JPH0351361Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0351361Y2
JPH0351361Y2 JP1984036904U JP3690484U JPH0351361Y2 JP H0351361 Y2 JPH0351361 Y2 JP H0351361Y2 JP 1984036904 U JP1984036904 U JP 1984036904U JP 3690484 U JP3690484 U JP 3690484U JP H0351361 Y2 JPH0351361 Y2 JP H0351361Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
heating element
fixing plate
fixed
mounting bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984036904U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60148301U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3690484U priority Critical patent/JPS60148301U/ja
Publication of JPS60148301U publication Critical patent/JPS60148301U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0351361Y2 publication Critical patent/JPH0351361Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Railway Tracks (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈考案の技術分野〉 本考案はレールの凍結防止装置に関する。
〈従来技術〉 寒冷地における電車の走行レールにおいては、
ポイントレールや交差付近のレールの氷結を防止
して、電車の安全走行を図るため、レールの凍結
防止装置を設ける必要がある。
即ち、第1図において、1は基本レール、2は
分岐レール、3はポイントレールで、一点鎖線で
示す如く必要により切換えがされる。4はまくら
木を示す。
そして、このポイント部分のレールに設置され
た従来のレール凍結防止装置は第2図に示すよう
に構成されている。
図において、5はシーズヒータ6をアルミ鋳物
7で鋳込んだ構成の平板状発熱体である。この発
熱体5は、レール1の側面部に貫通孔を設けこの
貫通孔にボルト8を挿入してナツト9により締結
することにより固定される。従つて、発熱体5に
よりレール1を暖めてレール1への氷結防止並び
に融雪を果すことができる。尚、10は走行通過
時の電車の車輪を示す。かかる従来の凍結防止装
置の欠点は次の通りである。
a.レール1へ貫通孔の加工を必要とする。この貫
通孔は、現地施工となつて作業性が悪い他、ユ
ーザによつてはレールに加工することが認めら
れていない場合もある。この場合は採用できな
い。
b.振動によつてボルト8やナツト9が緩み易くこ
れらが少しでも緩むと発熱体5からレール1へ
の熱伝導が損なわれて、凍結防止の目的を達す
ることができない。
c.レールの側面は平面ではなく、鉛直面に比べて
いくらか湾曲しているため、発熱体側の当接面
の加工が難しい。その結果、レールの側面と発
熱体との間に局所的な微小隙間が生じて、実効
的な接触面積が見掛けの接触面積よりも減少
し、伝熱特性が低下して仕舞うことが多い。
d.上述のようなことの結果として、発熱体5は異
常に温度が上昇して短時間に故障したり寿命を
損なうことになる。
〈考案の概要〉 そこで、本考案は以上のような従来の実情に鑑
み、専門の取付金具を設け、この取付金具の固定
板上に発熱体を載置して、締結部材を締結するこ
とにより、レール底辺下面に発熱体をバネ力で圧
接固定する構成により、伝熱特性及び取付作業の
向上を図れると共に、凍結防止機能を万全に発揮
でき、しかも発熱体の寿命向上を図れる等の効果
を奏するレールの凍結防止装置を提供するもので
ある。
〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を第3図〜第8図に基づ
いて説明する。
第3図〜第7図において、11は後述する発熱
体の取付金具を示す。12はバネ性を有する金属
板で製作した帯状の第1の固定板で、一端をレー
ル1の底辺の一側上端部に係止し、他端はレール
1下面を周回延長させてレール1の底辺の反対側
に突出させている。13は第1の固定板12の端
部に固着したヒンジ、14はヒンジ13の他端側
に固着した第2の固定板である。第1及び第2の
固定板12,14は、レール1の底辺の両側壁を
隙間をもつて挟持するような形状に形成される。
15はシーズヒータ16をアルミ17で鋳込んで
略平板状に形成した発熱体で下面に深さhの凹部
18(第5図参照)を形成している。取付金具1
1の第1の固定板12の中央部には、前述した発
熱体15の下面凹部18の周辺に若干の隙間をも
つて嵌合する凸部12aを形成しており、この凸
部12aの高さH(第4図参照)は、発熱体15
の凹部18の深さhより大きく設定している。一
方、第2の固定板14は、ヒンジ13との固着部
の反対側にレール1の底辺の上部斜面と側壁に合
致する形状をした係止部14aを形成している。
そして、両固定板12と14には、ヒンジ13
側に近い位置にそれぞれ貫通孔12bと14bが
設けられており、この孔12b,14bにボルト
19をスペーサ20を介在させて貫通させた後、
ナツト21を締めつけて両者を所定間隔に近接さ
せて固定できるようにしている。
第6図は凍結防止装置をレール1に固定した断
面図を示し、第7図は第6図の矢印Bより見た図
を示している。このように平板形発熱体15は固
定板12と14によつてレール1の底面と第1の
固定板12の上面との間に圧着挾持される。この
場合、第1の固定板12の発熱体15への当接箇
所を中央部の凸部12aに限定して、そのバネ力
により発熱体15をレール1底面へ圧接するよう
に構成している。
そして、この圧接力を一定に設定するために、
スペーサ20によつて、第2の固定板14と第1
の固定板12の間隔を決定している。
一方、取付金具11は、レール1底辺の側壁を
固定板12と14とにより若干の隙間を有して挾
持しており、この第1の固定板12と発熱体15
は、凸部12aと凹部18の嵌合により、相互の
位置関係を保持して、ずれることを防止してい
る。このため、レールに装着後の凍結防止装置に
おいて取付金具11がレール1に対して回転や移
動のない形で固定され、この取付金具11により
発熱体15も所定位置に固定されるようになつて
いる。
第8図は他の実施例を示す図であり、22は取
付金具を示し、23は第1の固定板、24はこの
固定板23上面にリベツト25で固定されたバネ
部材である。
前述した実施例で述べた取付金具11の第1の
固定板12はそれ自体がバネ性をもつ材料で形成
されたものであつたが、この実施例は、固定板2
4は特にバネ性をもたないものでも良く、別体の
バネ部材24で、発熱体15をレールに圧接する
ようにしている。バネ部材24は発熱体15側に
固定しても良い。
尚、以上の説明の各実施例において、固定板1
2及びバネ部材24と発熱体15との凸部凹部に
よる嵌合によつてなされる相互のずれ止め手段
は、この実施例によらず、固定板側や発熱体側に
ストツパー部材を追加して同様な目的を果すよう
にしても良い。
以上の様に構成した本実施例の凍結防止装置は
次の点に特長がある。
即ち、各部材をレール1に対して各々別体に構
成してある為、部材の着脱や交換を容易に行なえ
る。又、レールへの加工が不要である。この結果
従来のようにレール1への現地施工作業が不要
で、取付作業性を良好にすることができる。又、
レールに加工することが認められない場合にも、
自由に採用できる。
一般に、レールの下面はレールの側面よりも面
積が広く、かつ平らである。そのため、発熱体1
5の上面は、平面加工でよく、面倒な曲面加工を
必要としない。そして、レール1の底辺下面と発
熱体15の上面との接触面は、従来例に比べて、
その面積を見掛け上も実効上も拡大させることが
出来るから、伝熱特性を著しく改善することがで
きる。
更に、レール1に対して取付金具11,22と
発熱体15が振動、衝撃に対して、回転したり、
移動したりし難い構成であるから、確実に取り付
け状態を保持でき、凍結防止の目的を充分に果す
と共に、発熱体15の異常温度上昇を防止でき、
寿命を向上させることができる。
特に、本実施例によれば、取付金具11,22
は、レール1底辺の側壁を第1及び第2の固定板
12と14とにより若干の隙間を有して挾持する
ように構成されているからレール1に対して取付
金具11,22が回転や移動を生じ難くし又、取
付金具11,22側と発熱体15とが凹部と凸部
の嵌合により、ずれ止めされた構成であるから、
発熱体15とレール1相互の固定をより確実に行
える。又、一方、ボルト19とナツト21による
締結が緩んだ場合にも、各部材が脱落したり回転
したりしない構成であるから、車両走行に対して
も安全性が高い。
更に、発熱体15を一定のバネ力でレール1に
圧接しているため、振動、衝撃にも強く、良好な
熱伝導が期待できる。
又、前記バネ力によりボルト19とナツト21
の結合において、緩み自体生じ難いという利点も
ある。更に、この緩みが生じたとしても、バネの
変位内であれば、発熱体15からレール1への熱
伝導が損なわれることがなく凍結防止の目的をよ
り効果的に達することができると共に、発熱体1
5の異常温度上昇を生じず、寿命向上をより図れ
る。又、取付金具11,22をレール1の長手方
向に対して自由に移動することができる。従つ
て、まくら木の位置や、下部構造物に対応して任
意の位置に設置が可能である。更に、発熱体15
を種々の電力に対応した長さのものに製作する場
合にも取付金具11,22はそれらに影響をうけ
ず同一品で対応が可能であり量産性にも優れてい
る。
ところで、一般にレールは断面形状において側
面は平面ではなく湾曲面であるため、ここに発熱
体を取り付けようとすると、発熱体に特別の難し
い加工を施す必要があり、隙間が生じることもあ
り得る。
上記の構成では、平らで広いレール1底面に発
熱体15を取り付ける構成であるから、発熱体1
5上面は平面で良く、特別の難しい加工をする必
要がない。又、レール1の底辺下面はレール1の
側面に比べて広くかつ平らであるから、発熱体1
5の広くかつ平らな上面がレール1の広くかつ平
らな底辺下面に対してより広くかつ隙間なしに当
接されるため、見掛けの接触面積も実効的な接触
面積も共に増加し、伝熱特性が著しく改善され
る。その結果、大容量の発熱体15を設置した場
合であつても、効率よく熱を伝えられるので、異
常温度上昇等を招来する虞もない。
尚、レール1の底辺下面側には枕木の配設によ
つて空間部が確保されているから、レール1の底
辺下面への発熱体15の配置には何ら問題がな
い。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、専用の
取付金具を設け、この取付金具の固定板上に発熱
体を載置して、締結部材を締結することにより、
レールの側面よりも広くかつ平らなレールの底辺
下面に発熱体をバネ力で圧接固定する構成によ
り、伝熱特性及び取付作業性の向上を図れると共
に、取付状態を確実に保持することができ、凍結
防止機能を万全に発揮でき、しかも発熱体の寿命
向上を図れる等の効果を奏する実用的効果大なる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はレールの凍結防止装置が使用されるレ
ールのポイント部分の平面図、第2図は従来のレ
ールの凍結防止装置をレールに設置した場合の断
面図、第3図は本考案に係るレールの凍結防止装
置の一実施例の縦断面図、第4図は同上実施例に
おける取付金具の斜視図、第5図は発熱体の斜視
図、第6図は同上実施例の凍結防止装置を設置し
た状態を示す縦断面図、第7図は第6図の矢印B
から見た図を示す底面図、第8図は本考案の他の
実施例によるレールの凍結防止装置の縦断面図で
ある。 1……基本レール、11……取付金具、12…
…第1の固定板、13……ヒンジ、14……第2
の固定板、15……発熱体、19……ボルト、2
1……ナツト、22……取付金具、23……第1
の固定板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面部を平坦な面に形成した発熱体と、I形
    断面をしたレールの底辺の一側上端部に一端を
    係止し、他端をレールの下面を周回延長させて
    レールの底辺の反対側に突出させる第1の固定
    板及び該固定板の突出端部にヒンジを介して回
    動自由に一端部を連結し他端部をレール底辺の
    他側上端部に係載する第2の固定板から成る取
    付金具と、第1及び第2の固定板相互を前記ヒ
    ンジ側で締結する締結部材と、を備え、レール
    底辺下面と第1の固定板上面との間に発熱体を
    圧着挟持固定し、該発熱体をバネ力でレールに
    圧接する構成としたことを特徴とするレールの
    凍結防止装置。 (2) 第1の固定板をバネ性を有する材料により形
    成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のレールの凍結防止装置。 (3) 発熱体と第1の固定板との間にバネ部材を介
    在させたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のレールの凍結防止装置。 (4) 発熱体と第1の固定板との間に、相互のずれ
    止め手段を設けたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項〜第3項のうちいずれか1
    つに記載のレールの凍結防止装置。
JP3690484U 1984-03-15 1984-03-15 レ−ルの凍結防止装置 Granted JPS60148301U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3690484U JPS60148301U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 レ−ルの凍結防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3690484U JPS60148301U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 レ−ルの凍結防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60148301U JPS60148301U (ja) 1985-10-02
JPH0351361Y2 true JPH0351361Y2 (ja) 1991-11-05

Family

ID=30542519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3690484U Granted JPS60148301U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 レ−ルの凍結防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60148301U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6008212B2 (ja) * 2014-06-09 2016-10-19 吉原鉄道工業株式会社 融雪器
JP6457799B2 (ja) * 2014-09-12 2019-01-23 ナブテスコ株式会社 軌道分岐部の異物除去装置
SE542982C2 (en) * 2018-06-05 2020-09-22 Swerail Ab Heating device for melting snow and ice on railway tracks and a method for mounting the heating device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60148301U (ja) 1985-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4967954A (en) Rail fastening device
JPH0351361Y2 (ja)
US4386736A (en) Electrically insulated rail joint connection
CA1197827A (en) Device for affixing a rail to a concrete support
JP3829113B2 (ja) レール弾性締結装置
US2324992A (en) Resilient support for pipes and the like
JP5336724B2 (ja) レールの防音構造
CA1113907A (en) Resilient mounting for a rail on its support
AU2005328279B2 (en) Oscillation absorber system
JP2001193003A (ja) まくらぎ
JPS6354081B2 (ja)
JP4014974B2 (ja) レール継ぎ目部の締結構造
JP3161946B2 (ja) 軌道桁の加熱装置
KR200175082Y1 (ko) 철도레일의 경사절단형 절연 이음매 장치
JP3043244B2 (ja) 軌条締結装置
JP3285980B2 (ja) 連接軌道又は併用軌道におけるレールの応急継目装置
JP2517049Y2 (ja) 線ばねレール締結装置
CN220522992U (zh) 支臂与横梁的勾头楔键定位与热装螺柱连接双重固定装置
JPH045533Y2 (ja)
JPH0538081Y2 (ja)
KR200208333Y1 (ko) 현접법에의한 궤도 이음매부 절연체결장치
KR200168732Y1 (ko) 철도레일의 연결장치
JPH038901A (ja) レールの挫屈防止装置
KR19990084540A (ko) 침목상에 설치되는 분기부 레일의 체결장치
JPH078404U (ja) 金属製まくらぎの締結構造