JPH0352138A - 相変化形記録媒体及びそれを用いて構成される光ディスク - Google Patents

相変化形記録媒体及びそれを用いて構成される光ディスク

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JPH0352138A
JPH0352138A JP1185909A JP18590989A JPH0352138A JP H0352138 A JPH0352138 A JP H0352138A JP 1185909 A JP1185909 A JP 1185909A JP 18590989 A JP18590989 A JP 18590989A JP H0352138 A JPH0352138 A JP H0352138A
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film
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recording
recording film
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JP1185909A
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Inventor
Yasuhiro Ota
康博 太田
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
Nobuhiro Tokujiyuku
徳宿 伸弘
Koichi Moriya
宏一 森谷
Makoto Miyamoto
真 宮本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂から成る基板と、該基板上に配され、相
変化形の記録膜と、で構成され、特に、記録膜の耐酸化
性に優れた相変化形記録媒体と、それを用いて構威され
る光ディスクとに関するものである。
〔従来の技術] 相変化形記録媒体の記録膜に情報を記録するには、レー
ザ光等の光ビームのエネルギ等を記録膜に与えて、記録
膜の1つの構造状態を他の構造状態に物理化学的に変化
させて行なうことができる。
この様な相変化形の記録膜としては、カルコゲン化物が
知られている。このカルコゲン化物は、例えば、非晶質
状態と結晶質状態の異なる2つの構造をとることができ
る。例えば、光ビームを記録膜に照射し、加熱徐冷する
と、記録膜は結晶化し,、加熱急冷すると、非晶質とな
る。また、記録膜に記録された情報を再生するには、記
録膜の結晶質状態および非晶質状態の構造変化にともな
う反射率変化を検出することにより行なう。
さて、一方、相変化形記録媒体を構成する基板としては
、従来、ガラス板が使用されていたが、光ディスクの普
及とともに透明樹脂基板を使用するようになってきてい
る。この樹脂材料としては、例えば、ボリカーボネート
.ポリオレフィン,塩化ビニール等がある。
しかし、一般に、樹脂材料はガラスに比較して、吸水率
,透湿度が大きいため、樹脂基板上に形威した相変化形
の記録膜は、酸化し易い。記録膜が酸化すると、記録膜
の光学特性(反射率,透過率)が変化し、最悪の場合に
は.,記録された情報が消失してしまうことがある。従
って、この様に、樹脂基板上に相変化形の記録膜を形威
して威る相変化形記録媒体は、記録膜が耐酸化性に劣る
ため、長期間にわたる情報の保存が困難であった。
そこで、この様な記録膜の酸化を防止する方法として、
従来においては、例えば特開昭58−203643号公
報にて、記録膜上に、塩化ビニル酢酸ビニール共重合体
等の低融点樹脂層を、保護膜として設けることが開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した従来技術においては、記録股上に保護膜として
低融点樹脂層を設けているが、低融点樹脂層は、樹脂基
板同様、樹脂材料から戒っているため、あまり高い耐酸
化性は期待できず、また、その低融点樹脂層は記録膜上
のみに形威すると言う構造であるため、その点において
もあまり高い耐酸化性は期待できない。そのため、従来
技術においては、長期間の情報の保存についていささか
問題があった。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、
記録膜の耐酸化性の優れた相変化形記録媒体を提供し、
延いては耐酸化性の優れた光ディスクを提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的は、樹脂基板と、該樹脂基板上に配され、
非晶質と結晶質との間で相変化することが可能な記録膜
と、で構成される相変化形記録媒体において、 ■前記記録股上及び/または前記記録膜と前記樹脂基板
との間に、前記記録膜を構成する材料の窒化物薄膜を設
けるか、 ■前記記録膜上及び/または前記記録膜と前記樹脂基板
との間に、不動態金属酸化物薄膜及びSi酸化物薄膜の
うちの少なくとも一方を設けるか、■前記記録膜上及び
/または前記記録膜と前記樹脂基板との間に、前記記録
膜を構成する材料の窒化物薄膜,不動態金属酸化物薄膜
及びSl酸化物薄膜のうちの少なくとも2つの薄膜から
成る多重層を設けるか、 ■前記記録膜に、Cr,Ti,Ni,Zr,Nb,Ta
,Affi,Au,Pd,Ptのうちの少なくとも1つ
の元素を2原子%以上l5原子%以下含有させるか、 のいずれかによって達戒される。
〔作用〕
本発明者は、記録膜の耐酸化性向上のために、■記録膜
に隣接して設けるべき保Si!膜の材料の探索と、 ■記録膜に添加するべき元素の探索と、を行った。
その結果、まず、保護膜の材料としては、記録膜を構成
する材料の窒化物が有効であることを見い出した。
即ち、記録膜を構成する材料の窒化物薄膜を保護膜とし
て用いた場合、次のような結果が得られた。
つまり、相変化形記録媒体を恒温恒温状態(例えば、8
0゜C,90%R.H.C相対湿度〕)に放置した後の
、波長8 3 0 nmにおける透過率でもって、記録
膜の耐酸化性を比較して見ると、樹脂基板上に記録膜の
みを形或して戒る相変化形記録媒体(比較対象)を1と
した時、前述の記録膜を構威する材料の窒化物薄膜を、
記録膜上及び記録膜と樹脂基板との間にそれぞれ設けて
威る相変化形記録媒体では、約10倍の、また、記録膜
と樹脂基板との間のみ設けて威る相変化形記録媒体では
、約4倍の、さらにまた、記録膜上のみ設けて威る相変
化形記録媒体では、約6倍の、耐酸化性の向上が見られ
た。
こうして、記録膜の材料を窒化物化して成膜することに
より、膜の緻密化,アルカリイオンの侵入防止,0−H
の拡散防止の効果が得られていると考えられる。尚、記
録膜の威膜は、Arガスによるスパンタリング法が適し
、記録膜をtJI威する材料の窒化物薄膜の或膜は、(
 A r 十N z )ガス,(A r +N Hs 
)ガス,N2ガス,NH,ガスのいずれかによる、記録
膜成膜用ターゲットのスパッタリング法が適する。
また,.その他、保,il膜の材料としては、不動態金
属酸化物またはSi酸化物も有効であることを見い出し
た。
即ち、不動態金属酸化物薄膜またはSi酸化物薄膜を保
護膜として用いた場合、次のような結果が得られた。
つまり、前述と同様にして、記録膜の耐酸化性を比較し
て見ると、樹脂基板上に記録膜のみを形成して戊る相変
化形記録媒体(比較対象)を1とした時、前述の不動態
金属酸化物薄膜またはSi酸化物薄膜を、記録膜上及び
記録膜と樹脂基板との間にそれぞれ設けて戒る相変化形
記録媒体では、約14倍の、また、記録膜と樹脂基板と
の間のみ設けて成る相変化形記録媒体では、約6倍の、
さらにまた、記録膜上のみ設けて戒る相変化形記録媒体
では、約8倍の、耐酸化性の向上が見られた。
尚、不動体金属酸化物としては、Cr.O.,TtO,
,ZrOz ,Nip,NbzOs ,TaxesA1
!Offが適し、St酸化物はSing(但し、1≦x
≦2)が適する。ここで、X>2の場合、StO.内の
0ラジカルが記録膜の酸化を促進するため好ましくなく
、また、X<1の場合、波長830nmにおいて、光吸
収性が生じ、光ビームによる情報記録時に、効率的に記
録膜を加熱することができず好ましくない。
ところで、保護膜を記録膜上及び記録膜と樹脂基板との
間にそれぞれ設けて成る相変化形記録媒体の場合、記録
膜上の保護膜の材料と、記録膜と樹脂基板との間の保護
膜の材料とは、記録膜を構成する材料の窒化物,不動態
金属酸化物及びSi酸化物のうち、同し種類の材料のみ
を用いる必要はなく、別々の種類の材料を用いても良い
また、保3I膜自体の構成としては、記録膜を構成する
材料の窒化物,不動態金属酸化物及びSi酸化物のうち
、l種類の材料を用いた単層による構成である必要はな
く、そのうちの2種類以上の材料を用いた多重層による
構成であっても良い。
例えば、記録膜を構成する材料の窒化物薄膜と不動態金
属酸化物薄膜(またはSt酸化物薄膜)とで措威される
多重層を、保護膜として用いた場合、次の様な結果が得
られた。
即ち、前述と同様にして、記録膜の耐酸化性を比較して
見ると、樹脂基板上に記録膜のみを形威して威る相変化
形記録媒体(比較対象)を1とした時、前述の多重層を
記録膜上及び記録膜と樹脂基板との間にそれぞれ設けて
成る相変化形記録媒体では、約30倍の耐酸化性の向上
が見られた。
また、次に、記録膜への添加元素を探索したところ、記
録膜として特にSb−Se−Bi系記録膜に関しては、
添加元素として不動態金属が有効であり、そのうちCr
,Ti,Niがより望ましく、Zr,Nb,Ta,A1
,Au,Pd、Ptが次に望ましいことを見い出した。
尚、約2倍の耐酸化性を得るためには、添加含有量とし
て、2原子%以上の添加により効果があった。しかし,
15原子%より多く含有した場合は、レーザ光による記
録において、C/N比が46dB未満となり、実用外で
あった。従って、添加含有量は、2原子%以上15原子
%以下にする必要があることが明らかとなった。
この様に、不動態金属を記録膜に2原子%以上l5原子
%以下添加した場合、次のような結果が得られた。
つまり、前述と同様にして、記録膜の耐酸化性を比較し
て見ると、樹脂基板上に、前述の不動態金属を含有しな
い記録膜のみを形威して成る相変化形記録媒体(比較対
象)を1とした時、樹脂基板上に、前述の不動態金属を
添加した記録膜のみを形威して成る相変化形記録媒体で
は、約5倍の耐酸化性の向上が見られた. 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第lの実施例としての相変化形記録媒
体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、次のような構成
となっている。
即ち、光学的に透明なポリカーボネート(以下、PCと
略す)樹脂基板l上に、順番に、保護膜2としてSbS
eBiN膜をlonm,記録膜3としてSbSeB i
膜をloonm、保護!W44としてSbSeBiN膜
を10nm,スパッタリングにより戒膜した構戊となっ
ている。
戒膜方法としては、まず、PC樹脂基仮1をスパッタリ
ング装置にセットし、真空度2 X 1 0−’ρaま
で真空排気後、N2ガスを導入し、0. 3 p aの
ガス圧において、SbSeBi合金ターゲットをスパッ
タリングし、ターゲット上方で自公転しているPC樹脂
基板l上に、保護膜2を成膜する。
次に、真空度2X10−’paまで真空排気後、Arガ
スを導入し、0. 3 p aのガス圧において、夕一
ゲソトをスバソタリングし、記録膜3を成膜する.次に
、真空度2XIO−3paまで真空排気し、N8ガスを
導入し、0. 3 p aのガス圧において、夕一ゲッ
トをスパッタリングし、保護膜4を成膜する。
ここで、保護膜2,4としてのSbSeBiN膜の複素
屈折率は2. 0 − i 0. 0であり、記録膜3
としてのSbSeBi膜の複素屈折率は4. 4 − 
i I. 0である。
次に、この様にして作製された相変化形記録媒体を80
℃,90%R.H.の恒温恒湿試験にかけ、記録膜の耐
酸化性の評価を行った.即ち、上記相変化形記録媒体を
80゜C,90%R.H.の恒温恒湿状態に放置し、成
る時間経過後、波長8300mにおける透過率を調べ、
その透過率でもって記録膜の耐酸化性を評価するもので
ある。つまり、記録膜が酸化すると、透過率が増加する
ことに着目したものである。
第2図に、80’C,90%R.H.の恒温恒湿下にお
ける経過時間と波長8 3 0 nmにおける透過率の
増加分との関係を、第1図の実施例と、保遭膜2.4を
設けない比較例(即ち、PC樹脂基仮1上に記録膜3の
みを形威して成る相変化形記録媒体)と、で比較して示
す。
第2図から明らかなように、透過率の増加分lO%に達
する経過時間で比較してみると、第l図の実施例では、
保護膜2,4を設けたことにより、比較例の約lO倍の
耐酸化性が得られた。
第3図は本発明の第2の実施例としての相変化形記録媒
体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、光学的に透明な
PC樹脂基板l上に、保jI膜2としてSbSeB i
N膜を、記録膜3としてSbSeBi膜を、スパッタリ
ングにより或膜した構成となっている。
また、第4図は本発明の第3の実施例としての相変化形
記録媒体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、光学的に透明な
PC樹脂基仮l上に、記録膜3としてSbSeB i膜
を、保護膜4としてSbSeBiN膜を、スパッタリン
グにより成膜した構威となっている。
第3図及び第4図の実施例共、或膜方法は第1図の実施
例と同様である。
次に、こうして作製された相変化形記録媒体を、第1図
の実施例同様、80゜C,90%R . H .の恒温
恒湿試験にかけ、記録膜の耐酸化性の評価を行った。
第5図に、80゜C,90%R.H.の恒温恒湿下にお
ける経過時間と波長830nmにおける透過率の増加分
との関係を、第3図の実施例と第4図の実施例と、で比
較して示す。
第5図から明らかなように、透過率の増加分10%に達
する経過時間で比較してみると、保護膜2.4を設けな
い比較例(第2図参照)より、第3図の実施例では約4
倍の、第4図の実施例では約6倍の耐酸化性が得られた
尚、第1図,第3図及び第4図の実施例では、保護膜2
,4としてのSbSeBiN膜は、N2ガスによるスパ
ッタリングによりその成膜を行なったが、スパッタガス
として、N2ガスの代りに(A r +N! )ガス,
(Ar+NI{;1 )ガス,NH.ガスを使用しても
、上記した記録膜の耐酸化性の評価において相違は無か
った。
第6図は本発明の第4の実施例としての相変化形記録媒
体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変花形記録媒体は、次のような構成
となっている。
即ち、光学的に透明なPC樹脂基板l上に、順番に、保
護Jl!5としてCr.0:I膜を100nm、記録膜
3としてSbSeBi膜を100nm、保護膜6として
CrzO3膜を100nm、スパンタリングによりfi
.膜した構成となっている。
成膜方法としては、PC樹脂基板lをスパンタリング装
置にセットし、真空度2XlO−3paまで真空排気後
、Arガスを導入し、0. 3 p aのガス圧におい
て、Cr203ターゲットをスパッタリングし、ターゲ
ット上方で自公転しているPC樹脂基仮l上に、保護膜
5を或膜する。次に、真空度2X10−’Paまで真空
排気後、Arガスを導入し、0. 3ρaのガス圧にお
いて、SbSeBi合金ターゲソトをスパンタリングし
、記録II!J3を戊膜する。次に、真空度2xio−
’Paまで真空排気し、Arガスを導入し、0. 3 
p aのガス圧において、Cr.0.ターゲットをスパ
ンタリングし、保護膜6を戒膜する。ここで、保護膜5
,6としてのCr.O.膜の複素屈折率は2. 7 −
 i 0. 4であり、記録膜3としてのSbSeBi
膜の複素屈折率は4.4−11.0である。
次に、この様にして作製された相変化形記録媒体を、前
述の各実施例同様、80゜C,90%R.H.の恒温恒
湿試験にかけ、記録膜の耐酸化性の評価を行った。
第7図に、80℃,90%R.H.の恒温恒湿下におけ
る経過時間と波長8 3 0 nmにおける透過率の増
加分との関係を、第6図の実施例と、保護111J5.
6を設けない比較例(即ち、PC樹脂基板l上に記録膜
3のみを形成して戊る相変化形記録媒体)と、で比較し
て示す。
第7図から明らかなように、透過率の増加分10%に達
する経過時間で比較してみると、第6図の実施例では、
保護膜5,6を設けたことにより、比較例の約14倍の
耐酸化性が得られた。
第8図は本発明の第5の実施例としての相変化形記録媒
体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、光学的に透明な
PC樹脂基板1上に、保護膜5としてCrzOz膜を、
記録膜3としてSbSeBi膜を、スパッタリングによ
り戒膜した構成となっている。
また、第9図は本発明の第6の実施例としての相変化形
記録媒体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、光学的に透明な
PC樹脂基vil上に、記録rPj!3としてSbSe
Bi膜を、保護膜6としてCr!0311!を、スパッ
タリングにより威膜した構成となっている。
第8図及び第9図の実施例共、成膜方法は第6図の実施
例と同様である。
次に、こうして作製された相変化形記録媒体を、前述の
各実施例同様、80゜C,90%R,H.の恒温恒湿試
験にかけ、記録膜の耐酸化性の評価を行った。
第10図に、80゜C,90%R.H.の恒温恒湿下に
おける経過時間と波長830nmにおける透過率の増加
分との関係を、第8図の実施例と第9図の実施例と、で
比較して示す。
第10図から明らかなように、透過率の増加分lO%に
達する経過時間で比較してみると、保護nfi5.6を
設けない比較例(第7図参照)より、第8図の実施例で
は約6倍の、第9図の実施例では約8倍の耐酸化性が得
られた。
尚、第6図,第8図及び第9図の実施例では、保護膜5
.6としてCr.○,膜を用いたが、その他、Tie.
,ZrO.,NtO,Nb.O,,TazOs ,Al
.03,S iO,S io.の各膜を保護膜5,6と
して用いても同様な結果が得られた。ここで、各膜の組
或は、使用したターゲット組戒で示してある。しかし、
実際に成膜した膜のm戒は、ターゲット&Il戒と多少
異なっている場合があるため、厳密に上記した組戊に限
定するものではない。
第11図は本発明の第7の実施例としての相変化形記録
媒体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、次のような構成
となっている。
即ち、光学的に透明なPC樹脂基板l上に、順番に、保
護膜5としてCrzO=膜を100nm、保j!膜2と
してSbSeBiNIIlを10nm,記録膜3として
SbSeBi膜を100nm、保護膜4としてSbSe
BiN膜を10nm、保護膜6としてCrtCh膜を1
 0 0 nm、スパッタリングにより戒膜した構成と
なっている。
本実施例における成膜方法は第l図の実施例または第6
図の実施例と同様である。
次に、こうして作製された相変化形記録媒体を、前述の
各実施例同様、80゜C,90%R,H.の恒温恒湿試
験にかけ、記録膜の耐酸化性の評価を行った。
その結果、本実施例では、保護膜2,4,5.6を設け
ない比較例(即ち、PC樹脂基板1上に記録膜3のみを
形成して成る相変化形記録媒体)より、約30倍の耐酸
化性が得られた。
尚、前述した各実施例では、各保護膜の膜厚及び記録膜
の膜厚を規定して説明を行ったが、各保y1膜及び記録
膜は、必ずしも、それらの膜厚に限定する必要はなく、
所望の特性(反射率,  C/N比等)を得るように設
定すれば良い。
第12図は本発明の第8の実施例としての相変化形記録
媒体の断面を示す断面図である。
本実施例における相変化形記録媒体は、次のような構成
となっている。
即ち、光学的に透明なPC樹脂基板l上に、記録膜7と
してSbSeB icr膜を100nm、スパッタリン
グにより成膜した横戒となっている。
ここで、記録膜7の複素屈折率は、4. 5 − i 
1. 1であり、Crの含有量は5原子%である。
次に、この様にして作製された相変化形記録媒体を、前
述の各実施例同様、80’C,90%R . H .の
恒温恒湿試験にかけ、記録膜の耐酸化性の評価を行った
その結果、本実施例では、記録膜にCrを含有しない比
較例(即ち、PC樹脂基仮l上に記録膜3を形成して成
る相変化形記録媒体)より、約5倍の耐酸化性が得られ
た。
また、この様な相変化形記録媒体に、3. 7 M H
zの信号で変調されたレーザパワ−11mWのレーザ光
によって、信号の記録を行い、その後、それよりも低い
レーザバワーのレーザ光によって、その信号の再生を行
ったところ、C/N比として49dBが得られ、実用レ
ベルであった。
次に、記録膜7に含有される元素、即ち、言い換えれば
、添加元素として、Cr以外の元素についても調べた。
また、Crに関しては、含有量を変エた場合についても
調べた。
その結果を下記の第1表に示す。
第 l 表 尚、第1表における「判定」の項では、耐酸化性が2倍
以上,C/N比が46dB以上を有効として“○“を、
それ以外を無効として“×′゛を、それぞれ付してある
従って、第l表から明らかな様に、添加元素として、C
rの他にTi,Ni,Zr,Nd,Ta,Al,Au,
Pd,Ptが有効であり、また、含有量としては2原子
%以上15原子%以下が有効となる。
尚、本実施例においては、PC樹脂基板l上に上記元素
を含有した記録膜7のみを形威した構成となっているが
、この様な記録膜7を、前述した各実施例において記録
膜3の代わりとして用いる様にしても有効である。
さて、以上述べたようにして、各実施例においては、記
録膜の耐酸化性の優れた相変化形記録媒体を得ることが
できる。従って、この様な相変化形記録媒体を用いて光
ディスクを構成すれば、記録膜の耐酸化性の優れた光デ
ィスクを実現することができる。
〔発明の効果] 本発明によれば、記録膜の耐酸化性の優れた相変化形記
録媒体を得ることができ、情報を長期間にわたって保存
することができる。また、この様な相変化形記録媒体を
用いて光ディスクを構成すれば、記録膜の耐酸化性の優
れた光ディスクを実現することができ、情報の長期保存
の可能により、光ディスクの用途が大幅に拡がる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例としての相変化形記録媒
体の断面を示す断面図、第2図は恒温恒温下における経
過時間と透過率の増加分との関係を、第1図の実施例と
保護膜を設けない比較例とで比較して示した特性図、第
3図は本発明の第2の実施例としての相変化形記録媒体
の断面を示す断面図、第4図は本発明の第3の実施例と
しての相変化形記録媒体の断面を示す断面図、第5図は
恒温恒温下における経過時間と透過率の増加分との関係
を、第3図の実施例と第4図の実施例とで比較して示し
た特性図、第6図は本発明の第4の実施例としての相変
化形記録媒体の断面を示す断面図、第7図は恒温恒湿下
における経過時間と透過率の増加分との関係を、第6図
の実施例と保護膜を設けない比較例とで比較して示した
特性図、第8図は本発明の第5の実施例としての相変化
形記録媒体の断面を示す断面図、第9図は本発明の第6
の実施例としての相変化形記録媒体の断面を示す断面図
、第lO図は恒温恒湿下における経過時間と透過率の増
加分との関係を、第8図の実施例と第9図の実施例とで
比較して示した特性図、第11図は本発明の第7の実施
例としての相変化形記録媒体の断面を示す断面図、第1
2図は本発明の第8の実施例としての相変化形記録媒体
の断面を示す断面図である。 符号の説明 l・・・PC樹脂基板、2,4,5.6・・・保護膜、
3,7・・・記録膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂から成る基板と、該基板上に配され、非晶質と
    結晶質との間で相変化することが可能な記録膜と、で構
    成される相変化形記録媒体において、 前記記録膜上及び/または前記記録膜と前記基板との間
    に、前記記録膜を構成する材料の窒化物薄膜を有するこ
    とを特徴とする相変化形記録媒体。 2、樹脂から成る基板と、該基板上に配され、非晶質と
    結晶質との間で相変化することが可能な記録膜と、で構
    成される相変化形記録媒体において、 前記記録膜上及び/または前記記録膜と前記基板との間
    に、不動態金属酸化物薄膜及びSi酸化物薄膜のうちの
    少なくとも一方を有することを特徴とする相変化形記録
    媒体。 3、樹脂から成る基板と、該基板上に配され、非晶質と
    結晶質との間で相変化することが可能な記録膜と、で構
    成される相変化形記録媒体において、 前記記録膜上及び/または前記記録膜と前記基板との間
    に、前記記録膜を構成する材料の窒化物薄膜、不動態金
    属酸化物薄膜及びSi酸化物薄膜のうちの少なくとも2
    つの薄膜から成る多重層を有することを特徴とする相変
    化形記録媒体。 4、樹脂から成る基板と、該基板上に配され、非晶質と
    結晶質との間で相変化することが可能な記録膜と、で構
    成される相変化形記録媒体において、 前記記録膜は、Cr、Ti、Ni、Zr、Nb、Ta、
    Al、Au、Pd、Ptのうちの少なくとも1つの元素
    を2原子%以上15原子%以下含有することを特徴とす
    る相変化形記録媒体。 5、請求項1または3に記載の相変化形記録媒体におい
    て、前記記録膜を構成する材料の窒化物薄膜は、N_2
    ガス、(Ar+N_2)ガス、(Ar+NH_3)ガス
    及びNH_3ガスのうちのいずれか1つによって、前記
    記録膜を構成する材料をスパッタリングすることにより
    、成膜することを特徴とする相変化形記録媒体。 6、請求項2または3に記載の相変化形記録媒体におい
    て、前記不動態金属酸化物薄膜を構成する不動態金属酸
    化物は、Cr_2O_3、TiO_2、ZrO_2、N
    iO、Nb_2O_5、Ta_2O_5及びAl_2O
    _3のうちのいずれかであると共に、前記Si酸化物薄
    膜を構成するSi酸化物は、SiO_x(但し、1≦x
    ≦2)であることを特徴とする相変化形記録媒体。 7、請求項1、2、3、4、5または6に記載の相変化
    形記録媒体を用いて構成されることを特徴とする光ディ
    スク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6365334B1 (en) * 1993-10-22 2002-04-02 Eastman Kodak Company Photographic elements containing aryloxypyrazolone couplers and sulfur containing stabilizers
AU2004285366B2 (en) * 2003-11-04 2009-08-27 Terumo Kabushiki Kaisha Connector

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