JPH03504780A - 可変分散質量分析計 - Google Patents

可変分散質量分析計

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JPH03504780A JP1506166A JP50616689A JPH03504780A JP H03504780 A JPH03504780 A JP H03504780A JP 1506166 A JP1506166 A JP 1506166A JP 50616689 A JP50616689 A JP 50616689A JP H03504780 A JPH03504780 A JP H03504780A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 可変分散質量分析計 発明の背景 (発明の分野) 本発明は、可変分散を有する二重収束式質量分析計に関し、特に、マルチチャン ネル検出器とともに使用するとき特に有用なものに関する。
(従来技術の説明) はとんどの従来の高分解能質量分析計は、二重(すなわち、方向および速度)収 束された像が最後のアナライザのイオン−光軸上の狭いコレクタスリットに形成 されるような、二−ルジ式ンソン(Nier−Johnson)型またはヒンテ ンベルガーーケニヒ(t+lntenberger−に6nig)型である。こ のような分析計においては、静電アナライザおよび磁気アナライザの両方をスキ ャンして異なった質量対電荷比のイオンをコレクタスリット上で連続的に収束さ せることにより、スペクトルが得られる。典型的には電子増倍管であるイオン検 出器が、コレクタスリットの後方に配設されており、該スリットを通り抜けたイ オンを取り込んで電気信号を発生する。
このような分析計は、高度に開発されており、高感度および高分解能を有するも のが多いが、1スキヤン中の1時点において、サンプルから発せられたイオンの わずかな部分のみが検出されるという点で満足できるものではない、その効率は 、スペクトルの主要部分を同時に記録可能なマルチチャンネル検出器を用いるこ とによって改善可能である。また、このような検出器は、典型的には、蛍光スク リーンの前に1つ以上のマイクロチャンネルプレート型の電子増倍管、および、 前記スクリーンに衝突した電子の位置を検出するフォトダイオード列またはビデ ィコンテレビカメラを含む0通常、蛍光スクリーンとフォトダイオード列または カメラとの間において、繊維光カップリングがなされる。
マルチチャンネル検出器は、数種類の分析計に取り付けられてきた。Dukha nvov、Zelenkovその他(1989年の3器械および実験技術”第1 3巻(3)、726〜729ページにおいて)、ならびに、Tuithof、B oerboomおよびMeuzelaar(1975年の“質量分析計およびイ オン物理国際ジャーナル”第17巻、299〜307ページにおいて)は、マイ クロチャンネルプレート検出器を備えた単収束式磁気セクタ分析計について述べ ており、Tuithof。
Boerboom、KistemarkerおよびMeuzelaar (19 78年の“質量分析計における進歩”第7巻、838〜845ページにおいて) は、チャンネルプレート検出器および可変質量分散を備えた、より進歩した単収 束分析計について述べている。さらに、Hu、fl:hen、Boerbooa +およびMatsuda (1981i年の“質量分析計およびイオンプロセス 国際ジャーナル”第71巻、29〜36ページにおいて)は、性能向上のため補 助磁石を備えた単収束式分析計について述べており、また、数人の研究者(例え ば、Murphy。
Mauersberger、Boettger、G1ff1nおよびNorri sが1979年の“米国化学会シンポジウム”シリーズNo 、102”の29 1〜318ページにおいて)は、このような検出器を備えたMattauch− Herzog型の二重収束式分析計について述べており、Ouwerkerk、 Boerboom、Matsuoおよび5akurai (1988年の“質量 分析計およびイオンプロセス国際ジャーナル”の3470巻、79〜96ページ において)、ならびに、(:ottrelおよびEvans (1989年の” 分析化学”の第59巻(15)、1991〜1995ページにおいて)は、ニー ル・ジョンソン型の二重収束式質量分析計にマルチチャンネル検出器を取り付け ることについて報告している。
マルチチャンネル検出器を、スキャン用に設計された形態の分析計に取り付けた 場合、重大な性能上の制限が生じる。一般的に、結像され得るスペクトルの範囲 が制限され、且つ、チャンネル型電子増倍管における個々のチャンネル間の有限 の間隔、またはフォトダイオード列もしくはテレビカメラの分解能により、しば しば分解能が低下する。少なくとも、マルチチャンネル検出器についての要件を 考慮することなく分析計の拡大および分散が選択されていることによる制限が生 じる。 Boerboomおよびその協力者によって述べられた単収束式分析針 においても、マルチチャンネル検出器による全面的な利益を得るためには可変の 分散および拡大を実現することが必要である旨1978年に認識されたが、拡大 よび分散が固定された二重収束式分析計について報告されている、制限された性 能向上は、前記引用文献から明らかである。
二重収束式分析計の場合、速度収束面および方向収束面(それぞれ、エネルギ収 束面および角度収束面としても知られている)が、一致し、検出器の全範囲にわ たり略平坦であることが必要である。これらの条件は、コレクタスリットが極め て狭いスキャン用器械には必要ではない。しかしながら、これらの条件はMat tauch−Herzog型の二重収束式分析計の特徴である。しかし、残念な がら、このような分析計のほとんどは写真乾板検出用に設計されたものであり、 その収束面は大変広く磁石の磁極に大変近接している。このような分析計の収束 面全体にわたって延びるマルチチャンネル検出器を設けるのはコスト効果が悪く 、従って、検出可能な質量範囲が極めて制限されることとなる。これらの条件下 における前記検出器の性能は、また、漂遊磁場の存在によっても低下させられる 。Mattauch−Herzog型の分析計のその他の問題点は、収束面に沿 う質量間の間隔が直線的ではないということである。ニール・ジョンソン型の場 合、収束面の利用可能範囲は、本来的に、アナライザの物理的なサイズによって 制限され、その湾曲のためさらに減少することとなる。また、分析計の分散が検 出器のチャンネル間隔に対して十分大きくないという理由で、分解能も制限され ることとなる。明らかに、十分な分散または十分な質量範囲を有する分析計を設 計することが可能であるが、現在利用可能な検出器によって同時にその両方を提 供するのは不可能である。事実、例えば、スペクトルのわずかな部分が高分解で 同時記録されまたはスペクトルのより大きな部分が低分解能で同時記録され得る ように、常に、分解能と質量範囲との間のかね合いをとる必要がある。現在まで 、この選択は、前記分析計を設計する際になされてきた。マルチチャンネル検出 器から得られる利点を最大化するためBoerboomによフて述べられた単収 束式分析計と同様な、可変分散を備えた分析計を有するのが望ましい。しかしな がら、そのような分析計についての説明はなかった。その主な理由は、すべての 公知の二重収束式分析計の形態において、分解能を得るため必要な二重収束条件 を失うことなく独立的な分散変化を達成するのは不可能であるということである 。
本発明の目的は、二重収束を失うことなく、且つ、アナライザセクタのうちの1 つに関連するパラメータのみを変えることにより分散を変化することができる、 マルチチャンネル検出器を備えた二重収束式質量分析計を提供することである。
本発明の他の目的は、選択可能または連続変化可能な質量分散を有する二重収束 式質量分析計を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、二重収束条件を維持しながら、質量分析計の質量範 囲の相当部分を低質量分解能で、または、該質量範囲の制限された部分を高分解 能で記録することが可能なマルチチャンネル検出器を備えた分析計を提供するこ とである。
本発明の1つの特徴によると、イオンが磁気アナライザの次に静電アナライザと いう順序で通り抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくる ために共働する磁気アナライザと静電アナライザとを少なくとも具備した質量分 析計であって、該分析計の形態パラメータが、前記静電アナライザの拡大が略ゼ ロとなるように選択された質量分析計が提供される。
本発明の他の特徴によると、サンプルから発せられたイオンを取り込み、該イオ ンから、略無限遠に位置する、質量分散および方向収束したイオン像を発生する 磁気アナライザと、前記磁気アナライザを通り抜けた前記イオンのうちの少なく ともいくつかを取り込み、前記磁気アナライザと共働して方向収束および速度収 束した像をつくる静電アナライザとを少なくとも具備した質量分析計が提供され る。
本発明のさらに他の特徴によると、イオンが磁気アナライザの次に静電アナライ ザという順で通り抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつく るために共働する前記磁気アナライザ(4)と前記静電アナライザ(6)とを少 なくとも具備し、両前記アナライザ間を移動するイオンの軌道が略平行な質量分 析計が提供される。
このような質量分析計においては、従来のニール・ジョンソン型またはヒンテン ベルガーケニヒ型の二重収束式分析計とは異なって、二重収束のための条件(す なわち、方向収束および速度収束した像の生成)が、全体的な拡大および磁石と 静電セクタとの間の距離のような要因から独立している、ということが理解され る。従フて、本発明に係る分析計の全体的な拡大(および故に検出器の収束面に おける分散)は、二重収束を維持するために他方のアナライザの寸法を補償調節 する必要なしに、一方のアナライザの収束距離および像または物体距離を変える ことによって変化可能である。
上述の如く、容易に変化可能な質量分散を有する二重収束式分析計は、マルチチ ャンネル検出器を取り付けたとき、特に価値あるものとなる。故に、本発明は前 述したような質量分析計を提供するものであり、前記静電アナライザはその有効 半径を変化できるような構成となっており、前記分析計は、さらに前記静電アナ ライザの質量分散した像の収束面に位置することが可能な少なくとも1つのマル チチャンネル検出器を具備することにより、前記静電アナライザに進入するイオ ンの質量スペクトルが前記有効半径について選択された値に従って異なる分散度 で前記検出器上に結像され得るようになっている。
“有効半径”という用語は、静電アナライザを通り抜ける軌道の実際の形状に関 係なく、イオンが静電場に対する進入および退去を行なう地点における、イオン の中心軌道に正接する円弧の半径を意味するものである。マルチチャンネル検出 器の位置が静電アナライザの選択された半径に伴なって変化する旨理解されよう 。故に、特定の有効半径に関連する像面ごとに1つずつ、2つ以上の検出器が設 けられてもよい。これらの検出器のうち第1の検出器は、必要なときには、イオ ンが第2の検出器に達することができるように退却可能でなければならない。代 案として、2つ以上の位置を移動可能な1つの検出器が設けられてもよい。
変更例において、可変の焦点距離を持つ静電レンズが、静電アナライザの出口と 単一のマルチチャンネル検出器との間に設けられてもよい。該レンズ手段は、選 択された有効半径値のアナライザによって該アナライザから特定の距離において 生じる質量スペクトルの中間像から、検出器上で収束する像をつくるのに適して いる。該レンズ手段の焦点距離を適当に調節することにより、静電アナライザに よって生じた像の位置にかかわらず、収束した像が検出器上に投写され得る。以 下において、アナライザの収束面内に検出器を設けるという言及は、このような レンズの使用を含むものである。
本発明の全ての利点を得るためには、変化可能または選択可能な有効半径を有す る静電アナライザが必要となる。このようなアナライザは、いくつかの方法で構 成されることができる。
1つの実施例において、静電アナライザは、それぞれ異なる有効半径を有する複 数のアナライザ部分を含み、前記有効半径がいずれかの選択された前記部分に適 当な電位を印加することによって選択されるようなものであってもよい。明らか に前記部分は、例えば、各部分の電極間の間隔が各々の曲率に対して十分に大き いことを確実にすることによって、該部分が駆動されていないときにはイオンビ ームが偏向されないで該部分を通り抜けるようなものでなければならない0本発 明に係る分析計においては、二重収束条件が磁石と静電アナライザとの間の距離 から独立しているため、いずれの前記部分が作用していようとも、この構成は二 重収束機能を果し得る、ということが理解されよう。
より好ましい実施例において、静電アナライザは、中央部分と、中央部分の各側 に1個ずつ配設された1対以上の外方部分とからなるものであってもよい。中央 部分は第1の有効半径を有するアナライザからなり、各1対の外方部分は中央部 分とともに配列され、前記外方部分の他のものは該部分と中央部分との間に配列 されて、第1のアナライザと略同じセクタ角を有する第2の有効半径を持つアナ ライザを構成する。
各アナライザ部分は、円筒状セクタ、トロイダル状セ極からなるものであっても よい。各部分は9対の略平行な直線状電極からなるものが、最も好都合である。
アナライザ全体がイオンビームの各側に1つずつ配設された2つの平行な直線状 の電極からなるように、イオンビームの同一側にあるすべての電極は同一面内に 配設されるのが好ましい。典型的には、中央部分の電極は、互いに異なる長さと なっていることによりセクタ角を形成することとなる。また、中央部分を構成す るアナライザ、および、対称的に配設された2つの外方部分が中央部分のみを構 成するものと同一のセクタ角を有するとともにそれより大きな有効半径を有する ように、外方部分を構成する電極は互いに同等の長さを有する。
また、代案として、特に大きな偏向角が必要な場合、電極の物理的配置が、各電 極が比較的短い長さのいくつかの直線状電極を含む円筒状セクタアナライザに類 似するように、外方部分の電極は中央部分の電極に対して傾斜していてもよい。
さらに他の好ましい実施例において、アナライザの少なくとも1つの部分は、前 記イオンビームの各側に1つずつ配設された!対の主電極と、前記ビームの上方 および下方のそれぞれに配設され前記主電極の間において相互離隔した2つのグ ループの補助電極とからなっていてもよい、典型的には、補助電極は、主電極と 同一形状(例えば、“平行プレート”部分である場合、直線状プレート、または 、円筒状セクタである場合、円弧状)であり、前記主電極の間において等間隔に 配設される。上方および下方の電極グループは、略同じであって、同じ数、同じ 種類および同じ間隔の電極からなる。この場合、従来の円筒状セクタアナライザ と同様に、各グループにおいて対応する電極は、補助電極の面に対して直角な軸 (すなわち、アナライザの“Z”軸)に沿って静電場が存在しないように、電気 的に接続されていてもよい、各1対の補助電極は、異なる電位に維持されること により、アナライザ部分において静電場を形成している。補助電極が存在しない ときには、2つの平行する直線状の電極間の電位は両電極間の距離に伴なって直 線的に変化することとなる。補助電極の電位がこのような変化に対応するよう選 択された場合の効果は、専ら、主電極間に浸透し電場の均等性を崩壊することと なるアナライザ真空ハウジングによる周辺電場の影響を減じることである。この ようにして使用されるとき、補助電極は、周辺電場によるトラブルなしに主電極 をより大きな距離分離させるため有用な目的を果すこととなり、その結果、質量 スペクトルのより大きな部分が収束面にある検出器上に同時に結像され得る。
補助電極のもう1つの重要な使用目的は、単に電極電位を調節することによって 、主電極間の電場の均等性を変化させることである0例えば、主電極間の電位は 、多項式 %式%) に従って変化するよう設定可能である。この式において、v2はアナライザの中 心軌道から距離Xt*れて位置する補助電極における電位、VAは中央電極の電 極、a、b、cは必要に応じて選択される定数である。このようにして、補助電 極に適当な電位を印加することにより、均等性における第2次および第3次の変 化が主電極間の電場に導入可能となり、これらの変化はアナライザ全体の収束を 最適化するために使用されることができる。どの半径が選択されようとも収束を 最適化するため、各部分に関して、定数a、b、cが容易に変化可能であること が最重要である。アナライザ全体が、従来通り、一定エネルギのイオンに関して 、または、全体的な分析計の磁気アナライザと静電アナライザとの間に位置する 衝突セルにおいて生じる微小イオンのような一定速度のイオンの分析のために使 用されるときにおいても、前記定数は最適の収束が得られるよう選択可能である 。
補助電極対は、適当に選択された抵抗値からなる分圧器網から通電されてもよく 、または、多くの異なる係数が必要な場合にはカウンタ制御によるディジタル− アナログ変換器から個々に通電されてもよい。
補助電極構造対がアナライザの中心軌道から十分遠くに延びる場合、主電極を省 略して、補助電極に印加される電位のみによってアナライザ部分内に静電場を形 成するようにしてもよい、ということが理解されよう、明らかに、主電極を省略 することにより電極構造の終端においてきびしい周辺電場が発生するであろうが 、十分な数の電極が設けられる場合、依然としてイオンビームの近辺において十 分正確に電場を形成することが可能である。
ざらに、各を極の近辺のアナライザフィールドにおける“定電圧”の長さを最小 化できるように、補助電極はできる限り薄くなければならず、電極間の間隔は、 電極間の理想的な電位こう配からの逸脱が重大な収差を生じる程大きくならない よう、十分小さくなければならない、ということも理解されよう。
故に、本発明に係る分析計に用いられる、最も好ましい形態のアナライザは、平 行な直線状の電極と、該アナライザの各部分ごとに設けられる補助電極組とから なるものである。
このようにして、マルチチャンネル検出および連続的に変化可能または選択可能 な質量分散を備え、マルチチャンネル検出器を用いることによる利点を最大化で きる、高分解能二重収束式質量分析計が提供される。
本発明の好ましい実施例を次の図面を参照して説明する。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明に係る分析計の略図、′r%2図は、第1図の分析計に使用す るのに適した静電アナライザの略図、 第3図は、第1図の分析計の略図であって、イオンビームの、高質量成分および 低質量成分への分解を示し、 第4図は、第1図および第3図の分析計に使用するのに適した静電アナライザに ついて示す、第3図のA−A線断面図。
好ましい実施態様の詳細な説明 第1図において、符号1で示されるイオン源は、イオン源スリット3を通り抜け るイオンビーム2を発生する。ビーム2は、構成イオンの質量対電荷比に従って 該イオンビーム2を偏向する磁石からなる磁気セクタアナライザ4を通り抜ける 。選択された質量対電荷比のイオンは、略平行なビーム5として磁気センタアナ ライザ4を離れて静電アナライザ6に進入する。該静電アナライザ6は、エネル ギをフィルタするとともに、イオンをコレクタスリット8において結像するビー ム7に収束する。イオン検出器9は、コレクタスリット8を通り抜けたイオンを 取り込む。スリット8が設けられた箇所に、マルチチャンネル検出器が設けられ ていてもよい。
以下において、一般的な座標系が使用されている。すなわち、Xはイオンの移動 方向、yはアナライザの分散軸(Xに直角)、zは×およびyの両方に直角な軸 を示す。
定義 yo=イオン源スリスリット3れるイオンの位置変位、 y0′=イオン源スリット3を離れるイオンの角度変位、 y1=第1の分析フィールド(すなわち、磁石4によるもの)に進入するイオン の位置変位、y1′=第1の分析フィールドに進入するイオンの角度変位、 その場合、3’+=Vo+ 1 ’ Yo        −(1)および   3’+’ =yo’          −(2)である。上記式において、1 ′は、前記スリット3と第1の分析フィールドの始端との間の距離である。
従来通りの手順に従った場合、イオンが第1の分析フィールドを離れることの位 置および角度変位(yzおよびy2′)を予知する第1次移動マトリクスは、で ある。なお、βは微小速度変位(すちわち、イオンの)を示し、AIl〜A23 は磁場の状態(下記参照)によって決定されるマトリクス要素である。従って、 y2  =A++y+ + Al2yl’ + A13β −(3)および y 2’ =A21yI + A2zy+’ + A23β −(4)である。
イオンが第2の分析フィールドに進入する地点、すなわち典型的には静電アナラ イザ6における位置変位および角度変位(ysおよびy、′)は、 Ys= Y2+  dY2’             −(5)および    ys’ =yz           −(6)によって得られる。上記式にお けるdは、第1の分析フィールドと第2の分析フィールドとの間の距離である( 第1図参照)。
第2の分析フィールドの終端における、位置変位および角度変位(y4. ya ’ )は式(7) 、 (8)から得られる。式(7) 、 (8)は、N1の 分析フィールドに関する前記マトリクスに類似しているが要素AIl〜A2Sの 代わりに要素Bll〜B23は、第2の分析フィールドの形態(下記参照)に関 連するものである。
y4−Bt□Ys + Buzys’ + Bssβ −(7)および 3’2 ’ =821y3 + B22y3’ + B23β −(8)最後に、コレク タスリット8における、位置および角度変位は、 フィールドの終端とコレクタスリット8との間の距離である(第1図参照)。
一般的に、単収束のための条件は、β=0且つyO′ ≠0であるときys;0 であり、二重収束のための条件は、β≠0且つYo’ ≠0であるときy、=0 である。
本発明の好ましい実施例によると、イオン源スリット3は、ビーム5を構成する イオンの軌道が略平行となり、その結果第1の分析フィールドによって生じる像 が略無限遠に位置するように、位置決めされている。この場合、βがゼロのとき Yt’ はy0′から独立したものでなければならず、従って、式(1)および (4)から、A211’ +^22 =O−(11)および Y2’ = A2 !β         −(12)るため収束されるべき、像比[1’ と第1 の分析フィールドの形態に関するパラメータとの間の一般的な関係を規定する。
次に、第2の分析フィールドについて考察した場合、本発明の好ましい実施例に あっては、該第2の分析フィールドは、平行なビーム5を取り込み(すなわち、 その対象物体が略無限遠に位置し)、コレクタスリット8において像をつくる。
スリット8においてy、=0であり、従って、式(9) から、 Y4+11ya’ = O−(13) となる。
式(6)および(7)から、ならびに、β=0のときYs’ =y2’ =Oと なるので Y4+Bt+ys + Btzys’ =B++ys   −(14)および式 (8)から Y4’ + 821y3 + 822yコ’ =821V3  −  (15) となり、式(13)に代入すると B目ys +  1″B2s’/s −0となり、その結果  B+t+1″8 21ミO−(1B)となる。
式(16)は、本発明に係る分析計が第1次の収束を与えるために満足されなけ ればならない、像比1m1″と第2の分析フィールドの形態に関するパラメータ との間の一般的な関係を規定するものである。
本発明の他の好ましい実施例は、上述の単収束機能に加えて二重収束機構を備え た分析計を提供する0本発明に係る分析針が二重収束機能を果すためには、β≠ 0のときya−0という条件が満足されなければならない。
yl−0および3/I’=0であるとした場合、前述の式から、 ys  = (A+a+ dA23)β(式5から)ys’  =y2’  =   A23βとなり、式(7)から y4= (B目(A+3+ dA2s)  +B+zA2s+ Bu3)βとな り、および式(8)から Y4’  = (821(AI!+ dA2s)  +822A23+ 823 )βとなる。第1次の収束のための条件は、Vs−y4+  1’  y4り0 であり、従って、 ys−(Btt+どB21) (^+3+dA2s)β+  (Bsa +   1″B、2)^2.β+  (aXs +  1” l!hs)βとなる。
さらに、第1次の収束のためには式(16)%式%(18) が満足されなければならず、このようにして、式(17)は、本発明に係る分析 計が二重収束機能を実現するために満足されなければならない分析フィールドの 形態パラメータ間の関係を規定する。単収束条件および二重収束条件の両方が分 析フィールド間の距離から独立したものとなるように、この条件はdとは独立し たものである、ということが理解されよう。
係数All〜A23およびBll〜B23は、従来通りの手続きに従い、例えば (もし存在するならば)分離された分析フィールドのサイズに対する係数を決め る要因とともに、1組の無次元係数all〜a23およびbll〜b23として 書かれ得る。例えば、両前記フィールドを通り抜けるイオンの軌道が円形である 場合、前記係数は以下の如く書かれることができる。
A目”  (y2/ys)   =  a++AI2 =  (y2/’/s’  )   x  a12’ra^rs−(3’a/β )   W  a、!− 1−。
A21− (3’!’ / y!’ ) =  az+/ra^zz = (3 ’2’ / yl’ ) ”  azzAI! = (yx’ /β)   − a2sおよび B++ −(y4/y3 )   −batB12−  (ydys’ )   =  bB・「1Brs  =  (y4/β )    =  bus・「。
B21− (Y4’ / ys)  =  bzx/rbB22 = (V4’  / ys’ ) −bz21hs = (y4’ /β)  −b2sこの場 合、「、およびrbは、第1および第2の分析フィールドのそれぞれを通る軌道 の有効半径である。
(この式の有効性は、特定のアナライザについて下記する各種係数に関する式を 考慮することにより明らかになるであろう、)第2の分析フィールドが、イオン 軌道が円形状ではなく放物線状となる平行プレート静電アナライザである場合、 rbは隼に、1b(アナライザプレートの長さ)によって置き換えられる。
束が生じる。
次に、本発明に係る分析計の質量分散を考察した場合、第1のアナライザについ ての8動マトリクスは、として書かれ得る。ここにおいて、γは6m / mで あり、このため、第1のアナライザの出口において、’/2=A+ty+ +  Asx’l+’ 十Assβ+AI4γおよび V2’ =A2tVt + A 22Vl’ 十A23β+A24γVo−yo’ 冨β−Y1±y、’zQ。
と仮定すると、y2= A147 and  Yz’ −A247となる。
第2のアナライザの入口において、 ’/s= y2+  dyi’  −(A14+ dA24)  γおよび y s’ =y2’ −A24γとなる。
第2のアナライザβについての移動マトリクスは、として書かれることができ、 このため・ y4 −Brr(^14+dA24)γ+BI2A24γ+B14 γおよび   ya’ −821(A+4”dAza)γ1B22^24γ+8 24γとなる。
コレクタスリット8においては、Vs−y4” 1″y4′。
であり、よって ys−(B+++ 1″Bzt) (A14+ dA24)γ + (B12+  1″Ih2) A24γ+(BI4+1″B24)γ    −(18)となる。
式(16)を式(18)に代入すると、ys−[(B+2−B+tB22/lh +)A*4◆(B14−Bl 1B24/B21)]γ式(19)の係数a l  l ’= 823を前述した無次元係数と置き換え、B2 a 戴A 24お よびb24= B24’ に注目するとys −[(b+ *−bs 1b I z/bi t)B24” (b+4−b+ +b*4/l)2+)]rb’y式 (20)から、一般的に、ys (事実上、質量分散)が第2のアナライザの半 径rbに関係しrlおよびdから独立する、ということが理解される。¥%1の アナライザが磁石であり、第2のアナライザが静電アナライザであるとき、係数 B+4 ”b14rb =Oおよび係数B24= b24= Oであり、従って 、式(20)は %式% に簡略化される。
単に、第2の分析フィールド(すなわち、静電アナライザ)の有効半径を変化さ せ、それに従って検出器の位置を調節する(式16)ことにより、可変分散二重 収束分析計が構成され得るのは、本発明に係る分析計のこの特性による。明らか に、静電アナライザの有効半径の特定値において、質量スペクトルの特定部分は 、特定の分散および故に分解能をもって、検出器上に同時に結像される。有効半 径とともに分散を変化させることにより、スペクトルの相当部分が低分解能で結 像されること、または、前記スペクトルのより小さな部分が高分解能で結像され ることが可能になる。このようにして、マルチチャンネル検出に係る利点が最大 化される。
磁気セクタ均等フィールドアナライザに関する係数att〜a24の値は次のよ うに形態パラメータに関連する。
A11 =  COS (φ −t=’ ) /case’A12 =  r、 Sinφ0 A13=  「、(1−cosφ、) A21  w  −5in(φ「ε′ −ε” )/(cosε’  cos   ε”)raA22 −  COS  (φ「e ”  )/case ^2. =  tan6’  +5in(φ「ε” )/cosε′^la  =  r a(1−cosφ、)/2A24  =  (tang”  +5in(φ、− 6” ))/2cosg’ここにおいて、φ1.ε′およびε′は、磁気アナラ イザのセクタ角およびその磁極面傾斜角である(!確な定義については第1図参 照)。
円筒状静電アナライザに関する係数bll〜b24は、alt z cos ( J2φ8) 812 = rbsin (J2φ@) /J 2B1s −rb(1−cos (J2φ、))821−−J 25in(J2φ、)/r−B22− cos  (J2φ、) B23 =  J 2 sin CJ 2φ、)によって得られる。ここにおい て、φ、は静電アナライザのセクタ角である。
平行プレートタイプの静電アナライザに関する係数bll〜b24は、 B、、 =  2cosφ、−1 812=  2rbCOSφs /(1+ cosφ、)813 =  2rb sinφ@ /(t + cosφ、)B21 =  −2sin2φ*/rb B22  x   2cosφ、−1 B2.  =   2sinφ。
によって得られる。
その他のタイプのアナライザに関する同様な式は、該アナライザの設計について の標準的なテキストから得ることができる。これらの係数に関する式は、セクタ 角φ。、φ。および磁極面傾斜角ε′、ε″のみによって左右される無次元係数 all〜aj4およびb1□〜b24′を生じるため、r、および「bの値がど のようにして係数^11〜A24およびBll〜B24から引き出されるのかを 明確に示している。
二重収束条件もまたアナライザ間の距離から独立しているので、次のようにして 可変半径の静電アナライザを構成することが可能である。第2図において、本発 明に使用するのに好適な静電アナライザは、中央部分(電極13.18)と、2 対の外方部分(電極12.17゜14.19および11,15,16.20)と からなる、前記電極は、図示の如く、中心線31を中心として対称的に配設され ている。電極11,15.’re、20は、一般的にはアースされており、ガー ド電極としてのみ使用される。
中央部分の電極13.18の長さは、有効半径「。′およびセクタ角φ、を有す る平行プレートタイプのアナライザを構成するように選択されており、分析フィ ールドのおよその境界は符号21.22によって示されている。この半径が選択 されるとき、電極12,14゜17.19もアースされ、電極13.18は適当 な電圧によフて駆動される。故に、イオンビーム5の中心軌道23に沿って移動 するイオンは、線21において静電場に進入するまで直線軌道24に沿って移動 し、その後、有効半径「、の湾曲軌道25に沿って移動する。前記イオンは、線 22において静電場を離れ、直線軌道26およびイオンビーム7の中心軌道27 に沿って移動する。
半径r6□が選択されるとき、外方部分は電極12゜14.17.19によって 構成される。およその境界が線28.29によって示されておりセクタ角φ。お よび半径ra2を有する静電場を構成するため、電極12゜13.14は第1の 電位に、電極17,18.19は第2の電位に維持される。イオンは、線28に 達するまで軌道23に沿って進入し、その後、線29に達するまで湾曲軌道30 (有効半径「、2を有する)に沿って移動し、前述の場合と同様に軌道27に沿 って離れる。どのr8の値が選択されてもセクタ角φ。が同一となるように(こ れは、係数b l 1 ”” b I 3がすべてφ。によって左右されるので 必要である)、線21.28および22.29は平行している。(静電場の始端 を規定する線21゜28は離隔しているが、従来の二重収束式分析計とは異なっ て二重収束条件がdThら独立しているため、このことは重要ではない。同様に 、どの半径が選択されるのかに応じて、静電場は異なった箇所において終端する が、これは どを算出する際容易に補償される。
単に、外方部分電極12,14,17.19を、アース電位と半径r、2での動 作に必要な電位との間の適当な電位に維持することによって、第2図の静電アナ ライザを用いてr6□とra2との間の「。値を得ることができる、ということ が理解されるであろう。静電場の境界(線28.21.22.29によって示さ れる)の位置、および、前記軌道の実際的な形状のいずれも本発明に係る分析計 の二重収束特性にいかなる影響を及ぼすものではないため、このような情況が発 生することとなる。その結果、第2図で示されているものより多くの電極を有す る静電アナライザを構成することができ、単に電位を変えることによる、「、1 値の容易な調節を利用することによって、質量スペクトルを正確に検出器の特定 位置に“収束”することが可能である。
第2図の静電アナライザの実際的な構成は、困難なものではなく、事実、二重収 束式の質量分析計に使用されている従来の静電アナライザに比べ、位置調節がそ れほど重要とはならない。
他の変更例として、電極11〜15および16〜20を有効半径r□および「、 2の測定始端点を中心とする2つの円弧のまわりに接線方向に設け、円筒状アナ ライザと平行プレートアナライザとを混合した形のアナライザを構成するように してもよい、このようなアナライザのための係数bll ” b23についての 正確な値は得られないであろうが、半径の値が電気的に容易に変更可能であるた め、これは重大なことではない。
第4図において、本発明に使用されるのに適した静電アナライザは、0リング3 7によフてシールされ、ボルト38によって固着されたi36によって閉塞され た真空ハウジング35内に封入されている。0リングによってシールされ、多数 の電気フィードスルー41を支持したフランジ40によって閉じられたボート3 9は、該アナライザを構成する電極に対する電気的な接続(例えばリード線42 )を可能にするように設けられている。
第4図の断面図は該アナライザの中央部分の断面(すなわち、第3図のA−A面 )を示すものであるが、該アナライザの他の部分も略同じ構成となっている。
中央部分の主電極13.18は、前述の如く、必要なセクタ角φ。を形成するよ うに選択された長さを有する直線状のプレートからなる。該プレートは、ネジ4 5によって真空ハウジング35の床部に固着されたブラケット44から延びる4 つ(各電極ごとに2つ)の絶縁取付部材43に支持されている。各電極(13ま たは18)は、セラミック管46によってブラケット44から離隔しており、セ ラミックスリーブ48と嵌合したネジ47によって固着されている。また、短い セラミック管49は、図示の如く、ネジ47の頭部の下面側に嵌着されている。
補助電極(例えば52)の上方グループ50および下方グループ51の各々は、 主型513.18に形成された穴に突入した2つのセラミックロッド53上に支 持されている。補助電極52はセラミックブツシュ54によって相互離隔してい る。各電極52は、主電極と略同−長さの、薄い(例えば0.5mm)矩形状金 属プレートからなる。電極の高さは、フリンジング効果の影響が無視し得る程度 となるように、相互の間隔の数倍、好ましくは5〜10倍となっている。
補助電極に対する電気接続の数を最少化するため、上方および下方グループ50 .51の互いに対応する電極は相互接続されている。ハウジング35内に配設さ れた、外方部分の補助電極も、同様に接続されている。さらに、必要なフィード スルーの数を減少するため、主電極12.17によって構成される部分に関連す るすべての補助電極は、主型8i14.19に関連する、対応した補助電極に内 部接続されている。このため、中央部分の補助電極のために必要とされるフィー ドスルーは11本だけであり、周辺部分のすべての補助電極のために必要とされ るフィードスルーも11本となる。上述の如く、最外方部分(主電極11,15 ,16.20によって構成される)に関連するすべての電極は、アースされ、フ ィードスルーを全く必要としない。かくして、5つの部分からなるアナライザは 110個の補助t8ilを有するものの、合計22本のみのフィードスルーが必 要となる2組の補助電極(すなわち、中央部分および対称的な外方部分の各々は 、主電極間における所望の電位勾配を得るように選択された抵抗体からなる分圧 器網から通電される。従来のアナライザと同様に、中央電極の電位は当然ながら アース電位であり(従来通り、アナライザの進入スリットもまたアース電位であ ると仮定した場合)、2つの主電極18.13はアース電位に対してそれぞれ正 電位および負電位にある。電極に通電するこの方法はよく知られている。電位勾 配を変化させるため、それぞれの電極は単に異なる分圧器対に接続される。
本発明に係る分析計に用いられるのに適したマルチチャンネル検出器には数タイ プあるが、詳述する必要はない、1つまたは2つ以上のチャンネルプレート型電 子増倍管と、螢光スクリーンの前に設けてもよい。螢光体によって発生する光は 、コヒーレントな繊維光束を介して、フォトダイオード列のような位置検出用の 光検出器検出器の軸外に設けるのが好ましい、再び従来と同様に、イオンは偏向 電極によってこの検出器中に偏向される。
′s3図において、ビーム2は2つの異なるm/e比のイオンからなり、これら のイオンは、磁石4により、マルチチャンネル検出器34上の異なる地点に収束 される、2つの質量分解されたビーム32(高質量イオン)および33(低質量 イオン)に分離される0両ビーム32.33が同時に収束されるように、前記検 出器は分析計の収束面と整列していなければならない、一般的に、従来の分析計 と同様に、収束面は軸に対して90゜でないが、必要とされる角度は、従来の手 順に従って、上述した基本的な収差式から得られる。残念なことに、収束面の傾 斜角はr、の値が変化するのに伴なって変化する。これは、各々の選択された像 比@ 1’において検出器の面を正しい角度に調節する機構を設けることによっ て補償され得る。しかし、収束面の傾斜は、実際上第2次の収差であるため、該 傾斜角を是正するよう補助電極の電位を調節することによって実質的に除去可能 である。同様に、収束面の湾曲すなわち第3次の収差は、第3次の構成成分を必 要な電位勾配にすることによって是正され得る。必要な電極電位の値を直接的に 算出するのは難しく、これらの値を選択する最も実用的な方法は、イオン光学シ ステムに“光線追跡”のためのコンピユー9、収束面の角度および曲率を推測す ることができ、最も適当な電位の値を試行錯誤によって選択可能である。
例えば、分圧器における個々の抵抗体の値を変えて全敗補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 1、国際出願の番号 PCT/GB89100602 2、発明の名称 可変分散質量分析計 3、特許出願人 住 所 イギリス ニービー82ワイエフ ミドルセックス、アクスブリッジ、 リバーサイド・ウェイ、ファイソンズ・インスツルメンツ(番地なし)名 称  ヴイジー・インスッルメンツ・グループ・リミテッド代表者 ホイッフェン、ジ エー・シー 4、代理人 東京都港区麻布台2丁目4番5号 〒106  メソニック39森ビル2階5、補正書の提出年月日 1990年 7月30日 二重収束式質量分析計 発明の背景 (発明の分野) 本発明は、これに限らないが、特に可変分散を有する二重収束式質量分析計に関 し、特に、マルチチャンネル検出器とともに使用するとき特に有用なものに関す る。
(従来技術の説明) はとんどの従来の高分解能質量分析計は、二重(すなわち、方向および速度)収 束された像が最後のアナライザのイオン−光軸上の狭いコレクタスリットに形成 されるような、ニールジョンソン(Nier−Johnson)型またはヒンテ ンベルガーーケニヒ(hintenberger−Konig)型である。この ような分析計においては、静電アナライザおよび磁気アナライザの両方をスキャ ンして異なった質量対電荷比のイオンをコレクタスリット上で連続的に収束させ ることにより、スペクトルが得られる。典型的には電子増倍管であるイオン検出 器が、コレクタスリットの後方に配設されており、該スリットを通り抜けたイオ ンを取り込んで電気信号を発生する。
このような分析計は、高度に開発されており、高感度および高分解能を有するも のが多いが、1スキヤン中の1時点において、サンプルから発せられたイオンの わずかな部分のみが検出されるという点で満足できるもので記録することが可能 なマルチチャンネル検出器を備えた分析計を提供することである。
本発明の1つの特徴によると、イオンが磁気アナライザの次に静電アナライザと いう順序で通り抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくる ために共働する磁気アナライザと静電アナライザとを少なくとも具備した質量分 析計であって、該分析計の形態パラメータが、前記静電アナライザの拡大が略ゼ ロとなるように選択されていることを特徴とする質量分析計が提供される。
本発明の他の特徴によると、サンプルから発せられたイオンを取り込む磁気アナ ライザと、前記磁気アナライザを通り抜けた前記イオンのうちの少なくともいく つかを取り込み、前記磁気アナライザと共働して方向収束および速度収束した像 をつくる静電アナライザとを少なくとも具備し、前記磁気アナライザが略無限遠 に位置する、質量分散および方向収束したイオン像を発生することを特徴とする 質量分析計が提供される。
ライザの次に静電アナライザという順で通り抜けるように配設され、方向収束お よび速度収束した像をつくるために共働する前記磁気アナライザ(4)と前記静 電アナライザ(6)とを少なくとも具備し、両前記アナライザ間を移動するイオ ンの軌道が略平行なことを特徴とする質量分析計が提供される。
方および下方の電極グループは、略同じであって、同じ数、同じ種類および同じ 間隔の電極からなる。この場合、従来の円筒状セクタアナライザと同様に、各グ ループにおいて対応する電極は、補助電極の面に対して直角な軸(すなわち、ア ナライザの“2“軸)に沿って静電場が存在しないように、電気的に接続されて いてもよい。各1対の補助電極は、異なる電位に維持されることにより、アナラ イザ部分において静電場を形成している。補助電極が存在しないときには、2つ の平行する直線状の電極間の電位は両電極間の距離に伴なって直線的に変化する こととなる。補助電極の電位がこのような変化に対応するよう選択された場合の 効果は、専ら、主電極間に浸透し電場の均等性を崩壊することとなるアナライザ 真空ハウジングによる周辺電場の影響を減じることである。このようにして使用 されるとき、補助電極は、周辺電場によるトラブルなしに主電極をより大きな距 離分離させるため有用な目的を果すこととなり、その結果、質量スペクトルのよ り大きな部分が収束面にある検出器上に同時に結像され得る。
補助電極のもう1つの重要な使用目的は、単に電極電位を調節することによって 、主電極間の電場の均等性を変化させることである。例えば、主電極間の電位は 、多項式 %式% に従フて変化するよう設定可能である。この式において、VEはアナライザの中 心軌道から距離XEIIれて位置する補助電極における電位、VMは中央電極の 電極、vA+VB+Vcは必要に応じて選択される定数である。このようにして 、補助電極に適当な電位を印加することにより、均等性における第2次および第 3次の変化が主電極間の電場に導入可能となり、これらの変化はアナライザ全体 の収束を最適化するために使用されることができる。どの半径が選択されようと も収束を最適化するため、各部分に関して、定数VA、V!l、VCが容易に変 化可能であることが最重要である。アナライザ全体が、従来通り、一定エネルギ のイオンに関して、または、全体的な分析計の磁気アナライザと静電アナライザ との間に位置する衝突セルにおいて生じる微小イオンのような一定速度のイオン の分析のために使用されるときにおいても、前記定数は最適の収束が得られるよ う選択可能である。
補助電極対は、適当に選択された抵抗値からなる分圧器網から通電されてもよく 、または、多くの異なる係数が必要な場合にはカウンタ制御によるディジタル− アナログ変換器から個々に通電されてもよい。
補助電極構造対がアナライザの中心軌道から十分遠くに延びる場合、主電極を省 略して、補助電極に印加される電位のみによってアナライザ部分内に静電場を形 成するようにしてもよい、ということが理解されよう、明らかに、主電極を省略 することにより電極構造の終端においてきびしい周辺電場が発生するであろうが 、十分な数位、 y0′=イオン源スリット3を離れるイオンの角度変位、 yl ”’341の分析フィールド(すなわち、磁石4によるもの)に進入する イオンの位置変位、yr、’ = 第1の分析フィールドに進入するイオンの角 度変位、 その場合、ys=Yo+ 1 ’  y’。     −(1)および  3/ +’ =yo’          −(2)である。上記式において、1′は 、前記スリット3と第1の分析フィールドの始端との間の距離である。
従来通りの手順に従った場合、イオンが第1の分析フィールドを離れることの位 置および角度変位(y2およびy2′)を予知する第1次移動マトリクスは、で ある。なお、βは微小速度変位(すちわち、イオンの)を示し、AIl〜A23 は磁場の状態(下記参照)によって決定されるマトリクス要素である。従って、 y、  w^11yI+Al2yl′+AI3β −(3)および !2’ = A21yl + A223’l’ + A23β・−(4)である。
イオンが第2の分析フィールドに進入する地点、すなとなる。
第2のアナライザの入口において、 ys=y2+ d!/2’ = (A14+ dA24)γおよび ys’ = V2’ = A24γとなる。
第2のアナライザβについての移動マトリクスは、β γ として書かれることができ、 このため、 y4  =Bx+(A+4”dAz4)γ+B12A24γ+81 4γおよび   3’4’−82+(A+4”dA24)γ+B2□A24γ÷ B24γとなる。
コレクタスリット8においては、ys−Y4” 1” V4’ rであり、よっ て ys= (B+++1B2+) (A14+ dA24)γ+ (B12+ l″B2□)A24γ + (BI4+ l″B24)γ   −(18)となる。
式(16)を式(18)に代入すると、y、ミ[(B+z−B++822/Bz +)A24+(B+4−B++822/Bz+)]γ式(19)の係数Bll〜 B23を前述した無次元係数と置き換え、a24 ” A24およびb 24  = B 24′ に注目するとYs−[(b+2−b++b+2/bat)a2 4+(bz−b++b24/bz+)]rbγ請求の範囲 1、イオンが磁気アナライザ(4)の次に静電アナライザ(6)という順序で通 り抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくるために共働す る前記磁気アナライザ(4)と静電アナライザ(6)とを少なくとも具備した質 量分析計であフて、該分析計の形態についてのパラメータが、前記静電アナライ ザの拡大が略ゼロとなるように選択されている、ことを特徴とする質量分析計。
2、サンプルから発せられたイオンを取り込む磁気アナライザと、前記磁気アナ ライザ(4)を通り抜けた前記イオンのうちの少なくともいくつかを取り込み、 前記磁気アナライザと共働して方向収束および速度収束した像をつくる静電アナ ライザ(6)とを少なくとも具備し、前記磁気アナライザが略無限遠に位置する 、質量分散し且つ方向収束したイオン像を発生することを特徴とする質量分析計 。
3、イオン磁気アナライザ(4)の次に静電アナライザ(6)という順で通り抜 けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくるために共働する前 記磁気アナライザ(4)と前記静電アナライザ(6)とを少なくとも具備し、両 前記アナライザ(4) 、 (6)間を移動するイオンの軌道が略平行であるこ とを特徴とする質量分析計。
4、前記静電アナライザ(6)の有効半径が可変であり、さらに、どの有効半径 値が選択されようとも前記静電アから第7項までのいずれか1項に記載の質量分 析計。
10、前記部分の少なくとも1つが、イオン容動面の両側に離隔し該両側に延び る1対の主電極であって該1対の電極間において電位差が維持されている前記1 対の主電極と、前記中心面の上方および下方のそれぞれに配設されており且つ前 記主電極間において相互離隔した2グループの補助!極とからなる、請求の範囲 第5項から第9項までのいずれか1項に記載の質量分析計。
11、前記補助電極(52)は、各前記補助電極が前記主電極から一定圧m離隔 するような形状となっている、請求の範囲第10項に記載の質量分析計。
12、前記電極(52)のグループ(50,51)が略同じであり、一方の前記 グループの各電極が他方の前記グループにおける対応した位置にある電極と同じ 電位に維持されている、請求の範囲第8項、第10項または第11項に記載の質 量分析計。
13、各前記グループ(50,51)と構成している各前記電極(52)が多項 式 %式% 電位に維持され、上記式において、■わが特定の電極に印加される電位であり、 vMが中央電極の電位であり、x2が前記電極の中心軌道からの距l!!(一方 向が正、他方向が負)であり、VA、VB、VCが定数である、請求の範囲第8 項、第10項、第11項または第12項に記載の質量分析計。
14、前記定数VA、V2t、Vcが、前記静電アナライザ(6)によって形成 される像における第2次及び第3次の収差を減少させるよう選ばれている、請求 の範囲第13項に記載の質量分析計。
15、さらにマルチチャンネル検出器(34)を含み、前記定数VA、V、、V Cは、前記有効半径についての少なくとも1つの選択値において、前記検出器の 少なくともかなりの長さ部分について、前記静電アナライザの像収束面が前記検 出器の表面と整列するよう選択されている、請求の範囲第13項に記載の質量分 析計。
16、前記静電アナライザ(6)が少なくとも2つの異なる有効半径に設定可能 であり、前記電極(52)のグループ(50,51)が少なくとも3つの前記部 分のために設けられており、前記グループ(50,51)に含まれるすべての前 記電極(52)は、一方の、前記半径が選択されるとき第1の組の電位に維持さ れ、他方の前記半径がされるとき第2の組の電位に維持され、前記341及び第 2の組の電位は、それぞれ、前記′i41または第2の半径が選択されるとき、 前記分析計の分解能を最適化するよう選択されている、請求の範囲第8項、第1 0項、第11項、第12項、第13項、第14項または第15項に記載の質量分 析計。
国際調査報告 、、、、、、、、、、、A、、、、、、、、H,PCT/GB 8910060 2国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.イオンが磁気アナライザ(4)の次に静電アナライザ(6)という順序で通 り抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくるために共働す る前記磁気アナライザ(4)と静電アナライザ(6)とを少なくとも具備した質 量分析計であって、該分析計の形態についてのパラメータが、前記静電アナライ ザの拡大が略ゼロとなるように選択されている、ことを特徴とする質量分析計。 2.サンプルから発せられたイオンを取り込み、該イオンから、略無限遠に位置 する、質量分散し且つ方向収束したイオン像を発生する磁気アナライザ(4)と 、前記磁気アナライザ(4)を通り抜けた前記イオンのうちの少なくともいくつ かを取り込み、前記磁気アナライザと共働して方向収束および速度収束した像を つくる静電アナライザ(6)とを少なくとも具備した、ことを特徴とする質量分 析計。 3.イオンが磁気アナライザ(4)の次に静電アナライザ(6)という順で通り 抜けるように配設され、方向収束および速度収束した像をつくるために共働する 前記磁気アナライザ(4)と前記静電アナライザ(6)とを少なくとも具備し、 両前記アナライザ(4),(6)間を移動するイオンの軌道が略平行であること を特徴とする質量分析計。 4.前記静電アナライザ(6)の有効半径が可変であり、さらに、どの有効半径 値が選択されようとも前記静電アナライザ(6)の質量分散した像の収束面に位 置することが可能な少なくとも1つのマルチチャンネル検出器(34)を具備す ることにより、前記静電アナライザ(6)に進入するイオンの質量スペクトルが 前記有効半径について選択された値に従って異なる分散度で前記検出器上に結像 され得るようになった、請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載 の質量分析計。 5.前記静電アナライザ(6)が各々異なる有効半径を有する複数のアナライザ 部分(11〜20)からなり、前記静電アナライザ(6)の有効半径が、前記ア ナライザ部分のうちのいずれかの選択された1つのアナライザ部分を構成する電 極に対して適当な電位を印加することにより、変化させられるようになっている 、請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項に記載の質量分析計。 6.前記静電アナライザ(6)はイオンが順次通り抜ける2つ以上の部分を含み 、前記部分の少なくとも1つが第1の有効半径を有する第1のアナライザを構成 し、前記部分の少なくとも他の1つが、前記第1のアナライザを構成する前記部 分とともに、第2の有効半径を有する第2のアナライザを構成する、請求の範囲 第1項から第4項までのいずれか1項に記載の質量分析計。 7.前記静電アナライザ(6)が中央部分(13,18)と少なくとも1対以上 の外方部分(12,14,17,19)とを含み、該外方部分対は、イオンが、 順次、各前記外方部分対の一方の部分、前記中央部分および各前記外方部分対の 他方の部分を通り抜けるように配設されており、前記中央部分が第1の有効半径 を持つアナライザを構成し、各前記外方部分対(12,17または14,19) が前記中央部分とともに配設され、前記外方部分の他のものは該部分と中央部分 との間に配設されて、第2の有効半径を持ち前記中央部分のみからなる前記アナ ライザと略同じセクタ角を有するアナライザを構成している、請求の範囲第6項 に記載の質量分析計。 8.前記部分の少なくとも1つが、該部分に進入するイオンビームの上方および 下方のそれぞれに配設された2つのクループ(50,51)の相互離隔した電極 (52)からなり、各前記グルーブを構成する前記電極の電位が1つの電極(5 2)から次の電極(52)に向けて徐々に増加していることにより、前記電極の グルーブ(50,51)間の面内において、前記イオンをそのエネルギに従って 異なる湾曲軌道に沿って偏向可能な静電場を形成している、請求の範囲第5項か ら第7項までのいずれか1項に記載の質量分析計。 9.各前記部分が、イオン移動面の両側に離隔し且つ該両側に延びる、略平行な 直線状の主電極(13,18)からなり、該電極間において電位差が維持されて いることにより、前記イオンをそのエネルギに従って異なる湾曲軌道に沿って偏 向可能な静電場を前記面内に形成しており、前記部分におけるイオンビームの同 一側の前記主電極のすべてが共通面内に配設されている、請求の範囲第5項から 第7項までのいずれか1項に記載の質量分析計。 10.前記部分の少なくとも1つが、イオン移動面の両側に離隔し該両側に延び る1対の主電極であって該1対の電極間において電位差が維持されている前記1 対の主電極と、前記中心面の上方および下方のそれぞれに配設されており且つ前 記主電極間において相互離隔した2グルーブの補助電極とからなる、請求の範囲 第5項から第9項までのいずれか1項に記載の質量分析計。 11.前記補助電極(52)は、各前記補助電極が前記主電極から一定距離離隔 するような形状となっている、請求の範囲第10項に記載の質量分析計。 12.前記電極(52)のグルーブ(50,51)が略同じであり、一方の前記 グルーブの各電極が他方の前記グルーブにおける対応した位置にある電極と同じ 電位に維持されている、請求の範囲第8項、第10項または第11項に記載の質 量分析計。 13.各前記クループ(50,51)と構成している各前記電極(52)が多項 式 VE=VA(1+aXE+bXE2+cXE3…)によって得られる電位に維持 され、上記式において、VEが特定の電極に印加される電位であり、VAが中央 電極の電位であり、XEが前記電極の中心軌道からの距離(一方向が正、他方向 が負)であり、a,b,cが定数である、請求の範囲第8項、第10項、第11 項または第12項に記載の質量分析計。 14.前記定数a,b,cが、前記静電アナライザ(6)によって形成される像 における第2次及び第3次の収差を減少させるよう選ばれている、請求の範囲第 13項に記載の質量分析計。 15.さらにマルチチャンネル検出器(34)を含み、前記定数a,b,cは、 前記有効半径についての少なくとも1つの選択値において、前記検出器の少なく ともかなりの長さ部分について、前記静電アナライザの像収束面が前記検出器の 表面と整列するよう選択されている、請求の範囲第13項に記載の質量分析計。 16.前記静電アナライザ(6)が少なくとも2つの異なる有効半径に設定可能 であり、前記電極(52)のグルーブ(50,51)が少なくとも3つの前記部 分のために設けられており、前記グルーブ(50,51)に含まれるすべての前 記電極(52)は、一方の、前記半径が選択されるとき第1の組の電位に維持さ れ、他方の前記半径が選択されるとき第2の組の電位に維持され、前記第1及び 第2の組の電位は、それぞれ、前記第1または第2の半径が選択されるとき、前 記分析計の分解能を最適化するよう選択されている、請求の範囲第8項、第10 項、第11項、第12項、第13項、第14項または第15項に記載の質量分析 計。
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