JPH0351136Y2 - - Google Patents

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JPH0351136Y2
JPH0351136Y2 JP3137386U JP3137386U JPH0351136Y2 JP H0351136 Y2 JPH0351136 Y2 JP H0351136Y2 JP 3137386 U JP3137386 U JP 3137386U JP 3137386 U JP3137386 U JP 3137386U JP H0351136 Y2 JPH0351136 Y2 JP H0351136Y2
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check valve
valve
cylinder
valve seat
sleeve
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、射出成形機逆流防止弁に関するもの
である。
(従来の技術) 第4図及び第5図は従来の逆流防止弁を示すも
ので、同防止弁は弁座a、逆止弁b、保持環cか
ら構成されている。この従来の逆流防止弁におい
て、スクリユーdの回転中は、逆止弁bはスクリ
ユーdから押し出された溶融樹脂によつて前方に
押され、第4図に示すように保持環cの面Aで逆
止弁bと保持環cが当接し、ある面圧によつて保
持される。そしてこの押し出された溶融樹脂は、
通路hを通り、更に保持環cの放射上溝eを通つ
てトーピードgの先端に貯留される。
次いで所要量の溶融樹脂がトーピードgの先端
に貯留されると、スクリユーdの回転は停止し、
先端に貯留された溶融樹脂を金型(図示せず)内
に射出するために前進する。この射出時には第5
図に示すごとく、逆止弁bは戻されて、弁座の面
Bで逆止弁bと弁座aが当接し、弁座aとの隙間
が閉鎖されて、先端の溶融樹脂の逆流を防止する
ようになつている。なお、シリンダfの内周と、
逆止弁bの外周の間隙は極力小さくして、溶融樹
脂の漏れを防止している。
しかしながら前記従来の射出成形機では、第4
図の可塑化工程の際、スクリユーdが矢印イの方
向へ回転すると、逆止弁bは静止しているか、又
はスクリユーdの回転に対し、同じ方向へ相対的
に遅い速度で回転する。
これは、逆止弁bの外周とシリンダfの内周の
隙間にある溶融樹脂の粘性抵抗により、逆止弁b
に静止させようとする力が働くからである。な
お、図中iはスリーブ、jは連結棒を示す。
可塑化時に逆止弁bと保持環cの間の速度差が
大きくなり、保持環cと逆止弁bとの間に働く面
圧と相まつて、面AのPV値(面圧×摺動相対速
度)が大きくなるので、摺動摩耗に対して非常に
苛酷な状態となる。これにより保持環cと逆止弁
bの摩耗、同摩耗による発熱で生ずる樹脂焼けの
問題があつた。
これを解決しようと逆止弁bの外周とシリンダ
fとの内周の間隙を大きくして、粘性抵抗を減少
させ、速度差を小さくして面AのPV値を下げる
方法がある。しかしこれには射出工程時、スクリ
ユー先端の溶融樹脂の漏れが増加し、射出成形品
の重量ばらつき、シヨート(未充填)等を生ずる
問題があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は従来の射出成形機用逆流防止弁におけ
る摺動摩耗も問題や、成形品の重量ばらつき、シ
ヨート等の問題点を解決しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) このため本考案は、スクリユー先端部に設けら
れた弁座と、同弁座の先にスリーブを介し連結棒
によつて取り付けられた保持環と、内径が前記ス
リーブの外径より大きく、同スリーブに嵌合され
た逆止弁を持つ逆流防止弁において、前記弁座と
当接する後端部を厚肉円筒形状にし、外周とシリ
ンダの間隙を大きくするとともに、少なくとも中
央部を薄肉円筒形状とした逆止弁を具え、射出工
程時に同薄肉円筒形状部をシリンダ側へ弾性変形
するようにしてなるもので、これを問題点解決の
ための手段とするものである。
(作用) 逆止弁外周とシリンダ内周との間隙を大きくす
ることによるPV値の低減、射出工程時、逆止弁
の中央がシリンダ側へ弾性変形することにより隙
間を減少させ、樹脂漏れを防止する。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明する
と、第1図及び第2図は本考案の実施例を示す。
図において1は逆止弁で、弁座aに当接する後端
部1aは厚肉円筒形状とし、中央部1bは、薄肉
円筒形状とし、保持環cに当接する前端部1c
は、厚肉円筒形状となつており、その外周と、シ
リンダfとの間隙は、従来例に比較して大きく形
成されている。従つて同逆止弁1は、可塑化工程
時にシリンダfとの粘性抵抗が減少し、保持環c
との速度差が小さくなつている。また射出工程の
際には、逆止弁1は後方へ押し戻されて、中央部
1bは、弾性変形により第2図の如く外方へ変形
してシリンダfとの間隙が減少し、樹脂漏れを防
止するようになつている。
次に作用を説明すると、可塑化工程において、
逆止弁1はスクリユーdの回転で押し出された溶
融樹脂によつて第1図の如く前方へ押され、保持
環cの面Aに前端部1cを当接し、ある面圧によ
つて保持される。この時従来の様にシリンダ内周
との間隙が小さいと、逆止弁1は静止している
か、又はスクリユーdの回転に対し同じ方向へ相
対的に遅い速度で回転するが、逆止弁1の外周と
シリンダfの内周との間に従来に比較して大きな
間隙を設けてあるので、逆止弁1はスクリユーd
の回転に追随して回転することとなり、保持環c
と逆止弁1の間の面AのPV値は低減され、樹脂
焼けや摩耗等の発生は防止される。
次いで所要量の溶融樹脂がトーピードgの先端
に貯留されると、スクリユーdの回転は停止し、
先端に貯留された溶融樹脂を図示しない金型内に
射出するために前進する。この射出時には、第2
図に示す如く逆止弁1は後方へ押し戻されて、弁
座aの面Bで逆止弁1の後端部1aと弁座aが当
接し、弁座aとの隙間が閉鎖されて、先端の溶融
樹脂の逆流を防止するとともに、逆止弁1の中央
部1bがスクリユーd方向へ作用する圧力により
外方へ弾性変形して、シリンダfの内周と逆止弁
1の外周との隙間は減少して溶融樹脂の漏れを防
止する。
第3図は他の実施例を示す逆止弁2の断面図で
あり、逆止弁2は、後端部2a以外は薄肉円筒形
状の薄肉部2bとなつている。この薄肉部2bは
射出工程時に2点鎖線の如く弾性変形する。しか
しこの場合の作用及び効果は、第1図の実施例と
差異はない。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は、逆止弁外周
とシリンダ内周との間隙を従来例より大きくする
ようにしたので、可塑化工程においては、逆止弁
に働く粘性抵抗を減少させて、保持環と逆止弁の
速度差を小さくすることができる。これにより
PV値の低減を図り、摩耗や樹脂焼けを防止でき
る。また逆止弁の少なくとも中央部を薄肉円筒形
状にしているので、射出工程時には圧力により同
中央部はシリンダ側へ弾性変形する。これにより
前記の目的で大きくした間隙が減少するので、樹
脂漏れが防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す逆流防止弁の可
塑化工程時の側断面図、第2図は同射出工程時の
側断面図、第3図は第1図と異なる実施例におけ
る逆止弁の一部のみ示す側断面図、第4図は従来
の逆流防止弁の可塑化工程時における作動状態を
示す側断面図、第5図は同射出工程時の作動状態
を示す側断面図である。 図の主要部分の説明、1…逆止弁、d…スクリ
ユー、2…逆止弁、f…シリンダ、a…弁座、1
a…後端部、c…保持環、1b…中央部、i…ス
リーブ、1c…前端部、j…連結棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スクリユー先端部に設けられた弁座と、同弁座
    の先にスリーブを介し連結棒によつて取り付けら
    れた保持環と、内径が前記スリーブの外径より大
    きく、同スリーブに嵌合された逆止弁を持つ逆流
    防止弁において、前記弁座と当接する後端部を厚
    肉円筒形状にし、外周とシリンダとの間隙を大き
    くするとともに、少なくとも中央部を薄肉円筒形
    状とした逆止弁を具え、射出工程時に同薄肉円筒
    形状部をシリンダ側へ弾性変形するようにしたこ
    とを特徴とする射出成形機用逆流防止弁。
JP3137386U 1986-03-05 1986-03-05 Expired JPH0351136Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3137386U JPH0351136Y2 (ja) 1986-03-05 1986-03-05

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3137386U JPH0351136Y2 (ja) 1986-03-05 1986-03-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62142519U JPS62142519U (ja) 1987-09-08
JPH0351136Y2 true JPH0351136Y2 (ja) 1991-10-31

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JPS62142519U (ja) 1987-09-08

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