JPH035087Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は同軸ケーブルおよびアース線の端末部
をアンテナ端子板やチユーナ筐体の接地部に接続
固定する構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、同軸ケースおよびアース線をチユーナ筐
体の接地部へ接続する構造は第３図に示すように
構成されていた。すなわち、チユーナ筐体１の接
地部２にピンジヤツク３を取付け、同軸ケーブル
４の端末部にピンプラグ５を取付け、このピンプ
ラグ５をピンジヤツク３に挿入することによつて
同軸ケーブル４とチユーナ筐体１の接地部２とを
接続する。６はチユーナ筐体１の接地部２に取付
けられたアース端子で、このアース端子６にはア
ース線７，８の端末部がからげられ、半田で接続
固定されていた。

［考案が解決しようとする問題点］ 第３図に示す従来例では、チユーナ筐体１の接
地部２にピンジヤツク３およびアース端子６を取
付け、同軸ケーブル４の端末部にピンプラグ５を
取付け、このピンプラグ５をピンジヤツク３に挿
入し、アース端子６にアース線７，８の端末部を
からげてから半田付け接続しなければならないの
で、接続固定に要する部品点数が多くなるととも
に組立、加工に要する時間が長くなるという問題
点があつた。

本考案は上述の問題点に鑑みなされたもので、
接続固定に要する部品点数を少なくするとともに
組立、加工に要する時間を短かくした同軸ケーブ
ルおよびアース線の接続構造を提供せんとするも
のである。

［問題点を解決するための手段］ 本考案による同軸ケーブルおよびアース線の接
続構造は、同軸ケーブルの端末部の外部導体を連
結金具の一側に接続固定し、前記連結金具の他側
にアース線挿入用の切欠部を形成し、前記連結金
具の他側と前記同軸ケーブルの端末部の絶縁体と
をアンテナ端子板やチユーナ筐体の接地部に穿設
された対応する嵌合孔に挿入し、前記切欠部と前
記接地部の間に挿入されたアース線と、前記接地
部と、前記連結金具とを半田付け接続で固定して
なることを特徴とするものである。

［実施例］ 第１図および第２図は本考案の一実施例を示す
もので、これらの図において、１０は連結金具で
ある。前記連結金具１０は、例えばピンプラグか
らプラグピンおよび絶縁体部を除いたピンガイド
のみからなつている。前記連結金具１０の一側に
は、同軸ケーブル１１の端末部が挿入係止され、
この同軸ケーブル１１の外部導体１２は前記連結
金具１０の一側内面に半田１３で接続固定されて
いる。前記連結金具１０の他側にはアース線挿入
用の切欠部１４，１４…が穿設されている。１５
はシールドケースを兼ねたチユーナ筐体で、この
チユーナ筐体１５は本体１６と蓋体１７とからな
り、前記本体１６の接地部１８には前記連結金具
１０の他側および前記同軸ケーブル１１の絶縁体
１９を挿入するための円弧状の嵌合孔２０，２
０，２０，２０および円形状の嵌合孔２１が穿設
されている。これらの嵌合孔２０〜２０，２１に
は、切欠部１４，１４にアース線２２，２３の端
末部を挿入した前記連結金具１０の他側と前記同
軸ケーブル１１の絶縁体１９が挿入され、前記ア
ース線２２，２３とチユーナ筐体１５の接地部１
８と連結金具１０とは半田２４，２４で接続固定
されている。

前記同軸ケーブル１１の芯線２５はプリント基
板２６の回路パターンに半田２７で接続固定され
ている。

前記実施例では、同軸ケーブルおよびアース線
をチユーナ筐体の接地部に接続固定する構造につ
いて説明したが、本考案はこれに限るものでな
く、同軸ケーブルおよびアース線をアンテナ端子
板の接地部に接続固定する場合についても利用で
きる。

［考案の効果］ 本考案による同軸ケーブルおよびアース線の接
続構造は上記のように構成したので、同軸ケーブ
ルおよびアース線の端末部をアンテナ端子板やチ
ユーナ筐体の接地部に接続固定するための部品は
連結金具だけでよい。このため、従来必要とされ
たピンジヤツク、ピンプラグおよびアース端子の
部品が不要となるので、従来より部品点数を少な
くすることができる。しかも、アース線を連結金
具の切欠部に挿入し、この連結金具をアンテナ端
子板やチユーナ筐体の接地部の嵌合孔に挿入し、
半田で接続固定するものなので、従来にような面
倒なからげ作業が不要となり、組立、加工に要す
る時間を短かくすることができる。

また、連結金具をピンプラグの構成部品である
ピンガイドで構成するようにした場合には、新た
に型を作ることなく、従来のピンガイドを利用で
きるので、さらにコストダウンを図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案による同軸ケーブ
ルおよびアース線の接続構造の一実施例を示すも
ので、第１図は要部断面図、第２図は要部分解斜
視図、第３図は従来例を示す斜視図である。 １０……連結金具、１１……同軸ケーブル、１
２……外部導体、１３，２４……半田、１４……
切欠部、１５……チユーナ筐体、１８……接地
部、１９……絶縁体、２０，２１……嵌合孔、２
２，２３……アース線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 同軸ケーブルおよびアース線の端末部をアン
   テナ端子板やチユーナ筐体の接地部に接続固定
   するものにおいて、前記同軸ケーブルの端末部
   の外部導体を連結金具の一側に接続固定し、前
   記連結金具の他側にアース線挿入用の切欠部を
   形成し、前記接地部に前記同軸ケーブルの芯線
   がこの芯線を被覆する絶縁体とともに挿入され
   る嵌合孔を穿設し、この嵌合孔を中心として、
   周囲に前記切欠部を形成した連結金具の他側が
   嵌合する嵌合孔を穿設し、前記連結金具の他側
   と前記同軸ケーブルの端末部の絶縁体とを前記
   接地部に穿設された対応する嵌合孔に挿入し、
   前記切欠部と前記接地部の間にアース線を挿
   入・挾持しつつ前記接地部と、前記連結金具と
   を半田付け接続で固定してなることを特徴とす
   る同軸ケーブルおよびアース線の接続構造。 (2) 連結金具は、ピンプラグのピンガイドのみか
   らなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の同
   軸ケーブルおよびアース線の接続構造。