JP3002734U - 射出成形機の逆流防止弁 - Google Patents

射出成形機の逆流防止弁

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JP3002734U
JP3002734U JP1994004603U JP460394U JP3002734U JP 3002734 U JP3002734 U JP 3002734U JP 1994004603 U JP1994004603 U JP 1994004603U JP 460394 U JP460394 U JP 460394U JP 3002734 U JP3002734 U JP 3002734U
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JP
Japan
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screw
ring valve
valve
molding machine
injection molding
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JP1994004603U
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English (en)
Inventor
省二 浦野
正清 河野
太 水田
Original Assignee
株式会社名機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形機の逆流防止弁において、そのリン
グバルブの閉鎖時間を短縮し、時間ばらつきを少なくす
ることによって成形不良を低減する。 【構成】 リングバルブの内面にスクリュのネジ山と同
じネジ方向のメネジ状溝を設け、リングバルブの内径を
スクリュヘッドの細軸部外径に近ずけた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
射出成形機のスクリュの先端における逆流防止弁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機のスクリュの先端における従来の逆流防止弁構造は、図2に示すよ うに、射出装置の加熱筒1内に挿入したスクリュ2の先端にスクリュヘッド3を その後部に形成された細軸部4にウエアプレ−ト5を介して設け、さらにリング バルブ6を前記細軸部4に嵌挿して螺着したものである。
【0003】 このリングバルブ6は成形材料の可塑化工程においてスクリュヘッド先端方向 に移動し、その端面7がスクリュヘッド端面8と接触した状態となる。そして、 スクリュがスクリュヘッド側から見て右回転することにより成形材料を溶融搬送 しスクリュヘッド前方に蓄積する。蓄積した溶融樹脂を射出する際は、リングバ ルブ6は発生する樹脂圧を受けてウエアプレ−ト5側に移動し、ウエアプレ−ト 5と接触してリングバルブ6と細軸部4との間に形成された樹脂流路9を閉鎖し て溶融樹脂の逆流を防ぐのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、射出開始時にリングバルブがウエアプレ−ト側に移動して樹脂流 路を閉鎖するのは、スクリュ側の樹脂圧に抗して射出樹脂圧がリングバルブ端面 7に作用するからであり、リングバルブが閉鎖するまでの時間は射出樹脂圧とス クリュ側の樹脂圧との差に影響されるので射出工程毎に変化があり、そのため樹 脂の逆流量も変化し、射出樹脂量が安定せず成形品の品質も安定しないのである 。
【0005】 また、可塑化開始時には時々樹脂の食い込み不良のためスクリュの空転が生じ 、樹脂焼けを起こすことがあった。この原因のひとつとしてはリングバルブとウ エアプレ−トとの摩擦熱がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのためリングバルブ内面にスクリュのネジ山と同じネジ方向のメネジ状溝を 設けるとともに該メネジ状溝の内径がスクリュヘッドの細軸部外径より大きく、 両者が軽く摺動可能な最小の寸法差となるようにしたのである。
【0007】
【作用】
このように構成したことにより、射出開始時にはリングバルブの射出樹脂圧の 受圧面積が大きくなり、リングバルブの閉鎖時間が早くなるとともに射出工程毎 の閉鎖時間の変化も少なくなる。 また、可塑化開始時には、スクリュヘッドの細軸部の樹脂が溝付リングバルブ の内面のメネジ状溝に作用して溝付リングバルブを開放する方向に移動する力を 生じるので、溝付リングバルブは可塑化開始と同時にウエアプレ−トから離れる ためウエアプレ−トと接触して回転することはなく、樹脂焼けを防止出来るので ある。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。 図1の(A)は本考案の逆流防止弁の一例を示す要部断面図であり、(B)は (A)における溝付リングバルブ10の拡大断面図である。
【0009】 図1において、1は加熱筒であり、スクリュ2を嵌挿している。13はスクリ ュヘッドでありその後部には細軸部14を有しており、溝付リングバルブ10を 嵌挿するとともにウエアプレ−ト5を介してスクリュの先端に螺着している。
【0010】 溝付リングバルブ10の内面には溝12がメネジ状に設けてある。溝12のネ ジピッチは溝付リングバルブの幅寸法の1/2から2倍程度が好ましい。また、 実施例では一条ネジの場合を示したが、多条ネジでも適応可能である。
【0011】 つぎに作動について説明する。 可塑化開始時には、溝付リングバルブはウエアプレ−トに接触しているが、ス クリュが可塑化のためスクリュの先端から見て右回転しはじめるとスクリュヘッ ドの細軸部に残留した樹脂が溝付リングバルブの右ネジ溝に作用して溝付リング バルブを図1において左方向に移動させる力が生ずる。そのため溝付リングバル ブは可塑化された溶融樹脂の樹脂圧力の発生を待つことなく開放するのである。 そのため、リングバルブとウエアプレ−トとの摩擦熱が発生することはなく、 樹脂焼け不良が起こらないのである。
【0012】 スクリュによって可塑化した溶融樹脂はウエアプレ−トと加熱筒の間を通って 溝付リングバルブに達するが、該溝付リングバルブの内径とスクリュヘッドの細 軸部外径は隙間が小さく溶融樹脂はすべて溝12へ流入した後スクリュヘッドを 通過してスクリュヘッド前方に蓄積される。
【0013】 射出充填時は、溝付リングバルブ端面11に作用する射出樹脂圧による力がス クリュ側の樹脂圧による力より大きくなった時該溝付リングバルブがウエアプレ −ト側に移動接触して溶融樹脂の逆流を防止するのであるが、溝付リングバルブ 端面11の有効受圧面積は従来のリングバルブ端面7の有効受圧面積より大きい ので、溝付リングバルブはより大きな閉鎖方向の力を受け、より早く、時間の変 化も少なく閉鎖するのである。なを溝付リングバルブ端面の有効受圧面積は正確 には溝部分を除かなければならないが、溝を溶融樹脂が逆流するときの抵抗力も 溝付リングバルブの閉鎖力に加算されるのである。
【0014】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、リングバルブはその閉鎖力が増加するので 閉鎖速度が早くなるとともに、閉鎖時間のばらつきが少なくなり射出樹脂量が安 定するため成形不良が減少する。 また、可塑化開始時におけるリングバルブの開放が早くなり、ウエアプレ−ト との摩擦熱による樹脂焼けが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による逆流防止弁の一例を示す要部断面
図(A)と溝付リングバルブの断面図(B)である。
【図2】従来例の逆流防止弁の要部断面図である。
【符号の説明】
1 加熱筒 10
溝付リングバルブ 2 スクリュ 11
溝付リングバルブ端面 3,13 スクリュヘッド 12
溝 4,14 細軸部 5 ウエアプレ−ト 6 リングバルブ 7 リングバルブ端面 8 スクリュヘッド端面 9 樹脂流路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の加熱筒に挿入したスクリュ
    の先端に螺着したスクリュヘッド後部に細軸部を介して
    ウエアプレ−トを設け、前記細軸部にリングバルブを嵌
    挿した逆流防止弁において、 前記リングバルブ内面にスクリュのネジ山と同じネジ方
    向のメネジ状溝を有するとともに該溝付リングバルブの
    内径とスクリュヘッドの細軸部外径が、溝付リングバル
    ブの摺動を自由にする小さい寸法差であることを特徴と
    する射出成形機の逆流防止弁。
JP1994004603U 1994-04-04 1994-04-04 射出成形機の逆流防止弁 Expired - Lifetime JP3002734U (ja)

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