JPH03504802A - 特定のウイルス感染に対する細胞毒性剤 - Google Patents

特定のウイルス感染に対する細胞毒性剤

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JPH03504802A
JPH03504802A JP50890389A JP50890389A JPH03504802A JP H03504802 A JPH03504802 A JP H03504802A JP 50890389 A JP50890389 A JP 50890389A JP 50890389 A JP50890389 A JP 50890389A JP H03504802 A JPH03504802 A JP H03504802A
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バーガー,エドワード エー.
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フエルスト,トーマス アール.
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パスタン,イーラ エイチ.
フィッツジェラルド,デイビッド ジェイ.ピー.
チャウダーリィ,ビジャイ ケー.
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 特定のウィルス感染に対する細胞毒性側技術分野 本発明は一般的にはウィルス感染の防止に関する。より詳細には、本発明は特定 のウィルスに感染された細胞を選択的に殺す組換え融合タンパク質を発現するキ メラ遺伝子の構築:ヒト免疫不全ウィルスに対する活性結合部位を含むCD4の 組換え可溶性一部切除体;そして実質的に長い半減期、結合活性、およびモノマ 一体に関して生体内でHIV惑染感染またはHIVヴイリオンを殺すように天然 免疫系の成分に指示する能力を育する多価生成物に関する。HIV感染細胞に対 して選択的細胞毒性を育するハイブリッド融合タンパク質が調製された。
発明の背景 有効な治療法がなく、ヒト免疫不全ウィルス(HI V)に感染した個体の全て ではないにしろほとんどが後天性免疫不全症候群〔エイズ(AIDS))に進行 し、そして最終的には微生物の日和見感染と悪性腫瘍とを併発して死亡すると考 えられている。さらに、有効なワクチンがなく、感染した個体の数は実質的に増 加していると考えられている。
抗ウィルス剤、免疫調節剤および特定のHIV機能の阻害剤がエイズに関する高 い罹患率および死亡率を低下させるための可能性のある処置法として試験されて いる。
しかしながら、HIV感染細胞を選択的に殺すことを目的とした利用可能な細胞 毒性剤はこれまで開発されていない。
HIV−1およびHIV−2の分岐菌種は全て表面のCD4に結合することによ りヒトTリンパ球に感染するから、CD4誘導体はエイズの治療に極めて適当で ある。
最近の報告には、ヒト免疫グロブリン重鎮定常領域配列に結合した可溶性CD4 を含む組換えタンパク質が記載されている(Capon等、 Nature ( London) 837.525−531)。
しかしながら、分子は補体成分C1を結合せず、そしてHIVJI染細胞または ヴイリオンに対する活性は存在しなかった。本発明のハイブリッドタンパク質は これまで知られておらず記載もされていない特性を有する。
CD4は、後天性免疫不全症候群の原因であるヒト免疫不全ウィルス(HI V )に対するレセプターの必須成分として作用するヒトヘルパーTリンパ球の不可 欠な膜糖タンパク質である(Popovjc等、 1984. CLin、 R es、 33゜56OAアブストラクト;およびMaddon等、 1986.  Ce1l 47、 $33−348)。HIV結合および細胞との融合は標的 細胞表面でのウィルスエンベロープ糖タンパク質の外mサブユニット(gp 1 20)とCD4との特異的な相互作用により媒介される[McDougal等、  1986.5cience 231゜382−385; 5odroski等 、 1986. Nature (London)  322゜470−474  、およびLundin等、  1987. J、  Itxwrunol、  Methods97.93−1001  。
最近の研究から、CD4分子およびその他の種からの対応物の構造についての相 当な洞察が得られた。ヒトCDNAから推定される一次配列(Maddon等、  1985. Ce1142、93−104)およびN末端タンパク質配列分析 から推定される一次配列(Fisher等、 198B、 Nature、38 Lニア6−78>は、プロセシングされた分子がアミノ酸433個の長さであり 、長いN末端の細胞外領域、それに続(トランスメンプランセグメントおよびC 末端細胞質尾部を有することを示す。外部領域は、著しい配列相同性および二次 構造の特徴を免疫グロブリン軽鎖可変ドメインと共有するアミノ酸残基100個 のN末端ドメインを含む。
外部領域の残部(270残基)は免疫グロブリンファミリーと構造的な関連を示 す3つの付加的なドメインからなるようにみえる(Clerk等+ 1987.  Proc、 NatL、 Acad。
Sci、 USA 84.1649−1653)。CD4遺伝子内の8つの領域 に対するコード配列を分断するイントロンの発見(Li ttman、 D、R ,、1987,Annu、 Rev、 IrnmunoL、 5.561−58 4)は構造的およびおそらく機能的ドメインの上記認識を支持する。第1、第2 および第4外部ドメイン内の内部ドメインジスルフィド結合をおそらく結合する システィン残基の保存された対の存在が特に興味深い(C1asson等。
1986、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 tlsA 83 .4499−4503)。
cDNA配列決定から推定されるこれらの構造的特徴は抗CD4モノクローナル 抗体(mAb)のパネルを用いるエピトープ分析により補足された。そのような 研究は互いの、HIV結合部位および細胞膜の種々のエピトープの位置関係を解 明した(Lundin等、同上; Rao等、1981、 Ce11. /++ munol 80.310−819;および5attentau等、  198 6.5cience 234. 1120−1123) o しかしながら、H IVエンベロープ糖タンパク質への結合に包含されるCD4分子の領域はこれま で同定されていなかった。
発明の要約 それ故に本発明の目的は、細胞毒性に必須の領域を含有するタンパク質毒素配列 に結合した細胞のレセプター配列からのウィルス結合性領域を含むハイブリッド タンパク質の適当な発現ベクター内での合成を指示するキメラ遺伝子を提供する ことである。
本発明の別の目的は、ヒトCD4分子のHIV結合性部分とシュードモナス外毒 素A (Pseudorrronas exotoxinA)の活性領域とから なる単離された実質的に純粋な融合タンパク質を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、CD4の最初の2つの免疫グロブリン様ドメインを 表現し、そして活性HIV結合部位の免疫的および機能的特性を有する約180 個のアミノ酸残基を含むポリペプチド分子からなる抗HIV組成物を提供するこ とである。
本発明の目的はまた、モノマー可溶性CD4より高い親和性でHIV感染細胞の 表面上のgp120に選択的に結合し、そして免疫系の成分(補体およびADC C)にHIV感染と戦うように指示し得るマルチマーヒトCD4免疫グロブリン 組換えタンパク質を提供することである。
本発明の別のもう1つの目的は、本発明の薬剤がヒトに投与されたとき、外米タ ンパク質と通常生じる熱免疫応答が最低限に抑えられるようなヒト配列だけを含 む抗HIV薬剤を提供することである。
本発明のZσの目的は、本発明のハイブリッドタンパク質により、HIV感染細 胞を殺すか、またはHIV活性を中和する方法を提供することである。
さらに、HIVによる宿主細胞の感染を阻害するための本発明の一部切除C,D 4分子の有効量を、HIV感染宿主に投与することからなる、HIV感染を阻害 する方法を提供することも本発明の目的である。
本発明のもう一つの目的は、HIV感染細胞を選択的に殺すための本発明の融合 タンパク質の有効量とHIV惑染感染を接触させることからなる、エイズウィル ス感染を防止する方法を提供することである。
本発明のその他の目的および利点は本明細書の以下の詳細な記載から明らかにな るであろう。
図面の簡単な説明 本発明の上記目的およびその他の目的ならびに態様および多くの利点は、添付し た図面を参照して以下の詳細な説明を読むとよりよく理解されるであろう。
図1はCD4 (178)−PE40を発現するのに使用されるプラスミドの模 式図である。
図2はCD4 (178)−PE40のカラムクロマトグラフィーの結果(図2 A)およびゲル電気泳動の結果(図2B)である。
図3ハCD 4 (178) −PE 40(7)HI V!シンへ−ブタンバ ク質gp120への結合を共沈殿法(図3A)および免疫蛍光顕微鏡法(図3B 、3C,8Dおよび8D)により示す図面である。
図4はHIV−1エンベロープ糖タンパク質を発現する細胞上でのCD4 (1 78)−PE40の選択的細胞毒性効果を示す図面であろ: 4A、組換えワクチニアウィルスによりコード化されたHIV−1エンベロープ 糖タンパク質を発現する細胞。
黒ヌリの記号は、チミジンキナーゼ遺伝子座内に挿入され、ワクシニア7.5に プロモータに連結されたHIV−Igp160遺伝子を含むワタシニア組換え体 vPE−16に感染させた細胞を示す。白ヌキの記号は、ワクシニア7.5にプ ロモータに連結され、そしてチミジンキナーゼ遺伝子座内に挿入されたバクテリ オファージT7RNAポリメラーゼ遺伝子を含む対照ワクシニア組換え体vTF 7−3に感染させた細胞を示す。使用された毒素調剤は、Δ、ムPE5O,・P E40、口、■CD4 (178)−PE40である。
4B、HIV−1に慢性的に感染させた細胞。黒ヌリの記号はHIV−1(LA V)ゲノムの単一組み込みコピーを含む8E5ヒトTm胞系を示す。産生された ヴイリオンは逆転写酵素遺伝子における未熟な鎖停止突然変異により非感染性で ある。白ヌキの記号は親の感染されなかったA3.01細胞系を示す。使用され た毒素調剤は、△、ムPE5O,・PE40、口、llCD4(17B)−PE 40である。
図5はプラスミドp CD 4 tの構築を模式的に示す図面である。プラスミ ドpTK7−5は唯一のBaII旧部位により分断されたバクテリオファージエ フ遺伝子10プロモータ(P tv)およびT7ターミネータ(TT□)を含む 。この領域はワクシニアウィルスチミジンキナーゼ左合配列(TKL)および右 側配列(TKm)により両側を挟まれている。2つの部分的に相補的な合成オリ ゴヌクレオチド(GATCGAATTCAGGCCTAATTAATTAAGT CGACおよびGATCGTCGACTTAATTAATTAGGCCTGAA TTC)を用いることにより製造されたアダプタは該アダプタのBalHI3’ 突出部を用いることによりpTF7−5のBaII旧部位内に連結された。Ba y旧部位は所望の組換え体おいて破壊される。従って、反応混合物はBarrr 旧で消化されて挿入物を欠く再環化されるプラスミドを線状化し、そしてアンピ シリン耐性形質転換体が制限地図決定によりスクリーニングされて所望の配向に ある挿入物を含むものが同定された。プラスミドpEB−2はlco RIおよ びStu Iのための唯一の部位を含み、3つの全ての読み枠における終止コド ンを供給するユニバーサル終止配列(UTS)が上記部位に続き、次に唯一のS aL 1部位が続く。所望されるCD4DNA断片はpCD4−02M4をNh e I  (CD4 cDNA配列のヌクレオチド678位の単一部位でプラス ミドを切断する)で消化し、次にDNAポリメラーゼIのクレノー断片およびd NTPで互い違いの末端中に充填し、そして次にEco R1で消化することに より得られた。CD4のATG開始コドンを含む生成する0、68キロベースE co R1−Nhe I断片は、Eco R1−5tu 1部位で消化されたp BE−2内に強制的にクローン化された。ベクター内のStu 1部位は組換え 体において破壊される。従って、反応混合物はStu Eで消化され、そしてp CD4はアンピシリン耐性形質転換体の制限地図決定により同定された。pCD 4のDNA分析は、CD4配列の最後のアミノ酸がプロセシングされた翻訳生成 物の177位のロイシンであり、そしてプロリンおよびアスパラギンの2つの追 加のC末端残基がベクター内のUTS配列の部分の翻訳から誘導されることを示 した。
図6は代謝標識された一時的発現物の分析の結果を示す図面である。一時的代謝 標識反応はvTF7−3で感染させ、そしてプラスミドpEB−2またはp C D 4 rのいずれかでトランスフェクションさせた細胞内で行われ、そして培 地が集められた。免疫沈降のために、トランスフェクション培地1.1d、プロ テアーゼインヒビター緩衝液0.99−および20%(容量/容量)ノニデット (Nonidet) P −40を含有する反応混合物が調製された。プロティ ンAアガロースの20%(容量/容量)懸濁液0.13−と4℃で1時間保温す ることにより試料を清澄化し、次に遠心分離を行った。上澄に以下のネズミのm Ab :MTl 51,0KT4およびOKT 4 A(全て1gG、)の各々 2μgを添加した。−晩保温後、プロティンAアガロースの20%懸濁液0.0 51n1を添加し、そして保温を回転機上4℃で3時間続けた。試料を遠心分離 し、そしてベレットと上澄を保存した。ベレットを洗浄し、そして8M尿素含有 の試料緩衝液0. 1−で処理し、そして一部の0.09−をゲル電気泳動によ り分析した。(図6A)全培地画分(0,05rd)および放射免疫沈降後に残 る相当する上澄画分の12%ゲル上での分析。列1および2はそれぞれp CD  4 rでトランスフェクションさせた細胞の全培地、相当する免疫沈降上澄で あり、列3および4はそれぞれpEB−2でトランスフェクションされた細胞の 全培地、相当する免疫沈降上澄である。(図6 B) p CD 4 rでトラ ンスフェクションさせた細胞(列5)およびpEB−2でトランスフェクション させた細胞(列6)の培地からの免疫沈降物の15%ゲル上での分析。左側の矢 印はCD4断片バンドの位置を示し、そして中央の数字は分子量マーカーCMt  X 10−”として表現される)を示す。
図7はCD4断片のエピトープ分析の結果を示す図面である。細胞はvTF7− 3での感染およびp CD 4 rでのトランスフェクションの後l″SS−シ ステイン謝標識した。培地を集めた。このトランスフェクション培地o、55m /、プロテアーゼインヒビター緩衝液0.55−120%(容量/容量)ノニデ ットP−400゜07−および0.02%(重量/容量)アジ化ナトリウム含存 リン酸緩衝化食塩水1.581nlを含有する混合物が調製された。図2に示し たようにプロティンA−アガロースの20%懸濁液0.28−で混合物を清澄伍 し、そして一部の0.27mt’(最初のトランスフェクション培地0.05r nlを示す)を上記のmAblμgで処理した。4℃で一晩保温した後、マウス IgGに対するウサギ抗血清の飽和量で予め被覆し、それにより異なるサブクラ スの抗体と結合するかもしれない問題を回避したプロティンAアガロースの20 %(容量/容量)懸濁液0.05mt’を各試料に添加した。試料を4℃で4時 間回転機上で保温し、そしてベレットを集め、洗浄した。それらを8M尿素含有 の試料緩衝液0.09−中に溶解させ、そして12%アクリルアミドゲルに注入 した。列1は全トランスフェクション培地(0,05d)、列2は対照mAb  (2E12.1)で得られた免疫沈降である。免疫沈降は一式の抗CD4mAb で得られた。列3.MT151;列4.Leu3A;列5,0KT4 、列6. 0KT4A;列7,0KT4B:列8,0KT4C;列9゜0KT4D、列10 .0KT4 B 、列11,0K74F。
分子量マーカーは左側に示されている(M+ X 10−”として表現される) 。
図8はCD4断片とgpt2oとの相互作用を示す図面である。vTF 7−3 での感染およびpCD4でのトランスフェクションの後代謝標識した細胞からの 培地がCD4断片源として使用された。vTF7−3+vPE−6で二重に感染 させた非標識または代謝標識細胞からの培地がgp120源として作用した。分 子量マーカーは左側に示されている(M+ X 10−”として表現される)。
(図8A)抗gp 120mAbを用いることによるCD4断片とgp120の 共沈殿。最初の反応混合物は上記培地の各々0.075mm’、プロテアーゼイ ンヒビター緩衝液0.05−および20%(容量/容量)ノニデツ)P−40を 含む。単一および二重ウィルス感染培地の場合、標識培地1部と非標識培地19 部との混合物が使用された。室温(約22−25℃)で4時間の予備保温の後、 一部の0.14−を除去し、そして上記のmAbを添加した(抗gp120、ハ イブリドーマ902上澄0.1ml;抗CD4、OK”l’4A1μg)、免疫 複合体は、マウスIgGに対するウサギ抗血清で予備被覆したプロティンA−ア ガロースで集められ、図7に示したように12%ゲル上での電気泳動に供された 。
列1.トランスフェクション培地とvTF7−8+vPE−6二重感染培地を含 有する保温からの全反応混合物。免疫沈降は以下の添加物を含む反応から得られ た:列2.トランスフエクシヨン培地とvTF7−3+vPE−G二重感染培地 、抗体なし;列3,2.5%ウシ胎児血清、vTF7−3+vPE−6二重感染 培地を含有する通常の培地、抗gl)120;列4.トランスフェクション培地 、2.5%ウシ胎児血清を含有する通常の培地、抗gl)120;列5.トラン スフェクション培地。
vTP 7−3単一感染培地、gp120;列6.トランスフェクション培地、 vTF7−3+vPE−6二重感染培地、gp120.列7.トランスフェクシ ョン培地。
2.5%ウシ胎児血清を含有する通常の培地、抗CD4゜(図8B)抗CD4m AbによるCD4断片の免疫沈降のgp120阻害。最初の反応混合物は代謝標 識されたトランスフェクション培地0.05d、プロテアーゼイ00.011n Iおよび0.02%(重量/容量)アジ化ナトリウムを含有するリン酸緩衝化食 塩水0.04−を含む。混合物に下記の非標識培地を補足し、そして室温で5時 間保温した。抗CD4mAbOKT4A10ナノグラムを添加し、そして4℃で 一晩保温を続けた。免疫複合体を集め、そして図6に示したように操作し、そし て12%ゲル上に電気泳動した。初期保温の間に添加した補足培地は以下のとお りだった二列8,2.5%ウシ胎児血清を含有する通常の培地;列9.vTF7 −3単一感染培地;列10.vTF7−3+vPE−6二重感染培地。
図9は本発明により製造されたCD4免疫グロブリンハイブリツドタンパク質の 模式図である。
図10はハイブリッドタンパク質の発現のための以下のプラスミドの構築に使用 された中間体プラスミドpCD 4 CH1の構築を模式的に示す図面である。
図11はCD4 (109)CHを発現するpcD41TMIOおよびpCD4 1部MI OGの構築を模式的に示す図面である。
図12はCD4 (178)CHを発現するpcD417M20およびpCD4 1部M20Gの構築を模式的に示す図面である。
図13はCD4 (372)CHを発現するpcD41TM30およびpCD4 1部M30Gの構築を模式的に示す図面である。
図14はCD4 (181)CLを発現するpCD41部M40およびpCD4  ITM40Gの構築を模式的に示す図面である。
図15i1CV−1細胞内でCD4 (109)CH,CD4 (178)CH およびCD4 (372)CHの発現を示す図面である。免疫複合体はSDSポ リアクリルアミドゲル(10%)電気泳動により5%β−メルカプトエタノール の存在下の還元条件下で分析された。列1゜3.5.7および9はそれぞれ、p  E B 2 (Berger等。
1988、 Proc、 NatL、 Acad、 Sci、 IJsA 85 .2357−2361)、p CD 4 L T M 1 (Mizukami 等、 1988. Proc、 NatL、 Acad、 Sci、 (JSA  85.9273−9277) 、り CD 41 TM 10、pCD41部 M20およびpCD4 ITM30によるCV−1細胞のトランスフェクション により得られた培養培地の分析を示す。列2,4,6.8および10はそれぞれ 、pEB2、pcD4LTM1、pcD41TM10、I)CD41部M20お よびpCD41部M30によるCV−1細胞のトランスフェクションにより得ら れた細胞の抽出物の分析を示す。分子量マーカーは右側に示されている(単位は キロダルトン)。
図16は非還元条件下でのSDSポリアクリルアミドゲル(7,5%)により分 析されたCV−1細胞内に発現されたCD4 (109)CH,CD4 (17 8)CHおよびCD4 (372)CHのパターンを示す図面である。列1,2 .3.4および5はそれぞれ、pEB2、pcD4LTM1、pCD41部MI  O,pCD4 ITM20およびpcD4ITM30によるCV−1細胞のト ランスフェクションにより得られた細胞の抽出物の分析を示す。列6,7,8. 9および10はそれぞれ、pEB2、pcD4LTM1、pCD41部MI 0 1pCD41部M21よびpCD41部M30によるCV−1細胞のトランスフ ェクションにより得られた培養培地の分析を示す。
図17はCV−1細胞内でのCD4 (178)CHとCD4 (181)CL の共発現を示す図面である。免疫複合体はSDSポリアクリルアミドゲル(7, 5%)電気泳動により還元条件下(列1−4)または非還元条件下(列5−8) で分析された。列1および5はpTM3トランスフェクション細胞の培養培地の 分析を示し、列2および6はpCD41TM20G)ランスフエクション細胞の 培養培地の分析を示し、列3および7はpCD41TM40G)ランスフエクシ ョン細胞の培養培地の分析を示し、そして列4および8はpCD41TM2 。
GとpCD41TM40Gとの二重トランスフェクション細胞の培養培地の分析 を示す。
図18はCD4 (176)CHとCD4 (181) CLテトラマー複合体 の構造を模式的に示す図面である。
図19はRPM18226細胞内でのCD4(109)CH,CD4 (178 )CHおよびCD4 (372)CHの発現を示す図面である。免疫複合体はS DSポリアクリルアミドゲル(7,5%)電気泳動により還元条件下(列1−8 )または非還元条件下(列9−16)で分析された。列1.9および2.11は それぞれ非トランスフェクション細胞の培養培地および抽出物の分析を示し、列 3,11および4.12はそれぞれpcD417Ml(lランスフエクション細 胞の培養培地および抽出物の分析を示し、列5,13および6,14はそれぞれ pCD417M20 )ランスフエクション細胞の培養培地および抽出物の分析 を示し、そして列7,15および8.16はそれぞれpCD417M30 )ラ ンスフエクシタン細胞の培養培地および抽出物の分析を示す。
図20はCV−1hランスフエクシヨン細胞から分泌されたCD4 (178) CHおよび可溶性CD4(372)の結合特性の分析を示す図面である。列1− 6は可溶性CD4の分析を示し、列7−12はCD4(17B)CHの分析を示 す。培養培地は以下の抗体およびリガンドと保温され、そして各列で分析された 。列1および7(添加せず)、2および8(oKT4)、3および9(OKT4 A) 、4および10 (gp120)、5および11 〔抗ヒトIgG (F c)) 、6および12(プロティンA−アガロース)。5olcD4および1 78Hはそれぞれ可溶性CD4 (372)およびCD4(178)CHを示す 。
図21はRPMI8226)ランスフエクション細胞から分泌されたCD4 ( 178)CHの結合特性の分析を示す図面である。培養培地は以下の抗体および リガンドと保温され、モして各列で分析された。列1 (OKT4)、2 (O KT4A)、3 (gp120)、4  (抗ヒト1gG (Fc))、5 ( プロティンA−アガロース)、6(抗ヒト重鎖)。178HおよびIgLはそれ ぞれCD4 (178)CHおよび1g軽鎖(λ型)を示す。
図22はCV−1細胞に共発現されたCD4(178)CHおよびCD4 (1 81)CLの結合特性の分析を示す図面である。pCD4 ITM20Gおよび 900417M40Gの二重トランスフェクション細胞の培養培地は以下の抗体 およびリガンドと保温され、そして各列で分析された。列1(添加なし)、列2  (OKT4) 、3(OKT4A) 、4 (gp 120)、5 (抗ヒト IgG(Fc))、6 (プロティンA−アガロース)、7(抗ヒトに鎖)。1 78Hおよび161LはそれぞれCD4(178)CHおよびCD4 (181 )CLを示す。
発明の詳細な説明 本発明の上記目的および種々のその他の目的ならびに効果は、特定のウィルス感 染された細胞に対する選択的毒性を有する組換え融合タンパク質をコード化する キメラ遺伝子により達成される。本発明の原理的な面は、毒素またはそれらの細 胞毒性部分がレセプタータンパク質(またはそれらの断片)に遺伝学的に付着し 、その結果、全てのウィルスは侵入のために細胞のレセプターに依存するから融 合タンパク質がウィルスに感染された細胞に結合するということである。CD4 は異なるタイプのHIVにより要求される1つの上記のようなレセプターである 。本発明によれば、そのようなキメラ遺伝子はヒ)CD4分子のHIV−gp1 20結合性領域とヒト免疫グロブリン重鎖および/または軽鎖分子の定常領域と からなる組換えハイブリッドタンパク質をコード化する。
従って、本発明は部分的であるが、必須のCD4結合融合細胞毒性物により明ら かにされる。同様の原理がその他のウィルスに対しても当てはまる。
特記しない場合、本明細書で使用されている全ての技術および科学的用語は本発 明の属する技術の通常の熟練者により通常理解されているものと同様の意味を有 する。
本明細書に記載されている同様または等価のあらゆる方法および材料が本発明の 実施または試験において使用され得るけれども、好ましい方法および材料はここ で記載される。以下に記載される全ての刊行物は参照により本明細書に編入され る。特記しない限り、本明細書で使用されている技術は当業者に十分に公知の標 準的なものである。
本明細書で使用されている「実質的に純粋」という語は少な(とも80%の純度 のモノマーハイブリッドタンパク質である生成物を意味する。
本明細書で使用されている「選択的」という語は本発明の融合タンパク質がその 他の細胞の活性に重大な影響を与えることなくHIV感染細胞のような細胞を優 先的に攻撃することを意味する。
下記の本発明の詳細な記載の第1部は特定のウィルス感染細胞を選択的に殺す組 換え融合タンパク質を発現するキメラ遺伝子の構築に関する。
下記の本発明の詳細な記載の第2部はヒト免疫不全ウィルスに対する活性結合部 位を含むCD4の組換え可溶性一部切除体に関する。
下記の本発明の詳細な記載の第3部は実質的に長い半減期、結合活性、およびモ ノマ一体に関して生体内でHIV感染細胞またはHIVヴイリオンを殺すように 天然免疫系の成分に指示する能力を存する多価生成物に関する。
第1部 材料および方法 CD4 (178)〜RE40のための発現ベクターの構築 プラスミドpVC403を以下のように構築した。pVC403はアミノ酸配列 データに基づく成熟CD4 (CD4 (178)参照〕の最初のアミノ酸17 8個とPE(PE40参照)のアミノ酸1−3および25B−613をコード化 する融合遺伝子を有する。融合遺伝子はT7遅延プロモータの制御下にある。p Vc403を有するE、 coli BL 21株(λDE3)はI PTG誘 導下で融合タンパク質を発現するために使用された。T7ブロモータからのB− ラクタマーゼ遺伝子に向けての転写の方向は図1の黒ヌリ矢印で示されている。
丸で囲まれた数字はCD4のアミノ酸であり、四角で囲まれた数字はPEのアミ ノ酸である。CD4 (178)配列の境界およびPE40配列の開始は図上部 に示されている。
pVC403の構築 T7ブロモータに付着したPE遺伝子の全長を有するプラスミドpVC4はNd elおよびAsp718で切断し、そして成熟CD4の最初のアミノ酸16個の コドンおよびNdelとAsp718の粘着端を含む52bpリンカ−に連結し た。
この中間体プラスミド(pVC401)は3個のRsa 1部位を成熟CD4の 最初の16個のコドンとPE遺伝子の残部との間に有する。pVc401をRs a lで部分的に切断し、次にXholで切断し、そして2.8Kb断片を単離 した。T7ブロモータ下流の成熟CD4の最初のアミノ酸178個CCD4 ( 17B))とPE40との間に融合遺伝子を有するプラスミドpcD4sPE4 0TM1はR8alとXho lで制限され、1.3Kb断片を単離した。
pcD4sPE40TM1(7)構築を以下ニ示した。pcD4SPE40TM 1から(7)1.3Kb断片をpVC401からの2.8Kb断片と連結しプラ スミドI)VC403を製造した。このプラスミドは、その他の種々のPE遺伝 子を導くのに使用され得るCD4 (178)とPE40遺伝子との結合部にN de1部位を有する。
pCD4SPE40TMIの構築 CD、4のアミノ末端の2つの免疫グロブリン様ドメインを含む0 、 70  k b BcoR[−8a、1[断片はpCD4fから切り出され、そしてM1 3mp18にクローン化された。
生成する組換え77一ジmp18cD4TM1をdut−ung−株中で増殖さ せ、そして単鎖鋳型DNAを、CD4の178番目のアミノ酸であるアラニン残 基をコード化するコドン直後にヒスチジンとメチオニン残基をコード化するNd e[部位(CATATG)を含む33merオリゴヌクレオチドTM21でアニ ール化した。第2の鎖合成の後、二本鎖DNAを野生型株に形質転換し、そして 突然変異クローンmp 18CD4TM21をNdel消化により選択した。
融合タンパク質のための最後の発現プラスミドをより容易に得るために、中間体 プラスミドpcD4PB40TMIを以下のように構築した。PE40を含む1 .23kb断片は、pVC8を8coR[で消化し、DNAポリメラーゼ1クレ ノー断片で粘着端に充填し、そしてそれをXba fで消化することによりpV C8から切出された。
断片をpcD4LTM1 (372個のアミノ酸CD4のための発現プラスミド )の5.21kb断片と連結した。
断片はプラスミドを5ailで消化し、DNAポリメラーゼ■クレノー断片で粘 着端に充填し、そしてそれをNhelで消化することにより得られ、pCD4  PE40TMIを得た。このプラスミドから5.72kbNde+(部分的)− BcoRI断片を切出し、そしてmp 18CD4TM21の0 、 69 k  b Ndef −EcoRI断片と連結し、pCD4SPE40TM1を得た 。このプラスミドはアミノ末端にCD4の最初の178個のアミノ酸、次に2分 子を結合するのに使用されるNde1部位から誘導されたヒスチジンとメチオニ ン残基、次いでカルボキシ末端のPE40配列からなるアミノ酸546個の融合 タンパク質を発現し得る。
プラスミドpVc403の寄託は、アメリカ合衆国。
20852メリーランド、ロックヴイレ、パークロウン・ドライブ12301の アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に1988年6月 29日に行い、寄託番号は67739である。寄託物は寄託日から30年間また は最後の寄託試料の請求日から5年のより長い方の間生存したまま保管され、も し生存していない場合は再寄託するであろう。そして法律に特に制限のない場合 一般に分譲される。特許および商標庁の長官は請求に応じて寄託物を利用するで あろう。
CD4 (178)−PE40の精製および特徴づけプラスミドpVc403を 有するBL21(λDE3)をLB培培地チアンピシリン100μg/ml)と ともに37°Cで増殖させ、1nMイソプロピルD−チオガラクトシド(IPT G) で0Dsse、、0.6+::誘導し、そして保温を37℃で90分間続 けた。細胞をベリプラズマとスフェロプラストに分画した。スフェロプラストを TE(50mM)リスpH8,0,1mM  EDTA)中に懸濁し、100ワ ツトで各々30秒間超音波処理し、そして1100000Xで60分間回転させ 、上澄(サイトプラズマ)とペレット(細胞封入体を含む)に分離した。局在実 験のために、ペレットをTE中に懸濁し、そして種々のフラクシヨンをADPリ ボシル化アッセイおよび5DS−PAGEにより、クマーシーブルー染色および PEに対するウサギ抗体との免疫プロッティングを用いて分析した。
CD4 (17B)−PE40の部分精製のために、変性/再生法が使用された 。pVC403を有するBL21(λDE3)の培養液500−を導き、細胞封 入体ペレットを上記のように調製した。ペレットを抽出緩衝液(グアニジ:/M CI  7M、)リスHc1 0.1MpH8,0,EDTA  1mMおよび DTTlmM)6、  5rn1中に懸濁し、そして20秒間8回超音波処理を 行う。懸濁液を冷室で1時間攪拌し、そして100000×gで15分遠心分離 し、上澄みを確保する。上澄み(6,5−を迅速に撹拌しながら冷リン酸緩衝化 食塩水500rnlに滴下して添加する。48時間後、一部を以下のように精製 する:緩衝液A()リスHC120mMpH7,7)に対して8時間、11で2 回交換して110−を透析し、0.45mフィルターを通してろ過し、そしてモ ノQカラム(HR515)に1m、/分の流速で注入する。カラムを5−緩衝液 Aで洗浄し、次に25−グラジェント(0−0,5M  NaC1)で、そして 最後に緩衝液A中のLM  NaC15−で展開する。
一部の11Niを集め、そして全タンパク質、ADPリボシル化活性および固定 化された抗PE抗体と抗CD4モノPe1−フリーズ)とを用いるエリザによる 反応性を分析した。タンパク質濃度はブラッドフォード試薬を用い標準としてウ シ血清アルブミンで決定された。ADPリボシル化活性は単位/mlとして表現 された;1単位は同じアッセイ条件下で決定されたPE40 1μgの活性に等 しい。5DS−PAGEのために、試料はラエムリ試料緩衝液と煮沸され、モし て10−15%グラジェントゲル(Pha s tGe 1 s、ファルマシア )上で電気泳動された。精製の分析は図2に示されている。
(a)再生可溶性CD4 (178)−PE40のモノQカラムクロマトグラフ ィー 再生された材料110dCタンパク質6■)をモノ1カラムに注入し、タンパク 質をNaC1グラジェントで溶出し、モして1−のフラクションを集めた。
(b)精製の種々の段階での試料の5DS−PAGEゲルをクマーシーブルーで 染色するか(列1−3)、またはPEに対するポリクローナル抗体で免疫ブロッ ティングしたC列4−6)。列1および4.スフェロプラスト;列2および5. モノQカラムからのフラクション19;列3および6.実際のPB<1100n 、タンパク質標準の分子量はKdで示されている。実際のPEの分子量は66K dである。
HIVエンベロープタンパク質gp120へのCD4 (178)−PE40の 結合の表示 この特定の結合性相互作用を示すのに2つの方法が用いられた。第1はCD4  (178) −PE40+PEに対する抗体と一緒の標識されたgp120の共 沈殿を含む。〔’S)−メチオニン標識gり 120を含む培地がワクシニア/ バクテリオファージエフハイブリッド発現系を用いて上記したように得られた。
CV−1細胞を2つのワクシニアウィルス組換え体に共感染させた:バクテリオ ファージT7ブロモータの制御下でgl) 120の分泌体(HIV−1,II IB単離体)をコード化するvPE6およびワクシニアウィルス7.5にプロモ ータにより駆動されたT7RNAポリメラーゼをコード化するVTF7−8゜■ S標識gp120を含む培地51を粗製再生CD4 (178)−PE40 9 0fと4℃で4時間予備保温した。抗PE抗血清(2μりを添加し、そして4℃ で一晩保温した後、免疫複合体をプロティンバーアガロース(カルビオケム)1 01と沈殿させた。洗浄した免疫沈降物を10%ゲル上で5DS−PAGEによ り分析し、そして蛍光写真によりタンパク質バンドを可視化した。分析は図3人 に示されている。(”S)−標識gp120を含む培地の混合物から沈殿させた 免疫複合体は列3に示されている。対照として、抗PE(列1)またはCD4  (178)−PE40 (列2)のいずれかが省かれた。
第2の方法は免疫蛍光を含む。6−2311プレート(コスタ−)の35mm中 のCV〜1細胞の群落単層をgp160をコード化する組換えワクシニアウィル ス(HIV−1,I[[B単離体)にワクシニア7.5にプロモータの制御下で 感染させた。感染の多重度は1.5だった。
対照として、細胞をvTF7・−3(上記参照)に感染させた。感染10時間後 、CD4 (178)−PE40(モノQカラムのフラクション191図2参照 )を最終毒素濃度50μg/mlまでPBS+0.2%(w/v)ウシ血清アル ブミン中に添加した。4℃で1時間後、皿をすすぎ、そしてポリクローナル抗P E抗血清CPBS+0.2%(w / w )ウシ血清アルブミン中1+50Q )とさらに1時間4℃で保温した。細胞を次にローダミンに結合したアフィニテ ィー精製ヤギ抗ウサギIgGと保温した。細胞をホルムアルデヒドで固定し、マ ウントし、そして写真撮影した。図3B、8C,3Dおよび3Eに示された分析 において、HIV−1gp160遺伝子を含む組換えワクシニアウィルス(3B および3G)または対照ワクシニア組換え体(3Dおよび3B)のいずれかに感 染させた。3Bおよび3Dは蛍光顕微鏡写真であり、3Cおよび3Eは相当する 位相顕微鏡写真である。
バーは350倍で20μmを示す。
HIVエンベロープ糖タンパク質を発現する細胞に対する選択的細胞毒性の表示 2つの試験系が使用された。第1は組換えワクシニアウィルスによりコード化さ れたHIVエンベロープ糖タンパク質を発現する細胞を含む。2回のアッセイが 24ウエルプレートの18mmウェル(コスタ−)で行われた。
CV−1細胞を90%群落まで増殖させた(ウェルあたり2X10”細胞)。示 された組換えワクシニアウィルスを、2.596ウシ胎児血清を補足したダルベ ツコのMEMo、25m1中に20の感染多重度でウェルに添加した。時折揺ら しながら90分後、培地を除去し、そして通常のメチオニン濃度10%を含有す る同様の培地l−に置き換えた。7.5時間後、ダルベツコのリン酸緩衝化食塩 水中の上記毒素調剤0.05+nlを示された最終濃度となるように添加した。
保温を4時間続けた後にll5−メチオニン20μCiを無メチオニン培地0. 05d中の各ウェルに添加した。1時間後、標識培地を除去し、次にウェルをダ ルベツコのリン酸緩衝化食塩水1−で2回すすぐ。011%(W/V)ウシ血清 アルブミンを含む0.1N  NaOH0,5−中に細胞を集め、そしてタンパ ク質をトリクロ酢酸で沈殿させ、そしてシンチレーションカウンターにより放射 活性を測定した。
結果は対照(毒素無添加)の含有量に対する%として表現される。図4Aに示さ れた分析において、黒ヌリの記号は、gpieoをコード化するワクシニア組換 え体に感染させた細胞を示し、一方、白ヌキの記号は、バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼをコード化する対照ワタシニア組換え体vTF7−3に感染 させた細胞を示す(図3の記載参照)。使用された毒素調剤は、(△、ム)PE 、(0,・)PE40、(ロ、閣)CD4 (178) −PE40である。
第2の試験系はHIVに遺伝的に感染させた細胞を使用した。8E5はHIV− 1(LAV)ゲノムの単一組み込みコピーを含むヒトT細胞系である。産生され たヴイリオンは逆転写酵素遺伝子における未熟な鎖停止突然変異により非感染性 である。対照として、親の感染されなかったA3.01細胞系が使用された。ア ッセイは24ウエルプレート中で2回行われた。10%ウシ胎児血清を補足した RPM11部十メチオニンを欠く同様の培地8部を含有する培地0.9−中の上 記細胞系7×10″細胞を個々のウェルに接種した。示された毒素調剤はダルベ ツコのPE30.02Tni中に添加され、示された最終濃度111%を得た。
17.5時間後、完全培地0゜1−中のll5−メチオニン10μCiを各ウェ ルに添加し、そして保温を1時間続けた。
次にウェルの内容物を遠心管に定量的に移し、ベックマン遠心機中280Orp mで10分間回転させた。上澄みを除去し、そしてペレットを0.1%(w/v )SDS中に懸濁した。ホワットマンGF/Cフィルターを用いてトリクロロ酢 酸沈殿により一部の5(1’を分析した。結果は対照(毒素無添加)の含有量に 対する%として表現される。バックグランドの値はPE5gと細胞をけ保温する ことにより得られた。3%のみの対照含育物を示すこの値は計算の際に差し引か れ、図4Bに示されたデータを得た。黒ヌリの記号は8E5細胞を示し、一方、 白ヌキの記号はA3.01細胞を示す。使用された毒素調剤は、(△、ム)PE 、(0,・)PE40、(口、II)CD4 (178)−PE40である。
結果 図1に示されるように、CD4の最初のアミノ酸178個とPEのアミノ酸1− 3と25(−813をコード化するキメラ遺伝子が構築された(図1)。PEの この部分(PE40と示される)はドメインIを欠(が、しかしそれぞれ転移お よびADPリボシル化に関するドメイン■および■を保持する。プラスミドpV c403はまた、E、 coLi BL21 (λDE 3)中での高い発現の ための、バクテリオファージT7遅延プロモータおよびシンーダルガルノリポソ ーム結合性配列を含む。CD4(178)−PE40と表されるキメラタンパク 質は大量に合成され、細胞内に保持され、そして超音波処理されたスフェロプラ ストの110000Xベレツト中の細胞封入体と主として結合していることがわ かる。変性タンパク質は約eooooの予想Mrを有し、免疫プロット分析(下 記参照)によりPEに対するポリクローナル抗体と反応した。
不溶性タンパク質のグアニジンでの変性および急速希釈を含む精製スキームが使 用された。エリザは、天然PEに対するポリクローナル抗体ならびにモノクロー ナル抗体0KT4AおよびBL4と反応させたCD4(178)−PE40の再 生体はCD4を導くことを示した。
ハイブリッドタンパク質の酵素活性はアフィニティー捕獲法により示されており ;30%までのADPリボシル化活性は0KT4Aモノクロ一ナル抗体により選 択的に免疫沈降され得る。
CD4 (178)−PE40の高度に精製されたモノマ一体はモノQカラム上 での再生タンパク質のクロマトグラフィーにより得られた(図2A)。ドデシル 硫酸カトリウム(SDS)の存在下でのポリアクリルアミドゲル電気泳動による 各フラクションの分析は、フラクション19がPEに対するウサギポリクローナ ル抗体と反応するモノマー融合タンパク質を少なくとも80%の純度で含有する ことを示した(図2)。TSK−250ゲルろ過カラムでのフラクシヨン19の さらなる精製は、融合タンパク質が60000Mrタンパク質と予想される溶出 容量の対称ピークとして溶出されることを示した。
SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動は約aooo。
ダルトンのタンパク質に相当する単一バンドの存在を示した。
CD4 (178)−PE40のgp120への結合能力を決定するために、2 つのアッセイが用いられた(図3)。最初はCD4 (178)−PE40を可 溶性(”S)−メチオニン標識gp120と混合し、そして抗PE血清とで得ら れた免疫複合体をプロティン八アガロースに結合し、モしてSDSポリアクリル アミドゲル電気泳動により解析した。図3Aに示されるように、標識gp120 をCD4 (178)−PE40と共に特異的に共沈殿させた。第2は、CD4  (178)−PE40の細胞結合gl)120への結合を免疫蛍光顕微鏡によ り確認した。HIVエンベロープ糖タンパク質は発現系に基づくワクシニアを用 いてCV−を細胞中に産生された。外部gl)120と膜透過gp41サブユニ ットの両方はgp160をコード化する組換えワクシニアウィルスに感染させた 細胞の表面に存在し;さらに、そのような細胞はCD4産生ヒト細胞と混合した とき大きいシンジチアを形成する。図3Bは、CD4 (178)−PE40が gp160をコード化する組換えワクシニアウィルスに感染させたCV−1細胞 に結合するが、しかし対照の組換えワクシニアウィルスに感染させた細胞には結 合しないことを示した。さらに、特定の対照は、CD4(178)−PE40ま たは抗PE抗体のいずれかが省かれているならば蛍光が観察されないことを示し た。以上、これらの結果は、CD4 (178)−PE40が溶液または細胞表 面においてgp120と結合することを示す。
実際のPEの細胞への結合、次いで細胞質への内在化および転移によって、結果 的に、伸長ファクター2のADPリボシル化およびタンパク質合成の引き続く阻 害および細胞死を導く。HIVエンベロープ糖タンパク質を発現し、タンパク質 合成の阻害を導(細胞によりCD4(178)−PE40が選択的に内在化およ び転移されるか否かを決定するために2つのアッセイが用いられた。
1つは、組換えワクシニアウィルスに感染させた細胞への効果が調べられた。
図4Aは、gp160をコード化する組換えワクシニアウィルスに感染させたC V−1細胞内でのタンパク質合成がCD4 (17g) −PE40への暴露4 時間後にかなり阻害されたことを示す(IDロ27ng/at’)。
一方、対照の組換えワクシニアウィルスに感染させた細胞はハイブリッド毒素に 対する感受性はより低かった( I Die> 1000 n g/mj) o 実際のPEが使用された場合、gp160発現性および対照組換えワクシニアウ ィルスに感染させた細胞は同程度に感受性だった(ID so” 100 n  g / J)  ;それらはまた、細胞結合性ドメインを欠<PE40に対して 同程度に不惑受性だった( ID5s> 1000 n g/mj) 。HIV xンベローブタンパク質の発現は細胞をハイブリッド毒素に対して非常に感受性 にすること、および特異性はCD4部分により与えられることを我々は結論する 。
CD4 (178)−PE40の選択性および効果を評価するための第2の系と して、非感染ヒトリンパ細胞系(A3.01)およびHIVに遺伝的に感染され る娘細胞系(8E5)が標的として試験された。8E5細胞はそれらが単一の組 み込まれたウィルスゲノムを含み、gp120を包含するHIVタンパク質を構 造的に合成し、CD4産生細胞と混合されるときシンジチアを形成し、そして新 しい粒子を産生ずるから、試験的な研究に特に適している。CD4 (178) −PE4 C1)8E5細胞への添加はタンパク質合成の阻害を導<:1100 n/艷のID5=(毒素添加後17.5時間で測定された)は、HIV感染細胞 がハイブリッド毒素に対して高度に感受性であることを示す(図4B)。一方、 fiA3.01細胞におけるタンパク質合成はこれらの条件下でCD4(178 )−PE40に対して耐性である。両方の細胞系は実際のPEに対して中程度に 感受性であり(IDs*=500ng/mj)、そしてPE40により影響され なハイブリッド毒素の治療可能性の評価において、所望の標的以外のm胞に対す る影響を考慮しなければならない。CD4に対する天然レセプターは抗原提示細 胞表面のクラス■主要組織適合(MHC)分子であると考えられているから、B リンパ球およびマクロファージはキメラ毒素により影響され得る。しかしながら 、示された試験は、CD4 (17B)−PE40がラジ細胞(大量のMHCク ラス■分子を発現するB細胞系)においてタンパク質合成を阻害しないことを示 した。この結果は、試験管内では可溶性CD4がCD4/MHCクラス■相互作 用への阻害効果を有しないという発行された報告と一致し、そしてCD4のモノ マ一体がクラス■抗原に対する比較的弱いアフィニティーを存し得るということ を示唆する。
これらの結果は、HIV感染リンパ球が、有力なシュードモナス外毒素への第2 および第3のドメインに連結されたヒトCD4の178個のアミノ酸部分を含む E、 coli内で産生されたハイブリッド毒素により選択的に殺されたことを 示す。組換えワクシニアウィルス発現ベクターでの追加の実験は、キメラ毒素に 対する感受性がHIVエンベロープタンパク質の発現から生じることを示した。
HIV感染および組換えワクシニアウィルス感染細胞系の両方に対して、選択性 はキメラタンパク質のCD4g分により媒介される。3つの実験においてタンパ ク質合成の50%阻害に必要な精製再生CD4(178)−PE40の濃度は− あたり27ないし100sgの範囲である。その他のPE融合タンパク質でのデ ータに基づいて、動物に重大な非特異的毒性なしにそのようなレベルを達成する ことは困難でない。さらに、CD4 (178)−PE40はHIV−1の変形 株ならびにHIV−2に感染された細胞に対して有用であり得る。なぜならば、 これらの全てのウィルス株のエンベロープタンパク質は広い抗原変異にもかかわ らずCD4に対して結合特異性を保持するからである。
要するに、ここに示されたデータは、融合タンパク質CD4 (178)−PE 40がHIV感染細胞を特異的にそして有効に殺すことを明らかに証明する。こ のことは、この組換え毒素をエイズの制御および治療のための治療剤として使用 することを可能にする。本発明に係る治療用組成物はHIV感染細胞を殺すため の有効量の組換え毒素を薬学的に許容性のビヒクルと共に含有し、必要ならば例 えば生理学的食塩水、緩衝溶液等も含有する。
毒素はあらゆる経路により、全身または局部に、よりよい効果が得られるように 投与され得る。エイズを制御または治療する方法は、エイズ感染細胞と、HIV 感染細胞を殺すか、またはHJVIg染に続いて生じる融合およびシンジチア形 成を阻害するための有効量の組換え毒素(CD4 (I 78)−PE40融合 タンパク質〕とを接触させることからなる。
本発明は少なくとも以下の点でエイズのその他の治療とは全(異なり、そしてそ れらに比べ有効であることをここで記載することは重要である。
1、CD4の可溶性誘導体は、おそら(ウィルスの細胞結合CD4への結合能力 と競合することにより、培養液中で細胞のHIV感染性を阻害することが報告さ れていた。あらゆる特定の理論と関連させることなしに、本明細書に記載された 本発明は異なる機構、すなわちHIVに既に感染された細胞を殺すことにより作 用することが考えられる。この点に関し、可溶性CD4がウィルスを細胞に感染 させた後に添加された場合効果はより低いことが報告されていたが、これとは異 なり感染後に細胞を殺すCD4毒素が生じた。ハイブリッド毒素がHIV感染細 胞の標的撲滅に加えて可溶性CD4でみられた感染性の競合的阻害を生じること は記載されるべきである。
■。タンパク質毒素(リシン)に化学的に結合した抗gp120マウスモノクロ ーナル抗体からなる免疫毒素を用いるHIV感染細胞の選択的撲滅もまた報告さ れていた。しかしながら、本発明のCD4 (178)−PE40融合タンパク 質はこの免疫毒素に比べて多(の利点を存する:(a)免疫毒素の場合、使用さ れる抗体はタイプ特異性であり、そしてHIV−1の異なる単離体からのgp1 20に結合しない。これに対し、CD4 (178)−PE40はHIV−1の 異なる株ならびJ:HIV−2に対して使用され得る。なぜならば、これらの全 てのウィルスはレセプターとしてCD4を使用するからである。
CD4レセプター特異性に対するこの要求のために、CD4毒素ハイブリツドタ ンパク質に耐性であるHIVの変種が生じるであろうことはきわめて疑わしく、 一方タイブ特異性モノクローナル抗体にもはや結合しない変種はしばしば生じる 。ら)免疫毒素は制御が難しい化学的カップリング操作により製造され、それ故 に結合体の均一性を求めることが困難で、収率が低い。これに対し、組換えCD 4 (178)−PE40融合タンパク質は標準的な方法を用いてバクテリア発 現系で大量に産生され得る。(C)  免疫毒素のマウス免疫グロブリン成分は ヒトの生体成分の免疫原になる可能性があり、それ故にその効果を損なう。これ に対しCD4融合タンパク質では、gp120発現性細胞の標的化がヒトCD4 の断片により達成され、ヒトにおいて免疫原になる可能性がない。
■、ジフテリア毒素断片Aを含むリポソームによる試験管内でのHIV感染細胞 の選択的撲滅もまた報告されていた。明らかに、これは本発明の融合タンパク質 の方法論と全く異なっている。
本発明のある一面を記載したが、当業者により行われ得る種々の変形を次に記載 する。
A、CD4部分における変形 これは例えば、CD4配列における長さの相違により達成される。CD4配列の より短いか、またはより長い変形物はHIV感染細胞の選択的撲滅を達成する毒 素に結合され得ることが見出され得る。CD4配列の長さはgp120に対する 親和性、gl)120対クラス■抗原に対する相対的親和性、体内の異なる領域 への物理的な接近しやすさ、および免疫原性に重要な意味を有し得る。
さらに、部位特異的な突然変異誘発は通常細胞の抗原に対するCD4の親和性を 低下させ、および/またはgp120に対する親和性を増加させるために使用さ れ得る。
そのような突然変異は有効な治療投与と望ましくない毒性副作用との間の窓を広 げるであろう。
B、毒素部分における変形 PEの変性はなされ得る。選択的突然変異誘発または欠失により、PE配列の免 疫原性は低下され得、そして高められたハイブリッド毒素の能力(例えばリシン やジフデリア毒素Aで転移を引き起こすことにより)は本明細書に記載された融 合技術の範囲内で同様に使用され得る。
C1発現系 バクテリア 例えばある種のf!、 coLi発現系を用いることにより、ハイブリッド毒素 の分泌体は変性/再生に使用され得る。
真核生物 哺乳類、ワタシニアウイルス、バクロウィルス、および酵母発現系もまた、当業 者に十分公知の有利な発現系として使用され得る。
第2部 材料および方法 酵素 制限エンドヌクレアーゼは二ニー・イングランド・バイオラプスまたはベセスダ ・リサーチ・ラボラトリーズから入手された。DNAポリメラーゼ1のクレノー 断片およびT4DNAリガーゼはニュー・イングランド・バイオラプスから入手 された。
抗体 ネズミ抗CD4mAbは以下の供給源から入手された:MT151.ベーリンガ ーーvンハイム;Leu3A。
ベクトン・ディッキンソン;0KT4,0KT4人、0KT4B、0KT4C, 0KT4D、0KT4Bおよび0K74F、エム、タレ、オルト・ダイアグノス テイクス。281のネズミ抗gp120mAbが使用された=2B12.1(エ ピトープ、ペアバートン、オレゴン)およびハイブリドーマ902からの組織培 養上澄み(ビー、チェセブ口、ナショナル・インステイチュート・オブ・アレル ギー・アンド・インフエクシャス・デイズイーズ、ハミルトン、マサチューセッ ツ)。マウスIgGに対するウサギ抗血清(重鎮+軽鎖)はICNから購入した 。
プラスミド CD4cDNAはディー、リフトマン(カルホルニア大学、サンフランシスコ) により寄贈された。プラスミドpCD4−GEM4 (ナショナル・インステイ チュート・オブ・アレルギー・アンド・インフェクシャス・デイズイーズ、ベセ スダ、メリーランドのニー、ラブソンから入手された)は、pGEM4 (プロ メガ・バイオチク。
マジソン、ウイスコンシン)のEco RI−BaII+旧部位内にクローン化 された5 ” Eco R1および3 ’ Barn旧リンカ−(Maddon 等、同上)を有するCD4cDNAの全長コピーを含む。pTF 7−5は唯一 の1artt旧部位により分断され、そして右側および左側ワクシニアチミジン キナーゼ遺伝子配列により両側が挟まれているバクテリオファージT7ブロモー タおよびターミネータを含む(図1参照)。
組換えプラスミドの構築および調製はManiatis等、1982、 MoL ecuLar CLoning: A Laboratory ManuaL   (コールド・スプリング・ハーバ−研究所、コールド・スプリング・ハーバ− 、ニューヨーク)により概略が記載された方法に従って行われた。DNA断片は エルティップd法(Schleicher &5chuell)を使用すること により低融点アガロースゲルから精製された。プラスミドはアルカリNa D  o d S O4溶解法(Birnboim等+ 1979. NucLeic  Ac1ds Res、 7.1513−1523)により単離され、そしてC sC1/臭化エチジウム平衡密度勾配遠心分離により精製された。
ウィルスおよび細胞 ワクシニアウィルス組換え体vTF 7−8はワクシニアP7.5プロモータの 制御下にあるバクテリオファージエフ遺伝子1 (T7RNAポリメラーゼをコ ード化する)を含む(Fuerst等+ 1986. Proc、 Natl、  Acad、 Sci。
IJsA 83.8122−8126) 。v P E 6はHIV−1!ンベ ローブ遺伝子(IIIB単離体、クローンBH8)に連結されたバクテリオファ ージT7ブロモータを、コンセンサスレトロウィルスエンベロープ部位人rg− Glu−Lys−Argをコード化する配列の直前に試験管内突然変異により挿 入された終止コドンと共に含むpTF 7−5から誘導されたワクシニア組換え 体である。このウィルスはvTF7−3に二重に感染された細胞中でgp120 の分泌体の高レベルの発現を導く。
CV−1サル肝臓細胞を10%0%ウシ胎清を含有するダルベツコの変形イーグ ル培地中で増殖させた。
発現条件 一時的発現のためのトランスフェクション試験はFuerst等、同上に記載さ れたものと同様の条件を用いて行われた。CV−1細胞を25jフラスコ中に9 0−95%の集落まで増殖させ(2,5X10@細胞)、そして2.5%ウシ胎 児血清を存する培地中で細胞あたり30プラ一ク形成性単位(p f u)の多 重度でvTF 7−3に感染させた。フラスコを時折ゆらして37℃で30分間 ウィルスを吸着させ、その後、接種物を除去し、そしてリン酸カルシウム沈殿さ れたプラスミドDNA5μgを含むトランスフエフシコン緩衝液1−で置き換え た。時折ゆらして37℃で30分間保温した後、2.5%ウシ胎児血清を含有す る培地5−を添加した。37℃で4時間後培地を除去し、そして2.5%の透析 ウシ胎児血清を含有するシスティンを含まない培地2−4ydと共に15−60 分間細胞を保温した。この培地を次に−あたりL−(”S)システィン0.1− 0.3mC1(アマルシャム、1.3Ci/mmol ; IC1=37GBq )を補足した同一培地2.25−に置き換えた。標識は37℃で4−5時間行わ れ、その後2.5%ウシ胎児血清を含有する完全培地0.25−を添加した。3 6時間後、培地を集め、そしてサバント高速微量遠心分離機中、最初に200O rpmで5分間、次に11000Orpで30分間遠心分離した。生成する上澄 みは次の分析に使用された。
分泌されたgl)120の試験のために、二重ウィルス感染が報告されたもの( Puerst等、 1987. MoL、 Ce11. Bior、 7.25 38−2544)と同様のプロトコルを用いて行われた。上記のようにフラスコ 中で増殖させたCV−1細胞を2.5%ウシ胎児血清を含有する培地1−中のv TF7−3およびvPE6 (細胞あたり各々15pfu)に感染させた。37 ℃で90分の後、ウィルス接種物を除去し、そして2.5%ウシ胎児血清を含有 する新鮮培地で置き換えた。非標識感染の場合、保温を37℃で23時間続け、 その後培地を集めた。代謝標識のために、保温を10.5時間続け、その後培地 を除去し、そして細胞を2.5%透析ウシ胎児血清含有のシスティン非含有培地 中室温で15分保温した。この培地を次に−あたり(”S)システィン0.1m C1を補足した同様の培地2.25−に置き換えた。保温をさらに7時間続け、 そして次に培地を集めた。37℃での標識5時間の後、2.5%ウシ胎児血清含 有の完全培地0.25−を添加した。これらの感染からの培地はトランスフェク ション試験のために上記のように遠心分離した。
対照感染は、ウィルス接種物がvTF 7−3のみを含有する(細胞あたり30 pfu)ことを除いて同様に行われた。
放射免疫沈降 特定の反応条件は上記した図面の説明のものど同様である。プロテアーゼインヒ ビター緩衝液は0.1mMNα−(p−トシル)リジンクロロメチルケトン、0 ゜1mML−1−トシルアミド−2−フェニルエチルクロロメチルケトン、50 mMヨードアセトアミド、0゜01mMロイペプチン、およびアプロチニンを0 .02%(重量/容量)アジ化ナトリウムと共にリン酸緩衝化食塩水中−あたり 70力リクライン単位含有する。プロティンA−アガロース(カルビオケム)で 集められた免疫複合体は沈殿され、そしてサバント高速微量遠心分離機中、30 00rpmで5分間の遠心分離により3回洗浄された。
N a D o d S O4/ポリアクリルアミドゲル電気泳動Laemml i 等、  1970.  Nature (London) 227. 68 0−685の方法が図面中に記載されたアクリルアミドゲル濃度で用いられた。
ゲルはEN”HANCE にューイングランド・ヌクリアー)を用いる蛍光写真 により分析された。
14C−メチル化タンパク質分子量マーカー(アマルシャム)はりゾチーム(M r14000)、カルボン酸アンヒドラーゼ(Mr30000)、卵黄アルブミ ン(Mr46000)、ウシ血清アルブミ:z(Mr69000)、ホスホリラ ーゼb(Mr93000)およびミオシン(Mr200000)だった。
結果 可溶性CD4断片の発現 本研究において使用された発現系はPuerst等、同上の記載に基づいている 。哺乳類細胞をワクシニアプロモータに連結されたバクテリオファージT7RN Aポリメラーゼ遺伝子含有の組換えワクシニアウィルス(vTF 7−3)に感 染させ、次にバクテリオファージT7ブロモータと転写ターミネータ領域により 両端が挟まれた当該標的遺伝子含有のプラスミドベクターでトランスフェクショ ンさせた。T7RNAボメラーゼはトランスフェクションされた細胞の細胞質に おいて当該遺伝子の高レベルの転写を媒介する。本発明に従って、プラスミドベ クター (pEB−2)はT7ブロモータと転写ターミネータとの間に、2つの 新規な単一制限部位CEco R1およびStu I)を含み、その直後にユニ バーサル翻訳終止配列が続くことが示された。このベクターをf!co R[お よびStu■で切断した後、EcoR1部位および31プラント末端を含むあら ゆるDNA断片を適当な配向に強制クローン化し得る。DNA挿入部が、翻訳開 始コドンであるが、しかし特定の遺伝子のための隣接コード領域の一部を含むな らば、一部切除されたポリペプチドが発現される。合成終止コドンが枠内にある かによって、短縮されたポリペプチドもまた、ベクターによりコード化された3 個までの付加的なC末端アミノ酸を含有し得る。
本研究のために、CD4cDNAのEco R[−5he I DNA断片はp EB−2に挿入され、もう1つのプラスミドを得、これはpCD4と表される( 図5)。報告され4は通常のN末端を有するCD4の一部切除変種をコード化す ることが予想される:単一配列の切断は成熟CD4の最初の177個のアミノ酸 (最初の2つの免疫グロブリン様ドメイン)を含有し、そしてコンセンサスN結 合グリコジル化部位を含有しないポリペプチドを生じるであろう。それ故に、こ の断片は培地中に分泌されることが予想される。p CD 4 tのDNA配列 分析は、この断片もまたC末端プロリンおよびベクターのUTS配列から誘導さ れるアルギニン残基を含むことを示した。
図6AおよびBは、vTF7−3で感染させ、そして異なるプラスミドでトラン スフェクションさせた細胞を用いる代謝標識された一時的発現の結果を示す図面 である。NaDodSO,/ポリアクリルアミドゲル電気泳動分析は、対照プラ スミドpEB−2でトランスフェクションさせた細胞の培地がポリペプチドバン ドの複合パターンを含み(列3);pcD4+でトランスフェクションさせた細 胞からの培地は同様のポリペプチドバンドの複合パターンならびにこのプラスミ ドによりコード化された一部切除CD4ポリペプチドと予想される位置に付加的 な淡いバンドを含む(列1)ことを示した。種々のネズミ抗CD4mAbの混合 物での免疫沈降分析は、このバンドがCD4分子の断片を実際に示すものである ことを証明した。それは免疫沈降の後に培地から選択的に除去され(列2)、そ してp CD 4 、でトランスフェクションさせた細胞の培地からは特異的に 沈降したが(列5)、しかしpEB−2でのものは沈降しなかった(列6)。培 地フラクションから免疫沈降し得るこの標識ポリペプチドの量は、界面活性剤可 溶化細胞ペレットフラクションからの沈降可能量をはるかに越えていた(データ は示されていない)。それ故に、p CD 4 rはCD4分子の細胞外領域の N末端の177個のアミノ酸残基(およびベクターからの2つの残基)からなる 所望の断片をコード化すること、および該断片は培地中に可溶性の形態で分泌さ れ、そして抗CD4mAbとの反応性を示すことが結論される。
エピトープ分析 種々のアッセイを用いることにより、さまざまな実験が、特定の抗CD4mAb はCD4とHIVエンベロープ糖タンパク質との相互作用を阻害する能力におい て広(異なることが示された(McDougal等、同上; 5odroski 等、同上; La5ky 1987. Ce1L 50.975−985; L udin等。
同上;McDougal 1986. J、 ImmunoL、 137.29 37−2944; 5attenatu等、同上)。それ故に、エピトープがp CD4、によりコード化された可溶性CD4断片上に発現されることを試験する のは興味深い。図7はp CD 4 tでのトランスフェクション後に代謝標識 された細胞の培地からの標識免疫沈降分析により得られた結果を示す。重要なこ とには、特定のmAbと断片との反応性と、CD4工ンベロープ糖タンパク質相 互作用を阻害するためのmAbの能力と間に密接な関係が見出された。従って、 強い免疫沈降はmAbMT151、Leu3A、0KT4A、0KT4B、0K T4D、0KT4Bおよび0K74Fとで得られ、それらの全ては膜結合または 可溶性gp120とCD4との相互作用を阻害することを示した。
これに対し、mAbOKT4は断片を免疫沈降させず、これは膜結合または可溶 性gp120とのCD4相互作用を阻害し得ないという報告と一致した。mAb OKT4Cは、完全なHIVとCD4との相互作用を阻害しない(McDoug al等、同上; 5attenatu等、同上)、そして可溶性gp120のC D4への結合を阻害する能力が比較的弱い(Lundin等、同上)という報告 と一致して、断片とのほとんど検出できない反応性を示した。
種々の抗CD4mAbはまた、リンパ細胞系の表面のCD4に対する特定の抗体 の結合を阻害するためのトランスフェクションされた細胞からの非標識培地の能 力を測定する他のアッセイにおいて試験された。結果は免疫沈降分析を支持した : p CD 4 rでトランスフェクションされた細胞からの培地はmAbM T151、Leu3人および0KT4Aの結合を阻害したが、しかしmAbOK T4の結合には影響を与えなかった(データは示していない)。それ故に、HI V阻害性抗CD4mAbにより検出されたエピトープはCD4の細胞外領域のN 末端の177個のアミノ酸残基内に包含されること、およびこれらのmAbに対 する機能的エピトープは全長CD4の半分以下が合成されるとき産生され得るこ とが結論される。
CD4断片と可溶性gp120との相互作用CD4断片がgp120と特異的相 互作用し得る否かを次に決定した。これらの分子の複合体の形成を試験するため に、可溶性gP120を発現する代謝標識された細胞からの培地をCD4断片を 発現する代謝標識された細胞からの培地と混合した。次に、ネズミ抗gp120 mAbがgp120と一緒になったCD4断片と特異的に共沈殿するかどうかを 評価した。そのような共沈殿試験の結果は図8Aに示されている。多(の標識バ ンドがgl)120およびCD4断片を含有する培地の初期混合物中に観察され た(列1);抗gp 120mAbは2種のタンパク質:gp120およびCD 4断片を特異的に沈殿させた(列6)。CD4断片バンドの同定は、断片含有培 地が反応から省かれたときのその不在により(gp120バンドだけが観察され る)(列3)および断片含有培地が抗CD4mAbと免疫沈降したとき単一バン ドでの移動により(列7)確認された。
通常の培地(列4)またはT7RNAポリメラーゼを発現するワクシニアウィル スでだけ感染させた代謝標識細胞からの培地(列5)のいずれかがgp120含 有培地の代わりに使用されたとき断片バンドの不在から判断して、抗gl)12 0免疫沈降物中のCD4断片の存在はgp120との実際の複合体から生じた。
免疫沈降後に残留する上澄みの分析は、この実験条件下では、はとんど全てのC D4断片がgp120と複合体形成し、そして抗gl)120mAbによる複合 体の免疫沈降はほぼ完全であることを示した(データは示されていない)。これ は結合反応に対する高い親和性を示した。
この相互作用の特異性をさらに分析するために、可溶性非標識gl)120が抗 CD4mAbによるCD4断片の免疫沈降に競合するかどうかを決定した。図8 Bに示されるように、gp120を含有する非標識培地はOKT4AmAbによ るCD4断片の免疫沈降を強(阻害した(列1と3を比較せよ)。一方、gp1 20を含有しない培地(T7RNAポリメラーゼを発現するワクシニアでのみ感 染させた細胞からのもの)は効果がなかった(列2)。それ故に、CD4断片の gp120との相互作用は全く特異的であると結論された。
要するに、ここで示された結果は、最初の2つの免疫グロブリン様ドメインを含 むCD4のN末端の177個のアミノ酸残基内にHIV結合性部位の局在の直接 の証拠を供給する。
本発明は今、HIV感染の予防のための組成物を調製することを可能にする。そ のような組成物(よ、最初の2つの免疫グロブリンタイプのドメインをCD4分 子のN末端側の半分からの最初の177個のアミノ酸残基内1こ含むCD4の組 換え可溶性一部切除体の、宿主細胞へのHIVの結合を阻害する有効量からなる 。宿主細胞のHIV感染を阻害する方法は、本発明のCD4の組換え可溶性一部 切除体のHIVに結合する有効量を供給することからなる。
第3部 あらゆる特定の理論または仮説と関連することなし番こ、CD4免疫グロブリン ノ−イブリツドタンノくり質に関する本発明の第3部の以下のユニークな面を次 善こ示す。
(al  本発明は、体液の抗体を通常包含する基本的な宿主の免疫学的防御機 構に依存する。CD4のgp120結合領域を免疫グロブリンの可変領域に置換 すること番こより、生成する分子は全てHIVエンベロープ変形物(;対して高 い親和性を獲得し、さらに選択されたエフェクター機能が使用された特定の重鎮 定常領域番こより与えられた。このことはHIVエンベロープ糖タンノくり質の 保存された決定基に対する高親和性抗体を高めるHIV感染個体の衰弱と関連す る問題を解決する。
(b)  本発明のハイブリッド分子はヒト配列のみを含有し、それにより外来 タンパク質に対する宿主免疫応答からの問題を最低限に抑える。
(C)本発明は遺伝的に細胞毒性である分子を使用しない。従って、CD4毒素 および免疫毒素を含む治療のような非特異的毒性に関する問題が非常に少ない。
(dJ  本発明のCD4免疫グロブリンノ1イブリツドタンパク質はジスルフ ィド結合されたマルチマーである(特定の構築物に基づいてダイマーまたはテト ラマー)。多価は、モノマ−CD4誘導体に比べ、細胞表面およびヴイリオンの 両方に、CD4のgp120に対する結合活性を非常に高める。これはまた、ウ ィルスの感染性の直接中和または細胞から細胞への融合により広がったウィルス の阻害を引き起こす。
(e)  免疫グロブリン領域はまた、循環中のCD4誘導体の寿命を引き延ば し、それにより直接中和およびエフェクター介在機構により仲介される存利な効 果を引き起こす。
(f)CD4免疫グロブリンハイブリツドタンパク質は完全なヴイリオンならび にHIV感染細胞を溶解させ得るが、一方CD4毒素は細胞に対してのみ作用す る。実際に、ある種のレトロウィルスの補体媒介溶解に対する支持がある(Co oper等、1979.  Springer Sewrin、 Irrrrr run。
pathoL、  2. 285−320)  。
本発明のCD4免疫グロブリンハイブリツドタンパク質を製造するためには(図 9に模式的に示されているように)、多くのファクターが考慮されなければなら ない。
第1は使用すべきCD4の領域である。それはgp120に対する高い親和性の 結合部位を非常に正確に含有していなければならない。CD4の一部切除可溶性 誘導体での試験(Traunecker等、 1988. Nature (L ondon) 331゜84−86 ;  Berger等、同上)は細胞外領 域のアミノ末端の半分(およそ180個のアミノ酸残基、最初の2つの免疫グロ ブリン様ドメインを示す)はgp120結合性部位を含むことを示す。部位関連 突然変異誘発研究(C1ayton等、 1988. Nature (Lon don) 335.363−366;  Landau等、 1988. Na ture (London) 334.159−162;  Peterson 等、 1988. CeLL、 54.65−72; Mizukami等、同 上〕は、アミノ末端の免疫グロブリン様ドメイン(およそ最初の100個のアミ ノ酸)が特に重要であり、gp120結合に十分であることを示唆する。
CD4配列の選択における考慮のためのその他のファクターは分泌形態における 相当する免疫グロブリンハイブリッドタンパク質の発現の容易性、循環中のそれ らの安定性、体内でのそれらの異なる部位への接近しやすさ、およびMHCクラ ス■抗原(細胞のCD4が相互作用すると考えられている抗原提示細胞上の表面 分子)に結合する決定基をも含む可能性を包含する。可溶性CD4での実験(H ussey等、 198B、 N(ltuγe (London) 331.7 8−81)およびCD4シユードモナス外毒素ハイブリツドタンパク質での実験 (Berger等、同上)がこれらの効果が可溶性CD4とMHCクラス■分子 との弱い結合親和性により無視されるであろうことを示唆するけれども、そのよ うな結合は、通常の作用においてCD4細胞の活性を弱める可能性がある。
第2の考慮はヒト免疫グロブリン配列の選択である。
有効なアプローチはCD4の活性領域を免疫グロブリン重鎮の定常領域に結合す ることである。生成した分子は補体に結合する、ならびに抗体依存細胞介在細胞 毒性(ADCC)に関与する細胞の表面のFcレセプターに結合する領域を包含 する。免疫グロブリンに関しては、ヒトIgG1が好ましい。これはこの免疫グ ロブリンサブクラスが補体およびADCCの両方による媒介細胞撲滅に最も有効 であることがわかっているからである(Bruggemann等、1987.  J、 Exp、 led、 166、1351−1361) 。このIgGセグ メントはCHI、ヒンジ、CH2およびCH3領域を含む。生成するハイブリッ ドタンパク質を次に、gp120、CD4およびヒトIgGに対する抗体、プロ ティンA1補体(特にCs)および免疫系の適当な細胞(例えばマクロファージ )上のFcレセプターに特異的に結合するジスルフィドホモダイマーとして分泌 させる。 考慮する第3のファクターはCD4−1gG重鎖タンパク質とヒト軽 鎖との共発現である。これらの条件下、通常のヒトIgGに対するジスルフィド 結合したヘテロテトラマー類似体が製造され、それによりCD4重鎖ハイブリッ ド分子の発現および分泌を高める。さらに、公知の補体結合性配列を含むヒトI gGの異なるサブクラスはそれらの補体結合性能が非常に異なるから、補体の結 合は重鎮定常領域の関連配列の単なる存在以外のファクターに依存するかもしれ ない。従って、より高次の構造が重要であり、そしてそれは軽鎖とのへテロテト ラマー構造に依存するようである。
このアプローチの特別な態様はCD4重鎖分子の、通常のヒト軽鎖とではなく、 ヒト軽鎖の定常領域に結合したCD4配列を含む組換えタンパク質との共発現を 含む。
生成するヘテロテトラマーは各々CD4配列の4種のコピーを含み、この多価は 感染細胞およびHIVヴイリオン表面上のgp120に対する極めて高い結合活 性を導く。キメラ遺伝子の構築およびノhイブリツドタンノくり質の発現が今例 示される。
材料および方法 材料 制限酵素は二ニー・イングランド・ノくイオラブスまたはベセスダ・リサーチ・ ラボラトリーズから購入した。
T4 DNAリガーゼはニュー・イングランド・ノくイオラブスから購入した。
以下の抗体は示した供給源から入手された:0KT4および0KT4A(オルソ ・ファーマシューテイカルズ);抗Leu3A (ベクトン・ディッキンソン) ;ネズミ抗ヒトに鎖mAb (ベーリンガー・マンハイム);ハイブリドーマ9 02からのネズミ抗gp120モノクローナル抗体(mAb)(ナショナル・イ ンステイチュート・オブ・アレルギー・アンド・インフエクシャス・デイズイー ズ、ハミルトン、マザチューセッツ);ビオチニル化ヤギ抗マウスIgGおよび ビオチニル化ヤギ抗ヒトIgG(Fc)抗体(ベセスダ・リサーチ・ラボラトリ ーズ);ビオチニル化ヤギ抗ヒトλ軽鎖抗体(アマルシャム)。
プロティ′ンA−アガロースおよびストレブタビジンアガロースはベセスダ・リ サーチ・ラボラトリーズから購入した。
中間体プラスミドpcD4cH1の構築ハイブリッドタンパク質の発現のための プラスミドの容易な構築のために、中間体プラスミドpcD4cH1が以下のよ うにして構築された(図10)。ヒトCD4cDNA全体を含む1.7 k b  BcoRI−BamHI断片がpDE4−08M4 (ナショナル・インステ ィチュート・オブ・アレルギー・アンド・インフェクシャス・ディズイーズ、ベ セスダ、メリーランドから入手された)から単離された。結合(J)領域および 3つの定常ドメイン(CHl、CH2,およびCH3)を包含する部分的ヒト免 疫グロブリンGl (IgG1)重鎖cDNAを含む1 、 2 k b Ba mHI−Smal (部分)断片がp GMH6(Liu等。
1987、 Gene 54.33−40)から単離された。これらの2つの断 片をpEB2の5julとBcoR1部位にクローン化し、pcD4cH1を得 た。
pCD4 ITMI OおよびpCD41TMI OGの構築 ハイブリッドタンパク質、CD4の最初の免疫グロブリン(Ig)様ドメイン( 1−1,09)およびヒトIgG1重鎖分子の3つのCドメインからなるCD4 (109)CH(図9)を発現するために、pcD41TM10およびpCD4 1TMI OGが以下のように構築された(図11)。CD4のアミノ末端の1 04個のアミノ酸をコード化する0 、  46 k b BcoRI−Nru l断片がCD4cDNAの103番目と104番目のコドンの間にNruI部位 (TCGCGA)が挿入されたpCM34から単離された(Mjzukamj等 、同上)。2つの合成オリゴヌクレオチド: 7M44 (GACACCCACCTGCTTGCCTCCACCAAGGGC C)および 7M45 (CTTC;GTGGAGGCAAGCAGGTGGGTGTC) からなるアダプターと一緒になった断片はp CD 4 CHlのApalおよ びEcoR1部位内に連結された。なお、Apa1部位はCHIドメインのアミ ノ末端領域に存在する。生成するプラスミドpCD41TM10はバクテリオフ ァージT7ブロモータの制御下にCD4 (109)CHを発現し得る。pCD 41TMI OGは、選択マーカーとしてのEco−gpt転写ユニットを含む 97M3からの6.lkbのXbal−Sai+断片と、pCD41TMI O からのCD4 (109)CHのためのコード配列を含む2.2kbのXbal −Salt断片とを連結することにより構築された。
pcD41TM20およびpCD417M20Gの構築 ハイブリッドタンパク質、CD4のアミノ末端の2つのIg様トドメイン1−1 78)およびヒトIgG1重鎖分子の3つの定常ドメインからなるCD4 (1 78)CH(図9)を発現するために、pCD41TM20およびpcD41T M20Gが以下のように構築された(図12)。2つの合成オリゴヌクレオチド :7M4 B (CTAGCCGCCTCCACCAAGGGCC)および T M 47 (CT T G G T G G A G G CG G )か らなるアダプターがpcD4cH1のApalおよびNhe1部位内に連結され た。なお、Nhef部位はCD4の第2ドメインのカルボキシ末端領域に存在す る。生成するプラスミドpcD41TM20はバクテリオファージT7ブロモー タの制御下にCD4 (178)CHを発現し得る。
pCD4 ITM2 QC;は、選択マーカーとしてのEc。
−gp を転写ユニットを含むpTM3からの6.lkbのXbal −Sal に断片と、pCI)41TM20からのCD4(178)CHのためのコード配 列を含む2,4kbのXbal −5ail断片とを連結することにより構築さ れた。
pCD4 ITM30およびpcD41TM30Gの構築ハイブリッドタンパク 質、CD4のアミノ末端の4つのドメイン(Ii72)およびヒトIgG1重鎮 分子の3つの定常ドメインからなるCD4 (372)CH(図9)を発現する ために、pcD4ITM30およびpCD4 ITM30Gが以下のように構築 された(図IA配列のヌクレオチド598−1252に相当する0゜65 k  b 5acl−Hpall断片がpCD4GEM4から単離された。2つの合成 オリゴヌクレオチド:7M4 B (CGGTGCAGCCAATGGCCTC CA CCA A G G G CC)および7M49 (CTTGGTGGA GGCCATTGGCTGCAC) からなるアダプターと一緒になった断片がpCD4CH1のApalおよびSa c■部位内に連結された。なお、5acl部位はCD4の第2ドメインのカルボ キシ末端領域に存在する。生成するプラスミドpcD417M30はバクテリオ ファージT7ブロモータの制御下にCD4 (372)CHを発現し得る。pC D4 ITM30Gは、選択マーカーとしてのEco−gPi転写ユニットを含 むpTM3からの6.lkbのXbal−Sail断片と、pCD4 ITMh oからのCD4 (372)CHのためのコード配列を含む3.0kbのXba l−SalI断片とを連結することにより構築された。
pCD417M40Gの構築 ハイブリッドタンパク質、CD4のアミノ末端の181個のアミノ酸、Htnd ll[制限部位の導入により人為的に生成された1個のアミノ酸(1,eu)、 ヒトIgに軽鎖の結合領域の3個のアミノ酸(G 1 n−Me t−Ly s )およびヒトIgに軽鎖の全定常領域からなるCD4 (181) CL C図 9)を発現するために、pcD41TM40Gが以下のように構築された(図1 4)。ヒトIgに軽鎖の結合領域および全定常領域の部分をコード化する0、3 5kbの旧ndm −Xhol断片が1)IN01480から単離された。ここ で、HindIII部位はヒトIgに軽鎖cDNAの結合領域内に導入され、そ してXhoI部位はヒト1gに軽鎖cDNAの非コード性領域内に導入されてい る。2つの合成オリゴヌクレオチド:TM62 (CTAGC’rTTCCAG A)およびTM63 (AGCTTCTGGAAAG)からなるアダプターと一 緒になった断片が、pCD4LT M 1 (Mizukami等、同上)の誘 導体であるpCD4LTMIGのNhelおよびSal1部位内に連結された。
このプラスミドは選択マーカーとしてのEco−gpt転写ユニットを含む。
CV−1およびRPMI8226細胞におけるハイプリッドタンパク質の発現 一時的発現およびハイブリッドタンパク質の〔1S〕システイン(アマルシャム )での代謝標識はPuerst等。
1986、  Proc、  Mate、  Acad、  Sci、  US A 83. 8122−8126の記載に従ってワクシニアP7.5プロモータ (Fuerst等。
同上)の制御下でバクテリオファージT7RNAポリメラーゼ遺伝子を発現する vTF 7−3に予め感染させた細胞内にハイブリッドタンパク質のための発現 プラスミドをトランスフェクションすることにより行われた。次の分析のために 、培養培地2,5−に10倍濃縮プロテアーゼインヒビター緩衝液(Berge r等、同上’)0.2dおよび20%(容量/容量)ノニデットP−400゜1 42−を補足した。細胞を、10倍濃縮プロテアーゼインヒビター緩衝液0.1 −を有するリン酸緩衝化食塩水1.25m!!に懸濁し、そして20%(容量/ 容量)ノニデブ)P−400,0711nIを添加して溶解させた。
処理培養培地0.23−または細胞抽出物0.115−にそれぞれ、0KT4A および抗Leu−3Aを0゜5ないし1.0マイクログラム添加し、そして4℃ で8時間保温した。プロティンA−アガロースの20%(容量/容量)懸濁液0 .1mjを添加して免疫複合体を集め、モしてBerger等、同上に記載され たように洗浄した。プロティンA−アガロースに結合した複合体は8M尿素含存 のラエムル試料緩衝液中で煮沸することにより可溶化され、モしてSDSポリア クリルアミドゲルで分析された(Berger等、同上)。ゲルをエンハンスに ューイングランド・バイオラプス)で処理し、そして蛍光写真により可視化した 。
種々の抗体およびリガンドのハイブリッドタンパク質への結合条件 処理した培養培地0.1151nIを結合性実験のために使用した。m人bOK T4.0KT4Aおよびマウス抗ヒトIgに鎖への結合のために、培地にmAb o、5マイクログラムを添加し、4℃で8時間保温し、次いでビオチニル化ヤギ 抗マウスIgGを10マイクログラム添加し、4℃で8時間保温した。ストレブ タビジンアガロースの20%(容量/容量)懸濁液0.1−を添加して、回転機 上4℃で1時間保温を続けた。試料を処理し、そしてBerger等、同上に記 載されたように還元条件下でのSDSポリアクリルアミドゲル(7,5%)電気 泳動で分析された。ヤギ抗ヒトIgG(Fc)抗体、およびヤギ抗ヒトIgλ軽 鎖抗体への結合のために、培地にビオチニル化ヤギ抗体10マイクログラムを添 加し、4℃で8時間保温した。ストレブタビジンアガロースの20%懸濁液0. 1−を添加して、上記と同様に試料を処理した。HIV−1gp120への結合 のために、培地にその中でgp120が二重感染系(Fuers を等+ 19 87+ N。
L、 CeLL、 8io1.7.2538−2544) i:基づいたワクシ ニアウィルスにより発現された培養培地0.1−を混合し、そして4℃で2時間 保温した。複合体にハイブリドーマ902上澄み0.1−を添加し、4℃で8時 間保温し、次にビオチニル化ヤギ抗マウスIgG10マイクログラムを添加し、 4℃で8時間保温した。ストレブタビジンアガロースの20%懸濁液0.1mj を添加して、上記と同様に試料を処理した。プロティンA−アガロースの結合の ために、培地にプロティンA−アガロースの20%(容量/容量)懸濁液を直接 添加し、そして回転機上4℃で1時間保温を続けた。試料を次に洗浄し、上記と 同様に処理した。
結果 ヒトIgG1重鎖定常領域に連結した異なる長さく1−109.1−178およ び1−172)のヒトCD4細胞外領域を有する3種のハイブリッドタンパク質 〔CD4 (109)CH,CD4 (178)CHおよびCD4 (372) CH) 、およびCD4のアミノ末端の181個のアミノ酸とヒト1g軽鎖定常 領域とからなる1種のハイブリッドタンパク質(CD4 (181)CL)が設 計された(図9)。これらのハイブリッドタンノ(り質を発現するためにワクシ ニアウィルスに基づく発現系が使用され、そしてこれらのハイブリッドタンパク 質の発現のためのプラスミドが構築された(図1O−14)。
これらのプラスミドにおいてハイブリッドタンパク質のためのコード配列はT7 ブロモータ下流に置かれ、そしてT7RNAポリメラーゼの共発現下で発現され 得る。
最初に、CV−1細胞におけるCD4 (109)CH。
CD4 (178)CHおよびCD4 (372)CHの発現が調べられた(図 15)。培養培地および細胞フラクションの両方において、38キロダルトン( kd)、65kdおよび88kdのタンパク質が、抗CD4mAbとの免疫沈降 、次にプロティンA−アガロースでのトラッピングの後の、それぞれpCD41 TMI O,pCD4ITM20およびpCD4 ITM30のトランスフェク ションにより検出された。CD4 (109)CH,CD4 (178)CHお よびCD4 (372)CHの計算された全アミノ酸残基数はそれぞれ439. 508および702である。発現されたタンパク質の観察された分子量は残基数 により計算されたものよりわずかに大きい。
この相違はタンパク質のグリコジル化に原因があると思われる;Ig!aのCH 2ドメインおよびCD4の第3および第41g様ドメインは各々アスパラギン結 合グリコジル化部位を1個有する。合成されたタンパク質のかなりの部分がIg 軽鎖発現の不在下でさえも培養培地中に分泌された;このことはIg重鎖分泌が 軽鎖発現の不在下で低いから(Pepe等、 J、 ItytunoL、 13 7.2367−2372)、予期されなかったことである。
CV−1細胞中に発現されたハイブリッドタンパク質のサブユニット構造は非還 元条件下でSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により分析された(図16) 。還元剤の不在下で、CD4 (109)CH,CD4 (178)CHおよび CD4 (372)CHはおよそダイマ−の位置である高分子量部分に移動した ;これに対し、CD4の1−372のアミノ酸残基からなるCD4の可溶体はお よそモノマー位置に移動した。この結果は、CD4 (109)CH,CD4  (178)CHおよびCD4(372)CHが培養培地および細胞内部の両方に おいてジスルフィド結合したダイマーとして存在することを示す。
次に、その他のハイブリッドタンパク質CD4(181)CLの発現がCV−1 細胞(7)pCD417M40Gでのトランスフェクションにより行われた(図 17)。
pCD4 ITM40Gだけとのトランスフェクションにより、CV−1細胞ハ ホトAトCD 4 (181) CL−C”ある34−38kdのタンパク質を 発現した。このタンパク質の主な部分は還元剤の不在下でもモノマー位置に移動 したが、これはCD4 (181)CLがモノマーとして存在することを示す。
これに対し、CD4 (178)CHは非還元条件下でダイマー位置に移動した が、これはCD4 C178)CHがジスルフィド結合したダイマーとして存在 することを示す。両方のタンパク質がpcD41TM20GとpCD41TM4 0Gとの共トランスフェクションにより共発現されたとき、高分子量(〉200 kd)を有する新規タンパク質バンドが非還元条件で出現した。このバンドは天 然1g分子に類似する、CD4 (178)CH(02つ+7)tjユ:−ット と’cD4 (181)CLの2つのサブユニットからなるヘテロテトラマー構 造によるものに酷似し、従って4つのHIV−gp120結合性部位を含む(図 18)。
次に、CD4 (109)CH,CD4 (178)CHおよびCD4 (37 2)CHの通常のヒトIgλ軽鎖との共発現は、pCD4 JTMI O1pc D41TM20およびpCD417M30を、ヒトIgλ軽鎖を分泌するヒトミ エローマ細胞系(人TCCCCL  155)であるRPMI8226内にトラ ンスフェクションすることにより行われた(図19)。これらの3種のハイブリ ッドタンパク賃金ては合成され、そして多くの発現したタンパク質は細胞内に蓄 積しているけれども、培養液109)CH,CD4 (178)CHおよびCD 4 (372)CHとの共免疫沈降が観察され、これらのハイブリッドタンパク 質が宿主細胞系により合成されたヒト1gλ軽鎖と複合体を形成することを示し た。タンパク質複合体が非還元条件下でSDSポリアクリルアミドゲルにより分 析すると、高分子量を存する新規タンパク質バンドが各複合体に対して出現した 。pCD41TMI o。
pCD41TM20およびpcD41TM30でトランスフェクションされた細 胞の培養培地中の主要複合体の予想分子量は、それぞれ180kd、210kd 、および>220kdである。この結果は、これらの複合体が各ハイブリッドタ ンパク質の2つのサブユニットおよび宿主細胞からのヒトIgλ軽鎖の2つのサ ブユニットからなるテトラマー構造であることを示す。それ故に、これらの分子 は天然1g分子に類似の構造を有し得る。
CD4 (178)C)(の種々のリガンドおよび抗体への結合特性が次に調べ られた。発現され、モしてCV−1トランスフエクシヨン細胞から分泌されたC D4 (178)CHがまず分析された(図20)。全体の細胞外の4種のIg 様トドメイン含有するCD4の可溶性体もまた発現され、そして対照として分析 された。CD4(178)CHはHIVgp120.0KT4A、抗ヒト1gG (Fc)抗体、およびプロティンA−アガロースに結合したが、0KT4に結合 しなかった。可溶性CD4はHIVgp120.0KT4および0KT4Aに結 合した。しかしながら、それは抗ヒトIgG(Fc)抗体、およびプロティン人 −アガロースに結合しなかった。gpxzoおよび0KT4Aへの結合領域はC D4の最初のドメイン中に同定された(C1ayton等、同上;Landau 等、同上; Peterson等、同上; Mizukami等、同上)。
一方、0KT4への結合領域はCD4の第3または第4のドメインに存在すると 信じられている。これらの結果はCD4 (17B)CHおよび可溶性CD4の 試験されたリガンドおよび抗体への結合特性と一致する。
トランスフェクションされたRPM18228m胞により宿主誘導ヒトIgλ鎖 と共発現されたCD4(178)CHは次に種々のリガンドおよび抗体への結合 特性のために試験された(図21)。ハイブリッドタンパク質はgp120.0 KT4A、抗ヒトIgG(Fc)抗体、およびプロティンA−アガロースに結合 したが、しかし0KT4に結合しなかった。Ifλ鎖を抗ヒトIgλ鎖抗体と免 疫沈降させた場合、CD4 (17B) CHもまたそれと共免疫沈降されたが 、これはCD4(178)CHが宿主誘導λ鎖と複合体を作ることを示す。
CV−1細胞中で共発現されたCD4 (178)CHおよびCD4 (181 )CLもまた、種々のリガンドおよび抗体に対する結合特性に対して分析された (図22)。
0KT4はCD4 (178)CHおよびCD4(181)CLを免疫沈降させ なかったせれども、0KT4Aはこれらの両方のハイブリッドタンパク質を免疫 沈降させた。
gp120もまた両方のタンパク質に結合し得る。抗ヒト1gG(Fc)抗体、 およびプロティンA−アガロースはCD4 (i 78)CHを免疫沈降させ得 、そしてそれと−緒にCD4 (181)CLを共沈殿させ得る。抗ヒトにmA bはCD4 (181)CLを免疫沈降させ得、そしてそれと−緒にCD4 ( 17B)CHを共沈殿させ得る。これらの結果は、図17に示した結果と共に、 CV−1m胎胞中共発現されたCD4 (178)CHおよびCD4 (181 )CLはへテロテトラマー構造のタンパク質複合体を形成し、その中で各サブユ ニットは種々のリガンドおよび抗体に対する固有の結合特性を保持していること を示す。
要するに、本発明のこの部分は、ヒトIgGの重鎮および軽鎖成分の定常領域に 結合したヒトCD4のgp120結合領域からなるマルチマー組換えタンパク質 の構築、HIV活性を中和するか、HIV感染細胞を殺すか、またはHIVヴイ リオンを溶解することによりHIV増殖を阻害する特性を少なくとも存する生成 組換えタンパク質を教示する。
本発明のユニークな組換えタンパク質の有用性は、HIVを殺すかまたはHIV 感染を阻害するための本発明に係る組換えハイブリッドタンパク質の有効量、お よび薬学的に許容性の担体からなる治療または予防用組成物の製造を可能にする ことである。HIV感染を治療するか、または阻害する方法は、HIV感染を撲 滅するか、または阻害するために、HIVに対して保護または治療の必要な宿主 に上記組成物の有効量を投与することからなる。
本発明に係る組換えハイブリッドタンパク質の産生のためのプラスミドpCD4 1TMI 0GSpCD417M20G、pCD41TM30GおよびpCD4 1TM40Gの寄託は、アメリカ合衆国、20852メリーランド、ロックヴイ レ、パークロウン・ドライブ12301のアメリカン・タイプ・カルチャー・コ レクション(ATCC)に1989年4月27日に行い、寄託番号はそれぞれ6 7940.67941.67942および67943である。寄託物は寄託日か ら30年間または寄託試料の最後の請求日から5年のより長い方の間生存したま ま保管され、もし生存していない場合は再寄託するであろう。そして法律に特に 制限のない場合一般に分譲される。特許および商標子の長官は請求に応じて寄託 物を利用するであろう。
本明細書に記載された実施例および実施態様は説明のためのものであり、そして 本明細書の記載から種々の変形または変更は当業者には考えられ得るものであり 、それらは本発明の範囲内に包含されるものである。
ADP’/ホ“シlLイと 已古f生 (H)FIG、2B 123 や   456 %之:tB; FIG、6A          FIG、6BQ CD4(109)CH; 439aa (pcD41TM10G)FIG、I! FIG、+2 FIG、15 FIG、I6 FIG、[7 F i G、20 FIG、21 国際調査報告 n+m晰−+ a紳鵜mmmm1l、 r +−T / us 89.10 J  267

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.細胞毒性に必須の領域を含有するタンパク質毒素配列に結合した細胞のレセ プター配列からのウイルス結合性領域を含む、ハイブリッドタンパク貧の適当な 発現ベクター内での合成を指示するキメラ遺伝子。
  2. 2.細胞のレセプター配列がCD4からのものであり、タンパク質毒素配列がシ ュードモナス外毒素Aからのものである請求項1記載の遺伝子。
  3. 3.CD4(178)−PE40融合タンパク質の合成を指示する請求項2記載 の遺伝子。
  4. 4.クローニングベクター内に挿入された請求項3記載の遺伝子。
  5. 5.クローニングベクターがATCC寄託番号第67739号の機能的特性を有 する請求項4記載の遺伝子。
  6. 6.細胞毒性に必須の領域を含有するタンパク質毒素配列に結合した細胞のレセ プター配列からのウイルス結合性領域を含むハイブリッドタンパク質からなる細 胞毒性剤。
  7. 7.細胞のレセプター配列がCD4からのものであり、タンパク質毒素配列がシ ュードモナス外毒素Aからのものである請求項6記載の細胞毒性剤。
  8. 8.CD4(178)−PE40組換え融合タンパク質である請求項7記載の細 胞毒性剤。
  9. 9.最初の2つの免疫グロブリン型ドメインを含み、ヒト免疫不全ウイルスエン ベロープ糖タンパク質の外部サブユニットであるgp120に結合する成熟ヒト CD4のN末端にある177個のアミノ酸残基を含む組換え分子。
  10. 10.ヒトIgGの定常領域に組換えにより連結されたヒトCD4のgp120 結合性領域を含むハイブリッドタンパク質。
  11. 11.マルチマーである請求項10記載のハイブリッドタンパク質。
  12. 12.ダイマーである請求項11記載のハイブリッドタンパク質。
  13. 13.共発現されたCD4−ヒト重鎖定常領域と通常ヒトIgG軽鎖とからなる ヘテロテトラマーである請求項11記載のハイブリッドタンパク質。
  14. 14.CD4−ヒト軽鎖定常領域構築物と共発現された、共発現されたCD4ヒ ト重鎖定常領域構築物とからなるヘテロテトラマーである請求項11記載のハイ ブリッドタンパク質。
  15. 15.補体成分Clqに対する結合親和性を有する請求項11記載のハイブリッ ドタンパク質。
  16. 16.HIVエンベロープ糖タンパク質を発現するHIV感染された細胞の補体 依存性溶解を媒介する請求項11記載のハイブリッドタンパク質。
  17. 17.遊離HIVヴィリオンの補体依存性溶解を媒介する請求項11記載のハイ ブリッドタンパク質。
  18. 18.抗体依存性である細胞の細胞毒性を媒介する請求項11記載のハイブリッ ドタンパク質。
  19. 19.抗体依存性である細胞の細胞毒性を媒介する細胞のFcレセプターへの結 合親和性を有する請求項11記載のハイブリッドタンパク質。
  20. 20.ウイルス感染の増殖を防止する請求項6記載の細胞毒性剤の有効量および 必要ならば薬学的に許容性の殺菌非毒性担体を含む組成物。
  21. 21.HIV感染の増殖を防止するための請求項20記載の組成物。
  22. 22.宿主細胞へのHIVの結合を阻害するための請求項9記載のペプチドを有 効量含有する組成物。
  23. 23.HIV感染を阻害するか、またはHIV感染した細胞およびヴィリオンを 殺す請求項10記載のハイブリッドタンパク質の有効量および薬学的に許容性の 担体を含む組成物。
  24. 24.ウイルス感染された細胞と、ウイルス感染された細胞を殺す請求項6記載 の薬剤の細胞毒性量を接触させることからなるウイルス感染を防止する方法。
  25. 25.HIV感染された細胞と、HIV感染された細胞を殺す請求項6記載の薬 剤の細胞毒性量を接触させることからなるHIV感染を防止する方法。
  26. 26.宿主細胞に請求項9記載のペプチドの有効量を供給し、宿主細胞でのgp 120と中性CD4との相互作用を阻害することからなる宿主細胞のHIV感染 を予防する方法。
  27. 27.HIV感染された細胞またはヴィリオンを請求項23記載の組成物の有効 量と接触させ、HIV感染された細胞を選択的に殺すか、またはHIV活性を阻 害することからなるHIV感染を防止する方法。
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