装置を提供することを目的とする。
構 成 本発明によれば、自動車等の乗物の足廻り構造
における車輪の支持系統に高さ調節用のボルトと
それに螺合されたナツトとが設けられており、こ
のボルトとナツトとの相対的位置関係を変化させ
ることによつて乗物の車高を調整する装置が提供
される。本車高調整装置は、好適には、作業場の
床したに凹設したピツト内に配設して、ピツトを
跨いで乗り入れた乗物の足廻り構造に設けられて
いる高さ調節用ボルトに螺合されているナツトと
係合しそれを回転させることによつて車高を所定
の値に調節する。
本発明の1特徴に基づいて構成される車高調節
装置は、車高を調節すべき乗物の足廻り構造内に
設けられている高さ調節用ボルトに螺合している
ナツトと係合可能な係合部を具備しており且つ回
転駆動手段からの回転力を伝達する回転伝達手段
を有しており、その回転伝達手段がギヤツプクラ
ツチを具備しており、従つて回転駆動手段とナツ
ト係合部とはギヤツプクラツチの遊びで規定され
る角度範囲に渡つてその回転方向の位相を自由に
変化させることが可能である。この構成によれ
ば、回転伝達手段を上昇させてナツト係合部をナ
ツトに係合させる場合に、係合部とナツトとが外
形的に不整合であつたとしても、該回転伝達手段
を強制的に回転させることによつて、係合部をナ
ツトと係合させることが可能である。従つて、回
転伝達手段は操作者がそれを手で把持して前記遊
び角度範囲に渡つて容易に回転することが可能な
構成とすることが望ましい。更に、好適には、垂
直方向に移動自在に基台を設け、その上に回転駆
動源及び回転伝達手段を担持させる。又、該基台
を垂直方向に移動させる為の駆動源を設け該基台
と操作結合させると良い。更に、該基台を水平方
向に移動自在に設けて係合部がナツトと横方向に
ズレている場合にも容易に係合部をナツトに係合
させることを可能とすると良い。更に、車高を検
知する車高検知手段を設け、車高を検知しながら
車高を調整する構成とすると良い。
本発明の別の特徴によれば、車高検知装置は、
回転伝達手段に設けられているナツト係合部に係
合されているナツトを回転させて車高を調整する
場合に、高さ調節用ボルトとそれに螺合されてい
るナツトとの間の相対的位置関係、好適にはボル
トのナツトからの突出量、を検知する検知手段を
有するものである。この様な構成においては、ナ
ツトがボルトから離脱する方向に回転される場合
でも、ナツトが完全にボルトから離脱して乗物の
足廻り構造が分解されたりする危険性を自動的に
防止することが可能となる。更に、好適には、ナ
ツトの締めつけ方向における上限は回転駆動源の
トルク乃至はその駆動電流が所定のレベルを越え
たことを検知することによつて過剰な締め付けを
防止する構成とすると良い。
以下、添付の図面を参考に、本発明の具体的実
施の態様に付いて詳細に説明する。
第1図は、本発明に基づいて構成された車高調
節装置10の1実施例を示している。車高調整装
置10は作業場の床乃至は地表Gに凹設したピツ
トP内に配設されており、本実施例の車高調整装
置10は、大略、車高調整部11と車高検出部1
2とを有している。又、第1図には、4輪自動車
の右側の車輪に対してその足廻り構造を調整して
車高の調整を行なう装置を示しているが、ピツト
P内には左側には車輪に対してもこれと同様な車
高調整装置を配設して左右の車輪を同時に調整す
る構成とすることが望ましい。
第1図に示した如く、ピツトPを跨いで車高を
調整すべき乗物が乗り入れられており、その車床
1に固着して一対の支持突起2a,2bが設けら
れている。これらの支持突起2a,2bを挿通し
てトルクチユーブ3が設けられており、トルクチ
ユーブ3の一端は支持突起2bに固定されている
が、支持突起2aはトルクチユーブ3を回転自在
に支持している。支持突起2aを挿通して延在す
るトルクチユーブ3の先端部に固定してホイール
アーム4が片持梁状に突設されており、そのホイ
ールアーム4はその先端部において車輪5を回転
自在保持している。尚、第1図に示した実施例に
おいては、ピツトPの側部の車輪が位置すべき位
置に公知のスライドプレート60が配設されてお
り、車輪5はこのスライドプレート60上に載置
されている。車輪5はスライドプレート60上に
クランプ、特に前後方向に関して、される構成と
することが望ましく、又スライドプレート60は
双方向矢印で示した如く横方向に自由に摺動自在
な構成とする。
トルクチユーブ3に固設して調節アーム6が設
けられており、調節アーム6の先端部6aには垂
直方向に挿通孔が穿設されており、その挿通孔を
挿通して移動自在に高さ調節用ボルト7が設けら
れている。先端部6aの下端には回転自在にナツ
ト8が取り付けられており、該ナツト8はボルト
7に螺合されている。ボルト7の上端7aは車床
1又はその他のフレーム等に当接されており、そ
れにより、トルクチユーブ3の捻り度合を可変に
設定しホイール5による車高が決定される。即
ち、ボルト7はナツト8に螺合されており、ナツ
ト8は調節アーム6の先端部6aの下端に回転自
在に設けられているので、ナツト8を回転するこ
とによつてボルト7の先端部6aからの突出量を
変化させることが可能であり、これによつて双方
向矢印で示した如く、トルクチユーブ3が何れか
の回転方向へ捻られて車高を高くしたり低くした
りさせることが可能である。従つて、車高の調整
はナツト8を何れかの回転方向に回転させること
によつて行なわれる。
本車高調整装置10は、上述した如き乗物の足
廻り構造のナツト8を回転させて車高調整を行な
う車高調整部11を有している。車高調整部11
は、垂直支柱20を有しており、本例では、その
1表面の両側部に沿つて一対のガイドレール20
a,20aが設けられている。更に、上部ラチツ
ト22aと下部ラチエツト22bとが同一表面の
上下に回転自在に装着されており、これらのラチ
エツト22a,22b間にはチエーン23が装架
されている。又、下部ラチエツト22bは回転軸
24の一端に固着されており、その他端はギア箱
25を介して駆動源としてのACサーボモータ2
6に操作連結されている。
チエーン23に固定して下部基台21が設けら
れており、下部基台21は更に垂直支柱20の一
対のガイドレール20a,20aと係合してお
り、従つてACサーボモータ26が起動されると、
チエーン23が走行され、下部基台21が垂直方
向に移動される。下部基台21の上端には平板が
取り付けされており、その上表面上には一対のX
方向に延在するガイドレール21a,21aが設
けられている。中間プレート27はこれら一対の
ガイドレール21a,21a上をX方向へ移動自
在に載置して設けられており、さらに、この中間
プレート27の上表面上にはY方向に延在するガ
イドレール27aが形成されている。第1図には
ガイドレール27aとして1本しか図示してない
が、好適には、最小2本のガイドレールを設ける
と良い。このガイドレール27aによつて案内さ
れてY方向に移動自在に上部基台28が設けられ
ている。従つて、上部基台28は、中間プレート
27を介して、下部基台21に対して水平方向に
任意の相対的位置を取り得る構成と成つている。
上部基台28上に固定して中空状の下側外部支
持円筒29が設けられている。この下側外部支持
円筒29は上部基台28の上表面から上方向へ延
在しており、その内側周面の上部には所定の長さ
に渡つて径拡大部29aが凹設されている。更
に、これも中空状の上側外部支持円筒31が下側
外部支持円筒29に一部を収納しそれから上方へ
突出して設けられている。この上側外部支持円筒
31はその下端にその外周面から半径方向外側へ
突出する突起31aが形成されており、該突起3
1aは径拡大部29a内に移動自在に収納されて
いる。更に、径拡大部29a内にはコイルスプリ
ング30が収納されており、それは突起31aに
係合して上側外部支持円筒31を上方向へ偏倚さ
せている。従つて、上側外部支持円筒31は通常
はスプリング30の復帰力によつてその最上位値
に位置される。
上側外部支持円筒31内を挿通して上側内部支
持円筒33が設けられており、この上側内部支持
円筒33は軸受32を介して上側外部支持円筒3
1によつて支持されており、従つて外部円筒31
に対して自由に回転可能に設けられている。この
上側内部支持円筒33の上端にはナツト係合部3
3aが形成されており、その係合部33aの上側
部分はナツト8と係合可能な形状に構成されてい
る。好適には、係合部33aがナツト8と係合す
る部分ははナツト8と同一形状に形成するが、ナ
ツト8と係合して一体的に回転することが可能で
あればその他の任意の形状とすることも可能であ
る。上側内部支持円筒33は更に下方向に所定の
距離延出する延出部33cを有しており、その全
体を貫通して挿通孔33bが中心に形成されてい
る。
上側内部支持円筒33の延出部33cは回転カ
ツプリング36を介して中空状の下側内部支持円
筒37の上部と連結している。回転カツプリング
36は円筒33と円筒37とが互いに長手軸方向
に相対的に位置を変化させることを許容するが、
回転運動は両円筒33,37が一体的に行なうこ
とを確保するものであり、例えばスプライン構造
又はその変形例を適用することが可能である。下
側内部支持円筒37の下端には上部クラツチ体3
8が一体的に形成されている。上部クラツチ体3
8は中空形状であり、その軸方向に対向してこれ
も中空の下部クラツチ体39が同軸上でその下側
に配設されている。これらのクラツチ体38,3
9は一体となつてギヤツプクラツチを構成してお
り、その詳細な構成は第2図に示してある。即
ち、第2図に示した如く、上部クラツチ体38は
大略カツプ形状をしているがその円周部分が所定
の角度範囲に渡つて切り取られており切欠部38
aが形成されている。一方、下部クラツチ体39
は大略円板形状をしており、その円周の一部に垂
直突起39aが突設されており、この垂直突起3
9aは切欠部38a内に係合されている。従つ
て、上部クラツチ体38と下部クラツチ体39と
は一体的に回転するが、突起39aと切欠部38
aとの係合で決まる遊び角度の範囲は相対的に回
転方向の位相を変化させることが可能であり、一
方から他方へ回転力は伝達されない。後述する如
く、下部クラツチ体39はウオーム歯車を介して
回転駆動源としてのモータに連結されるので、そ
れを操作者が手で回転させることは不可能である
が、上部クラツチ体38は下部クラツチ体39に
対してギヤツプ分だけ相対的に自由に回転可能で
あり、従つて、それに連結されている円筒37,
33も共に所定角度回転させることが可能であ
る。
第1図に戻つて説明すると、下部クラツチ体3
9はウオーム歯車40に一体的に固着してもうけ
られており、ウオーム歯車40の軸も中空に形成
されている。上部基台28には更にACサーボモ
ータ41が取り付けられており、その回転軸には
ウオーム(不図示)が装着されており、そのウオ
ームは歯車40に噛合されている。従つて、モー
タ41の回転は歯車40を介して下部クラツチ体
39に伝達され、更に、上部クラツチ体38、円
筒37、カツプリング36を介して円筒33に伝
達され、係合部33aに係合されているナツト8
を所望の方向へ回転させる。
更に、円筒33及び37、クラツチ体38及び
39、歯車40の中空部を挿通して検知ロツド3
5が設けられている。検知ロツド35の上端は通
常係合部33a内に位置しており、その下端は、
本例においては、箱型の上部基台28の底壁に穿
設されている孔28aを挿通して箱型基台28の
外部に位置している。検知ロツド35には、歯車
40の下方に位置して検知部42が取り付けられ
ている。後述する如く、検知部42はロツド35
の任意の位置にセツトスクリユーによつて固定さ
れる。検知部42と箱型の上部基台28の底壁と
の間に介装されてコイルスプリング43が設けら
れており、従つてロツド35は検知部42が歯車
40の軸下端に当接する迄上方向へ偏倚される。
箱型上部基台28の底壁上には近接センサ45が
装着されており、検知部42が近接位置にあるこ
とを検知する。即ち、検知部42と近接センサ4
5とによつてロツド35がどれだけ下方向へ降下
したかを検知することが可能であり、その検知情
報に基づいてボルト7とナツト8との相対的位置
関係、より詳細にはボルト7のナツト8の下側へ
の突出量を検知することが可能である。
次に、第1図に示された車高検知部12の構成
に付いて詳細に説明する。車高検知部12は、垂
直支柱20に接続したフレーム52を有してお
り、フレーム52に固定して支持ビーム53が設
けられている。支持ビーム52から下方向へ延在
して一対のガイドロツド54a,54aが並設さ
れており、更にその右側に離隔されており支持ビ
ーム53から下方向へ延在して1本のガイドロツ
ド54bが設けられている。一対のガイドロツド
54a,54a及びガイドロツド54b上を摺動
自在に水平ビーム51が設けられており、その左
端は垂直に配設されているシリンダ50のロツド
50aの先端に固定されている。従つて、水平ビ
ーム51はシリンダ50の動作によつてガイドロ
ツド54に沿つて垂直方向に移動可能である。
ガイドロツド54bに沿つて摺動自在にタツプ
ホルダ56が設けられており、タツプホルダ56
から上方向へ延在し且つ水平ビーム51及び支持
ビーム53に設けられた挿通孔を貫通して延在す
る一対の支持ロツド56b,56bが設けられて
いる。支持ロツド56b,56bの上端間に架橋
して測定子56cが固設されている。この測定子
56cは車高を調整すべき乗物の基準位置、即ち
本例では、トルクチユーブ3の先端部下側、に当
接する。タツプホルダ56は、更に、横方向に延
出するタツプ59を保持しており、該タツプ59
は垂直に固定して保持したポテンシオメータ58
と操作係合されている。従つて、ポテンシオメー
タ58と相対的なタツプ59の位置を検知するこ
とによつて測定子56cの位置、即ち乗物の車高
を検知することが可能である。
尚、一対のガイドロツド54a,54a上を摺
動自在にウエイト55が設けられている。更に、
水平ビーム51の1側面上には互いに離隔して一
対のプーリ51a,51bが回転自在に設けられ
ている。タツプホルダ56には突起56aが突設
されており、又ウエイト55にも同様の突起55
aが突設されていて、ロープ57がプーリ51
a,51bの廻りに掛けられてその一端を突起5
5aに固定し他端を突起56aに固定している。
一方、乗物の車輪5はスライドプレート60上に
載置されており、車高が変化された場合にキヤン
バ角度が変化することを防止している。
次いで、第1図に示した車高調整装置の動作に
付いて説明する。先ず、乗物をピツトPを跨いで
所定位置に乗り入れる。次いで、装置の開始スイ
ツチをオンさせると、モータ26が駆動回転され
て基台21,28を上方へ上昇させ、同時にシリ
ンダ50が付勢されてロツド50aを介して水平
ビーム51が上昇される。すると、検知部12に
おいては、水平ビーム51は支持ビーム53に到
達する迄上昇し、一方その測定子56cは乗物の
トルクチユーブ3先端部下側に当接して停止す
る。この場合に、測定子56cは常時ウエイト5
5によつてその重量に見合つた力を上方に受けて
おり、トルクチユーブ3先端部との接触が確保さ
れる。一方、タツプ59のポテンシオメータ58
上での位置によつて測定子56cの位置、従つて
乗物の車高が検知される。尚、調整によつて車高
が変化しても、測定子56cはトルクチユーブ3
先端部と接触したまま上下に移動するので、車高
の変化は連続的に測定することが可能である。
一方、調整部11においては、基台21,28
が上昇すると、円筒33の上端に形成されたナツ
ト係合部33aが先ずボルト7の下端部をその中
に取り込み次いでナツト8をその中に収納する。
この場合に、係合部33cがボルト7の水平方向
にズレている場合には、ピツトP内にいる操作者
が手で外部円筒29又は31を掴んで水平方向に
移動させることによつて係合孔33aをボルト7
下端部7bに整合させ、ボルト7を係合孔33a
内に導き入れる。次いで、更に基台21,28は
モータ26によつて上昇されるので、係合孔33
aはナツト8をその中に取り込もうとする。然し
乍ら、係合孔33aは独得の形状を有しているの
で、必ずしもナツト8の形状と回転方向に整合し
ているとは限らない。この場合には、ナツト8が
係合孔33aの先端、即ち上側内部支持円筒33
の上端と衝突する。然し乍ら、上側内部支持円筒
33は軸受32を介して上側外部支持円筒31に
支持されており、円筒31は円筒29とはスプリ
ング30を介して軸方向に相対的に移動可能であ
り、又円筒33はカツプリング36を介して円筒
37とは軸方向に相対的に移動自在であるので、
スプリング30の弾発力に抗して円筒33、即ち
係合部33aは上昇することなくその位置を維持
する。
そこで、ピツトP内にいる操作者が円筒33の
外周を手で掴んでこれを軸廻りに回転させると、
係合部33aはナツト8の外形と合致され、ナツ
ト8は係合部33a内に係合される。この場合
に、円筒33にはスプリング30によつて上方向
にスプリング力が付与されているので、ナツト8
は適切に係合孔33a内に挿入される。ナツト8
が係合孔33aに挿入されたことを検知すると、
モータ26が停止され、基台21,28はその位
置に保持される。この場合に、ナツト8が係合孔
33a内に挿入されると、ボルト7はその下端7
が検知ロツド35の上端と当接して、検知ロツド
35はスプリング43の弾発力に抗して下方向へ
変位される。この変位は、ロツド35の検知部4
2と近接スイツチ45との協働によつて検知され
る。
次いで、調整用スイツチをオンにすると、検知
部12で検知した現在の車高と目標とする車高と
の差異に基づいてACモータ41が所定の速度で
所望の方向へ回転される。この回転力は、歯車4
0、ギヤツプクラツチ39,38、円筒37、カ
ツプリング36を介して調整用円筒33へ伝達さ
れ、従つて、係合部33c内に挿入されているナ
ツト8がボルト7廻りに回転されて、トルクチユ
ーブ3が捻られ車高が目標値に向かつて変化され
る。この車高の変化は測定子56cを介してポテ
ンシオメータ58によつて常時モニタされ、その
測定値が目標値に到達した時点でモータ41を停
止させる。この様にして、車高が自動的に調整さ
れる。
第3図は、第1図に示した車高調整装置10の
調整部11を模式的に示したものであつて、特に
円筒33上部に形成されているナツト係合部33
aとナツト8及びボルト7下部との関係、及び検
知部42がセツトスクリユー42aによつて検知
ロツド35に固定される関係を詳細に示してい
る。即ち、ナツト係合部33aはナツト8と係合
可能な形状で刻設されているが、その下側にはナ
ツト8から下方向へ突出するボルト7の部分を収
納可能な形状に形成されている。この様にナツト
8が係合部33a内に挿入されると、ボルト7の
下端面7bに検知ロツド35の上端が当接し、ロ
ツド35はスプリング43に抗して下方向へ移動
する。この際に、検知部42も下方向へ変位し、
その変位は近接スイツチ45が検知する。
次に、本発明の車高調節装置の制御系統をも含
めた全体的な構成に付いて第4図を参照して説明
する。第4図において、車高調整装置10は別の
実施例を示しており、基本的には第1図に示した
構成と同じであり、車高調整部11と車高検知部
12とを有している。即ち、調整すべき乗物の足
廻り構造のトルクチユーブ3の基準位置としての
所定箇所に測定子56cが当接しており、測定子
56cはシリンダ50のロツド50aを前進後退
させることによつて上下動させることが可能であ
る。その連結部に固定して検知子59がもうけら
ており、それと対向して配設されているセンサ5
8によつて測定子56cの位置、即ち現在の車高
を表す車高測定信号が発生され、CPU等で構成
される中央コントローラ63へ供給される。一
方、調整部11はシリンダ61によつて上下動自
在に設けられた円筒基台75が設けられており、
更にこの基台75は水平方向にも移動自在に設け
られている。基台75上にはモータ41を担持し
ており、さらにその上端部には回転自在な回転円
筒部76が設けられている。この回転円筒部76
内にはナツト8と係合可能な係合部(不図示)が
形成されており、ナツト8と係合可能である。基
台75を貫通して検知ロツド35が設けられてお
り、その下端部は基台75の下側に延出してい
る。基台75の下端にはロツド35の位置検出要
素62が設けられており、ロツド35の垂直方向
の位置を検出し、ナツト8のボルト7との相対的
位置を検知し、ナツト8が過剰に回転されてボル
ト7から抜け取れることを防止する。尚、この位
置検出要素62としては、前述した近接スイツチ
や、その他ホトカツプラー等を使用して構成する
ことが可能である。
第4図に示した如く、作業場の床面G上には乗
物の前後方向に左右一対のスライダプレート60
a及び60bが夫々配設されており、調節すべき
乗物の前輪5a及び後輪5bをタイヤセンタリン
グバンプ64a,64bを利用して夫々のプレー
ト60a,60b上に載置させる。特に、このス
ライドプレート60a,60bは乗物の横方向に
摺動自在な浮遊プレートで構成されており、車高
が調整された場合のキヤンバ角度の変動を吸収す
る。前輪用のスライドプレート60aに連結して
シリンダ65が設けられており、さらに後輪用の
スライドプレート60bに連結して一対のシリン
ダ66,67が設けられている。これらのシリン
ダ65,66,67はアクチユエータ69,70
を介してコントローラ63に接続されており、コ
ントローラ63からの適宜の制御信号に基づいて
動作制御される。
コントローラ63に接続してマニユアルスイツ
チ71が設けられており、例えば本装置の動作の
開始スイツチ71aと終了スイツチ71bとを有
している。更に、コントローラ63に接続して車
種選択スイツチ盤72と、種々の動作状況を表示
する表示盤73とが設けられている。
効 果 以上詳説した如く、本発明によれば、効率良く
而も確実に車高調整を行なうことが可能である。
特に、ギヤツプクラツチを駆動回転力伝達経路内
に設けることにより、本装置の係合部をナツトに
係合させることが容易であり、極めて作業性が高
い。更に、高さ調整用ボルトとこれに螺合するナ
ツトとの相対的位置をモニタし、それが所定の量
を越えたことを検知する構造とすることによつて
ナツトが不本意にボルトから脱装されて調整中の
乗物の足廻り構造が不所望に分解されたりするこ
とを未然に防止することが可能である。
以上、本発明の具体的実施の態様に付いて詳細
に説明したが、本発明はこれら具体例にのみ限定
されるべきものでは無く、本発明の技術的範囲を
逸脱すること無しに種々の変形が可能であること
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に基づいて構成され
た車高調整装置の概略図、第2図は第1図の装置
に使用されているギヤツプクラツチの構成を示し
た概略斜視図、第3図は第1図の調整部11の一
部を示した概略図、第4図は制御系統を含めた全
体的な構成を示した概略図、である。 (符合の説明)、3:トルクチユーブ、7:高
さ調整用ボルト、8:ナツト、10:車高調整装
置、11:車高調整部、12:車高検知部、3
3:ナツト係合部、35:検知ロツド、38,3
9:クラツチ体、42:検知部、45:近接スイ
ツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高さ調整用ボルトに螺合されているナツトを
    回転させて該ボルトとナツトとの相対的位置関係
    を調整して乗物の車高を所定の値に調整する装置
    において、回転駆動源を担持すると共に垂直方向
    に移動自在に支持された基台と、前記基台を垂直
    方向に移動させる駆動源と、前記基台上に設けら
    れており前記回転駆動源からの回転を伝達させる
    回転伝達手段であつて前記ナツトと係合可能な係
    合部を具備すると共に前記係合部と前記回転駆動
    源との間の回転方向の位相を変化させる為のギヤ
    ツプクラツチとを具備する回転伝達手段と、を有
    することを特徴とする装置。 2 高さ調整用ボルトに螺合されているナツトを
    回転させて該ボルトとナツトとの相対的位置関係
    を調整して乗物の車高を所定の値に調整する装置
    において、回転駆動源を担持すると共に垂直方向
    に移動自在に支持された基台と、前記基台を垂直
    方向に移動させる駆動源と、前記基台上に設けら
    れており前記回転駆動源からの回転を伝達させる
    回転伝達手段であつて前記ナツトと係合可能な係
    合部を具備する回転伝達手段と、前記ボルトとナ
    ツトとの相対的位置関係を検知する検知手段と、
    を有することを特徴とする装置。
JP60242735A 1985-10-31 1985-10-31 車高調整装置 Granted JPS62103271A (ja)

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JPH0674062B2 (ja) * 1988-05-18 1994-09-21 本田技研工業株式会社 車高調整装置

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