JPH0351182A

JPH0351182A - 光記録媒体

Info

Publication number: JPH0351182A
Application number: JP1186417A
Authority: JP
Inventors: Hisako Mori; 久子森
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-07-19
Filing date: 1989-07-19
Publication date: 1991-03-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、光ビームの反射または透過により、信号の書
き込みおよび読みだしを行なう光記録媒体に関するもの
である。

従来の技術現在、光記録媒体として広く市販されているものの中に
光ディスクがあるが、そ１の代表的なものとしてコンパ
クトディスクや光学式ビデオディスクが挙げられる。こ
れらは、音楽や映像などの情報が予め記録されている再
生専用型のもの、そして情報を順次ディスクに書き込む
ことのできるいわゆる追記型のもの、さらには書き換え
型のものまで含め、現在広く検討されていると言える。

この様なディスク形状の光記録媒体に共通して言えるこ
とはポリカーボネート等の透明な基板上に有機あるいは
無機材料からなる記録層を設け、光の照射で物質に物理
的、化学的状態変化を生じさせ、この変化を光学的に読
み取って再生するという点である。

従来例として、有機色素を使ったヒートモードの追記型
光記録媒体を挙げ説明する。このヒートモードの光記録
媒体は、記録光を熱として利用し、媒体の一部を融解除
去してピットと称される小穴を形成し、このピットによ
り情報を記録するものである（例えば、「光記録技術と
材料」Ｐ３２〜４２参照）。

アクリルあるいはポリカーボネート樹脂等からなる透明
基板がまず作られる。この透明基板に、半導体レーザの
波長領域に大きな吸収をもつ、例えばシアニン系色素か
らなる記録層を形成し、この記録層に記録用光源として
レーザ光を微小スポットとして照射すると、照射部分は
微小な小穴として情報が記録される。この際、必要に応
じ反射率を高くする為に反射層をさらには保！ｉ層を設
ける場合もある。

発明が解決しようとする課題有機色素を記録膜とした光ディスクには、金属系記録膜
に比較して薄膜の反射率が低い、製膜時に用いる溶剤に
よってプラスチック製基板が侵される。明確なしきい値
を持たず、再生光あるいは環境光に対して熱的あるいは
光学的に劣化する。

またこれらの色素を塗膜した場合、結晶化等により耐湿
性が劣るという課題、そして耐熱性が低く熱による褪色
あるいは記録時のピット変形による信号の劣化という課
題があった。

本発明は、上記課題に鑑み、環境光および繰り返し再生
光に対して安定でしかも耐湿性の良好な光記録媒体を提
供するものである。

課題を解決するための手段上記課題を解決するために、本発明の光記録媒体は、下
の弐に示す電子受容性のアゾ系金属錯塩化合物のアニオ
ンと記録光の波長領域に吸収を有するシアニン色素カチ
オンとの結合体からなる光安定化有機色素を含む記録層
を透明基体上に設けたことを特徴とするものである。

式中、ＸＩとＸ２はニトロ基またはハロゲン原子を表し
、ｎ、と０２は１〜３の整数を表し、Ｒ１とＲ２はアミ
ノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ア
セチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基（置換ベンゾイル
アミノ基を含む）を表し、ｘｌとＸ２．ｒｚとＲ２，Ｒ
１とＲ２は各々同じであっても異なっていてもよい０Ｍ
はクロムまたはコバルト原子を表わす。

作用本発明は、上記した構成によって、式１に示す電子受容
性のアゾ系金属錯塩化合物のアニオンと記録光の波長領
域に吸収を有するシアニン色素カチオンとの結合体から
なる光安定化有機色素を含む記録層にすることにより、
環境光および繰り返し再生光に対して安定でしかも耐湿
性の良好な光記録媒体を提供しうる。

実施例第１図は本発明の記録層を透明基体上に設は記録した時
の断面図であり、１は透明基体、２は下地層、３は記録
層、４は記録ピットである。第２図は本発明の記録層を
透明基体上に設けた時の吸収スペクトル、第３図は記録
特性、第４図は耐光性試験結果、第５図は繰り返し再生
特性、第６図から第９図は本発明の光記録媒体の構成の
断面図であり、５は中間層、６は反射層、７は保護層で
あり、その他の図番は第１図にゼけるものと同じである
、第１０図は本発明の光記録媒体の耐湿試験の結果であ
る。

以下本発明の光記録媒体について具体的について説明す
る。

（具体例１）第１図において、厚さ１．２施、直径１２０ｍのポリカ
ーボネートの透明基体ｌ上にポリシロキサン系下地溶液
をスピンコード法で塗布し乾燥し下地層２とする。さら
にこの上に、本発明のもの、また比較例として従来のシ
アニン色素単体のものを記録層３とする光記録媒体を作
製した。加えて第６図に示すごとく前記の下地処理した
基板上に本発明の記録層３、Ａｌの反射層６、透明な保
護層７をこの順に形成した光記録媒体も作製した。

透明基板ｌ上に記録層３のみを形成した光記録媒体を以
下オープン系の光記録媒体と記述し、透明基板Ｉ上に記
録Ｎ３、Ａｌの反射層６、保護層７をこの順に形成した
光記録媒体を密着系の光記録媒体と記述する。まず本発
明の記録層３からなるオープン系の光記録媒体の作製法
を説明する。シアニン色素カチオンの中間体であり、中
性（水酸化物）のものをメチルエチルケトン溶液に溶解
し、これに式１の電子受容性のアゾ系金属錯塩化合物で
あり、具体的には式２で示す保土谷化学工業■製のＣｒ
系の金属錯塩化合物を等モル添加し溶解させた溶液を撹
拌反応させた後、濃縮し、再結晶することにより本発明
の光安定化有機色素を得る。

ポリカーボネートの透明基体ｌ上に下地層２を形成しこ
の上に、前記の光安定化有機色素をメチルエチルケトン
溶液に溶解し塗布、乾燥し、オープン系の本発明の光記
録媒体（Ａ）を得た。オープン系の比較例の光記録媒体
（Ｂ）は、下地処理したポリカーボネート透明基体ｌ上
に、従来のシアニン系色素をジクロロエタン溶液に溶解
し同様に塗布乾燥し作製した。最後に密着系の本発明の
光記録媒体（Ｃ）は、下地処理したポリカーボネート透
明基体１上に本発明の光安定化有機色素からなる記録層
３を同様にして形成した後、Ａ２を蒸着しその後スピン
コード法で保護層７を形成することにより作製した。

（１）記録特性光記録媒体（Ａ）、　（Ｂ）、　（Ｃ）の記録特性結果
を第３図に示す、評価はＮａｋａｍｉｃｈｉ製、０Ｍ５
−１０００のデツキで行った。尚、記録条件はｌ、３ｍ
／ｓ、２００に七で再生パワーは０．４ｍｗである０本
発明の光記録媒体はオープン系、密着系ともに、オーブ
ン系の従来のシアニン系のものと同等に高いＣ／Ｎ値を
示すのがわかる。

（２）耐光性キセノンロングライフフェードメータ試験機を用いて本
発明の光記録媒体（Ａ）と従来の光記録媒体（Ｂ）の耐
光性試験を行った。その時の結果を第４図に示す、第４
図から明らかなように従来のものは２０時間で褪色する
が、本発明のものは大幅な耐光性向上がみられた。

（３）繰り返し再生特性本発明の光記録媒体（Ａ）及び（Ｃ）とオーブン系の従
来の光記録媒体（Ｂ）の繰り返し再生時の性の結果を第
５図に示す。評価はＮａｋａｍｉｃｈｉ製、０Ｍ５−１
０００のデツキを用いた。従来の光記録媒体（Ｂ）は再
生パワー０．４ｍｗ以上から顕著な劣化がみられる。し
かしオーブン系の本発明のもの（Ａ）は劣化パワーが０
．５　ｍ　ｗと従来のものに比べ高くなった。さらにｖ
！！着系の本発明のもの（Ｃ）は、格段の特性向上がみ
られた。密着系にすることによる、このような特性向上
は、以下のように説明できる。オープン系では再生波長
の吸収が大きくなるほど記録層中の蓄熱が大きく特性が
悪くなるが、本発明の光記録媒体（Ｃ）のように密着構
造にすることにより、Ａ２の反射層からの放熱効果によ
り記録層中の蓄熱が減少し、特性が格段に向上したと言
える。

（４）耐湿性従来のシアニン系色素は、湿中放置により結晶化等で耐
湿特性が悪くなるが、本発明の記録層を設けた光記録媒
体は、第１０図に示すように良好な耐湿特性をもつよう
になる。

（具体例２〜具体例５）弐３〜弐６に示す保土谷工業■製のＣｒ系金属錯塩化合
物から、具体例１で述べたのと同様の手順で光安定化有
機色素を得た。これら４種類の本発明のオープン系の光
記録媒体の、記録特性、耐光性、繰り返し再生特性、耐
湿性の評価結果はどれも具体例１でのオープン系の本発
明の光記録媒体（Ａ）とほとんど同等の結果が得られた
。

（以　下　余　白）１ｄｂｓ最後に、本発明の光記録媒体の構成として第７図から第
９図にしめすように中間層１反射層、保護層が設けられ
た構成であってもよいし、もうろんエアーサンドインチ
構造であってもよい、また下地層の有無は何等問題ない
し、ディスクの形状も何等限定するものではない。

発明の効果以上のように本発明は、式ｌに示す電子受容性のアゾ系
金属錯塩化合物のアニオンと記録光の波長領域に吸収を
有するシアニン色素カチオンとの結合体からなる光安定
化有機色素を含む記録層にすることにより、環境光およ
び繰り返し再生光に対して安定でしかも耐湿性の良好な
光記録媒体を提供しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の記録層を透明基体上に設は記録した時
の断面図、第２図は本発明の記録層を透り返し再生特性
辺、第６図から第９図は本発明の光記録媒体の構成の断
面図、第１０図は本発明の光記録媒体の耐ｆＡ試験結果
を示す％ｎ畠１’ある。Ｉ・・・・・・透明基体、２・・・・・・下地層、３・
・・・・・記録層、４・・・・・・記録ピット、５・・・・・・中間層、６・・・・・・反射層、７・・・・・・保護層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）電子受容性のアゾ系金属錯塩化合物のアニオンと
記録光の波長領域に吸収を有するシアニン色素カチオン
との結合体からなる光安定化有機色素を含む記録層を透
明基体上に設けたことを特徴とする光記録媒体。
（２）透明基体上に、少なくとも、記録層、金属からな
る反射層、保護層がこの順に積層された構造であること
を特徴とする請求項（１）記載の光記録媒体。
（３）透明基体上に、少なくとも、記録層、透明樹脂か
らなる中間層、金属からなる反射層、保護層がこの順に
積層された構造であることを特徴とする請求項（１）記
載の光記録媒体。
（４）透明基体上に、少なくとも、記録層、樹脂からな
る中間層、保護層がこの順に積層された構造であること
を特徴とする請求項（１）記載の光記録媒体。
（５）透明基体上に、少なくとも、記録層、保護層がこ
の順に積層された構造であることを特徴とする請求項（
１）１記載の光記録媒体。
（６）記録層が、電子受容性のアゾ系金属錯塩化合物の
アニオンと記録光の波長領域に吸収を有するシアニン色
素カチオンの結合体からなる光安定化色素と、これとは
吸収極大の異なる色素を少なくとも１種類以上含むこと
を特徴とする請求項（１）〜（５）のいずれかに記載の
光記録媒体。
（７）記録層が、樹脂を含むことを特徴とする請求項（
１）〜（６）のいずれかに記載の光記録媒体。